2020/09/17 のログ
ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁 事務室」に織機 雪兎さんが現れました。<補足:風紀委員の制服、腕章、黒タイツ、伊達メガネ。>
織機 雪兎 >  
「あぁ~~~~~~終わらないよぉ~~~~~~~」

ベソをかきながらキーボードをカタカタ叩く。
夏休みが終わり人員が戻ってきたのは良いのだが、入れ替わりに二人入院してしまった。
二人ともどちらかと言えば外勤タイプなので戦力と言う意味ではそうでもないのだが、夏休み中にたまりにたまった報告書等、その二人が入院するきっかけとなった事件の後処理、それに加えて通常業務。
やらなきゃいけない仕事は山ほどある。

「帰りたいよおおおおおおおおおおおおお僕ァ本職は新大陸のハンターなんだあああああああああああああ」

どう考えても本職は風紀委員である。
ベソをかきつつ弱音と愚痴を滝の如く垂れ流しながらひたすらキーボードを叩く。

ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁 事務室」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:華奢なちっちゃい巫女さん>
幣美奈穂 >  
からからり。
事務室の扉をゆっくり開けた美奈穂。
開けた先に人が居たので、ちょっとびくっとびっくりしました。

「まだお仕事ですか?」

ぺこりと頭を下げてから、鈴の様なお声で尋ねながらお部屋に入りまして。
扉を静かに閉めます。
校舎の教室の戸締りの確認。
なんか残ってる人がいたり、変な怪異の気配がないか確認してきたのです。

そのまま、報告書用の紙を取ってきて机の上に。
そして椅子の上に登って正座します。

織機 雪兎 >  
「ふえぁあああああ」

ベソをかいたまま声の方を振り向く。
情けない顔のままキーボードをぱたぱた。

「終わんないのぉぉおお。報告書書いても書いても終わんないのぉぉぉぉぉ」

めそめそ。
別に今日やらなければならない仕事ではないのだが、先輩からある程度は終わらせて帰れよと言付かっている。
とりあえず今書いているものを最後にしようと思ったのだが、参照する書類が多すぎて一向に本文が進まないのだ。

「みなみこせんぱいたすけてぇ」

助けられることは特にないだろう。

幣美奈穂 >  
べそがきな表情に、ちょっと身体を引いてしまってます。
・・でも、なんか。春にも去年にも同じ風景を見たような気がするのです。

「・・毎日、書いたらどうでしょうか・・?」

真面目な美奈穂、至極まっとうなことを言ってしまいます。
正座したまま、そして時折、雪兎お姉様を見ながら。
文房具入れから取り出した毛筆でサラサラ~と報告書。
誰もいなかったこと、戸締りと封をしたこと。
怪異の気配が特になかったことなどです。
それを紙の上1/3で記載しますと、残り1/3は食堂の裏にいたにゃんこさんたちの報告。
毛並みつやつやにしてきたのです。
最後の1/3には、寝転ぶにゃんこさんの絵を付け加えます。

「・・!。
 はいっ!、雪兎お姉様のお手伝いしますわ!」

頼られて嬉しいお年頃。
お顔をぱぁっと明るくしますと、椅子を降りていそいそとお茶の準備をしようと・・。

織機 雪兎 >  
「書いてるよおおおおここの所忙しくて溜まってるんだよおおおおお」

今日の分に限って言えば、自分の仕事をさぼっていたからではない。
単純に仕事の量が多いのだ。
少なくとも「今日のところは」。

「みなみこ先輩やさしい……天使か……」

パソコンを使わずに手書き、しかも筆で報告書を書く彼女。
ネコチャンの絵が可愛い。
そうだうちのネコチャンのご飯買って帰らないと。
かたかたかた。

幣美奈穂 >  
かくりぃ、と首を傾げさせてしまいます。
美奈穂ちゃん、4年生ですけど。
年齢のせいもあって、お仕事がそんなに厳しくないのです。
少し忙しくなるのは、風紀委員会などと祭祀局の境があいまいな時ぐらい。
それ以外は、比較的楽なお仕事ばかりです。

「書いて・・るのですか?
 てけてけ、叩いてるようにみえますの・・」

きーぼーど、を指先で叩く技術。
美奈穂にはまだ難しい技術です。
修練するつもりもありませんけど。

「大丈夫です。わたくしがついております!」

いそいそ、お湯でお抹茶をかしゃかしゃかしゃ。
そして、干菓子をお皿に添えまして。
手際よく、お茶をご用意しまして、雪兎お姉様の横にそっとおきます。

にこにこにこっ。
お手伝いしてるつもりなのです。

紙に書いた墨が渇くまで、机の上に置かれた報告書。
なかなか生き生きとしたにゃんこさんの絵が描かれた報告書。
なんか平和な報告書です。

織機 雪兎 >  
「みなみこ先輩はかわいいねえ」

先輩が用意してくれたお抹茶を飲みつつ一休み。
ついでに先輩の頭をなでなで撫でる。

「キーボードだよ。慣れると便利なんだけど」

まあでも人には向き不向きがある。
自分も毛筆であんな立派な文字は書ける気がしないし、ネコチャンもかわいい。
先輩もかわいい。

「みなみこ先輩は今日どんな感じでした?」

報告書を見れば特に何事もなかったような感じに見える。
ていうかネコチャンと戯れていたように見える。
お抹茶飲みつつ干菓子もぐもぐ。

幣美奈穂 >  
可愛いと言われて、頭を撫でられますと。
ふやふや、と嬉しそうなお顔になってしまうのですけど。
はっ!?
としたお顔をしますと、ちょっとほっぺを膨らませます。

「わたくし、もうオトナですわ」

もう中等部1年の授業を受けているのです。
去年までの初等部とは違うのです。
そんな大人ぶりたいお年頃なのです。

「指がたこさんみたいにうちゃうにゃして・・。
 とても難しそうです」

こくりっ。
頷きながら、両手の指を胸の前でわしゃわしゃと動かして見せます。

「今日ですか・・?
 今日は、校舎の中で迷ったりしませんでした!。
 あと、仔猫さんの気配がしてきました・・!
 ですので、にゃんこさんに会いに行きます時は、やわらかい食べ物も持って行ってあげてくださいませ」

わしゃわしゃしていた手を胸の前でぎゅっと軽く握って小さく上下。
にゃんこさんのことをお話しする時は、凄く嬉しそうなのです。

織機 雪兎 >  
「うんうんかわいいねえ」

へにゃんと溶けた表情でなでこなでこと彼女の髪が乱れぬ程度に撫で回す。
ウーンカワイイ。
これは小さい女の子をカワイイと愛でる純粋な感情であり決して邪なそれではなく。

「僕からすれば筆で綺麗な字書けるのもすごいと思うよ」

出来ることをやればいいのだ。
こちらも指をわしゃわしゃ動かす。

「ネコチャンかぁ。うちにもネコチャンいるんだよね。喋るネコチャン。良かったら今度連れてこようか?」

彼ならばきっと連れて来ても大人しくしていてくれるだろう。
なんせ言葉が通じる上に頭がいいのだから。

「あ、そうだ、じゃあ手伝ってくれたみなみこ先輩にはこれをあげよう」

そう言って机から取り出すのはネコチャン用のちゅるちゅるである。
個包装のパック三個ほど渡す。

幣美奈穂 >  
撫でられるのは、嫌いになれないのです。
9歳の頃から、親元を離れて一人暮らし。
長い休みの時は帰省しますけれど、甘えたい盛りの時に親元を離れており。
オトナぶりたくても。撫でられてしまうとへにょりとくすぐったそうな嬉しそうな表情になってしまいます。

「お習字、してますから・・」

出来るのは、計画してもらった修練の日々。
それを生真面目にいまだにしているのです。
にゃんこさんのお話に目を少し大きくして、目を輝かせます。

「おしゃべりするにゃんこさんですか?
 わぁっ!。わたくし、お友達になりたいです!
 あっ、うちにも二郎三郎宗右衛門ちゃんがおりますけど、仲良しさんになれますかしら?」

勝手に名前を付けたにゃんこさん。
通いネコなのですけど、美奈穂は飼っているつもりなのです。
渡される、ちゅるちゅる・・両手で受け取りまして。じっとみます。
あっ、これ。
この前、ペットショップで買おうか悩んだやつです!

「ありがとうございます・・!
 じゃあ、わたくし。雪兎お姉様のお手伝い、頑張ります!」

いそいそ、袖の中にちゅるちゅる仕舞いまして。
代わりに取り出したるは、両手に畳んだ扇子なのです。

織機 雪兎 > 「あーお習字僕もやってたなぁ」

すぐ辞めちゃったけど。
ただその時の経験のおかげで、字は辛うじて下手とは言えない程度ではある。
またやろうとは思わないけど。
なでなでなで。

「じろう――なんて? じゃ、じゃあ今度連れてこようね」

じろうさぶろうそうえもん。
それは一体なに、なに?
うちにも、と言うことはネコチャンの名前?
何故?

「うちのこはこれが好きでねぇ。きっとじろ、……モゴモゴちゃんも気に入るよ」

覚えられないので適当に誤魔化しておいた。

幣美奈穂 >  
頭なでなでされて、きりっとした表情ができないのです。
ふにゃふにゃ。
小さく頭を動かして、自分から撫でてもらいにいきます。

「二郎三郎宗右衛門ちゃんです!
 この子のにゃーにゃー語なら、なんか分かりますの!
 ・・買おうかわたくしも悩んだのですけれど。
 でも、味が分からないですから・・」

今度、にゃんこさんに聞いてみようと思うのです。
でも、今夜は鯵にするつもりですけど。

扇子を片手でばっと広げますと。

「がんばって、がんばって、雪兎お姉様~」

左手の扇子をひらひらとさせながらあげていきます。
次は右手の扇子をひらひらとさせます。

「できます、できます、雪兎お姉様~」

なんか優雅に腕を動かして、お手伝い・・応援をするのです。

織機 雪兎 >  
わぁふにゃふにゃだ。
かわいい。

「へ、へぇ……」

猫の名前だった。
なんかこう、独特なセンスを持ってる先輩だったんだな。
人のことは言えないけど。

「なんか猫まっしぐらな調合してるらしいから、じろにゃんも気に入ると思うよ」

猫の言葉がわかるのはなんか羨ましい。
いやこの子のって言っているから、二郎某ちゃんだけなのかな?
ホントのところは何にも知らずにのんびりしたことを考えて。

「わぁかわいい」

応援されて気力が回復。
お抹茶をぐいっと飲んで、改めてパソコンに向かう。
かたかたかた。

幣美奈穂 >  
にゃあにゃあ語。
そう言いながら、胸の前で両手がにゃんこの構え。
軽く握ったにゃんこの手をくいくいっと動かすのです。

「じろにゃん・・!
 こ、こんど。じろにゃんちゃんに差し上げてみます!」

猫まっしぐら、どんなのでしょう?
ちょっと楽しみで胸がどきどきします。

武道や舞踊で、力強さはありませんけれど。
体幹はしっかりした、ゆったりした動き。
両方の広げた扇子を右上に、それをひらひらとさせながら左上にと。

「もう少しです。やればできます。雪兎お姉様~♪」

書類を書くのを横で応援です。
ふざけているわけでなく、真面目なのです。
謡うようなお声と、ゆったりした舞。
そんなのを事務室の中でやってみせます。

織機 雪兎 >  
彼女の舞を見つつかたかたかた。
ウーン綺麗でカワイイ。

「それ舞踊? 上手だねぇ」

自分はダンスとかからっきしなので、そんな踊りなんて出来そうにない。
ダンスゲームならばそれなりには出来るのだけれど。
カタカタカタ

「――よーし! おわりっ!」

カチャカチャターンと報告書を仕上げる。
保存もちゃんと忘れずに。
やっと帰れる。
印刷ボタンをぽちーと押せば、プリンタがガーガー音を立てて書類になったコピー用紙を吐き出していく。

「ありがとねぇみなみこ先輩。手伝ってくれたおかげですぐ終わったよぉ」

なでなで。

幣美奈穂 >  
視線が合いますと、ほんにゃりにっこり。
心を込めてお手伝いな応援です。

「えと、神楽舞です・・」

本当は榊や鈴を持ちますけど、鳴り物になりますのは控えたのです。
激しい動きはありませんけれど、流れるように。
するるっとした動き方です。

「――!
 おめでとうございますっ!」

広げた扇子のまま、両手を上にばんざーい!
そして、がーがー音を立てます、紙が出てきます機械の前にぱたぱたっ。
自分で使わないだけに、こういうのも珍しいのです。
出てきた紙を両手で持って、ぱたぱたお姉様にお渡ししようとするのです。

「えへへ~。
 お役に立てまして嬉しいです」

なでられると、反射的にふにゃふにゃ笑顔。
はいっ、と両手で紙を差し出すのです。

織機 雪兎 >  
「かぐらまい」

なんだっけ、神道の踊りだっけ。
何にしても上手だと思う。

「ありがとうねぇ。よーしお姉さんがご飯奢ってあげよう」

印刷した紙を受け取り、改めて撫でる。
ウーン子犬感。
ぶっちゃけ財布の中身は潤沢という訳ではないが、彼女一人にご飯を奢るくらいの余裕はある。
報告書を提出場所に放り込んで荷物をまとめよう。

幣美奈穂 >  
奢ってくれる、というのにお目めをぱちぱちします。
外食ってほぼしない美奈穂なのです。

「お外でお食事ですか?」

そう尋ねながら、墨が渇いた自分の報告書も、重ねるようにして提出です。
そして、筆箱に毛筆などを治めてから。それを袖の中に。
振袖が便利な場所になってます。

「うちで、お夕食でもいいですよ。
 鯵、一夜干ししてますので」

と、ぱたぱたっと。
雪兎お姉様の後ろについていくのです。
かるがもな感じで付いていくのです。

織機 雪兎 >  
「いやいや、それじゃお礼にならないからさ」

お抹茶立ててもらって応援してもらって、しかもご飯までごちそうになってしまっては流石に至れり尽くせり過ぎる。
こちらにも少しは返させてほしい。

「という訳でほら、みなみこ先輩は何か食べたいものある?」

そう言って鞄を持ち、彼女へと手を伸ばそう。
さっき迷子がどうとか言っていたから、迷わないように。

幣美奈穂 >  
「た、たべたいものですか・・?」

手を伸ばされると、自然に無意識に手を繋ぎます。
武道とかもしているはずなのに、タコ一つない柔らかい華奢な手です。

「えとえと・・あの、それでしたらオムライス・・」

自炊は和食ばかり。学校でも食堂でなく自炊のお弁当。
洋食はほとんど食べないので、ちょっと恥ずかしそうに伝えます。
それ相応におこちゃま舌な美奈穂にとって、洋食は御馳走なのです。

織機 雪兎 >  
うわぁやわらかぁい。
ぷにぷにぃ。
優しくきゅっと掴んで。

「オムライス、いいねぇ。確かオムライス専門店が扶桑にあったから行こうか」

一度行ってみたかったのだ。
その前にATMでお金降ろさないとだけど。

「よーしじゃあ行こうかぁー」

れっつごー、と笑いながら扶桑に向かおう。
向かう途中でネコチャントークに花を咲かせて。

調子に乗ってLサイズオムライス(三合)を頼んでしまい、死にそうになりながらやっとこさ完食したのはまた別の話――

ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁 事務室」から織機 雪兎さんが去りました。<補足:風紀委員の制服、腕章、黒タイツ、伊達メガネ。>
ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁 事務室」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:華奢なちっちゃい巫女さん>