2022/09/19 のログ
ご案内:「浜辺」にオダ・エルネストさんが現れました。<補足:【ソロール】黒髪緑色の瞳/日本人離れした容姿/学生服の中も透けて見えるクソダサTシャツの青年【時事ネタ】>
オダ・エルネスト >
天災には、天才と言えど抗うこと叶わず。
世界を前に個人とは、無力な石ころでしかない。
―――オダ・エルネスト(2xxx~没年不詳)
「こういう風テトラポットに刻めば、私も後世に名を連ねる事が出来る……うごっふぉッッ!!」
激しく打ち付けてくる海水が口に入る。
思わずそれまで手にしていた字彫ノミを落とす。
本日は巨大ハリケーン、所謂台風。
外出は控えるべき……だが私は知っている大極東天災不敗神話を。
祖国ですら甚大な被害を出した台風やアースクエイクでさえ、この国を滅亡させることが不可能であったという旧時代の伝説を。
肌に当たる雨は痛いほど、吹き荒れる風は強さを増して寮からここまで乗ってきた自転車を何処かに吹き飛ばした。
―――さらば、相棒ブリッジソニック号。お前のアルミボディは軽すぎた。
オダ・エルネスト >
こんな大雨暴風警報で気象予報で珍しく寮や学園の施設への退避命令が出てたが、
流石の極東益荒男である農業区で活動している者たちは、畑の様子を見てくると早朝から走り回っていたのを見て知っている。
彼らにはこの程度は "" 極東じゃ日常茶飯事だぜ "" ということだろう。
明らかにヤバそうな風が吹き荒れていたりしてビビっていたが、彼らに見習いオダ・エルネストも行動をしてよいものと覚えた。
その結果が、自転車は風に吹き飛ばされテトラポッドに抱きつきながら荒波を浴び続けているというなんでそんな事を?という状況である。
「うおぉおぉぉぉおおお!!!
これが極東の修行!!……聞いたことがある。
大和人は、本来不可能と思われる修行法にて人体の限界を超え、
サムライ、ニンジャなどに成った、と……」
―――そんな事実はない。
オダ・エルネスト >
ならば、負けてはいらない―――オダ・エルネストは常に《挑戦者》でなければならない。
ニンジャについての記録(マンガ)で見たことがある。
ニンジャは、風を利用し空を自由に飛ぶスーパーマンと同じ旧時代の存在でありながら、新人類と同じく超人的存在であったと。
「フ……過去の超人は今の人類が既に超越した、と歴史的な証明をしなければならない!」
片手でワイシャツのボタンを外すとその腕で顔を拭う。
少し視界を確保しようとしたところで、この雨風では直ぐに視界を遮られる。
けれど、どうだろうか。
今の彼には先程までにはなかったチカラが、その身を保護する。
―――《挑み続ける人の理》
彼が《挑戦者》である証明であり、そうである限り発現する《異能》。
本来、彼に物語の英雄のような才能も力もありはしない。
そこまでの人材に登り詰めさせた《異能/挑戦者》。
恩寵。
「"風に乗りて来たりて"―――行くぞぉッ!!!」
テトラポッドを蹴って宙へと舞った!
暴風雨の中、自身の誇る最高の魔術で。
人の身には、過ぎたほどのチカラで。
オダ・エルネスト >
12 hours later...
『昨夜、暴風雨の中で男子学生・十七歳が校舎の校舎高層階の窓ガラスに突撃し破壊する事件がありました。
防犯装置の作動で出動した風紀委員に保護された血まみれで半裸の男子学生は、
―――私はニンジャだぞ!誰を捕まえているんだ!!
などと言っており、昨夜、各地の空で目撃された奇っ怪な笑い声をあげながら飛ぶ半裸の男ではないかとして取り調べを行っております。
では、次は今後の気象予報になります―――』
天災には、天才と言えど抗うこと叶わず。
世界を前に個人とは、無力な石ころでしかない。
―――オダ・エルネスト(2xxx~没年不詳)
ご案内:「浜辺」からオダ・エルネストさんが去りました。<補足:【ソロール】黒髪緑色の瞳/日本人離れした容姿/学生服の中も透けて見えるクソダサTシャツの青年【時事ネタ】>