2021/10/23 のログ
ご案内:「異邦人街」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
幣美奈穂 >
「つきました!」
両手をあげて万歳です。
お昼前から苦節4時間。おやつ時間前に繁華街の一番隅っこに到着です。
「ん~、ここって異邦人街と居住区と、ちょうど間なのですわね」
そういう特徴的な場所なので、ちょうど交わるところにモニュメント像がある広場になっています。
くるりとその周りを回れば、なんと3区画を一瞬で制覇です。
むふんっ。
オトナになった気がします。
電車の降りるところを間違え乗る電車間違え反対方向に行き。
何とか辿り着いたのです。
途中のベンチで、持ってきたお昼ご飯のおにぎりも頂いております。
お話を改札口で聞いて(そう、立ち止まって数分もほのほの話しかけてお喋りしてのです)
どうやらここはもうすぐで空港だそうです。
空港なら行ったことも、飛行機に乗ったこともあります。
夏休みとかでおうちに帰ります時に。
ただ、あの時は百貨店のところから空港直通バスに乗るから迷ったりしません。
先日も、出雲から帰ってくる神様のお出迎えにも空港に行きました。
祭祀局が用意したバスで。
電車でも行けるところでしたのねー。
今日の目標、一人で歓楽区につく。
達成です。
経路がどうであれ、達成です。
特に賑やかな所で遊んだりとか考えたわけではありません。
幣美奈穂 >
なんとなくベンチに座り、水筒のお茶を飲んで達成感でまったりしてますと・・。
ちゃっ、ちゃっ、ちゃっ。
右手側から、踵を鳴らして揃って歩く音。
そっちをみます。
すると、釣り目気味で細身な、緑のパーカーを揃えた集団。
ぱっちん☆、ぱっちん☆、ぱっちん☆。
合わせたように、指を揃えて鳴らす音が左手側から。
そっちを見ます。
すると、少し少し目の周りが黒く見える、赤い革ジャンの集団。
左右をきょろきょろ。
ざざっ、だんっ。
両方の集団が、脚を揃えて鳴らして止まります。
なんかにらみ合い。
なんでしょう?喧嘩でしょうか?
それなら止めないと・・ごくりっ。
幣美奈穂 >
ざっ、たたんっ。ばっ!
先行は緑のパーカーの方々。
脚をクロスさせるようにしてうつむき気味。
片腕を伸ばすと左に動き、振り返りのポーズ。
右掌を左頬に沿える、ねじれた感じです。
にらみ合ってます。
ざざんっ、くるるっとして、ばっ!
それの挨拶のように、赤い革ジャンの方。
腕をズボンのポケットに、足先を回すようにして。
そしてくるりと回ると、懐から帽子をかぶり。
それを片手で抑えるようにうつむき気味。
もう片手を高くのばします。
やっぱりねじれた感じ。
にやりとします。
なんでしょう、緊張感があります。
すぐ横から見ることになった美奈穂です。
周囲に人も集まってきて、ぱしゃりとカメラを向ける方もいます。
幣美奈穂 >
なんか両手を開き身振りしながら、緑パーカーさんたちが赤革ジャンの方々に詰め寄ります。
それに背を反らして、後ろに下がる赤革ジャンの方々。
ベンチに正座して座っております美奈穂、自然と左手側に向きます。
すると赤革ジャンさんたちが、そのままそろって後ろにバク転。
片手で帽子を押さえるのまで揃っています。
おー・・。
すると、次は指さすようにしてずんずん進みます。
かっ、かかっ、かっ。
足音が揃っています。
自然と右手側に向いていく視線です。
次は緑のパーカーの方々が下がります。
あっ、あぶないっ!
躓いたように倒れ尻もち!――からの、身体を回して首で回って。
脚を回したら赤革ジャンさんたち、下がります。
すたっと緑のパーカー立ち上がります。
周りから聞こえてくるお声。
すぐ前で繰り広げられる喧嘩?
殴り合いにもなってませんし、声もありません。
右からの声を聞いて、左側の声も聴いて。
どうやら、どうも犬猿の仲の二チームらしいです。
緑のパーカーさんの方が、チーム名『ホワイトフォクシーズ』という愚連隊だそうです。
へー、ホワイトなのに緑なのですね。
ふむふむ。
確かに、狐さんの怪異さんっぽい気はあります。
赤い革ジャンの方が、以前からある『ブラックラクーンスピリッツ』というギャング団。
昔からここらへんで有名だそうです。
こっちはブラックなのに赤いのですね。
ほーほー。
確かに、狸さんの怪異っぽい気はあります。
ところでこれ、何をされているのですか?
幣美奈穂 >
緑の狐と赤い狸さん、尻尾も出てないきちんとした人化け術です。
緑の狐さんたち、腕を組んでずんずん進みます。
赤い狸さんたちは、手をポケットのズボンにずんずんっ。
ぶつかる!
と思いましたが、一人分ずつずれているようで交差します。
そのまま進んでから同時に振り返り。
それから、指を鳴らしたり首を回したり。
手袋をしたり、短い棒みたいなのを手にしたり。。
・・なんで、今、すれ違ったのですか?
お約束というやつ?
そうなのですかー。
ですが、武器はいけません!
いざ、双方が前にと動き出したところで。
「双方、待ったなのですっ!」
ばーんっ、美奈穂出ます。
暴力的喧嘩は、風紀委員的に看過できません!
声を掛けてから、お茶のコップを水筒に戻しまして。
それをリュックに入れてから、んしょ、と脚を下ろして履き物を履きます。
ふと見上げますと、こっち見て動きが止まった双方、なんか困ったようなお顔。
それから立ち上がり、とててっ。
間に立って、双方をきょろきょろします。
「風紀委員です!。この勝負、待ったなのです!」
信じて貰えません。
リュックから腕章を取り出して見せます。
それから腕章を腕に。
双方がぎくりとしたのは、一応、違反組織、アンダーグラウンド組織だから。
悪さとかは特にしません、地域密着型な青年会みたいなものです。
ただ、アンダーグラウンドとか、言われなければ気付かないのが美奈穂です。
幣美奈穂 >
「喧嘩はいけません。めっです」
ぷんぷんとしながら、見上げて双方にいうのです。
「ですが、それではあなた方は満足しないでしょう。
――来週は、はろうぃんのお祭りです。
そこで、決着を付けましょう。
そう、内容は破論Win!
暴力とか無しのラップバトルです!
31日のお昼、この場所で双方の言い分を聞いて周りに訴えてくださいませっ!」
きりっ。
お互いが納得できるまで、意見を言い合うのです!
降ってわいたハロウィンイベントに、周囲の方々も拍手。
正直に言いましょう。
台詞がない動作だけだったので、美奈穂、よく判らなかったのです。
今回は無音でしたので、次は言葉で、と。
それだけです。
双方選ばれた5人、初めは空打ち点数なしで。
二巡目から審査員が点数をつけ、それがダメージになる。
そういうルールにします。
いつも持っている和紙にさらさらとルールを書いて、それをコンビニでコピーしてきて貰って。
双方と美奈穂が持ちます。
「お互い、頑張ってくださいませ!」
右手と左手に去っていく双方に声を掛けます。
さて、美奈穂も――。
この2時間後、別れてからすぐ帰ろうとしていたのにここら辺をうろうろとしている美奈穂、
緑の狐のリーダーさんと赤い狸のリーダーさんが見つけて保護、
学生街のいつもの商店街の南口まで送っていただくのです。
ありがとうございます。
この商店街なら、まっすぐ北に行けばいつもの場所。
迷わず帰れるのです。
今日は遠出しました、と満足げな美奈穂なのです。
南からやってきて、悪戯宣言に注意する美奈穂。
商店街の方々も、南からやってくる美奈穂は不意打ちになったのでした。
ご案内:「異邦人街」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:ちっちゃな巫女さん>