2021/06/03 のログ
ご案内:「委員会街」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
幣美奈穂 >
午前中の授業も終わりまして、お昼ご飯もきちんと頂きまして。
そして今日も元気に委員会活動です。
新しい生徒も色々きて、慣れて来る頃なのでセンパイとしてびしっとしないといけません。
「・・あのね、今から委員会ですの」
するりと足元に寄って来る、委員会街を縄張りにする黒いにゃんこさん。
美奈穂の歩みを止めに来ました。
「おやつの時間までまってくださいませ」
前足をちょこんと美奈穂の足の甲に乗せて見上げてきてにゃあんとあいさつをするご様子。
甘えたがりな気分なのか、それともご挨拶をくださっているだけでしょうか?
何か伝えたいことがあるのかもしれません・・美奈穂は風紀委員会のセンパイさんなのですから、頼りにされているのかもしれません。
幣美奈穂 >
両前足を乗せてきてふみふみしてきます。
ちょっと気持ちいい。
「どうしましたの?」
しゃがんで尋ねます。
残念ながら、美奈穂は動物と仲良しさんにはなれますが、
動物の言っていることはなんとなくでしか判りません。
とっても仲良くなったら判る、というのは知っているのですが(勘違いです)
しゃがんで自分の膝に両手を置きまして首を傾げさせます。
何か伝えたいことがあるのか、にゃんこさんは見上げてきて可愛く啼くばかりです。
「撫でて欲しいのですか?
あっ、それともご一緒に風紀活動したいとか!」
ぱぁっと表情を明るくします。
美奈穂のセンパイ力はにゃんこさんにも通じるようになったのかもしれません。
ちょっと離れて、振り返り。
もう少し離れて振り返り、戻ってきます。
「??」
何を伝えたいのか判らないのです。
何度かそれを繰り返すのに、はたっと気付きます。
どこかに連れて行きたいのだと。
「そっちに行けばよろしいの?
あっ!?」
付いてくるのを見ると、前を歩きだす黒にゃんこさん。
そして足を速めちゃっちゃっちゃっと小さな音が少し聞こえ・・爪が少々伸びすぎてるのかもしれません・・と、
途端に引き離されます。
慌てて追いかけますが、角を曲がったところで見失います。
幣美奈穂 >
「どこ~? 朱音三条字清麻呂ちゃんどこ~?」
少しうろうろとしてますと、何してんだという顔でにゃんこさんは戻ってきます。
ちなみにお名前は美奈穂が勝手に付けているだけです。
こっちにゃ、というように。
次は後ろを頻繁に振り返りながら先導してくださいます。
長い尻尾とお尻がふりふりしてとても可愛いのです。
建物と建物の間にある細い隙間の道を通ります。
大人だと通るのが出来そうにない細道です。
そこを突き進みますと、フェンスに穴が開いてる部分。
そこを通り抜けていくので、美奈穂もしゃがんで四つん這いになり後をついていくのです。
幣美奈穂 >
そうして通り抜けますと、周囲が委員会の建物。
周囲ぐるりと高い建物です。
明り取りのためか、偶然なのかその場所は、人がほとんど踏み入れない場所。
センパイである美奈穂も知らなかった場所です。
ほへぇ~っとちょっとおまぬけに口をあけて見上げ、ぐるりと見ます。
1つのビルは扉が付いていますので、人が入れないことはないのでしょうが使われてはほとんどないようです。
建設に使ったのか、コンクリートブロックが少しあり、錆びたトタンなんかもあります。
「あっ、朱音三条字清麻呂ちゃん?」
と思い出して名前を呼びきょろきょろしますと、ブロックとトタンのある方向から鳴き声。
そっちね、ととてとてと近づいていきまs。
幣美奈穂 >
こっちだ、と呼ぶように泣いている黒にゃんこさん。
美奈穂が近寄ると、くるりとその場で反転。
ブロックとトタンの隙間を覗き、美奈穂を見上げてからまた隙間を覗きます。
何かしら?、としゃがんで中を覗いてみれば・・真ん中あたりに、大きな大福。
――ではなく、あれは玉乃瑠璃雛姫ちゃん(美奈穂命名)。
聞いた話ではラグドールという猫種の血が流れている大きなにゃんこさんです。
寒い時は一緒に居ますとあったかなのです。
「どうしましたの?」
黒にゃんこさんと白斑にゃんこさんを見比べます。
白斑にゃんこさん、こちらをちらりと見ると・・ふいっと顔をそむけます。
――これは・・。
「誰かに言われましたの?」
玉乃瑠璃雛姫ちゃん、繊細なにゃんこさんです。
太ってるとか言われると傷付いてしまう子なのです。
毛並みがぬいぐるみみたいでもっふもふで、筋肉質でずっしりした体格ですが
それが普通の子なのです。
傷付いて、また食べなくなっているのかもしれません。
それを黒にゃんこさんが心配したのでしょう。
「大丈夫よ~。おやつありますから一緒に食べましょ?
あっ、酷いこと言った人はわたくしがめっしますから!」
中に呼びかけます。
幣美奈穂 >
なんとか説得して、のそのそ出てきた玉乃瑠璃雛姫ちゃんを確保です!
7kg近い重さがあるので、抱きかかえると結構ずっしり。
だけどふわふわ毛並みとふさふさ尻尾は気持ちよく、
抱っこされるのも大好きな、動く縫い包みのような子なのです。
「ごはん食べて、あと、酷いことを言った人をとっちめにいきましょう!」
美奈穂は元気よく出る・・どうやって出れば。
扉の方へ行き、引いてみますが開きません。
フェンスの方へ行き、くぐろうとしても抱っこしながらだとできません。
え?、え?、閉じ込められました!
と慌てましたが。
ふっと白斑ねこちゃんが鼻で一息。
降りると、黒にゃんこさんと一緒にフェンス側を通るので、
美奈穂も慌てて追いかけます。
幣美奈穂 >
来た道を戻りまして、改めて抱きかかえなおします。
出れなかったことなど記憶の彼方です。
「さあ、行きますわよ!」
気合いを入れた美奈穂です。
風紀的にも、にゃんこさんを虐めた人は許さないのです。
そんな気合いを入れて風紀委員会のビルに向かう美奈穂なのでした。
ご案内:「委員会街」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:ちっちゃな巫女さん>