2015/06/27 - 03:55~10:28 のログ
薄野ツヅラ > 『ずっとこんなことを繰り返していたところで何も変わらない。
ただ同じようなことを繰り返して、また繰り返すだけ』
自分がついこの間、白い死神に語った言葉。
───街は普段の様子にだんだん戻っていく。
それこそ"何事もなかった"かのように。
屹度、公安委員会は。────"また繰り返す"のだろう。
自分の皮肉混じりな其の言葉通りに。
幕が下りればまた役者を変えてこの喜劇を繰り返すのだろう。
其れは終わりもなく、始まりも何処か解らない。
悪意に満ちたショウを、明日も繰り返すのだろう。
ぽたり、ぽたり。
机に大粒の涙が零れ落ちる。
薄野ツヅラ > 「ボクが──ボクが昨日止められていれば。
ボクが、もっと強くて、あの人を止められれば」
────若しかしたら、此の喜劇を終わらせることが出来たのかもしれない。
ガン、と机を蹴った。
自己嫌悪と、無力感と、心細さと、それから、さみしさと、せつなさと。
こんなきもちになるならこうあんになんてはいらなければよかった。
いつもどおり らくだいが いで、すき かってし て
「ば か───……」
薄野ツヅラ > 其れでも彼女が教室から離れないのは。
こんな気持ちになるのが解っていても此の教室から離れられないのは。
────あるかもしれない奇蹟に縋りたかったから。
もしかしたら、この教室に悠々と踵をゴトリと鳴らして。
自慢げにあの大きな鎌を携えて。
『何を泣いているんですか、ツヅラ────』
なんて。そんな言葉と共に帰ってきてくれるんじゃないかと。
限りなく在り得ないだろう"奇蹟"に縋ってしまったから。
薄野ツヅラ > 彼女の語る正義は実に真っ直ぐだった。
愚直なまでに、正義を愛した彼女の姿を思い出す。
屹度もう会えない、と頭では理解しているのに。
「認められるわけないじゃない、ねェ」
ダン、と思い切り机を叩く。
静かな教室に、ただただ其の音が反響する。
薄野ツヅラ > そして、彼女が自分に託した置き土産。
―――彼女の『魔術』の欠片、そして、彼女自身の『欠片』。
理屈を抜きに『魔術』を信じられる、そんな『奇跡』の力の断片。
両手を胸の前で合わせる。それは神に祈るように。
最早祈る神なんて何処にもいないのかもしれない。
其れでも、唯祈ることしか出来ない。
自分の愛した正義を、絶対に裏切らなかった彼女が無事であるように。
薄野ツヅラ > 見様見真似で、言葉を紡ぐ。
───彼女の『魔術』の断片を喰らうように。
───彼女自身の『欠片』を喰らうように。
────奇跡を喰らうように。
ご案内:「公安委員会 第二特別教室『調査部別室』本部」から薄野ツヅラさんが去りました。<補足:赤いジャージにヘッドフォン。右手に金属製の前腕部支持型杖。左腕には公安の腕章。>
ご案内:「式典委員会本部」に正親町三条楓さんが現れました。<補足:式典委員。黒髪姫カット、巨乳。>
正親町三条楓 > 朝から最悪だ。
公安委員会から昨日の騒動に関して極秘裏に見解が伝えられた。
『そもそもの原因は予算不足による設備、教育の不十分にある』
よくまぁ言ったものだ。
だが、その主張に一定の理がある事を認めなくてはいけない。
正親町三条楓 > 楓は珍しく本部の椅子に座りながら考え込む。
公安委員会の一部が暴走するのは仕方のない面がある。
何故ならば公安委員会は学園に対して過激な思想を持つ者、元犯罪者などの受け皿になっているからだ。
蛇の道はヘビ。元犯罪者のネットワークは、公安委員会の大きな助けになっている。
元ロストサインの生徒まで受け入れていたとの話だが、それはそれで各種の軽犯罪撲滅に多大な功績を上げていたと聞く。
いわば、江戸時代にあった岡っ引きを現代に復活させたようなものだ。
異能犯罪蔓延る常世島の必要悪と言ったところか。
正親町三条楓 > それは各委員会も分かっている。
だから悩ましいのだ。
『どこからどこまでがミスで、どこからどこまでが必要な犠牲なのか』
公安委員会は全て必要な犠牲とのたまうだろうが、それを許すほど各委員会も甘くはない。
最終的には委員長たちと生徒会が決める事だが、どうせ各委員会がなんのかんのと文句をつけてくるに決まってる。
「頭が痛いですね~」
正親町三条楓 > 一番頭が痛いのが鉄道委員と式典委員だ。
鉄道委員は言わずもがな。
これに関しては多分、公安と両委員会同士で何か合意が為される事だろう。
さて、どう納得させる事やら。
式典委員は夏の海開きの為にはやく予算案をとせっつく。
彼らにしてみれば、落第街の治安も委員会街のパワーゲームも関係ない。
『一度しかない青春を盛り上げる為のイベント』に全てを賭けているのだ。
あとスイカは揃ったらしい。本当何をするつもりなのか。
正親町三条楓 > 後はお偉方が考えるだろう。
いつもこの島は『ケ・セラ・セラ(なるようになれ)』だ。
『正義の味方』たちもご苦労な事だ。
西園寺偲も、あとなんか今回暴れた公安委員も。どうせ己の正義を実行しようとしたのだろう。
そしてそれを『正義の味方』に潰された。
『正義の味方』たちが寄ってたかって共食いをしている。
「――はぁ」
正親町三条楓 > 正親町三条楓は平和を愛する。
だが、きっと自分はどんな事があっても『正義の味方』の気持ちはわからないと思う。
(――なんで顔も見えない『誰か』なんて救いたがるんでしょうねぇ?)
部下の委員たちから上がってきた書類を読む。
『海開き記念! 限界を超えろ、その先に待つものとは!
今度は浜辺が戦場だ、激闘スイカ割りタイムアタック!!』
楓はにこやかにで『不許可』の判子を捺した。
ご案内:「式典委員会本部」から正親町三条楓さんが去りました。<補足:式典委員。黒髪姫カット、巨乳。>
ご案内:「公安委員会本部 の廊下」にエルピスさんが現れました。<補足:赤いショートドレスにニーソックスを履いた、長い栗色の髪を持つサイボーグちゃん。右腕には公安委員の腕章。左腕は兵器だったり普通だったり。>
エルピス > 「はぁ……」
先日の落第街でクロノスが起こした騒動。
それに"居合わせた公安委員"として"報告書を提出し"、今に至る。
サイボーグと言えど不眠不休は少し疲れるのだろう、小さく溜息をついた。
エルピス >
それは要請があった故に無駄な行為と思いたくはないが、
事務的に処理され運ばれる書類を見ると、一抹の不安を覚えなくもない。
「公安委員会の腐敗、だっけ……」
あの場でクロノスが叫んた言葉。
1年弱程此処に所属して活動を続けている身としては、それに心当たりは無くもない。
「確かに最近の公安委員会、凄く変だけど……」
エルピス >
短期間における公安の暴走は二度も生じている。
普通に生活していても各種思惑の交錯や、黒い噂、雰囲気を感じる事は少なくもない。
第二特別教室、と言った機関を始めとした、特殊な下部組織も台頭し始めている。
「……うぅん。」
頭を悩ませながら、廊下の壁に背を預けて溜息を付く。
特殊な役職でない一般の公安委員が考えるだけ無駄なのかもしれない。
そんな事が脳裏に浮かぶ。……その弱い考えを振り払うかの様に、首を振った。
「だめだめ、だからと言って弱気になんかなれないよね。
ちゃんと公安委員として活動して、頑張らなきゃ。」
エルピス >
最近の公安委員会は不安定だ、と、エルピスは思う。
だから、こそ。
「普通のお仕事もいっぱい頑張って、ちゃんと皆を安心させなきゃ、ね。
他の人達が、お仕事をしていない訳じゃないけれど……」
その場で、小さくガッツポーズ。
ぷるん、と、エネルギーパックを兼ねた人工胸が揺れる。
スイカと言う程には、大きくない胸だが――
ご案内:「公安委員会本部 の廊下」からエルピスさんが去りました。<補足:赤いショートドレスにニーソックスを履いた、長い栗色の髪を持つサイボーグちゃん。右腕には公安委員の腕章。左腕は兵器だったり普通だったり。>