2015/06/02 - 18:38~14:50 のログ
ご案内:「常世公園」に五代 基一郎さんが現れました。<補足:猫と戯れている>
五代 基一郎 > 『一課棟に戻る帰りに雑誌でも適当に捨てようかとブラついていたところにお迎えが来た。
どうやら帰るまでの間に待機期間が終わり通常公務の時間が終わったためか迎えに来たのだ。
こういうところは素直にかわいいと思う』
五代 基一郎 > 『雑誌を適当に捨てて、ベンチに上着と鞄を下ろす。
そのまま腰を下ろし膝に寿司の包みを開ければ迎えに来た黒猫は慣れたように膝まで昇り寿司を食い始めた。
第二小隊の隊員でもあるその”黒猫”とは何かの異能名ではなく本当に猫なのだ。
黒猫。金色のボタンがついた首輪を付けた黒猫』
五代 基一郎 > 『実働がほぼない第二小隊。一課棟の隊長室を開ければ第二小隊長席にいるのは大体においてこの黒猫である。
もはや何がなんだか、と知らぬものが見ればそうなのだがその光景は五代がそもそも居るのか居ないのかはっきりしない、不在というかそこらへん歩き回っているせいでもある。
おまけに不可思議なことに隊長席にいるその黒猫へ五代への用件を伝えれば大体伝わっている。
最もそれは一課の中だけでみられる特異な光景であり、こうして外でみればただの飼い猫と戯れている暇な人間にしかみえないのだが』
五代 基一郎 > 『色々と考えては見るが。やはりここは実働的に動ける人間に任せるしかないなというのが結論である。
コトがコトだけにそれこそ組織だって動くことはできない。半ば非正規の活動になるわけだが。
非正規の活動というのは大体にして、知らぬ者からのイメージとは裏腹に公的な活動が大きく付きまとう
何事も全て隠したまま活動できるというほど社会のシステムは甘くはない』
五代 基一郎 > 『先日の件がいい例だ。公安の人間であれそれが異能を持てども、魔術であれど人を介在しなければ何事も始まらない。
あの公安委員会副委員長が動いていたのも、そういったどうしても避けられぬものがあるからだ。
平時より特定の場において強権的振る舞いをすることでその光景を日常と印象付け
その裏でそれなりの”活動”をする。こういった組織ではその汚的活動、特に珍しくはないが
その公に出なければならない活動であったためにレイチェル・ラムレイの介入を許してしまった。
そういった公の動き、程度はさておきその動きを捉えるために動く。捜査の基本であり最も単純な仕事。
ただしそれは基本であり単純であり、地味であるため根気……すなわち”熱意”が必要である』
五代 基一郎 > 『故に。レイチェル・ラムレイは如何なる偶然があったにせよあの場に現れたのだ。
非正規の、しかも公安が絡む案件だ。真っ当な捜査方法が適していないのはわかり切っている。
能見さとみという存在もある。公安と風紀のじゃれあい程度のいざこざを危ういものにしたくない上からすれば
彼女(アンドロイドだが)のような存在を使い、それなりの対処を済ませて今まで通りにするだろう。
だからこそそれを良しとせず、処断されるべきだという者が今回の件には特に必要なのだ』
五代 基一郎 > 『こうなると非正規というよりも超法規的活動に近い。
ようは何に邪魔されようとそれでも真実を明るみに晒し、是とせずとするために戦うだろう存在が彼女だ。
焚きつけるわけじゃないが、それとなくこちらから話を伺いに行くかとも思ったが
彼女は既に動いていそうだな、とも思えるのがやはりと思わせるに足るものだ。
最も大なり小なりこの件に関して感づいている者は既に動いている。
学園のため真実を追うものや正義感から動く者。それらがどうケリを付けるか、つけられるのか
自身に出来ることは何か?できないことの方が多いこの渦中で、さて』
五代 基一郎 > 『黒猫が食い終えた寿司の容器をゴミ箱にすて、上着と鞄を手にすると肩を慣らし。
腕時計の時刻を見るともうそれなりの時刻である。
蒸す時期であるため少し前……春まで時。自身の首に乗る帰宅姿から打って変って
そのままに地面を歩き先導するかのように尻尾をゆらす黒猫を追うように歩きながら、公園を後にした……』
ご案内:「常世公園」から五代 基一郎さんが去りました。<補足:猫と戯れている>