2021/07/29 のログ
ご案内:「とある学生街の高級マンション」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
幣美奈穂 >
なにやら、知り合いの方が体調を崩したらしい。
お弁当を持って預けようとしまして、そう委員会の受付お姉様ネットワークで耳にしました美奈穂です。
もう、暑くなってきたからってずっとクーラーしてましたり。
それでお腹を出して寝ちゃって夏風邪でも引いたのでしょう。
健康な身体は健全な食生活からです。
お米とマグロとお野菜ばかりな生活は駄目なんですよ。
ぷんすかほっぺが膨れる心持ちなのです。
人から頼まれたらお料理やお弁当をほいほい作りますオカンな美奈穂です。
こう、元気に出るものを食べさせましょう!
そういう気持ちでおりましたら、就活や終活でお家に泊っておりますモノ方もご協力頂けました。
いざ、参ります!
幣美奈穂 >
「ところでどこなのでしょうか?」
先導する粘液生物さんに尋ねます。
ぷるるんっ。
こっちだよ、とするすると動きます。
先日、農業区から学生区へ仕事を変えようと考えている転職活動中のスライムさんです。
数日なのに既に美奈穂より学生区の地理に詳しい・・スライムさんネットワーク、侮れません。
元気になるもの・・として、捕まえてきてくださいました食材。
死んだ目をしています。
既に被捕食者の心境なのかもしれません。
80cmほどもあるそれ、立派です。
コラーゲン一杯で元気いっぱいになれるかと思います・・けど。
頭、2つありましたっけ?
そこが疑問です。
北北東の方の地下空間で見つけたそうです。
ほうほう、学生区の北北東・・学園内ですね。
あそこにいたんですかー・・と今日のメインの食材さんを見ます。
既に悟りを開いたような目をしています。
学生区の北北東――学園を通り過ぎれば研究区。
その地下、様々な廃液で偶然に生まれ育ったバイオ変異ソルジャースッポン。
電撃と水も吐けますし、頭は二つあります。
でも、水分率が高そうなスライムさんには無駄な抵抗だったようです。
そう、今日のメインは元気を出させるためのすっぽん鍋です!
幣美奈穂 >
美奈穂の背中には、最近お気に入りの帆布で作られた縦長い人参リュック。
縦済みすると結構、物が詰めこめれます。
まな板に包丁、一人用鍋などなど。
準備万端です。
あっ、このマンションですか!
美奈穂のお家から近いですねー。
案内されて見上げる美奈穂です。
そのままエントランス・・すっぽん?を抱え上げるようにしてぬめぬめ進むスライムさん。
それに続く美奈穂。
その後ろ、20cmほどの小人らしき姿が2体。
そう、枝分かれした部分を脚の様に使い、またひげ根で手?を繋いだ仲良しさんコンビ。
農業区にお住まいでした、セリ目のオタネニンジン系マンドラゴラさんと、
ナス目のマンドレイク系マンドラゴラさんです。
両方、10年以上農業区にお住まいでしたが、ダイコン系マンドラゴラさんのご紹介で、
植物ネットワーク経由で学生区に出張です。
元気になるお薬になるそうです。
ショウガ系やおネギさん系のマンドラゴラさんはいないか聞いてみましたが、今はいないそうです。
それらの材料は美奈穂のリュックの中です。
幣美奈穂 >
・・第一関門です。
頑丈そうな硝子の扉です!
こういうところ、どうやって入るのでしょう?
この開けるっていうパネル、触ればいいのでしょうか?
そう、高級マンションなのです。
困ったことに入り口が不審者お断りで閉じている仕様。
普通なら、暗証番号や、インターホンで連絡して開けてもらうなどするところですね。
こういうちょっとお高い感じのは、美奈穂は苦手です。
地元の様に、玄関に入って中に直接お声を掛けたり、裏に回って庭からお邪魔できる方が好きです。
とりあえず、ここ?
と触ってみる美奈穂です。
バヂンッ☆!
あわわわわっ・・なんか火花がまた出ちゃってます!
あっ、でも入り口がなんか開きました!
入っちゃいましょう~。
怒られないうちにそそくさと中に入ります。
一番後ろは、胴体に60cmを超すトカゲっぽいものを張り付けたモリグチダイコン系マンドラゴラさんです。
たったかた。
ばっちり防犯カメラには映っている美奈穂たちなのです。
そのまま、次は・・エレベーターは乗りません。
結構よく停まりますので。
ですので、階段一択。
そして、道案内はスライムさん任せ。
おうちにプランターなどがあれば、植物ネットワークや蜂や蝶などから判る場合もあるそうですが。
マンドラゴラさんたちも、ちょっと判らないようです。
あっ、その大きいトカゲなパーソンカメレオンさんのレオンちゃん、逃がさないでくださいね!
今回は出来立て黒焼きを振舞う予定なのですから!
・・黒焼き万能説である。
幣美奈穂 >
「ここですか?」
ぴんぽーん、鳴らしてみます。
・・反応がありません。
もう一度、ぴんぽーん、ぴんぽーん。
・・反応がありません。
ぴぴぴ、ぴぽぴぽぴぽぴんぽ~~ん。
――どうも、居ないようです・・。
はっ!?、もしかして夏風邪がひどくなって起き上がれないとか!?
大変です。
とりあえず、扉のノブをがちゃがちゃ――ばぢんっ!
あわわわわっ、また火花です!
電磁式ロック、無力。
ですが、そっと開けようとしまして・・がちゃがちゃ。
普通のカギが掛かってる?
どうしましょう?
眉尻を下げて困った顔で同行者を見ますと。
まかせて!、とスライムさん。
持ち上げていたすっぽん?を降ろし。
逃がさないように上に乗る様に身振りされまして。
美奈穂、すっぽん?さんの上にON。
ついでにナス目とセリ目のマンドラゴラさんも乗ります。
ずる~り。
スライムさん、扉の下の隙間から入っていき・・。
かちゃり。
そして扉を開けてくれます。
ありがとうございます!
美奈穂、乗ったままお邪魔します。
・・人の気配、ないですね・・。
扉を開けます。
いないですね・・。
寝室・・いないですね・・。
厨房・・あまり使った感じがありませんね・・。
ほっ。
夏風邪をこじらせて身動きできないようになったわけではなさそうです。
ちょっとお出かけしてるだけでしょうか?
じゃあ、とりあえず。
家主さんが戻ってくるまで。
時間が掛かる黒焼き、つくっておきましょうか。
既にミイラを覚悟した透き通った眼をしたカメレオンさんを受け取ります。
両腕で抱えて、黒焼きを作るのを探します。
・・七輪、どこでしょう?
1台や2台、あるものですが。
見つかりません。美奈穂の常識と合わないのです。
囲炉裏もありません・・。
家電、全部電気のです。薪でなくてもガスのなら使えましたのに・・。
がーん。
どうやら、七輪も持て来なくてはいけなかったようです。
少ししょぼん・・。
高級マンションで広い中をてけてけ走り回る小型マンドラゴラさんたち。
それはほうっておいて、とりあえずカメレオンさんはカーテンに引っ付けておきます。
置き場所がないので。
幣美奈穂 >
小型マンドラゴラさんたち、半分ぐらい使っても。
葉っぱの部分を残して鉢植えに入れておけば、また時間がたてば元通りだそうです。
使う時まで休みたくなったらこの鉢植えでお休みくださいませ。
水耕栽培用です。
お水は蛇口から、それに栄養剤の液を垂らしておきます。
疲れたらここに入ってリフレッシュしてくださいませ。
・・この状態で無理矢理抜かれましたら、やっぱり悲鳴出すのですか?
あっ、出すのですか。
お風呂に入ってたら、突然男の人が入ってきた時な感じなのですかー。
冷蔵庫・・ろくなものが入ってませんわね。
とりあえず、買ってきました卵におネギ、ショウガなどを入れておきます。
そして・・お鍋!
ぱんぱかぱーんと取り出します。
家にお友達が来たようにと幾つも置いてある一人用鍋。
持ってきました!
これですっぽんさんのお鍋・・。
――手元にある、直径15cmほどのお鍋を見下ろします。
そして、頭から尻尾までで80cmはある立派なすっぽんさん。
見比べます。
甲羅の上に乗せ・・そして頭に乗せ・・。
・・ぜんぜん、入りません。
困りました。
幣美奈穂 >
どうやら、大人数で頂くように買ってあるお相撲さん用特大お鍋が必要だったようです・・!
実家にはありますが、こっちのお家にはありません。
買いに行かないといけないでしょうか・・どこにあれだけ大きなお鍋が売っているでしょうか。
探さないと。
「ごめんなさい、すぐにお料理にはかかれないようです・・――?」
すっぽん?さん、目に輝きが戻ってきます。
こう、死刑囚が死刑執行直前で死刑執行が延期されたような感じです。
スライムさんがにらみを利かせているためか、大人しくベッドの下に。
そこで辞世の句を考えるそうです。
そういう感じの雰囲気です。
もしかして・・。
と、調味料の類も探します。
味醂とお酒が足りません・・砂糖も必要です!
あと、昆布とかも。
結構、足りないものが多そうです。
お米も買ってきた方が良さそうです・・最後の〆用に。
ついでに寒天なんかも買ってきてスッポンの血ゼリーも作りましょう。
幣美奈穂 >
足らないものを買ってきましょう。
あっ、時間があるから一緒に付いてきますか。
スライムさんはすっぽん料理を楽しみにしてましたが、時間が掛かりそうなので
近隣の上水道や水回りの仕事を探してみるようです。
ダイコンさんは、既に糠づくりに入っていますので、それを見に。
終活ですから、大事な床ですものね・・。
そうして美奈穂は、足らないものを買いにお出かけ。
途中で何か用事が出来て帰ってくる前に家主が帰ってくれば。
カーテンに引っ付くカメレオンに、水耕栽培されたマンドラゴラ。
そしてベッドの下にいる巨大スッポン?の姿を見ることになるかもしれません・・。
ご案内:「とある学生街の高級マンション」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:ちっちゃな巫女さん>