2015/06/07 - 14:55~09:04 のログ
ご案内:「風紀委員会本部会議室」に五代 基一郎さんが現れました。<補足:特殊警備一課の制服。>
五代 基一郎 > 会議は紛糾していた。
強制捜査の件で誰がどう出すかと決めかねている間に、公安委員会の急な非常連絡局解体のお達しと
その頭であり副委員長の西園寺偲の逮捕の件。

もちろん勇み足で正義の戦争のために向かうほど、ここに集まった連中は馬鹿ではなかった。
これが国家的な……所謂大人の世界の政治的な場であるなら影響力拡大に私利私欲を混ぜて我先にと軍靴を響かせ進軍するだろう。

しかしこの場にいる誰もが分かっているのだ。
自らも含めて所詮学生……”こども”である。そんなこどもに、叩きのめせる玩具を与え
成果が出来き、褒章という御目溢しでやれ見えるような強権という拳を手に入れればどうなるか。
裏がどうあれ今見えている状況がそれを物語っているのだ。

ようは責任のなすりつけ合いである。手柄は欲しいが、それ以上にリスキーであり
かといって動かなければ無能となじられる。

一体誰が行くのか。ようはその後も含めて責任は誰がどうとるのか、という発言を誰かがしたタイミングで

「刑事課のレイチェル・ラムレイが向かいました」

と答えると
会議室は静まり返った。

五代 基一郎 > どういうことだ、と怒号が挙がる。
いくら他部署とはいえ同じ風紀委員、迂闊な行動を止めなかったのか
職務怠慢だ、どう責任を取るつもりだと
まぁお決まりの言葉が通る。
隣にいる第一小隊長なんて、怒るどころか呆れて自分を見ている。

「ですが仕方ないですよ、何せあの鉄砲玉のレイチェル・ラムレイです。止めても無駄でしょう。」

こと追及されても、それに我関さずのような気のない語気で
不良風紀委員の名前を挙げて、続ける。
それなりの意図を含んだ口元で

「なにせ学生のやることですから」

場がまた静まり返った。
こと政治的な判断で紛糾していた会場でこう行ったのだ。
学生”こども”のすることだからおおめに見よう、と。
学生”こども”のやることであっても軍権を持つもの。故に公安委員会副委員長西園寺偲の所業は裁かれるべきでるという背景事情がある会議で言い放ったのだ。

誰もリスキーなパイをとらず、子供のすることだからまぁ仕方ない勝手にやったが。
だが風紀は機能していたことになるので、あってないような軽い処分にすればいいと言っているのだ。
これがただの風紀委員ならさておき常日頃から悪事と見れば突っ込む鉄砲玉。
レイチェル・ラムレイが出たのだ。学生の人気もある”正義の味方”が出陣した。
ならばそれで納め、余計なことはせず公安との関係も今まで通りに我々の機能は維持しようじゃないかと。
プライス、マイナスゼロ辺りで手打ちにしようということにしようと。

五代 基一郎 > あぁ、そうだな。彼女のことだしな。
いや困ったものだ、と。刑事課の幹部が言えば。
それから続くようにまぁ、仕方ないかと言葉が続き。
戸惑うものもいれば会議がそう傾けばそうなるのだ。
風紀委員会のこの騒動に対する実働は大体にして決した。
現場レベルでの助力はあるだろうが、まぁそういうことなのだ。

では、各々持ち場に戻り引き続き……という
まぁ、手伝いは各々で。正式には出さないようにという曖昧な纏まりで会議は終えた。
終わるが否や、言質は取れたのだからと会議室を後にした。
第一小隊の隊長から”勝手に進めてこのために動いていたのか”と非難の眼差しはあったが
まぁ、それはどうせ後で気が済むまで謝ろうと心に決めて
風紀委員会本部を離れた。現場はどうなっているだろうか……

ご案内:「風紀委員会本部会議室」から五代 基一郎さんが去りました。<補足:特殊警備一課の制服。>