2015/06/09 - 22:59~17:32 のログ
ご案内:「第一演習場」に矛海 遼さんが現れました。<補足:着物にロングコートを着た黒い髪の無表情男>
矛海 遼 > 再び一人の青年が戻ってくる。
片手に手紙を持っている辺り、呼び出されてきたようだ。
「さて………待つか」
その場に空気椅子の様な姿勢で佇み、手紙の主が来るのを静かに待っている
ご案内:「第一演習場」にシュリクさんが現れました。<補足:真っ白なロングヘア 金の瞳 ややゴスロリチックな服>
シュリク > (やがて矛海が待つ場に、黒いゴシックドレスを揺らした異能人形が姿を現した)
早いですね、待ちましたか?
(なぜ中腰になっているのかはわからないし、聞いても恐らく理解が及ばぬだろうとあえて聞かず)
矛海 遼 > 立ち上がるような動作をしつつ、現れた少女へ言葉を返す
「いや、それほどでも無い。それにこのような場合は速く来て損は無い物だからな」
両手を軽く叩きつつ、そちらへ視線を移して手紙をちらつかせる
「では、始めるか。何か希望はあるか?」
シュリク > 確かに損はしないですね。時間に余裕さえあれば、ですが。
(手紙の内容は、極々シンプルであった。「お約束していた演習、お願いします。場所は第一演習場、時間は十三時半。何か問題がありましたらお手紙お願いします」――要するに、稽古をつけてくれ、というものであった)
いえ、特には。まあ、お手柔らかに……と言ったところでしょうか。……よろしくお願いします。
(ぺこり、と頭を下げた後、両の手を下げれるだけ下げた。――それがシュリクの構えなのだろう)
矛海 遼 > 「あぁ、お手柔らかに、だ。」
一礼をすると右腕を軽く前にだし、左手はそのままの姿勢を取る。
これで構えは整った。
「……………」
凍ったような瞳がそちらを捕える。合図が無いという事は既に初めてしまって構わないという事なのだろう。
シュリク > (矛海の構えを見て、溜息を一つ。隙が、ない。普段の言動や授業風景、それにこの間の会話でも分かったが、やはり歴戦の勇士であることに間違いないのだろう)
……行きます。
(頭を少し前のめりに倒して、瞬間――風が灼ける音と共に、一直線に駆ける! 右手を貫手の形に尖らせ、矛海の腹を突き刺さんと伸ばす。普通の人間であれば、シュリクの揺らめきを知覚した瞬間、もう臓腑が貫かれている程の疾さだ)
矛海 遼 > 呟きを聞いた刹那、一瞬目を見開き向かってくる少女を見る
―――迅い――――!
少なくとも、今まで戦ってきた中ではかなりの速度だ。うっかりしていたら抜かれていた。だが――――――
「…………牽制ならば、踏込は浅くした方が良いぞ?」
貫手を止めるように左手を瞬時的に出し、手首に内側の側面部から手刀を撃ち込み、勢いを抑え込む。
シュリク > っ!
(流石に今の一撃で勝敗が決まるとは思っていなかった。相手は歴戦の勇士。この程度は反応するだろうと思っていた。――が、よもやアドバイスを付け加えながら手刀を撃ち込む程余裕があるとは思わず、奥歯を噛み締めながら、弾かれた勢いに乗って左足を大きく上段に蹴り上げる!)
アドバイスとは、随分余裕ですねっ!!
(そんな一言を上げながら)
矛海 遼 > 余裕があるわけではない。
確かに戦場には何度も向かってはいるが、どれだけの手練れでもほんの少しの油断、不運であっさり死ぬことはあるのだから。
ならば相手をアドバイスを飛ばせるくらいに平常心を保ち続ける。
そうで無ければ自身が沈む、それだけの話だ。
「速さは良かったが………正面から来るのは得策ではない」
手刀を放った勢いを殺さず、そのまま右手で足首を掴み、右足に足払いを放つか
シュリク > (シュリク自身は戦闘力の高い個体として、6000年前は重宝された。しかし、製造してあまり月日が立つ前のコールド・スリープ中に文明が滅びたので、実質的な戦闘歴はそこまで長いわけではなかった。
知識としては得ているが、経験により進化していくAIを内蔵しているシュリクにとって、その一点は矛海に大きく劣る点といえる)
(躊躇いのない一撃が、いとも簡単に掴まれる。――が、左足はブラフだ。掴まれた瞬間、足払いが来る前に右脚で地面を蹴りあげ、一気に矛海の頭上まで飛び上がる。そのまま右つま先を矛海の後頭部へと振り下ろす!)
これでも、ですか?
(並みの使い手ならそこで終わる。威力は抑えて入るものの、直撃すれば確実に脳震盪を起こす蹴りだ)
矛海 遼 > 「前からの攻撃を指摘すれば側面、後方からの攻撃に走る。癖は治しておくように」
足払いは躱され、後頭部につま先が当たる――――――が
後頭部に足が触れる、その瞬間に左足を掴んだ手を離すと共に前へ飛び出し、【蹴られる、または蹴る振動をプラスマイナス0】にすることで姿勢を崩させようとするか。
もし崩れたのだとしたらこの場は空中、何か手段が無ければ無防備になるだろう。
ご案内:「第一演習場」にtestさんが現れました。
シュリク > !!
(つま先は一瞬触れただけで、力の殆どは空を裂くのみ。左足を開放されたことにより右脚の推進力が空回りして、矛海に低空で臀部を晒すことになった)
(不味い――!)
(矛海程の使い手が、そのチャンスを逃すはずがない。間違いなく何らかの、それも強力な一撃を放つはずだ。どのような威力かも分かっていない攻撃を、無防備な状態で受けるのはあまりに危険過ぎた)
(――もう少し、温存しておきたかったのですが)
(低空を舞いながら、右手を握りしめ、地上へと抜き放ち、声高に「それ」を叫んだ)
――<<凍てつく爆心地>>(アイス・シェイカー)――!!
(刹那、シュリクを中心として半径50mの円範囲に、極寒が咲き乱れた。絶対零度が範囲中を凍てつかせる!)
矛海 遼 > 前へ飛び出しながら思案する。
相手は無防備になったはずだ―――――何らかの力を扱わなければの話だが。
恐らく何らかの力を発動してカウンター、あるいは仕切り直しを行うだろう。ならば…………
「………ッ!」
後方へ向き直り、絶対零度の中に向かって走り込みつつ【自身の身に纏う周囲の空気の温度】を平常な温度に固定、冷気を穿ちながら力の中心地へ飛び込み、左腕で氷を砕きながら突貫。
右腕を伸ばして押し倒す形になるか
シュリク > ――「それ」が異能ですか
(普通ならば瞬間冷凍される程の冷気を、いとも容易く突破しなおかつ自ら飛び込むその様は、歴戦の勇士の一言では説明がつかない)
(温度操作ですか、相性が悪いですね――)
(――ですが)
(その脚は、既に着地している。氷塊。それを自らの真下に造り、即席の土台とした)
(目と鼻の先、矛海の腕が伸びる。氷塊が砕ける。シュリクの右脚が、恐るべき膂力により蹴り出したため。伸ばすは左手。こちらは、握り拳。些かの躊躇なく、こちらへと伸びる右掌を破壊せんと、「華奢な」豪腕が音を立てた)
矛海 遼 > 向かってくる総てを打ち抜かんとする左拳を開いた右手で受け止める………。
間違いなくその方法を取ったのならば右手の機能が麻痺するだろう。
【普通の考え】ならばリスクを負わないように避けるか、左手首を掴むなどと言った手段を取ろうとするだろう。
だが相手が【普通】ではない。
「……………」
だが、この場に立つ男も【普通】では無い。
向かってくる拳を右手で掴み受け止めると共に、鈍い音が右腕から響き渡り肩のあたりから血が滲み始める。
「………この距離、獲ったぞ?」
その刹那、いつもの凍りついたような表情が歓喜、否、狂気の微笑へと変わる。
シュリク > ……嘘でしょう……?
(冷や汗が頬を伝う。避けるでもいなすでもない、受け止める。それがどういう結果を招くか、わからない相手ではない。――肉を切らせて骨を断つ――そんな言葉が、脳裏をよぎる。痛みに苦しがっている様子は毛ほどもなく、むしろ、心底「愉しそうに」見えた)
(不味い、この男、想像以上に「狂っている」――! 拳を握られ距離を掴まれた今、どのような一撃が来るかわからない。――ここまでを一瞬で考え、開いた右手による手刀で、矛海の右腕を切断せんと振り落とす――)
矛海 遼 > 右腕は拳を受けた衝撃で完全に無防備だ。
【右腕だけ】は。
口元が三日月のように歪むと、突然右腕の袖の内側を破るように………肩から垂れた血を凍結させて創り出した氷の腕が現出し、右手首を掴む。
それと共に左手に煌めく光を創り出し、そちらの胸元の目の前に添える。
この煌めきは超高熱原体の塊。所謂プラズマに近いのがわかるかもしれない。
故に少々離れていても互いの服に傷が増えていく。事実、矛海の着物も所々火傷のように傷がついている。
シュリク > ―――!!!
(全身が危険信号を鳴らしている。燦然と輝く矛海の左手は、超密度のプラズマだ。太陽のそれに近い性質すら纏うそれで殴打されれば、如何に頑丈に作られたシュリクとは言えただでは済まない)
――限定解除、第1種――
(呟くと同時、腰がバキバキと嫌な音を立て、180度逆側を向いて、そのまま腕の力だけで矛海を持ち上げ、投げ飛ばそうと)
矛海 遼 > 「…………ッ」
投げ飛ばされる勢いに任せ、その直後に自身の体に回転を加え、右腕から伸びる氷の腕をブレードに変形させて地面に突き刺して衝撃を殺しながら着地する。
「今のは一本、と言う事で良いか?」
顔を上げてそちらを見ると、いつもの無表情へと戻っている。先ほどの顔は見間違いだったか、それとも………
シュリク > ――ええ、構いませんよ。
(駆動音を鳴らして、腰が元の位置に戻る。限定解除第一種とは、通常の人間の可動域から逸脱し、360度自由に動かせるよう枷を外すことを言う。連続して使用すれば当然内部の部品が摩耗するので、メンテナンスを前提とした荒業だった)
全く、なんという無茶な戦いっぷりですか。右腕、殆ど使いものにならないのではないですか。
――というより、最後のあれは……下手したら私、機能停止していたと思うのですが。
(咎めるかのように声を投げ、襤褸になったドレスから埃を払う)
何はともあれ、良い演習になったと思います。……先生も、楽しんでいただけましたか?
(あの刹那に見せた歪んだ笑顔は、しっかりとインプットされた。アレがこの男の本質であり、本性なのだろうと)
矛海 遼 > 氷のブレードが粒子に雲散し、手元から無くなると共に着物の右肩から先を千切り、右腕が露になるが
「生憎、【そういう】体質な物でな。心配は無用だ」
何と言う事か、先ほどまでの短時間の間に右腕の損傷が修復している。残ったのは噴き出した血の跡だけだ。
「あくまで脅し、だったのだがな。それに右腕を潰しに掛かって置いて良く言う」
それでも怖い思いをさせたのならすまなかったな、と付け足しながら両手の埃を払っている
シュリク > (呆気にとられる。あんなに体組織や骨がぐずぐずに潰れていた右腕が、いつのまにやら完治しているのだ)
……異能? いや、違う……先天的ななにか……本当に人間ですか、貴方
(じっと金の瞳が睨む)
何が脅し、ですか。あのまま私が別の攻撃を仕掛けていたら、躊躇なくそのまま殴っていたくせに。右腕は――まあ、先生だったら何とかするだろうという信頼からのものです。
(皮肉で返して、ととと矛海へと近寄る)
今日はありがとうございました。まだお互い底を見せていないと思いますが、お相手できて良かったです。
また、よろしくお願いします。(ぺこり、と頭を下げた)
矛海 遼 > 「さて、どうだろうな。私は人間のつもりだし、あそこで攻撃が来ていれば降参していたかもしれんぞ?」
右肩に付いた血を拭きとりつつ
「あぁ、お疲れ様。私も良い経験にはなったよ」
下げられた頭を見ると、優しく左手で撫でる。
先ほどの狂気や戦闘の激しさとは無縁としか思えない優しさで、だ。
何かを取り繕っていわけでもなく、文字通り自然な動きで、だ。
シュリク > ……本当に、底が知れない人ですね……
(頭を撫でられれば素直に有難うございますと告げる。恥ずかしがるというような可愛らしい仕草はない)
ううむ、動いたらお腹が空きましたね。先生、今日は付き合って頂いたお礼に美味しいラーメン屋を紹介しますので、ご一緒しませんか?
(機械を思わせぬ人間臭いセリフだ)
矛海 遼 > 「褒め言葉として受け取っておこう。では行くか。ラーメンを食べに。」
私が奢ろう、と呟きながら右手を差し出す
シュリク > (そこまでは悪いですよ、と述べつつ差し出された手を握り、ラーメン屋へと向かった)
ご案内:「第一演習場」からシュリクさんが去りました。<補足:真っ白なロングヘア 金の瞳 ややゴスロリチックな服>
矛海 遼 > 「一応、教師としての面目がな。それに服の分もあるのだから、な」
手を引かれながら、ラーメン屋へと向かって行く
ご案内:「第一演習場」から矛海 遼さんが去りました。<補足:着物にロングコートを着た黒い髪の無表情男>