ご案内:「学生通り」に畝傍・クリスタ・ステンデルさんが現れました。<補足:短いブロンドの髪と赤い瞳、オレンジ色のボディスーツ姿。散弾銃を携帯>
畝傍・クリスタ・ステンデル > 夜の学生通り。畝傍は引き続き、『サヤ』の魂が込められているという鞘の捜索を行っていた。
幸いにも明日の科目は畝傍が最も得意とする銃火器取扱の実地試験だ。
多少点数は下がるかもしれないが大きな問題はないであろう、と判断し。
通りに面したところはほぼ探しつくしてしまった。ではそこからやや離れたところはどうか?と考え、畝傍は林の中を進む。
右手には弾を抜かれ折り畳まれたショットガン、左手には懐中電灯を持ち、念入りに探す。

畝傍・クリスタ・ステンデル > しばらく歩みを進め、ふと見ると――畝傍の眼前には、生徒たちの休憩スポットとしてそこそこ名の知れている、天然の大きな岩。
その陰から、何かが突き出ているのを目撃する。もしや、あれが――?
畝傍はゆっくりと、それに近づいてゆく。

畝傍・クリスタ・ステンデル > やがて、畝傍は岩陰に回り込み、それの正体を目撃する。
それはまさしく――『鞘』であった。打刀の鞘だけが、地面に突き刺さっていたのである。
「もしかして、これが……?」
畝傍は確信した。そして、一旦懐中電灯をしまうと、その鞘を地面から引きぬかんとする。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 先程まで地面に突き刺さっていたものを抜くとなるとつい力が入りそうになるが、
鞘だけであったこともあり身体強化を受けた畝傍には割とあっさり抜ける。
そして畝傍の手に収まった鞘は、清らかな気を放っていた。
その気は現在の石蒜が放つ禍々しい力とは明らかに異なるものであった。石蒜に深く接してきた畝傍には、それがわかったのだ。
「やった……やったよ!サヤ!シーシュアン!」
畝傍は歓喜のあまり叫ぶ。幸い、周囲には誰もいない。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 畝傍はそのまま片手にショットガン、片手に鞘といういでたちでその場を後にし、女子寮へ戻らんとする。
探していた唯一の希望が、この手の中にある。その事実が畝傍を勇気づけていた――

ご案内:「学生通り」から畝傍・クリスタ・ステンデルさんが去りました。<補足:短いブロンドの髪と赤い瞳、オレンジ色のボディスーツ姿。散弾銃を携帯>