2015/06/08 - 23:54~01:59 のログ
ご案内:「植物園」に五代 基一郎さんが現れました。<補足:食事中>
五代 基一郎 > 失敗した。
今植物園の亜熱帯フェア……その特別メニュー
ピラニアのからあげアマゾン定食。
季節ものだから、おもしろそうだと頼んでみたものだが
見た目がまさしく想像の通りで恐ろしくグロテスクだ。
五代 基一郎 > フォークで頭を押さえ、腹にナイフを入れると
ピラニアの体がくねり、目玉が飛び出して主張を始めた。
食欲が失せた。本来こんな……こう、残すようなことはしたくないのだが。
食事を見ても楽しむものとして考えている自分としてはかなりやりたくないことなのだが。
仕方なしにと
目をつぶってかぶりつき始めた。
辛い……
五代 基一郎 > 味があまりにたいしたことない上に、食用じゃないのか食えるというレベルだった体の構造もあり
正直言って二度と食わないだろう、という何者にも捕らわれない正直な感想がずんと圧し掛かり。
あまりの悲しみにこれ慰めかとデザートのモンキーバナナ一本を口にする。
うまい、救世主だ。
昔もなにかこう……こんなことがあった。バナナという誰もが手軽に食えるそんなものが
とてもありがく思う時が。
自分の好みである熟れ過ぎていない、青さの残るさっぱりした味もいい。
五代 基一郎 > あまりに美味かったので調子にのって一房買ってしまった。
モンキーバナナ一房……ご機嫌な量だ。
これが今日の食事、悪くない。栄養の消化もいい。
ここ最近疲れていたことや、そもそも肉体的に疲労する職業だ。
まさしく甘露、砂漠の中の水……オアシス。喜んで黙々と食い始めた。
5本で飽きた。
五代 基一郎 > 味はいい。だがそもそも口に中で咀嚼するときの間食、のど越しもだが
あまりに単調すぎる。もっさりとした、かつねっとりとしたようなその一歩手前。
食っててあまりにも単純だ。おまけに甘さがそれなりにある。
さっき食った1本含めて6本食えば十分だった。
十分だが1房、あと10本残っている。
どうする……食いきるか……?誰かにあげるか……?
バナナを……通りすがりにの学生に……?
事案である。
五代 基一郎 > 事案か……部下に食いかけのバナナを押し付けるわけにもいかない。
見知った顔に押し付けるのもありだが、まぁ閉館時間まで粘ろう。
どうせしばらくは暇なのだ。なにせ件の騒動がそれなりに静かにならないと出歩くには不都合極まりない。
重たい胃と息を吐き出しながら、椅子に体を預けて天井を仰ぎ見た。
空がうっすら伺える温室の空。高い木々に、鳥の囀り。外の些かな蒸し暑さとは違った温暖な気候。
休暇のようなものだ。悪くはない。
五代 基一郎 > バナナののど越しを忘れるためにネクタイを緩め
だらりと体を預けたまま思うところを巡らす。
たぶんだが、まぁ程度はさておきこれはこれで悪くない。
何も起きていないこと。それがどうあれ平和というものなのだ。
バナナが食いきれるか食いきれないかはさておき、今は穏やかな学生の平和なのだ。
そんなことを楽しめる学生の友人がいないのは寂しい所だが、これもまぁ仕方ないことだ。
ある意味自分の中の慎ましい平和という学生らしい時間、その基準のハードルが下がっていることは喜ばしい。
もう一本今ならいけるとおもったが手を出して少し考えてやめた。
ご案内:「植物園」に蓋盛 椎月さんが現れました。<補足:蜥蜴のヘアピンをした白衣の女性。いわゆる保健医>
五代 基一郎 > マンゴーにするべきだったろうか。
マンゴーならこう……のど越しも水に近い。
たしかメニューはマンゴー、ドラゴンフルーツ、ウォーターメロン、ドリアンがあったはずだ。
ドリアンは願い下げだったしスイカはなんか、ここで食うより別の場所がいいと思った。
マンゴーは甘いから好みではあるが、あれは独特の香りと甘さが強い。
些かデザート感覚で食うには憚られた。
もっともデザート感覚でモンキーといえど一房バナナ頼むのもどうかと今更思う。
蓋盛 椎月 > (アテもなくブラついていたら入園料が安かったのでついつい入ってしまったが
そもそもこういう静かな施設は自分にはあまり向いていないことを失念していた。
もう少しバーンとかキュビーンとか全米が泣いたみたいな感じのがいい。
そろそろ帰るかなァとか思ってたら明らかに食べきれない量のバナナを抱えて右往左往している男がいた)
……なんかアホっぽいヤツがいるな……
(思わずまじまじと観察してしまった)
五代 基一郎 > 「食べるか?」
モンキーバナナを剥いて、それに向けて差し出す。
他の入園者だろうか。いや違う。
極彩色の鳥だ。気に停まっている極彩色の鳥に一縷の望みをかけて差し出したが
その極彩色の鳥は、飛び立てば近くのベンチにどこのマナーの悪い学生か知らないが残されたピラニアのから揚げを加えて飛んで行った
「食わないか……」
どこか虚空を見つめるように一点だけを見つめ、そのままバナナを口に押し込んだ。
剥いてしまっては食うほかない。
蓋盛 椎月 > (あっ鳥にバナナ食わせようとしてる……)
(鳥はバナナ食べないだろ)
(いや食べるのか? どうなんだ?)
(あ、諦めて自分で食べ始めた……)
(面白いのでもう少し観察してよっと……)
五代 基一郎 > 「食べるか?」
今度は剥かずに、モンキーバナナをそれに向けて差し出す。
他の人類だろうか、いや違う。
巨大な獣だ。角があるのでおそらく牛とかそれらしい、何かそんな感じの動物だ。
そんなものなんで植物園にいるんだ、という疑問は今はおいておく。
とりあえずバナナを処分せねばならないのだ。
だがその獣は跳躍すると、その先ほど消えたと思っていた極彩色の鳥を食った。
「……」
なんでだろうか。あれは地球外生命体……?もしや今、鏡張りの部屋とか六角形のなにか隅を封じた部屋にいかないとまずいのだろうか。
足早に他のバナナを食いそうな動物を探し始めた……
ご案内:「植物園」にカエラムさんが現れました。<補足:ロングコートについてるフードを深く被っており、口元はマフラー、目元はゴーグルで隠している。身長約2メートル半。>
蓋盛 椎月 > …………そのバナナもらおうか?
(バナナを抱えて徘徊している彼にとうとう背中から声をかけた。
声をかけたら負けなような気がして観察するだけにとどめてしまったが、
ガマンできなかった。
……っていうか何この空間)
五代 基一郎 > 「食べるか?」
今度も向かずに、モンキーバナナに向けて差し出す。
なにか、今まずいことになっている気がするんだが、とりあえず何か今はバナナが先決である。
なによりもバナナだ。
それは、差し出した相手はそれなりに体格のいい猿だった。
猿の類である。ならばバナナは食う筈である。
猿と言えばバナナ、バナナと言えば猿である。
つまり残り10本処分できたようなものである。
素晴らしい。
が。その猿は跳躍すると、轟音がなった。何事かと顔を向けると
そこでは先ほどの有角の獣が砕かれ、猿が貪り食っていた。
「………」
猿は肉食だったんだろうか。雑食とは聞いていたが……しかし。
早く先を急がないとバナナが危ない。そんなよく分からない思考に捕らわれながら足を動かそうとすれば
「あ、あぁ……バナナ、食べるのか」
と、声をかけられたことに気づき。顔を向けて聞き返した。
もった所在なさげだったバナナをその相手に見せて。
若干顔色が悪かったのは食い過ぎか、この温室の温かさからくるものか。
カエラム > 『――――チチッ、チュンチュン。』
【なんかバナナを勧めて回ってる人間の男がいるらしいばい。】
「――gg?」
【へぇ……】
背の高い植物の陰から、小鳥を肩に乗せた巨躯がのっしのっしと歩いてくる。
噂のバナナ男の近くを通りがかったのは、ほんの偶然か。
マフラーやゴーグル、フードで顔を隠してはいるが、その実とんでもない珍獣がやってきたのである。
蓋盛 椎月 > うん……(差し出されたのを一本受け取る)
ねーねー、ここってサファリパークかなんかだったっけ?
あたしは確か植物園に入ったつもりだったんだけど……。(怪訝な表情であたりをキョロキョロと見渡しながら)
あっなんかデカいのが来た。
あれもここの動物なのかな……。(バナナをゆるゆると剥いて、頬張りはじめる)
五代 基一郎 > 「………」
見た事のある姿だ。たしか以前路地裏で未見不君と見たし彼女の関係者だったはずだ。
だが。そこに学園七不思議の死神だったということが思い出された。
魚、鳥、獣、猿と食物連鎖的に来て人間が来た。
素性は知れないが、それなりに人間の姿をしているものである。
そこに俺は今バナナを渡そうとしている。バナナを薦めてはいないが、バナナを受け取ろうとしている人間だ。
そこにどうだろう。何か素性の知れない巨躯の何かが現れた。
つまり。人間の次に来た物だ。
バナナを一本渡した今……乃ち。
次が来る。いや、もう来ていた。植物の陰から現れた。
巨大なそれが。もちろん未見不の知り合いだろうし悪いものではないのかもしれないが何かが、何かの力が働いているのかもしれない。
何か魔術……いや異能めいた何かを感じずにはいられない。
気を抜きすぎた。物騒なことは終わったというのに、自分としたことが完全に無防備だった。
この、今ここにいる誰もがどういう意図か。どういう心境かわからないが
何か生まれつつある法則のようなものにのれば危ういことは間違いない。
「ありがとう、それじゃよろしく。」
そのバナナを渡した相手の疑問に答えることなど一切なく。
ただ急いでその場を後にした。このままいるとまずい……
バナナが、バナナが導いてしまった。
バナナが何かを呼んでしまった。
バナナが法則を呼んでしまった。
バナナによりこの世界の法則が乱れてしまう……!
一心不乱に何も言葉にださず、誰かに答えることもなく植物園から逃げるように出て行った……
ご案内:「植物園」から五代 基一郎さんが去りました。<補足:食事中>
カエラム > どこかで見た白衣の女性を目にすると、巨躯は軽く会釈をした。
彼女は確か、グリーンドラゴン騒動のときに市民を手当てしていた人物だ。
ひとこと挨拶をしておくべきか。
「やあ。らくがいがい、どらごん、ひさしぶり。」
カエラム > 「――?」
こちらを見るなりそそくさと去ってしまった男性を見て、解せぬといわんばかりに首を傾げる。
ああ、また驚かせてしまったのだろうか。
屈みこむタイミングはもう少し早めに取っておいた方がよかったか……
――バナナ、貰えたらいいお土産になったのになぁ。
蓋盛 椎月 > ……行っちゃった。何なのよもー。
(切羽詰まった様子で去っていく男を不満げに見送る……。
一体何が彼を駆り立てたのだろうか。
それは彼女にはわからぬことであった……)
あ、これはどうもお久しぶり。あの時はお疲れ様。
学園で養護教諭やってる蓋盛だよー、よろしく。
(ぺこりと会釈。
そういえば例のドラゴンの一件で似たような姿を見た。
人間離れした巨躯、なんだかたどたどしい口調だが、悪い気配は感じない。
バナナの男は彼を見て逃げていったのだろうか?
だとすればそれはいらぬ心配であったろうに……)
カエラム > 「ふたもり、おぼえた。じぶん、かえらむ、という。よろしくおねがいする。」
『がくえん』『きょうゆ』……なるほど、彼女は学園関係の人間だったのか。
多くの命を救った彼女に対して、死神の抱く好感度は決して低いものではない。
「よく、ここにくる?」
ここに来たのは通算二回目で、静かな場所は好きな部類だ。
しかしここに来る人間は決して多くは無いし、こうして人と出会うのは珍しいことだった。
蓋盛 椎月 > カエラムさんねー。よろしくよろしく。
(片手を挙げて気安い調子で挨拶)
ん~。
あたしはもっと光って音が鳴るほうが趣味だからなー。
思ったよりはなんか面白い場所みたいだけど。
まあ、気が向いたらまた来るかもね。
(うねうねと蠢く、冒涜的な見た目の触手状植物を
スマートフォンで撮影しながら。)
……カエラムさんは普段は何やってる人なのさ?
(生徒や教師にこんなのがいたらさすがに把握している。
そういえば学園で彼と似たような不審者目撃情報が
あったような気がしたけど……。)
カエラム > 「そうか。まちがすきか。」
被写体の植物と目が会うと、軽く会釈をした。
うん、今日も元気そうにうねっている。この様子なら、まだまだ長生きすることだろう。
「かえらむ、げんだい、よくわからない。ゆえに、べんきょうちゅう。」
つまり、何の仕事もしていないということ。
住所不定無職と言って相違ない。
たまに現れる能力暴走<オーバー・ロード>を鎮めたりはするが、
普段からやっていることかと聞かれればまた違う。
蓋盛 椎月 > たまにはこういう野性味溢れる場所も悪くないけどねー。
あたしってば文明大好きな現代っ子だから。
(食べ差しのバナナをムシャムシャして皮だけにする)
なるほど勉強中かー。
あたしもこの世界とか言う奴はよくわかんなくて勉強中だよ。奇遇だねぇ!
(人懐っこく笑い、めちゃくちゃ適当な調子で合わせる)
そーだ、気が向いたら学園に勉強しに来なよー。
学園ほど勉強に向いてる場所はないからね。
ちょっと手続きがめんどくさいけどさ!
あたしもたまーに教鞭取ってるし。
(名案だ、といわんばかりに思いつきを語り)
せっかく入園料払ったし、反対側のほうもちゃんと見ておこっと。
んじゃまたー、縁があったら!
(背を向けてひらひらと手を振り、どこぞへと消えていく……)
ご案内:「植物園」から蓋盛 椎月さんが去りました。<補足:蜥蜴のヘアピンをした白衣の女性。いわゆる保健医>
カエラム > 「そうなのか。おんなじだな!」
適当結構。ソウルが通じていれば万事おーけー。
そんなカエラムは、フタモリの人懐っこい笑みだけで満足してしまうのだった。
「……かえらむ、せいと、なれる? rrrrr...」
その発想は無かった。
そうしてみるのも悪くないなと思ったカエラムは、唸りながら考え込んでしまう。
考え込んでいるうちに手を振られたので、手を振り返した。
「またっ!」
カエラム > 「――YaYa, Pochi.」
ポチと呼ばれた触手に手を振って、
死神もまたその場を後にするのであった。
ご案内:「植物園」からカエラムさんが去りました。<補足:ロングコートについてるフードを深く被っており、口元はマフラー、目元はゴーグルで隠している。身長約2メートル半。>