2015/06/15 - 21:58~02:26 のログ
ご案内:「風紀委員詰め所」に石蒜さんが現れました。<補足:黒髪に漆黒の巫女装束の少女【乱入歓迎】>
石蒜 > 気配を殺し、息も止めて。かつてサヤと名乗り、今や石蒜となった少女は、じっと観察していた。
身を包むのは巫女装束、だがその上着は漆黒に染められ、胸元に彼岸花の模様。そのため清廉さではなく、むしろ禍々しい印象を与えている。
観察しているのは風紀委員の詰め所。交番めいて街の各所に設置されているものの1つだ。
今日は確か常世神社で祭りがある、そのためか中で待機しているのは3名と少ない。
石蒜 > 静かに近づいて、さらに観察する。三人とも男、体格から見て鍛錬を行っているのは一人だけ。
その一人も入り口に背を向け、他の二人と話し込んでいる。
「アハハハハァ……」つい、笑い声が漏れる。無防備すぎる、まるで襲ってくれと言わんばかりじゃないか。
じゃあ、襲ってあげよう。襲う計画を立てるだけのつもりだったけど、誘うほうが悪い。
自分勝手な理屈を組み立てると、影のように静かに素早く詰め所に近づく。
石蒜 > 射程距離に入った、まだ話し込んでいる。笑っている、楽しそうに笑っている。でもそれも今日で最後。
私を誘わなければ、もっと話が出来たのに、かわいそう。でも、悪いのは誘ったほうだ。
左手で、小石をいくつか拾う。右手に絆を結んだ刀を呼び出して握る。足の裏に力場を展開、斥力を使って飛ぶ。目標は、無防備な背中。
石蒜 > 『うわっ!』突然背中に重量を感じた風紀委員が、驚きの声を上げる。そのまま相手の腕ごと足でしがみつく。これで数瞬は動けない。
残りの二人も驚いている。逃げることもせずに、呆然とこちらを見ている。右側の男の肩めがけて刀を投げる。
力場で加速された刀は、まっすぐ飛んでいき、右肩を貫いて、後ろの壁に打ち付ける。
空いた右手でしがみついている男の目を塞ぐ。これでまた数瞬動けない。
悲鳴が上がる前に、左手で小石を飛ばす、目標は左側の男。力場の斥力を利用して、骨を砕くほどの威力を持った小石を連射、両膝と両肩を撃ちぬく。
念のため、刀を刺した右側の男の左肩と両膝も小石で撃ちぬいておく。
この間、2秒にも満たない。
石蒜 > そして、一瞬の静寂の後、二人分の悲鳴が同時に上がった。
何事かとうろたえる最後の男。突き刺さった刀を手元に呼び戻し、首筋に当てる。
「今、見えるようにしますね、騒いだら殺します。」相手の心拍数が跳ね上がったのがわかる。ゆっくりと、目を塞いでいた左手を離す。
血を流し、地面に転がって呻く仲間を見て、男は絶句した。
「よく見るといいですよ、これはあなたの責任ですから。」耳元でささやく。
石蒜 > 『何…だと…?』「だって、そうじゃないですか。唯一訓練を積んだあなたが、一番無防備に入り口に背中を向けて。私が攻撃する隙を作っちゃったんですよ?」責任をなすりつける、その声は妖力を帯びて、心に染みこんでいく。
「あなたがしっかりと入り口から外を見張ってたら、私は襲撃しませんでした。」
「だから全部あなたの責任、あなたの仲間の苦痛も、無念も、恐怖も、ぜぇーんぶ、あなたのせいですから。」破綻した理屈だが、何故かそれはもっともらしい理屈のように聞こえてしまう。
石蒜 > 6が出たら二人を殺す。
「大変ですねぇ、これから一生背負ってくださいね?あなたの罪は誰も赦しません、誰もあなたを助けません。大変ですねぇ。」ケラケラと笑う。楽しそうに、嬉しそうに。
ようやく男の背中から降りて、音もなく着地。そして空中で指を軽く振る。 [1d6→4=4]
石蒜 > [1d6→4=4]
石蒜 > 風紀委員ごと壁に突き刺さった刀がひとりでに抜けて、回転しながら三人目の足首を刈った。
悲鳴を上げながら地面に倒れる。
「アハハハハハハ!!」殺してもいいかと思ったが、まだ嫌悪感がある。私の中に残ったサヤの領域はまだ残っているみたいだ。でも人を斬るたび、血を浴びるたび、確実にそれが弱まっていくのがわかる。
ご案内:「風紀委員詰め所」に有澤 零砂さんが現れました。<補足:銀髪少年教師>
石蒜 > 「あぁ…………素敵……。」気持ちいい、他人を痛めつけて、地面に這いつくばらせ、苦痛の叫びをあげさせるのがこんなに気持ちいいだなんて……。
温かい血を浴びるのがこんなに心地いいなんて……。
恍惚の表情で、うめき声を上げる三人の風紀委員を見下ろす。
かつて私を追い掛け回していた連中が、私に権力を振りかざしていた連中が、私の前で血の海を這いずりまわっている。
有澤 零砂 > 「…なんだあれ。」
偶然近くを通りかかった風紀委員詰め所で、何か妙なことになっている。
ほおって置くのも教師としてはアレだ、一応見て帰るか。
と考え、建物に近寄っていく。
近寄るにつれ、その惨状を理解する。
「これは…想像以上だな。」
建物の外で、懐に入れていた自動拳銃を取り出し構え、ゆっくりと近づく。
まずいことが起きているのは血のにおいでわかったが、詳細がわからないゆえ警戒して距離をつめるしかなかった。
石蒜 > 「ああ、楽しかった……。」ぴちゃぴちゃと手についた返り血を舐める。
服についた返り血は、中に染みこんで元の色へと戻った。
下見に来ただけなので逃げる経路などはまだ確認してなかった。囲まれては厄介だ、早いうちに逃げたほうがいいだろう。
血の滴る抜身の刀を片手に、まるで散歩にでも行くような足取りで、詰め所から出てくる。
有澤 零砂 > 「・・・」
一瞬、思考する。 あまりにも自然な足取りだったから、何もなく出てきたのかと思いかけたが。
てにもつ獲物が、ソレを否定する。
「動くな、流石に見逃せませんよ、これは。」
構えている銃の銃口をそちらに向ける。
ゴム弾だが、ソレを知る由はない。
まともな相手なら動きを止めるナリはあるだろうと考えながらも、トリガーにかけた指には力をこめている。
石蒜 > 攻撃の意思を感じれば、声をかけられるより早く相手の方を向いた。
「動いたら、どうするんですか?殺すんですか?私はあなたに危害を加えるつもりはありませんが?」嘲るような笑みを浮かべる、撃ってこい、とでも言うように。
有澤 零砂 > 「チっ…」
舌打ち、こういうのが通じないって事は、戦闘経験豊富であり、吹っ飛んでるタイプだと判断する。
「なくても、ここまでやっといて放って置けるほど、器用ではない。」
仕方ない、といった様子で足を狙ってうつ。
動きを止めることを狙っているらしい。
石蒜 > 避ける素振りはなく、足にゴム弾が命中する。しかしそれを痛がる様子は全くなく。
「おっと、撃たれてしましました。自分を守らないといけません……ね!!」振りかぶって、刀を投げる。力場を使って加速させて、通常ではありえない速度で回転しながら飛んで行く。
「アハハハハ!!」楽しそうに笑いながら、自分も刀を追いかけて走る。足にダメージがある様子は、ない。
有澤 零砂 > 「効いてないか!ってうわっ。」
加速して飛んできたソレをとっさによけるが刃に触れた髪が少し切れて当たりに舞う。
「やっかいですね!」
とりあえず拳銃を弾切れになるまでそちらに連射して、動きを伺う。
石蒜 > 「あなたは何がしたいんですか?あの人達を助けたいなら私と戦ってる場合じゃないですよ?」左手に力場を展開し斥力を発生させる、飛来するゴム弾を全てそらせる。
「大分血を流してましたから、持って5分程度だと思いますよ。早く応急処置しないといけませんねぇ。」走りながら、空中で右手をぐっと掴んで、引き戻す。飛んでいった刀が機動を変え、相手の背後から襲いかかる!
有澤 零砂 > 「そりゃ、わかってますが。」
たしかにそうだ、わかっている。 医者を呼ばなきゃまずい状況だ。
救急車を呼ばないと、しかし現状呼べるとは思えない。
「あなたを放っておくと、もっと犠牲者が増えます。」
斥力系か、何でアレそういう能力であることを確認する。
そして、人斬りが手もなく刀を投げるとも考えられない。
経験上ソレくらいは予測できた。
ゆえに即座に振り向き弾倉が空になった拳銃を飛んでくる刀に投げつける。
軌道を変えて凌ぐ狙いだ。
石蒜 > 「私だって襲いたくて襲ったわけじゃないんですよ。あんまり無防備で、私を誘ってたから襲いたくなってしまったんです。だから私は、悪くない。」責任を、罪をなすりつける。自分に非は全くない、本気でそう信じていた。
なるほど、相手はそれなりの経験があるようだ。まぁこの程度で終わってしまっては面白くない。
機動を変えられた刀を元に引き戻す。飛んできた刀をつかむと同時に、
足の裏に力場を展開、斥力で石畳を踏み砕きながら飛んで、一気に白兵戦の距離に入ろうとする!そのまま突入に成功すれば、大上段からの振り下ろしが襲いかかることだろう。
有澤 零砂 > 「そりゃキミの勝手だろうが!」
そういいながら左手でポケットの中のスマホを操作してGPS機能をつかい現在地と非常警報を保険医院に飛ばしておく。
これで少しすれば救護がくるはずだ。
その間に、自分は相手との射線に『空白』を発生させ、攻撃を防ぐことを図る。
石蒜 > 「私は許されたんですよ、ご主人様もそう言ってました。だから悪くない。私は、悪く、ない。」その目にはいささかの疑問も見られない。まるで当然の常識を語るように、自分の罪を否定する。
振り下ろした刀が空中で弾かれる「!」みれば空間が歪んだように見える、障壁を作る能力か?弾かれた勢いを利用し、一回転。
「楽しいですね!素晴らしい、なんて素晴らしいんだろう!実を言うとさっきの人たちは弱すぎて物足りなかったんですよ!あなたの血を浴びたくなってきました!」
着地と同時に、力場で相手の左側に回りこむように飛び。左手に握っていた小石を親指で弾いて連射。斥力を使って加速されたそれはまともに喰らえば致命傷になりえる。
有澤 零砂 > 「なるほど、上がいるか。 しかしそんなわけがない、人の命を一人の人間の判断で捻じ曲げれませんよ。」
目の前の人間に上司がいるというか、許されたという言葉から何か仕込まれたのかと考える。
そういいながら様子をかくにんしつつ。
「勘弁してください、怪我すると授業で困る。」
これも射線に空白を作り防ぐ。 懐からナイフを取り出しつつ、空白を解除しそちらに踏み込んで距離をつめる。
石蒜 > 「何故ですか?人の命に価値があるんですか?動物や虫を殺すのは良くて、人を殺すのはいけないんですか?命の価値に差があるんですか?」撹乱するためや時間稼ぎではなく、本心からの疑問。全く理解できない、というように、問いかける。
「それはそちらの都合ですね。私には関係ない!」接近戦ならこちらも望むところ。左手を前に突き出し、右手の刀を後ろに向けた、脇構えに似た格好で待ち構える。
有澤 零砂 > 「僕もキミも人だからだよ。 ケモノも同属を殺さない。」
とっさに思いついた、そこまで正解とはいえないであろう答えを返す。
「先生は大事にしてくれてもいいだろうに!」
踏み込んでナイフで横に薙ぐ。
素人の動きではないが、ナイフの達人というほどでもない。
石蒜 > 「ああ残念、不正解です。」心底呆れた、まるで生徒が全く授業を理解してない答えを出した時のような顔で。
「私は人間をやめてます。」横薙ぎのナイフを、左腕で受ける。収縮した筋繊維が突き刺さったナイフの刃を押さえる。
そして、その傷口からは全く出血がない。
「詰みかな?」直後に、右下からの逆袈裟斬りが襲いかかる!
有澤 零砂 > 「なるほど、元は人間か。」
大まかなストーリーラインは見えてきた。
たぶんご主人様とやらに何かされたようだ。
「(しかし、神経毒も効かないか。 かなりいじられたと考えるのが妥当だな。)」
ナイフがぬけないのに気づき。
「…でもないさ。」
ナイフに備え付けられていた引き金を引く。
本来ソレはナイフの刃を飛ばし、相手に攻撃するためのものであったが。
刃が押さえられている今、逆に反動で体をそらさせる。
振り下ろされた体は、彼の着ていたジャケットをきれいに切り、少しだけ肩の辺りの表面をかすり、そこから血を垂らすが。 肉を絶つまでは至らない。
「お気に入りなんですがね、また替えをかわないと。」
そう冗談のように言うが、そこまで余裕がある状況ではなかった。
ご案内:「風紀委員詰め所」に久藤 嵯督さんが現れました。<補足:表情を一切崩さない白髪の男。刃のような目付き。中肉中背。スーツの上に黒いコート、風紀委員の腕章を付けている。>
石蒜 > 「はぁ……!」快感が全身を駆け抜ける、おそらくナイフに毒が塗ってあったのだろう。痛みが快楽に変換されるというのも考えものだ、気持よくて戦いどころではなくなってしまう。
ナイフの刃を射出されれば、自分もその勢いを利用して飛び退く。
「はぁ…はぁ…っ。面白い仕掛けですね、驚きました。」快楽に息を荒らげる。楽しい、気持ちいい……素晴らしい、なんて素晴らしいんだろう!
「もっと楽しみましょう、あなたは面白い。」力場を使って、腕から刃を弾くように抜く。もう一度構え直し笑う。
久藤 嵯督 > 傍受した救護信号が風紀委員の詰め所からのものだったので来てみれば、
そこではリストにあった学園の教師と、見慣れぬ風貌の少女が戦っているではないか。
二対一の形になってしまうのは非常に不本意だが、これも風紀委員の仕事というもの。
目の前の問題児が予想を超えて楽しませてくれることを願いつつ、
「―――その死合、俺も混ぜてはもらえんか?」
こつ、こつ、と二人の間に歩いていく。
丁度真ん中に来たところで少女の方を向き、無銘の打刀を抜いた。
石蒜 > 「もう一人、アハハハハ。いいですよ、どうぞどうぞ。」新しく現れた男は、かなりの使い手のように見える。
圧倒的に不利、逃げるのが最善手だが……。苦痛を快楽に変換する体は、思考力を鈍らせていた。もっと気持ちよくなれる、ただそれだけが石蒜の頭を埋め尽くす。
それが無謀な戦いに挑ませる。死地へと歩ませる。
有澤 零砂 > 「…?」痛みではなく快楽からの声に少し混乱する、何かあるのだろうか。
「…ま、真正面の殴り合いは分が悪いので。」
そういいながら手に持つ柄の部分をしまいつつ。
「つまらなくてもいいんですよ、こういうことで楽しむタイプではないので。」ため息をつきつつ。
「いいところにきてくれました、中にけが人がいるんです。 それも重症だ。」
現れた生徒に、目をやり。
医療班でないことには少しばかり残念だと思うが、
多少の処置をする時間は生まれるのなら大歓迎であった。
久藤 嵯督 > 「そうか。なら、さっさとなんとかしてくるがいい。
俺は……こっちの相手をする」
相手が教師であるにも関わらず、まるで敬意の見られない言い草で投げかける。
それは彼…有澤 零砂が小柄だからではなく、単に久藤 嵯督の人柄というだけなのだろう。
「真正面からでは分が悪いのだろう? さっさと行けよ」
打刀を持ってない左手で「しっしっ」というジェスチャー。
石蒜 > 「なんだ、二人がかりじゃないんですか……。」つまらなそうに、つぶやく、別に有澤が救助に向かうというのなら、邪魔はしない。今対峙している相手は、それを許してくれるとは思えない。
「さぁ、どこからでも、どうぞ。」左手を前に突き出し、半身になる構え。刀は奥の手のように、後ろに隠す。
有澤 零砂 > 「感謝します。 ですが、あなたも救助対象にはならないでくださいよ。」
この状況でソレを気にするほど細かい人間でもない。
止められることがなければ、はしってけが人がいるであろう場所に向かい
先ほど着られたジャケットと、その下のシャツを脱ぐ。
シャツを破り、けが人を止血するために縛るなりの処置を始めるだろう。
久藤 嵯督 > 一対一……多少は苦戦できそうになった事を内心喜びながら、
恍惚の表情を浮かべる少女に向き直る。
「そう言うな……戦いが長引く分、より長く楽しめるものだと思え。
それに……」
「―――ある程度戦力が拮抗していた方が、もっと面白い。」
対する嵯督はと言うと、右手で打刀を持ったまま構えすらしていなかった。
しかし少しでも武術に覚えがあるならば、足元の方は臨戦態勢になっている事が伺えることだろう。
左手の指をリズミカルに揺らしつつ、じりじりと間合いを詰めていく。
石蒜 > 「ふふ、うふふふ……。わかってる人ですねぇ、確かにそうです。そうですね。」欠片でも自分の楽しみを理解する相手に、喜ぶ。
構えたまま、すり足で近づく。焦れて飛び込めば手痛い反撃を食らうだろう。少しずつ、少しずつ間合いを縮め、もう少しで刀の間合いに届く……。
有澤 零砂 > 「頼むぞ、死ぬなよ。」
そういいながら、処置を続ける。
そして救助を待ちながらも、二人の戦う様子を見ている。
久藤 嵯督 > 「―――」
互いの距離が近付くにつれて、その歩みは速度を落としていく。
間合いすれすれにまで近付くとき、嵯督は刀を天高く掲げる。
魔法の類が発動する気配はない、完全なる武術だ。
左手の揺れが、止んだ。
石蒜 > 「…………!」すり足を続けて、お互いの間合いに入る。相手は大上段か?
ならば、左掌に力場を一点集中させ、額の上に掲げ、倒れこむようにしながら一気に間合いを縮め、足元を狙うなぎ払い!
有澤 零砂 > 「…ゴクリ」
その状況を固唾を呑んで見守っている。
とはいえ手は止めていないが。
久藤 嵯督 > 構えていない左手の五本指のそれぞれから、仕込まれた金属の糸が発射される。
強化ピアノ線は地面深くに突き刺さり、足元を狙う斬撃を阻んだ。
「惜しいな」
間合いを詰めた少女の頭に、刀を振り下ろす。
―――刃のついていない、裏側を向けて。
石蒜 > 「……!」細い、だが強靭な糸、予想外の出現に、斬撃は一瞬遅れる。僅かな差、だが致命的な差。ああ、楽しい。楽しい楽しい、思い通りに行かない、スリルで脳がひりつくこの感覚。時間がゆっくりと流れていく。
だがこのために左手が額に当てておいた。左手の斥力を全力にして、頭上からの攻撃をそらそうと試みる!
有澤 零砂 > 「…とりあえずは、これで大丈夫ですね。」
ひとまず、できることはやった。
後は見守るしかない、こちらも、あちらも、
久藤 嵯督 > 何の変哲も無い物理攻撃は、斥力によってあっさりと逸らされる。
「(ニィ……)」
しかし嵯督は、嗤っていた。
むしろ嵯督は、彼女が倒れなかったことに感謝していた。
そう来なくては面白くない。ここで終わられてしまってはつまらない。
さぁ、俺を殺してみろ。追い詰めてみろ。
さすれば俺は、命の全てを以って貴様を葬りに掛かろう。
後ろに跳んで距離を取ると、少女に向けて打刀を投擲する。
無論、先ほどの力で防がれるのは承知のうえだ。
有澤 零砂 > 「…念には念を入れておきますか。」
二人の戦いを見ておく、何かあったときに援護をする構えだ。
教師としては、殺し合いをよしとするにはいけないゆえの動きであった。
石蒜 > 倒れこみから前転で体勢をたてなおす。
「ふふ、皆さんいろんなものを仕込んでおいでで。」これでは卑剣と呼ばれた人刃一刀流が型なしだ。むしろ自分のほうが正統派になってるじゃないか。
距離を取られた、追うのは危険な気がするが、お見合いは面白く無い、斬り合うのが一番楽しいし気持ちいい!だから、追う!
投げられた打刀は左手の力場でそらし、地面に突き刺さるようにする。
即座に刀の間合い、駆けながら、左下からの逆袈裟、それをもし下がってかわそうとするならば、力場を体内に作り、骨と骨の間に斥力を働かせ、脱臼状態になることで間合いを伸ばし、相手を切り裂くことだろう。
久藤 嵯督 > 「ベストは尽くす、それだけのことだ」
右手の中指と薬指、小指からピアノ線を射出。
中指は打刀を、薬指と小指はサスケから見て右側やや前の壁を狙う。
打刀の柄に先端の杭が突き刺されば、線を延ばしたまま引き抜く。
壁を狙った線が刺されば、それを思い切り引いてその場から離れようとする。
回避の間に合わない左下からの斬撃に対しては、リボルバーを引き抜いた左手で対処。
居合の如き速度で引き抜かれたそれは、銃口と引鉄の境目で斬撃を阻む。
線に対する対策が成されていなければ、右斜め前に離脱しながら少女の足元にリボルバーの弾丸を撃ち込むだろう。
有澤 零砂 > 「(まぁ、こちらはこれ以上は無用ですね。)」
後で来るであろう救護班に引き渡すための準備を始める、
後は見ておくだけにとどめるだろう。
ご案内:「風紀委員詰め所」から有澤 零砂さんが去りました。<補足:銀髪少年教師>
石蒜 > 「それ、いいですね!」またも鋼線!力場は自分に使っている、右手は斬撃に使っている。
だったら、これ!左腕を伸ばし、壁に向かうものの進路を塞ぐ。杭が骨に突き刺さり、快楽に変換された苦痛が全身に響く。ああ、キモチイイ……!そのままピアノ線を素手でつかみ、引きこもうとする!
阻まれた斬撃は、そのまま押し込み、鍔迫り合いめいた膠着状態に持って行こうとするだろう。
久藤 嵯督 > 「そうか」
伸びた左腕に杭が突き刺さったのを見るなり、引き込むまでもなく、男はむしろ引っ張った!
右手薬指・小指のピアノ線が掴まれる前に、相手の左腕を引っ張る。
そのまま腕を掴めたなら、残る人差し指のピアノ線がらせん状に腕を巻きながら這って、首にまで巻きついていくだろう。
その間にも火花を散らす刀と銃。
押さず引かれず、まさに膠着状態そのものとなっている。
石蒜 > 「……!」左腕を引きこまれ、喉にピアノ線が絡みつく。酸欠による苦痛、食い込むピアノ線の苦痛、その全てが快楽に変換され、強烈に脳を焼く。まるで快楽の海に浸っているようだ。
しかし酸欠が続くのは危険だ。名残惜しいが外さなければ、力場を首筋に移し、先の杭を弾く、そうすれば逆回転で外れていくことだろう。
奥歯を噛み締め、見た目からは想像もできない筋力で、自分よりずっと大きい相手と鍔迫り合いを続ける。
「あは、ハハハハ」笑いが漏れる、楽しい、とても楽しい。ずっと続けていたい。いつまでもやりあいたい。
だが、こちらに向かってくる救急車とワゴンの音が、引き際を告げる。
視界の端で確かめれば、それは恐らく救援で、もはやこの場で逃げねば不利どころの話ではないことがわかる。
「水入りですね。」残念そうにつぶやくと、刃に力場をまとわせ、斥力で鍔迫り合いを強引に終わらせる。そのまま返す刀でなんのためらいもなく左腕を切り落とし拘束を逃れ、斥力を使って飛びのく。
「名乗っておきましょう、私は石蒜。」
久藤 嵯督 > 「クク……ああ、実に残念だ」
飛び退く少女に対して、申し訳程度に銃弾をいくつか放つ。
当然、彼女には防がれるだろう。
「久藤 嵯督(さすけ)、風紀委員だ。
また会う時までは、精々身を潜めていることだな。
これ以上目立つようなら、今度は楽しむことさえ適わんぞ」
名乗り合いつつも、銃撃はやめない。
弾が切れるまで打ち尽くすと、今度は左手のワイヤーを散弾のように撃ち込む。
石蒜 > ギン!ギン!と銃弾は刀で軌道をずらして回避する。
「ふふ、ふ。覚えましたよ。またやりましょう。」獰猛な笑みを浮かべる。
「おとなしく、それは無理ですね。私は、私とご主人様の享楽のために動くのですから。」弾丸を弾きながら下がっていく。弾が切れたと見るや、素早く斥力を使って飛び退き、そのまま飛び跳ねながら逃げていった。
ご案内:「風紀委員詰め所」から石蒜さんが去りました。<補足:黒髪に漆黒の巫女装束の少女【乱入歓迎】>
久藤 嵯督 > 「―――ならば、俺がさっさと見つけてやらんとな」
異能を駆使して逃げていく石蒜。
追えなくもないが、片方の線を駄目にされていてはいずれ引き離される。
むしろ深追いしたことで被害が増える可能性もあるので、ここは見逃すのが風紀委員としての判断だ。
救援に事情説明を行った後は、本部に戻って報告書を提出するのであった。
ご案内:「風紀委員詰め所」から久藤 嵯督さんが去りました。<補足:表情を一切崩さない白髪の男。刃のような目付き。中肉中背。スーツの上に黒いコート、風紀委員の腕章を付けている。>