2021/03/20 のログ
ご案内:「学生通り」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:きゃしゃでちっちゃい巫女さん>
幣美奈穂 >  
その時、美奈穂はピンチだったのです。

お肉ばっかり食べてそうな学生さんの為にと、お夕食を作って差し上げましょう。
そんなこんなで、お野菜多めの食材を用意しました。
大根やニンジン、セロリなどを細切りに。
カイワレ大根やサニーレタスもご用意。
そして、赤身魚の柵をご用意。
ライスペーパーは流石に自作はできませんでしたので市販品です。
これを作る前に水で戻すのです。
他にも副菜としてお浸しや煮っころがしなどもご用意。
食材が多くなりましたので、キャスター付きのカバンをご用意しまして、
からころからっと委員会街を目指しましたのですが。

『おい、出すもんだせや』

という感じで迫ってくる者たちに、壁際に追い込まれてます。
キャスターを守るようにしながら、びくびくします。

「だ、だめです!。これは飢えた方たちのものなのです!」

今にも襲い掛からんとする者たちを前に、美奈穂は頑張ります。

『えぇ匂い、そこからするやんけ』

あぁん?と言う感じで見てくる者たちが、舌なめずりするのです。
いつもの背負い鞄を置いてきた美奈穂です。
渡せるものがないのです。

幣美奈穂 >  
・・野良猫たちに囲まれた美奈穂です。
いつもならにゃんこさんやわんこさんのおやつが入れてある鞄を置いてきたのです。
いつも通り、何か食べるものを貰えると思って近づいてきた野良猫4匹。
美奈穂が背にした壁の周りや足元にたむろします。

「お昼に差し上げたでしょう」

美奈穂は説得を試みますが。
すっかり餌付けやブラッシングになれた野良猫たち。
あぁんっ、とばかり前足でてしてし、美奈穂の脚やキャスターバッグっを叩くのです。
中にあるお魚さんの匂い。
当然ながら貰えると思っての動きなのです。

そこから離れようとすれば、するりと前に回り込み足止め。
身体をこすりつけてくるのです。

幣美奈穂 >  
くっ、強敵です!
にゃんこさん1匹でも美奈穂の手にあまるのです。
4匹もいると、身動きが取れません。

「こ、これはお料理のためのですから差し上げられません。
 えと、代わりに・・」

美奈穂はしゃがむと、にゃんこさんの背中を撫でます。
すぐにその猫は寝転んでお腹を見せます。
お腹撫でろの合図です。
両手でわしゃわしゃしながらお腹を撫でますと。
その手に他のにゃんこさんも身体を擦り付けてきます。
なんとか、食材を守らねばなりません。
そう、お肉ばっかり食べてそうな男子生徒の食生活のために。

『うなぁ~お』

気持ちよさそうに身体を伸ばしてなくにゃんこさん。
でも、美奈穂の手は2本しかありません。
そのうえ、二匹同時に撫でられるほど、美奈穂は器用ではないのです。
両手でわしゃわしゃ~、としましてから。
その隣でごろりんとしたにゃんこさんの方をわしゃわしゃすれば、
もっとしろよ、と真顔で見上げてくるさっきまででわしゃわしゃされていたにゃんこさん。
大忙しです。

幣美奈穂 >  
ぴんっ!、とお野菜の角が立っているうちに、
委員会の建物について、氷水に漬けておきたいのです。
新鮮さが大事な食材なのです。

今日は、委員会で生春巻きパーティーの予定です。
お野菜たくさんとらせるつもりな美奈穂です。
にゃんこさんにかまけていると、わんこさんも来ます。
飼い主さんと散歩している子ですが。
美奈穂がにゃんこさんをわしゃわしゃしていると近づいてきました。
顔見知りの子なのです。
自分もわしゃわしゃされにと順番待ちしだすのです。
柴犬わんこ、ごろりと寝転び、ふわふわ白毛のお腹をみせます。
にゃんこさん、そんなお腹を前足でふみふみしましてから、そのお腹に埋もれるように丸まります。
とても長閑です。

わんこさんの飼い主さんが苦笑して、しゃがんでわんこさんやにゃんこさんを撫でます。
美奈穂は頑張ってわしゃわしゃします。

満足したのか、にゃんこさんが順番に起きて縄張りに帰っていきます。
それを見送ってから、わんこさんも飼い主さんとお散歩の続きです。

――食材、守り通しました。
ふぅ。
美奈穂、戦いに勝利したのです。
そしてキャスターをころころ引きながら、委員会の建屋にと急ぐのでした。

ご案内:「学生通り」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:きゃしゃでちっちゃい巫女さん>