2021/11/04 のログ
ご案内:「学生通り」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
幣美奈穂 >
――常世祭。
約一か月に渡る、学園祭である。
学園都市である常世島で行われる例年のイベント。
様々なお店が学園内や学生街、繁華街などで開かれ、居住区や異邦人街で開く出店や期間限定のお店もある。
その経済効果は、公にはされてはいないがかなりの大きな金銭が動くことになる。
ここ、学生通りの南側、そこから一筋入った貸店舗にも期間限定のお店が開いていた。
提供されている食事は、地球のモノとは思えないほど。
ここ『アーカム・ハウス:学生街南店』は、これを起点に大きく広げていくつもりで――。
幣美奈穂 >
「そこまでですわっ!」
ばーんっ!
店内が賑わっている中、扉を大きく開かれ。
鈴音のような澄んだ高い声の一声が。
そう、美奈穂である。
珍しく風紀委員の腕章を腕に。片手を前に出して、きりりとしたお顔。
勢いよく扉を開けた風に見えますが、開けたのは付いてきているパンダさん。
くーくー。
いつものように『いいねいいね』という鳴き声です。
「許しがたいことですのっ!」
ここを侵略の起点にしようとしていた店長のグレートワン。
日頃はぐにょぐにょ這いよる混沌な店長さん、美奈穂の申請に少し圧力を感じますが、
流石はそれが持つ神性、平然としている執事スタイルで柔和な店長さんです。
それより美奈穂の無自覚居るだけ浄化な体質に、苦しんでうずくまるのは店員さんの方々。
うぐっ、と胸を押さえるようにしているのは、燃える三眼の闇をさまようものが人化をした方や、
顔のない頭部を持つ夜に吠えるものな店員さん達です。
幣美奈穂 >
また邪魔しに来たのか、と。
そんな店長さん。ちょっと怖いお顔です。
ですが美奈穂は屈しません。
「だめですわっ、ここは営業停止です!」
ばばーんっ、意思を込めてグレートワンさんの神性に抵抗します。
なぜだっ、われらをまた追い払うつもりか・・!
と心に響くお声です。
それに、と美奈穂は両掌を上にして体の横、頭を横にゆっくり振ります。
やれやれの構えです。
「ここは、委員会に飲食店営業許可申請がでておりませんの。
あと、食品衛生責任者が提出されておりません。
また、お客様が30人以上入るようですが、防火管理者が提出されておりません」
やれやれ。
基本は大事ですのに。
「お菓子なども作られているようですが、それですと菓子製造業許可申請を。
あと、深夜0時以降の酒類の提供があるとの報告もあります。
この場合、深夜酒類提供飲食店営業開始届出書が必要になりますの」
うさぎさんリュックから、申請書類をばばばっと出す美奈穂です。
実際はそこまで早くはありませんが。
幣美奈穂 >
「また、グレートワンの方々が来島される場合には、祭祀局での滞在許可などが必要になりますわ」
また書類が増えます。
残念ながら、常世島は管理社会なのです。
そして美奈穂は風紀委員であり、祭祀局預かりの身。
不正行為は見逃せません。
「食品衛生責任者の届け出と、飲食店営業許可申請。
こちらは生活委員会の管轄となります。
常世祭の間だけの出店であれば本日中に提出頂けましたら、明日には営業が再開できるかと思います」
注意事項などもきちんとご説明。
開いている机に座り、記載すべき項目を伝えていきます。
「防火管理者の届け出は風紀委員会にお願いします。
この店舗面積であれば、乙種の講習が必要になりますけれど、こちらも普通なら2日間の講習になりますけれど、
常世祭期間ですから短期集中で1日で可能ですけれど・・今日の分はもう始まってますから、
明日には受講されたほうがいいかと思います」
受講する場所や費用など、てきぱきお伝え。
今はお昼時間ですから、証書などの購入を考えれば、急いでいただく必要が御座います。
「菓子製造業許可申請ですが、こちらはいっそのこと、外部から購入されたらどうですかしら?
あとはケーキ類に限定するとか・・。
そうしますと、この申請は不要となりますの」
お料理大好きな美奈穂、お手伝いも色々するうちにお店の方に教わったりして詳しくなっているのです。
幣美奈穂 >
「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書ですが、こちらは風紀委員会に提出ですが。
審査にどうしても数日かかりまして・・。
お店の周囲の略図や見取り図、営業許可証や賃貸契約書のコピーなど提出物は多くなります。
ですので、その間は深夜にお酒類は駄目となりますので、ご了承くださいませ」
ぺこりっ、頭を下げる美奈穂です。
幾ら神性があるからといって、ルールはルールなのです。
届け出に必要な書類は、届け出先ごとに大判の封筒に入れておきます。
「なお、このご説明のあとでも営業を続けられた場合、
風紀委員会による強制執行とかございますから、ご注意くださいませ・・」
そうして、お店にきちんと『CLOSED』の看板が掛かるのを確認しましてから、
美奈穂は相棒?を連れて次の場所にと向かうのです。
毎年ですが、最初の頃は違反してしまうお店も多いのです。
ちょっと滞在しすぎたためか、闇をさまようものな店員さんが2体ほど浄化されてしまいましたが。
ご案内:「学生通り」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
ご案内:「学生通り」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
ご案内:「学生通り」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:ちっちゃな巫女さん>