2021/10/18 のログ
ご案内:「常世空港」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
幣美奈穂 >  
「はいっ!、こっちですよー。この旗のあるほうですー」

空港の特別ゲート、そこの手前で長い棒でえっちらおっちらと旗を振る美奈穂です。
傍には、ひし形の枠に『神』と書かれています。
そう、飛行便で出雲にお出かけされていた神様たちのお出迎え。
午前中は、さっさと帰ってくる大物や力ある神様のお迎えの儀。そう、そういう神様たちは自家用馬や自家用牛車、中には自家用山羊車など持っています。
だからさっさと帰ってくる神様はもう午前中に帰ってきています。
寄り道する神様は、神様によってどれだけ寄り道をするか判りません。
今月中に帰ってきたらいーなー程度に思っておくのが吉。

中堅や足がない神様のうち、ちょっと懐?信仰?がいい方が飛行便。
それも送り迎え用の雲や空船。
もう少し下だと、港側に夕方に着く予定。
タイトなスケジュールに祭祀局の職員も大わらわです。

幣美奈穂 >  
一番多いのが今日の便。
明日とかにずらして帰る神様などは神数が少なくなっていきます。
ですので、今日を乗り越えれば随分と楽になるのです。

霊感などがまるでない方には見えないでしょうが、
ちょっとでも霊感があったら『なにかいる?』とか感じるぐらい力が強い神様たち。
霊能者や能力者でも人によって見え方が大きく異なります。
ぼんやり見える方や、光って見えるなどいろいろ。
美奈穂、しっかりと普通に見えてますけど。

そんなので、傍から見れば誰もいないのに旗を振って案内している奇異な姿に見えるかもしれません。

「あっ、お店に寄っちゃだめです!
 気になるのは判りますが、バス、もう来ちゃってますから!」

空港の売店を覗こうとする神様に注意。
寄りたいというお気持ちは判りますが。
あと、蕎麦屋に入るのもダメです!
常世島に帰ってきたなー、とか食べたいかもしれませんが。
一度、お社や寝所、教会に帰ってからにしてくださいませ!

「はい、押さない、駆けない、喋らない。
 おかしです、おかしを守ってくださいませ!」

中々言うことを聞いてくれない神様も少なくありません。
『ちょっとだけ』と寄り道しようとする神様の頭を、旗がついた棒でぺしぺしします。

古神道、それも人と身近であった時代の神道な美奈穂。
宗教家が見てたらびっくりするほど、ぞんざいな神様扱い。
仕方がありません、バス、停車30分を超えると駐車料とられるそうですから。

幣美奈穂 >  
そんなこんなで、神様を羊飼いの如く引率する美奈穂。
大型バスのところまで。
歩いて5分ほどでつく道のり、15分かかりました。

バスの運転手さんは見えない方。
ですが、お声を掛けバスのお腹を開いていただき。
そこに自分の荷物?お土産?を入れて頂きます。
はい、美奈穂だと持てないので。重さ的に。
傍目には何も入っていないまま、お腹を閉じて頂きます。
神様たちをバスに押し込み押し込み。

「きちんと後ろから座っていってくださいませ!」

乗り遅れがないか、点呼もとります。
傍目には、乗客は美奈穂以外いないのですが。

一番前のお席にIN。

「予定通り、異邦人街を通ってから、宗教施設群。青垣山通ってから常世神社にお願いしますわ」

運転手さんにお伝えして、しゅっぱつ!
30分以内で出発出来て、ほっとする美奈穂です。

この後、近い場所で都度バスを止めて頂き、降りる神様を順番に降ろして。
そして常世神社にと向かう美奈穂なのでした。

ご案内:「常世空港」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:ちっちゃな巫女さん>