2021/11/13 のログ
ご案内:「常世公園」にノアさんが現れました。<補足:金眼に灰色の髪。緑のロングコート姿。>
ノア > 眼下に広がるのは人目を憚る事を知らぬ哄笑。
若き諸人は色とりどりに煌めいていて、
かつては自分もいたはずのその陽だまりが今では眩しく、
息すらうまくできなくなる。

あても無いまま続ける散策の途中、そんな眩しさにあてられて歩き方すら忘れたのだろうか、
疲労も無いのに身体がベンチに吸い寄せられる。

手には無糖を表す黒色の缶コーヒーが二本。
気まぐれなのか確率なのか、小さなディスプレイに映った7が並んだ結果の産物。

「一本くらい別の選べば良かったか……」

頭を抱えるような事でも無いが、ため息交じりにひとりごちた。

ご案内:「常世公園」にノーフェイスさんが現れました。<補足:長身の女 血のように赤い髪 炎のような橙の瞳 フェイクファー付きのレザーロングコート >
ノーフェイス >  
 この区画は何度か歩いたことはあるが、この島はとても平和だった。
 というよりも、平和という言葉の価値基準がどこか女の持つものとずれていた。

 女は自分の見目を若干目立つ程度には自負していたけれど、
この穏やかな街並みのなかですら溶け込めるほどの混沌が、
晩秋の陽光のように穏やかな秩序のかたちをしているように思えた。

「…探したよ」

 磨きたての艶めいたブーツの靴底が静かに街路を打って、
その背後に敵意もなにもなく近づいて、ベンチの背もたれに手をついた。
 女はその唇を男の耳元に寄せて、見ずとも笑んでいるのがわかろうほどに、
嬉しげに弾んだ声を吹き込んだのだ。

ノア > ぼんやりと星を見上げた姿に降りかかるのはどこかで聞いたような、見たような。
――既視感を覚える、そんな声。

「探すのは俺の担当なんだけど、悪いね」

嬉しそうな色の見える声に顔をあげ、
飲むかい? と余ったままの缶コーヒーを向けながら言う。

引き込まれるような橙色の瞳と月光を受けて光る白い肌。
年頃の子供ならドギマギするような距離のその顔に、なぜだか言い知れぬおどろおどろしい感じがして、
言いつつ既視感と記憶を擦り合わせていく。

ノーフェイス >  
「ありがと。
 でもいいの?キミの分…はあるんだね」

 手袋越しに缶を包み込んでから彼の手元を伺った。
 女は唇を尖らせてそれを見つめながら、同じ味が二つあることを推理してみようとする。

「待ち合わせ?
 それとも、ブラックが大好き?
 でもくれるなら飲んじゃう、だってボクはお客様だもの」

 プルトップを指で弾いて口をつける。
 間近で見つめ合うことをやめ、視線を正面に動かす。
 隣に座るということをしないままに、彼の疑念には応えないままに、
なんならその疑念やそうでもない何かの感知技能があったとしても、
それを受けていることすら気づかないように。

「ウデキキのタンテーさん…ってキミでしょ?
 カンラクガイ…っていうんだっけ?
 あそこでウワサ聞いてさ、そこから探してたんだよ。
 まさかココで見つかるとは思ってなかったけど…やっぱりデートじゃない?」

 ずず、と珈琲を啜りつつ。
 女と一緒に居るところを見られたらやばいのではないかと、昼下がりの眠気にぼんやりした顔でぼやいた。

ノア > (どっかであったような気はすんだけど、な)

落第街、歓楽街、あるいは学生街か。
今までの客を思い返すが、該当する相手がいない。

「んや、ただの自販機のアタリだよ。
選べるほど猶予をくれねぇもんだから、とりあえず同じの選んだだけ。
だから遠慮なくどーぞ」

言いつつ自分の分も缶を開けて黒い水を喉に通す。
敵意が無いなら新規の顧客だ。
多少の違和感や危機感で相手を選ぶほど繊細には生きていない。

「腕利きかどうかは自称するもんじゃあ無いけど、仰る通りの探偵だよ。
ライセンスなんかは持ってねぇから非正規だけどな。
此処にはタバコを吸う為に来てるようなもんだよ。
デートをするならもうちっと綺麗な場所に待ち合わせるっての」

本土の法に従えば非認可の探偵業等認められてはいないが、この島にそこをとやかく言う物もいまい。
歓楽街の言葉のイントネーションを聞く限りは真っ当な形で島に来たという訳でも無いのだろうか。
そんなことを、ベンチから腰も浮かさずに思案する。

「んで、ご依頼は?」

ノーフェイス >  
 彼の言葉に目を見開いた。
 視線が顔ごと自販機のほうに動いた。

「あれ、アタるんだぁ…」

 呆然と、推理力の低さと、天運に恵まれないことを自白しながら、では遠慮なく頂こう。

「確かにトッサだと、飲み慣れたヤツ、押すなあ…ボクでも」

 とはいえ、この時期のブラックコーヒーは、夏場の水分補給とはまた違い、
女はちびちびとその苦味を喉に流し込んで味わっている。

「来たばっかでさ。
 落第街(ひがしっかわ)の隅っこを塒にしてたんだけど、そこだけじゃ色々足りなくて~」

 女は、身体の位置を低くかがめて、声もないしょばなしの音量まで搾った。
 不法入島者、正式な手続きを受けていない者。
 周囲に人通りもまばらだけれど、大声でしていい話題じゃない。
 気に留める者もいないだろうし、ばれているような気もするのだけれど…

「ではどれほどのウデかをボクにみせてほしい。
 頼れる者がいない迷える子羊が掴んだものが、
闇に射す朝陽か頼りない藁なのか…

 …ふたりぶんの人権とかさ…探せたりする?」

 正式な手続きを、希望していない。
 久しく彼の顔を見て悪戯っぽく笑った。
 唇から白い歯が覗く悪童の笑顔だ。

ノア > 「ま、当たってみるまで俺も眉唾だと思ってたけどな。
実際出くわすまでは何事も信じようがないってもんで」

口に含み、舌で転がし飲み下す。
舌に残る苦味が空気を吸うとひんやりと空に抜けていく。

「あぁ、成程な。
家を借りて住むって事もできねぇし、足りないもんも出てくるわな」

潜められた声におおよその現状を察する。
自身もそうであるように、正式に入島手続きを行っていない場合、施設設備等を満足に使う事もできない事も多い。

「2枚、ね。
アンタの要望がどこを相手に通じる物を探してるかってのもあるけど、
入学手続きに必要な程度のもんを作るなら明日か明後日か。

失せ物扱いの生きてる奴なら――今日にでも」

望みはこの島における人権、つまるところの証明書だろう。
偽造学生証や滞在許可証も、その正確さによってかなり物としての違いがある。
端的に言えば、バレやすさが段違いなのだ。

蠱惑的に笑う少女の姿を見つめ、返答を待つ。

ノーフェイス >  
「おウチね。
 キミは?…って聞いてもいいのかな、コレ。
 落第街(アッチ)に住んでもいいのかなと思うんだけど、
さすがにあそこでもちゃんとしてるところを買うなら先立つモノがいる。
 いつの時代も変わらないね。
 で、ちゃんと稼ぐなら、やっぱり拠点と足回りと補給は必要ってワ・ケ」

 まずは地盤を固めないといけない。
 漂流者らしからぬ余裕ではある、事実身綺麗だし裏側をあまり感じさせない素振り。
 だがそれでも探偵に頼る程、人脈や現状に困窮しているのだ。
 女は笑ったままだけれど。

「ふン…そうだね。
 なるべく、正規の入学は…したくないかな」

 細い顎に指を添えながら考え込むようにゆっくりさすった。

「でも落とし物は、もともとの持ち主が出てきちゃうととっても大変…」

 行方不明者や殉職者ならまだしも、それこそスられた者もいるのだろう。
 しかし女は笑みを深めた。どこかスリリングな匂いを感じているからだ。
 だがその直後、『あっ』と思い直すように声をあげた。

「じゃあその失せ物で…っていきたいところだけど。
 ボクだけの持ち物じゃないからね、なるべくお使い先の子のほうには面倒をかけられない。
 実際それなら、なるべく安全で『空白(ブランク)』のヤツを新造するルートのほうが、
キミの懐もあったまる…ヤツだろ? ボクもそれなりに長居はするつもりだしサ」

 探偵業はその捜査能力もさることながら、業態上、人脈(ツテ)に強くなりやすい傾向にある。
 …と、女は認識していた。この青年がどれほどのものか、期待して顔を覗き込む。

「イケそう?」

 キミは『アタリ』なのか?…女はそう言外に問うていたのだ。
 

ノア > 「襲って住み着くとでも言いださなきゃ構わんよ。
仕事は誰からでも受けてるから歓楽街の方にも一軒借りてそこで寝てる。
泥水啜って拾いもん食って生きる趣味でも無ければ、そればっかりは必要だわな」

歓楽街にも。暗に他にも屋根を持っているので知られて困る物では無いという事らしい。
足回り、と言う言葉に公園の端に向けた自分のバイクに目をやる。
免許は公安の管轄でもあるし、交通課にも目を向けられる物だ。
あればっかりは別料金ね、とバイクを指をさして伝える。

「あぁ、新規が二つ。イケるさ。
今からなら明後日かね。
写真はどうする? 裏で生きるならいくらでも偽装はできっけど」

言いつつ、メールリストに発注書を書き上げていく。
当然ながら、アングラの職人宛ての物。
なるべくクリーンで堂々と過ごせる物を2つ、それも同時期に。
端末に映った請求金額は6桁。
隠したりはせずにチラリと視線を映す。
 

ノーフェイス >  
「馬ならすぐにでも乗り回せるんだけどねえ…ああいうのもカッコイイよな…」

 馬は馬でも鋼鉄製、ガソリンの血脈が流れる青年の愛馬を横目に見た。
 重たい唸り声をあげる移動手段、メンキョというものを乗れないというわけではないだろうが…

「クルマとかが走ってるトコにもいたよー、フーキイインのヒトたち。
 ああいうひとたちに、『メンキョみせて~』って言われちゃうんだったら…
 しばらくは機関車とかバスで我慢するかな、また余裕ができたら、
そっちでも頼らせてもらっちゃおうかな、カッコイイやつ、乗り回したいし~」

 単車をしげしげと眺めながら、うきうきと声を弾ませている。
 要するに、今は金銭的な…余裕がない。
 何よりも、カレの仕事ぶりをみないままあれこれ任せるのはそれはそれで不義理だと思っていた。

「写真…あとからくっつけるのはできるかな?
 実は忘れてて…いや…そもそもあの娘、写真に映るのか…?
 …ま、まあいいケド…とにかく、施設利用とかそのあたりできれば、
そのへんはコッチでなんとかするサ」

 端末を覗き込んでいると、彼と視線があった。
 ああ、と得心して、コートのポケットに手を突っ込んだ。
 札束…というわけではないけども、提示された金額には足りている。
 ATMから下ろしてきたわけではなく、稼いだ手渡しの金を、
そのまま持ち歩いているのか、札の単位や製造年はまちまちで、くしゃくしゃなのも混ざっていた。

「カンラクガイの隅っこのほうで歌ってるんだ。
 バーとか…いまはね、もう少ししたらいろいろ準備してもちょっと大きいハコでシたい。
 ボクは、ノーフェイス。 よろしく、探偵さん、そう、明後日ね…?
 ケータイも持ってないボクだけど、ちょうどいい連絡手段を思いついたんだよ」

 顔立ちからそうなのか、笑みの獰猛さが深まった。

ノア > 「ま、無くても乗れるがそん時ゃ自己責任だな。
調達するのは代わってやれるけどな」

ルールに縛られた黒色の愛馬を見やり、言う。

「似合いそうだしな、あんた。
線が細いのに肉付きが良い。そういう子がバイク乗り回すってのもなかなか絵になる。
モデルでもやってけるだろうさ」

おだてるような事を言うつもりは無い。
実際仕事探しから始めるなら斡旋できる先も知っていての事だ。
見目さえ良ければ経歴など問わないという所も多い。

「あぁ、それなら適当にこっちで上手い事しておく。
どうとでもバケられそうな写真はっつけておけばオシャレしてますの一言で何とかなるもんだ」

特に女はな、と笑い、剥き出しのまま渡された札を数えて行く。
札の綺麗汚い等気になる物でも無い。
数えてみれば額には足りているどころか少し多いくらいだ。

「……確かに。
あぁ、それでか? どっかで見たような気がしてたんだが。
歌う場所の良し悪しなんてわかんねぇけど、入ってくるもんが違うだろうしな
俺はノア、今更だが個人の探偵業をやってる。
ノーフェイス、ね。オッケ。
明後日またここでも構わねぇけど……連絡手段?」

もう一人の名前は? と言いかけて、顔を上げる。
吊り上がった口の端、白い歯の並んだ笑顔が眼前に迫っていた。

ノーフェイス >  
「ポケットの中身どころか、隠し持ってるものも見抜かれちゃいそうだね…」

 探偵ってやつはこれだから、と、どこか懐かしむように女は笑った。
 とはいえ着の身着のままだ。身だしなみには最大限気を使っているが言わばそれだけ。
 商売道具になりえる部分は完璧といえるくらい整えているのに、煙草の匂いが香る。

「モデル…、肉付き…、へへ、ありがと。
 口説かれてる気分っていうのもやっぱり悪くないモンだ。
 でも、ボクが目指してる路線とはちょっと違うんだなぁ…
 キミは、どぉ?探偵…天職ってカンジ?」

 言われるとあらためて、出来栄えを確かめるように両腕を広げて自分の身体を見下ろしてから、
満悦の笑みで彼に応える。臆面なく言えるのは、慣れているのか、惑う程の興味がないか。
 女にとって、狂いづらい相手は信用できる、あるいは既にそうなっている相手は。

「かも? 歌に夢中で気づかなかった。
 じゃあ、よろしくねノア…ふふ、わかってるんだろ?
 焦らさないでよ…ボクはアレに乗りたいんだって…。
 キミのヤサの近くでいい感じに寝れる店があったら連れてって欲しいな。
 ボクがそこにいるって分かれば、キミだって迷わないだろ?
 
 その時、ココがちゃんと入学した生徒サンたちで賑わってたら、やりづらいしね?」

 身体を起こし、視線は相変わらず鋼鉄の馬に。
 あれこれ言うが、要するにバイクに乗りたいだけだ。
 彼がデートの約束をしていないことは確認済みだし、
珈琲から始まってのアフターサービスを要求してもバチは当たるまい。 

ノア > 「見たくないもんまで見えちまうくらいには、ね。
お気に召したならそりゃよかった。
あの手の業界に斡旋するだけで金が貰えるんだが、まぁ褒めた言葉に嘘はねぇよ
天職、ね。モグリでも成果さえ出してりゃツテと金が手に入るって点では天職なのかもな」

仕事の道具くらいにしか、既に見れなくなっているというのが本当の所だった。
審美眼自体に狂いこそないが、それを愛でるのは自分では無いという意思が下世話な発想をシャットアウトさせている。
女に狂える程に、心に隙間がないだけにも見えるだろう。

「ま、俺も聴き入ったわけでもねぇし、人違いかもしれんがね。
一日二日の宿くらいならいくらでも都合してやれっから、まぁ良いか。
……ヘルメットが一個しかねぇから、バレねぇようにトばすぞ?」

時折バイクに向けられていた視線には気づいていた。
一人で乗りたいなどと言われなかっただけマシだろう。

「そんじゃ、仕事は決まりだ。
明後日までに白札二枚。
お客様は後部座席におかけくださいっと」

飲み切った缶コーヒーをゴミ箱に放り投げる。
器用に吸い込まれていった事を目視してから、指の先でバイクの鍵を遊ばせてヘルメットを投げ渡す。

ノーフェイス >  
「アテにしてるよ、ディテクティブ。
 その見え過ぎてしまう眼を捨てていないキミは、とても信用できるヒトだ。
 これからもキミがキミとして在れるように、またお仕事をもってきてあげよう」

 あとはこちらに対価があるなら、契約は正式に成立する。
 契約成立…いい。この言葉にはとても馴染みがあった。
 渡した紙幣の分、余裕のできたポケットに、アタリを引いた手応えがしまい込まれる。
 女には、妙な気を起こさなさそうなさそうな硬さ…仕事に色を持ち込まない男に見えた。

(…ま、単にボクが好みじゃないってだけかもな~)

 そんな自意識過剰はここまでだ。
 受け取ったメットを当たり前のように被ると後部座席にまたがり、彼の腰に両腕を回し身体を寄せる。
 振り落とされるほど軟な身体ではないことが、体軸の頑強さから伝わるはず。

「公共のコウツウキカンじゃ出さないくらいトばすのー?」

 うきうきと弾んだ声。
 わかりやすく、楽しいことに女は積極的だった。
 正規の入学手続きを踏まないことも、スピード違反も、落第街にいることも、
それらの理由をそこまで深く考えていないことが伺えそうな…
 女はどこまでも軽薄だった。
 今回は金銭での契約が、かろうじてピンで留めるように女をここに縫い止めていた。

「じゃ、色々とヨロシク、ノア。
 とりあえず…安全じゃなくてもできれば無事故で!」

ご案内:「常世公園」からノーフェイスさんが去りました。<補足:長身の女 血のように赤い髪 炎のような橙の瞳 フェイクファー付きのレザーロングコート >
ノア > 「あいよ、任されましたよディーヴァ様。
本命が見つかるまでは捨てるつもりも無くてな。
忙しいくらいの方が気が楽だし、便利に使ってくれ」

仕事があって、解決できる範囲内であれば拒む理由など無い。
相手の素性が知れないからと断るようなら、あの街で探偵などしていない。
鮮血のような赤の髪、焔のような橙色の瞳。怖いくらいに通った目鼻立ちは一度見れば忘れる事は無さそうだ。
だからこそ、脳裏に張り付く既視感は異能や魔術の類なのだろう。
その美貌がヘルメットに隠されたのを確認するとエンジンを起こす。

「しっかり掴まってろ……って言うまでも無さそうか」

腰に回された腕と、密着した背に僅かに伝わる温度に人間らしさを感じながら。

「電車以上を道路でか? ……ま、せっかくだしな。
振り落されんなよ――」

ヘルメットを渡してしまったので、気休め程度にスポーツ用のサングラスをかけながら、言う。
黒色の大型バイクが鈍い音を立てて、その内の血を暖めていく。
通りを選べば見通しも良く、よく整備された常世の交通機関はかなり走りやすい。
速度こそ出るが、酷く揺れたりはしないだろう。

ゆったりと走りだし、大通りに出るとジワジワとスピードを上げていく。
搬入用の自動車専用の道路に乗り込み、60、70と上がり始めたメーターが100を示す辺りで維持する。
無論、違法だ。この道を私用のバイクが通過する事も、速度も含めて何もかも。次々にトラックを抜き去り、歓楽街の奥へと抜けて行く。

暴力的な程に吹き付ける風に髪を乱しながら、ふわふわとどこか掴みどころのない軽薄な少女を運ぶ。
風を切る音でもはや何も聞こえないが、背後の彼女はこのドライブを楽しんでいるだろうか。

振り向く事もしないまま、黒い馬車は夜を駆けていく。

ご案内:「常世公園」からノアさんが去りました。<補足:金眼に灰色の髪。緑のロングコート姿(乱入歓迎)>
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