2022/02/12 のログ
ご案内:「歓楽街」に真詠 響歌さんが現れました。<補足:グレーのキャップの桃の髪/丈の短い改造制服>
真詠 響歌 >  
《02/12 16:30──監視対象:叫喚者よりメッセージ
「ねぇねぇ」》
《02/12 16:46──監視対象よりメッセージ。
「ねぇってばー」》
《02/12 17:13───当直監視役よりメッセージ。
「なんです?」》
《02/12 17:15監視対象よりメッセージ。
「テスト時間足りなくて三択だったから全部②で回答したら
 なんか70点超えてた!」》
《02/12 17:20───当直監視役よりメッセージ。
 「そんなわけが……」》
――――――
  ――――――――――
   ――――――――――――――――――――。

そんなわけがあったのよ、ほんとほんと。
謎だ……実は委員会御用達の赤点回避科目だったり?
なにはともあれ私のテスト期間はおしまい。
明日もテストがある人を尻目にお買い物のお時間。あんまり時間ないけど新しいネイル見たいなぁ

真詠 響歌 >  
「春もカラーネイルが豊作だぁ……」

騒がしい街並みの中でも表通りに程近い専門店を覗き歩く。
春だしあったかい色にしたいけどグリーンも結構いいかも?
パールブルーもスッキリしてて好み。
──まぁ、指定されてるところのブランドしか使っちゃダメだから見るだけなんだけど。

辺りを見渡しながらぶらぶら。
みんなもテスト終わりかな? 結構この時間でも人通りがある。
手には可愛い紙袋を持っている女の子がたくさん……これは!

「バレンタインかぁ、スタッフの人とかマネージャーになんか買って帰ろ」

恋に恋する乙女のマストなイベントだよね!
って言ってオシゴト関係の人くらいしか渡す人がいないんだけど。
……今更スキャンダルなんかで騒がれたりしないし、今年は友達にも用意しておこっか。

真詠 響歌 >  
「わぁ、めっちゃ並んでる」

島外の有名店とのコラボメニューって奴だ。
渋谷でよく見たブランドなだけあって2年くらいしか経ってないのに懐かしさ感じちゃう。
列見た感じだと1時間くらいかな? 結構人の流れ自体は早いから何買うかは並んでから考えよう。
帰るの遅れたらマネージャーのぶんをカンシヤクさんにプレゼントして誤魔化そう。

「おー、今年もおしゃれだ」

宝石の標本箱みたいなチョコレートやこの時期だけあってハート型が全面に押し出した物。
メニューを見てるだけだと味は分からないけど、箱まで含めて一つの芸術品みたい。

波のような人の列の中、一番後ろを探してそこにちょこんと自分も並ぶ。

ご案内:「歓楽街」に笹貫流石さんが現れました。<補足:群青色の髪(前髪にワインレッドのメッシュあり)、常に糸目、イヤホン、若干着崩した学生服>
笹貫流石 > 期末試験のあれこれは一先ず、まぁ何と言うか無事に乗り切ったと思いたい。
暫くは『上』からお仕事、もとい雑用も任されずノンビリ出来るかと思っていたら。

『ちょっと、【死線】。アンタ暇でしょ?チョコ買って来なさいよチョコ』
「え?何で俺が!?むしろ俺は貰いたい側なんですけど!?」
『アンタがチョコ貰える訳ないでしょ、非モテなんだから。いいから行く!お金渡すから!!』


と、そんなやり取りを第三級監視対象『獲り籠』の女と交わして現在パシリ中である。
そもそも、何で自分が『上』以外からパシリさせられないといけないんだろーか。

(こっちは『リスト』の連中の監視で手一杯なんだけどなぁ…っと。)

目的の場所に着いたが、既にそれなりの長蛇の列が出来ている。
しかも、客の殆どが女性という凄く気まずいというか並び難い状況だ。
糸目の表情を何処かゲンナリしたものに変えつつ、イヤホンを両耳に付けたまま仕方なく最後列に並ぶ。
丁度、件の少女のすぐ後ろへと並ぶ形になり、その後姿に一瞬「おや?」と、なるも。

(…いやぁ、まさかそんな偶然は流石にないよなぁ。)

と、内心の疑念を打ち消しつつ、スマホを取り出して音楽を聴き始める。
最近お気に入りの既に解散したアイドルグループの曲だ――タイトルは『Sympathy』。

真詠 響歌 >  
仕事柄というか元からなのか、耳は良い方。
なにせ清水さんと会った時もイヤホンから漏れ聴こえてくる音に誘われたような物だし。

「……お兄さんお兄さん、イヤホン外れてますよ?」

ただ今回は漏れ聞こえてくるどころの話じゃなかったよね。
ジャックから何かの弾みですっぽ抜けたのか男の子のスマホから聴こえてくるのは『Sympathy』。
──ユニットの曲の中でも私の持ち歌みたいな物だ。

イヤホンを耳にしたままだから、聴こえなかったのかな。ノーリアクション。
ちょっとニヤつきそうになるのを我慢しながら肩をとんとんしてみる。
ヘイボーイ、マイネームイズキョーカサナガミ! イヤホン抜けてるよー

笹貫流石 > 「お?………ありゃ、まぁ。」

肩をとんとん、と叩かれれば糸目のままそちらを不思議そうに眺めるも。
直ぐに音が漏れている事に気付いて。あ、やべぇとばかりにイヤホンをしっかり差し直して音量を小さめに。

で、改めて目の前の少女にお礼とお詫びも兼ねて苦笑気味に頭を下げようとしたのだけど。

「――うぉっとぉ。…もしやもしやの『ご本人』さんで?」

同時に、その少女が『同類』と気付いて迂闊だったなぁ、と内心で反省も。
完全に早くチョコ買って終わらせたいという気持ちが先行していて、並んだ時に疑念はあったが確認はしていなかった。

「…っていうか、恥ずかしっ!?歌ってる人を目の前にしてすっげぇはずかしいっ!!」

と、思わず頭を抱えそうになる。幸い、周囲の雑踏や喧騒のお陰か彼女の正体はまだ周りは気付いてないっぽいが。

真詠 響歌 >  
他にもちらほら男の人がいないという訳でもないけど、ほとんど一緒に買いに来たって感じ。
糸目の男の子、さてはなかなかのチャレンジャー? それとも意中の子でもいるのかな。

「もしやの『ご本人』だね……聴いてくれてるの嬉しいや」

ありがとねー、と手を伸ばして悪手の構え。もはや整理券など不要なのだ……。
こうやって並んでいても気付く人こそいても声をかけてくる人はあんまりいないし。

「恥ずかしい事なんてないよ? マイクの電源入れ忘れてて録音やり直した事あるし。
 ヒューマンエラー......だったっけ。無くなる物じゃないから気楽にしようよ」

なかなか可愛いリアクションしてくれるよこの人!
知っていてくれたのもそうだし、歌を聴いていてくれたのも素直に嬉しい。

「彼女さんにプレゼント?」

付き添いとかじゃなさそうな雰囲気にちょっといたずらっぽく聴いてみたり。

笹貫流石 > 確かに他にも男子の姿はちらほら見えて皆無では無い。
…無いのだが、自分みたいに学生で男子一人、というのはほぼ見掛けない。
…幾らパシリとはいえ、これは地味に難易度が高くないだろうか?と、思いつつ。チャレンジャー所ではない。

「あーーやっぱりご本人さんかぁ。やー、こっちこそ良い歌をどーも。あと、音漏れ気付かなくてすんませんねー。」

と、軽いノリで笑いつつ、特に抵抗も無くこちらも右手を差し出して軽く握手を。
既に解散しているとはいえ、元・アイドルで今は現役のモデルさんである。
普通の男子なら緊張か有名人と会えた!的な反応をしそうだが少年は割りと自然体で。
彼女の『監視役』が見たら頭痛でも覚えそうなものだが、流石にそこは少年も知った事ではない。

「いやぁ、残念ながら知人から頼まれてパシリをね。
引き篭もりで外に出ないから、代わりに俺が買いに来たって感じっす。」

と、握手を終えてから肩を竦めて苦笑い。実際、ぼかしはしているが嘘ではない。
そもそも――…

「と、いうか俺は彼女どころかチョコを貰う事も殆ど無いんでー。
むしろアレです、リア充爆発しろ!!って嫉妬する側っすねー。」

と、ケラケラ人懐っこい笑みを浮かべてそんな事を述べる。
雰囲気や喋り方は軽いが、不思議とチャラ男っぽい感じはしないかもしれない。

真詠 響歌 >  
教え込まれたアイドルな握手じゃなくて、ただの挨拶としての物。
両手でギュッとしたりしないフランクな奴なんだけど、それでも結構照れる人は照れる。
だからこそちょっと違和感。なんだか結構場慣れしてる感じだこの人。知らないだけで芸能人だったり?
ウェブ社会には無限にタレントやちょっとした有名人がいるから見た目ではなかなか分からないや。

「パシリでこの列並ぶのなかなかだね……優しいんだー」

話している間にもちょこちょこ進んで、後ろにもまた列ができていく。
何重にも折り返してるこの列見て行ってこいって言う人もなかなかだけど、
パシリっていう割にはいじめられたりしてるような卑屈さは感じないや。

「んー? 結構意外かも。
 身長もあるし、結構話しやすいし。モテそうなのに」

これは素直な感想。ヘラっとした軽さはあるけどナヨっとしてる訳じゃない。チャラい感じのやらしさもない。
好み云々抜きに見ても優しそうな雰囲気と頼り甲斐のある感じはするけど、巡り合いっていう奴に恵まれなかったのかな。

ご案内:「歓楽街」に笹貫流石さんが現れました。<補足:群青色の髪(前髪にワインレッドのメッシュあり)、常に糸目、イヤホン、若干着崩した学生服>
笹貫流石 > むしろこの場合、アイドル的な握手をされた方が少年的には戸惑いが見えたかもしれない。
フランクな普通の握手はむしろ有り難いもので、それでも緊張や照れは一切その態度や所作には見えず。
彼女が場慣れしていると推測するのも無理は無いが、実際は少し理由が異なる。
…まぁ、個性的で一癖も二癖もある『監視対象』を度々相手にしていれば、色々な意味で慣れるし胆も据わる。

「優しいんすかねぇ…あっちは文字通りのパシリとしか思ってないのは分かり切ってんすけど。
まー、褒められるのは有り難いんでどーもっす。」

と、苦笑混じりながらも素直に礼を一つ。気が付けば己の後ろにも人の列が。
…まぁ、やっぱり大概が女性で微妙に肩身が狭いのだけれども。

「意外っすかねぇ?モテない奴は割とモテないってのは珍しくもないかなって。
顔とか成績とか性格が良くても、まぁ巡り合わせもあるんだろーけど。」

と、少年は口にするが本気でモテない事に嘆いているようには見えないかもしれない。
むしろ、敢えてそう振舞っているというか『軽い』男を己に課しているような。

「そちらさんこそ、元アイドルで今は現役モデルだから、結構学園とかでもモテそーなもんすけど。
むしろ、ここに並んでるって事は本命か――義理チョコ大盤振る舞い??」

だが、ここのコラボ作品は義理チョコにはちょっと割高な気がしないでもないけど。
と、そこまで口にして気付いたように。

「あ、一応自己紹介しとくっす。俺は常世学園1年の笹貫流石っていいます。一応お見知りおきをー」

と、矢張り軽いノリは変わらずにゆるーい笑顔で自己紹介を。

真詠 響歌 >  
「手のひら返して無視しちゃえば良いのにって、私は思うし。脅されてるっていう感じでもないんでしょ?
 私もいろんな人に迷惑とか手間とかかけてもらって生きてるから、優しいなーって」

お世話様です、とにへーっと笑って。
決められたスペースの中に並んでる人が押し込められていくから窮屈にもなっていく。

「知らず知らずのうちに跳ね除けてるんじゃない?フラグブレイカーって奴。
 見た目がいいのは私が保証するよ?」

困っている、というような感じはしない。爆発しろーっていうけど爆発して欲しいってほどじゃないって感じ?
ふわっとしてて掴みどころのない男の子。

「最初は色々声かけてもらったけど、今ではねぇ。
 本命だったら……どうする? って嘘嘘、スタッフさんたちにね」

冗談でも他の人に聞こえたら困っちゃうしね。
本命さんは不在なのです。

「笹貫くん……、うーんナガレくん? いや、笹貫くんの方が呼びやすいかな。
 私は真詠 響歌。キョーカでもなんでも好きなように呼んで?」

軽いノリの挨拶にお返しを。
知ってくれてる人だとしても、ちゃんと名乗らなきゃね。実は芸名でもなんでもなく本名なのです、と。

笹貫流石 > 「いやぁ、無視したいんすけどね…後が怖いんで。まー、何時もは適度に距離を置いてるんで。
それに、パシリといっても頻度が凄い高いって程でもないんで…。」

と、わざとらしく怖いと身震いしておどけてみせる。少年の性格なのか矢張り深刻そうには見えず。
そして、段々と自分達の番も近付いてくるのだが、問題はこの限られたスペース。
前の方なんて一部押し競饅頭に近い密着状態では…いや、このままだと自分達もそうなる。

(いや、それはまずいじゃん。監視役さんとかに俺が殺されるわ密着なんぞしたら)

「フラグブレイカーねぇ…いや、それむしろそちらさんの方が職業柄多くないかな?と。」

まぁ、アイドルやモデルがほいほいと恋愛とかする訳にもいかないだろうが。
――そもそも、彼女の場合は『立場』が色々と複雑だ。本人が自分の置かれた状況をどの程度把握しているか。
と、考えつつもこの先の密着はなんとしても回避しなければ、と。
男としてはラッキーなのだろうが、なまじ彼女と自分の立場を知っている故に。

「本命だったら、むしろその彼氏さん色々凄くねーかなって。
多分、魅力の塊とかそんな感じだろうし――…あー、成程納得。」

スタッフさん達に、と種明かしをする彼女に苦笑気味に頷いて。まぁそうだろうとは薄々思っていたが。
そもそも、本命が居たら色々大事件だろう。『監視役』がそもそも黙っていないだろうし。

「あぁ、呼び易い言い方でいいっすよー。じゃー俺は響歌の姉さんで。」

と、やや独特な呼び方を。年上には基本的に○○の兄貴、旦那、姐御、姉さんと少年は呼ぶ癖がある。
彼女の名前が芸名などではなく、れっきとした本名だというのは『知っている』。
『監視対象を監視する』面倒を割り当てられている立場なので、『叫喚者』の経歴や事情はある程度把握しているのだ。

とはいえ、こっちも監視対象のお仲間だとわざわざ口にする事は無い。
そういう『壁』があると話も弾まないし、監視対象にあまり関心を抱かれても困る。

「――で、響歌ねーさん…この先、スペース的にも狭くてやべーんすけど、大丈夫?」

と、前方を指差して一応確認を。混雑は避けたいが、この人の列や込み具合からして回避は難しそうだが。

真詠 響歌 >  
「ん、本気で嫌な時は言わないとだよ?
 パシリっていうか頼りにされてるって感じなのかもね」

気兼ねなくそういう事頼んでいいとか、そういう軽く頼める感じ。

「無意識に壊しちゃうのと意図的に壊さなきゃ困ったことになるのは別物だと思うかな?」

隠れて恋愛なんて日常茶飯事だったけど。
アイドルって立場だと気軽に声がかけづらかったり、気軽に遊びに行きづらかったり。
偶像が普通に出歩いていちゃいけないんだとか。
余計な事に気を回す必要がない分、今の身分の方が生きやすいんだけど色んな人に迷惑かけてるなって実感はある。

「色々制限まみれで楽しくないかもしれないよ? 憧れるけどね」

憧れるのは本当。ただ今の監視対象って立場だとお出かけひとつもできやしなしい。
スマホだって夜帰る時には預けなきゃいけないし。

「笹貫くんが変な事しなければ大丈夫なんだけど……するの?」

ちょっとだけ、からかってみたり。
もちろん本気じゃない。そんな事したら笹貫くんに迷惑をかけるだけだし。

笹貫流石 > 「あ~…ま、俺もどうしても無理な時はきっぱり断ってんで。流石にそこまでお人好しじゃないすよ?」

と、苦笑い気味に。今回は試験終えて、仕事も頼まれていない空白期間だったから、偶々手が空いてただけだ。
本当に無理な時は断っているし、別に進んで関わりたい訳でもないのだ。

「そもそも、フラグ以前の問題すからねぇ。別に出会いとか無いんで。」

正確には、出会いはあるがまぁ何と言うか――うん。『軽い』己には中々へヴィだ。
少なくとも、そういう男女の色恋沙汰的なものとは幸か不幸か今の所は縁が無い。
あったら問題な立場というのもあるが、ある程度分かっていて『回避』する時もある。
――『他人を重んじるが自分は軽んじる』少年のスタンスが、そうさせている。

「んー、響歌の姉さんは職業的にも人を見る目は養われてそうだから、タチの悪いのは回避できそうだけど。
――ま、『制限』があると辛いのはなんとなーく分かるっすよ俺も。」

内容や度合いは違えども、制限を食らっているのは自身も同じなのだから。
だから、具体的に口にはせずとも、つい共感する様に頷いてしまった。

「したら、マネージャーさんとかに俺が殺されるか訴えられるじゃねーの。
流石に風紀とかにお縄にされるのは勘弁っすよ俺は。ま、余計なあれこれ抜きにすれば男子としては嬉しいっすよ。」

と、正直に言う所は言うけれど、矢張り軽くはあれど単に軽薄だとかチャラいのとは別の何かがあって。
で、そんな会話を繰り広げている間にも、いよいよ自分達もその混雑スペース最前線に踏み込むことになる訳だが…。