2015/06/25 - 21:04~06:07 のログ
ご案内:「デザートバイキング「スイーツキングダム」」にレイチェルさんが現れました。<補足:金髪眼帯風紀委員の少女。身体の一部を機械化したダンピール(ただしハーフエルフとヴァンパイアの子)。五代と待ち合わせ中。>
ご案内:「デザートバイキング「スイーツキングダム」」に五代 基一郎さんが現れました。<補足:夏用スーツ。本日に会計主。>
レイチェル > 「さぁて、ここに来たのは貴子と一緒に来て以来、だな~」
席に座って、待ち合わせている五代を待つ。

「本当だったら毎日だって通いたいくらいだが、金もねーしなー……」
目の前を過ぎ去っていくデザートの山を見て、うむ、と腕を組むレイチェル。

「ま、今回は五代先輩が持ってくれるみたいだし、遠慮なく食べさせて貰うとするか~」
そう呟いてにっと笑った後、頬杖をつきながら、待ち人を待つ――。

五代 基一郎 > 「名前の通りだなぁここ……」

有り体に言えば”マジかよ”みたいな感想がそのまま口に出たのは
店内に入ってから。待ち合わせについて聞くと席に案内された。
顔が見えれば軽く片手をあげてテーブルに向かう。

「はいお待たせ。時間たったけど、まぁこれがお礼になるかな」
色々お疲れ様、と挨拶の一言で始め席に着いた。
すごいなといいつつ挨拶もそこそに周辺を見る。
まさにスイーツの王国だった。

レイチェル > 周辺を見渡せば、様々なスイーツが所狭しと並べられている。
見ているだけで胃もたれしそうなものである。
しかしながらこの店は人気らしく、学園の女子達はきゃいきゃい騒ぎながらデザートを皿に盛っている。


「おつかれさーん」
そう言って、頬杖をついたまま片手を小さく振って五代を迎える。

「あれ、五代先輩来るの初めてか?」
辺りを見回している彼の様子を見て、レイチェルは小首を傾げる。

五代 基一郎 > まさしくスイーツの王国に観光で来ている女子。
世界中のスイーツがここに押し込められているのではないかと思えるほどだ。
男子の比率と言えば、それこそ白鳥の中に黒いアヒルが混ざっているかのごとく。

「ラムレイ君こそ。まぁ俺に出来ることはこれぐらいだしさ」
何食うか、何が食えるのかそもそもわからないのだから
困ったものである。

「そういうこと。まぁ来る予定はあったんだが最近忙しくてね。
 つまりここじゃ君が先輩。よろしく頼みますよ。」

で、どうするんだこれみたいな雰囲気で伺う。
何が飲めるのか、とか甘いもの以外もねぇのかなぁとか。

レイチェル > 「いや、十分だぜ~? ここってそれなりに料金高いし、来ようと思ってもなかなか来られないんだよな~」
そう言って、小さく肩を落とす。

「へ~、来る予定があったのか。もしかして五代先輩も甘いもの好きだったりするのか?」
もしそうならば、とても意外だ。


「へへ~、任せておきなさいって。とりあえず、あそこ」
そう言って、指をさす。
見やれば、超大なテーブルに、ぎっしりとデザートが乗せられている。
ここから好きに取っていくバイキング形式なのだろう。
甘味に気圧されているようではあるが、一応パスタや唐揚げなど、夕飯として
腹に入れられるようなものもあるにはある。


「時間内ならいくら食べてもいいから、あそこで取ってくるといいぜ。ドリンクもあるし」
そう言って、次に別の方向を指さす。そこにはドリンクバーも備え付けられていた。
紅茶やジュースなど、ごくごく普通のドリンクバーだ。

五代 基一郎 > 「いや、でもこんなところ偶にでいいと思うよ……?いやお金じゃなくて
 こう……なんというか、すごいからさ」

本当にどうやったらここまで出来るんだか、と思いつつ
周りをまだ見ている。どこぞのテーマパークのようだ。
見ている分には商いが、それが食べるモノであり甘い匂いを
放っているとなれば、些か気おくれはする。

「いや後輩に、と思ってたんだけどね。
 結構有名だしどんなものか視察代りにと思ってたけど
 まさかこれほどとはな……」

レイチェルからの説明を聞きつつ大体は把握する。
同やら普通のバイキング形式だろうが、スイーツ重視らしい。
かといって高級というわけでもなく、一般向けのメニューだと伺えた。

「わかった。それじゃ行こうか、待たせたみたいだし
 ここに関する話はここまでにしとこう。」

そうしてするすると席を立ち、未知なる領域に足を踏み出していく。
カレーが食いたい。

レイチェル > 実際に、そこかしこに巨大ショートケーキや、
ドーナツといったスイーツのオブジェが並べ立てられている。
ぱっと見、テーマパークの中にある凝った飲食店と言われても違和感は覚えないだろう。
BGMも、何処かそんな雰囲気を漂わせる、無駄に明るい音楽だ。

「へ~、後輩。女の子だったら、喜ぶんじゃねーの? 多分」
後輩、といってもまさか男の後輩をこんな所へ連れてこないだろう。
そう思ったレイチェルはそんな風に聞くのだった。
彼女かね、などと心の中で思いつつ、その言葉はそっと胸の内にしまっておくこととした。


「よ~し、行くぞ五代~」
にこにこしながらレイチェルも席を立つ。
ここじゃ君が先輩、という言葉を受けてか、冗談っぽく笑って五代などと呼びつつ。
やはりレイチェルも女の子であり、甘いものには目が無いのだ。
早くスイーツに手をつけたくて我慢ならない、と言った風であった。

五代 基一郎 > 「あんま食べないらしいけどなぁ彼女。
 でもまぁここ見たら別の意味で喜びそうだというのはわかる。
 すごいからなここ……」

へい先輩とレイチェルに返し、先に立ったものの
レイチェルについていくように自分も取りに行く。
取りに行けばレイチェルが取るものやその周囲にあるものを
あれは何、これは何、なんだこれはと聞いて
自分も適当に取り始める。
カレーかから揚げかパスタかピザと思っていたが
つい食べて見たくなるのが人情というものだろう。

「チョコレートの噴水まであるとはなぁ……」
考案した人間は頭に純度の高い砂糖でもキメてるのかという正直な感想が浮かぶ。

レイチェル > 様々なスイーツの説明をしながら、これが美味いだとか
あれは一度食べておくべきだとか、てきぱきアドバイスする様は
まさにスイーツの先輩といったところか。

レイチェルは見るからに活き活きしている。
下手すれば、銃器を握りしめている時と同じくらい。

「ま、それで……ここに関する話はここまで、って言ったけどさ、先輩?」
五代の皿がカラフルに彩られたのを見て満足気に頷いた後、
小首を傾げてそんな風に、話題を促した。

五代 基一郎 > ついつい取りすぎてしまう。
どうせ全部食うのだから変わりないという何か知れぬ自信のせいだろうか。
飯時になると大体そうである。ついつい取りすぎる。
欧州にこんなのがあれば、と飯屋に行けばいつも思う。

これ以上ないくらい皿のスペースが圧迫された今
一旦テーブルに戻るか、と言う時である。

「それ以上の意味はないよ。今回は前の件のお礼なんだし、特にこちらからってのはないんだけど
 それともラムレイ君から聞きたいことでもあるのかな」

話題を促すレイチェルに、コーヒー取って来ていい?とも
聞きつつそれは話題が切り替わる節目となった。

レイチェル > 「そりゃな。最近、あんまりにも色々なことが起きすぎてて、聞きたいことなんて山ほどあってしょうがねぇや」
そう言って、空いた手で顎に手をやる。
片手にはスイーツ山盛りの皿である。
ケーキにプリンにゼリーに……ずっしりと重そうだ。


「でも、やっぱり一番聞きてぇのは最近動き出してるとかいうロストサインの奴らのこと……かな」
小声で、五代の顔を見上げてそう呟く。
「オレは一年だからあんま知らねーんだけど、
五代先輩は三年だし、風紀だし、色々知ってんだろ?
ロストサインの奴らのこと。オレは直接会ったことねーんだけど、噂に聞いたんだよ」
コーヒーの問いかけに対しては頷いて肯定の意だけを表す。

五代 基一郎 > どうやってそれを積み上げているんだろうと思いながら
話が切り替わればその考えはどこかへ消えて
それじゃぁコーヒーを持ってきたり席についてからにしようと
取り決めればやれ皿を起きに行ってコーヒー取りに行って
ついでにまた何か取って来て席に腰を下ろす。

「ロストサインはかつてあった違反部活……というより犯罪組織だな
 この常世島を拠点にしてた、犯罪組織。」
そうして話を始めた。適度に小さいシュークリームを摘まみつつ。

「2年前の戦い以降、そこにいた連中がバラバラになって活動してて
 まぁ、今日お礼にとしてる件で公安と風紀が揺らいだもんで
 雨後の竹の子のようにこと機会と思ってワラワラ出てるのが今。
 というあらましだろうけど。どこぐらいまで知りたいかわからんし
 とりあえず知りたいことを片っ端から聞いてくれればね
 答えられる範囲は答えるよ」

レイチェル > 「犯罪組織、ねぇ。またでっけー話……ま、でもそこは噂通りだな」
そう呟いて、頭の後ろで腕を組んで、足を組んだ。
ロストサインという犯罪組織があった、という噂は耳にしている。
ここ最近学園を騒がせている事件の幾つかも、彼らが起こしているものだという噂も。


「成る程……今この状況になった引き金はあの事件だったっつー訳か……」
話すのもいいが、スイーツにも手をつけなければならない。
少しばかり間を置いて、フォークでショートケーキを突き刺し、口に運ぶ。

「そりゃオレが知りたいのは五代先輩の知ってること全部だぜ。……っつっても、その要求は野暮だろーな、だからシンプルにこれだけ聞くぜ」
肩を竦めて、五代の方を見やる。

「奴らが風紀を乱す限り、その内オレもやり合うことになるかもしれねー。でも、相手のことが全然分からないんじゃ、な。五代先輩の知ってる限りでいい、ロストサインのメンバーの情報を教えてくれ」
そう言って、目の前の五代の顔をしっかりと見据えた。

五代 基一郎 > 「まぁここで話せることと話せないこともあるし
 そもそも話すこともできないことってのも、あるしなぁ」

やったらカラフルなゼリーをスプーンですくいつつ。
案外悪くないのがすごい。

「組織としてはグランドマスターを頂点に
マスターと呼ばれる奴が八人”いた。”
 当時グランドマスターは行方不明で消息不明。
 こいつは考えなくていいし、現状でも見ない。
 今見てるので主立っているのはその”マスタークラス”の連中だ。
 八人のうち三人が死亡。一人は消息不明。
 現状確認出来ているのは四人。
 呪術使いであり”死霊騎士”ザデルハイメス
 仙術使いであり”仙導師”鳴鳴
 1であり0である”吸結鬼”ウェインライト
 人斬りであり鬼である”殺刃刀”東郷月新
 こいつらだな。」

レイチェル > 「なかなかいけるだろ? 人気店だけあって、種類が多いだけじゃなくて味も悪くねーんだよな~」
スプーンでゼリーを掬って食べる様子を見て、レイチェルはふっと笑う。

「ザデルハイメスに鳴鳴、ウェインライトに東郷月新……か」
レイチェルとしては、初めて聞く名前ばかりだ。
その名前を、しっかりと脳に刻み込む。
「死霊騎士に仙導師に殺刃刀……なんつーか、二つ名聞くだけでやばそーな奴ばっかりだな。
 そのグランドマスターっつー頭のすぐ下に並ぶマスタークラス……ってことは、
 相当に腕の立つ奴らだろうな。ぶっちゃけ、そいつらは今の風紀や公安で何とかできんのか?
 あんたの考えを率直に聞かせて欲しいんだが」
ま、公安にゃあんまり任せておけねーけど、と付け足しつつ胸の下で腕を組む。

五代 基一郎 > 「適度に食うくらいなら、丁度いいかもなここは」
笑うレイチェルを余所にまた食い始める。
味がいいものだから、スプーンが進む。

「今じゃもう組織じゃないから。
 組織的な力を持つ方んだ。何とかなるとは思うが。
 公安は今は動けない上に風紀も今面倒なことがいくつかあるじゃない。
 それら退けないと無理かなとは思うな。
 ハッキリいって一対一でやり合おうなんてのは無謀だ。
 愚か者であり、相手を舐めすぎている。
 ”死体という英雄”になりたいのでなければ集団で殴りかかるに限るよ。
 所詮個人だから、数の有利も味方に付ければよろしい。
 ”それなりの力を持つ連中”が囲んで棒で叩けば
 ”どんな相手だろうと”勝てるよ」

ミルクレープ面白いなぁとスプーンで削りながら食う。
つまり。今の風紀や公安で何とか出来るかと言えば出来ない。
出来るだろうが、出来ない横やりが多い。
半々と言ったところでそこに誰かを送り込むなんてことはやめたほうがいいという答えだ。

レイチェル > 「気に入ったなら後輩も連れてくるといいぜ」
そう言って、自分もゼリーへと手をつける。
美味しい。甘いが、しかしくどすぎず、爽やかな味わいが口に広がる。

「横槍が多いのは確かだ。最近は風紀や公安に噛み付くグエンとかいう奴も出てきたことだしな」
一度だけ会った相手の顔を思い浮かべる。風紀や公安と見れば襲いかかる面倒な男だ。
そして何より、シンプルに強い。他にも色々居るが、と付け加え。

「自分から進んで死体になりに行く気も、英雄になる気もさらさらねぇ……が、
集団で叩く……ってのは約束はできねーな。場合による」
レイチェル自身、自分がどういう行動を取る人物であるかはよく分かっている。
目の前で起こっていることが許せなければ、迷わず銃を抜くだろう。

皿の上に最後に残されたプリンを名残惜しそうに見つめた後、スプーンで掬ってあむっと一口。

五代 基一郎 > だな、とまぁ連れてい来ることを決めつつ。
デザートの皿を食い得たもので、コーヒーを啜りつつ考える。
まだカレーは食える。

「あれは遊んでるだけだから、公的に動く時には手出しはないと思うけどな。
 ようは公安と風紀で遊んでくれそうなのと遊んでるだけだろうし
 事実委員会街に来てないし、血の気が多いのと遊んでるだけだよ。」

簡単な感想と推測を交えつつその落第街のイリーガルについて
語りつつ。

「まぁそれはわかってるけどここで決着をつける!
 って遭遇戦なのに気張るのは、やめたほうがいい。
 目の前で起きていることに対して、どう対処するのがいいか
 それは忘れてはいけない。それを起こしている人をどうにかするのがよいのか
 それともそこそに、誰かを助ける方を選ぶのかとかさ。」

コーヒーを飲み終えるとひと息つきつつ

「遭遇戦は特に不利だ。人質とかもだが相手に有利に働く場合が多い。
 確実に仕留めるなら、こちらが主導権を握った戦いを仕掛けるべきだな。」

しかしかといって、手を拱くわけにはいかないし
そもそもレイチェルはそれを良しとしないだろう。

「それとも、狩り出してみる?」

レイチェル > 「確かに、あれが落第街以外で暴れてたって話は聞かねぇな」
五代の言葉に頷きながら、ドリンクバーから持ってきた紅茶に口をつける。
あの男に関しては、何年か前にも学園に姿を現していたという。
五代の方があの男を判断する材料を多く持っていることだろう。

「そりゃ、その二択だったら、出来れば、生徒を助ける方を選びてぇ。やっぱり、生徒を守るっていうのが風紀の根底にある大事な考えの一つなのは間違いねぇ……けど」
(放っておけねぇ……)
頭では十二分に理解できる。
しかしながら、
どうにも心が納得しない。
手を拱いているだけでは、きっと犠牲が増えていくだけなのだ。


「狩り出す……って、何か考えがあるのかよ?」
その言葉には、テーブルに身を乗り出すレイチェル。

五代 基一郎 > 「ないよ。」

狩り出す方法。狩猟の方法について。
いや現状を打破できる方法を求めるようなレイチェルの期待。
その言葉にそんなものはないと返しつつ
身を乗り出すレイチェルの額を指で押し返し座ることを促し
話しを続ける。

「通常の犯罪者なら追いつめることで
 ボロを出すのが大抵だが連中は頭のネジぶっ飛んでるからな。
 連中がいそうなところは目星がつくが、その周辺で見つけて
 ちょっかいかけたり、こそこそ嗅ぎまわったり
 嫌がらせかけても屁とも思わず遊んでやろう程度で来る可能性が高い
 だから並大抵のことじゃ効果はないし、余計混乱を出すだけだろう」

だが。
と言葉を区切り話を続け、さらに転換させるように
言葉を繰り出す。

「これは通常の方法で探るならという話。
 こちらも通常では考えられない方法で弄りにに行けばいい。
 今持ち出せる全力とそれ以上、そして装備を以って
 最大で本気の嫌がらせを仕掛けに行く。
 もちろん嫌がらせだから奥の手は出さない。
 だが本気で仕掛け、適当なところで引き上げる。
 それを繰り返すのさ。」

そう、こちらも”遊んでやる”のだと。
無茶苦茶なプランを出してきた。

レイチェル > 「な、ないのかよ……狩り出してみる、なんていうから何か案があるのかと思ったぜ」
指で額を押し返されれば、無抵抗のまま椅子にぽすんと座った。
そして不機嫌そうな顔で、自分の額の辺りを擦るような仕草をする。

「全力の嫌がらせ、か……そうか、相手が遊ぶつもりだったら、
こっちも遊んでやる、って、そういうことか」

意図は汲んだらしい。何もしないよりはずっと良さそうだ、が。
全力と最大の装備を持って事に当たる、となれば大事だ。
いやそもそもが、相手が相手だ。大事になるのは仕方ないことであろうが。

「しっかし、凉しい顔で割と無茶苦茶なこと言うな、五代先輩。
ま、そういうプラン、嫌いじゃねーけどよ、オレは」
寧ろ好むところだ、と付け足す。

そうして、紅茶に再び口をつける。

五代 基一郎 > 「今度はどこかの公的組織じゃない。
 思いきりやっていいんだ。中には見つけ次第排除しろって
 ヤツもいるからな。」

こんなスイーツの王国で話す物騒な話でもないし
もののついでのように話すことでもないんだが。

「君自身まだ未遭遇というのもあるから、他の死んだ奴の
 データも渡そう。最初は慎重に。
 かつ君が思っている以上のものが必要になるから
 風紀の特殊装備をいくつかテスト目的で取り寄せてみる。
 移動手段の二輪とか銃とか武器、防具やらも必要だな。
 使えるものは片っ端から使ってみる方向で行こう」

もはや悪党を狩り出すのか、何かと戦争しにいくのかというような
プランに準備だが彼女もおそらくこれが一番性に合っているのだろう。
一番向いている現状なのかもしれない。

「それ以上に今の件は先のとは戦闘的な意味でレベルは違う。
 ここでのお礼、というような程度ではないことは承知しているだろうから
 そういった装備以外に俺が出せるものは出すよ。
 まぁ何が君に必要かはわからないけどそれぐらいの案件というのはわかってね」

レイチェル > 「思いきり、か……確かに、そりゃオレの性に合ってるぜ」
ふっと笑って頷くレイチェル。

「風紀の特殊装備……か。どんな代物かしらねぇが、興味はありありだぜ。
 銃や防具は勿論だが、移動手段ってのもな……昔使ってた二輪はこの世界に
 持って来られなかったんでな。使わせて貰えるんならありがたく使わせて貰うぜ」
レイチェルにとって、二輪の操縦自体は、慣れたものだ。
魔狩人時代、長距離の移動は常に二輪だった。
構造などに多少の違いはあるかもしれないが、
特に訓練を積まずとも、恐らくは乗りこなせるだろう。

「そっか、分かった。また必要なものがあったらそっちに伝えるとするぜ。
 ありがとな、五代先輩」
五代が、大々的に動いてくれたことはレイチェルにとって何より嬉しかった。
彼女はそう言って、礼をするように大きく頷いた後、紅茶の最後の一口を口に入れた。

五代 基一郎 > 「トライアルモデルのうちの1つがちょうど良さそうだったな。
 たぶん気に入ってくれると思うし、フィッティングも行えるはずだ。
 書類整えて置くから、明日にでも提出すれば……早くて土日には受領できると思うよ。」

いくつかある試験装備や特殊な装備。
そういった試験的に作られたり、通常じゃあまり出番のない武装は
大体にして半ば埋もれてしまうものだった。
だが今回は所謂凶悪犯に対して捜査する刑事課に協力する体裁なのだ。
実験相手があるし開発部や風紀の捜査研究所は好きなだけ力を使えるというもの。

「先に言ったけど、本当に想像しうる以上の案件だから
 死なないが最大限嫌がらせする、ということを念頭に置いてね
 あの世に送り出す張本人になるのは勘弁だよ」

ここで葬儀とかシャレにならないでしょう。と頷くレイチェルに返しつつ席を立つ

「んじゃこの話はこれまでにしてさ。飯食ってもいいかな。
 話してたら、やっぱりさ。腹にたまるものがさ。」

カレーやらパスタがあるところを親指で差しつつ
伺った。特にそれ以上なければ、飯くって本日は解散だろう。

レイチェル > 「じゃあそいつをよろしく頼むぜ。先輩のお墨付きってんなら……期待できるしな」
にこっと笑って伸びをする。


「……そのことは了承したつもりだ。
想像しうる以上の案件ってことはな。
ただやることはあくまで、嫌がらせ、そいつもよく分かった。
目の前で何かやらかしてたら、風紀の装備を使って
全力で邪魔をしてやればいいって訳だ。引き際を弁えた上で」
葬儀云々に対しては、まぁな、とだけ返した。
甘いものは好きだが、流石にここで葬式は御免だ。

「ん、りょーかい。じゃあオレも、もう一皿くらい食べとこーかな。
 今後の為にも、しっかり栄養入れとかねーといけねぇだろうし」
そう言って、意気揚々と空になった皿を再びスイーツで埋め尽くさんと立ち上がるのであった――。

ご案内:「デザートバイキング「スイーツキングダム」」から五代 基一郎さんが去りました。<補足:夏用スーツ。本日に会計主。>
ご案内:「デザートバイキング「スイーツキングダム」」からレイチェルさんが去りました。<補足:金髪眼帯風紀委員の少女。身体の一部を機械化したダンピール(ただしハーフエルフとヴァンパイアの子)。五代と待ち合わせ中。>