ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」に
パラドックス
さんが現れました。<補足:ノースリブジャケットとスキンヘッドが特徴的な男。目が死んでいる。>
パラドックス
>
常世渋谷 中央街。
多くの人々が行きかうこの街は夜になっても眠りはしない。
輝くネオンライトに煌めく電光板。
島のニュースは何時ぞやの異邦人街の事も流れていた。
そんな人の行きかう交差点を通る人影が四つ。
風紀の腕章をつけたガタイのいい男を先頭に立つ四人組。
風紀委員自体が此処にいる事は珍しい事ではない。
特に、学生街と比べれば治安が良いと言えないこの街
巡回する風紀委員の数は多いだろう。そう、一見すればそれと何ら変わりなかった。
ただ、如何にも"無機質な雰囲気"を除けば、だ。
『──────!』
そんな四人に、"ノイズ"が走った。
瞬間、街の喧騒を引き裂く獣の咆哮。
戦闘の風紀委員の姿が獣へと変わり、他の三人が武器を構えた。
鋼の爆ぜる音と悲鳴が、喧騒にノイズとなって混ざり始めた。
「…………動作確認は問題ないようだな」
そんな様子を、赤く点滅ネオンライト。高層ビルの屋上から見下ろす破壊者が一人。
その腰には、丁度腕時計が飾れそうなホルスターがついていた。
パラドックス
>
一般島民に襲い掛かる風紀委員の姿。
彼等は無論、風紀委員では"あった"。
だが、既にその生涯は終わっている。
破壊者自らがその手で終わらせた命、その残滓だ。
クォンタムドライバーに搭載された『投影機能』
腕時計型のメモリに抽出し、この通りドライバーに保存した戦闘データを再現する能力だ。
落第街で自らが襲った四人のデータを抽出し、この通りという訳だ。
「だが、流石に対応が早いな」
すぐに中央通りの人ごみをかき分け、この街の風紀委員たちが現れた。
謂わば影法師と言えど、見知った顔でもいたのだろうか。
対峙した風紀委員からは、何名か同様も見られるが
そこは秩序機構。手慣れた動きで島民を避難させ、影法師と戦闘が開始された。
「…………」
狙いは機能のテストでもあるが、秩序の混乱させる綻ばせる目的もある。
公僕の顔を一人一人覚えている島民などそうはいない。
人の顔よりも、脳みそは"トレードマーク"をよく覚えている。
何も知らない人間から見ればそれは、乱心した風紀委員とそれを鎮圧する構図にも見えるだろう。
無論、風紀委員側からすれば、既に彼等は"死亡"したとなっている。
驚異的に信用が下がる事は無いだろうが、不安の種は撒いておくに越したことはない。
そこに、無軌道な"破壊"が加われば、どうなるか……歴史の扇動が証明している。
「お手並み拝見といこうか」
下で行われる戦闘を見下ろし、手に持つドライバーを一瞥した。
パラドックス
>
ドライバーから手を離せば、落ちることはなく
ドライバーは青白い光に包まれ宙を浮いた。
魔法などではない。数多くのナノマシンがドライバーを包んでおり
ドライバーの細部に至るまでもメンテナンス、改造しているのだ。
とはいえ、手を翳して宙を浮かすそれは、この世界から見れば魔術と相違ないのかもしれない。
ドライバーの周囲にはホログラムのパラメーターが細部表示されており
アップデート状況や修繕状況などが逐一確認できる。
パラドックスは、此の未来の技術を作り出した一人だ。
無数の文字の群れの意味、虚数の呪文を一目で理解するなど容易い。
「…………」
顔を顰める破壊者。
ドライバーには自己修復機能がついてはいるが
目標許容値よりもダメージが大きい。
初めの川添春香に続け、シスターマルレーネに至るまで
連中の手強さは骨身にしみたが、此処までとは。
「侮れないと知っていたが、やはり化け物揃いだな。
……だからこそ、消さねばならない」
過去の技術が全て劣っているとは言わない。
だが、先の技術にでさえ食いつける彼等の能力。
"やはり思っている以上に危険だ"。だからこそ、此の時代は消さなければいけない。
既に光さえ宿らない瞳だが、そこには決して折れない強い意志が存在していた。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」に
川添 春香
さんが現れました。<補足:黒のスクールコート/制服/ローファー/桜の髪飾り>
川添 春香
>
常世渋谷、中央街(センター・ストリート)。
トコシブセンタービルディング七階。
一般魔術コーナーにて。
未来の魔導書の手入れをするために買い物をしていた時。
……眼下の光景が騒がしくなった。
「すいません、これください! あ、端数あります」
「レシートはいりません、それと……窓から外に出ていいですか?」
「返事を聞けずすいません、それでは!」
窓を開けて外に飛び出していく。
看板に手をかけて跳躍。
降りる場所は。
「パラドォォォォォォォォォォォォックス!!!」
騒ぎの中心を睥睨して青白い光を放っている何か、その傍らにいる。
忘れもしない、その影に。
上空から飛びかかって両足でキックした。
パラドックス
>
とは言え、一人で戦いきるための力だ。
修復機能は充分。戦いも充分と言った矢先
摩天楼を切り裂く雄叫びと飛び蹴り。
迫りくる両足を青白い光が防ぎ、火花が散る。
ナノマシンによる即席のバリアだ。そのままその身を逸らさせ
高層ビルの屋上に二人、対峙する形となった。
「川添春香……」
忌々しげに、その名を吐き捨てる。
出鼻を挫いた女の姿、忘れはしない。
高層ビルの下でも、徐々に戦いが収束し始めている。
此方の影法師も鎮圧され、騒ぎも収まってきた。
やはり、此の島の秩序機構は嫌になるほど優秀だ。
ゆっくりとその身を春香へと向け、出会った時と変わらない胡乱な瞳が彼女を見やる。
「随分な挨拶だな。そこまで私の事が憎いか?
……まぁ良い。私自身をどう思うが、興味はない」
ゆるりと上げた指先が、春香を指す。
「お前の事は色々調べさせてもらった。
お前自身の"出自"を……時代は違えど、お前も同じ未来人」
「過去に住まう者でもないお前が、何故此の時代を護る?」
男は静かに問いかける。
川添 春香
>
バリアに弾かれて後方に一回転しながら跳んだ。
着地、そして自然体に構える。
「憎い? あなたにはしてやられたけど、それはちょっと違うかな……」
右拳を相手に向けて。
「不良が人に喧嘩を売って何が悪いっ!」
「それがたまたまあなたという巨悪だったというだけのこと!!」
右拳を引いて、左手でクイと自分側へ指を曲げて挑発。
「生活委員会っ! 川添春香──女一代、タイマン張らせてもらう!!」
向けられた指に口の端を持ち上げて笑って。
「答えは簡単、この時代が好きだから!!」
「守るって決めたものは曲げない!! 折れず曲がらず、女伊達!!」
ジョートー
「不意打ち、遅参に搦め手、上等!!」
「無敵の女子魂見せてやる!!」
パラドックス
>
「下らない正義感だな」
強烈な啖呵を冷淡に一蹴した。
その為に、わざわざ風紀委員でもないのに命を投げ出す。
愚か、蛮勇。それ以外に何があるというのか。
男の表情には何処か呆れが混じっていた。
「女伊達ら……随分と此の時代がお気に入りのようだが
一体何処に愛する要素がある?見ろ、この島の有り様を」
片手を広げて示した島の景色。
人が開拓した学園都市は、科学の超能力の集大成。
だが、そこに多く集まった異邦の技術や異邦の文化。
人類の歴史から大きく介入されたそれは、七彩という美しさとは思わない。
これはただの、ごちゃ混ぜになった落書き以外何者でもない。
強く握りしめた拳。死んでいた瞳に、"意志の光"が宿る。
パラドックス
>
「……私のいた時代は、"学園都市『常世』によって滅びた"」
パラドックス
>
男は静かに語った。
憎しみ、怒り、悲しみ。
それらをごちゃ混ぜにして越えた、もっと力強い意志を持った声だ。
「様々な技術が集約したこの学園都市は、結果的に多くの人間が集まり始めた。
その結果。各国の技術は衰退し、文化も常世学園に集まっていった」
「この小さな島国だけが、ひたすらに華を開花させ……"滅んだ"」
「技術の詰め込みによるオーバーフロー。
私の知る学園都市は、島ごと姿を消した」
その原因は細部は今でもわからない。
ただ、一つ言えるのは、あの核爆発にも似た光は
一瞬で此の島を滅ぼしたことに代わりはない。
「その結果、自らの手で文明を築けない外の人間は衰退する他はなかった。
私は当時、常世島の外で、人々の為に研究を続けていた。……技術の集中も危険だと唱えていたが」
「結果、このザマだ」
それを誰のせいと今更言わない。
技術を引き込んだ常世財団か、或いは島に魅了された諸国のせいか。
最早その原因さえ、問おうとは思わない。
今はもう、重要ではない。
「……此の時代に来れるかは、一種の賭けだった。
クォンタムドライバーを完成させた私は、時間逆行装置を使い、過去に飛んだ」
「勿論、此の時代にいける保証がない。
そこまで精度の高い装置は、物資的にも時間的にも再現出来なかった」
「……幸運だったのは、お前のおかげだ。川添春香。
時代は違えど、同じ"未来人"であったからこそ、辿り着けた」
時代は違えど、未来にから来た者同士故に惹かれ合った。
意図しないものと言えど、それは破壊者にとって最も幸運だっただろう。
「そして私は、私の時代をやり直すためにこの時代を破壊する。
創造の前には破壊が必要だ。この学園都市を消滅させ、新たな時代を創り上げる」
「そうして、私の時代を"救う"」
滅びの特異点となったこの学園都市を滅ぼし、未来を救うために。
此の時代の破壊者は、自らの時代にとっては救世主に他ならない。
そう、彼は決して元々は悪人でもなんでも無い善良な科学者だった。
勿論、パラドックスのいた時代をこの世界が辿るとは断言できない。
飽くまで、彼がいた時代はそうなってしまった可能性(パラレル)だ。
それでも、それが"過ち"でも、"誤り"になろうとしても
"全てを犠牲にしてでも、自分の時代を救う"。
既にその可能性しか残されていない以上、どれほど血を流そうとも
破壊者/救世主でなければならないからだ。
「……お前は、そんな時代が愛せるのか?」
川添 春香
>
「不良が正義の意味を語ることが滑稽か、破壊者ッ!」
男は語る。
負の感情を重ねて。
男は語る。
滅びた時代から来たことを。
男は語る。
───絶望の未来を。
「それで、破壊している……?」
私のいた時代にあった平穏は。
ひょっとしたらさらなる未来で崩れ去るのかもしれない。
私がいたからこそ、彼がここに来て。
同じ未来人だから……ここに立っている。
「だから、この時代で常世を殺すと」
「誰かにとってあなたが愛したものと同じものを破壊すると」
「それが救うことだと!!」
悲しい。発達した技術を持っていても、滅びが避けられなかったんだ。
人々のためと考えていた研究も全て……全てがある日突然、水泡に消えたんだ。
でも。
「あなたの救世はこの時代への侵略!!」
「違う世界を破壊してから自分の未来を変えようなんて」
パラドックス
「負の矛盾、そのもの!!」
「真実を知る方法は無い!! なら……これはただの喧嘩だ!!」
「この時代とあなたとの、喧嘩だ!!」
愛せるか、と聞かれれば意思とエゴを載せて叫ぶ。
「私はこの時代を肯定する! パパとママが愛を紡いだ今を愛する!!」
「あなたが愛した人がいるなら……その人に向けて言ってみろ──」
「あなたのために大破壊をしてきたって!!」
パラドックス
>
反目し合う互いの感情。
破壊者はその言葉を静かに受け入れ、目を閉じ……。
<クォンタムドライバー!>
「言えるさ」
ハッキリと、答えた。
開いた双眸には、決して折れぬ意志が未だ宿っている。
何を言われようと、どれだけおかしなことだろうと
"小娘の生の感情如きで止まるなら、こんなことはしていない"。
高層ビルの下では、小規模な爆発音の後、徐々に音が収束している。
軽く下を見やれば、どうやら完全に鎮圧が終わったらしい。
影法師の姿は消え、腰のホルスターには4つの腕時計型のメモリが刺さっていた。
その内の一本を取り出せば、すかさずベルトの側面へと差し込んだ。
<ウルフ!>
狼の遠吠えが摩天楼に響くと同時に
男の周りを無数のデジタル数字のホログラムが包む。
そして、その正面には一際大きな「9/26」の数字が浮かんでいた。
両腕を交差させ、静かに少女を睨みつける虚の両目。
「そして、私の可能性が正解だったことを証明する。……川添春香」
「礼を言う。お前のおかげで、吹っ切れた」
ある意味男は、彼女にシンパシーを感じていた。
同じ未来人であるからこそ、理解を示してくれるのではないか、と。
だが、何処かで聞き覚えのあるフレーズに少しばかり、口元を緩ませさ。
懐かしさか、或いは───────。
何れにせよ、止まる理由など、無い。
「変身」
<リフレクションタイム!>
全てのホログラムが素直へと変わり、男を包み込んだ。
荒々しく砂を振り払い、現れたのは前と同じデジタル数字を点滅させる鉄の怪人。
しかし、全身のケーブルが飛び出すと同時に、その後頭部は狼のたてがみのように伸び切り
両手は獣の爪のように肥大化し、口元は避け、全身から蒸気を吹き出した。
<クォンタムウィズウルフハント……!>
そう、自らが殺した風紀委員の力を投影し、強化されたのだ。
『ハァァァ……!』
獣のような低い唸り声と共に、恐るべき瞬発力で空を切る。
まさしく、残像が見えるほどのスピード。
右手の鋭い爪が、その首元めがけて突き出された!
川添 春香
>
ウツロなる両目がこちらを射抜き。
私の感情は沸騰する。
「愛が要らないなら人間やめろ──」
「私が本物の“神様”にしてやる!!」
子供じみた殺意を構えて飛びかかる。
次の瞬間、相手から蒸気が吹き出して再度弾かれる。
「───!?」
9月26日。
そう、その日に。
花咲里 十狼太以下四名の風紀委員が行方不明になった。
だが風紀委員は無能の集まりではない。
ある風紀委員のサイコメトリー能力により、遺留物の名札から。
───パラドックスの犯行が明らかになっていたのだ。
「狼……人狼!!」
人狼のフォームへと変身したパラドックスは。
残像を残しながらこちらへ来る。
速い!!
回避したはずなのに首筋が切れて血が吹き出る!!
再生能力で即座にキズを塞いでも、相当な血を失ってしまった。
魔導書を開く!!
「102番目の記憶ッ!!」
「鋭利なガラスの破片とお互いの血を口移しに何度も移動させている!!」
「ブラッディ・メイヘム!!」
流れた自分の血を操作、刃にして射出した。
パラドックス
>
手応えはあったが、物理的な攻撃は再生可能なあの体。
此方のスピードには対応できなかったか、充分なダメージを与えた。
キン、キン、と甲高い金属音をぶつかり合う爪が打ち鳴らす。
『お前達の異能も、魔術も、私の時代に食らいつくほどの力だ』
<クローセイバー!>
両手の甲から伸びる三本のレーザークロー。
迫りくる血の刃を青い閃光が引き裂き
装甲にヒットした刃は火花を上げるも、悠然と立っている。
通常形態とは違い、人狼の強靭なパワーとフィジカル。
それをエネルギー転換で防御にも転じたパワーフォーム。
通常の時と違い、パワーとスピードは比ではない。
『だから、ラーニングした。
お前達異能者は、お前らの力で滅びる』
先程施した改造は、このラーニング技術だ。
赤いネオンライトを乱反射し、餓狼はアスファルトを粉砕し飛びかかる。
残像を残す獣の瞬発力。青い軌道を残し、死の煌めきがその身を焼き切らんと無数に襲い来る……!
川添 春香
>
「くっ!!」
苦し紛れとはいえ血を触媒にした威力が高い攻撃。
それをこうも……!
やはり鬼角拳かブックエンドしか決め手にならない。
そしてそれらは私の奥の手でおいそれと出せない!!
左腕の尺骨を抜いて骨の剣として形成!!
ここは白兵戦、隙を見て魔術で動きを封じて鬼角拳!!
これしかあの姿のパラドックスに対抗する手段がない!!
死が蒼く曳光し光の軌道を残す、そこに硬化させた骨の剣でガードする。
が。
「あ……っ」
骨の剣、そして左腕が切断されて衝撃が奔る。
早く血管を伸ばして腕を拾い、接合……!
しかし、弾かれた先に。
足場は無かった。
「しまっ……!」
高層ビルの屋上から落ちていく。
まずい、左腕がない状態で!!
右腕で落下中に魔導書を開く。
「270番目の記憶ッ!!」
「ついに山頂に巨大な軍艦を建造してしまった!!」
「エアリア・エアリア!!」
空を浮く魔術ッ!!
あんまり、得意じゃないけど……!!
なんとか術を制御し、ゆっくりと地上に降り立った時。
そこにあったのは、パラドックスが起こした惨劇の痕跡と。
さっきまで自分がいた場所を見上げるしかできない、左腕のない自分だった。
パラドックス
>
青の残光がその身をひたすら切り刻み
骨の上からもひたすら斬りかかる凶刃。
一部の隙間もない斬撃のラッシュに押され、小さな体は高層ビルから落ちていく。
『…………』
追うことはない。
ゆるりと落下する少女を見下ろし、ベルトに触れればアーマーはホログラムになって消える。
生身となった破壊者を照らすのは、けたたましいプロペラ音と共にやってきたヘリのライト。
此の近場に首謀者がいたのだ。下暮らしを見落とすほど、秩序機構の連中は馬鹿ではない。
「川添春香」
その名を呼ぶと同時に、手に握られたライフルから青い閃光が放たれる。
頭上を飛ぶヘリを貫き、夜空を赤い爆炎に染め上げた。
爆風に揺れるドックタグと衣服。破壊者は、少女を再び指指した。
「やってみせるが良い。
ただの異能者のお前が、私を止められるのなら」
先の啖呵に返すような挑発。
どれだけ強大な意志だろうと、屈強な意地だろうと
此の暴力が全てを押しつぶす。破壊者は、その身が朽ちるまで止まりはしない。
ネオンライト輝く夜空、破壊者が踵を返せば既にその姿は消えていた。
暴力の波はまだ、これからだ。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から
パラドックス
さんが去りました。<補足:ノースリブジャケットとスキンヘッドが特徴的な男。目が死んでいる。>
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から
川添 春香
さんが去りました。<補足:黒のスクールコート/制服/ローファー/桜の髪飾り>