2015/06/25 - 17:07~04:24 のログ
ご案内:「図書館」に神宮司ちはやさんが現れました。<補足:巫女舞の少年。普通の学生服姿>
神宮司ちはや > (定期考査のためにテスト勉強をしようと立ち寄った図書館。
 今の時期は同じ目的のために図書館へ詰めかける学生でいっぱいだ。
 たくさん用意されている自習机はそれでも埋まる勢いだったがなんとか空席を確保すると、己の勉強道具を開く。
 教科書、ノート、参考書、古典魔術用語の辞書、異能分類学などなどなど……
 実習の点数はあまり良くないのだからせめてペーパーテストだけでも何とかしなければ……)

神宮司ちはや > (机に座って数時間、得意な教科と苦手な教科を交互に復習する。

 ちなみにちはやは古典や歴史のほうが得意だ。
 逆に理数は苦手だからまぁ典型的な文系である。

 環境が静かで集中も乱されないためか、予想以上に勉学は捗る。
 気づけば窓から差し込む陽は傾いていた。うーんと大きく背伸びをする。少し肩が凝ったような……)

ご案内:「図書館」に楓森焔さんが現れました。<補足:どなたでも乱入歓迎。身長160cm未満で胸に俺の一字を刻んだ白い道着の少女>
神宮司ちはや > (少し休憩しよう。集中しすぎて頭がぼんやりするし。
 目を擦りながら予め買っておいたペットボトルに口をつける。
 あれ、そういえば図書館って飲食禁止だったっけ?
 禁則事項を思い出して慌てて、飲みかけたペットボトルをバッグに戻した。)

楓森焔 > 「失礼しまーっす……」
 小さく挨拶しながら図書室に足を踏み入れる少女が一人。
白い道着に身を包んだ彼女はいささか場違いにも映るかもしれないが、
腰には勉強道具一式が抱えられている。
 待ち受ける定期考査。基本教養はかろうじてなんとかなりそうだが、特に魔術学に関しては全滅の勢いであった。
 ひとまず席を確保しようと、ちはやの席の隣に座るだろう。
「はー、まったく分からねえ」
 ぼやきながら、ひとまず参考書の類をテーブルの上に広げ始める。

神宮司ちはや > (隣の席に腰掛けてきた少女に慌てて居住まいを正し、
 少しだけ椅子を隣の席から離す。

 ぼやく様子を遠目から見ながら、ふと開かれた参考書の項目に目を移す。
 どうやら彼女も自分と同じ範囲を勉強しているらしい。
 しかもそれは自分がわりとさっきまで躓いていたところだ。確かにそこはややこしい理論がついて回って難しいのである。
 思わず独り事じみて声を出した)

そこ、難しいですよね……

楓森焔 > 「ん」
 横から聞こえてくる声。そちらに向かって視線を向ける。
広げている教材の一部を見るに、どうやら同じところで躓いた同志らしい。
「そーなんだよなあ……! お前も分かんないクチ?」
 見れば自分より年下のようであるが、この学園において歳の差など大きな差ではない。
60歳の一年生、なんてものも居るわけだしこの程度なら些細なものだ。
「魔術の実習はもうぜんっぜんでさあ。せめて筆記だけでもって思ったんだけど」
 魔術などとは縁遠い世界で鍛錬を続けてきた少女にとって、魔術学とは最大の難敵であった。
眉尻を下げてため息をつき、参考書に書かれたそのくだりをペン先でこつこつと叩いた。

ご案内:「図書館」に日恵野ビアトリクスさんが現れました。<補足:上はシャツ、下はスカートの男子生徒>
神宮司ちはや > (その問題部分をざっと目を通すと、自分が先ほど解いていたところと照らしあわせてノートを開く。
 相手に見えるように席の間にそれを置くと、自分の教科書からまず基礎となる部分の説明箇所を指し示す。)

えっと、まずその部分を理解するにはこの基礎となる式から始めたほうがいいと思います。
これをきちんと理解できているかどうかで結構難しさが変わってきて、逆にこれだけちゃんと覚えていれば
そこは応用問題になるんだと思います……。

(うまく説明できているかわからないが、図書室内なのでひそひそと相手にささやくようにそう言ってみる。)

日恵野ビアトリクス > (色彩学と西洋美術史についての資料とノートを携えて
 自習ゾーンに入ってみると、見覚えのある背中の持ち主と
 知らない道着姿の少女がなにか会話しているのを見つけた)

(ちらりと机の上を肩越しに見ると、
 だいぶ前に自分が予習復習を終わらせている範囲で難儀しているのがわかった)

「……なんだ、モテてるな」

(ちはやの背に小声でそう言って、
 その向かいの自習机に――背中を合わせる形で座る)

楓森焔 > 「なんと」
 躓いた、とはいっても既に乗り越えた場所らしい。
ノートを覗き込みながら目を丸くする。
「ああー、ええと……ってことは、そこがここにかかってくるってわけか? あー、そうするとここが変形するわけで、ええと。んー?」
 彼の説明で大枠は捉えたらしい。だがどうにも全容まではぴんと来ないらしく、手元でその問題に対する推論を書いては消して書いては消してと繰り返す。
 無闇矢鱈と書きなぐっているわけではなく、徐々に正解に近づいているあたり、ただの考えなしというわけでもなさそうだ。
「ん」
 声が聞こえる。向かい側に座った少年……少女?
「知り合いか」
 軽く手を上げて挨拶。何度も書いて消してを繰り返しているからか、その手は黒鉛で汚れていた。

神宮司ちはや > (背にかけられた声に首だけで振り向く。あ、と声を上げながら少しだけ微笑した)

日恵野さん……こんにちは。もうお体はだいじありませんか?

(その後に続いた言葉には真っ赤になって慌てて首を振った。)

も、モテ……?違います、ちがいます!全然そんなんじゃなくてわからない所を勉強していただけです……っ

(話題を逸らすように焔のノートを見て、だんだんと正解に近づいている様にうんうんと頷き)

ええ、知り合いの方です。あ、それとここのヒント項目も一緒に読むとわかりやすいかも……

(解説欄を指さしながら、相変わらずヒソヒソ声で)

日恵野ビアトリクス > 「一応な」
(無表情に答える)

(ちょっとからかっただけで簡単にうろたえる様は面白い)
(それにしても格闘ゲームから出てきたみたいな格好してやがる)
(……などと)
(日恵野ビアトリクスという狭量な少年は
 いかにも体育会系という人間への好感度がデフォルトで低かった)

「そこ、そんなに四苦八苦するほど難しくないだろ」

(ボソリと呟いた言葉には微妙なトゲが混じる)

楓森焔 >  なんで声をかけられていたのか、そこまでは聞き取っていなかった。
ちはやの動揺にはクエスチョンマークを飛ばしながらも真剣に問題集に向き合っていた。
「ヒント、ヒントね……あ、つまりここがこうなって……」
 一個、一個と当てはめていく。
それはひどく不器用なやり方だ。
延々と確かめ算を繰り返すような、呆れ果てるほどの馬鹿な道。
 まさしく体育会系。身体を動かすことは得意でも、頭を使う行為は得意ではない。
 だから、日恵野の辛辣な言葉にも頭を掻いて。
「そうなんだよなあ。同じ教室の奴にも言われたよ。おとなしく単位捨てろって」
 それでもどうやら目の前の少女は諦めるつもりはないらしい。
だいぶ正解に近づいたが、最後の1ピースだけがどうにも埋まらない。
書いては消し。書いては消し。

神宮司ちはや > 良かった。元気になってくださって。

(嬉しそうに微笑むと、最後のピースがはまらない焔の問題をもう一度見直す。
 自分の時はどうやって解いたっけ、と考えだすもうまく他人に説明できずそれを目の前で分からない相手にきちんと教えられるか自信がなかった。

 少し困ったように後ろの席のビアトリクスを見る。)

あの、ビアトリクスさんはこの問題難しくなかったんですよね?
ごめんなさい、ぼくもまだきちんとわかってないから良ければ教えてもらえませんか?

日恵野ビアトリクス > (言ってから、悪い癖が出たな……と自分でも思った。
 いくら嫌いだからといってそれをあからさまにする必要はない)

(しかしそれに対する
 反応は少し予想外だったらしく眉を動かす)

「……ならなんでだ。別に必修課目でもないだろ。
 単位取りやすい課目なら他にもあるだろ」

(ちはやの微笑に少し目を逸らしながら、
 椅子の向きを変えて二人に寄せる)

「……なんでぼくが。
 あんまり教えるのは得意じゃないんだけど」

(……不承不承といった態度を隠さず、
 しかしノートに鉛筆を走らせて問題を目の前で
 少しずつ解いていく)

「ええとつまり両辺からこの項を除いて……
 単純にして…………そうするとここをこう置換できるから……こうだ」

(教え方としては若干不慣れだったが、
 解き方自体は鮮やかだ)

楓森焔 > 「分からないからって諦めてたら、何もできないじゃん?」
 拳法も、魔術も、勉強も。
 少なくとも分からないということが、諦める理由に繋がるわけじゃない。
 どうやら隣のちはやも、言葉に出来ない領域に差し掛かっているらしい。
書いては消し、書いては消し。とにかく総当りで可能性を潰していく。
 すると、目の前で解いてみせたそのノート。ガチン、と歯車が噛み合った気がした。
「お、おおおー! おー! なるほど! っとっと」
 思わず声を上げて手を叩くが、ここが図書館であることを思い出して口を抑える。
「なるほど、なるほど。そうか、じゃあ、こうだな……!」
 鉛筆を走らせ、ようやく正解にたどり着く。解き終わった少女の顔には笑顔が浮かび。
「いやあ、ふたりともありがとな。俺一人じゃあこれ一問解くのに夜までかかるところだったぜ」
 なんてけらけら笑った。

神宮司ちはや > (「諦めてたら、何もできないじゃん?」
 そういった焔の素直な性分に思わず顔をまじまじと見つめる。
 真っ直ぐでひたむきな人なのだなと会って直ぐなのにそんな印象を受けた。

 ビアトリクスが難なく導いた解答の鮮やかさに同じように簡単の声を漏らして慌てて口元を押さえる。
 焔の笑顔に思わずつられて笑った。)

わぁ、日恵野さんすごい!ありがとうございます。お陰で助かりました。
それにえーと……(そう言えばまだ名前を聞いていなかった気がする。)
あ、いえぼくは全然なにも……。

日恵野ビアトリクス > 「きみ変わってるな」
(少なくともビアトリクスの知っている
 典型的な体育会系のサンプルとは大きく違っていた。
 彼らはだいたい座学や教養を軽んじていて、
 それをビアトリクスは大いに軽蔑していたのだ)

「……ドウイタシマシテ。
 別に大したことはしてないけどな」
(硬い表情と声でそう応じる。
 笑顔を向けられるのも礼を言われるのも
 慣れていなくてひどく苦手だ)

「もう世話は焼かなくていいか?」
(ぶっきらぼうにそう言って、椅子を所定の位置に戻し、色彩学の本を開いて目を落とす。
 さまざまな配色サンプルが一面に並んでいる)

楓森焔 > 「確かによく言われる」
 よく見れば彼女は裸足である。道着に裸足。まさに漫画かゲームの世界から出てきたような服装。
珍妙なのは、胸に刻まれた"俺"の一字。まさにふざけているとしか思えない風貌だ。
 変わっている。日恵野の言葉はそういう意味ではないだろうが、彼女はひとまずそう捉え笑顔を返す。
「いやいや、俺にとっては大問題でさ。大したことだよ」
 何もしていない。大したことはしていない。
そんな二人の言葉には、馴れ馴れしく肩を叩くことで答えるだろう。
 笑顔を浮かべたまま、鼻を鳴らして胸を張ると、
「俺は楓森焔。よろしくな。そっちがヒエノだっけ? んでそっちが……」
 名前も知らない二人に問いかけるように言葉を投げてから
「がんばるよ。自分で始めたことだしさ。そっちは……なんの勉強だ? 美術?」
 首を傾げながら日恵野を見る。よく分からない分野の本だ。
 

神宮司ちはや > 楓森さん、ですね。ぼくは神宮司ちはやです。
よろしくお願いします。

(叩かれた肩にわずかに緊張するものの悪い気はしていないようで
 でもどういった反応を返せばいいのか分からず少しだけ困った笑顔で応えた。

 同じようにビアトリクスが読んでいる本に目を向ける。
 鮮やかな色彩が綺麗にカラープリントされた面を興味深そうに眺め)

 そう言えば、日恵野さん以前もスケッチブックを持っていましたよね。
 美術とか絵画とかお詳しいんでしょうか?

日恵野ビアトリクス > 「ホムラか。
 ……改めて名乗っておくと、ぼくは日恵野ビアトリクスだ」
(苗字が長いので下の名を呼ぶ。
 気安く肩を叩くのはやめろと目で訴えた)

「美術になるかな。
 試験があるわけじゃないが、ちゃんとやっておくと
 魔術に応用できるから」
(別の頁を開くと、『色が人に与える心理的な影響』が扱われている)

「……別に詳しくはないよ。人並みだ。
 小さい頃から一応絵はやってる。……上手じゃないが」
(相変わらずつまらなさそうな、そっけない様子で)

楓森焔 > 「ビアトリクスにちはやか。改めてよろしく!」
 馴れ馴れしく名前を呼んで何度か頷きながら肩をたたいた。
抗議の視線はあまり気づいていないようだが、ひとまず身体を戻して二人に身体を向けるよう座り直した。
「美術に、絵画。へえ!」
 やはりこれも無縁な世界。魔術に応用できると聞くと、興味深そうに覗きこむ。
小難しいことが書いてあった。まだ自分が踏み込むべきレベルではなさそうだ。
自分の頭を軽く叩いて、
「絵は分かんないなあ。前テレビでやってたのなんか、落書きにしか見えないけど何百万もするって聞いて驚いたぜ」
 異能、テレキネシスで叩きつけるように絵の具をぶちまけただけの絵。
高尚な人間が見ればなにか思う所があるのかもしれないが、素人の焔にはその良さがまったく分からなかった。

神宮司ちはや > (焔の声が大きくなるにつれ周囲の視線が突き刺さってきたので
 慌てて判るように唇の前に人差し指を立てて静かにのジェスチャー。)

ぼくも美術のことはよくわかりませんし……有名な人の絵とか見ても全然。
それよりも猫が描かれている絵のほうが好きだなぁ。

(苦笑しつつそんなふうに返す。)

でも日恵野さんが小さい頃から描かれているのならすごく研鑽されているんですね。
それも魔術に使えるってすごくかっこいいなぁ……。
今度、どんな絵を描かれるか見せて頂いてもいいですか?

(魔術もろくろく使えない自分にしたらとても憧れるに値する。純粋な尊敬混じりでそう尋ねた。)

日恵野ビアトリクス > 「ああ、ぼくもそれは見た。現代異能アートか……。
 あれは絵に対して値段をつけているわけじゃないからな」
(声の端から若干の忌々しさが滲み出した)

(ちはやに純粋な憧れの視線を向けられて、ひどく恥ずかしそうに
 視線を背けた)

「い――」

(反射的に出てきた言葉を飲み込み)

「……今度、ね」

(なんとかそう答える)

楓森焔 > 「おっとと……!」
 ちはやのジェスチャーにまたも口元を抑えて、手で謝罪を周囲に示してから腕を組む。
「げんだいいのうあーと……よく分からねえなあ。あれか、ホームランボールみたいなもん?」
 相手の言葉には、記念品みたいなもんなのかな、と自分なりの納得を返した。
「猫の絵か。確かに人の描いた猫って愛嬌あるよな。で、でふぉるめっていうの?」
 漫画か絵画かそれとも落書きか。
どこで猫の絵を見たのかは分からないが、少なくとも焔にはそう感じたらしい。
もちろん、本物の猫に愛嬌がないとは言っていない。恐らく感じる愛嬌は別種のものなのだろう。
「お。それじゃあ俺も今度見せてくれよ。代わりと言っちゃあなんだが、俺もなんか……なんか見せるから」
 なんかってなんだ。自分でもわかっては居ないが、とにかくなんかだ。

神宮司ちはや > ホームランボールはさすがに違うと思います……。

(あははと笑いながら、猫の絵に話が及ぶと)

うん、昔美術の教科書か何かで日本画の猫の絵が載っていて
それがとても活き活きとしていてよく覚えているんです。
それに実際の猫に触っちゃうと呼吸苦しくなっちゃうから……あんまり近寄れないし……

(たぶん猫アレルギーか何かなのだろう。

 焔も一緒に絵を見たいというのに合わせて
 何を見せてくれるのだろうと首を傾げる。
 恐らくその出で立ちから武術の型とかなのだろうか?
 自分はともかくビアトリクスは興味を持つだろうか。
 それに二人が何か見せてくれるのなら自分も何かを披露せねばならないのだろうか?)

あ、えっとえっとじゃあぼくは代わりに、舞、見せます。
ちょっとだけ出来るから

(至極恥ずかしそうに俯いてそう言った。
 ふいに腕時計に視線がいくと、その時刻にあ、と声を上げる。)

ご、ごめんなさい。そろそろぼく帰らないと……。

日恵野ビアトリクス > 「……なんだよなんかって。胸とかなら結構だけど。
 ああはいはい。じゃあそっちにも今度な」
(焔にはやたらぞんざいに受け答え)

「……猫か。猫はまあ、かわいいな」
(控えめにそう言って)
「ちはやは猫が好きなのか」
(確認するように呟く)

(首を傾げてほお、と相槌。
 舞とは意外な単語が出てきたものだ)
「……どんなのか知らないけど、それは楽しみにしておこう。
 行くのか。じゃあまたな」

楓森焔 > 「胸なんて見たって大して面白くねーだろ」
 色恋沙汰には疎い少女だ。
口調からしても、男性や女性といった認識が薄いのかもしれない。
ぞんざいに扱われることもさほど気にした様子はなく、むしろ気安い態度と判断して。
「よし、それじゃあ約束な。ちはやのダンス? いや、舞、舞か。そっちも楽しみにしよう」
 同時に見る気マンマンであった。舞といってもぴんとは来ないが、日本的な響きを感じる。脳内では花魁が扇子を持ってくるくる回っていた。
「現実と絵はまた違うけど、そこがまた1つの良さってことかな? その猫の絵、俺も見てみたいな……おっと、そうかそうか。今日は世話になったな、また会おうぜ、ちはや」
 時計を見上げる少年に対して、にっと口角を上げて手を振った

神宮司ちはや > うん、猫はかわいいです。
今度その絵が載っている本を見つけたら楓森さんにも見せますね。

あ、でもその、舞はあんまり期待しないでほしいな……
それほど面白いわけじゃないと思いますから……

(照れを隠すように自分の机の勉強道具をバッグの中に仕舞うと、
 それじゃあまた今度、失礼しますと二人に軽く頭を下げて図書館の出入口へと去っていった。)

ご案内:「図書館」から神宮司ちはやさんが去りました。<補足:巫女舞の少年。普通の学生服姿>
日恵野ビアトリクス > 「お前な……いや、なんでもない」
(女性としての自覚に薄そうな反応に思わずツッコミを入れかける。
 ……結局こいつは何を見せてくれるんだろうか。
 さほど観たいものがあるわけでもなかったが)

「ぼくの絵だってそんなに面白いわけじゃないよ」
(ちはやを見送る。
 その姿が完全に消えると、再び机に向かって
 アンニュイな表情で小さくため息を付いた)

「……あとで動物の資料探すか」

楓森焔 > 「?」
 思わず入りそうなツッコミには相変わらずクエスチョンマークが乱舞する。
いずれの二人も面白くない、と自己評価を下しているようだが、
「まあ見てみないと分かんないよな」
 なんてこちらも呟き。ひとまず勉強を再開しながらも、
「お。努力家だな」
 なんて。最後のビアトリクスの呟きには、いたずらっぽく声をかける。

日恵野ビアトリクス > 「うるさい、ほっとけ」
(うんざりした様子でチェッ、と舌打ち)

(その後、しばらく本の内容を
 ノートにまとめたりしていたが)

「……だめだ、身が入らないな。
 先に失礼するよ。またな」

(一応そう焔に声をかけてから、
 荷物をまとめて自習ゾーンを去っていった)

ご案内:「図書館」から日恵野ビアトリクスさんが去りました。<補足:上はシャツ、下はスカートの男子生徒>
楓森焔 > 「ありゃ、怒らせちまったかな」
 人付き合いは難しい。自分の態度に反省を加えつつも、
これをどうしたらいいのかなかなか分からない。
 眉をひそめて唸り声を上げた。もしかしたら魔術学の勉強より難しいかもしれない。
「うーん……いや、とりあえず、だ」
 折角二人が教えてくれたのだし。それを無駄にするわけにもいかないと、再びペンを走らせた。
 書いては消す。書いては消す――。

ご案内:「図書館」から楓森焔さんが去りました。<補足:どなたでも乱入歓迎。身長160cm未満で胸に俺の一字を刻んだ白い道着の少女>
ご案内:「図書館」に枢木 柩さんが現れました。<補足:桃色の長髪に金と青のオッドアイ、髪と同色の狐耳と尻尾を持つ妖狐。人間モード。>
枢木 柩 > 扉を開けて入る。そのまま本棚を物色しつつ、行き着くのは辞典の本棚。その中から一番分厚いものを取り出し、その場に座り込んで月明かりを頼りに読みはじめる。
枢木 柩 > その様子は集中しているようにも、惰性で読んでいるようにもとれたが、誰もいない図書室の中にページをめくる音だけが響く。
枢木 柩 > 「これを編纂した者は相当頑張ったであろーに、読まれた形跡があまりないあたり、報われないねぇ…。」苦笑。

人外からすれば、辞書は人間の思考を理解するのに最適な教材である。と彼女は思う。
限られた余白に、限られた字数で、過不足なく事象を説明する。
そのための言葉の取捨選択の仕方や言い回し。感情すらも削ぎ落とす。

まったく、洗練されている。人間らしい、というより、人間らしさ、を人間ができるかぎり削ぎ落とす過程こそ、最も人間らしい。

ページをめくる。初夏の夜に、月明かりは桃色の髪を冷たく照らす。

枢木 柩 > もちろん小説なども面白い。あれらには人の感性が映しだされている。
狐なりに同情や共感も――それは彼女が数百年の間に狐以外の世界を知ったからであろうが――できる。

ただ、少し辛い。

思い知らされる。人とそれ以外の生き物とでは雲泥の差がある。思考のレベルが違う。

狐はただの動物でしか無いのか。

最初から、人間が良かった。

「まぁ、なれたわけだけど…長くかかったな…人間を識るまで、もっと掛かるかも…」

辞書を閉じて、窓から外を見上げる。

狐が嫌いなわけじゃあない。人が好きなのだ。好きで、憧れた。それこそ、人になる前から。

枢木 柩 > なってみると、案外めんどくさいけど。考えることが、煩わしいことが多い。

それでも知りたいと思う。学んで、遊んで、笑い合って、戦って。

狐だった頃と同じくらい長く、人間でいたい。

辞書を本棚に戻して、隣の辞書を引っ張りだし、同じ場所に座って再び読み始める。

ご案内:「図書館」にコゼットさんが現れました。<補足:白い長袖のワイシャツと赤いネクタイ。いつもの帽子は被っていない。>
枢木 柩 > 「…人と話したくなってきた…。」

辞書をぱらぱらとめくりながら尻尾を揺らす。うずうず。

ただ同時に、知らない人間と話すのは割と危ないしなぁ、と思い直す。

あぶない。

形][文]あぶな・し[ク]
1 災いが起こりそうである。危険だ。「―・い遊び」「―・い目に遭う」

災いはごめんだ。

狐耳の女は辞書に目を落とす。

コゼット > (カウンターでは、教師と思わしき女性が本を読んでいる。
彼女は利用者でなく、図書委員としての役割でここに居る。…つい今朝方に申請したばかりだが。

しかし、退院早々講義に出たものの、予想以上に体力が落ちている事に気が付く。
数日寝込みっぱなしでこの状態だ。少し運動して身体も動かさないといけない。

…が、今日の実技は休んだ。
というのも、医師に無理を言って退院許可を貰ったからだ。本来ならばまだベッドの上の筈だった。

しかし、やっぱり、外は良い。
外で体を自由に動かして、悠々と本を読む。至福である。
…決して職権の乱用ではない。)

枢木 柩 > し‐しょ【司書】

図書館で、図書の収集・整理・保存・閲覧などの専門的事務を行う職。また、その人。

「…ふむ。」顔を上げる。

カウンターに目をやって、辞書を閉じる。ああ、この人は本を読むのが好きな人間か。



話しかけたい。が、ジャマをするのも悪い気がする。

コゼット > (しかし、ただ本を読むだけでは図書委員はやっていけない。
必要に応じて本の貸し借りを受け付けなければいけないし、整理も必要だ。
何分自分がこうしてここに入る事はまだ間もないので、大体のやる事は判っていても、今だに判らない事の方が多い。

続きは気になるが、栞を挟んで本を閉じる。
貸し出しに必要な機器や、図書委員に支給されている道具の確認を行ったりしていて

本を読んでいたと思われる枢木と目が合った。)

枢木 柩 > しばしの沈黙の後

「ええと、司書…だy…であらせられますね?」

教師っぽい。敬語を使おう。

「仕事中か、忙しゅうございますか?」

辞書を本棚に戻し、慌てて居住まいを正す。狐の頃に見た。学生とは教諭に従うものであった。

コゼット > (…そうゆう言葉遣いなんだろうか?)

「司書っていうか、図書委員の顧問……になったばかりというか。
…別に普通で構わないわよ?」
(明らかに無理が垣間見えるので、気を使わないで、と)

「仕事中と言えば仕事中だけど…ほら、今の所はそこまで忙しくもないし。」
(辺りを見れば利用者は疎らで、それらは本を読んだり各自で調べ物をしていたり。至って静かである)

「貴女もここの生徒よね?名前はー……ええと…。」
(最近生徒の数も増えてきた。全てを把握するのは中々大変らしく、思い出せない)

枢木 柩 > 「あ、ええと、顧問でいらっしゃるか。なるほど。」
ふつう。と反芻して

「いつもの言葉遣いでいいなら、そうするけど…失礼に当たらないの?」
むむ、と首を傾げる。身分制度は緩くなったのであろうか?

「忙しくないなら仕事の内容などを話したりしたい、と思って。私は枢木 柩 (くるるぎ ひつぎ)という。よろしくお願いします。」

深々とおじぎをする。

コゼット > 「教師兼、顧問ね。」
(普通でいいと言われた少女は言い方を自然体に戻した。…ちょっと勿体無かっただろうか?等と少し思うが、それでは喋り難いだろう。)

「目上の人に対して敬意を持つのは大切だけど、無理して話し方まで変える程厳しくはないと思うわ?自然体でいいと思う。」
(話し方が変だった…とは言わない。)

「ええ、勿論構わないわ。私も今日戻ってきたばかりで生徒と話すのは久しぶりで。
──枢木さんね。私はコゼットよ、元素魔術の教師をしているの。宜しくね。」
(おじぎに軽く会釈をして返す)

「仕事の内容…。図書委員の事なら見ての通り本の貸し出しとか管理とか。禁書もそのうちに入るわね。
結構アブナイ本もあるらしいから、その辺りはしっかりとした許可が必要だけれど。」

枢木 柩 > 「よろしく、コゼット先生。ありがとう、話しやすい。」
にこ、と微笑んで。

「ふむ・・・ということは、少なくともここにある本は借りれるのか…便利だな…

げんそまじゅつ。西洋魔術の一部か?」
図書よりもそちらに気が行ったようで。

コゼット > 「それなら良かった。」
(釣られて微笑む。良い印象を持ったようだ。)

「ええそうよ。それでも一度に借りれる本は限られているけれど。
何より他の生徒も利用するものだからね。お互いに気持ちよく使う為にも守って欲しいわ。」
(禁書の類はちょっとややこしいけれど、と付け足して)

「ん、んー……そうゆう事になるのかしら。
言ってしまえば属性に関わる魔術でもあるわ、火とか水とか。
私はそれらの理解や技術を教えるのが主なお仕事。教師としては、それだけがお仕事じゃないけどね。」
(掌で軽く魔法を操るようなジェスチャー。無論ここで実際に魔術行使は出来ない。あくまで動作だけである。)

枢木 柩 > 「ふむ、了解した。」頷く。

「なるほど、陰陽道的なものか…なんでも基礎は大切だしな…。」

ふむふむ、と興味深そうに頷く。尻尾も揺れる。

コゼット > 「…陰陽道?近いような、そうでもないような…。」
(そんな術だっけ?と首を傾げながら)

「私の他にも図書委員の生徒はいるから、本を借りる時はここのカウンターに来て頂戴ね。」

(ふと枢木の尻尾に目が留まる)
「そういえば貴女も狐か何かの?
私達教師の中にも沢山の狐の尻尾を生やしてる先生が居てね。ちょっと小さいけれど。」
(これくらい、と手を掲げ、サイズを表す。)

枢木 柩 > 「陰陽も五行の理解が必要だし。似たようなものかなって。・・・本はまた今度借りることにしよう。」

視線と言葉に大きく尻尾を揺らし

「そうだな、妖狐だよ私は。先生の言っているのは多分九尾で、同類だけど系統が違うかも。へぇ、教師にいるのね。」
会ってみたいものだ、と続けて

コゼット > 「ああ…なるほどそうゆうもの、…なんだっけ?」
(自分の知る魔術以外には疎かった。)

「それじゃあきっと仲良くなれると思うわ。
私とはまた全然違った性格だけど、やっぱ同じ種族ともなると話も合うでしょうし。
…でも系統が違うって事は、………どうゆう事?」
(首を傾げる。人で言う国籍の違いだったりだろうか?
しかし、常世の生徒は依然として人間が多いが、異種族も少なからず居る。
そうゆう所で種族的な共通点が見つかるのは、学園生活に置いて安心感をもたらすだろう…と思う。)

枢木 柩 > 「たぶん。」曖昧である。

「系統が違うっていうのは、んー…九尾ってなんというか、魔法が凄いやつが多いんだけれど。私はそういうのあんまり得意じゃないから。力をためて尻尾を増やすより、体術に特化したッて感じで。」進化の違いみたいなもの。と

枢木 柩 > 「っと、そろそろ良い時間だし帰るとするよ。ありがとう話し相手になってくれて。おやすみなさい、先生。」にへ、と微笑んでお辞儀をして、図書室を後にするだろう。
ご案内:「図書館」から枢木 柩さんが去りました。<補足:桃色の長髪に金と青のオッドアイ、髪と同色の狐耳と尻尾を持つ妖狐。人間モード。>
コゼット > 「へぇ…色々あるのね。」
(その手の事情は詳しくは知らないが、一つ勉強になった。
そういえば尻尾の数だけ長く生きているとかなんとか…そんな話もあったような気がする。)

「ええこちらこそ。
おやすみなさい。帰り道には気をつけるのよ。」
(後姿と揺れる尻尾を目で送って。)

コゼット > 「……。」
(今となっては、言葉遣いの事についてはもうちょっと様子を見ても良かったかな?とも思う。
勿論不満がある訳ではない。ただ、ほんの少しだけもったいなかったかも、と。)

(気を取り直して、業務に励む。
…そういえば後程サイエル先生とクオン先生にはお礼を伝えておかなくては。
今朝は時間が合わなかったのか姿が見えなかったから。メッセージを送るだけでも多少違うだろう。)

コゼット > (…しかし、やっぱり外は良い。
病室と比べればこうして話す機会も増えるし。
今度からは無茶をせずにちゃんと…、いや、でもあれは不可抗力というか…等と頭の中で考えを巡らせながら。
…なんて事を言ったらまた怒られてしまうので、決して口には出さないが。

自分でも判っているのだ。生徒が大事とはいえ、それを守るものが犠牲になっては、それは悲しむ者が違うだけで他と変わらないのだと。
判っていても上手く行かない。それは自分の未熟さ故だ。
私は、まだまだ新米の域を抜け出せていない。)

コゼット > (そんな事を考えながら、淡々と図書委員としての役割を真っ当にこなす。
こうして利用する側ではなく提供する側に立つと、図書館を利用する者は結構居るようで。

中にはなぜこんな所にコゼットが、と彼女の講義を受けた事のある生徒から声を掛けられる事もしばしば。
そうゆう所に遭遇すると、魔術に関してしっかりと自分の学ぶべき事を調べ頑張ろうとする者が居ると判るのも、中々良いものであった。)

ご案内:「図書館」からコゼットさんが去りました。<補足:白い長袖のワイシャツと赤いネクタイ。いつもの帽子は被っていない。>
ご案内:「図書館」に相楽 満さんが現れました。<補足:ボサボサの髪で制服をキッチリ着込んでいる>
相楽 満 > 今日も今日とて古文書の解読に来た少年の姿があった。

「うっし、やるぞー」

古代言語の棚に立ち、手元の古文書の文字と照らし合わせて確認していく。
気の長い作業、黙々と調査を進めていく。

相楽 満 > 「……あれ、この文字……」

ヒットか、と思わせて字体が似ているだけだった。
数日探して見つからないものを、たった二十分たらずで見つかるはずがない。

「んん~……」

やはり古代言語が分かりそうな先生を探した方が早いか。
いやしかしせっかく始めたものを途中で投げるのも。
苦悩しながら次の本を取り、探していく。

相楽 満 > さらに二十分。
根気よく探してはいるが。

「なんかこう、もうちょっと……
 うまくいくと思ってたんだがなー……」

手元に正解が無いとわからないと、再び探索することもできない。
だが正解かどうかをつかむまで時間がかかりすぎている。

相楽 満 > そして一時間。

「……んー、これもダメ、と……
 まー今日はこんなもんかな」

ぱたんと本を閉じ、棚に戻す。
ぐーっと大きく伸びをして。

「……見つかるのかね、本当に」

また少し不安に駆られ始めるが、首を横に振った。

相楽 満 > 「ホムラギが手伝ってくれたのに、そうも言ってらんねーな」

ほふ、と息を吐き出し、図書室を後にする。
あくなき挑戦は続く。

ご案内:「図書館」から相楽 満さんが去りました。<補足:ボサボサの髪で制服をキッチリ着込んでいる>