2015/06/15 - 19:45~21:18 のログ
ご案内:「廊下」に桜井 雄二さんが現れました。<補足:不燃不凍のスーツを着た男。(乱入歓迎)>
桜井 雄二 > (廊下の窓を次々と拭いていく)
(生活委員会である桜井雄二の今日の担当は廊下の窓拭き)
(それはいつまでやっても終わりのない地獄)
モ、モチベーションが保てない……!
(掃除の基本は三つのK、すなわち気合、気合、気合と豪語する桜井だが)
(夕方である、窓から神社の方角が見えて、そこで祭が始まっているとなると話は別)
……祭、行きたかったな…………
桜井 雄二 > (別に神社がすぐ見えるほど近いわけではない)
(それでも耳を澄ませば祭の喧騒が聞こえてくるかのようで)
………終わらない…(窓拭きとは容易く心に皹を入れるのだ)
桜井 雄二 > いや、待て……円上神社辺りは出店をやっていると聞く…
今から神がかり的速度で窓拭きを終わらせれば……
(ぶつぶつと呟く)
…よし、やってみる価値はあるな。出店の焼きそばを食べたいぞ。
(そして猛スピードで窓拭きを始める、即ち気合である)
ご案内:「廊下」に三千歳 泪さんが現れました。<補足:金髪碧眼ダブルおさげの女子生徒。重たそうな巨大モンキーレンチつき。>
三千歳 泪 > 廊下じゅうのスピーカーから突如流れだす軽快な音楽。通販番組みたいなノリで女子生徒のナレーションが続く。私だ。
『拭いても拭いてもおわらない! 家事は大変? そんなあなたのお悩みにぴったりの商品があります!!』
『今日ご紹介するのはかの有名な《文化女中器》!! 使いかたはお手軽簡単。コースを決めてスイッチを入れるだけ!』
『えー? ほんとうかいジェニー?』
『うそじゃないのよジェイムズ。このお部屋のお掃除だってこの子がやってくれたんですもの!』
<笑い声のSE>
『お問い合わせは学籍番号203! 《直し屋》さんこと三千歳泪(みちとせ・るい)まで!!』
人間大のレトロフューチャーな感じのロボットを代車にのせて、今日はレンチとモップの二刀流で颯爽登場。
私が来たからにはもう安心だよ。悩める子羊くんに愛の手を!
「今ならなんと! 先着一名さまにこのモップをつけちゃいます!!」
桜井 雄二 > な、なんだこの音楽は!?
(困惑しながらも通販番組みたいなナニカを集中して聞く)
(笑い声のSEに困惑を超えて混乱に近い感情を覚えつつも)
(現れた女性に声をかけてみる)
……三千歳泪か。多分。(自信なさげだ)
いや、モップはいいとして……そのロボットはこの廊下全部の窓拭きを終わらせられるのか?
(頬を掻いて)俺は円上神社の祭に行きたいんだ。早めに終わらせたい。
三千歳 泪 > 「ギャラクシーショッピングアワーのテーマだよ。一見いらなそうなものも買わなきゃって思わされちゃうデンジャーな催眠効果があるのだ」
「いかにも。私が《直し屋》さんのるいるいだ。私もちょっとは顔が売れてきたってことかなーこまるなーあははは」
「そしてこの子は《文化女中器》。ちょっと前に一世をふーびした夢の万能家事ロボットだ!」
「一家に一台。マイカーよりも《文化女中器》を。マイホームのお留守番といえばこの子で決まり!っていう時代があったんだよ」
レトロなデザインにふさわしく時の重みが刻まれたボディをなでて、窓拭きの少年に振り返る。
「私が直したからカンペキのはず。この子にお願いすれば君はどこへでもいける。今ならモップもついてくる!」
「どうする? 買っちゃう? 買ってみようよ窓拭きウィリーくん!」
桜井 雄二 > ギャラクシーショッピングアワー……?
どうでもいいがその一見いらなそうなものと本人が言うのはどうなんだ……
そのレンチだ、学内で多少有名だ。
その上、さっきの通販番組で三千歳泪ってばっちり名前が出ている。
(お掃除ロボのデザインを見て唸る)
(本当に使えるのか? いや、使えたとして長持ちするのか、これは)
うむむむむ………(汗を流しながら考え込み)
わかった、買おう。ローンは組めるか、無理ならある程度の手付金をここで払って後で代金を支払う。
(悩んだが結局買うことにし)それと…俺の名前は桜井雄二だ。
三千歳 泪 > 「それはどうかな。他の誰かはノーサンキューでも、今の君にはぴったりなもの。これってビジネスチャンスでしょ?」
迷ってる。これはいけそうな感じ。もう一押しってとこかな。やってみる価値はありますぜ。
「これは後期型のハイエンドモデルだから、窓拭きと廊下みがきが一緒にできちゃう。見た目以上にすごい子なんだよ」
「あつい砂漠のド真ん中で10年動きつづけても全然平気! 当時のCMで砂漠をぜんぶお掃除しちゃうっていうのがあるくらいだ」
「部品も新品みたいなものだから、大事にしてくれたらもっと持つはず。こんないい買い物なかなかないよ」
あ。でもお高いんでしょう?って顔してる。わかりやすいなー。
使ってくれる人の手にわたるなら値段なんてどうでもいいんだけど、こんな状況なかなかないよね。どうしよっかなー。
「ダメダメ! 一括払いでしか受けらんないんだ」
「――と言いたいとこだけど、今日だけ特別大サービス! いやー運がいいな君はー」
「神社のお祭り、気になってるんでしょ。それ、私も行く。連れてってくれる? 一回目のローンはそれでいい」
「ウィリーくん! デートしようよ!!」
桜井 雄二 > た、確かに………俺にとって掃除は毎日の仕事、手伝ってくれるならメカの手も借りたい…
なんだって!? それじゃ窓拭きだけじゃなくて廊下の掃除まで兼任できるじゃないか!
そんなに耐久性も高いのか!? それじゃお買い得じゃないか!
でも、お高いんだろう?(別にノリノリなわけではなく素の反応だ)
一括払い………(しょんぼりとした表情になり)
デート?(沈思黙考)デートすれば一回目のローン代わりになるのか?
わかった、デートしよう三千歳泪。
ただ、俺は女性とデートしたことなんてないぞ。
エスコートというやつがまともにできるかは判断しかねる。
それでもいいなら、一緒に円上神社に行こう。三千歳泪。
三千歳 泪 > 「おや。思った以上に重宝しそう? 君は掃除のおじさんなのかな。それにしては若い…若い。おじさん。おじさん…若いのに?」
「あはっ。あっは、あはははははは!! おっかしい! なにそれ絶対おかしいよ! ヘンなの。ヘンなの!!」
「役に立ちそうなら使ってあげて。この出会いは運命感じちゃうなー。私としても《直し屋》さん冥利に尽きるってもんです」
「そ。代わりじゃなくて、一回目がデートなだけだよ。次もまだ決めてないけど、また今度考えるから」
「私もさー家族以外のだれかとお祭りにいったことなくってさー。いつも決まっておとーさんとおかーさんがいてね?」
「一人で行くのもどうかと思って。私もないよ。お祭りに行くのは特にそう。ないから楽しみでさー!」
「だれかと行った方がきっと楽しい。でしょ?」
「神社のところで待ち合わせよっか。私はほら、手が汚れたままだし。君もお仕事中みたいだし」
時間を決めて待ち合わせ。浴衣に着替えるくらいの時間はあるはず。まさかこんな使いどころがあったなんて。
桜井 雄二 > ……掃除のおじさんなどではない。俺は生活委員会の委員だからな。
街の掃除と異邦人関係は俺たちが請け負っているだけだ。
(笑われると小首を傾げて)うん……? まぁ、いいんだが。
ああ、必ず役立てる。名前もつけよう。毎日こいつを磨きもする。
(男は真面目に言っている――――若干天然が入っているのだ)
そうだな、俺も家族と行った記憶ばかりだ。
(友達が少ないからな、とは言わず)
わかった、円上神社の入り口で待ち合わせしよう。
仕事を終わらせて必ず行く。約束だ。
(こうして彼らのデートが始まる)
ご案内:「廊下」から桜井 雄二さんが去りました。<補足:不燃不凍のスーツを着た男。(乱入歓迎)>
ご案内:「廊下」から三千歳 泪さんが去りました。<補足:金髪碧眼ダブルおさげの女子生徒。重たそうな巨大モンキーレンチつき。>