2015/06/18 - 12:44~23:23 のログ
ご案内:「屋上」に東雲七生さんが現れました。<補足:1年生の赤い髪の少年、身長160、チビって言うなし。/乱入歓迎>
東雲七生 > ………。

(──正午の屋上。
 別の時間帯であれば閑散としているこの場所も、この時間帯だけは別の顔を見せる。

 そう、それはカップルたちの巣窟。
 天気の良い日にはそれこそ十数組ものカップルたちがあっちでベタベタこっちでイチャイチャそれはそれは筆舌に尽くしがたい。
 いっそ溶けて融合して新種の魔法生物として処理されてしまえ。そんな文句の1つも言いたくなる空間。

 そんな真っピンクエリアに東雲七生は居た。一人だけ犬カレー空間みたいになっている。)

………。

東雲七生 > ………居辛ぇ……。

(居辛かった。
 凄く居心地が悪かった。
 だって視界は四方ピンク固めだ。
 これで笑顔で飯が食えたら尊敬しても良い。
 そんな事を本気で思いながら、箸を動かす。凄まじく箸が重い気がした。)

……やっぱ引き返せば良かった……。

東雲七生 > ……。

(もはや弁当の味も分からない。
 今食べたのが玉子焼きなのかミニハンバーグなのかも分からない。
 ただ、少ししょっぱいような、そんな気がして。
 東雲少年は静かに空を見上げた。流石に空中でイチャつくアクロバティックなカップルは居ない。


 ──はずだった。)

………鳥かー……。

(一組の小鳥がじゃれ合う様に飛んでいた。)

東雲七生 > ………。

(さてこの東雲少年。
 何も好き好んでこの世の地獄をエンジョイしている訳では無い。
 そもそも最初はこの場に自分一人しか居なかったのだ。
 昼前の授業が休みとなり、唐突に空いた時間を潰そうと弁当片手に一足先に屋上に来ていたのだ。
 屋上は風が心地良く、まだそんなにお腹も空いていなかった東雲は食前の昼寝を敢行した。寝るのは結構カロリーを使う。)

──起きたら囲まれてたんだよなぁ……。

東雲七生 > ……。

(そもそも人が気持ち良く寝てる所にやってきて弁当を広げた挙句弁当そっちのけでイチャつくとはどういう神経してるのか。
 せめて弁当を食え。食わねえならくれ。
 しかし今は何人前食べてもその味はちょっとしょっぱいだけだろう。
 ここまで来ると 明日地球ほーろべ☆ くらいは言いたくもなる。)

………そもそも学校でイチャつくって何さ……。

東雲七生 > ………。

(ちょっと身体から水分がだいぶ抜けた気がして、ペットボトルのお茶をあおる。
 昼寝前に買ったそれは少しぬるく、やっぱりお茶の味なんて分からなかった。ちょっとだけ、頬を濡らす冷たさが増した。)

……はぁ。

東雲七生 > ………。

(もし、自分が念動力や発火能力、あるいは視界の気に入らないもの全て粉微塵に吹き飛ばす異能を持っていたら。
 
 ──そんな事を、特に理由もなく考えてみる。

 きっと退学どころの騒ぎではないだろう。
 それでも構わない。東雲少年は本気でそう思っていた。

 俺みたいな思いをする男子が、一人でも減るのなら。
 悪魔の如き所業であろうと、躊躇なく行おう。心からそう思えていた。)

──出来たら、だけど。

(そう、出来ない。 そんな能力は一度たりと発現の兆しすら見せたことが無かった。)

ご案内:「屋上」に神宮司ちはやさんが現れました。<補足:巫女舞の少年。普通の学生服姿>
東雲七生 > ………。

(自分はなんて無力なんだ。
 
 そう嘆きながらウィンナーソーセージを頬張る。
 ちょっとだけ味がした気がした。)

………精神鍛錬だと思おう。

神宮司ちはや > (お昼の購買戦争からもみくちゃになってやっと得た戦利品、
 惣菜パンやら何やらをビニール袋に入れお茶のペットボトルとともに何気なく屋上へと上がっていく。

 今日は少し天気が良くない気もするから人が少ないかもしれない。
 ちょっと様子を見て良さそうならそこで食事しようと、屋上の鉄製の扉をヨイショと開けた。

 扉を開けた先は――、ピンク色の世界だった。
 カップル以外立ち去れしっしっとばかりにはい、二人組作ってーみたいな
 ※ちなみにちはやは二人組制度が大変苦手だ。
 甘ったるいチョコレートとスニッカーズと月餅を足して混ぜて仕上げにガムシロップぶっかけましたみたいな
 そんな青春の甘酸っぱさがむせ返る空間。

 ちはやは固まった。固まった視線の先にひとりぼっちの生徒が、居た。)

東雲七生 > ………。

(こんな精神の鍛練法があって良いのだろうか。
 仮に認められるとして、この鍛錬の先に待つものは何だろうか。
 全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えられるとでも言うのだろうか。
 
 ──それも良いかも知れない。

 虚ろな目で空を見上げ、ぼんやりと考えた。)

神宮司ちはや > (周囲はショッキングピンクがかった華やかかつ楽しかろう
 フルカラー空間なのに対しその男子生徒の周りだけは
 セピアで寂しそうに見える空間だった。

 本来ならばこんな所に居られるか!ぼくは別の場所に移るぞ!と
 内心で決意して一目散に立ち去るちはやであったが、
 彼の哀愁ただよう佇まい、空を見上げる視線、悲しげな横顔に何故か逃げちゃダメだと思い始める。
 それは男子生徒だけが持てる共感だったかもしれない。

 周りを邪魔しないようにそぅっと足を忍ばせこの甘ったるい空間に異物が進入する。
 当然誰も気にしちゃいない。
 君だけじゃない、僕も一緒だ。
 そんな思いを抱きながら※もちろん声はかけられない
 見知らぬ男子生徒の1メートルほど離れた横のベンチで
 パンの袋をあけはじめた。)

ご案内:「屋上」にビアトリクスさんが現れました。<補足:上はシャツ、下はスカートの男子生徒。油絵具のにおいがする>
東雲七生 > ……?

(遠くの方で愛を囁く声以外の音を、耳が捉えた。
 それはパンの袋が開く音。さながら静かな湖面に一石が投じられた様な、そんな気持ちが東雲の心の中に起こる。

 反射的に首だけで音の出所へ振り返ると、そこに居たのは──)

………お、おn……おと、……おとこ?

(ちょっと見た目で判断が難しかったようだ。制服は男物、に見えたが。)

ビアトリクス > (午後の授業はたまたま休みだし、昼食がてらゆっくり
 屋上でスケッチでもしようと思ったのが運の尽き……
 スケッチブックと昼食入のビニール袋を抱えて
 屋上に続く扉を開いたビアトリクスを出迎えたのはアベック空間だった。
 やはり彼もまたこういう空間に対しての耐性はなかった)

(『間違えちゃいましたー』みたいな顔をして踵を返したほうが良かった気がするが
 なんとなくそれは敗けたような気がしてできなかった)

「クソッ死ねよこいつら……」

(そんな呪詛が微かに漏れる)

(所在なげにウロウロしてとりあえずご飯を食べる場所を探していると
 空気が違う二人が目に留まる
 あっ仲間だな…… ※声はかけない)

神宮司ちはや > (横からかけられた言葉に臆病なちはやは、はっと気づく。
 思わず同じように振り返り、だが聞こえた言葉に反射的にこう言った。)

お、おとこです!!!!

(力いっぱいそういった。言い切った。
 しかし自分の説得力のなさは身に沁みて分かっている。辛い。
 と、叫んだ瞬間我に返る。)

あ…………ご、ごごごごめんなさい!

(初対面の人にいきなり何言ってるんだ。
 真っ赤になって慌てて俯いた)

東雲七生 > だ───

────だよな!!

(少年の謝罪を遮る様に、力一杯頷いた。
 良かった、間違ってなかった。これで女子だったらどうしようと本気で思ってた。
 そんな杞憂とも一瞬でおさらば出来た。)

良かったー、俺以外にもフリーマンが来て。
このままピンクに心をどす黒く塗り潰されるとこだったぜ。

(さっきまでの虚無を表現した顔は何処へやら。
 太陽の如き笑みを浮かべ、ベンチの少年へと近付いてくる。

 その途中、更なる訪問者を見つけた。)

っと、そっちに居る奴も………

(また、判断に困った。)

ビアトリクス > (全力の男性宣言に思わず注視してしまう。
 たしかになよなよしていて女の子にも見えるな……
 いや、自分が言える話でもないけれど)

「男だけど」

(大して面白くもなさそうにあっさりと事実を告げる。
 どうもこの学園というのはジェンダーが適当らしく
 スカートを穿いているぐらいでは大して驚かれないことが多かった。
 ラクでいいような微妙につまらないようなそういうお年頃である)

「余った男三人か……
 まさに負け犬の寄り集まりだなこりゃ」
(周囲の状況を見渡して、皮肉げに呟く)

神宮司ちはや > (力強い相槌に何故か慌てて首を縦に振る。
 そして何故か近づいてくる相手に席を開けようと、脇へ少し移動した。

 つられて見た新しい来訪者に自分も男女どちらか分からず首を傾げたものの
 相手が男と宣言すればほっと息を吐いた。
 でもなんでスカート履いているんだろう?複雑な事情があるのだろうか。)

ま、負け犬って別に勝ち負けの話じゃ……ないと思うん、だけど……

(おずおずと皮肉めいた呟きにこちらも小さい声で反論する。)

東雲七生 > 男か!!

あ、サンキューな。

(ビアトリクスの返答にも大きく頷いて、ベンチに腰を下ろす。
 ピンク色の空間に僅かばかり対抗できる空間が出来上がったわけだが、これは、何色なんだろう。
 そんな事を思いながらも負け犬を否定せんと口を開く。)

そーだぞ、負け犬なんかじゃねえよ。
そもそもまだ勝負に出た事もねえよ、未知数組だろ。

(きっとまだまだこれからだこれから、と力説しながらベンチへと手招く。)

ビアトリクス > (その居心地の悪そうな様子じゃ
 負け組と言って差し支えないんじゃないかな?
 とビアトリクスは思いながら……
 七生に手招きされるままベンチへと向かい、座らせていただく)

「勝負ねえ……勝負に出れないからこんなところで
 肩身を狭くしてるんじゃないかな。
 たしかに勝負しなければ無敗のままでいられるけどそういうトンチ?
 そもそも人類は殖えすぎだだし
 ここにいる奴らは全員残らず石油にでもなってくれないかなあ」
(ジト目で自分も袋からサンドイッチを取り出して包装を剥く)

神宮司ちはや > (3人並んでの昼食。うん、これならきっと桃色の気配にも対抗できそう。
 などとちょっぴり心強く思う。
 男子同士なら気兼ねもあまりしなくて良さそうだ。
 かぼちゃコロッケパンを少しずつ頬張りながら)

 あの、そもそも勝負って何のこと……?
 場所の取り合いのこと?
 それに皆石油になったらきっと困る人も居るんじゃないかなぁ……

(いまいち勝負と言われても何の勝負なのかがはっきりと想像につかない。
 それに皮肉でも人が石油になるなんて恐ろしい。
 自分が石油になって燃やされる想像をして少しぞっとした。)

ビアトリクス > (このなよなよした男との会話にどこか噛み合わないものを感じて
 彼の顔をまじまじと見つめてしまう)

「ぼくは腹立つ奴が石油になっても全然困らないからな~。
 人間を石油に変える異能が発現してればよかったのに。
 勝負っていうのは……なんだ、アレだよ。
 きみは女の子にモテたいとか……そういう欲求はないわけ?」

(サンドイッチを遅いペースで食みながら)

東雲七生 > 出れないんじゃなくてまだ戦う相手が居ねえんだよ。
まだ送られる戦場が無えの。別に肩身の狭い思いなんか……して……たよな……。

(頑張りきれなかった。
 軽く溜息を吐いて弁当のおかずを口に放り込む。
 少女っぽい少年とスカート穿きの少年に挟まれて何とも言えない状況だが気にせず咀嚼する。)

石油だったらこいつら幾らくらいで売れんのかな。
つか、そっちの、金髪の方は確かどっかで見たけど、
お前お前、あんま見ない顔だよな?ていうか、一年?

(ちはやを見つつ疑問を口にする。
 ちょっとタイミングがビアトリクスと被って、まずったな、と言った後で思った。)

神宮司ちはや > (ビアトリクスに見つめられると居心地悪そうに視線を逸らす。)

は、腹が立っても石油になんかしたら、きっと後悔するんじゃないかな……。
元に戻せるなら話は別だけど、一時の感情でわーって怒ったりとかしたら……悲しくならない?

(話が欲求方面に向かうと飲みかけたお茶を吹き出しかける。)

ぶっ!モ、モテ…モテモテ???
えええとえっと、無いわけじゃない……し、話ができたらいいけど
そのぼくなんか地味なやつだし、気にかけてももらえないっていうか
まずはお友達から入って交換日記とかから始めたいかなとかえっと……

(浮いた話の一つもなく、そういったことに奥手なのがバレバレである。
 そして交際とは恋とはどういうものかしら。はっきりとした形はわからない。)

あ、えっとぼくは神宮司ちはやです。中等部の1年で……

(無言でお二人は?と尋ねる。
 どちらも年上の気配がするが実際はどうだろう?)

ビアトリクス > 「悪かった、悪かったよ……冗談だよ。石油になんかしない。」
(悲しくならない? と訊かれやりづらそうにそっぽを向く。
 なんというか善良過ぎるやつだ――)
「……。交換日記……今どきそんなことやってる奴なんているの?
 純朴すぎるだろ……一生草食系小動物のままで過ごすつもりかきみは」
(ため息)

「ああ……ぼくは日恵野ビアトリクス。一年生。ちなみに歳なら15」
(と自己紹介。一応同じ一年生であることには変わりないが)

ご案内:「屋上」に蒼穹さんが現れました。<補足:lim:16時頃>
東雲七生 > 俺はモテたいけどなー、ふつーに。

って、そっか中等部かー。そりゃー見かけない訳だわ。
俺、東雲七生。一年。歳は……ああ、日恵野と同じで15。

となると、ちーちゃんとは1つか2つ俺らが上って事だな!

(ニッ、と下手をすれば初等部にも見られかねない様な笑みを浮かべる。
 その後ビアトリクスの方を見て)

中等部の一年だってよ、それじゃーまだモテたいとかそういうの分からねえのも無理は無えって。
俺だって分かんなかったもん、中学の時。

蒼穹 > (時、昼ごろ。所、屋上。ふわり、と羽もないのに屋上に降り立てば、何やらカップルリア充であたりは満たされていた。なんだこれ。だけれど、己はそんなことを気にせず、颯爽とそこを通過しようと思った折。)

…ん?―――んぇ?
(思わず、二度見。一見それぞれ違う意味で女の子っぽいような風貌をした男子が3人組。カップル溢れるこの地に3人組と言うだけでも目立つのだが。それ以上に異色さをはなつメンバーである。…して。そのうちの一人は知り合い、というか友人であった。)

やっほ、東雲君。…とお友達の方々、かな?
お昼ごはんでも食べてるの?
(とか何とか、手を振りながらカップルの防壁にも臆さずそちらへと歩みを運び、問いを遣ってみる。)

神宮司ちはや > (石油になんかしないと言われれば、ぱっと安心したかのように表情が明るくなった。
 嬉しそうに残りのパンを食べ、チーズ蒸しパンに手を付ける。)

で、でも男女正しいお付き合いって交換日記から始めるんでしょう?
おじいちゃんがそう言っていました。

(日恵野さんに東雲さん、と復唱する。)

あ、ぼくは13歳だからお二人のほうが年上ですね。
そ、草食系小動物……。
で、では東雲さんや日恵野さんはモテたいので
頑張って爪を研いで機をうかがう肉食?動物なのですか?

ビアトリクス > 「そういうもんかな。
 ぼくが同じぐらいの歳の時はそんなことはなかったけど」
(それとも周りが早熟すぎただけなのか?
 そんな風に言われると少しばかり自信が薄れてくる)

(肉食なの? と訊かれ、どうかな……と天を仰ぐ)
「……そういう欲求はまああるけど、
 よく考えたら多分そういうことしてる時間も金もないな。
 交際ってのはいろいろコストがかかるらしいし」
(年中イチャイチャしてる奴らはよくそんな余裕あるなと思う。
 むしろそっちのほうが妬ましく思える)

(天を仰いでたら新たな闖入者が。
 今空から降りて来なかったか? いやよくあることか。
 ペットボトルの冷たい紅茶を一口)
「そうだけど。きみは男やもめの観察にでも?」

東雲七生 > お、ちーっす。蒼穹じゃん。
そうそう、飯食ってんの。こっちの二人は今さっき知り合ったばっかり。

(箸を持ったままの手を蒼穹へと振る。なんかだいぶ失礼な括りに入れられてた気がするけども。
 そして横から聞こえてきた単語に怪訝そうな顔をする。)

交換日記から?え、マジで?
そんな事お前の爺ちゃん言ってたの?何時代だよ……。

(ああでも、そういうのもフゼーがあるとかそういうものか、と首を傾げた。)

そうかなあ。
俺は中一ん時って別にモテたいとかそんなの考えなかったけど。

肉食?
いやまあ、肉は好きだけどさあ……それと何でモテたいのが関係するん……だ?
(困った様に頬をかきながら、訪ねてきたちはやではなく、ビアトリクスへと訊く。)

蒼穹 > ああいや。なんだろう。
空中散歩をかねて教室に戻ろうかなとか何とか。
たまたま知り合い見かけたから気になっただけー。観察ってつもりじゃあないよ。
(首を横に揺らしつつ。やっぱり食事中だったようで。)

ん、やっほー、東雲君。そっか、じゃあ割と私と同じ境遇だね。
そう、それじゃあ私が奢るのはまた今度になりそうかな。
(箸を持っているその手からするに彼も含めて皆昼食中である。とすると、食べるもの一つとして持ってきていない己は早々に引き返してしまったほうがいいのだろうか。)

…最近は草食系が流行とか言うけどどうなんだろうね。
(ぼそり。)

ビアトリクス > 「……そのおじいちゃんの言うことはあまり真に受けないほうがいいよ。
 特にイロコイに関してはね。文明というのは常に進歩し続けていくものだから」

「……まあ中一って言ったらまだまだ誰がかけっこで一番とか
 そういう下らないことに情熱を燃やす時期でもあるのかもしれないな」
(若干呪わしげにそう吐き捨てる。何か嫌なことでも思い出したのかもしれない。
 七生の問には、えっ知らないの? という表情を浮かべ)
「牛と虎を思い浮かべてみなよ。
 草食の牛がぼーっと草を食んでるところに
 肉食の虎が襲いかかってむしゃぶりつく……
 要するに恋愛にどれだけ貪欲か、ってことさ」
(そう教えてきかせる。
 つまりビアトリクスもまた草食系ということになるのだが……)

神宮司ちはや > (大人びたビアトリクスの意見にもしかしてこの人は誰かと付き合ったことがあるのだろうかとひっそり思う。)

コスト、お金と時間……。そういうものを自由に使えるから
お付き合いって大人のものなのかもしれませんね。
ぼく、お金の使い方も時間の使い方もよくわからないし下手だから

(東雲の言葉に大きく頷いて)

はい、確かにそう言っていました。それから付き合うようになったらちゃんと報告するようにって。
大事な話は全部おじいちゃんを通さないと。

……それとちーちゃんってぼくのことですか?

(呼び名が案外に可愛かったので自分のことなのかどうかわかりかねた。

 中空から降りてきた女生徒に目を丸くするもあまり堂々と話せるわけもなく。
 東雲が話す横から失礼のないように会釈するに留めた。)

蒼穹 > (ちら、と会釈されたのが見えただけで言葉が向かってこないのなら。それでは少々寂しいし、なんとなく、こちらから仕掛けてみようかなんて。)
やっほー。
…ちーちゃんでいいのかな?
(そちらに向き直りながら、手を振ってさっき飛んできたあだ名のようなものを拾ってみる。馴れ馴れしいのはご愛嬌。)

男三人寄れば・・・。
(ガールズトークならぬボーイズトークなのだろうか。)

東雲七生 > ん、そうなるな。
割と昼より放課後の方がありがてえなあって思うし。

(蒼穹の言葉に頷いた。
 昼の弁当は、まあ色々とあって間に合ってるのだ。)

へー、でも俺の知ってる女子って大体のんびり草食ってるようなイメージないんだけど……。
何て言うかこう、食う!!ってよりそれとなくちやほやされたくねえ?ちょっとキャーキャー言われてみたくねえ?

(ろくろを回す動作をしながら左右の二人に力説する。
 別に誰かと恋仲になりたい、っていう訳じゃないのだ。ようするに。)

そうだぜ、ちはや、だからちーちゃん。
何か変か?……ちはや、って呼ぶよりややこしくなくて良いと思ったんだけど。
(東雲にとっては、ちはやの方が女っぽい、らしかった。)

蒼穹 > あれ、ってことは東雲君、晩御飯もこっちで食べるの?
それともおやつ的な?それとも学外のどっかで奢れと言うのか…っ。
(放課後のご飯。思いつく限りをあげてみる。なんだかんだ、皆仲良く食事しているようで。ともすれば、カップルのやまに三人の男子組み。それと、己。…あれ、これ孤立してるの私だけじゃね?と思った。)

神宮司ちはや > あ、そうか。最近の人はきっとメールとかそういうので連絡とりますよね。
ぼくあまりメール使ったことがないからすっかり忘れていました。
あは、でも文明の進歩ってちょっとかっこいいなぁ。

(ビアトリクスの言葉になるほど~と相槌を打つ。

 挨拶されればびくりと反応して蒼穹に目を向ける。)

ど、どうも。えっとちーちゃんではなくて神宮司ちはやです……。

(ちょっと否定した。否定したけど東雲がそう呼んでいるからたぶんそう呼ばれてしまうだろう。
 東雲のろくろを回す動作に首を傾げながら苦笑する。)

で、でも女の子に囲まれたりなんかしたらぼく、どきどきして
落ち着かないし、キャーキャー言われたりなんかしたら逃げ隠れしちゃいそうです……

あ、いえ……東雲さんがそう呼びたいなら構わないです。

(ちーちゃん、アダ名で呼ばれるのってわりと久しぶりかもしれない。
 少しだけ嬉しいが可愛すぎるのは気にかかった。とはいえ不満を露わにする勇気もない。)

ビアトリクス > (サンドイッチを平らげて、少し足りなかったので
 スカートのポケットをまさぐって、そこからキャラメルを一つ取り出して
 包装を剥く……)

「ちやほやか~。そうなんだ……
 まあ、ちやほやされるだけならラクだしね。なんのコストもかからないし」
(もちろんそういう欲求もないわけではないが。
 どこか自分だけ浮いているものを感じてしまった)

(そんな会話の中、ん? とふと気づいて七生と蒼穹を見比べる。男子と女子)

「ひょっとして君たち何か一緒に食事を食べる約束を……?」
(それはいわゆるリア充というやつなのでは?
 ビアトリクスはいぶかしんだ)
(それともこいつも実は男だったりするんだろうか)

ビアトリクス > 「ちーちゃん、ね……」
(ちはやのほうをチラ見してそう口に出してみる)

「ちーちゃん」
(もう一度呼んでみる。
 ククッとこらえ気味の笑い声が漏れた。
 どうやらツボってしまったらしい……)

蒼穹 > あ、どうも。蒼穹《ソラ》だよ。よろしく。
あの、ちはやは…ちはや…"君"だよね?
(多分男子と言う推測で間違いはないのだろうけれど。どうにもちーちゃんと呼ばれてしまう理由も分かる気がする。じぃーと、した視線を向けながら。)

…ああいや、違う違う。でも確かにそうかもしれない。
私の奢りで今度一緒に食事ってね。
―――あと私は正真正銘「乙女」だよ失礼なッ!
(心を読んだのは邪神の力か、それとも乙女の力なのかは不明。けれども、その彼の胸中の言葉を、こちらは口に出し、指差して否定するのであった。)

東雲七生 > 晩飯っつーか、放課後の居残り前の腹ごしらえっつーか。
んまあそんなとこ。商店街に学生用のイタ飯屋があるんだよ、安くて量が多いの。まあ、味はそこそこなんだけど。

(蒼穹に簡単に説明しつつ、いまいち乗りの悪い左右の男子に肩を落とす。)

お前らなあ、それで良いのかよ。
もっとこう、……なに、何だ……まあ、良いのかなあ……。

(あれ?俺ががっつき過ぎなだけか、とちょっと不安になり始めている。
 しかしビアトリクスの言葉にすぐさま首を振って)

いや、それはない。
単に蒼穹に奢ってもらう約束してんだよ、2000円分。
前にちょっと野暮用の手伝いをしてなー、そのお礼って事で。

ちーくん、だと何か痛そうな感じするし、顔だちも女子っぽいし。
良いじゃん、ちーちゃん。うん、我ながら良いニックネームセンスだと思うぜ。
(自画自賛しつつご飯をかっ込んだ)

ご案内:「屋上」に蒼穹さんが現れました。<補足:lim:16時頃>
ご案内:「屋上」に蒼穹さんが現れました。<補足:lim:16時頃>
蒼穹 > イタ飯って何かと思ったら死語じゃん…なんでそんなの知ってるんだよ東雲君…。
っていうか、抜け目ないね。そういうの知ってるって。
ん、おっけー、じゃそこで奢りね。2000円。
あっはは、私との食事じゃあデートにさえなんないって言うのか東雲君は。
…まぁ、実際そのとおりなんだけども。
(なんだか身も蓋もない言い方をしているような、そうでもないような。)

神宮司ちはや > ちょ、ちょっとちーちゃんってそんな笑いながら
呼ばなくたっていいじゃないですか……!

(笑いを堪えるビアトリクスを見逃さずちょっとむくれる。
 それに蒼穹からの曖昧な性別の確認に追い打ちがかかる。
 じっと見つめられれば視線をそらした。)

は、はい男です。そ、そんなに女の子っぽいってこともないと思うんですけど……。

って、東雲さんひどいです!
さっきも言いましたけどぼくおとこですから!!!

(顔立ちが女子っぽいに不満げな顔をする。しても別に顔形が変わるわけではないが。)

でも、なんか女性とご飯を一緒にいくというだけで
すごーくすごーく……大人っぽいというか……

(言葉の外につまりそれはご縁があるのでは?というにじみを含ませる)

ご案内:「屋上」に蒼穹さんが現れました。<補足:lim:16時頃>
ご案内:「屋上」に蒼穹さんが現れました。<補足:lim:16時頃>
ビアトリクス > 「ぼくは別にちやほやしてもらうだけなら男でもいいかな。
 女子にちやほやされるのはまあ楽しいけど……
 そういう奴っていじめられるよ。絶対」
(断言する。)
(この集まりの中にも女子にちやほやされてなおかつ
 いじめられっ子の素質の持ち主が約一名いる……)

「なーんだ、そうか」
(少なくともビアトリクスが邪推したような意図はないらしい。
「でも男女が一緒に食事するというステップを踏んで
 そういう関係に発展するという可能性も大いにありえるからなぁ~。
 ちーちゃんも言ってるけどさ」
(異性同士という関係はたやすく深淵を作り出す。
 ビアトリクスはそれを知っている。油断はならない)

「……ん? 考えが漏れてたかな、悪かったね。
 お詫びにこれでもどうぞ」
(ポケットからもう一粒キャラメルを取り出して蒼穹に投げる。
 どうやら食べるものもないようだし)

蒼穹 > …男?女?
…ああうん、男の子…なのかー…。
それにしては、女々しいね、さっきの反応といい。
(興味津々といったようで。それていった視線を追うように足を運びながら口元を歪め小さく笑って。悪戯心満載な笑顔。)

…いやでも、東雲君は奥手っぽいし、まぁまぁそういうことにはならないんじゃないかなって私は思うけどなぁ。
そうでしょ、東雲君。
(にやりと、またと悪戯心にたたえられた笑顔を今度はそちらへと向けるのだった。)

あはっ、どうもどうも。
(ないすきゃっち。宙に放物線を描くキャラメルを片手でつかんで。それから包装のビニールをはがしてポケットに突っ込んだ。)

ご案内:「屋上」に蒼穹さんが現れました。<補足:lim:16時頃>
ご案内:「屋上」に蒼穹さんが現れました。<補足:lim:16時頃>
ご案内:「屋上」に蒼穹さんが現れました。<補足:lim:16時頃>
東雲七生 > え、死語なのイタ飯。知らんかったわー、いや、まだ現役なんだと思ってた。
流行の移り変わりは怖いねえ。あっという間に置いていかれる。
……つーか、え?なに?蒼穹も食うの?
(支払いだけじゃないの、と凄い驚いた顔で尋ねる。
 自分だけ食べるつもりだったようだ。もはや色気も何も無い純粋な食気だけのお付き合いだ。)

いいじゃんいいじゃん、男なら細かい事は気にすんなって!
な、ちーちゃん!どうせそのうち毛とか生えて男っぽくなるさ!……たぶん。
(自分の身にも起こっていない事は保証できないのだ。困った事に。)

え?男にちやほや……
日恵野、お前、やっぱそっちの……?
(ちょっとだけちはやの方へと、座る位置をずらした。)

ご案内:「屋上」に蒼穹さんが現れました。<補足:lim:16時頃>
ご案内:「屋上」に蒼穹さんが現れました。<補足:lim:16時頃>
ビアトリクス > 「え、きみ彼女の前で一人だけ食事するつもりだったの?
 ないわ~」
(横で聞いていてちょっと良識を疑ってしまった。
 これは確かにモテるとかモテないという問題ではないのかもしれない)

「いや違うからね。……やっぱってなんだよ」
(やや距離を置く七生にうんざりした様子で否定する。)

神宮司ちはや > (ああなんかちーちゃん呼びが定着してしまった。
 まぁ別に怒ることのほどでもないかと諦めた。)

ぼ、ぼくはれっきとした男ですよ……。
女々しいって言われてもだって……じゃあ男らしいってどんなことなんでしょう?

(少しむっとしたように聞き返す。そりゃ男らしさがすぐ手に入れば苦労はしないが成長は自分の意思でねじ曲げられるものでもないし……。
 と困ったような顔をする。)

毛って……?生える?毛が生えると男っぽくなる……?
!! ヒゲでしょうか?!

(力いっぱいの回答。
 東雲とビアトリクスの会話に『そっち』ってどっちだろうといぶかしがった。)

蒼穹 > んと、ごめんね。そろそろ失礼するよー。
東雲君はまた今度機会があったら。
それじゃーね。お先にお疲れさまーっ。
(ひらん、と手を翻して後ろ手を彼ら三人組に振れば、すたすたと階段のほうへと歩いていって、一足先にその姿を消した。キャラメルは、おいしかった。)

ご案内:「屋上」から蒼穹さんが去りました。
ビアトリクス > 「ヒゲ……」
(再びちはやの顔を見る。
 その中性的な顔に脳内でカイゼル髭をコラージュしてしまい
 身体を折り曲げて声を出さずに笑ってしまった)

「……っくく。いや悪い。
 ちーちゃんはそのままでいいよ、そのままで。」

(去る蒼穹氏を軽く手を振って見送る。
 現れた時は飛んできたけど去る時は階段を使うのだな……と
 どうでもいいことを考えた。)

東雲七生 > えっ、別に彼女じゃないし奢りだし……
労力に対する報酬だからそれが妥当かなって……。
(流石にすこし狼狽える。何かおかしい事言ってるだろうか。
 奢ってくれるって言うから奢られる。それだけの筈だ、と。)

そうそう、ヒゲな。
どういうわけか俺も生えてこないんだけどさー……何てーの、やっぱヒゲあった方が男らしく見えんのかな。

(俺も生やしてみてえなあ、と呟くが。
 その顔はどちらかと言えば童顔で、とても髭の似合いそうな感じでは無い。)

いや、ほら、まあ……な?違うって言うんなら良いけどさ。
さっきから妙にその、なんてーの?疑うわけじゃねえんだけど……。

(注意深くビアトリクスを観察しつつ、言葉を選んでいく。
 蒼穹は和やかに手を振って見送った。)

神宮司ちはや > (去っていく蒼穹に会った時と同じように会釈を返す。
 階段、あの人も使うんだ……と少し驚いた。)

で、でもヒゲ生やしたらちょっと男らしくなると思いません?
日恵野さんもきっと男らしくなれますよ!おひげ!
東雲さんだって……だって……

(言いかけながらその顔を見るとだんだんと声が小さくなった。最後にはごめんなさい……、と何故か謝った。)

ビアトリクス > 「もうちょっとこうなんだ、モテたいなら……いややっぱいいわ」
(七生の狼狽に、何かを言おうとして諦める。
 説教できるほど偉いわけでもないし……)

「ぼくはヘテロセクシャルを自認しているが。
 仮にそうではなく、“そっちのケ”があったとして……
 君にとって何か不都合な話でもあるかい?」
(まっすぐ顔を見て、きっぱりと言う)

(ちはやの言葉に、思わず自分の口元を手で押さえて)
「……いや、ぼくは結構かな。似合わないだろうし、
 そもそも男性らしさを求めるつもりもないよ。
 もしそうだったらスカートなんざ穿かないさ」

東雲七生 > 何で謝られたんかな俺!?

(自分でも少しは思い当たる節はあったが。
 でもそれは認めちゃいけない気がした。何と言うか、男のプライドって奴だった。)

いやまあ、俺に何の不都合も無い……よな。
でもほら何があるか分かんないからさ、男とか女とかそういうの関係なくさ……。
そもそも何でお前スカート穿いてんの。確かに小便するとき楽そうだけど。
(それが理由じゃねえよな、と怪訝そうに首を傾げる。)

神宮司ちはや > い、いえ別に……。

(視線を東雲から逸らしながら申し訳無さそうにもう一度謝る。
 この3人だれも男らしさって持ってないんじゃないかな、とか失礼なことが思い浮かんだ。)

あ、あのぼくもなんでスカート履いていらっしゃるのか気になります。
聞いてもいいですか?

(踏み込みにくい話題なだけに今本人が口にしたのをきっかけに尋ねてみる。
 とてもデリケートな問題だったらどうしようと内心どきどきしてはいるが。)

ビアトリクス > 「理由はいろいろあるけど……
 まあ精神修養みたいなものかな」
(この手の質問はされなれているのか、淀みなく応える。
 答えを用意しているのかもしれない)
「あるいはぼくがもう少しかけっこが早かったら……
 こんな格好をしようとは思わなかったのかも知れないね」
(わずかにコンプレックスが声に滲む。)

「あと、似合うだろ」
(真顔でそう付け足した)

東雲七生 > ……何でまた謝った!?
いや、別にいい、答えんな。虚しくなるから。

(きっとちゃんとした返答をされたら心がちょっと曲がりそうだ。
 だったら触れなければ良い。気にしなければいいのだ。)

……ふーん、精神修養。
まあ別にどんな格好してようと構わないと思うけどな。変に露出が多いって訳でもねえし。
……んまあ、似合ってるかどうかは、俺そういうセンス無いんでわかんねーけど。

(センスが無いという理由でコメントから逃げた。
 それでいて何か言えよ、とちはやへ視線を送る。)

神宮司ちはや > (ビアトリクスの答えに息を呑む。
 少しだけその気持が判るような気がしたからだ。
 自分だってもっと堂々と出来る何かがあったのなら
 ちょっとだけ今の自分より少し違う形になっていた気がしなくもない。
 コンプレックスの滲む声に寂しいもの感じる。

 とはいえ、その後に付け足された言葉にちょっとがっくりとなって)

あは、は、でも確かに悪くない、と、思います……。

(いくら精神修養でも自分はスカートを履きたくはきっとならないだろうなと思いながら)

ビアトリクス > 「一般から少し離れた服装をするっていうのは
 緊張感があるものなんだよ。
 ぼくは日常でも少しだけ緊張して生きていたいんだ。
 ……最近はすっかり慣れてきてしまったけど」
(聞きようによっては変態とも捉えられかねない補足。
 しかし紛れも無い理由の一つだった)

「悪くない、か。ありがとう」
(あまり嬉しくもなさそうに礼を言う。
 これもまた慣れているのかもしれない)

(ポケットからもう一つキャラメルを取り出して
 それを口に放り込む)

東雲七生 > 緊張感ねえ……。
緊張感、緊張感……。

(特に平和ボケしている実感など無いが、それこそ平和ボケたる証かもしれない。
 なんて事を真面目に考えつつ、そういえば、と)

そろそろ定期考査だよな。
緊張と言えば、そっちのがだいぶ緊張なんだけど。

(東雲七生はいわゆる成績劣等生である。)

ビアトリクス > 「定期考査なんて毎日まじめにノート取ってれば問題なくない?
 実技はぼくも全然自信ないけど」
(当然のようにそう口にする)
(ビアトリクスはどちらかというと優等生だった)

神宮司ちはや > でもちょっと、いつもと違う格好をするって緊張しますよね。
わかるような気もします……。

(自分もきちんとした場で巫女舞を披露するときには
 巫女衣装を着こむことはある。
 披露するという場の力もあるだろうが、衣装が変われば
 身も心も引き締まるというのは確かに経験があるが。
 だがこの場ではそんなことを白状するつもりはない。

 定期考査の言葉にあ、と声を上げて)

そ、そういえばそうでしたね……。
ぼくも実技とかからっきしだから頑張って練習しないと……。
それに筆記とかも、ちゃんと復習しなきゃ……

(ちはやも悪くはない成績はとれるがそれも日々の積み重ねなどが無ければすぐにだめになる程度だ。
 慌てて食事の後片付けをするとビニール袋にゴミを詰め込んで)

あの、そろそろぼく行きますね。
勉強、ちゃんとしないと大変だから……

(そう言って立ち上がる)

東雲七生 > ……え、実技の方が楽勝だろ。

(座学に関しては赤点常連だが、こと体を動かすことに関しては人並外れた運動センスを有している劣等生だった。
 なお座学より実習の方がその数は少ないだろう。)

おう、またなちーちゃん!
大丈夫大丈夫、中学のうちは先生も大目に見てくれるって!

(ひらひらと手を振りながら、満面の笑みでちはやを見送るだろう。)

ビアトリクス > 「えっ……
 んーまあ……きみはそうかもね」
(異星人を見るような目。
 このビアトリクスという少年、非力な印象を与える外見だが
 見た目通り非力で体力もさっぱりなかった。
 校内マラソンではつねに仮病を使うタイプの学生である)

「……なんというか住む世界が違うね、お互い」
(キャラメルを飲み下す)
「さてと、ぼくも行こうかな。スケッチは別のとこでやろう。
 じゃあまたね、東雲くんと……ちーちゃん。」
(席を立ち、スケッチブックを抱えて
 ビアトリクスも屋上をあとにする)

ご案内:「屋上」からビアトリクスさんが去りました。<補足:上はシャツ、下はスカートの男子生徒。油絵具のにおいがする>
神宮司ちはや > (実技の方が楽勝という東雲に尊敬の眼差しを送る。
 なにかすごく強い、かっこいい異能とか使えたりするのかな、と思いながら)

はい、それじゃあ失礼します。
ご一緒できて嬉しかったです、ありがとうございました!

(そういって二人に丁寧に頭を下げるとちはやもまた屋上の出入口へ小走りで駆けていった)

ご案内:「屋上」から神宮司ちはやさんが去りました。<補足:巫女舞の少年。普通の学生服姿>
東雲七生 > まー、この学校に来るやつなんざ大体そんなもんだって!
下手すりゃ普通の学校よりもよっぽど住む世界の違う奴らの集まりだろ!

(けらけらと笑いながら二人を見送って、
 自分もそろそろ教室へ戻ろうか、と空になった弁当箱をナフキンで包む。
 そうしてゆっくりと出入り口の方へと向かった。)

そういや、途中からカップルとか気にならなくなってたなあ。
ふっふっふ、所詮男女の色事なぞ男子の友情に比べれば──

東雲七生 > ………。

(何だかちょっとだけ、虚しさが戻ってきた。
 出入り口のドアのノブに手を掛け、開くのと同時、)

──次は、勝つ。

(そう呟いて、屋上を後にするのだった)

ご案内:「屋上」から東雲七生さんが去りました。<補足:1年生の赤い髪の少年、身長160、チビって言うなし。/乱入歓迎>
ご案内:「ロビー」にヘルベチカさんが現れました。<補足:168cm、60kg/男子制服、皮靴>
ヘルベチカ > (チャイムの音をきっかけに、わらわらと生徒達が教室から出てくるのは、時代が変われど変わらぬまま。)
(その後の行動は、幾つかに分けられる。)
(次の授業があるのなら、次の教室へ。)
(今日はもう上がり。帰るのなら、この場所を後に。)
(そして、少年は。)
む。むむ。むむむ。
(自動販売機の前で、腕を組んで唸っていた。)
(どうやら授業明け、喉の渇きを潤そうと目論んだ。)

ヘルベチカ > (視線がふらふらと、並んだ見本の上を流れていく。)
(いくつかの飲み物の上を視線が通過する度、頭の猫耳がぴくりと揺れる。)
(どうやら迷っている様子。)
(飲みたいと思うものはいくつかあるが、どれも決め手に欠けていて。)
(これ、と即断できる飲料がないらしい。)

ヘルベチカ > (ならば、他の自販機も覗いてみればよい。)
(……なるほど、確かに。他の自販機なら好きな飲料もあるだろう。)
(けれど、どうやら。他の“自販機”は当たり付きではない)

ヘルベチカ > (なればこそ。少年はこうして腕を組んで、耳を揺らしている。)
(学生にとって。いいや。自販機で飲料を買う者にとって。)
(たかがルーレットの有無は、大きな意味をもつのであった。)
(耳の揺れる頻度は徐々に少なくなる。)
(飲料を絞り始めたのだ。)

ヘルベチカ > (最後、残った選択肢は二つ。)
(微糖のミルク入り缶コーヒー。)
(レモン風味の炭酸飲料。)
(少年はズボンのポケットに、右手を差し入れた。)
(ポケットの内側。コインを収めた、小さな内袋へと指先を伸ばして。)
(引きぬいた手に挟んだ硬貨を、自動販売機へと投入した。)
これが、戻る前に、決めよう。

ヘルベチカ > (人差し指。右の手は、それだけを立てて。)
(つぃ、と。指揮者の如く、右腕を上げた。)
(少年の瞬きが増える。考えているのだ。必死に。)
(それを飲んだ瞬間の喉越しを。)
(口内に広がる味を。嚥下した後に残る後味を。)
(そして缶の中身。全て飲みきった後の腹具合を。)
(どちらを買うべきなのか。悩み、悩んで。そして。)

ヘルベチカ > よいしょ。
(乳酸菌飲料のボタンを押した。)

ご案内:「ロビー」に音糸さんが現れました。<補足:銀髪の地味目な女生徒>
音糸 > あ、よかった
壊れてたんじゃなかったんですねー

(ゴトン、という音と同時に後ろから聞こえてくるだろう女生徒の声)

ヘルベチカ > (がしゃこん。重い音とともに、取り出し口へと転がり落ちる乳酸菌飲料。)
(同時、自販機中央のルーレットが回り始める。)
(当たるか、当たらないか。あたってもおかしくはない。)
(少年の悩んだ結果としてかけだ時間が、当たりを遠ざけたかもしれない。)
(そういうこともあるでしょうが、そうでないこともあるでしょう。)
(ルーレットは、回って、回って、回り続けて。)
うぇ?(背後から聞こえた声に振り向いた瞬間、止まった。ダイス目6で当たり。)
[1d6→5=5]
ヘルベチカ > (自販機中央、横長の液晶にでかでかと。)
(残 念 だ っ た な !)
(そう表示されて、ルーレットは終わった。)
(少年は振り返り、結果だけを見て、肩を落として。)
だめか……(取り出し口から乳酸菌飲料を取り出した。)
悪い。買うのの邪魔してたか?(音糸へ向けて申し訳無さそうに。)

音糸 > あ、惜しい……!
私も当たったことないんですよねーこれ
(と、自販機を少し睨みつつ)

あー、いえいえー邪魔なんてとんでもないです
自販機の前にでずっと考え事していたように見えたので
お金が出てこなくなったとか、そういうトラブルかとー

(あ、そうだという表情になり)
あ、私はみんなの便利を守る生活委員のものでしてー
(腕章を見せつつ)
すいません、なんか失礼しましたー

(と、階段の方に去っていった)

ご案内:「ロビー」から音糸さんが去りました。<補足:銀髪の地味目な女生徒>
ヘルベチカ > まぁ、そんな頻繁に当たりが出てたら商売成り立たないだろうしな……
(手にとった缶を、右手、左手、と交互に持ちながら)
あー、悪い。気を使わせたな。
俺が飲み物決めきれなかったってだけだよ。
(苦笑いしながらそういえば、示された腕章。)
生活委員ってそんなことやるのか……女子寮入って喜ぶだけじゃなかったんだな……
いや。どうもありがとう。
(風の様に現れて疾風のように去っていった相手の背を見送って。)
(少年は近くのベンチに腰掛けた。)

ヘルベチカ > (プルタブを引けば、ぷしゅ、と音を立てて、密閉が失われる。)
(開いた缶の口から香る、甘い匂い。)
(口元へ寄せれば、ずず、と小さく啜って飲み込んでから、一口大きく含んで、飲み込んで。)
はぁ。
(目を閉じて、至福の表情。)

ヘルベチカ > (ちびちびと、少しずつ少しずつ、口の中へ啜る。)
(閉じた目を開けば、ぼぅ、とした。何を見ているとも知れぬ視線。)
(瞳に飛び込む風景達。)
(自販機と格闘する内に、次も授業のある生徒たちは教室へと移動を終えて。)
(いまや、ロビーに居る人間のほうが少ないくらいだ。)
(残っているのは、待ち合わせでもしているのだろう数人だけ。)
(その中で少年は、待ち惚けているかのよう。)

ヘルベチカ > (缶の中身は時間とともに減っていく。)
(ロビーの人影が少なくなってゆくのと比例して。)
(四人が三人。三人が二人。二人が一人。)

ヘルベチカ > (零。飲み終えた缶を、クシャッと手の中で潰した。)
(ベンチから立ち上がって、自販機横、カンのゴミ、と書かれたゴミ箱へと、潰した缶を入れて。)
さ、て。バイトだ……。
(両腕を上げて、ぐいっと伸びをすれば、その場を後に。)

ご案内:「ロビー」からヘルベチカさんが去りました。<補足:168cm、60kg/男子制服、皮靴>