2021/11/06 のログ
ご案内:「河川敷 芋煮会」に幣美奈穂さんが現れました。<補足:ちっちゃな巫女さん>
幣美奈穂 >  
「今日は、なんかお鍋が少ないですわね・・?」

河川敷の土手、そこから見ます河川敷。
なんか、2週間前に比べるとお鍋が少ない気がします。
常世祭だからでしょうか?
出店とかが街に出ているからかもしれません。

とか思う美奈穂です。
先週ははろうぃん前日と本番のため芋煮会に参加していなかったのですが、
2週間ぶりの芋煮会参加、楽しみにしてたのです。
土手から見ますと、テントがちょっと増えている感じ――。
そう、激しい抗争から避難したり、住んでいた所が壊されたなどの方々です。
そんなのに気付かず、週末キャンプの方が増えてますねー、とか平和な美奈穂です。

奉仕部の方々、美奈穂の頭をさらりと撫でてから、材料などを乗せたカートを引いて河川敷に。
各々で場所を選んで、芋煮会をする場所を定めていきます。
重量物や大物は、奉仕部のクッキングカーに載せてあります。
その中で、美奈穂は手ぶら――。

「あっ、こっちですー!」

土手を見ておりますと、大荷物を背負った大きな姿がのそり。
そう、いつものクマさん。3mはあるような大熊、カムチャッカ大ヒグマなクマさんです。
その横には、風呂敷を背負った丸々としたダイコン種のマンドラゴラさんらしき姿が。

幣美奈穂 >  
今日も、農家などを回って使う食材を集めて頂いて来ていただきました。
お隣は・・サクラジマダイコンマンドラゴラさんですか?
初めましてです、ぺこりっ。

ぐぁあ

遅れたか。大丈夫だったか。
と尋ねるクマさん、残念ながら美奈穂はクマ語はできません。
にこにこしてありがとうございますとお礼を言うばかり。

「あっ、大鍋はこっちで、3番のお鍋はあっちにしようかと思いますの」

てきぱき、鍋の設置をクマさんに頼み、サクラジマダイコンマンドラゴラさんと面談です。
人で運ぶと数人がかりでも危険な大鍋、クマさんだと一人?一匹で楽々運んでくださいます。
ふむふむ、煮ものが希望ですか・・姿煮でなくてもいいですか?。
あっ、姿煮OKなら姿煮がいいと・・。
アニマルテイマーでも魔物使いでもない美奈穂ですが、平然と普通に接しているのです。
それにしても結構人が集まってきておりますけど、お米持ってきてないようです。
足りますかしら・・?

『あそこ、建物なかったか?』

という奉仕部の方が指さす川向こう。
美奈穂も見ます・・そうですか?。あんな感じでなかったですか?
先般、色々と崩壊したり燃えたりしたあたりです。
そんなことを知らない美奈穂、小首を傾げさせるだけです。

外が随分涼しくなってきましたし、豚の脂が表面を覆う味噌仕立にするつもり。
芋煮の芋は、今回は定番の主役、里芋です。
里芋洗ってくださる方~!、と募集します。
ただ、今回は真ん中のサクラジマダイコンマンドラゴラさんが目立ちそうです・・!

幣美奈穂 >  
持ってきてくださった青首大根や、茸などもえっさえっさ。
下処理大事です。

「・・それにしても、今日は本当に多いですわね?」

暗い顔をしていた方々、料理がされ始めるとぞろりと集まり始めています。
若干腰が引けているのは、明らかな強者、カムチャッカオオヒグマがいるから。
あと、訳の分からない丸い大きなダイコンに手足がちょこんと生えた存在がいるからでしょうか。

『美奈穂ちゃんは知らないかもしれないけど・・。
 落第街で、結構、家を追い出された方がいてね・・』

言葉を選びながら言われる美奈穂、びっくりです。
そんなことが・・お鍋足りるかしら?
今回の奉仕部芋煮会の方に相談です。
難しいお顔をされまして、そして川辺で芋煮会をしている野良鍋?が先週などよりも少ないのを見て。
全然足りないかな・・と難しい感じです。
そうですか・・なら、美奈穂がどうにかしてみます!

荷物から短冊を数枚取り出しますと、お筆でさらさらさらっ。
それを持って水辺に行きましてから、探します・・あっ、おりました!
水辺を歩いておりますコサギさん。
これをどこそこに届けてくださいませ、と短冊を出します。
数羽のコサギ、口に咥えて飛び立つのを、手を振って見送るのです。
携帯電話とか持たない美奈穂、バード便を利用するのである。

幣美奈穂 >  
奉仕部の今回の責任者さんに、キッチンカーで備品の大きな中華鍋と、常世公園の東口のベンチにいる方を迎えに行ってほしいこと。
そして、スーパーでお買い物を頼みます。

お湯をじゃんじゃん沸かしまして、お茶を振舞います。
紙コップの追加ですわね!

えっさえっさ、小さな体でちょこまか動いている美奈穂です。
早くはないですが途切れる事のない包丁さばき。
野菜の皮もするすると剥きます。
あっ、サクラジマダイコンマンドラゴラさん、もっとしっかり洗ってくださいませ!
泥とかしっかり落とすため、たわしでごっしごっし。
あと、葉っぱは刈りますわね~、と散髪する如くちょっきん。

水から茹でていきますから、この大鍋に・・最初は冷たいかもしれませんけれど。
表面を磨かれ白い素肌?すっぴんのマンドラゴラさん。
入り色を土台にして階段に。
湯葉で下側の二股に分かれた付け根辺りを隠して、お鍋の中に。
徐々に暖かくなって熱くなってきますからね~。
と、薪でがんがんと燃やして貰います。
なんとも言えないお顔のクマさん、大鍋係。

幣美奈穂 >  
キッチンカー、帰ってきました。
何とも言えない顔の責任者さん、キッチンカーの後部を開けますと。
ぞろぞろと降りて来る、初めは美奈穂のお知り合いの、段ボール箱を持った主婦の方。
スーパー《望鶴屋》などで仲のいい主婦さんです。
念法の使い手なパートタイマー先生や、銃弾も指で挟み受け返す世紀末覇者風の主婦さんや、
レーザーやロケットアーム持つアンドロイド主婦さんです。
そう、特別激安タイムセールの常連の一騎当千な主婦友さんたちです。

それに続いて現れるのは、小柄なお猿さんたち。
キンシコウなお猿さんです。更に小物が入ったお荷物を持ってます。
おー、《猿王》さんのとこの・・あっ、本人は来れないけどとのことですね!
ありがとうございます、あとでお礼の林檎を差し上げます。

最後に降りてきたのは、白と黒が目立つ丸っこい体型の猫目。そう、公園に住んでいる大熊猫の方々。
一家で来て頂きました。
今日はお願いします、と頭を下げますと。「くーくー!」というお返事。

重いプロパンガスとかは、クマさんにお願いです。
中華料理は火力が勝負です!

主婦の方々に、お料理の素材や調味料を計り皿に入れて準備をお願いです。
その間に、大熊猫さんとお猿さんにお料理の説明。
大熊猫さんは、お鍋をひたすら振ってお玉でひたすら掻き混ぜる役目です。
お猿さんには、素材を入れる順番とタイミングを、二匹一体でやってくださいませ。
いいですよいいですよ~、そういう感じですわ!

幣美奈穂 >  
それぞれ、チームです。
青椒肉絲班は中華丸帽子です。
鶏八宝菜班は赤色佛僧帽子に。
酢豚班は人民帽子。
そして大蒜とお葱がたっぷりチャーハン班は人民帽子。
それぞれ、大熊猫さんが1頭に金絲猴さんが2匹ずつに主婦が一人という構成。
金絲猴さんは、片方が箱の上からお鍋を見張り入れる係、もう片方が入れる素材を持ってきて下で待機する係です。
素材の準備と出来上がりは主婦の方が確認し、順次大皿にあけていきます。

『くーくー!』

いいねいいねという大熊猫さんのお声を号令に、妙に動物率が多い空間。
美奈穂はお鍋と白米係。
あっ、サクラジマダイコンマンドラゴラさん、柔らかくなってきましたわね~。
茹でられるうちに意識を失くしていくマンドラゴラさんです。

今、こんな、端っこといえども落第街がすぐ横な川辺の場所で。
風紀委員が、という状況ですが。
美奈穂が風紀委員だと判っている方も特には何も言わず。
美奈穂は元からそんな状況であることも判っていない無邪気なのです。
少しずつ顔が明るくなってくる人々の様子に、素直に喜んでいるのです。

お腹が膨れ凍えてる身体も温まれば、人の顔も明るく。
しゃかしゃかじゃんけんや、トスバレーといったレクリエーションで明るい声も聞こえるように。
そのうち、怪我で動けない方もいると聞きますと、『手当』と能力で癒しにいきなど。
ちょこまかちょこまか。
小柄で華奢な、傍目にはお人形さんのような美奈穂は、なんとも腰を落ち着かせるということもなく。
日が暮れる直前まで、川辺で奉仕部活動を満喫していたのでした。

ご案内:「河川敷 芋煮会」から幣美奈穂さんが去りました。<補足:ちっちゃな巫女さん>