2020/10/25 のログ
ご案内:「第一教室棟 食堂」にフィアドラさんが現れました。<補足:めかくれ、つのとしっぽ(龍っぽい)、てぶくろ、せいふく 【乱入歓迎初対面の方もお気軽にお入りください!】>
フィアドラ > お昼の食堂……ピンチです…私がこの島にきて一番のピンチです。

「……足りません。」

この島に来た時にもらったかわいい財布の中身はもう小さなお金ばっかりで……。
食堂で使える『デンシマネー』の数字も54円。

合わせても私が食べたいB定食のお金には届かないのです。
足りなくても動かないかなあ?と試しにボタンを押したりしてみましたがもちろん券は出てこないのです。

ご案内:「第一教室棟 食堂」に芥子風 菖蒲さんが現れました。<補足:茶髪のツンツン頭に青目の黒衣の少年>
芥子風 菖蒲 >  
常世学園昼時。
風紀委員と言えど、本分の学業にはまぁまぁ顔を出す方だ。
とは言え、何方かと言えば仕事優先。
今日は朝から色々と大変だった。

「朝から下着泥棒ってなぁ……あー、腹減った。」

まさか、そんな奴と追いかけっこするとは思わなかった。
おまけに加速する異能だなんて、朝からずーっとかけっぱなしですきっ腹。
軽く伸びをしながら食堂に入った最中、何やら往来中の女子生徒一人。
食券機と睨み合って右往左往。少年は迷いなく、その背後から歩み寄る。

「ねぇ、何してるの?お釣りでも詰まった?」

フィアドラ > お金……この世界では何かを手に入れようとするとお金がいることが多いです。
『未成人いほうじんなんちゃらかんちゃら制度』とかいうのがあるらしくて何とかなってたのですけど……。
ご飯を食べたり……おやつを食べたり……文房具を買ったり…あと綺麗な置物を買ったりしてるとすぐになくなってしまいました……。

「お金ってどうやって増やすのでしょう……。」

この世界は厳しいので人を倒してお金とかもってるものをとるのは駄目なので……。
とても困ってしまいます……何かを売ったりすればいいのでしょうか?

そうやって悩んでいると人間さんが声をかけてきました。

「あ、あのご飯を食べようとしたらお金が足りなくて……。」

食券の機械に浮かんだ『あと96円入れてください。』という文字をちらちら見ながら伝えます。

芥子風 菖蒲 >  
地獄沙汰も金次第と、古人は謂う。
然るに是、まさに沙汰に現れし蜘蛛糸か、或いは窯か。

「お金が足りないの?……あー。」

少年の蒼昊の双眸が、少女の向こう側を一瞥する。
合点がいった、と声を上げた。物の見事に、足りていない。
是は困るのも必定というもの。

「わかった。はい、此れでいい?」

ともすれば、少年のやるべき事は一つ。
電子マネー用のカードを翳し、残り96円を意図も容易く払ってのける。
程なくすれば、食券機から現れるB定食の食券也。

「これでアンタも、ご飯食べれるでしょ?オレは何にしようかなぁ……。」

然も当然。そんな凛然とした態度のまま
双眸は食券機とにらめっこ。

フィアドラ > 「わっ!ありがとうございます!!」

あっさりと足りない分のお金を払ってもらってしまいました!
この人間さんは良い人です!
……この島に来てから良い人にしか会ってないのでもしかしたらこの島には良い人しかいないのかもしれません。

「あの!!……えっと、麻婆豆腐定食とかおいしいですよ!
 辛さもたくさんの中から選べますし……中華スープと杏仁豆腐が付いてておいしいです!」

人間さんが悩んでるみたいだったので自分が好きな定食をおススメしていきます。
私も昨日食べてなければ麻婆豆腐定食を選んで『あと46円入れてください』ってなってたと思うのです!

芥子風 菖蒲 >  
「どういたしまして。まぁ、このまま立ち往生してても、アンタも他の人も困るでしょ?」

もしかしたらこのまま長蛇の列でも出来たのかもしれない。
少年にとって、人助けは生き甲斐のようなものだ。
やや、抑揚のない声音と涼しげな表情で、冷徹、打算的に見えるかもしれない。
どう見られようと興味はなく、言葉に一切の表裏はない。

「麻婆豆腐?へぇ、アンタ結構利用してるの?」

中々詳しい御手前と拝見。
感心したような声を上げれば、じゃぁそれで、と迷わず麻婆豆腐定食を選択。
辛さは普通、但し全部大盛にしておいた。食べ盛りだ。

「そう言えば、こういうの最近食べた事なかったな。
 ……ねぇ、どうせだし、一緒に食べない?席もほら、そこ空いてるし。」

四隅の席を、顎で指した。

フィアドラ > 「そうですよね……本当に助かりました!。」

そろそろ人も増えてくる時間……。
このままだとずっと並んだままでお昼休みが終わっちゃう人が出てきちゃうところでした。

「はい、この学校がある日はいつもここで食べてますよ!
 ……お金足りなかったのは初めてですけど。」

少し、恥ずかしいので声はちっちゃくなってしまいます。
お金が足りないのってこんなに恥ずかしいんですね…。

「一緒に食べていいんです?じゃあ一緒に食べましょう!
 ご飯は他の誰かと食べたほうがおいしいです!」

やっぱりご飯は一人で食べるより人と食べたほうがおいしいのです!
この世界のご飯が元の世界よりおいしいのはあると思いますけど…それにしてもです!


……食券とB定食を交換して席の方に座ります。
ちなみに今日のB定食はエビフライとハンバーグ!!どっちも好きな組み合わせなのです!

芥子風 菖蒲 >  
「気にしなくていいよ。オレが勝手にやった事だから。」

その程度にしかならない。
少年は素気なく言い返せば頷き
食券と麻婆豆腐定食を交換し、席に着いた。
トレイに乗せられた実に育つ盛りと言わんばかりに盛られた品々。
白い白米のてかり、山もりの麻婆豆腐に中華スープ。
ちょっとゴテッとした杏仁豆腐が嬉しい。
古人(?)曰く『こういうのでいいんだよ、こういうので』

「まぁね。オレは一人で食べる事が多いけど
 人と一緒に食べるご飯は、にぎやかで嫌いじゃない。」

其れには同意だ。
折角の食事だし、楽しく済ませたい。

「ふぅん、何時もここで食べてるんだ。
 お金が足りない?みたいだけど、金欠?部活動とかはしないの?」

それこそバイトとか、なんだかんだお金を稼ぐ手段はそこそこ多い印象のある学園だ。
幾ら風紀委員と言えど、校則を一から十まで覚えているはずも無い。
箸を持ち、両手を静かに合わせて会釈。頂きます。
少年は礼儀を忘れない。

フィアドラ > ……食券とB定食を交換して席の方に座ります。
ちなみに今日のB定食はエビフライとハンバーグ!!どっちも好きな組み合わせなのです!

「いただきます!!」

この世界ではご飯を食べる前にこういいます。
言わない人もいますけど言った方がいいらしいです!

ちなみに私はいつもフォークとかスプーンでご飯を食べています。
……おはしもそのうち!使えるように練習します!!

「ねー賑やかで楽しいですよね。」

そう、皆でご飯を食べるのは楽しいのです。
前の世界ではお腹を満たす為、ご飯の為のご飯って感じでしたけどこの世界では食べるのがとても楽しいのです!

「……普段は『いほうじんなんちゃら制度』?とかいうのでこの世界の常識を学ぶまでのあいだはお金とかくれるんですけど……。
 ちょっと、その……使いすぎちゃって。」

普通に生活する分にはちゃんと十分な量のお金。
……使いすぎないように分けて渡してくれているのですがその渡された分を使いきってしまったのです。

「部活!私も何かして働いてみたいです!……前、先生にはちょっと小さすぎない?って言われちゃいましたけど……。」

……確かに私くらいの大きさの子で働いている子はそこまで見たことはないのです。

芥子風 菖蒲 >  
先ずは箸で白米を口に入れる。
程よい甘さと、炊き加減が丁度良い。
此の口当たりの良さに、ピリリと辛い麻婆豆腐を蓮華で口に居れれば旨さ倍付。
白米って、何でもこうも色々合うのだろうか。
自然と口元も綻ぶというもの。箸がすいすいと進んでいく。

「うん。あんまり友達とかはいないけど、風紀委員とかでさ。
 一緒に仕事帰りとかに食べるご飯、好きなんだ。賑やかで。」

不愛想であっても、無口と言う訳じゃない。
人並みに人と接する事は楽しいと思えるし
ああいう他愛ない会話が仕事帰りの楽しみだったりする。
しっかりと口のものを嚥下し、箸を進めながら少女の方を見やった。

「異邦人……何?よくわからないけど、異邦人なんだな。アンタ。
 何に使ったかは知らないけど、何か欲しいものでもあったの?」

驚いた様子もなく、"そうなんだ"程度の感想。
異邦人に対する差別意識など無い。
スープで軽く、お口直し。

「確かに、アンタは結構小さいよね。オレよりも小さいし、ちゃんとご飯食べてる?」

自分も男子の中じゃ高い身長とは言えない。
それを差し引いても彼女は小さいというか、"幼い"という印象が付く。
ぱちくりと瞬きをすれば、軽く思案を巡らせ一拍。

「……あ、そうだ。風紀委員の受付事務作業のバイトとか?
 単純に受付で受け答えするだけだし、確か誰でも出来たと思うけど……。」

フィアドラ > 「異邦人ですよーしっぽとかツノとかも生えてますし!」

そういって頭のツノを人間さんの方に向けて見せます。
人間さんには生えてないのです!

「……雑貨屋さんに綺麗なガラスの置物が置いててそれが意外と高くて……。」

キラキラしたものが好きなのはドラゴンの血が混ざっているからなのだと思います……。
……なんかキラキラしたものを見ると集めたくなってしまうのです。

「ま、まだ子供だからしかたないんですよ!!
 大人になったら人間さんなんて簡単に追いこしちゃいますよ!ふん!!」

小さいって言われてしまいました!気にしてるのに!
そう、私はまだまだヒュドラの中では全然子供。
色々まざってますけどそれにしても大人になるまでは時間がかかるのです!

「……風紀委員で働けるんですか!?
 受付?が何するのか分かりませんけど!やります!!私やってみたいです!!」

少し、機嫌が悪くなってたのも短い間……気になる言葉に飛びつきました!

そう、風紀委員は悪い人たちを逮捕する正義の集団なのです!!
カッコいい…!!

芥子風 菖蒲 >  
「今時、角も尻尾も珍しいわけじゃないしなぁ……。
 けど、その尻尾とか角はカッコいいな。恐竜とか?」

それこそ、異邦人と言わず異能の影響だってある。
ある意味少年の価値観は現代的だ。
同時に差別的でもなく、それを当たり前と許容できる人間である。
そして、それは実際少年ハートを擽る代物。ちょっとばかし、興味深そうに一瞥。

「麻婆ウマ……ん、ガラスの置物?そう言うの、興味あるの。」

少年にはない趣味だ。
ふぅん、とそれとなく相槌。

「オレもまだ子どもだけど?そんなに気にする事?」

声を張り上げても何処吹く風。
少年は気にしないからついでにそういうデリカシーも無い。
不思議そうに小首をかしげ、必死に訴える少女を見下ろしていた。

「働くって言っても、本庁で適当に受付するだけだよ?
 現場に出るわけじゃないし、本当に人の応対するだけ。やる?やるなら、オレから通してもいいけど……。」

要するに、ただの接客だ。
それにしてもすごい食いつきっぷりだ。
そこまで良いものでもないのに…と、思いつつチラリと見やったエビフライ。
分厚い頃もが美味しそう。いや、こっちの麻婆豆腐も美味いし、卑しい事を考えてはいけない。

フィアドラ > 「ヒュドラですよ!お爺ちゃんがヒュドラでくぉーたー?ってやつらしいです!かっこいいでしょう?」

えへんと胸をはります!そうかっこいいのです!
お父さんとかはもっと龍寄りの姿で…。
私はどちらかと言えばお母さんに似てるらしいです……あったことはないですけど……。

「……キラキラしてて綺麗だったのでつい買っちゃいました。
 ホントにキレイなんですよ!照らすとすごいキラキラってなって!!」

そういって置物の良さをおしえてあげます!
……その置物のせいでお金足りなくなっちゃったんですけどね。

「……なんか人間さんに言われると気になるんですー!
 普段は気にならないですけど!!」

その態度もなんか……!なんというか!!
なんて言ったらいいのかわかんないですけどこういうの!!

分かんないですけど気になるのです!!

「あっ……そうなんですか。現場であんぱんと牛乳をもって張り込みとかしないんですね……。」

ちょっと、すんってなってしまいますが……それでもお金はだいじなのです!

「やります!」

……なんか、エビフライをじっと見られてる気がします。
食べたいのかもしれません。

「ちょっと食べます?エビフライ。」

芥子風 菖蒲 >  
「……ヒュドラ?何ソレ。」

……まぁ、差別意識とは一切ないんだけど
知識があるとは言ってない。ドラゴンと言えば通じただろうが
生憎、ヒュドラなんてものは全く知らない。
頭の上に綺麗にハテナマークを浮かべて首を傾げていた。

「そういうものかな。オレにはよくわかんないけど
 アンタがそんなに嬉しそうって事は、結構いいものなんだね。」

余り趣味がある人間とは言えない。
空虚と言われればそうかも知れないが
その良さを無碍に否定するほど、無粋じゃない。
寧ろ、その元気さに興味がわいた。興味深そうに、頷いている。

「そう言われても、オレが何かしたわけじゃないし
 張り込み、とかはどちらかと言うと、公安の仕事じゃないかなぁ。」

風紀は現場仕事。
思ったよりも、警邏以外は激しい現場に出る事も多い。
気づけばすっかり、皿もほとんど空になった。
遠慮なく、蓮華で杏仁豆腐に舌鼓。

「じゃぁ、話通しとくよ。あ、オレは芥子風。
 芥子風 菖蒲(けしかぜ あやめ)。宜しく。」

自己紹介を一つ。
エビフライを進められればちょっと目をぱちくり。

「いいの?じゃぁ、杏仁豆腐一口、食べる?」

流石に貰いっぱなしは悪い。
等価交換だ。