2021/02/22 のログ
ご案内:「学生通り」にアーテルさんが現れました。<補足:【乱入大歓迎】黒猫の姿。毛艶のいい短毛種モチーフに綺麗な蒼い眼をしている。>
アーテル > 「くあぁふ………」

今日はにゃんにゃんにゃんの日です。
だからこんな姿でいるとか、そういうわけではない。たぶん。
昨今の暖かかったり冷え込んだりする気象の粗さに春の予感を覚えつつ、歩道の真ん中を堂々とお散歩中だった。

時間はそろそろ晩御飯の頃合い。こういうときに美奈穂ちゃんの家に行くと、おいしいごはんが出てくるだろう。
風紀委員は最近色んなところでドンパチやってるとのウワサだけれども、彼女は直接前線に出ることはなさそうなので通い猫として安心してはいる。
そういう心配を解消するためでもあるがおいしいごはん目当てなのもあって、ここ最近は週に数回くらいの頻度で彼女の家にお邪魔していた。

アーテル > 「………」

この辺りを縄張りにしたというつもりはないが、お散歩ルートとしてはおよそ確立されてきたような気がする。
そして、この道を往くときは大抵、彼女の家に向かうということも最近お決まりになっていた。
なんだか今日は元気の出るものを食べられそうな気がしたから、余計に行く気が湧くというものだ。
根拠は特にない。だが、こういう獣の直感の様なものに従って、よくないことに遭ったこともあまりない。

「…いつも思うがこの辺は静かだねえ。落第街辺りとは大違いだぁ………」

平穏そのものの学生街。
その猫の姿をした何かは、自分の周りに人気がないことをいいことに人語を口にしながら、我が道を往くようにのしのし歩いていた。

ご案内:「学生通り」に幣 美奈穂さんが現れました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
幣 美奈穂 >  
鮮魚屋さんで目的の物を探します。
とても堅気には見えない店員さんに「オイッス!トありますか?」
と尋ねますが、首を傾げさせられます。
少し英語の発音が下手で下でしょうか?

「ほら、オイッス!とです」

英語に慣れようと頑張って使ってる美奈穂です。
でも通じないので、眉を下げてしまう美奈穂です。

「あの・・牡蠣のことです・・」

撥音がダメだったか、もじもじとしながら上目遣いで日本語で。
すると、『オイスターだな!』と朗らかな・・凶悪な笑顔。
それよりも目を丸くしたのはその英語、え?、牡蠣とる人が『オイスター』で、
牡蠣は『オイッスト』ではありませんの?
・・英語の教師の冗談に騙されていたのです。
いいのがあるよ、と示されたのは、なんか1mはありそうな牡蠣の殻。
近海の天然ものだそうです。
ううん、普通ので殻開けてくださいませ、とやんわり大きな牡蠣は断ります。
10個ほどでいいでしょうか・・?
とりあえず頼んでみて、牡蠣を開けてくださる間にきょろりと周囲を見渡しますと・・。

「あっ!、二郎三郎宗右衛門ちゃん!」

目ざとくうちのにゃんこさんを見つけたのでした。

アーテル > 「ん。」

それは、鮮魚店の傍を過ぎようとした時の事だった。
馴染みのある言葉に、尻尾がゆらりと揺らめいた。
自称ではないその呼び名を使うのは、知る限り1人しかいない。

何の因果やら、渡りに船とはこのことか。
丁度向かおうとした先の家主に、道すがらあったわけなのだから。
これなら突然の来訪に予定を狂わせることもないなと思う反面、
自分にとっても都合の良い展開に、僅かな苦笑を浮かべながら。

「よお。その呼び名……相変わらず舌が回るなぁ?」

彼女の方を見上げる。
それに伴って、素通りかまそうとしたその店の軒先と平行だったはずの進路から、直角に曲がって方向を変えた。
どうやら店主はご入用のようだ。今なら自分が堂々と喋っていても見られることもないだろうか。
店に近づきすぎることもなく、彼女を見上げる角度が際どくならない程度に距離を取ったところで地に腰を下ろすと、

「今日の晩御飯はなんだい?」

まるで家に上がり込む前提の口ぶりで、今晩のメニューを尋ねたのだった。

幣 美奈穂 >  
ぷりっぷりの大ぶりな牡蠣。
今からどんどんクリーミーに美味しくなる時期です。
常世湾の養殖物だそうです。
生食も大丈夫なその牡蠣。
見た目よりもよく食べます二郎三郎宗右衛門ちゃんと見比べます。

「牡蠣にしようと思いますの。幾つくらい食べたいですか?」

しゃがんでっほわほわ嬉しそうな笑顔。
ゆっくり伸ばした人差し指で、湿ったお鼻をちょんっとしようとします。
二郎三郎宗右衛門ちゃんがいるなら、土手鍋だけでなく。
生牡蠣に自家製のタルタルたっぷりな牡蠣フライも作ってもいいかもしれません。
アサツキに紅葉卸、ワカメも少し加えて牡蠣酢もちゃちゃっとできますし。
牡蠣飯も作っちゃいましょう。
指を折りながら牡蠣料理を並べていきます。
他のにゃんこさんの言葉はなんとなくしか分かりませんが、
相も変わらず二郎三郎宗右衛門ちゃんの猫語だけはしっかりと判ります。
相性がいいのでしょう。うんうん。

裾が短い緋袴のおかげというか、にゃんこさん視点だと下着が見えそう。
しゃがむとにゃんこさんの頭の高さだとしっかり見えてしまうのです。

アーテル > 「おっ、牡蠣かい。いいねぇ。」

彼女の横から覗き込むように、店の軒先に並ぶ牡蠣の箱を見やる。
はみ出たそれを見るだけでも大ぶりの牡蠣だ。旬なのは特に美味いと思う。
さて、何個かと問われると……

「ん-……そうだなあ。6個くらい貰っとこうかね?
 なんたって精がつくもんだしな。いくら食ってても損しねぇ。」

よく食べる。猫基準で考えれば、そりゃ異常なほどに。
だけども体型は今の通りスマートな方なのだから、不思議なものだ。いったいカロリーはどこに消えているのか。
彼女の人差し指が、鼻先をつんつんと擽ってくる。その指先から逃げることもなく、心地よさそうに目を瞑った。
……決して、その姿勢から見えてしまうものを回避しようとしたわけではない。たぶん。

「…相変わらず無防備だなー、お前さんはー。
 俺も雄だってーことを忘れちゃあいけないぞー?」

なんて、こういうやり取りも何度したことだろうか。
自分が人間の姿だったら彼女の振る舞いも別なのだろうけども、今の自分は猫の姿である。
猫らしく振る舞うのは前提としても、自分は雄だと主張したかったりして。

幣 美奈穂 >  
「6つ・・鍋に3つ、あとは1つずつ?」

ひのふのみーと、作るのを考えます。
自分の分4つ、牡蠣ご飯に6っつぐらい・・。
あともう10個ほど買いましょう。
と、買う量を決めたのです。
くるっとお店の方に「もう10個あけてくださいませ」と鈴音のような声で朗らかにお願いします。
はいよー、と野太い声でちゃっちゃか開けている、人を両手の指の数はゆうに殺してそうな雰囲気の店員さんです。
顔を戻すと、首をちょっと傾げさせます。

「何かもっと欲しいですの?」

聞き逃したようなのです。
にゃんこさんの頭をなでぇなでぇと優しく嬉しそうに撫でるのです。
自分が無防備なんてちっとも考えていない、無邪気な笑顔なのです。

そんなやり取りを、近くの建物の隙間から見ているモノがいます。
そう、ここらへんを縄張りにしているにゃんこさんたちです。
俺の分は?、俺も喰いたい!という感じで見ています。
度々、美奈穂が世話を焼いたり愛でたり、食べ物を上げていたせいですけど。
高確率で強請ると何か貰えるからです。

アーテル > 「配分はお前さんに任せらぁ。
 献立に茶々入れるわけにゃいかねぇしなぁ。」

そう、あくまで自分はご相伴に預かっている身。
希望は伝えつつも、我儘は言いません。出されたものは美味しくいただきます。
…とはいえ、追加でそんなに買わせてる辺り、自分の存在が大いに献立に影響しているのは最早逃れられようもない事実であり。
そんなことだから、彼女の多少の無茶ぶりにも応えてあげようというもので。

「…いーんやぁ? んま、そのうち分かることかもしれねぇさ。」

なんて。意味深げに言葉を繋げるけれども、これまでも同じようなことを言いつつも泡沫に消えてきたものだから。
最早こういったやり取り自体も、一種のじゃれ合いみたいなものというか。
ただ、彼女のトランジスタグラマーばりの体型に加え、その無防備さを鑑みると、
いつしか本当に大変な目に遭ったりしないかと、親心のようなものさえ芽生える始末である。
さてはてそんな心持ちを隠しつつも、目を瞑りながら彼女の掌に撫でられていると。

「それに、何か欲しいって言うならばー…
 俺よりゃ寧ろ……」

気配を感じる。
薄目を開けてその辺りを辿ると、どうやらこの辺を縄張りにしている猫だろうか。
自分が化けてる先の同種が来るとはタイミングが悪い。
彼女の手前、威嚇もしづらい。とはいえ、自分の存在に騒がれるのも始末が悪い。
この場を乗り切るためにはどうすべきか、それを考えた結果…

「……あいつらの方が露骨に飯をねだってるみてーだなあ。」

彼らには分からない言葉で、恩を売る方向に舵を切った。

幣 美奈穂 >  
「それでしたら、美味しの沢山つくりませんといけませんわね」

ほわほわと、どんな季節でも春の日差しのように暖かい笑顔なのです。
食べる方がおられますと、作る方も楽しいのです。

「――?。そうなんですの?」

きょとんとしたお顔を見せて、お目めをぱちぱち。
ちょっと首を傾げさせるのです。
まだ、男の人を異性と感じたり意識をしたことがない美奈穂です。
どういう目で見られているのか、それも判ってません。
今だ天真爛漫な子供なのです。

「なぁに?。お刺身?」

と、何が欲しいのかしらと思ったのですけど。
言われて、振り返ります。
ここらへんでよく逢うにゃんこさんの姿。

「えぇ・・今日はもう何もない・・」

わよ?、と言おうとすると。ほら、と氷と塩水の入った袋に牡蠣を入れて手渡してくれる店員さん。
きらーんとこちらをねらうにゃんこさんの目が光った気がします。

「だ、ダメよ。これはわたくしたちのお夕食なんだから!」

座ったまま袋を両手で上げます。
にゃんこさんたちの顔は袋に合わせてちょっと上がります――。
が。そこは店員さん。
ほらよ、と店で捌いた魚の中骨や頭などが入った皿を地面に。
わぁ~い、とそっちに飛びつくにゃんこさんたちでした。
あまりやり過ぎてもだめですが、腹減らしすぎて人の物を奪うようになってはいけない。
というので、ほどよく決まった場所で残飯などをあげるのが町に住む人々なのです。

アーテル > 「そりゃあそうさぁ。雄ってぇのはコワイもんさ。
 美奈穂ちゃんもよーく覚えときなー?」

多分、今はこう言ってもピンとこないだろうことを分かっていながら。
暗に自分もコワイんだぞ、なんて言葉に含めてみるもきっと伝わりっこないだろうか。
何故なら体型はともかく、彼女は子供なのだから。

「……………。」

さて、猫たちに取り囲まれた彼女を、薄目でじー………っと眺めている。
人外たるもの、人間を傍で見守るがその都合においそれ加担するつもりはない、と、この常世島に来る前からの信条であった。
彼女たち人間が、その周りに食事をたかりに来た猫たちに対して、どのようにこの状況を乗り切ってみせるのか。
それを見定めようというわけで。
すると、ここの店員は慣れた手つきで魚のあらが入った皿を分かりやすく配置したものだから。

「……お、ナイスだ店員。
 美奈穂ちゃん、今が立ち去るチャンスじゃないかー?」

思ったより事態の収束は早そうだ、と。
牡蠣よりも分かりやすいごちそうに意識を向けている猫たちを見て、今が店先から離れる好機だと。
ただ、店員に人語を聞かれるわけにもいかないので、小さな声でぼやくように。

幣 美奈穂 >  
美奈穂、ぴんっときました!
にこにこしながらうんうん頷きます。

「そうですわね。
 二郎三郎宗右衛門ちゃんには立派な爪も歯もありますものね?
 わたくし、きちんと覚えてますわ。
 でも、怪我とかしないでくださいませ」

こう、にゃんこさん社会で向上目指すような心境にあるのでしょうか。
もしかしたら好きなにゃんこさんが出来たのかもしれません。
頑張るのを応援しますけど、喧嘩とかして怪我とかされると悲しくなるのです。
頑張れ、二郎三郎宗右衛門ちゃん!
と、心の中で応援するお姉さん気分な美奈穂なのです。

「そ、そうですわ。
 えと、お金・・」

慌てて立ち上がります。胸もとで袋を抱きしめながら、
なんとかお財布を取り出そうともだもだしてますと、常連客ゆえか、
今度でいい、と店員さんが脅すような口調で言ってくれます。

「ありがとうございますっ。
 二郎三郎宗右衛門ちゃん、帰りましょう」

んしょっと荷物を抱えなおすと、片手を差し出すような恰好をします。

アーテル > 「あー………、うん。まあ……、そうだなあ?」

確かに、確かに立派な牙も爪もありますが。
それは猫だったら雄雌関わらずにお持ちのものでありまして。
ただ、流石にこんなところで保健体育のお時間という訳にいかないので、言葉を濁しておく。
性格上嘘は吐けないのだが、間違ってはいないので問題ない。
それに、彼女の今後が予想できないのは、今に始まったことでもなかった。

「俺に限って怪我だなんてないとは思うがー……気を付けとくけどもー。
 …それを言うならお前さんこそ、最近やけに物騒なんだから気ぃつけなー?」

お互いに人語を解していながら意図する方向にズレがあるのは、これも人間と人外の差なのだろうか。
自分には彼女の意図が分からないものの、とりあえず無難な言葉で補完しておくことにした。
さておき、これ以上ここに居ても店員の邪魔になりそうなので…

「……ん? お、おう。」

差し出された掌に、つい前足を乗せようとした。
人間の姿だったときの、習慣の様なものが出てしまったのだ。
人間だったら手をつなぐ形でその場から駆け出せるのだろうが、相手が猫ともなればどうなるか…
それを理解する前に、身体が動いてしまった。

幣 美奈穂 >  
「二郎三郎宗右衛門ちゃんは強い子ですものねぇ~♪」

くすくすと楽しそうに言うのです。
うちの子、すっごく可愛いと思っているのがよくわかる表情です。

「そうなのですか?
 縄張り争い?
 新しい子が来ましたの?」

あくまでにゃんこ社会視点。
そう、風紀委員と落第街の抗争とか、風紀委員にいる美奈穂なのに蚊帳の外です。
人同士の争いごとはお役目外であるし、そういうのに巻き込ませる必要なんてない、
とか周囲にも思われているからです。
あと、SNSやメールなどメディアを使った情報伝達や、テレビなどもほぼ無縁な生活しているせいでもあります。
一番の情報元が、一般授業で一緒になる同級生なのです。
そっちは、今の話題は腐った関係の話なので、美奈穂は判らずにこにこ聞いているだけですし。

前足が手に触れます。
同年齢でも小柄な美奈穂なので、猫の大木あでも十分手にタッチできます。
あっ、と嬉しくなった美奈穂。
「甘えん坊ですね?」と楽しそうにくすくす言い、
一度しゃがみますと、抱っこしようとします。
・・氷と塩水の入った牡蠣入りの袋と一緒に抱えるのは難しそうです。
あと、袋がかなりちべたいのです。

アーテル > 「あっ、お前さん分かっちゃあいないなー?
 俺ってばつえーんだぞ、そりゃ然るべき時じゃないから本当の力は見せないってだけでだなあー」

これだけ聞けば、身の丈知らずの単なる強がりである。
ただ、この姿で吼えるからこそ可愛げのある冗談に聞こえるわけで。
こんな言葉も、別の姿では口にしないだろう。

「………あー……。」

そして、気づく。彼女は後方部隊というか、前線に立ってドンパチやってるわけではなく、
彼女の年齢や性格を鑑みられ、血生臭い話が降りて来てない可能性に。

「ま、そんなとこだ。
 俺は関与してねーから、そいつらがどうケリつけんのか……高みの見物かましてるわけだがなー。」

だから、彼女の話に合わせながら、自分の立場を口にする。これは一連の出来事に対する自分の見解としても、間違ってはいない。
自分から、知り合いでもない人間の都合に首を突っ込む真似はしない。
人外には人外の、人間には人間の世間があるのだ。
その境界を超えるときは、相応の理由があって然るべきだと常々考えている。

「だっ……、だあれが甘えん坊か!
 ……ぅお、つめてーなこれ。身体が冷えなきゃいいがー……」

言いながら、抱きあげられる。
大人しく抱かれる辺り、彼女の対応にも慣れたもので。
その対応に我儘を言わないとはいえ、かなり冷たい袋とまとめて抱かれる形なので、身体は冷えよう。
多少は我慢できるだろうが、彼女の家に帰ったころにはどうなっていることやら。
ともかく今は、我慢の時だと彼女に身体を委ねた。

幣 美奈穂 >  
「判ってますわ?
 たくさん食べてお腹ぽんぽこりんで寝てます時も。
 すっごく強いですものねー」

どれだけ強いのか、そして本性はなんなのかも判っていない美奈穂です。
肉球でそれは可愛らしくてしてしするのでしょう、ぐらいにしか思っていません。
今日もお腹いっぱいにさせてあげる気まんまんです。

「ふむふむ・・作戦、ですわね?。
 その子可愛いの?
 あっ、いざという時には飛び出して守って差し上げるのですね!」

うちの子、白馬の王子様・・いえ、黒猫王子様になるつもりらしいです。
そういう感じの話は、最近のお友達とのおしゃべりで幾つか覚えてきました。
確か、ちょっとクールな感じで・・つんつん?つでれ?とかいうのです。
全て判ってます、という感じで優しく頷く美奈穂です。

ふわっと柔らかお胸にしかっと二郎三郎宗右衛門ちゃんを抱えます。
お隣は冷たい袋。
ちょっとよたよたと危なっかしくお家へと向かうのです。

家に帰れば、お風呂にお湯を入れながら。
素早く夕食の準備です。
今日は牡蠣尽くしなお夕食になるのでした。

アーテル > 「ぐぬぬぬぬ。」

実際、お腹めいっぱいになって無防備なへそ天を何度見せてきたことだろうか。
分かりやすく悔しがる辺り、それを引き合いに出されると弱い。
彼女はそれを知っているということは、自分にとっての相応の弱みなのだから。
…尤も、それを見せてもいいとさえ思ってのことだが。

「……あー、そうだなあ。
 もし、それで危なくなるってんなら、助けてやらねえことはない。
 俺も恩はちゃんと返す主義ってことさ、にしし。」

そんな危ない目に遭わないのが一番だけどなー、なんて続けながら。
人間の都合には付き合わないが、世話になってる相手が危険になるなら話は別である。
敢えて意図がすれ違ったことを話しているものの、不思議と話はそれで繋がってしまうのだから交流というのは難しいものである。

「んっ………」

そこに挟まれると、相変わらずたわわで、柔らかくて、ミルクのような香りをほのかに感じる。
幸か不幸か、なんというか隣のそれから意識を無理矢理持っていかれそうになりながら、
ふらふらよたよたとふらつく度に柔らかい圧を感じつつ、彼女の家に連れていかれて。

そのまま、彼女と共に過ごす夕餉を愉しむことになるのだった。

ご案内:「学生通り」から幣 美奈穂さんが去りました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
ご案内:「学生通り」からアーテルさんが去りました。<補足:【乱入大歓迎】黒猫の姿。毛艶のいい短毛種モチーフに綺麗な蒼い眼をしている。>