2020/11/18 のログ
ご案内:「落第街大通り」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:きゃしゃでちっちゃな巫女さん>
幣美奈穂 >  
今日のお役目はもう少し後から。
それまで、奉仕部活動でボランティア活動です。
クッキングカーに乗せられまして、幾人かの人とご一緒に、
美奈穂はぜんぜん来たことがない場所です。
車窓から見える風景も、ちょっと汚れていてへにょりです。
お掃除をしたくなります。

折角の常世祭の時期。
少しでも大勢にその雰囲気を味わってもらおうと、幾人かの出資者がありまして。
そして落第街への炊き出しみたいなものなのです。
てきぱきと慣れた様子で準備される中、美奈穂は調理担当。
おぜんざいをご用意です。
お餅も丸型、炭火で焼いてあっちっち。
お餅は二個ずつの粒あん、関西風なのです。
ちなみに関東風だと粒あんでも漉し餡でもお汁粉です。

「はい、一杯だけですわ。
 あっ、さっきも食べたでしょう!・・仕方がありませんわね」

使いすてのお椀に、丸餅2個のおぜんざい。
外は寒くなってきましたが、これでお腹もぽっかぽかになるはずです。

幣美奈穂 >  
初めは、最近は色々とあるせいか警戒されたクッキングカーの出店。
でも、「美味しいおぜんざいどうですか?」と、陽の気を振りまく店員さんに
ちらほらと人が来初めまして。
そして今や列になっています。

「あっ、もう少しお待ちを・・はいっ!」

お餅の焼き具合を見極めまして、菜箸でちょいちょい。
ひときわ陽の気を放つ小さい巫女さんは、袖をたすきでとめまして。
手際よく作ってお渡しです。
自分よりちっちゃい子には少しお姉様ぶったりもしてます。
最近の険しさを忘れさせる微笑ましいひと時なのです。
そんな子が、実は風紀委員だとこの場で知られたらどうなるのか。

大鍋で5つ用意していましたおぜんざい。
みるみる無くなっています。
次はもう少し多く仕込んでおいた方がいいかもしれません。
と、奉仕部の方々と一緒に忙しさを楽しそうにするのです。

幣美奈穂 >  
クッキングカーを出して二時間ほど。
それで、もう用意したのが尽きてしまいそうです。
お鍋の蓋をお玉でかんかんかんっと叩きまして。

「残り10杯だけです!
 まだ食べてない方~?」

いそいそと3杯目を頂こうとした方には、めっ、と目で訴えますと。
苦笑して離れてくださいます。
そうして、僅かな時間で店じまいとなるのです。
皆さんが食べ終わるのを確認して、更に後片付け。
周囲のごみをきちんと回収した上で、見える範囲を掃除しておきます。
・・そこだけ、妙に綺麗な空間ができるのです。

そうして、美奈穂たちは満足げに学園にと戻るのでした。

ご案内:「落第街大通り」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:きゃしゃでちっちゃな巫女さん>