2020/12/06 のログ
ご案内:「第二教室棟 教室」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:ちっちゃい巫女さん>
幣美奈穂 >
12月3日の昼から、今回の相談のまとめを聞かせてくださるとのこと。
なんか、大教室を使うらしいです。
お昼ご飯に持ってきたお弁当を美味しく頂きましてご馳走様をした後に、
伝えられている教室にのっこのっこと行くのです。
『『――Yes,delusion.No,real!』』
あ、あの教室ですね、と近づいた時に聞こえてくる、揃ったお声。
びくっ!としてしまいます。
え?、なんか人が沢山いる気配がする気がします。
思わず足を止めて目を丸くしてしまった美奈穂です。
『凝視は厳禁、5秒まで!。それがマナーです!』
『『凝視は厳禁、5秒まで!』』
えぇ~?、何をしているのでしょうか?
感じる熱気に、思わず身体が小さく震えます。
でも、あそこの教室であってますわよね?
教室のお名前を確認です。
――あってます。
『キンクロに愛を!』
『『キンクロに愛を!』』
『キンクロは尊い!』
『『キンクロは尊い!』』
『キンクロ万歳!』
『『キンクロ万歳!』』
『キンクロ頑張りましょう!』
『『えいえいおー!』』
幣美奈穂 >
『ここに、キンクロ制作プロジェクトを開始します!』
大きな拍手の後に『解散』というお声。
前に使う何かがあったのでしょうか?
授業?、集会?
そろそろっと近付いて、入ってもいいのかしらと扉に手を伸ばそうとしますと。
がららっと扉が開きます。
そこからぞろぞろ出てくる女子学生たち・・いえ、先生もいるようです。
あっ、顔見知りの委員会の受付の方とか総務の方とかもおります。
『あたしはキン様推しだけど、薔薇衆道会にする?』
『あ~、私はクロ様ね。鬼畜系がいいかな~って』
『あっ、こっちはショタロリのキン様がクロ様の周りでわちゃわちゃするのにしようかな~って』
皆さん、手元に少し厚めの冊子を持ちながら出てきます。
とてもにこやかです。
それらの方々を見送りましてから、そおっと教室を覗きますと。
プロジェクターを仕舞っていたり、白板に書いたものを消しているお友達の姿が。
「あの、こんにちはです・・入っても大丈夫ですか?」
恐る恐るお声をかけますと、『あら、早いのね。丁度終わったところだから大丈夫よ』というので、
ちょっとほっとしながらのこのこ。
座って、と示された椅子にいつもどおり正座です。
「なんだったのですか?、今の方々は・・?」
と、閉じられた扉とお友達を見比べます。
『ああ、キンクロ・・『金狼と黒豹』の結成会よ』
と、何でもない事のように言われます。
何でしょう、その『金狼と黒豹』というのは。
疑問に思いますけど、『ごめんね、時間かかって』と、
前に並べられた長机に並ぶように座りこっちを見るお友達たちです。
・・なんか、委員会で叱られる時を思い出す並びです。
幣美奈穂 >
『まずは、KKPの総意を伝えます。
KKPとしては、見守る事を推奨します』
まって、KKPってなんですか?
『『金狼と黒豹』制作プロジェクトのことです』
あの、その『金狼と黒豹』ってなんですか?
『新しくメディアミックス展開しようという作品です。
最初はコミケで複数サークルで作品を作ります。
そこで第一期制作の骨子をアンケート形式で決定して、
文芸部やアニ研での作品展開、演劇部歌劇団で2.5次元舞台をする予定です』
はぁ、あの、そうなのですか。
ところで、わたくしが相談したことは・・?
『ええ、だから『見守る』のが正しい姿勢であると。
KKPはそう考えます。
あっ、美奈穂ちゃんにはこれからも相談役として期待しています』
相談役ですか!?。どなたのご相談にのればいいのでしょうか?
『あっ、『いつでも相談にきてくれていいわよ』という相談もってくる役です。
大事な役職ですよ?』
そうなのですか?
相談に乗ってくださるならとても嬉しいです。
幣美奈穂 >
『これが設定資料集(仮)だから、かみsh・・えーと、怪我された人にも渡してね。
あと、こちらが質問状とか応援の声。
機会があったら尋ねてみてね。
こんぎ・・こほん、クロ様の分が必要なら、また用意するから』
と、封筒に入ったものを渡されます。
結構厚みのあるものと、薄いの。
それを4つずつ渡されます。
4人分ですか?
『1部は美奈穂ちゃんのよ。
あとは、破損時用の予備、予備を燃やされた場合の予備よ』
判りました・・結構重いですね。
背負いバックの中に入れておきます。
ところでなんで、見守るといいとなったのでしょうか?
『そうね・・美奈穂ちゃんには話しておきましょう』
と、KKPができるまでの経緯を、白板で図示込みで説明されます。
最初はやはり薔薇派の内部抗争、『受け』か『攻め』、『リバOK』か。
はたまた精神的なモノか肉体的なモノかで揉め始めて、演習場で主に肉体言語による
お話し合いが始まったのが1日目。
えっちゃんから聞いていた『第一次薔薇戦争』ですね。
途中で風紀委員会の介入があり、審判がついたようです。
終わり間近に流石に不毛だというので、不戦条約を結び『薔薇衆道会』を結成。
ふむふむなのです。
幣美奈穂 >
二日目は百合派がそこに加わり、アニ研や演劇部が参加してきたそうです。
あれですね、美奈穂も聞いてます。
『第二次薔薇戦争』、『ユリバラの戦い』ですね。
互いに協力しあうスールというチームを作り粘り強い百合派は、
中にはやはり主義主張は色々あるそうですが、
『ユリスール騎士団』と最初から手を取り合っていたようです。
ここまでは美奈穂も聞いています。
ただ、ショタかロリか、あるいはアダルトなのかでも揉めたそうです。
リアルガチな薔薇派や百合派は参加してないそうです。
・・異邦部活動ですか?
あっ、違いますか。それなら問題ありません。
三日目、これは聞いてません。
ただ、ナデシコ防衛隊というのが参加したのは聞いています。
えっちゃん、『素数の関係』とかドラマが好きですものね。
青春純愛派、少しオトナなの、大学生や社会人なのや泥沼なのとか、
色々あるそうですが、その愛の形を話し合うべきだという、
非暴力をうたうナデシコ防衛隊の肉体言語主張は、
薔薇衆道会やユリスール騎士団の動きを鈍らせたそうです。
ただ、新たにアンダーグラウンドな戦いとなって『第三次薔薇戦争』惨酷死動乱が勃発
これが朝からおやつ頃まで続いたそうです。
・・本当に皆様、大丈夫だったのですか?
あっ、まだ話は続くのですね。
幣美奈穂 >
泥沼化して、どこも少数に分裂して争い続け疲れた皆様。
そこで立ち上がったのが、薔薇衆道会穏健派のジャンヌ様。
――『尊い』、そう、当事者の人たちを『尊い』と見守ることこそが
ファンとしての在り方ではないか。
そして、それを題材として創作するのが私達でしょう。
その言葉に賛同した人たちが徐々に集まり、そして固い誓いを結ばれたそうです。
3つの組織が、ジャンヌ様の提唱により互いに争う事はやめようと。
そうして惨酷死動乱は『桃園の誓い』で終わったそうです。
ジャンヌ様の姓が桃園(ももぞの)様だそうです。
はぁ・・そうなのですか。
美奈穂はこくこくと頷くことしかできません。
そこから、皆様で隙に創作できるようにしようと。
金狼には双子の姉が設定され、黒豹には妹が設定されたそうです。
また、10歳、16歳、20歳の設定が追加され、その設定図などを作るのに
徹夜したそうです・・サッキュバスさんのトロメイア様が隈を作っているのは、
徹夜したからだそうです。
ご、ごくろうさまなのです・・。
その作られた設定衆が、先ほどの皆様が持っていた厚さ1㎝ほどある設定集で、
渡された封筒の中にも入っているようです。
風紀委員会や公安委員会の人達の協力によって、
他にも茶獅子とかもいるとかなんとか・・。
好きな組み合わせで全年齢やR15、R18などの作品をサークルで作るそうで、
バトルやハーレムなどなどの漫画や小説を作り、
それにアンケートIDが入っていて、気に入った展開に投票。
人気があるモノを『正史』としていくそうです。
ほうほうほう・・美奈穂には判りません。
お目めを丸くして頷くことだけしかできないのです。、
ただ、見守るのがいいというのは判りました。
皆様、ありがとうございます。
美奈穂は建って頭を下げてお礼を言うのでした・・。
ご案内:「第二教室棟 教室」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:ちっちゃい巫女さん>