2020/11/22 のログ
ご案内:「商店街」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:小さい巫女さん。連続窃盗事件捜査中。>
幣美奈穂 >
今日のお役目は午前中早め。
お役目を終えましたら、次は先日から追い続けている商店街に現れる、
連続窃盗犯の捜査です。
とても風紀委員っぽいお仕事です。
犯人はこの数日、何度も盗みを働いているそうです。
ただ脚が速くいまだ捕まえられず。
美奈穂も昨日に、盗まれた直後でしたが「泥棒!」という声が商店街に響いたのを聞きました。
残念ながら、美奈穂が駆けつけた時には既に逃げた後だったようです。
教派奉仕部での常世祭の屋台のお手伝いも断りまして。
捜査に集中です。
商店街でも祭りの出店を多く出しており、大変に賑やか。
人も多い中で、犯人さんは犯行をするのか・・。
もうすぐお昼になりますが、美奈穂は商店街にある赤いポストに身体を隠して。
そして、次はここが狙われると思われるお店を見張ります。
幣美奈穂 >
途中、お買い物をしていかないのかとか。
今日も頑張ってるね、などなど。
顔見知りでもある商店街の人達にお声をかけられたりしています。
窃盗犯の捜査中なのだと説明しますと、
頭を撫でられたりするのです。
そう、風紀委員会の制服を着ておらず。そして腕章も付けていない美奈穂。
美奈穂が気付いていないだけで、結構な数の人が風紀委員だと思っていないのが現実。
風紀委員ごっこをしている子供だと思われたりもしてるのです。
それにしても、犯人さっが狙うであろう出店を見ておりますと。
香ばしい匂いが漂ってきます。
醤油ベースのタレで、炭火で焼いた鳥の薫りです。
まだ午前中なのに、既にお酒と一緒に召しあがっている方もおられるのです。
少し休憩でもしたらどうだい?
と顔見知りの方がお菓子とお飲み物を持ってきてくださいましたけど。
美奈穂はぎゅっと我慢です。
今、お仕事中ですからおやつを貰ったりしている暇はないのです。
・・すると、次は牛乳の紙パックとたいやき。
そう、捜査ならこれでしょう!、と。
美奈穂は家にテレビとかないので見る事はないのですが、刑事(どらま)の基本。
それを教えてくださった方なのです。
捜査の差し入れ、というので渡されます。
あそこのベンチが空いてるよ、と近くにあるベンチの隙間を教えてくださいます。
――立ったままとか歩いての飲食がまだ難易度が高い美奈穂の事を知っている、商店街の方なのです。
幣美奈穂 >
捜査の指し入れでしたら、断る理由はありません!。
ぱぁあっとお顔を輝かせた美奈穂は、タイ焼きと牛乳を持って。
ベンチにお座り。
膝の上にハンカチを敷いて、タイ焼きを置きます。
きちんと頂きますをしてから頂くのです。
アンパンではないですが、とても刑事らしいと思うのです。
――!。こ、これは!?
尻尾の先まできちんと餡が入ってます!
まずはと、タイ焼きを半分に割りましてから尻尾の先を小さくぱくりっ。
そこにある、甘い粒あん。
手を抜いていない、いいお仕事なのです。
きちんと練られており、舌触りも滑らか。
目を閉じてもっきゅもっきゅとして飲み込んでから、目を輝かせてタイ焼きを見るのです。
二口目をもぎゅっとしてから、牛乳の紙パックを持ってストローを刺すのです。
粒あんの味が舌に残るのが、牛乳で洗い流されていく刺激が甘美です。
とても美味しそうにちまちまと食べます美奈穂の姿。
なんか周囲がほっこり。
もう3口で半分の尻尾側を食べきるのです。
なるほどなのです。
風紀委員会の刑事課の人達は、毎日こんな感じなのですね・・。
そう美奈穂は思うのです。
幣美奈穂 >
さて、残りは頭側です。
お腹から頭までみっちりと餡が入っている感じがするそれ。
手に取ってから、タイ焼きと目が合ってしまいました。
じっと見つめてから、くるり。
割ったお腹側からにします。
アタママルカジリはちょっと勇気がいりますので。
かぷりっ。
小さく口にすると、かっ!と美奈穂は目を開きます。
お口はもぎゅもぐ・・。
なんていうことでしょう・・頭側はクリームも入ってます!
美奈穂的には、神道の世界に仏教が来たようにも感じられ若干邪道にも感じられます・・が。
神仏融合、これもアリなのです。
受け入れることこそ、在り方なのです。
と、モグモグしながら趣深くうむうむと頷きます。
幣美奈穂 >
・・お昼前だというのに、タイ焼きを1尾食べてしまいました・・。
牛乳パックを両手で持ちながら、ストローで飲み。
少し遠い目になってしまいます。
――罪深き味わいでした。
ほぉっとしてますと。
商店街の方が「ほら、アイツが来たよ」と教えてくださいます。
はっ!、そうでした。
美奈穂は今、捜査中なのです。
どこどこ?ときょろきょろしてますと、指さして教えてくださいます。
今、連続窃盗犯が看板の後ろに入って身を隠しているそうです。
・・確かに、脚の先などが看板の下に見えます。
お礼を言いまして、美奈穂もそろりそろりと近づくのです。
看板の下からは・・推定3歳のトラ猫。通称、寅太郎が現れます。
昨日はメンチカツを強奪したそうですが、それ以外にも被害が色々あると。
この刑事なお仕事を回してくださった、風紀委員会の方からも話を聞いています。
あともう少し・・というところで。
寅次郎、身を低くしてテーブル席に近づいて。
伸びあがりますとテーブルに手を付いて、上にあるお皿から焼き鳥をテーブルの下に!
それを咥えると、たったかと走り出します。
「あっ!?」と思うような素早さで、見事な手際なのです。
「ま、待ちなさい!」
美奈穂は犯人さんを追いかけに、とてとてっと走り出すのでした。
ご案内:「商店街」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:小さい巫女さん。連続窃盗事件捜査中。>