2015/06/17 - 03:26~02:57 のログ
ご案内:「歓楽街「特別料理部」裏」に鋼神 志士さんが現れました。<補足:大柄で目つきの鋭い男>
鋼神 志士 > 「お、お願いします…もう、許して…」
【震えながら謝る男、その顔は元の顔の想像がつかないほど腫れ上がり】
【彼が受けた暴行がどれほど凄まじいものだったかを容易に想像させる】



【そして、必死に許しを請う男の前には、2mを超えるであろう大柄な男が】
【険しい表情で、謝り続ける男を見下ろしている。】

「たまたま、偶々金を持っていなかっただけなんだ…
金は後で必ず払う、だから、お願いだから―」

鋼神 志士 > 【その言葉を言い終えるより前に、大柄な男性の放った前蹴りが、座り込むようにしていた男の顔を捉える】

「っぶひゅあ!!」

【情けない悲鳴を上げて、蹴りを受けた男が倒れこむ、ただの前蹴りだが余程の勢いだったのか】
【蹴りを受けた男は、鼻血と、前歯の根こそぎ折れた顔を抑えて呻く】

お前が金も無いのにここら辺飲み食いして回ってんのはもうわかってんだよ。
そんな言い訳が通ると思ってんのか。

【呻く男に男に近づくと、容赦なく無防備なその腹を蹴り上げる。】
【平均程度の身長にやや肥満気味な男の体が容易に浮き、何度も転げながら】
【店の向かいにあったビルの壁にぶつかる】

ご案内:「歓楽街「特別料理部」裏」に鳴鳴さんが現れました。<補足:道服の童女、邪仙/元ロストサイン>
ご案内:「歓楽街「特別料理部」裏」に鋼神 志士さんが現れました。<補足:大柄で目つきの鋭い男>
鳴鳴 > 歓楽街にある「特別料理部」の裏側、そこで行われている暴力沙汰。
むごい光景であった。膀胱を受けている男の体は易々と吹き飛び、ビルの壁にぶつかった。
そんな中に、一人の童女が現れた。路地の向こう側から、赤い目を光らせてそれはやってくる。
「……何してるの?」
褐色の肌に黒い髪、胸元には赤い五芒星の刻印が入った幼い童女だ。
今しがた蹴られた男に対して興味はないらしく、男を暴行していた大柄な男へと目を向ける。
そして、ニッと口角を吊り上げて嗤う。
「制裁?」

鋼神 志士 > 【声が聞こえた方へ振り向けば、そこにあるのは子供の姿】

子供の見るもんじゃねえ、早く帰りな

【露骨に舌打ちすると、少女に対しそっけなく言い放つ】

大体なんで一人でこんなとこいるんだ、親はどうした?
【或いは直接対峙していれば、その少女の正体を知っていたかもしれない】
【だがその当時彼女を一度も見たことの無い男は、ただの異邦人街から迷った少女だと勘違いしているようだ】

鳴鳴 > 「僕には親がいないんだよね。ああ、そういう悲しい話とかじゃないよ」
時折首を回しながらけらけらと笑う。瞳も燦然と輝いており、かなり奇妙に映るかもしれない。
「だって僕は仙人だからね。知ってる? トキジクノカクノコノミってやつさ。
 タヂマモリが常世国から取ってきたものなんだ。僕はそれを食べて不老不死になったの。
 だから僕は仙人なんだ」
ニヤニヤと男をからかう様な笑みを向けつつ、ビルの壁にぶつかって倒れた男を蹴りあげる。
鳴鳴のほうも特に大柄の男の事を知っているわけではない。当時ロストサインが絡んだ事件は多くあり、末端の事まで一々マスターが覚えているはずもない。
「僕はね、面白いことを探してたんだ。そうしたら、君を見つけたの。
 だから、君で遊びたいなって思って。
 ……君は何してるの? こんな酔っぱらいみたいなやつを蹴り飛ばして満足?」
ねえねえ、という風に男の周りをくるくる回る。

鋼神 志士 > …薬でもやってんのかお前
【この辺りで躁の気がある者は十中八九、薬に手を出している】
【それを知っているがゆえの言葉だったが、目の前の少女は言動こそ奇異なものの】
【服用者特有の匂いもなければ、瞳孔の変化もない】

やりたくてやってるわけじゃねえ
そいつは今まで散々このあたりの店で飲み食いしては
金も払わず逃げ回っていた、時には人を怪我させてまでな
だから制裁した、それだけだ
聞きたい事はそれだけか?わかったらとっとと失せろ
【気に障ったわけではないが、余り子供に見せていいものでもないと考え】
【冷たく突っぱね、睨みつける事で追い払おうとする。】

鳴鳴 > 「制裁? やりたくない? ハハ、面白いことをいうね。
 やりたいことをやってるだけじゃない? まるで良いことをしているような言い方じゃないか。
 可哀そうに、こんなに傷つけられてるよ。人間の世界が法で成り立っているなら法に任せておけばいいのに。
 なら、君も僕と同じというわけだ。同じ享楽を共有する者同士、仲良くしようよ」
寝転んでる男の手を踏みつけているが、気にした様子もない。大柄な男の視線にも、臆した様子はない。
失せろと言われれば、笑みを深めて首を横に振る。
「やだよ。僕は君で遊びたいんだ。「門」もまだこの島にあるとはいえ、僕は僕の好きなようにやるだけだしね。
 気持ちはわかるよ。こんな存在、面白くもなんともないからね。君の方がよほど面白いよ。
 ああ、折角同士に会えたんだ。自己紹介をしておくよ。
 僕は“腐条理”の鳴鳴……昔、ロストサインにいたんだ。
 よろしくね。さあ、僕と遊んで?」
倒れた男の首を掴み、易々と持ち上げながら、三日月のような笑みを作って、言った。

鋼神 志士 > 世の中やりたくない事をやらなくちゃならん事もあるし
杓子定規の法に任せるばかりじゃどうにもならねえ事もある、わかれ。
【ロストサイン…その名前を聞いた途端、男の表情が変わる】
そうか…俺は
【轟音と共に男が一瞬で消えると同時に、少女の目の前に男があわられる】
【片方の手で少女に掴まれた男を引き剥がしつつ、それと同時に振るわれる拳】
【力が入らない状態にも拘らず、風を切り、唸り声を上げながら迫るそれは】
【どれほどの威力が篭っているかを容易に想像させる】


元非常連絡局の鋼神だ、覚えとけガキ

鳴鳴 > 男の表情が変わるのを見れば、実に楽しそうに目を細める。
刹那、男の姿が消えた。それと同時に男が童女の目の前に現れた。
掴んでいた男が引きはがされ、時を同じくして拳が童女目がけて走る。
「ハハ、ハハ、ハハハハ!! そうだよ、最初からそうしてくれれば良かったんだ!
 御託なんていい。君は、君のしたいことを――
 が、はぁっ……!?」
狂笑を響かせているところに、拳が突き刺さる。幼い童女の体に唸り声を上げて拳が撃ち込まれた。
童女の体は簡単に吹き飛ばされ、ビルの壁にぶつかり、ずるずると地面へと落ちていく。
童女の幼い叫びが響く。だが、その表情は痛みに悶えてなどいなかった。
歓喜に満ちたような、悦楽の表情であった。

「痛いじゃないか……そんな強い力で、こんな小さな女の子を殴るなんて。
 非常連絡局……? ああ、あの時の人達か。それが何でこんな場所で、用心棒みたいなことしてるの?
 落ちるに落ちたって感じだね。アハハ。でもどうしてそんなに怒ってるの? 僕たちに何かされたの?
 まあ、たくさんあったからね、そういうことは。あまり気にしないほうがいいよ」
けらけらと笑いながら、立ち上がり、虚空から刀を引き抜く。
九つの小さな灯籠のついた刀だ。それを手に鋼神と対峙する。

「じゃあ、僕と遊んでくれるよね。君もそれを望んでるでしょ? ね、えっ……!」
そう笑うように言うと、軽やかに地面を蹴り、ビルの壁を駆けあがり、刃を男に向けて、一気に降下する。
「もっと、君の話を聞かせてよ。きっと悲しい話かもしれない! 僕はそれが聞きたくてたまらないんだ!」

鋼神 志士 > 色々あるんだよ、こっちにも
【少女の煽りに一瞬眉間の皺が深くなるが、それもすぐに戻る。】
見た目で判断すると痛い目にあうのは昔お前等とやり合ったから知っていてな。

悪いが加減しねえぞ。
【軽業師のような動きで飛び上がり、そのまま手品か何かのように壁を駆け迫りくる少女を】
【大して驚く様子もなく冷静に観察する。】
【尚も煽りをやめない少女にも、男は欠片も動揺する気配はない】

猿みたいに駆け回るのがお前の異能か?なら諦めて帰るか
【拳を握り締め、落下する少女の刀を紙一重で避けようとし】
おとなしくぶっ飛ばされてのびてろ
【避けると同時に異能の力で強化された拳を以って、全力のアッパーを重力に任せ落下する少女の顔面へ放つ!】

鳴鳴 > 「駄目じゃないか。僕たちを斃したいならそうすればいい!
 こんなところで燻ってないで、僕を殺しに来てよ!
 ほら、今がチャンスだ! 僕を殺してくれ! 君を縛るものなんてないんだ。君の思うままに、僕を凌辱してよ!」
男を煽り続ける。ロストサインと戦ってきた男だ。こういう手合いはたくさんいたはずだ。
故に動じていない。だが、童女もそれを気にした様子はない。
ただ相手が聞こうが聞くまいが、好きなように喋っているだけだ。
瞳が燃えるように光る。それと同時に、胸元の五芒星も強く輝く。

刀は男に避けられた。すんでのところでそれは躱されてしまう。
そして、異能で強化された強靱な拳が迫る。それを見ても、鳴鳴は奇怪な笑いを浮かべるのみだった。
「じゃあ、次は僕の番だ」
唸る拳が童女の顔を打ち抜く――その顔は見事に撃ち抜かれた。
血や脳症は溢れ――出さない。
打ち砕かれた顔からは、闇が吹きだすのみだ。
「荘子には渾沌の話があるんだ。目も鼻も耳も口もない王様の話でね。僕もそうなんだ」
落下する勢いのまま、男に抱きつこうと迫る。
刀は天高くに放り投げる。

鋼神 志士 > ぺらぺらとよく喋るガキだ…
少しは口を閉じるって事しつけられなかったのか
【呆れ気味に、尚も煽る事をやめない少女へ苦言を呈する。】
【そして直撃する拳、一応の調節はしたつもりだが、男の予想を超えて】
【その顔面を砕き、拳は頭へめり込んでいく】
【しまった、っととっさに拳を引っ込めるが、そこには顔を失いなお元気な少女が】

何だ、その体…
【余りに異様な少女の姿に、いっそう警戒を強める】
名前ぐらいなら何かの授業の雑談で聞いたことはあるが、生憎神話だのには詳しくなくてな

…!
【少しも動じることなく、表情の読めない、異形となった少女がそのまま抱きつきに来る】
【反射的に飛び掛る少女へ、今度は迎撃するようにハイキックを見舞った】

鳴鳴 > 「アハハハハハハヒャヒャハハハハヒハアッハハア!!」
混沌の抱擁。抱きついたと思った矢先に、童女の――異形の体に、ハイキックがめり込んだ。
少女の体は吹き飛び天に舞いあがる。そして壁にぶつかり、その身の半分が、顔と同じように吹き飛んでいく。
しかし、身体からこぼれるのは肉や血ではなかった。深い深い闇、混沌であった。
顔の全ては吹き飛んでいる。闇の中に、赤い三つの瞳が浮かぶ。

「言ったでしょ、僕は仙人だって。でも君は楽しいね、とってもたのしい!!
 こんな姿なのに容赦なく僕を嬲れるなんて! 幼い姿なのに遠慮がない!
 そう、僕はそういう君を望んでいたんだ。これこそまさに享楽の最極だ!
 僕をもっと嬲って犯して殺してくれ。僕は面白いことが好きなんだ、君ならきっと、僕をそうしてくれるよね!」
その顔や体の半分以上は異形である。艶っぽい声だが、化け物の唸りである。
「だから、君を知らなくちゃ。君の脳髄と心を、僕が知って嬲って犯して、僕をもっと殴ってくれるようにしなきゃ!
 でも、ハハ、今日はだめみたいだ。星のめぐりが悪い。騒ぎになっても面倒だしね」
時折苦しげな声を上げる。それに呼応するように胸元の五芒星が輝く。
「だから、今日は僕の負けだ。アハ、アハハハハ、負けるのは楽しいな! 何でも楽しいな!
 今度、また絶対遊ぼうね! 僕を滅茶苦茶にしてね! 約束だよ、死んじゃあだめだよ
 君の悲しみや苦しみを、僕が受け止めて、赦してあげるから!」
げらげら、げらげらげら。
この世の全てを嗤う様な声が響き、童女の姿が溶けていく。
全てが闇に染まっていき、そして――消えた。
高らかな哄笑を残して。

鋼神 志士 > 【尋常ではない、得体が知れないとは正にこの事か】
【既に体が半分以上崩壊しているにも拘らず、どこからか声を出し嘲笑と雑音を振りまく少女…嫌、最早怪異というべきか】
【散々に言いたい事だけ言って消えた怪異へ、舌打ちをする】

気味の悪い奴だったな…

【そして、暫くして自身が散々痛めつけた男を片手で持ち上げると】
【男が逃げた店へと戻っていった】

ご案内:「歓楽街「特別料理部」裏」から鳴鳴さんが去りました。<補足:道服の童女、邪仙/元ロストサイン>
ご案内:「歓楽街「特別料理部」裏」から鋼神 志士さんが去りました。<補足:大柄で目つきの鋭い男>