2021/10/20 のログ
ご案内:「普遍幽玄の御宿・常世温泉『空璃荘/那咲荘』」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
幣美奈穂 >  
バスは予定通りにお宿に着きます。
お昼ご飯の中華も美味しかったです!
途中でお髭が長い知り合いが来られ、なぜ寄らないのかと言われてしまいましたが。
関さん、今日は修学旅行できたのです。
と、また今度来ることをお伝えなのです。
お土産だと、銘菓『若草』を頂きました。
あとでお友達と頂きます。

お昼によるところはマーメード村。
そこで水中サーカスです。
あんなに自由に水の中を泳げるのは凄いですね!
あと、一緒に泳いでいたカツオが美味しそうでした・・!

と、予定をこなしての温泉旅館です。
みんなで浴衣を選んでから、お夕食までまだ少し時間があるとのことで。
お部屋に荷物を置いて、着替えてからまずは探検とお風呂です。
温泉です、温泉!
まあ、いつもおうちで温泉なのですけど。
浴衣に慣れてないお友達の着替えも手伝い、お風呂に一度入りほっかほか。

幣美奈穂 >  
お夕食の時間まで30分ぐらい。
お友達と卓球です。
 ぽーんっ、かっ、すかっ!
 ぽーんっ、かっ、すかっ!
 ぽーんっ、かっ、すかっ!
 ぽーんっ、たんっ、たんっ!
あっ!ラケットがボールに当たりました!
と喜ぶ美奈穂、初戦敗退。
惜しかったです。3回あてたのですが、返されました。

お夕食はうちの班は囲炉裏を囲みお鍋です。
山の幸鍋ですね~、お任せください!
家でも囲炉裏を使うので慣れている美奈穂です。
鍋奉行。
お肉は猪肉のようです。
おネギ、うまーっ!

お食事がすんだら、またみんなでお風呂。
大事です。
さっきより人が増えて・・え?、増えてますわよ?
美奈穂の視点と、他の方々とちょっと見えてる『人』の違い。
あれは、教会の天使様ですね。
出雲出張の疲れをいやしているのかもしれません。
出雲にも温泉があるのに入ってこなかったのでしょうか?

幣美奈穂 >  
お風呂から上がりますと、大部屋集合。
この修学旅行は女子率高し。
男子は個別の6帖部屋です。
男子禁制な大部屋です。

荷物を整理して隅にきちんと並べまして。
あれ?、皆さま、もうお布団を・・え?、枕ですか?
皆様取り出すのが、枕。
それも抱き枕。
表に男性の絵があります。
ほうほう、キンクロ枕・・皆さん、だから荷物が大きかったのですね。

金の髪に赤い目の方が金狼さんで、
黒の髪に睨んだような目の方が黒豹さんですか。
色んな種類があるのですね!
色々バージョンがあるらしく、服装が今風だったり着物だったり、中華服だったり。
そんなのです。
あと、色々な本や設定集などなど。
うんうん、よく判りませんが皆さんが楽しそうなので美奈穂もにこにこです。

幣美奈穂 >  
そう、過半数以上がKKPの関係者。
残り少ない女子を、洗脳しているのです。
布教(腐教)活動だそうです。

そんなのに巻き込まれない美奈穂、抱き枕をほへーと見ます。
あっ、裏にも絵があるのですか?
枕を並べると圧巻。
それを順番にひっくり返すと――下着だけの姿。
お~なのです。
あっ、背中向きとかもあるのですわね。

ほむほむと、すんなり『絵』として見ている美奈穂。
その横で、また抗争の火種が――。

そう、パンツ。
何パンツかです。
少数のブリーフ派、トランクス派とビキニ派が同数。そしてなしが僅かに。
なしは、過激派認定されるようです。
邪な目で見るべきではない、いや、あたしは純粋な目で・・。
議論が活発です。
曰く、これはパンツでなく水着だという派もおります。
何かみなさん、色々とこだわりがある様です。
何巻の何ページで、とか。いや、原作では~・・。
本なども取り出して、ばんばんヒートアップ議論。

・・褌はないのですか?

美奈穂の下着は褌なのです。
だから口に出たのですが、ぴたっと皆さんの動きが止まります。
ありじゃね?、ないとおかしいでしょう。日本男児は~・・。
褌の長さまで議論され始めました。

幣美奈穂 >  
あっ、赤い褌もありますわよね。

美奈穂、唇の下に人差し指を当てて、ぽつり。
ぴたっ――ざわざわざわっ。
デザイン部門の人、あげてっ!
とか、なんか動き出しました。

美奈穂すみっこできょろきょろ。
うん、またお風呂行ってきます!
なんか皆さん、お忙しそうなので一人でお風呂です。

廊下に出て、外庭を眺めながらお風呂にと。
・・お隣の大部屋も、賑やかですわね?
襖があいていたのでそっと見てみますと。
天使様や神使様たち、あ~、これ、慰労会ですわね。
あっ、神様と一緒に出雲に言った方々です。
色々溜まっているのかもしれません。
来月も出雲での宴会ありますからね・・旧暦で。
新暦の宴会より長いのです。
そっと襖を閉じ、結界で空間を少しずらしておきます。
これで思う存分騒がれても大丈夫でしょう。

ほのほの、露天風呂のある方へと足を運ぶのでした。

ご案内:「普遍幽玄の御宿・常世温泉『空璃荘/那咲荘』」に芥子風 菖蒲さんが現れました。<補足:黒一色の衣服に身を包んだ、茶髪のツンツン頭の少年>
芥子風 菖蒲 >  
ゆらりゆらりと誘われて、此処は普遍幽玄の御宿・常世温泉『空璃荘/那咲荘』。
こういった施設に自発的に興味抱く事は無い。
無関心。興味が無いわけじゃないけど、自発的に行くわけじゃない。
凡その事は、大体友人経由、知り合い経由と言う事に成る。

……まぁ、何だがとても雰囲気が良くて不思議な宿が在るという事で
其の知り合いに誘い誘われ色々あって此処に来た訳だが……。

「皆、何処行ったんだ?」

なんやかんやあって知り合い全員バラバラ。
何人か大部屋に誘拐されてなんか話し合ってたり
なんか何処か行ったりやんややんやと少年一人。
困った。流石にこれは、困った。
やや世間知らず、常識知らずと言えど、見知らぬ場所で一人は困る。
部屋の場所は何となく覚えてる程度。困った。鍵も友人が持ってる。
どうしようかなぁ、と考えながら廊下を歩く少年一人。
途方に暮れている最中、正面からは何処かで見たことあるようなちっちゃな巫女さん。

「……あれ?」

思わず足を止め、目をぱちくり。

「どこかであったっけ、俺達」

……宿だからってね、決して新手のナンパ文句じゃないんですよ。

幣美奈穂 >  
とてとて、軽い足音で廊下を露天風呂へと。
すると、正面に菖蒲様。
おめめぱちくりっ。
そして小さく首を傾げさせます。
思ったのは、修学旅行のバスにおりましたっけ、なんですが。

「あっ、こんばんはです!」

笑顔ですぐにご挨拶。
手元にはタオルとか。

「えと、ここで?。
 あっ、風紀委員会ビルですかしら?」

今あってますわ、と答えかけ。
あっ、違うとすぐに代えます。
美奈穂、よくロビーの隅っこやすぐ外で、にゃんこさんと戯れていたり、
受付でお姉様とおしゃべりしていたりとしていますので。

「お部屋のみんなが、なんか忙しそうでしたので。
 露天風呂にいこうかなって・・」

と、ちょっと手に持っているタオルを持ち上げます。

芥子風 菖蒲 >  
「……あ、そうだ。猫の時だ」

風紀委員会の時に、ひなぼっこだったか。
確か猫と一緒に戯れたはず。
どんどん思い出した。確か、猫がボスなんだっけ。
何だか微妙な思い出しをしながらうん、と頷いた。

「俺の友達、なんか連れていかれちゃった。
 何話してるんだろうね、あそこ。なんか、『俺には早い』って」

そう言って大部屋を一瞥する少年。
果たして、どんな話がされているのか……。
今やパンツだのトランクスだの所か、全裸と下着以前の話もちらほら聞こえてくるような……。

「えっと、美奈穂……だったっけ?
 あ、風呂いいなー。どうせ一人だし、俺も入ろうかなぁ」

「俺も一緒に行っていいかな?」

青空の様な双眸を美奈穂に向けて、提案する。
風呂は好きな方だ。入っていて、気持ちがいい。
因みに混浴とかどうとかは微塵も考えてない。
とりあえず、好きだから一緒に入りたい。しょうねんのきもち。

幣美奈穂 >  
にゃんこさんのことだと、にっこりしてちょっと首を傾けます。

「うーん・・褌でしょうか?
 モデルにかもしれませんわね~」

男女という艶やかな話がないけど、男男という艶やかさな話に盛り上がるお部屋。
お友達一人ならまだいいですが、二人以上になると狼の軍団に羊が入り込むようなものかもしれません。
帰ってきたときに、性癖が変わっていないことを祈りましょう。

「あっ、一緒に行きますか?
 はいっ!
 こっちの方に庭が見える露天風呂があるそうです」

おこちゃま美奈穂。
誰かと入るのというのを、素直に喜びます。
タオルをもってないようでしたら、途中の仲居さんにお願いすればいいかもしれません。

こっちですこっち、と。
先を歩き案内しようとする美奈穂です。
なんとなくで案内しているので、登ったり、降りたり、一度外に出たり、と。
だけど、微塵も迷った感じていない美奈穂です。

「風紀委員のお仕事ですか?
 わたくし、修学旅行できましたの。
 異邦人街の地下街とか、マーメード村いってきました!」

楽しそうに話しかけるのです。

芥子風 菖蒲 >  
「モデルかぁ」

それならまぁ、仕方ないかなと菖蒲も納得。
モデルの話なら、きっと長くなるに違いない。
……そう言えば自分含めて、男四人で来たわけだが
まさか、まさか。羊が今頃震えあがっているとは思うまい。

「うん。皆行っちゃったし、一人で入るのも好きだけどさ
 せっかくだから、話し相手が欲しいしね」

おこちゃま菖蒲。
そう言ったことには未だ興味を抱かないお年頃。
前提として、そもそも塀を通して喋ると思ってるからかもしれない。
それはそれとして、仮に混浴でも躊躇しないからやっぱり意識してないのだけれど。

こっちこっち、と案内されるままにてくてくついてく菖蒲。
その際に視線は右へ左へ。なんだか、やっぱり不思議な場所だ。
なんだかやたら道のりが険しい気もするけど、気にするひょいひょいついていく。

「んー、息抜き。半休いれて来たんだ。
 修学旅行ってことは、美奈穂も友達と一緒なんだ」

そう言えば、そう言う事業もあったなぁ。
基本的に戦力の穴を減らす訳にはいかないから、何方かと言うと少年は仕事を優先してしまう。

「まーめーど?なんか面白そうだね。
 ていうか、何だか案内に慣れてるけど、美奈穂って何回か来たことあるの?」

幣美奈穂 >  
女の子に呼ばれた、なんて浮かれた人がいたらごめんなさい。
既にというか、最初から腐界な部屋なのです。
美奈穂が判ってないだけで。

「中の庭が見れて、とても素敵らしいのです。
 わたくし、今日3回目のお風呂で、3つ目のお風呂です!」

この旅館、沢山お風呂があるらしいです。
お風呂好きにはたまりません。
歩いていけば、なんか温泉の香りがしてきます。
窓からちょっと湯けむりも見えるかもしれません。

「あっ、あれですわね!
 おー、半休・・とったことないやつです!
 クラスメイトの、あっ、中等部生の一般教養のクラスの子と一緒なのです」

なにせ、風紀委員にはお昼からの半日だけという日がほとんどな美奈穂です。
半休したら、その日は全休になります。

「水中サーカスとかで、すいすいってきてからうくるくるざぱーんって。
 とても綺麗でした。
 3・・4回です。
 魔法協会のお爺様と、おばさまがこっちに来た時に2回。
 あと、商店街の抽選で当たって1回きました!」

慣れてるといわれて、ふふーん。ちょっと自慢気な美奈穂です。
まさか勘で歩いてるとは思われまいて。
そんなこんなで着く温泉。
混浴ですが、脱衣所は男女で分かれています。
中で一緒な湯船になっているようです。

芥子風 菖蒲 >  
きっと帰ってくる頃には少年の友人たちは変わり果てているだろう。
どうなっているかはさておき、流石の少年も顔を顰める事になる。

「中庭が綺麗なんだ。そう言えば、そんな事来る前に言われていたような……。
 えっ……三回も風呂入ってるの?美奈穂って、風呂好きなんだけど。ふやけないか心配だけど」

日本庭園がどうのこうの。
余り景色に興味は無いけど、出身地の詫び寂びが感じられると聞いた。
それはそれとして、如何やら彼女は三回目のお風呂。
男の子か、お風呂に一回入れば十分なものなので
三回目と聞くとなると、流石の少年も目を見開いてびっくりだ。

「たまにとるかなー。人に誘われた時とかだけど。
 俺が皆の役に立てるのは風紀(アソコ)位だから、あんまり休まないようにはしてるけど」

適材適所とはいえ、たまには息抜きもしないといけない。
それに、結構友人に頼まれたら断れない事も多い。
そんなこんなで、半休やらなにやら使って遊ぶことは結構ある。

「くるくるざぱーん?……面白そう」

聞いてるだけで、少し興味が出てきた。
感情の起伏が薄い表情も、ちょっとだけ口角が上がる。

「魔術協会……?なんか、偉い感じの所だっけ。
 よくわかんないけど……っと。じゃぁ、俺着替えてくるから」

少年はあんまりそう言うのに詳しくない。
興味が無い。そんな事よりも、脱衣所の向こうの湯煙のが興味を引く。
美奈穂に会釈をすれば早速脱衣所へと向かい、普段着のコートとかを脱いで適当にロッカーにぽい。
こういうのは結構雑な男の子。風呂桶担ぎ、腰にタオルを巻いていざ温泉へと踏み込んでいく。

「体最初に流したいな……美奈穂ー?」

さて、彼女の方はちゃんとこっちまでこれたかな?

幣美奈穂 >  
「ふやけたりしてませんっ。
 ほら、つやつやなのです」

柔らかそうなほっぺがちょっと膨らみます。
タオルを抱えながら、片方の浴衣の袖を少しまくり、ほっそりした腕を見せます。
そこを撫でます。
すべすべなもっちもちです。

「わたくしもぜんぜん休んだりしてませんわ。
 昨日までは、神様たちのお世話とかしましたし。
 その前も封印とか結界のチェックしてましたもん」

美奈穂も頑張ってるアピール。
封印、とかいって黄泉の穴に入ったりもしてるのです。
他にー、と指折々。
はろうぃん怪異の悪戯防止巡視や、妖怪運動会の受付とか。
色々してます。
うん、ファンタジーとかメルヘン系ばかりですけど。
あと、昨日はにゃんこさんのブラッシングもしましたし。

「こ~でしょ、こーきてこうざぱーんです」

タオル持っているので、手首の先からだけのアクション。
説明してるつもりですが、伝わりますかどうか。

というので、お風呂です!
脱衣所に入りますと、外国人らしい方々が。
どうしましたの?
あー、裸が恥ずかしいと。
大丈夫です、湯浴み着というのがあり借りられたはずです。
仲居さんにお伝えして、湯浴み着を3着お願いします。

観光ですか?
あっ、お仕事のついでにちょっと日本文化をですか。
はろうぃんXデーが近いですものねー。
本場のはろうぃんですか、少し楽しみにしてみます。

と交流しながら、仲居さんがもってきた湯浴み着。
着方を教え、お手伝い。
カボチャ頭の方と、スケルトンな方と、シーツな方。
美奈穂は平気なのです。

外人さん?を案内しつつ、タオルを手にお風呂側に。

「わぁ~大きいです!。
 あっ、菖蒲様!こっちです!」

元気に手を振る美奈穂、特に隠したりしてない子です。

芥子風 菖蒲 >  
そんなこんなでお風呂にやってきた。
立ち上る湯気や独特の湿気。
忙しなく水音のする感じ、何処となく懐かしい。
流石は常世島、お客さんもより取り見取りだ。

「ああ、いた。結構人いるね、美奈穂。
 さっきも言ってたけど、確かにつやつやだ。綺麗だね」

へぇー、と美奈穂の方を見る少年。
恥じらいも何もない。デリカシーが無いのはそう。
それ以前に、厭らしい目線もない。意識も無い。
つまり、純粋に褒めている。……傍からどう見えるかは置いておくとして。

そんなもちもちすべすべな柔肌とは対照的に
少年の体はちょっとほっそりだ。
筋肉が無い訳じゃないし、訓練施設で筋トレもするからまぁまぁ硬い。
とは言え、がっちり!とついてるわけじゃない。
それよりも、全身に絶えない生傷や傷跡のがよく目立つ。

「さっきもざぱんざぱん言ってたけど、泳いじゃダメだよ?」

めっ、て指先でばってん。
こういう所はちょっと子ども扱いするらしい。
さて、と周囲を見渡すと……如何にも湯船が多い。
普通のお湯だけではなく、湯治効果も期待できるものもあるらしい。

「……これ、どれがどうなんだ?」

……が、案内だけではわからない。
んー、と少年は思案顔。

「とりあえず、何処入ろうか?美奈穂」

こういう時は、慣れている相手に聞くのが一番だ。

幣美奈穂 >  
お風呂に入る前に身体を洗う事や、髪を・・髪はないですね。
と、カボチャ頭や骨やシーツな外人さんに説明です。
女性用から出てきたので、女性の怪異さんなのでしょう。

「今日は、神使様とかも来ているみたいですから。
 ほら、ふやけたりしてないでしょう?」

くるりんと軽く回ります。
白い綺麗な肌なのです。
隠したりとか全然意識していない美奈穂。
外人さん?たちの方が恥ずかしそうです。
大部屋の女子が来たら、菖蒲様のお姿にぐふふっ、と。
新たな妄想とキャラが生まれたかもしれません。

「泳いだりしません!。
 わたくし、子供じゃありませんもの」

またほっぺが柔らかく膨れてしまいます。
てっしてっしと菖蒲様の腕を叩きます。全然痛くない威力ですが。

「あっちの乳湯風呂が庭に近そうです!
 あっ、でも先に身体を流してくださいませ?」

美奈穂はさっきも洗ったし軽く流すだけでもいいのですけど。
菖蒲様、きちんと先に身体を流してくださいませ?と、
背中を押して洗い場にです。

芥子風 菖蒲 >  
なんだか湯船よりも明るい頭をしてる人もいる。
本当に賑やかなんだなぁ、とちょっと感心。
本当にいい穴場を友人は見つけてきたのかもしれない。

「神使様?にわとりでもいたの?美奈穂だから猫?
 そうだね。ふやけてないし全然綺麗な肌してる」

神の使いの動物。
少年のイメージは鶏らしい。
彼女の事を考えると、猫がいてもおかしくは無い。
まじまじと見る美奈穂の肌は確かに綺麗なたまご肌。
何だか周りが目のやり場に困る最中、少年は躊躇なく見てた。
世が世なら、場所が場所なら今頃牢屋の中。風紀委員が風紀を乱すな。

「そう?けど、俺より年下でしょ。じゃ、俺より子どもだ」

と、少しばかり少年は得意げだ。
お姉さんがいるからこそ、ちょっと大人ぶりたい子ども思考。
こういう所はちゃっかりしてるけど、背伸びしたいお年頃なのだ。
腕を叩かれてもどこ吹く風で、流し湯までやってきた。いや、押されてきた。

「俺より身長高くなったらかなー。……ん、大丈夫。そのつもりだったからさ」

ここぞとばかりに身長マウント。
実は結構気にしてるっぽいのでやっぱり身長は高いと気持ちがいい。
周りが結構大きいからよく弄られたりするので、たまには自分もやってみた。
年下相手にやっても、ちょっとしょっぱいというのは置いておこう。

さて、桶で湯を掬い、ざばっ、ざばっと大雑把に体を流していく。
丁度良い温度で、こうしてるだけでも気分がすっきりしてくるようだ。

「そう言えば、乳湯風呂?ってどんなお風呂?胸って事?」

言葉通り受け取るとまぁそうなる。

幣美奈穂 >  
こっちで身体洗うのですよ。
などと海外の方?世界外の方?にもお声を掛けるのです。
お猿さんが親子連れでふぃ~っと、頭にタオルを乗せて入っているお風呂もあります。

「鶏さんとか、狐さんとか、烏さんもおりましたわ。
 あと天使様や女官の方々とかも」

見られてもきにしていない美奈穂です。
小さい細い身体なのに、お胸はででーんと大きいのです。
躊躇ったり恥じらったりも特にせず、背中にふれてんしょんしょ押します。

「でも、もう中等部生ですもの。
 オトナなのですー」

大人というのに、思春期な恥じらい皆無です。
まだ来てないので。

「じゃあ、来年とかならわたくしがお姉様になりますっ。
 ぐーんと大きくなるのですから!」

美奈穂はお隣で、長い髪をくるりと纏めてほっそりうなじをだします。
湯船に髪を付けないように。
そして足元をお湯で洗っておきます。
入る前に足についた汚れはとっておきませんと。
んしょんしょっ。
なんか頑張ってお風呂に入る子供っぽい雰囲気。
大人になってもあまり大きくならないかもしれない感じです。

「白いお湯なんです。
 こう、雲がお湯の中に溶けた感じに見えますの。
 ほら、こっちです」

軽く体もお湯を流して、お湯にびっくりしないように。
とても大事なことです。
美奈穂としては、もっときちんと洗って欲しいところですが、人様のことなので黙ってます。
先にと、カピバラさんがタオルを頭に乗せてふぃ~っとしている乳湯に入ろうとします。

芥子風 菖蒲 >  
「…………」

今通ったのは猿だろうか。
あれも神の使いなのか。
と言うか、結構色々いるみたいだ。
意外と人外が多いんだろうか。
そう言えば温泉って、神様も入るとか聞いたような聞いてないような。

「天使?天使ってあの、羽が生えてる人?
 ……もしかして、お使い同士で同窓会でもしてた?」

何か思ったより多いぞ、お使い。
此処まで来ると最早同窓会だ。
もしかして、この温泉結構特別なんじゃないだろうか。
ちょっと思案したけど、興味が無いからすぐに考えるのを止めた。

「でも、胸ばかり大きくても身長が低いとなぁ……。
 ほんとに来年伸びる?けど、美奈穂"お姉さん"って感じが……」

しない。皆無である。
お姉ちゃんたるお姉ちゃんパワーが今の所足りない。
何となく足りないので在ると弟目線。
具体的なお姉ちゃんパワーは不明だ。
確かに、胸だけならお姉ちゃんあるかもしれない。
デリカシーはかーちゃんの腹に置いてきた。
そんなこんなで、今度はその噂の乳湯風呂に入ってきた。

「確かに真っ白だ。なんか牛乳みたい」

確かに、言われてみると雪解けのような、濃密な白さ。
へぇー、と感心の声を上げて続くように入っていく。
残念ながら男の子。こういう所は結構雑。
美奈穂の思いなど露知らず、白湯の中へとしっかり肩まで浸かっていった。

「ふぅ……温かいね」

のほほん、のんびり。

幣美奈穂 >  
お猿さん、異国?のカボチャの(推定)女性に、うききっと温泉の入り方を指南。
通じているか判りませんけど。
日本猿さんの横にはマンドリルさんです。
温泉、静かに楽しんでいるようです。

「はい、その天使様です。
 慰労会だと思います――ほら、出雲に神様が行かれた時にお付きで行った方々。
 毎回、大変だそうですから」

新暦神無月の出雲の行事、ついこないだあったことです。
いえ、神様とか天使様とか、そんな存在を普通に話していいのか通じるのか。
思案した菖蒲様を、岩の陰からトコヨスナギツネさんがじとっとしょっぱい顔で見ています。

「あうっ。
 お胸はちいさくなるんですーっ。
 今からお姉様って呼んでもいいのですわ?」

両手を横でぶんぶんと小さく振って主張します。
すると動きに合わせてたわんたわんとなるお胸です。
身長差的に見上げて、首を少し傾げさせます。
高まれお姉ちゃんパワー。
でも高まるのは妹さんパワーやペットっぽいパワーばかりです。

白い湯、よく見れば中で細かい粒子がゆらりと揺れて淡い紋様を作ります。
何かの成分なのでしょう。
足先からゆっくりと、ちょっと温めな湯でしょうか。
その分ゆっくりと入れます。
先に入っていた頭にタオルを乗せたハシロビコウ、微動だにせず外を見ています。

「お肌、すべすべになっちゃいますわ」

くすくすっと笑いながら、庭の方を見れば。
月に照らされて浮かび上がる、日本庭園です。
今の時期なら、紅葉が少し見え始めています。
普通に座ると、口のあたりまでお湯が来ちゃうので、
ちょっと縁の岩に掴まるようにして、少し浮きながらな美奈穂です。

芥子風 菖蒲 >  
「…………」

なんだかカボチャと猿が話している。
そう言えば、そろそろハロウィンの季節だっけ。
と言う事は、あれも仮装なのかな。
……あ、違うっぽい。なんか別の猿もいる。

「……ここ、動物園?」

何だかそんな気がしてきた。
ふれあい温泉動物園。もしかして、そういう場所なんだろうか。

「ふぅん。神様のお使いってのも大変なんだなぁ。
 もっと楽にこうぱっぱってなんかしてるかと思った」

意外と神様の使いも楽じゃないらしい。
結構人使いが荒いんだろうか。
確かに、ちょっと神様に関しては思う所が無くは無い。
もし本当にそうなら、ちょっと同情する。
ふぅ、と溜息を漏らすとなんか物凄いしょっぱい顔してる狐が居る。
なんだか、凄い見てる。なんだろう、と見返す二つの青空。

「お前も入る?」

なんて、キツネに手招き。

「……ふぅ……」

体の芯から温まる感じ。
此の何とも言い難い心地良さが風呂のだいご味だ。
普段無表情な顔も、お湯に浸ってふやけたのかちょっと緩み気味。
薄ら見え始める紅葉に、月夜に照らされる日本庭園はとても懐かしい雰囲気だ。
住んでいた場所にも、似たような場所が在ったような気がした。

「…………」

あんまり思い出せない。
そう、在った気がする。なんでだっけ。
悪い思い出だったのかな。ちゃぽん、とお湯を掬えば何気なしに空を見上げた。
それでもなんとなく、思い出せない。

「……まぁ、いいか」

そこまで執着する事でもない。
それよりも、この白色とお姉ちゃん。
やっぱり、脳裏に浮かぶのは最初にお姉ちゃんになった白い少女。

「…………」

彼女がどうなったか、とは今更考えない。

「(大丈夫だよ、クロエ姉さん。俺は大丈夫。)」

多分、暫くは会えない気がする。
そう予感がしてるけど、寂しくないよ。
だって、友達もいるし。

「……ねぇ。二番目の姉さんでいいなら、お姉さまって呼ぶけど?」

幣美奈穂 >  
離れて湯浴み着を着て湯船につかっております、本場から来島されているスケルトンさん。
ふぅっ、と首筋?に手を置く仕草が、なんとなくですが大人の女性っぽい仕草です。
かたかたかたっ。
骨まで温まりますね、と微笑んでおられます。
骸骨ですけど。

「え?、どうしました?」

動物さんとかが色々入っているのに、何も違和感を感じていない美奈穂です。
前に来た時もそんな感じでしたから。
お目めぱちくり。
浮かんでいて、白い湯面の下で実はちょっと足をぱたぱたさせています。

「色々ですわね。
 ほら、天使様とか中間管理職ですし・・」

神様、我儘だったり思いついてやってしまうなども多い。
そんなワンマンな下について部下たち。
大変なのでしょう。

トコヨスナギツネ、じと~。
こう、なんとも言えない冷めた視線を送るような微妙な表情のしょっぱいお顔で見るだけです。
数匹、大きさが違うのもいるみたいです。
気付かれたからか、そ~っと岩陰に顔を隠します。
そういう習性だそうです。

「明日、朝、庭を歩いてみようかしら?」

と楽し気に庭を見ていますと、ぷかり浮くお尻です。
ぱしゃぱしゃしていた脚が見えてしまうかもしれません。
小さめ白いお尻です。

「えっ?、本当ですか?
 はい、今からわたくしがお姉様です!」

ふわっと無邪気な笑顔で振り返る美奈穂。
お姉様力UPです!、なんて素直に喜んでいるのです。
その奥では、白いシーツっぽく湯浴み着を被ったシーツお化けさん。
気持ちよさに、頭の上に輪っかができかけています。
あのままだと昇天していきそうです。
ふぅ、あつい。と、更に奥にあるツボ風呂に嵌まるように入っていた大熊猫。
ざぱぁ~っと出てきて、タオルで股の間をぱんっ、とするおじさんっぽい仕草の姿も。

芥子風 菖蒲 >  
「いや、なんか動物園みたいだなぁーって。仮装大会?」

どこもかしこも動物だったり仮装っぽい人外だったり
老若男女以上に多種多様。半分くらいパーティー。全員なんかの天才かも。

「…………そっか」

確かに中間管理職、雑用係。
わけあってあんまりそう言うの好きじゃないけど
ちょっとねぎらいついでにお供え物でもしておこうかな。
日本文化式だけど、天使様はお供え物貰えるのかな。

「…………」

岩陰に隠れた。
一体何だったんだ…トコヨスナギツネ…。
気になる。気になるから今度岩陰どかしてみようかな。
こういうヤンチャなところは男の子。

「散歩、俺も一緒に歩いていい?
 ……それと、あんまりお湯跳ねると、子どもっぽいよ。姉さん」

後、お尻見えてるよ。
と、途端結構遠慮がない。
お姉さんと認識はしているようだけど、身内にはちょっと口うるさい。
結構だらしないのは許さない主義。自分の事は棚に上げておく。

「…………」

こうして、護るものが増えていく。
重いけど、心地良くて、嬉しくて、自分の価値が、より強まった気がして。
戦う事しか出来ない異能だからこそ、皆の役に立つには風紀しかない。
自分に出来る事はそれ位だ。それが出来なければ、何の価値も無く。
だから、嬉しいんだ。少年が薄ら浮かべる笑みは、明るいもの。
その笑顔の心理はさておき、のんびりのんびり。
新しいお姉さんと共に、不思議な宿で一泊ゆったり過ごしたとか。



……なお、連れの友たちがどうなったかは……確かみてみろ!

ご案内:「普遍幽玄の御宿・常世温泉『空璃荘/那咲荘』」から芥子風 菖蒲さんが去りました。<補足:黒一色の衣服に身を包んだ、茶髪のツンツン頭の少年>
幣美奈穂 >  
「・・そうですか?
 あっ、はろうぃんというのが近いからでしょうか。
 悪戯な方も多いので、巡回は大事ですわね」

きょろりと周囲を見て、小首をかくりと傾げさせます。
動物と触れ合うことが多い美奈穂にとっては、結構普通なのです。
怪異がいるのも、特に気にしません。
近くにいて大丈夫ということは、変な穢れとかもないようですし。

上(神様)からは色々言われ駆けまわり、下(信者)からは感謝だけでない時も少なくなく。
そんな中間管理職、大変です。

「はい、朝6時ぐらいでしょうか?
 その後、お風呂入ってから朝ごはんですわね!」

楽しみです。
子供っぽいと言われまして、そんなことしてませんわ、と。
脚を動かすのをやめて、ちょっとお顔をそむけます。
ゆったりお風呂に入って、身体ポッカポカ。
途中で温泉の極楽に、シーツお化けさんが人の女性になって。ふわふわ昇天するのに、
慌てて天使様が天国に連れて行く場面とかがありましたが。
あれは、飲酒飛行でしょうか?
うーん、風紀委員でも祭祀局でも、そのルールはなかった気がします。
今度聞いてみましょう。

お風呂上り、コーヒー牛乳をこくこくこくりっ。
瓶を一気に飲めませんので、三回に分けましてぷはー。
フルーツ牛乳はもオトナですから卒業したのです。

一緒にお部屋にと。
大部屋に戻りますと――友人たちは死屍累々。
意見の相違から始まる肉体言語による討論、一段落しているようです。

美奈穂、落ち着いて一角に布団を敷きまして、すやすやおやすみなさい。
楽しい修学旅行なのです。

ご案内:「普遍幽玄の御宿・常世温泉『空璃荘/那咲荘』」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:ちっちゃな巫女さん>