2015/06/17 - 22:46~02:26 のログ
ご案内:「みかんの祠(仮)」に志葉恭介さんが現れました。<補足:黒外套・学ラン・学生帽>
ご案内:「みかんの祠(仮)」にみかんさんが現れました。<補足:信徒募集中>
ご案内:「みかんの祠(仮)」からみかんさんが去りました。<補足:信徒募集中>
ご案内:「みかんの祠(仮)」にみかんさんが現れました。<補足:信徒募集中>
ご案内:「みかんの祠(仮)」に橿原眞人さんが現れました。<補足:制服姿の青年、眼鏡/裏の顔はハッカー《銀の鍵》>
志葉恭介 > 【そう言えば、此処に誰かを連れてくるのは初めてだな。そんな事を考えながら掃除道具を担いで歩みを進める】
【後ろからついて来る人物は、あまりこういう所に縁のある人物とは思えないが――】
……そう言えば。中々に自信満々だったけれど。
橿原本人の業前というのを確認できていないな……
【やがて辿り着いた青磁を思わせる艶のある石を前に、先ずは日課となった掃き掃除】
やあ、起きているかな。
みかん > 【恭介が件の祠を訪れると、境内から数人の子供達が走り去っていくところだった。
子供といってもいわゆる人類のそれとは限らず、様々な意味での異邦人たちの混成部隊であったが。】
やかましくておちおち寝ておれんわ。
橿原眞人 > 心配するなよ、仮に俺がどれだけ話を盛ってたとしてもお前よりは遥かに上だよ。電子関係はな。
(眞人は異邦人街の宗教施設の集まった場所を恭介と闊歩していた。
眞人の腕前を確認していないという恭介の言葉に安心しろといいながら歩いていく。)
……これが言ってた祠か? 確かに祠って感じの規模だな……。
あっ、どうも……神様ですか。
こいつから聞いてるかどうかわかりませんが、俺は橿原眞人っていいます。
(件の神様らしい少女が現れると、頭を下げる。)
みかん > いかにも、妾が神様じゃ。
名前は仮にみかんという。よろしく信奉してたもれ。
【祠の上に腰掛け、諸手を広げて鷹揚に微笑む。
ついでになんか柑橘類を渡す。】
それにしても……恭介、人間の知り合いがおったのか。
志葉恭介 > 何だか日に日に賑やかになっていくな。
【走り去る異種族混合の子供の群れを見送りながら、そんな台詞を呟き】
……そりゃあ俺より電子関係で下手の人間というのの方が珍しいであろうよ……
【自己紹介する眞人を指さし、眼鏡を押し上げて】
前に言っていた電子神社がどうの、アレを実現出来そうなやつというのがこいつだ。
年上を敬うという事を知らん後輩なのだが……おい、なんで俺には敬語じゃないのにみかんには敬語なんだ君は。
みかん > どうもこの辺の子らには、充電が出来ておやつが生る木みたいな扱いを受けておるらしいのう。
まあよいわ、認知度が高まるのは確かである。青田買いじゃ。
【見れば祠の周りには駄菓子やら玩具やらがいくつか奉納されていた。】
橿原眞人 > ……なるほど、仮の名前の通りですね。
ありがたくいただきますよ。今回は俺も力になれると思います。
信奉のほうはわかりませんが……。
(柑橘類を受け取って言う。)
いや、あらかじめ神様って聞いてたらそりゃ違うだろう。
前に破壊神を自称してるやつにもあったけど、そんな感じじゃないしな。
それにお前と俺は同い年だよ。お前に払う敬意はないな。
(からかうように恭介に言う。)そもそもお前が神様に敬語じゃないだろ。
どうにも普通に顕現してらっしゃるようだが、これで外に出れないのか……?
みかん > まあ……これでも最初に比べれば、ずいぶん遠くまで行けるようになったのだが、の。
【そう言うと、おもむろに祠から飛び降りて、とことこと歩き出す。
1m離れ、10m離れて、恭介と眞人の脇を通り越して進むと――】
この辺じゃの。
【言うなり、少女の姿が消えた。
二人が視線を戻すと、みかんの姿は祠のすぐそばに戻っている。】
志葉恭介 > 君ら大概失礼だな。
【眼鏡は光った。扠置き、まるきり子供の遊び場のような、それでいて微笑ましい敬意のかいま見える祠の周りのお供え物を纏めて持ってきたカゴに入れる】
……ま、という訳だな。
斎場なりを持ち歩ければこの現状も改善出来るんじゃないかと考えたという事だ。
橿原眞人 > ……なるほど。
確かにこれだと不便ですな。
堂々と道を歩いている神様もいればこういう状況にある神様もいるというわけか。
(祠からある距離離れるとどうにもこの神様は祠に戻されてしまうらしい。)
大体話は分かった。聞いてたとおりだな。
俺も試すのは実際初めてだが、理論上は問題ないはずだ。
電脳世界を経由して、疑似的な依代、それが置かれた斎場を作るわけだ。
……後はその神様の力次第だろうな。
それで、神様。
神様は霊体とかなんか……そういう状態にはなれるんですかね?
みかん > 少なくともこの地において、神という言葉も大概曖昧な表現じゃからのう……。
【自らの置かれた立場を棚に上げた……というか、自嘲的な物言いである。】
そういうのは問題なさそうじゃな。
顕現しようと思っても人の子らに認識されなかったりもするわほほほ。
【ヤケクソ気味な笑い声を残してみかんの姿が掻き消える。
ここまで来ると神様というより、もっとおぼろげな存在にも思えた。】
志葉恭介 > 大まかな発想はともかく、実現するのは俺では無理だからな。
実際橿原の助力は有り難い。
【眞人とみかんのやりとりを聞きながらそう言って、少し手持ち無沙汰を感じて】
【箒を動かして少しでもその感覚を紛らわせようとする】
……所詮、退魔師などそんなもんなのかも知れん。
【自嘲気味な呟きは小さく風に巻かれ、二人に届いたかどうかは分からない】
みかん > どうしたのじゃ、暗いぞ恭介!
みかん食べるか!
【柑橘類を握った拳でその細い背中を叩く。
本人が「みかん」とは言ったものの、その正体は今のところわかっていない。】
橿原眞人 > なるほど、でしたら問題はなさそうだ。
俺は今魔術の電子化を研究しています。その結果が今日持ってきたものですよ。
こういう言い方は失礼かもしれませんが……多少おぼろげであった方が、今回はやりやすい。
物理的存在だった場合はどうしようもありませんからね。
神という概念がどの世界でも同じとは限らないが……少なくとも貴女は信仰が力になると聞いている。
だから、今日の手段は一時的なもの。最終的には、その信仰を集めて本来の力を取り戻す。
そのための手段だと思ってください。
(そういうと、自分のタブレットを取り出す。)
おい志葉ァ、スマホあの時に買ったよな。
今からお前の端末に俺の作ったプログラムを送るぜ。
(恭介の方を見て)
退魔師なんだろ。どんなレベルでもいいが……「神降ろし」みたいなことはできるか?
一応俺も準備があるから俺がやってもいいが……そういうのはお前の方が得意だろう。
まあ別に、お前の術式にそういったものそのものがなくてもいい。俺のほうで降神の用意はある。
だがこれは、お前がやるべきだと思うぜ。お前が神様のために考えてきたことなんだからな。
今から、この神様を電子の斎場に降神させる儀式を行おうと思う。
志葉恭介 > いってぇ……今は食ってる場合じゃないだろ。後で貰う。
【後頭部を掻きつつ、箒を持った手を止めて。眞人の言葉に首を傾げ】
【ポケットから取り出したスマートフォンと眞人、そしてみかんを見比べる】
護摩行で良いのならば。
神道の方は不得手でね。
【そう言って、外套の中から取り出したのはガラス製の小さな灯籠と、その中に灯った火】
宜しく頼む。
……あと、君もな。みかん。
みかん > 電子の妖精……。
【またくだらない知識を拾ってきたようだ。】
うむ。よろしく頼むぞ、人の子らよ。
首尾よく妾の権勢が復活した暁には、そなたらの名を宗教史の教科書に刻もうと思う。
橿原眞人 > オーケイ。もともとどういう信仰がされていたかよくわからない神様だ。
神道式でも仏教式でも陰陽道式でもなんでもいい。
要は出来ればいいわけだ。神とよばれるような存在を、この電子の斎場に降ろすことを。
こっちで電子関係は操作する。ちょっとしたハッキングになるが、我慢してくれ。
今回だけだ。
志葉、神様、よろしく頼むぜ。……ま、それに近い所はあるかもな。電子の妖精……。
ああ、楽しみにしてますよ神様。新しい時代の宗教史に残るとは光栄だ。
よし、じゃあ行くぜ。神様は霊体になって、志葉はそれをお前のスマホに向けて……神降しするんだ。
電子関係の調整は俺がやる。――電子の「門」を開くぞ。
(そう言うと、眞人はタブレットを操作しはじめる。かなりのスピードで何かを演算しているらしい。
それに呼応するかのように、恭介のタブレットに送信したプログラムが勝手に起動しはじめる。
画面に現れるのは無数の文字列。様々な宗教の儀式などで行われる祭祀に関係する記述。
魔術的な発光が画面に満ちていく。)
――開錠!
(眞人がそう叫び、タブレットの前で「鍵」を回すような動作を行う。
そうすれば、タブレットの前に、疑似的な「門」のような物が出現した。
電子で構成された門だ。)
準備は整った! 次は神様と志葉だ!
神様を、この門に向けて送るんだ!
志葉恭介 > 【眞人の言葉に静かに頷く。彼の説明は実際電子に明るく無い志葉にも分かりやすく、明確なもの】
【いよいよ以って彼が操作するタブレットが術式を起動し、宙空に現れるは電子の門】
【ワイヤーフレームで構成されたようなどこか浮世離れした其れに、思わず目を奪われる】
【彼もまた魔術師。其れも電子魔術の最先端を往く者――感嘆に舌を巻く。そして、己もまたそうしてばかりも居られない】
――願い奉る。
志葉の十九子。魔の大敵。
霊峰比叡が法灯の護摩にて、願い奉る――
【地に置いたガラス製の灯籠から炎が吹き上がる。みかんと眞人にその熱は感じないが――志葉の顔は既に汗に濡れている】
【術式の起動したスマートフォンを炎の中へ。奇妙に火中に静止したスマートフォンを前に、座を組み手には印を組み、志葉は真言を唱え始めた】
――ノウマク
サラバタタギャテイビャク
サラバボッケイビャク
サラバタタラタ
センダマカロシャダ
ケンギャキギャキ
サラバビギナン
ウンタラタ カンマン――
【場は既に眞人が整えている。後は下ろした上位の存在の力を唯借りるのみで良い――】
みかん > (さて、と。
不安がないといえば嘘になるがの……。)
【言ってみれば、彼女の境内で開かれたこの門もまた、異界への扉である。
それを自由に開く人類の文明、そして使いこなす眞人。
正直に言えばみかんの理解を超えた文脈ではある。
が。】
(――が。
おぬしの友人と、他ならぬおぬしじゃ。信用しておるよ。)
【飛び込む。飛び越す。そういうイメージだ。
場はすでに出来上がっている。いかに力を失った神とはいえ、あとは流れに沿うのみであり――。】
橿原眞人 > (真言が響き渡る。退魔師のもつ灯籠が吹きあがった。
座を組み、印を結ぶ。なるほど、確かに恭介は退魔師だ。
お互いに今まで見せていなかった自分の姿を見せたことになる。
期待通りだ。と眞人は呟く。恭介なら問題なく、自分の思ったことを行ってくれる。)
いくぜ、これこそ俺と志葉の一世一代の電子大魔術だ!
神を電子の世界に降ろす! 折口信夫もビックリだぜ!
安心してくれ神様! 貴女をちゃんと電子の社に送り届ける!
「門」は俺が開いた――さあ、神降ろしの時だ!
これはマジで宗教史に残るぜ、なあ!
(半分、意識を電脳世界に没入させながら、眞人は叫ぶ。
無数の文字列。神を構成する要素。霊的な力。
眞人が開いた門、それに向けて恭介が神を送る。
そこに、みかんが飛び込んでいく。ここまで出来れば後は眞人が調節するだけだ。
電子領域、そこと、この祠の情報を繋げる。
魔術的なつながり、電子的なつながり。それらが今、結び付けられる。
折口信夫が提唱した「依代」という概念は、遂に電子の世界まで広がったのだ。)
――この神籬に天降り坐せと、恐み恐みも白す!
(そして、神が飛び込んだ電子の領域。
眞人がここ最近で学んだ、異世界をも含む神降ろしの魔術の数々。
その儀式が恭介の力を借りて、斎場内で行われていく。
神は降りた。神の社となるものは既にこの電子の世界にある。
後は、この神の力がきちんと宿るかどうか、それだけだ――)
……よし!
(眞人がそう叫ぶと、「門」が閉じていく。)
……これで成功してりゃ、神様が画面に映ってるはずだ。
神様の力次第じゃ、軽い実体化もできるだろう。
どうなるかは、俺にもわからん。
神様次第だ――
みかん > ――。
恭介、橿原。聞こえとるか?
【液晶画面に映っているのは、やや心細そうに微笑む神の姿であった。小さな掌をひらひらと揺らし、落ち着かない様子で視線を配る。】
いや、不思議な感覚じゃの。
これが情報の世界の神というやつか、ほほほ。
志葉恭介 > 【冷たい炎が身を焦がす。くべられたスマートフォンも、辺りにも。熱など何処にもありはしないのに、唯下ろす者のみが感じる熱】
【門が開く。名も知らぬ神が、電子の軛によって再定義される】
【ふと、心に浮かぶのは。此れが正しい行いであるのか、という疑問符】
【得体も知れぬ異界の神を、現世の理によって縛る】
【それがどういう結果を齎すのかなど、分からないというのに――】
――願い奉る。
彼の者己を知らず、
彼の者誰を知らず、
然れども彼の者常世に在りて、
己を識り誰を識り常世を識るを願い奉る――
【だが、あまりに不憫ではないか。この世で『門』が開き世界は一変した】
【それは己達の世界のみならず、たまさかこの世へと訪れた異邦人にとってもそうなのだ】
【ならば、己と此の島が叶えるは変容を受け容れ新たな可能性を見出し共に歩む事――】
【門が閉じ、炎は灯籠へとその身を封じ、ただ志葉の荒い吐息がその場の音となる】
【静寂を破る眞人の言葉に、頷きを一つ】
どう在ろうとも。俺もあいつもお前への感謝を違える事はせんよ。
――っと。
【手元に拾い上げたスマートフォンをじっと覗きこみ、一言】
……こういう擬似人格コミュニケーションアプリ、あるよなぁ……
【眞人にも見えるように掲げ、そんな感想を漏らした】
橿原眞人 > ……なるほど、こういう形になったか。
気分はどうですか、神様。霊体ゆえにできる芸当ですよ。
電子だけでなく魔術的な要素も含んであります。完全に電子化したわけじゃない。
軽い儀式を行えばまたこの祠にも姿を現せますよ。ま、そこらへんはそこの志葉に頼んでください。
(スマホの画面上で落ち着かない様子の神様に手を振る。
その後、ポン、と儀式を終えた恭介の肩を叩く。)
ま、俺は門を開いて場を作っただけだ。
お前の力がなければこの儀式は不可能だっただろうぜ。
確かにこういうアプリ、あるけどな……外であまり話しかけてると疑似人格アプリに夢中なやつみたいになるよな。
(と、冗談めかしていう)
……俺が出来るのはここまでだ。
神様の力が戻れば実体化もできるだろうし、いずれはその電子式の社も使わないようになることを祈るぜ。
電脳世界に没入すれば、この神様に直接会いに行けるが――まあ、気が向いたらいってくれよ。
お前は苦手かもしれないが、電脳世界に連れてってやるよ。
(そういうと、帰り支度を始める。)
みかん > 意外と、居心地が悪いというわけではない。
だが、少しこれは……。
【周囲を見回す。彼女から見れば無垢の部屋に16:9の窓が取り付けられており、現世を覗き見る形になっているわけだが。】
……少々、寂しいのう。
志葉恭介 > 謙遜は止しておけ。此の分野に於いて、君は間違いなく一線級だよ。
……ま、これでも大きな一歩だろ。
【脂汗を袖で拭い、脱帽して深く一礼】
ありがとう。
……電脳世界か。なんというか、実感がさっぱり沸かんな。
【そして、小さく漏らしたみかんに皮肉っぽい笑みを向けて】
車窓から旅情を楽しむのも楽しい旅行の一つの形だがね。
何れは、己の足でその風景を見る夢の為のお預けというのも展望があって佳いだろう?
みかん > なんか偉そうな物言いじゃのー!
……いやまあ、実際偉いわ。どのみち、おぬしやおぬしがおらなんだら、こうして不平不満を口にすることすら出来なかったのだから。
改めて、礼を言おう。二人ともありがとう。
【画面の中で恭しく礼をする。
どこかの貴人めいた優雅な所作であった。】
橿原眞人 > ……まあ、実体としてこの世界に顕現しているわけではないですからね。
持ち運び……というと変な言い方ですが、この祠がそうなったものと考えてもらって構いません。
神様の力が戻れば実体化もできるでしょう。そのスマホは言ってみれば電子魔術端末ですからね。
まあ少しの間我慢してくださいよ。人と話せる距離が増えれば信仰も集めやすくなるでしょう。
それに、この志葉が何とかしてくれますって。
(バシバシと恭介の背中を叩く。)
礼なんていいですよ。俺も自分の技術に確信が持てたんで。
まあ、俺もこれは初めてだからな、もし何か問題があったら言ってくれ。見てみる。
電脳世界だとある程度はこの島も再現されてるしな。神様も退屈はしねえだろうさ。
……俺は今日は帰るわ。後は二人で仲良くしてくれよ。
でかけるなんなりしてな。
それと。
……今日の俺の技術に関しては、黙っていてくれ。人には言わないでほしい。
(志葉に囁くようにそう言った。ハッキングのことなどであろう。
そして、門を開いた力の事だ。)
志葉恭介 > ……まぁ保護者みたいなもんだからな。
【ただの依頼者と言うには肩入れをし過ぎている自覚はあった。が故に、その貴人めいた一礼に首の後を掻き、面映ゆさを紛らわす】
いて……君なぁ。アフターサービスが充実しているのは有り難いんだが。
【強く叩かれ渋面を作る。だが、実際言葉通り有り難い話であった】
【志葉には何かあっても、手出しが難しい領域の話である】
【――そして、密やかに囁かれた言葉には片眉を吊り上げ】
ふむ。
ま、吹聴する話でも無かろうし。
――心得た。
【頷きは短く。そして、次ぐ言葉には確かな信頼と恩義を込めて】
そして君がもし、今日の俺のように助力を願うのならば。
”志葉式”第十九代として助力を惜しまぬと誓おう。
みかん > ……世話になったの、橿原とやら。
またいつでも会いに来てくりゃれ、歓迎するぞ。
【画面越しに笑顔を送る。】
妾もタブレットの充電くらいなら助力するぞい。ほほほ。
橿原眞人 > ま、別にお前にバレても問題はないんだけどな……広まるのは困るからな。
よろしく頼むぜ。
(そして、次の言葉にはしっかりと頷く。)
オーケー、お前の実力に関しては今日でよくわかった。
現実の魔術に関してはお前の方が何倍も上手だろうだからな。
面倒なことになったら頼むぜ、退魔師。
(そうして再び恭介の肩を叩き。)
……じゃあ、俺は帰るわ。
後は神様とよろしくしてくれ。俺は神様関係はどうにもできん。
またお参りにはいくぜ。お前に会えばいつでもできるからな。
それじゃあ神様も、さようなら。力を取り戻したら俺に加護をくださいよ……なんてな。
(ハハ、と笑いながら神様に手を振り、祠を去って行った)
ご案内:「みかんの祠(仮)」から橿原眞人さんが去りました。<補足:制服姿の青年、眼鏡/裏の顔はハッカー《銀の鍵》>
みかん > ふおー!
【恭介が画面を覗き込むと、電脳世界をみかんが走り回っている。
霊体であっても電子の妖精であってもそういうものなのか、ひとしきり駆け回ったあと、画面の前に戻ってぜえぜえと肩で息をして。】
……じ、自分の足で自由に動き回れるというものは、いいものじゃのう。
志葉恭介 > 面倒事など、起こらんに越したことはないんだがね。
【肩を叩かれ、踵を返す眞人に片手を上げて軽く振る】
【実際、あの『解錠』は今の人類には過ぎた力と言えるであろう】
【魔術を嗜むものであれば、秘匿に是非も無いことは明らかであった】
……さて。
【画面の中で走り回る神様をじっと見つめ】
【おもむろにサイドスイッチを押すと、セルフモードに設定されたカメラが起動】
【何となく、このスマホが形代となるのであれば瞳の代わりはカメラであろうか、と考えての行動であった】
そちらもそこそこに快適なようで俺としても嬉しいがね。
みかん > ――しかしのう、一つ気になることが。
そのスマホが妾のよりしろ、ないしは出張神殿ということになれば、妾の身体も同然。
それを無遠慮にまさぐるのはいかがなものかと、思わないでもないのじゃが?
【珍しく底意地の悪い笑顔を見せる神であった。】
志葉恭介 > ……はぁ。はぁ?
【底意地の悪い笑顔には素っ気ない返事――かと思いきや、首を傾げて胡乱げな視線を向け】
何だ、神棚でも作って祀るか。俺の普段使いの電話は犠牲となるな。
心配せんでもスマートフォンを撫でさすって興奮するような奇特な性癖はしていない。
【戯れに画面をスワイプさせつつ、からかいと分かっていたとしても真面目に答えてしまう】
みかん > やめんか痴れ者、そのように乱暴な……あう、くすぐったい……。
【画面を走る指先に、みかんが身体をよじらせる。】
志葉恭介 > ……仮初とは言え器は器か。
というかくすぐったいのかこれ……
【不慣れながらも事前に添付されたマニュアルに従い、メールアプリを操作。送信対象をみかんのスマホに指定し、件の電子斎場アプリを添付】
【送信が完了したインジケーターを確認し、一息】
ええと、『アプリケーション同士でネットワークを共有することで、斎場機能を同期させる事が出来ます』とある。
なのでまぁ、……こうして。
【簡易な印を切り、スマホを祠に翳せば。みかん一人分が通れる『門』が電子世界に現れて】
君が自分のスマホに意識を移せば、俺のスマホにも自由に往来が可能……って事、なのだろうか。
みかん > ふう。いやはや貴重な経験であった。
【パケット送信されて神が本来の祠に戻る。イデアインスタンスである。
自身と自身の端末に追加された機能をしげしげと眺めて。】
……実際のところ、古来よりの分社だの勧請だのいうのは、こういうイメージなのかも知れぬのう。
神というものも案外デジタルというかな。
志葉恭介 > 【真形の実体を戻したみかんにほっと胸を撫で下ろす。戻れなかったら如何したものかという懸念は無いではなかったのだ】
ま、無事に儀式が済んで何よりだが。
要は祀られる本質がブレ無ければ良いって事なんだろうかね。
【先ほど押し付けられた柑橘を剥いて一房口に放り込みつつ、分かったような分からないような感想を述べる】
ともあれ。制限付きとは言え、君も外を見る目を手に入れた訳だ。
島の中を見て回る中で手掛かりが見つかればいいんだけどな。
みかん > ……。
ん?あ、ああ、そうじゃな――。
【返って来たのは、至極ぼんやりとした回答であった。
何度目になるだろうか。記憶を取り戻す目的意識と、それに伴う不安との板ばさみ。
一度ならず逡巡を振り切り、恭介のためにも自身のためにも、迷わずそれを探ると決めたこと、なのだが。】
志葉恭介 > ……。
【漠然とした不安は、恭介の側にも在る】
【枳が述べた言葉は、奇しくもその名の通り長く鋭い棘のように懸念として刺さっている】
【だが、己がその不安を見せるのは筋が違う。引き受けた事は成し遂げる】
【――否。最早明確な欲求として、みかんが抱く己への不安を祓わねばならないと己の胸の内が言っているのだ】
色々と思う所が在るのは確かだろうけどな。
それでも俺は、君に外の世界を見せたい。
【祠を前にして、前の時よりも優しい手つきで。彼女の金色の髪を撫でる】
手掛かり探しは方便みたいなものなのかもな。
みかん > ん……ふふ。
気障な台詞を吐きおってからに。
【不安はある。迷いもある。
しかし、それと並び立つほどに、目の前の探偵を信用して――。】
では。
おぬしが見せたがっていた「外」とやら。
じっくり案内してもらうとするかの――。
ご案内:「みかんの祠(仮)」から志葉恭介さんが去りました。<補足:黒外套・学ラン・学生帽>
ご案内:「みかんの祠(仮)」からみかんさんが去りました。<補足:信徒募集中>