2015/06/18 - 21:07~22:23 のログ
ご案内:「常世公園」に石蒜さんが現れました。<補足:黒髪に漆黒の巫女装束の少女、隻腕。【乱入歓迎】>
石蒜 > 公園の一角、人通りも少なく、見通しも効かない寂れた場所。
そこで石蒜はベンチに座っていた。まるで彫像のように、ぴくりとも動かない。
その体には鳥が数羽とまり、羽を休めている。目はどこにも焦点があっておらず、ただ開かれているだけだった。

ご案内:「常世公園」にメアさんが現れました。<補足:長い黒髪に黒服の少女>
石蒜 > 思考するのは、過去。かつてサヤだった時の記憶を振り返り、その1つ1つを否定していく。自分の中にまだしがみついているサヤだった部分を、塗りつぶすために。
「…………。」それは自分の心を殺す行為、サヤだった部分が悲鳴を上げ、血を流すのを感じる。それに愉悦を覚え、かすかに口の端が上がった。

メア > ………?

(公園を通りかかり、以前助けてくれた少女を見かける。
鳥がとまりながらも動かないのを不思議に思い近づく、
人が近づけば鳥達はどこかへ飛んでいくだろうか)

石蒜 > 人間の接近に気づいた鳥達が、慌ただしく飛び立つ。
思考をやめ、気配の方を向く。露骨に顔をしかめる。
「何か……用ですか。」

メア > ……どう、したの…?
腕、とか…

(片腕な上に様子もおかしい。
それによりが飛び立つ前に微かに笑った気がした…)

だい、じょうぶ…?

石蒜 > 「腕、ああ……。自分で、斬りました。」事も無げに、言う。そう、風紀委員の詰め所を襲撃した際、拘束から逃れるために自ら切り落としたのだった。

「私よりも、心配すべきことがあるんじゃないですか、友達とやらは見つかったんです?」努めて無表情にして、聞く。

メア > 自分、で……

ん…うん、今は…ちゃんと、病院…に、居る…よ…

(そう答え、心配そうに無い腕を見る。
治療もしないなんて、と…)

石蒜 > 「何を心配してるんですか、私はあなたの敵です。喜んだらどうですか、とんだ間抜けだと。」吐き捨てるように言う。哀れまれているようで癪に障った。

「そうですか。」それは良かった、と言いそうになって口をつぐむ、何が良いんだ。どうでもいい、どうでもいいことだ。

メア > 敵…?
…何で、敵…なの……?

(首をかしげる、自分は助けてもらっただけで
敵対なんてした覚えもないしそんな気もない…)

石蒜 > 「あなたの友人を殺すと、宣言しました。成し遂げられてはいませんが……。」逆にこちらが何故、と思う。私は明確に敵対したつもりなのに……。まるで暖簾に腕押しだ。
メア > …それは、無理……

(ふと、思った通りの言葉を口に出す。)

その、腕じゃ…出来ない……
それに、本当に…殺したり…しない……

石蒜 > 否定された、私にはもうご主人様と剣しかないのに!
カッとなって、残った右手の中に抜身の刀を呼び出し、相手の首筋に突きつけようとする。
「取り消せ、これでも無理だと思うか。」その目には、否定されたことへの怒りと悔しさが燃えている。

メア > うん、無理……

(首元に当てられる刃を握る、赤い雫がポタポタと垂れる)

貴方が、誰でも…殺す…なら…
あの時、男の…人……死んでた…

(自分を助けてくれた時、男を殺さずに気絶させたのを思い出す。)

…何に、必死…なの……?

(石蒜の目を見つめる。
眼には殺意より怒りや別の感情が多い様に見える…
人を殺す。そんな目じゃない…と)

石蒜 > 血が、流れる。このまま引けば、指が落ちる。落とせる。軽く引けば、『落ちてしまう』嫌悪感が溢れだし、手が震える。だめだ、刀が震えれば傷口が広がる。
「はな、放して……斬れて、しまう……。」

「黙れ……!黙れ、黙れ!私は……私は……。」何なのだろう、私は何になってしまったんだろう。ご主人様に魂を歪められて、人をやめて、何になってしまったんだろう。わからない……わからない……。

メア > ………

(そっと手を離す)

斬れる、心配なんて……しない…でしょ…?

(殺そうと思っている相手の怪我の心配なんて…普通はしない)

…何が、貴方を……そう、させるの…?
やりたく、ないん…でしょ……?

石蒜 > 「う、うぅ……違う…私は……。」手に力が入らず、刀を取り落とす。あれほど、人を斬ることを望んでいたのに。斬りたくない、斬ってはいけないと心のなかで誰かが叫ぶ。サヤだ、サヤだった私に決まってる。いつまでも私を苦しめるつもりだ……!

「わ、私は……享楽のために生きている!誰も、私を助けてなどくれないんだ!私も、誰も助けない!ただ自分のためだけに生きているんだ!やりたいことだけをやっている!」頭を抱え、言い聞かせるように、叫ぶ。誰でもない、自分自身に向けて、叱咤するように。

メア > 諦めると、ね……助けて、くれない…なんて、言わない……

(頭を抱え叫ぶ少女を見つめる。
この姿は他にも見た事がある、自分を守るための思い込み
そう自分を思いこませて現実を都合が良い様に受け入れる手段…
よく知っている、その手段を見て)

助け、られるか…なんて、分からない……だから…

(血のついてない方の手を差し出す)

お話し、しよ……
私に、できる…ことは……する…

石蒜 > 「やめろ!!私を、私を誑かすな……!!」優しい言葉、理解する態度、それがまるで苦痛だとでも言うように、叫ぶ。

手を差し出されれば、武器を向けられたかのように、飛び退く。
「断る……!!」目には猜疑心と恐れ。そして本当に、本当に僅かな期待。「私は……私には、友人など、必要ない!!」力の限り叫ぶ、それは本心か、それともそう自分を偽っているのか。
取り落とした刀を無造作に掴むと、茂みの中へ逃げていった。

メア > っ……

(飛びのき裂けぬ少女の目を見る
拒絶に染まりきっていない瞳を見て小さく息を零し)

…まだ、間に合う……

(茂みに消える少女の背に小さく呟いた)

ご案内:「常世公園」から石蒜さんが去りました。<補足:黒髪に漆黒の巫女装束の少女、隻腕。【乱入歓迎】>
ご案内:「常世公園」からメアさんが去りました。<補足:長い黒髪に黒服の少女>