2021/10/16 のログ
ご案内:「川辺 芋煮会場」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
幣美奈穂
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午前中は、祭祀局と風紀委員会のお仕事で、
黄泉の穴あたりの歪みの手入れをしてきた美奈穂です。
少し大きな歪みがあるところだけと、午前中だけのお手伝い。
午後からはそれよりも小さな歪みだけと、お役目ごめんです。
「はっ!?、これがシャチクというのでは!?
土曜日なのにお仕事でしたっ!」
土日関係なく働く委員会の方々も多い中、土日に祝日はお仕事ない日と思っているのです。
午前中だけだったのは、やはり年少扱いされているからで。
土曜なのに声を掛けられたのは、うん、かなりまずい状態だったから。
そんな大人なことは知らず、シャチクでオトナっぽいっ!
などと思う美奈穂でした。
そんなのですが、お昼からは芋煮会!
材料を持ってきてくださる方と、駅前で合流。
その方に乗って芋煮会場。
任せたらすぐに河原につきます。
美奈穂なら1時間はかかるのに!
幣美奈穂
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「あっ、あそこらへんが空いております」
背中に乗っているので視界が高く、いい場所をすぐに見つけられます。
のっしのっし。
材料を持ってきていただいた方のお背中。
そこで大きな風呂敷を押さえたりしながら。
ぐぁあ
「あっ、ここでいいですわね。
早速作りましょう」
えっちらおっちら、背中から降りる美奈穂です。
そう、材料を持ってきてくださったのは、農業区在住のヒグマさん。
えっ?なんでここに熊が!?
と驚く方も多い中、驚かない方も。
常世島に慣れた方も大勢います。
もしかしたら熊獣人か?、などと思う方も。
でも違います、ただのヒグマです。
そんなヒグマさんをお手伝いに、鍋を置く土台の設営をお願いです。
その間に、美奈穂は材料の確認。
折角取ってきていただいた新鮮なお魚――鮭。
そう、今日は鮭をふんだんに使ったお料理にするつもりです。
幣美奈穂
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報酬は、鮭料理2匹分。
それで引き受けてくださったのです。
ついでに、農業区で色々なお野菜も、農家の方から分けて頂き。
それも一緒に持っていただきました。
茸もたっぷり。
まあ、そんな大荷物を持ったヒグマが、TTICC(テッシー。常世交通ICカード)を使い、
電車に乗って街中に来たのですが。
電車の中はさぞ怖かったことでしょう。
鍋の離れたところの河原の石もどけて、窪みを作っていただきます。
力担当がおられると、準備も楽です。
あっ、それ終わったら、あっちの受付で調理机借りてきてくださいませ!
さてさて、新鮮なうちに鮭を処理。
内臓などは、熊さんのつまみにします。
鱗もとり塩も振って少し置きます。
その間に、野菜や茸の処理です。
うーん、いつみても農業区の有機栽培農家さんのお野菜は立派です!
キャベツなどは洗ったら、ひと玉は手でちぎって、ごま油と塩昆布にゴマ、細かくした鷹の爪などもぱらぱらっ。
パリパリキャベツにしておきます。
出来上がるまでつまんでおいてくださいませ。
キャベツの芯、硬いですけどしっかり調理すれば甘味がおおいところ。
それなんかも使います。
あっ、薪を持ってきてもらい、火は近くの方のところから分けて頂き。
お水はたっぷりお願いします。
幣美奈穂
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今日のお鍋は鶏ガラ主体の、ちょっとあっさり風味。
お野菜は小さめ角切り。
主役のお芋さんは、今日は小ぶりの常世豆芋。
ピンポン玉くらいの大きさですが、皮も美味しく頂けます。
あー、洗うならアライグマさんも誘えばよかったかも!
お手てが足りないので、周囲に呼びかけます。
落第街の方や、異邦人街の方も。
洗いものや、包丁扱える方がいたら、お野菜も。
あっ、お芋は洗ったらそのまま入れますから。
丁寧に洗ってくださいませ!
男爵イモも洗って頂きます。
これは洗ったら、そのままアルミホイルに。
他にも持ってきた人参とかもおすきに包んでくださいませ。
それはさておき、鮭である。
そのままでも美味しそうですが、生なのできちんと火を通しましょう!
そこの方、お刺身とかはありませんから!
身の中にキノコや串切なオニオン、スライスピーマンや香草をつめつめ。
その間にも、お声でお米の指示だしです。
今日は鳥五目です!
そう、鶏ガラの元になった養鶏産暴れ常世鶏のです。
凶暴な鶏ですが、その身は締まりジューシー。
頂いてきているのは、売り物にならない老鶏です。
噛めば噛むほど美味しいですが、いつ噛み切れるか判らないほど硬い。
でも、五目にすればサイズと言い、硬さもほっくりとなります。
お鍋をかきまぜる大ベラは熊さんにお任せ。
美奈穂では辛い大きなお鍋のかき混ぜも、熊さんなら楽々です。
只管混ぜ続けてくださいませ。
今回は豚肉でなく鶏肉!
一口サイズに切ったものを、つぎつぎお鍋に放り込んでいただき。
その音を聞き、適度な所でお肉は取り出して頂きます。
次はお野菜を順番に入れて、鳥の油でいためてくださいませ!
常世豆芋は鮭にも使います。
アルミホイールを敷いて、その上に鮭。
囲むようにお芋や処理した丸ごとオニオン、ニンニクかけらなども。
アルミホイールの端っこを折って、中に味噌醤油な調味液を掛けて置き。
その上にハーブやショウガを乗せます。
更にアルミホイールを被せ包んでしまい、更に水で練った小麦粉でまんべんなく包んでおきます。
作った鮭包み、5匹分。
ふー、大作です。
うち、2匹は熊さん分ですが。
これを窪みにおいていただき、その上に慎重に平たい石を積んでいきます。そして上に、金網。
それから薪を置きます。
金網を置くのは、中に埋めた鮭を潰さないようにです。
火を起こして貰い、時間がある方には串を渡します。
適当に串焼き作って楽しんでくださいませ?
あっ、たれはこれです。
焼き味噌、焦がし醤油、レモン。お塩・・
と、てきぱき、調理台の上に小皿と容器を並べておきます。
幣美奈穂
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お鍋、どうですか?
ひと段落と見に行きます。
味見皿で一口・・もう少しお塩と、お酒を淹れましょう。
少しと言っても大鍋。
お塩は豪快にざばー。
お酒も紙2Lパックまるごとごっぽごっぽです。
ご飯、どうですか?
いー匂いです!
お米は、参加費として持ってきていただいたものからですが、
思う以上に多く頂けたようです。
あっ、お漬物はこのトコヨモリグチダイコンのタクアンをスライスしてどうぞです。
燻製もしてあったので、ちょっと秋田風味、歯ごたえもあります。
皆さんに美味しく食べて頂ければ、トコヨモリグチダイコンマンドラゴラさんも満足でしょう。
――この場でこのお漬物が、マンドラゴラの終活の果てと知るのは美奈穂だけです。
幣美奈穂
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ここまでくれば、もう少し煮込むだけ。
蓋をして頂きます。
熊さん、ありがとうございます。
あっ、鮭は今作っておりますから、この山盛りパリパリキャベツと鮭のモツをどうぞ。
大ボール山盛りのぱりぱりキャベツと鮭の内臓です。
火の傍で大きなヤカンも幾つも並べてお湯も作ります。
お飲み物用です。
野外ですし、寒く感じる方もいるかもしれません。
あったかなお飲み物は大事です。
学生だろうが教師だろうが、落第街だろうが二等級生だろうが。
異世界人だろうが、幽霊だろうが。
とくに分け隔てることない美奈穂。
笑顔で思う存分お料理をして、そして順番に振舞います。
途中で焚火を消して頂き、そして中から掘り出すお宝・・。
そう、まるごと鮭のちゃんちゃん焼き!
アルミホイールを空ければ零れる暴力的な旨味の匂い。
既に結構食べた方からは、まじかー、なんてお声も。
結構濃い目な味付け、だからお鍋の芋煮はさっぱり鶏ガラ系なのです。
それだけではありません。
一緒に埋めておいたアルミホイールに包まれたジャガイモ。
これを開いて、包丁で十字の切れ目――
そこに、ちゃんちゃん焼きにある、鮭と野菜と茸の旨味たっぷりなエキスを
たらり掛け。
さらにさらに、バターをひとかけらポトリ!
量や数に限りがありますが、美奈穂はそれぞれのお料理、1人前ずつきちんとゲット!
2匹は熊さんのですからね?
それを分けて欲しければ熊さんと交渉です!
あっひっ。あっひっ。
という感じで、おいしそうな熊さんです。
調理した鮭なんて、食べるの初めてかもしれません。
幣美奈穂
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大量に作ったのですが、おやつ前には綺麗になくなりました。
美奈穂もお腹ぽんぽんです。
洗い物、してくださるという方が結構おり、美奈穂は食休み。
熊さんにもたれかかり、脚を前に満足です――。
ですが、美奈穂の腹時計がいいます。
あと四半時でおやつの時間だと。
そう、実はまだ取り出さず置いた、アルミホイールに包んだ焼き芋が待っています。
ふっふっふっ。
策士な美奈穂。
智将な美奈穂です。
ちょい悪な美奈穂なのです。
今頃、蜜たっぷりな薩摩芋が、取り出されるのを待っているはずです。
そうして今日の芋煮会も存分に楽しんだ美奈穂なのでした。
ご案内:「川辺 芋煮会場」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:ちっちゃな巫女さん>