2020/09/25 のログ
ご案内:「共用シャワールーム」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:肌色分が多くなるかもしれないので、念のためにこっちで!>
ご案内:「共用シャワールーム」に金剛 経太郎さんが現れました。<補足:小学生程の容姿の少年/実年齢18歳/普通の学生服を着ている/…はずなのだけど今は何故か二足歩行するウサギ(ロップイヤー)>
幣美奈穂 >
大きなウサギさんを待たせまして、自分の委員ロッカーから小物を幾つか取ってきます。
こういう時の為にあるものです。
両手で荷物を持って、共用のシャワールームに移動です。
専用のロッカーで白衣に着替えまして、浴み着代わりにします。お外の雨でびしょぬれになっていたものなので、ひやっとしまして。「ぴゃっ!」と少し冷たくて声が出てしまいました。
どうせ後で洗わなくてはいけなかったものなのですけど。
濡れてる衣服をわざわざ着るのはちょっと辛いところなのです。
金剛 経太郎 > 前回までのあらすじ!
うさうさ。古道具屋で不用意に触った呪物によってウサギ化する呪いを受けてしまった経太郎(ロップイヤー)
祭祀局に解呪を頼もうと向かった委員会街の喫茶店で偶然知り合った少女に解呪をして貰うことに。
そして何故かシャワーを共にする事となり今に至る。
「はぇー……ここが委員会共用のシャワー室かあ。」
待たされている間、物珍しげに辺りを見回してみるラビット。
委員会街に来たのも初めてなら、こういう施設がある事すら初めて知ったところ。
聞いた話だと訓練施設にも似たようなシャワールームがあるらしい。
他の利用者も居ない様で、安心して辺りをきょろきょろしている。
幣美奈穂 >
おっきなウサギさんの頭をお胸で押しながら、共用のシャワールームに案内です。
ふわふわ加減に頬が綻びます。
「そうですわ。
ほら、大きな行事とか、騒ぎがあったときなんか。
大勢が汗まみれになったり泥だらけになったり。
あと、そういう時はおうちに帰れない方とかおりますでしょう?」
シャワールームロッカーでお着換えしながらご説明。
ゆっくりですけどためらいなく脱ぎまして、白衣を羽織るのです。
そして、辞書ぐらいのサイズの箱と手に棒が2本。
片方には鈴が付いているので、動くたびにしゃらんっと音がなります。
そして防水ポーチにはいったものと、畳んだタオルなどです。
ぴたっと肌に張り付く白衣は気持ちのいい物ではありませんけど。
女性側の場所なので、消臭剤なども巻かれてフローラルな香りが漂います。
そして、シャワールームにと。
何処がいいかしら、と。
雨が降ったので使う方がくるかもしれませんが、
ここが満員になる時は、大きなことがあったときだけぐらいですから。
えと、っと。きょろりと見て方角を決めます。
今日はこっちがいいみたい・・と、使いますシャワーブースを選ぶのです。
「ちょっと、待っててくださいね・・」
といいますと、箱を持ってそのシャワーブースの中に入ります。
金剛 経太郎 > シャワールームに案内されるまでの間から今に至るまで。
頭の上に自分の毛皮とは別種のふわふわ感をしっかりした重量と共に感じるのは諦めの境地。
僕の頭はお胸置き場じゃないんだけどなあ、と思いつつも野暮な事は口に出さないウサギ(♂)である。
「ははぁ、やっぱり委員会活動って汚れたり汗かいたりするんだねえ。
確かに泥だらけで帰ったら怒られたりもしそうだなあ。」
親切に着替えながらの説明をしてくれる美奈穂に相槌を打ちながら、ウサギも羽織っていた制服の上着を脱ごうと試みる。
……脱げない。全然脱げない。手が届かないというか回らない。
するすると着替えている横で、文字通り七転八倒しながらもたった一枚の上着をどうにか脱ぎ捨てて。
ぜぇはぁと息を荒げながらも、よたよた後をついていくのである。
「はぇー……映画とかで見た事あるやつ!」
ずらりと並んだシャワーブースはアメリカンなハイスクールムービーとかで度々見かける光景。
ちょっとだけ感動しながらも、ふんわりと漂うフローラルな香りに男子禁制な空気を覚えて緊張するウサギだった。
「はーい……」
シャワーブースへと入って行く美奈穂を見送って、少しだけそわそわしつつ佇んでいる。
幣美奈穂 >
サラシが濡れてしていなかったので。
ウサギさんの頭の上に我儘が乗っかり、ちょっと楽です。
「わたくしは、そういう時はあまりないのですけど・・」
と、うさぎさんんが脱いでいるお姿が見えます。
・・一生懸命でもだもだとするのが可愛いです。
ついつい、お尻を落として。揃えた膝に肘を乗せて。軽く握った両手にさらに顎を乗せ。
ほんわか見てしまいます。
うさぎさんの上着もハンガーにかけてロッカーの中に入れておきますね。
「本当にシャワーだけですから」
と、シャワーブースに入りますと。
しゃがんで辞書の様な箱を空けます。
取り出しますのは絵本のようなもので・・開くと折りたたまれていた神棚が飛び出てきました。
これを奥に置きましてから、更に箱の中から赤い丸い物が入った4㎝ぐらいの四角く透明な小物。
これを4隅に配します。
そして、手に取ります。15cmぐらいの棒。
しゃっと伸ばしますと、緑の葉が左右に広がります。
それを軽くふるいまして・・この場所を、簡易な神域にしてしまうのです。
「――はい、これでいけますわ。
入ってくださいませ」
使わない荷物は物を置く場所に置いて、うさぎさんを中にと手招きします。
金剛 経太郎 > 人……今はウサギだが、がもだもだしている横でほんわかされているなど意にも介さず。
というか、変に意識してしまわないようにしながら、脱いだ上着を回収されて一息つく。
後を付いていくときも、素肌に白衣一枚という後ろ姿をなるたけ見ない様に付いていく紳士(ウサギ)である。
「湯船は無いんだー……ちょっと残念。」
人の姿の時は湯船にゆっくり浸かるのが好きだった経太郎。
今はそんなぜいたくを言える状態ではないので、残念と口にするだけに留めておく。
人の姿に戻ったら尞の大浴場でのんびりお風呂するんだ、と決意したり。
「あ、はいはーい。今入るねー。」
ブースの中からお呼ばれされれば、ひょこひょこと歩いて向かう。
四足で進む方が早いけれど、今以上に低い視点から美奈穂を見上げるのは大変危ない気がしたので。
なので二足歩行でとてとてと。ブースの中へと入ってくれば、
「わ、すごい。……なんかピリピリする。」
空気の違いを敏感に感じ取ったヒゲを前足で押さえながら、率直な感想を口に。
幣美奈穂 >
濡れた白い布が張り付きますので、それなりに厚手ですが。
ぴたっとするとわずかにだけ肌色がうっすらと浮かぶ感じです。
「お風呂、あったらいいのですけど・・」
だけど、お風呂はありません。
ここは汗や汚れを落とすだけの場所なのです。
美奈穂もお風呂好き、実家もそうですが、今借りていますお屋敷にもおっきなお風呂が露店付きであるのです。
即席ですが作った神域。
ただでさえ、少しずつですが周囲を清浄化する力を持つ美奈穂。
その力が広がりやすくなるのです。
驚いたようなウサギさんのご様子に、くすくすと笑みがこぼれてしまいます。
「今、上からお水が降って来ますから・・お顔にお水がかかって大丈夫ですか?」
と、水とお湯をひねり、手首で温度を測りながら。ウサギさんに尋ねます。
普通のウサギさんはお顔にかかるのが嫌いだからです。
金剛 経太郎 > 「まあ、無いものはしょうがないからね。
帰ってからの楽しみにとっとくよ。」
尞のお風呂は他の寮生も入って来て大変に賑やかな時もある。
一人でのんびり入るのも、皆でわいわい入るのもどちらも趣があって良いとゆるやかに考えるラビット。
考えてるとますます入りたくなるので、この辺で思考は止めちゃうのだが。
「すっごいぴりぴりする。ヒゲが。
本当にお祓いとかする人なんだねえ、美奈穂さん。」
だいぶ居心地悪そうにヒゲから手を離せば、少しだけ垂れるおヒゲさん。
シャワーの湯加減を調節しつつ、こちらに気遣いの言葉を掛けてくれる美奈穂を見て、すすい、と目を逸らして。
「あんまりびっちゃりになるのは嫌かなあ……嫌な気がする。
美奈穂さんこそ、その……掛かって大丈夫なの?」
ただでさえ濡れていて時々貼り付いたりする白衣がいよいよ濡れてしまえば。
主に目のやり場に困ってしまいそう、と少し垂れたヒゲを手で擦って元気にしながら訊ねてみる。
幣美奈穂 >
ぽわぽわっと想像を浮かべます。
お風呂に入っているうさぎさんの姿・・頭に畳んだタオル。
素敵です、とほにゃっとしたお顔になってしまいます。
ただ、今のままですとお耳に水が入ってしまいます。
呪われて垂れてしまったお耳を、速くぴーんとしてさしあげませんと。
お風呂楽しめません、と呪いを散らすのに気合が入ります。
「まあっ、お髭が?
うさぎさんのお髭、敏感なのですね」
ちょっと驚いたお顔をみせてしまいます。
シャワーの水にも濡れて、余計に白布がぴったりです。
「わたくしは、慣れてますから大丈夫ですわ。
――ちょっとじっとしてくださいませ」
お顔にお水は大変でしょうと、少し考えます。
そして物置きからタオルを手に取ります。
後っ姿だと、小さなお尻の形が良く分かります。
そして振り返りますと、ウサギさんの正面に立ちまして。
「こう・・こう・・ちょっとお耳の下を通りますわね?」
とねじったタオルをウサギさんの頭にぐるりと。
頭に入るシャンプーハットがあればよかったのですが、ないのでねじり鉢巻き状態です。
その間、ウサギさんの目の前で我儘さんが動き、時にむにゅっと押し付けてしまったりしてますけど。
「これで、ちょっとましになるかと思いますの。
どうかしら?」
ちょっと出来栄えに、良さそうだと思います美奈穂なのでした。
金剛 経太郎 > なんだか見当違いな想像をされてる気がする、と美奈穂の顔を見て思うウサギ。
とはいえ人間の姿の顔なんて知られていないし、無理もないのかもしれないと神妙に受け入れる。
まさか耳の心配までされているとは思ってもおらず、
頭が水から出ていれば、耳の中に水が入る事はまずないのだという解説も出来ない。
……まあ、しなくても良さそうな気もするけど、と気合の入った美奈穂を見て思うラビット。
「そうなんだよー敏感なの。
音は耳で聞けるし、匂いも多少は鼻で分かるし、目も見えるけど……
それ以外のなんか嫌な感じとか、今みたいな神聖な感じとか、雨が降りそうな時とかヒゲで分かるよ。」
ヒゲはとても大事なのである。
空気の微妙な違いを感じ取る、高性能レーダーでもある。
長く伸びてても不用意に切らないであげよう。ウサギさんとの約束だぞ。
だからヒゲが濡れるのはあまり宜しくない。
「そ、そう。よく服を着てシャワーを浴びたりするの?」
こちらにお尻を向ける美奈穂から目を背けつつ、変に会話が途絶えないよう声だけ掛ける。
振り返ってからも視線はあちらこちらと泳いでいたが、耳の下を通ると言われれば何事かと前を向く。
「う、うん……ひゃぁ。」
目の前に我儘さん。濡れた白布が貼り付き、袷から覗く素肌もしっとり濡れた我儘さん。
突然の光景に呆然としていれば、むにゅりと顔に押し付けられる我儘さん。
高性能レーダーなおヒゲが大きさや柔らかさなど詳細データをしっかりと捉えて教えてくれる有難迷惑つき。
「あ、ありがとございます………」
毛皮で分からないけれど、毛皮の下は真っ赤っかに茹で上がりながら。
ねじり鉢巻きロップイヤー、見事完成である。
幣美奈穂 >
「へえ~。お髭さんってすごいのですのね。
ビビビッって感じでわかるのかしら?」
頬に人差し指を這わせて、少し首を傾げさせます。
お髭なんて持ったことがありませんし、今度、お髭の生えている方に聞いてみましょう。
「大体、朝は水被りをして禊を毎日いたしますわ?
よっぽどでなければ、毎日です」
会話しながら上機嫌です。
ねじり鉢巻きなお姿も似合っております・・半被を着せてあげたくなります。
「じゃあ、お湯が頭にかかりますから。
きちんと背中をまっすぐにする気分で立っていてくださいませ。
嫌とか、なんかありましたら言ってくださいね」
ちょっと前かがみでお顔の高さを合わせて。
人差し指を立ててまじめなお顔。
今から穢れ・・呪いを緩めるための水被り行なのです。
シャワーヘッドからのお湯も拡散でなく集中モードで、あまり勢い強くにはしません。
背伸びをして、シャワーヘッドを手の届く上の方にセットしながら、
ちゃんとウサギさんの頭にシャワーが当たるように調整するのです。
ちなみに、水被りといっても冷たい水ではありません。
温めなお湯なのです。
金剛 経太郎 > 「そう、わかるんだよ。
すごいでしょ。人間のヒゲじゃどうか分からないけど。」
雨が降りそうな時くらいは、もしかしたら分かるかもしれない。
頭がもじゃもじゃしてる人はもじゃもじゃ具合で天気予報できるとも聞いた事がある。
「そ、そうなんだ。毎日朝に水浴び。それはすごい。」
ヒゲをこしこし、手で擦りつつどこか上の空。
今の情報をまっさらにしとかないと、未だに目の前に我儘さんがある感覚になってしまうから。
「は、はーい!
せ、背中をまっすぐ……ううん、ちょっとしんどいかも。
嫌とか無理とか、そういうぐらいじゃないから、出来なくもないけど。」
ぴょい、と背筋を伸ばすけれど何だか背骨がみしみし言ってる気がする。
本来四つん這いになってるのが普通のウサギさんで、無理して二足歩行していても若干猫背気味。いやウサ背気味。
それをどうにかぴんと伸ばして、準備を整えるのだ。
それはそれとして、やっぱり近くにほぼほぼ裸の女の子が居られるのは落ち着かない。
目を瞑ってしまおう、と目を瞑れば、ヒゲがすぐさま目の代わり。
幣美奈穂 >
「おじ様とかのお髭ですと、わかりませんの?」
小首を更に傾げてしまいます。
よく考えれば、雨が降りそうだと湿気が高くなると、髪が重くなったり纏まりにくくなるなど。
髪の長い美奈穂なら経験があったかもしれませんが・・お髭万能説を支持します。
我儘さん、日頃の装束の時はサラシ巻きで抑えていますが。
それがないと少し動くだけでよく揺れます。
一生懸命背伸びをして、おろして、背伸びして・・と縦に元気です。
「あっ、無理したら駄目ですわ。
そうですね・・頭がちょっと上に引っ張られた感じの姿勢ぐらいです」
無理をしては気の道が滞るというものです。
無理のない姿勢にしないとなのです。
少し心配で、ウサギさんのお背中をなでなで~。
「じゃあ、少し掛かりますからね・・!」
うさぎさんの頭の上からお湯。
そして、榊でしゃっか。しゃっかと、払い。
もう片手にもつ鈴の付いた棒を時折、しゃんっ、しゃんっ、と鳴らします。
慣れたもので、息をするみたいに集中に入れます。
祝詞を小さな声で、歌うように唱えながら穢れ払いをするのです。
深い森の中で、木々の匂いあふれる香りが流れるような気がするかもしれません。
流れる岩清水の音のようなもの。
温いお湯が肌を流れていき、体を冷やすこともなく。
あまり抑揚がない、ゆったりとした歌声が静かに微かに聞こえまして。
一定の間隔でなる鈴の音・・・・・・・・・・・・。
金剛 経太郎 > 「分からない。僕はおじ様じゃないからね、おじ様に聞いてみないと。」
ともかく、アニマルのヒゲは割と万能なのだ。
猫のヒゲもネズミのヒゲも万能だから、大体の生き物のヒゲは万能なのだろうと思う。
我儘さん。大きさの割にお肌の張りが凄いようです。
重力にも全然逆らっている、というデータがヒゲから伝わってきました。
実のところ、経太郎は美奈穂がローティーンであることは気付いていない。
現在の経太郎が美奈穂よりも小さいせいで、相対的に大きく見えているから。15~6歳くらいかな、と漠然と思っていたり。
「あっ、そーなの?
じゃあこれくらいかな……うん、だいぶん楽になったよ。」
少しだけ背筋を楽にして、気持のんびりとしてみれば。
頭にお湯が掛かり、小さくひゃあ、と声を上げてヒゲをガード……せずとも、ねじり鉢巻きが水の流れを変えてくれた。
慣れた調子で進行する穢れ払い。
自然と体がリラックスしていくような、ふんわりと軽くなるような、そんな心地になっていくウサギ。
目を瞑っているからか、どこか森の中に居るような感じがして、うっすらを目を開けて確かめてみるけれど、
そこは確かにシャワーブース。美奈穂が懸命に祝詞をあげてくれているのだけれど。
やっぱり、ほんのちょっと……いや、かなり。
目のやり場に困ってしまう姿なのはどうしたものか、と。
幣美奈穂 >
「はいっ。今度聞いてみます!」
元気にお応えする美奈穂です。
お髭のおじ様を探さないといけません。
美奈穂はまだ血の匂いをこぼすこともなく。
元気な瑞々しいお肌で、絶賛成長中なのです。
年上に見られていることを知ったらとっても喜んだことでしょうが。
「それで大丈夫ですか?
じゃあ、やりますから」
シャワーですが細かいのではなく、一本の流れる道の様な水流なのです。
小さいお声でお髭を抑えたのを見て、少し心配なお顔を見せてしまいましたが。
そのまま、半トランス状態のような穢れ払い。
ゆるやかに、緩やかに。身体を動かしての舞です。
ふわり、と回転などもします。
・・けど、うさぎさんの頭で跳ねた水が美奈穂にもかかります。
白い衣もぴったりと張り付いてしまうのです。
小さなお尻や細い腰。ほっそりした手足が、薄くですが白布を透けさせます。
簡単に花のように手折れそうな肢体なのです。
――と、体感した時間はともかく。
実時間としては10分弱。
毎が終わ地手足を揃えるとともに、静かに一礼しまして。
「ふわぁ・・どうですか?、具合は。
随分穢れが緩み落ちたかと思うのですけど」
と、あげたお顔は、めがぱっちりないつもの無邪気なお顔。
金剛 経太郎 > 「よく知ってる人にしなきゃ駄目だよ?
困ってしまうかもしれないからねえ。」
そもそも髭を蓄えた老人を見掛ける機会はこの島ではあまりない様な気もする。
学生都市という性質上、無理もないことだと思わない事も無いが。
歳の割に初々しさが抜けきってないという印象を勝手に持っている経太郎ラビット。
よく言えば初々しい、悪く言えば子供っぽい。まさか本当に「っぽい」ではなくて子供なんだという事実は知る由もない。
なので我儘さんが我儘なのも、年相応……よりちょっと我儘かな、と思う次第である。
さほど広くも無いシャワーブースの一つの中で行われる穢れ払い。
その対象となっている経太郎は、何だかとても複雑な感情の板挟みにあっている。
確かに清められてるような、浄化されていく感覚があって大変心地良い。
一方で思春期男子としてのリビドーも、悶々として来ている事は否定できない。
これは神聖なことなの、と自分に言い聞かせても。
目の前で舞い踊る美奈穂はとっても扇情的。
目のやり場にも困るし、目のやり場に困れば当然集中も散ってしまう。
「……あ、うん。なんかスッキリした感じはするけれど。
今ので穢れが払いやすくなってる……のだっけ?」
舞が終わり、具合はどうかと尋ねられて。
変わらず全身フルモッフなロップイヤーで、耳も垂れたままだけど。
そこはかとなく清浄な感じが身体に満ちている様な。
幣美奈穂 >
「――え?」
探さないと、と思っていましたら言われた言葉。
知ってる方じゃないと駄目ですの?、というお目めなのです。
見知らぬ人に聞いてみる気まんまんだったのです。
動いたからといって、息が乱れたりしないのは。
体力を使う傍から、加護が働き回復しているからで。
シャワー前とまったく変わらぬ様子。
禊の水被り行をしたので、穢れ払いもしやすくなることでしょう。
そして、うさぎさんが実は人間で18歳の青少年と知らない美奈穂は。
平然とその前に柔肌を見せ・・18歳の青少年と知っていても変わらないのですけど。
腰を曲げてウサギさんを見て、毛並みを撫でて、そしてお耳をちょっと持ち上げたりします。
「そうです。
穢れ払いは巫術で行いますし、今の状態なら簡単な呪い払いでも落ちるかと思います」
絡みついていた呪いが、禊で緩んでおり解くのは難しくなさそうです。
時間を置くと、また絡みついてしまいますけど。
そして、にこっとお顔を明るく満面の笑顔を浮かべますと。
置いた小道具などを仕舞いなおしまして、そして防水バッグと交換です。
素早くではありませんが、てきぱき。
「じゃあ、毛並み洗いますわね!」
嬉しそうなお声なのです。
金剛 経太郎 > 「ああ、えっと──知ってる人が居ないなら、なるたけ優しそうな人に聞くんだよ。」
知ってるお髭のおじ様に会う方が難しいな、と思いなして言い換える。
優しそうなお髭のおじ様、と余計にハードルが上がった気がするけれど、知らない人に聞くなら多少は気を付けて貰わないとだ。
小柄な体躯であんな風に舞っても息を切らさないのは凄いな、と思ったものの
敏感なお髭は超常的な力の働きを感知したりもしていて、それも併せて凄いなあと感心するラビット。
こっち方面にはあまり詳しくも素養もあんまりな経太郎には素直に凄いことだと思えるのだった。
実年齢は18歳でも青少年と呼ぶにはあまりにも幼い見た目の経太郎。
もしかすると目の前の少女よりも年下に見られやすいかもしれなかったり。
特段、我儘な一部分があるわけでもないので当然と言えば当然。それでも中身は思春期な18歳であるからして。
毛並みや耳を触られてもっふり感を伝えながら、前屈みで無防備に主張される我儘さんを見入ってしまうのは無理もないこと。
「ははあ、そうなんだね。
もう簡単に戻れると思うと、少しばかり寂しく思えるけど。」
ウサギ姿も悪いことばかりじゃない事が分かったのは重畳だった。
だからと言って一生このままなのは嫌だけれど。
「あ、うん。
むしろそっちがメインっぽそうだね……気合の入り様が同じだ……」
ちょっとだけしんみりしていたら。
声のトーンがだいぶ高くなったお洗い宣言。
よろしくおねがいしまーす、と半ばあきらめた様に。
幣美奈穂 >
こくりっと素直に頷きます。
だいたいの人が優しそうな人です。と、平和な子供目線なのですけど。
うさぎさんの禊具合、どうかしら?
と正面だけでなく、動いて横からや後ろを覗いてみたりします。
重要なお耳はどうかしら、とちょっと垂れたお耳を持ち上げてみました李。
――立派なお耳です。
うさぎさんの姿が経太郎少年の姿であったら、自分より年下の子と。
また違う可愛がり方をしたかもしれません。
オトナぶりたい年頃の美奈穂は、姉妹でも一番下なので。お姉さんぶりたいっというのもあるのです。
じっくりきちんと触って、手触りを楽しみましてから。
「そうですか?
垂れたお耳も可愛いですけど・・」
立てたお耳と垂れたお耳。どちらも素晴らしいものです。
ですがうさぎさんとしては、垂れた耳になったのが新鮮だったのかもしれません。
そう思いながら、バッグからシャンプーやリンス。そしてブラシなどを取り出していきます。
シャンプーなどは動物さんの肌にも優しいもの。
自分でも使いますが、こういう時のためでもあります。
ふふふ~んと鼻歌を歌いながら洗う準備・・というのは。
白衣、脱いじゃうのです。
それを高いところにあるフックに、背伸びをして引っ掛けておきます。
抜け毛だらけになったら大変ですから!
くるっと振り返ればすっぽんぽん。
でも、どこかを隠すこともなく、道具を持ってウサギさんの後ろに。
シャワーヘッドを操作して、細かい水流に変えて、お顔にかからないようにしながら。
ウサギさんのお身体を全体濡らしていくのです。
金剛 経太郎 > 本人の人柄もあるから、大抵の人は優しく接してくれるだろう。
だったら余計なお世話だったかもしれない、と反省するラビット。
禊具合はしっかりと効果を出し、見た目は変わらずとも呪いの効力はだいぶ弱まっている様子。
しっかりと納得のいく出来になっていることだろう。
ロップイヤー種特有のだるんと垂れた耳は見た目よりは重くなくふっかふかだけれど、今は水に濡れて毛がしんなり。
いつか少年姿で会う事もあるのだろうか、と少しだけ想像してみるも。
こんな風に無邪気に触れ合える自信は無い経太郎だった。少なくとも女子シャワー室には来れない。
「垂れててもちゃーんと聞こえてるし。
特に不都合は無いからさあ、時々なら良いかもって思えるんだ。」
そんな事を述べながら、シャンプーやらブラシやら取り出す様を見て、少しだけ取り返しのつかなさを今更ながら体感中。
それでもまあ、ウサギの姿になるよう呪われてしまった運命か、と諦めて覚悟を決めていたのだけれど。
「………?」
「?????」
するりと白衣を脱いで一糸まとわぬ姿になる美奈穂。
突然の出来事に、目をぱちくりさせながら言葉を失うラビット。
白衣越しに見え隠れしていた細い手足や小ぶりなお尻、華奢な腰と、不釣り合いに実った双つのまんまる我儘さん。
それらが惜しげも無く晒されて。
美奈穂が背後に回るまでの間、石化したように微動だにしないラビット。思考処理がちょっと追い付かない。
幣美奈穂 >
しっとりうさぎさん。
もふもふなかんじに比べますと、しゅっとしてます。
これを丁寧にシャンプーして、そしてしっかりブラッシング&ブローでもふふわ度200%を目指しましょう。
「ときどき、垂れ耳になりますの?」
可愛らしくてくすっと笑います。
ただ、時間がたったので、垂れたお耳に慣れてきたのかもしれません。
本島はよくありません、穢れに身が馴染んできたということですから。
禊で緩んでいるとはいえ、心持ちは大事です。
下手したら呼び寄せることにもなるからです。
――でも、可愛いですものね。
「お湯、もう少しあったかくしますわね?」
すこーしだけお湯を増やします。禊ではなく、毛並みを洗う温度にです。
鼻歌を楽し気にかなでながら準備する美奈穂。
白い肌は透けるようで傷一つなく、真珠のような肌です。
うさぎさんに見られていますが、特に気になることもありませんし。
背中側から、シャンプーをかけて、両手の指を開いて使い、指でお肉をマッサージするように。
そして痛かったりしないように、ゆっくりゆっくりと毛並みを洗います。
・・そんなに汚れていることもないのは、野良ではないからでしょう。
ウサギ獣人さん、自分で入ってるのでしょうし。前の言葉からお風呂大好きそうですし。
「うさぎさん、かゆいところありませんか~?」
お顔も、泡立てたシャンプーを手に取り。
目やお鼻などに付かないようにしながら、背後から手を伸ばしてキレイキレイと。
ウサギさんの頭をお胸の枕で受け止めるのです。
金剛 経太郎 > もふふわを失った分、しっとりなめらかな毛並み。
とはいえ濡れたままは身体が冷えるので、あんまりオススメは出来ない状態。
目指せもふふわ200%……200も?
「そーそー、時々ね、ときどき。」
人間の時以上に可愛がられる気もするし、何より野菜が美味しく感じられるのは大変良いメリット。
普段は何だか青臭くって食べられない野菜もモリモリ食べられる気がする経太郎ラビット。
けれどもこれは呪い。ウサギになるのを繰り返したら、いよいよ戻れなくなってしまうだろう。
「……あ、ああ。うん。」
お湯の量や温度調整などをしてくれていても上の空。
気が付けば体中がシャワーで濡らされていたラビット。
何だか体中の毛が濡れて変な感じだなあ、と思いつつ洗ってくれる美奈穂に変な気を使わせたくないので口はチャック。
「ああ~~~……気持ち良い~~」
そして始まったシャンプーの時間。
随分と慣れてるマッサージと併用された手つきに、思わず声が出てしまう。
ほへぁー、と緩み切った顔をしていたけれど。
シャンプーする手が頭から顔へと向かい、引き寄せられた頭が柔らかなモノにそっと触れる。
ふわぽよな感触を受けると同時、しっとりと濡れながらも獣の毛の感触を相手にも与えてしまうかも。
敏感な人にはちょっとくすぐったいだろうか。場所も場所だから、ちょっと大人なくすぐったさ。
幣美奈穂 >
時々、垂れ耳に・・。
ちょっと悩みます。お耳が立ったうさぎさんは可愛いですけど。
垂れ耳なウサギさんも可愛いです。
ですが、美奈穂の術では穢れを散らしたり閉じ込めたりはできますが。
そんな可変なのは自分ではできません。
そういうのは、陰陽道や魔道のほうの術になるでしょうか。
「――ごめんなさい。
わたしではそういう具合には・・。
そういうのですと、学生街の部活か、異邦人街の方なんかだと。
そういう具合にできるかもしれませんけど・・」
ちょっとしょんぼりします。
自分の力足らずなのです。
呪いが緩んでいる今なら、そういう具合に調整しやすいかもしれません。
身体もぬれてしゅっとしたうさぎさん。
ぬれると、全体的にスリムになることでしょう。
手に付いた毛は、シャワーで時々流してしまいます。
無理に毛並みをひっぱったりしないように、優しく丁寧にです。
「眠っても大丈夫ですからね?」
くすくすと笑います。
肌に触れる毛並みがとてもくすぐったいですけど。
それよりも、大きいもふもふなので嬉しいです。
耳も指で優しく洗いまして、少しずつ膝を落としていきます。
首回りを洗いまして、お背中を洗いましてからお胸の方。
お胸の方を洗う時は、半分抱き着いているような格好になります。
柔らかいお胸の圧迫、つんっと少ししてきてるのが当たってしまってるかも。
金剛 経太郎 > 「あー、うん。大丈夫。
自分でどうにかしてみるから、美奈穂さんが謝る事じゃないって。」
とはいえそう言った類の知り合いが居るわけでもなく。
地道に今のバイトを続けていれば、そういう知り合いも出来るだろうかなんてのんびり考えてみる。
思い返してみれば、今この状態だってバイト中に起こった事だったなあと。
濡れ鼠ならぬ濡れ兎。どことなくみすぼらしいシルエットになってしまっている。
そんな毛もごっそりと抜けて、排水溝を詰まらせないかちょっとだけ心配になるラビット。
やっぱり抜け毛は仕方ないと分かっていてもショックではある。
「寝ないよー、気持良いけどね。」
頭から首、背中と泡まみれ。何とも言えない心地良さにうっとりとしつつ。
すん、と目を閉じれば背後からの圧迫感。我儘さんはいつだって我儘さん。
まあ、これはこれで、と思っていたら自分の胸を洗われ始め。
「あふっ、ふふ……ちょっとくすぐったい……」
思わず仰け反る様にしながら身体を左右に揺らして身動ぎ。
図らずも我儘さんに背中を擦り付ける様に。
幣美奈穂 >
少しお顔を前に、うさぎさんの横顔を覗き込みまして。
「わたくしが払っちゃいますと。
垂れたお耳がなくなっちゃうかもしれませんけど。
それでもいいのですか?」
と、ちょっと聞いてみます。
できればうさぎさんのご要望を叶えてあげたいところです。
「寒くなってきましたから、やっぱりたくさん抜けますわね」
白衣を脱いで大正解です。
裸なら、自分もついでに洗ってしまえばいいだけですから。
お外で付いてしまった泥や雨の汚れも、綺麗に洗い流してしまいます。
指先を使い、丹念に丹念に。そして痛くならないようにゆっくりと柔らかく。
ウサギさんの毛並みの下の肌もぴかぴかにです。
お胸を洗っていれば、あっ、やっぱりこのウサギさん男の子なんだ。
とか思います。
お声で大体わかっておりましたが、獣率の高い獣人さんは見た目ではわかりづらい方がおおいですから。
と、身体を動かすうさぎさん。
「きゃぁっ。
もうっ、動いちゃダメです」
いちどぎゅっとハグして動きを止めようとしますが、そんなに強いちからなど無縁です。
毛並みでごしごしされて、美奈穂もシャンプーの泡塗れです。
もうっ、とほっぺをぷくっと少ししますと。
次は少し横に動けば、前足を両手で取ります。
「はい、前足も洗いますかからね~」
逃がさないように、その前足を抱え込むようにしてもみもみ。
我儘さんの間にはまりながら、前足を肉球を溝の間まで洗います。
ちなみに、肉球を洗うのには少し時間が掛かります。
ぷにぷにする時間がちょっと長いかもしれません。
そうして、前を回って移動するともう片方の前足です。
ちなみに、普通に見えてしまう下半身は、子供らしい感じです。
金剛 経太郎 > ずい、と横に来た顔を少しだけ振り返って見つつ。
「うーん、そうだよねえ。
ちょっと名残惜しくなって来たけど、
ここで止めますって言ったらわざわざ舞まで舞ってくれた美奈穂さんに悪いしなあ。」
うーむ、と考え込むロップイヤー。
ここまでして貰ったからには、最後までしっかり払って貰いたい気持ちもある。
しかしそれと同時に少しだけウサギ姿が終わってしまうのが勿体無く思える自分も居る。
悩む。ウサギめっちゃ悩む。
「やっぱり、抜けてるよね……うう、終わったらつるっつるになってないと良いけど。」
丹念な手つきのシャンプーはとっても気持ち良いけれど、シャンプーが終わったら毛が残ってないのではと心配してしまうラビット。
もふもふな自分の毛皮が見えるのは実は極々狭い範囲。身体の正面だけなので。
「あははっ……ご、ごめん。でもくすぐったくって……ひゃ」
くすぐったさに身悶えていたらギュッとハグをされてしまう。
あわあわにしてしまった事に罪悪感を覚えるも、情況的には時間の問題だった気もしている。
背後で頬を膨らませているような気配をヒゲが感じ取って、苦笑いを浮かべていたが。
美奈穂が背後から正面寄り、視界の範囲内に戻ってくれば俄かにそわそわしだす。
「あっ、はい。前足……」
自分で洗える気がするのだけど、と言う前に既に前足を両手で掴まれた後だった。
がっちりとホールドするのは我儘さん。泡まみれで少しだけつんとしているのまで見えてしまっている。
それよりも意外なウサギの足の裏。
なんとウサギは足の裏も毛がびっしり。猫や犬にあるような肉球はとてもちいちゃく毛に隠れているのである。
この毛のお陰でウサギは足音が殆ど立たない。ただしフローリングとかでめっちゃ滑るのである。
幣美奈穂 >
「いいえ、わたくしのことは大丈夫です。
今のは穢れ・・呪いですけど。これを魔術的にしましたら、
呪いではなく魔術的になって穢れはなくなりますから・・」
お耳を立てたり垂れさせたり。気分によって使い分けるようになるだけです。
お顔を横に小さくふって、説明をするのです。
「気にしなくても大丈夫ですわ。
逆に、生え変わる毛が残っていた方が大変だそうですから」
うさぎさんの前足捕まえて、二の腕なんかも綺麗にきれいに。
大きいですから洗いがいがあります。
ついでにぎゅっとした前足で生兎毛のたわしで自分の身体も洗えてしまってます。
ごしごしするたびに、少し固めのプリンのように揺れるものもありますけど。
前足の肉球の間のお毛けも指先で丁寧に洗うのです。
ただ、爪はちょっと尖っているのでうまく指では洗えませんでしたけど。
どんどんあわあわ塗れになる美奈穂ですけど、満足そうです。
「はい、前足は終わりましたから・・次はお腹と前足ね」
前に回って、足を立てて膝立ち。
お腹周りもキレイキレイに・・もし四つ足で歩いてたりしてたら、汚れているかもしれませんけど。
ゆっくりとびっくりさせないように指先でマッサージしながら、どんどん手が下がっていきます。
「・・・・」
やっぱりウサギさん男の子だったみたいですけど、つい、普通のウサギさんみたいにしてしまいました。
そういえば獣人さんです。
気のせいなことにします。
「はい、こっちの後ろ脚。わたくしの足の上においてくださいませ」
脚を洗おうとするのです。
ここが雨にも濡れて泥もあり、一番汚れが奥まで入っているでしょう。
気合を入れないといけないところなのです。
金剛 経太郎 > 「そ、そういう事も出来るの?
でも僕魔術とか使えた試しがないし……大丈夫かな。」
それなら別のウサギの種類にもなれたりするのだろうか。
ぼんやりとそんな事を考えてみたり。
とりあえず今は穢れ、呪いを魔術に換える。そんな方法がある事に感心する。
「そ、そうなの?
じゃあちゃんと抜けてってくれると助かるかなあ……」
生え変わりって大変なんだなあ、と呟く声もどこか上の空。
それも無理らしかぬ事。さっきから腕はたわわな我儘さんに挟まれ、腕に当たっては揺れる様が目の前で。
しかも美奈穂本人は全く意に介していない様だから思春期なラビットはついつい視線が引き寄せられてしまうのだ。
「あ、終わった……?
そう、次はお腹と……」
わしゃわしゃ。前足が自由になれば今度はお腹が泡立てられてマッサージ。
胸と同様にくすぐったさを感じて笑い出すのを堪えているうちに、マッサージの手は下へ、下へ……
「………」
立派に男の子のウサギさんだった。思わず顔を手で隠す。
こんな風に見られてしまうなんて。もうお嫁に行けないラビット。
「あ、後ろ足ね。足に載せるの?
ええっと、こうでいいのかな?」
どこか虚ろな瞳で指示通りに美奈穂の脚の上に自分の脚をよいしょっと。
前足よりも大きな後ろ足。ジャンプの時とか凄い力を発揮する。
そんな足をよいしょ、と載せれば爪先にふよんと我儘さんが触れるかも。
幣美奈穂 >
「はい。本質は、確か同じですから・・」
と、授業で習った西洋魔術を思い出します。
種類は幾つかあり、同じではないものもありますけれど。
怨念系なら黒魔術とか陰陽系、道教系などが反転できたりとかもしますが。
ちなみに、神道系の授業は特に受けていません。教えられることがないからです。
「うまく体温を調節できなくなったり・・」
と、お手入れの大切さを説明するのです。
わしゃわしゃ、お腹の毛はふわっとしてまた手触りが良くて。
これをもふもふにする時が楽しみです。
手でお顔を隠したウサギさんは、見ないようにしてあげます。
もふ道の情けなのです。
「あっ、肩に前足置いてくださっても大丈夫ですわ」
つま先が触れてふよんふよんと揺れますお胸です。
でも、そんなことよりも大きな脚を綺麗にきれいにです。
本当に前足をかけて大丈夫なのかという華奢な線の細さですけど。
両手も使って後ろ足を綺麗に。と。
そして、足の裏まで両手を使って洗えば、逆の側に変えてもらいます。
金剛 経太郎 > 「そうなんだ。
凄いなあ、美奈穂さん物知りだね。」
魔術は扱えないけれど、スキルなら幾らかは理解出来る経太郎。
体系が出来てるところか、分化して別物になったりするところとか、似通ってる部分は多々あると思う。
とはいえ、それでもあくまで形が似てると思うというだけで、内容はさっぱりなのだから、詳しい相手には称賛も贈ろうというもの。
「そ、それは困る……」
ふむふむ、と他人事ではなさそうに説明を聞くラビット。
実際他人事じゃないわけで、割と真剣に聞いているが。
それも美奈穂がお腹を洗い出すまでの話。そこからは知っての通りである。
せめて何か恥らうリアクションとかあれば、こちらも相応の反応が出来たものを、と恨めしく思い。
そっと見なかった事にされたので、そっと顔を隠すくらいしか出来なかったのだ。
「あ、大丈夫だよー。
意外とバランス感覚は良いんだ。片足立ちでも全然んっふふふ。」
後ろ足を洗われ始めれば、前足に比べて思った以上にこそばゆい。
どうにか足を引っ込めずに耐えようと試みれば、その都度爪先がふよんふよんと揺らすようにかすめる。
幣美奈穂 >
えへへ、とちょっと子供っぽく照れた無邪気な笑顔を浮かべます。
きちんと勉強したことを褒められた気分なのです。
「毛並みの間に、あったかい空気が流れるから体温が保たれますの。
夏毛がそのままだと、こもってしまいますから・・」
獣人さんでなく、うさぎさんと入っている感覚がどうしても抜けませんし。
ちっちゃい子供を相手している気分なのです。
オトナなものは見たこともないですし、にゃんこさんにもあるような可愛らしいとしか感じないのです。。
そう、毛玉の様なタマタマさんも含めて。
ふよんふよん、硬めなプリンが揺れるような我儘さんのご様子です。
まだまだ大きくなっていけるというか、なってしまう成長期な身体です。
去年より身長が伸びてますし!
ちょっとさくらんぼうの周りもふくっと軽く膨れているのも、まだ成長期途中で若いからなのです。
「うさぎさん、体幹がしっかりしてますのね・・」
少し汚れていて毛の中にも入っていた汚れが、外に掻きだされます。
これで前足も綺麗なのです。
あとは・・。
「お尻尾ですね!」
きりっ。大事な要素なのです。
後ろ足を洗い終えれば、最後に後ろに回ろうとするのです。
・・ただ、その後にトリートメントとブロー込みのブラッシングが控えていますけど。
金剛 経太郎 > 経太郎も元の姿に戻れたらもう少しだけ真面目に授業を受けようかと検討し始める。
何のために勉強をするのか、と考えたことは何度もあったが、こういう時の為だと思えば少しは身も入りそうだ。
「なるほどなるほど?
でも、暖かい空気ならこれから寒くなるんだし篭ってた方が良いんじゃない?」
獣人と普通の獣とで何か差があるだろうか、とぼんやり考える。
一般的な獣より大きくなっている分、その辺りも変化しているのだろうか。分からない。
わざわざ確認する気にもならないし、穴があったら入りたいと思う経太郎だった。
ふよんふよん。揺らすのが少し楽しくなってしまう感触と揺れ具合。
くすぐったさを紛らわす目的がいつの間にかすり替わってしまい。
時折さくらんぼうさんも爪先の毛先がふんわり撫でていったり。
「足腰は、強いみたい。
やっぱり跳ねたりするからなのかな。」
後ろ足を洗い終えれば、やれやれようやく終わったと溜息を……つけなかった。
尻尾、と言われまだあったのね、と呆れ顔で背後に回る美奈穂を見送って。
お尻にはしっかりと、しかし埋もれるような尻尾が存在している。
幣美奈穂 >
「ううん、違いますの。
程よくになりませんから・・えと・・おこたにずっと入ってる感じ?
汗疹とかできたりしますもの」
と、めっ、と叱るようなお顔でうさぎさんを見ます。
足先でお胸を揺らすウサギさん。
悪戯っこな脚に、くすくすっと少し笑ってしまいます。
途中で「あっ」と少しびくっとした瞬間がちょっとありましたけど。
後ろに回り、腰から洗い出しまして。
そして、お尻尾は特に丁寧に洗います。
動物さんのお尻尾って、なんでこんな可愛いのかしら?
・・そして、お尻まで丁寧にうさぎさんのものを洗ってしまう美奈穂でした。
それで洗い流すと・・思ったよりたっぷりと毛が抜け落ちているかもしれません。
自身の身体にも合わせて、ウサギさんの毛の中にシャンプーが残らないように丁寧に指で揉みながら流します。
さらに、トリートメントをまた身体全体に。それも丁寧に洗い流します。
「はふぅ・・これで終わりですわ」
疲れたりしませんけど、大物の動物・・間違えました、獣人さんを洗うのは、洗えたあとは満足感があります。
ちゃっちゃちゃっと排水溝にたまった抜け毛も集めておいて、サニタリーボックスに入れておくのです。
金剛 経太郎 > 「へえ、違うんだ。
ああ!なるほど。……熱だけじゃなくて湿気とかも篭っちゃうんだね。」
なるほどなあ、と感心しきりのラビットである。
自分の身体の事を自分より詳しく知っている人が居る、というのは何とも奇妙な感じだ、とも思いつつ。
ふよんふよんと揺らす中に、小さいながらも艶のある声が混じったのをウサギの聴覚は聞き逃さない。
脚を洗い終えるまでのちょっとした悪戯。怒られなければちょっと深追いをしてみたり。
そして背後に回られれば少しだけ退屈そうに大人しくしているラビット。
お尻を触られるのは変な感じだし、尻尾を触られるのはもっと変な感じ。
それでも大人しく洗い終えるのを待って、そして今度はこれまでと同じ手順で洗い流され、トリートメントでもう一巡。さらに洗い流しでもう一巡。
ようやく終わる頃には、ちょっとだけ美奈穂の裸にも慣れつつあるラビットが居た。
否。嘘。全く慣れそうになかったし、時間が経つにつれ見入る時間も伸びてた。
「あー、めっちゃスッキリした。
本当にありがとう、美奈穂さん。」
満足げな美奈穂にお礼を言いつつ、自分が疲労と手の毛の中に毛が紛れ込むからと少し肩身が狭そうに佇んで見守る経太郎。
幣美奈穂 >
「んくっ」とか、悪戯されちゃいますと、ちょっと変な感じのお声と反応が出ちゃいます。
ちょっと首を傾げてしまうのです。
美奈穂にはそれが何か、まだ分からないのです。
むふんっ、と満足した美奈穂なのです。
まっぱだかなのも、動物さんの前・・というのもありますが。
まだ、そんなことが気になりません。
というか、意識意識がないのです。
一緒にシャワーを浴びた仲良しさん、ぐらいなのです。
持ってきた荷物とかも片付けまして。
こっち、と前足を繋いでロッカールームの方になのです。
「わたくしも楽しかったですの」
うふふっと、嬉し気な笑いが少し零れます。
その前に、ハンドタオルで自分の身体もウサギさんの毛並みもざっとふき取っておきますけど。
ここからが大変なのです・・本格的に毛並みから水気を取りまして。
さらに、ブローしながらブラッシングです。
金剛 経太郎 > 今時珍しい純な子なんだなあ、と悪戯しておいて感心するラビット。
情報が溢れるほどの社会になって久しく、様々な手段で様々な情報を得られる時代になっているのに。
自分の生理現象さえ把握出来ていない少女が居る事に、経太郎は素直に驚いたのだった。
大変満足した様子の美奈穂を見て、こういうのも悪くないかな、と思うラビット。
仲の良い友達とシャワータイム。うん、悪くないと頷いて。
しかしながらロップイヤー、中身は一応思春期男子。
下心だってちょっとはあったりするのだ。
「楽しかった?それは良かった。
……じゃあ、感謝のハグをプレゼントー。」
ロッカールームへ向かう前に。
真正面からもっふりと抱き着きに掛かるラビット。
もちろん狙いは最後に我儘さんと仲良くしておくこと。
それが済めば大変満足げに、乾燥工程とブラッシングを受けるのである。
目指せずはふわもふ200%、だった気がする。
幣美奈穂 >
電子機器と相性が悪い・・触ると、なんか静電気がびびっと出まして。
すぐ壊してしまうからです。
テレビやネットを触らない美奈穂、そういう知識は学校の一般教養からだけなのですけど。
選択制なうえで、年齢相応なとこだと。まだそういうのを習わないのです・・。
「あっ!。はぐ~♪」
抱き着かれますと一瞬びっくりしますけど。
すぐに嬉しそうにこちらからも抱き着きます。
――このべしょっとをもふもふにしませんと!、と心が燃えます。
ブラッシングも終えますと。ふわふわ~とすごい軽い毛並み感。
手触りもさらりとしていて、すっごくいいのです。
その間も裸だった美奈穂は、やった感で満足した瞬間にちょっとくしゅんっ、とくしゃみ。
いそいそと服を着るのです。
「呪い、今なら結構散らせそうですけど。
どうします?」
他で呪いを変身の呪にして穢れからかえるか。
美奈穂がある程度散らしてしまうかなのですけど。
と、褌を閉めて、ニットセーターのワンピを身に着けるのでした。
金剛 経太郎 > 電子機器との相性の悪さを経太郎は当然知る由も無いことだったが、果たして知る機会は訪れるのだろうか。
今はまだ歪とは思えないから、そっとしておいて貰えるのだろうなあ、と他人事のように経太郎は思いつつ。
「ハグハグー、ふふ、もふもふになったらまたしようねえ。」
ぎゅっと抱き合えば顔の左右にそれぞれ我儘さん。
存分に堪能し、ヒゲレーダーにしっかり記録するのだった。
ブラッシングを終えれば呪いでウサギの姿にされてすぐのころ以上のもふもふ感。
誰もが振り返るもふもふ姿と言っても過言ではなさそう。
ここまでしてくれた美奈穂に礼を言いつつ、くしゃみをしたのを見れば心配そうに見守って。
「うーん。うーーーーん……やっぱりその、魔術に出来るって人を探してみようかなって。
せっかくもふもふにして貰ったし、耳までもふもふだし、少しこのままで居たいなあって。」
それでもいいのかな、と小さく首を傾げる経太郎。
どうやら人間の姿に戻るのはあとちょっとだけ先の様だ。
幣美奈穂 >
美奈穂はまるで気付いておらず、そして気にしてもおりませんが。
うさぎさんのお顔をお胸でぱふぱふとしているのです。
優しくウサギさんを撫でます。
ふっかふっか、もっふもっふ。
美奈穂も満足な仕上がりなのです。
「わかりましたわ!
ふふふっ、そしたらまた、垂れ耳なうさぎさんと会えるかもしれませんわね」
お耳が立った姿を見たいとも思いますけど。
また会えます時が楽しみなのです。
着替え終わりますと、荷物を持って。
つぎはふかふかになったうさぎさんの頭を後ろから押して、共用スペースの方へ戻ろうとするのです。
――雨、やんでたらいいですわね・・。
金剛 経太郎 > ふふん、と満足げなロップイヤー。
心なしか毛艶が良くなったような気さえする。
撫でられると嬉しさ半分、恥ずかしさ半分。
照れた様に自分で自分の顔を撫で回し始めるラビット。
少しだけウサギの姿も誇らしく思えてきたのだった。
「そうだねえ。
落ち着くまでは学校は休むつもりだけど、学校でも会えるかもしれない。
そしたらまた、綺麗に洗って貰うのお願いしよっかな。」
ふふん、と満足満足な様子でシャワールームを後にしていく美奈穂と経太郎。
経太郎は外が雨だったことなんてすっかり忘れてしまっていたのだった──
ご案内:「共用シャワールーム」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:肌色分が多くなるかもしれないので、念のためにこっちで!>
ご案内:「共用シャワールーム」から金剛 経太郎さんが去りました。<補足:小学生程の容姿の少年/実年齢18歳/普通の学生服を着ている/…はずなのだけど今は何故か二足歩行するウサギ(ロップイヤー)>