2015/06/06 - 18:00~15:14 のログ
空閑 栞 > 「なんなら空中散歩でもしてみます?」

自分にとって幸せであるそれを提案する。
元々はそのためにここに来たのだから、この提案は自然と口をついて出た。

「んー、人間楽器みたいですね。歌ってる……のかな?多分」

自信なさげにそう応える。
響と同じく誰かに見つかるかもという思考は抜け落ちていた。

立花 響 > 「それもいいですけど、私は文字通り飛び抜けた異能を持っていませんから…」
その提案に乗じる事が出来ないと思うと申し訳なく思う。
ただ響の中で幸せは気持ちよく演奏をすること、なのかもしれない。

「…こほん、そんな感じでしょうか。歌っている、っていうよりは口で演奏しているという感じですよねこれ」
咳払いをした後、いつもの響の声に戻り自信無さそうな苦笑いを栞に向ける。

空閑 栞 > 「私の能力は他の人と歩くこともできますから……大丈夫ですよ?」

予測しつつ大きめに能力を使うため消耗が激しくなるが、相手の歩くであろう先の空気を固定する。ただそれだけなのでそれは可能である。もちろん長時間とはいかないが。

「うーん、でも歌っているようにも……どうなんでしょう」

判断がつかない、と言いたげに苦笑いを浮かべる。

立花 響 > 響にも判断がつかないなら無理に掘り返す意味もない、と思いこの話をするのをやめることにした。
聞く側がそれを判明したところで何かが劇的に変わる訳でもないのだから

ちらり、と時計塔から見える景色を見る。
高い。高すぎる。ここから空中散歩すると1つの不安を口にする
「それって……その、下から覗かれませんか…?」
響は先程よりも顔を赤くして当然の疑問を栞にぶつける

空閑 栞 > 「これだけ高いと見えないと思いますけど……スパッツとか履いてないんですか?」

空中を散歩する身としては当然のことだったので失念していた。
あくまで空気を固定するだけなのでその手の対策は別に講じなければいけないのだ。

立花 響 > 「はいてませんよそんなの…そんな高いところに行くつもりなんて無いですし、栞さんと一緒にしないでください」
はぁ、ため息をつく。それはどこか呆れたため息
流石にコンサートで楽しく歌ったりする趣味はあれど自分の下着を見せる趣味は流石にない

空閑 栞 > ――――それなら、と何かを思いついたように響に近づき、抱き抱えようとする。
抵抗がなければ、いわゆるお姫様だっこの体勢になるだろう

ご案内:「大時計塔」に空閑 栞さんが現れました。<補足:黒髪ロングに赤カチューシャの女性。サボりに来た。>
ご案内:「大時計塔」に空閑 栞さんが現れました。<補足:黒髪ロングに赤カチューシャの女性。サボりに来た。>
ご案内:「大時計塔」から空閑 栞さんが去りました。<補足:黒髪ロングに赤カチューシャの女性。サボりに来た。>
立花 響 > 「………え?」
響は栞に簡単に抱きかかえられる。
響は今起きた現象を全く把握出来ておらずきょとん、としているただ、原因は栞であることは分かる

「栞さん?え、えっと何を?私に何をしました?」
やや顔が近い栞に対して質問を投げかける。
異能が当たり前のこの島では何が起きても驚きはしない、が動揺ぐらいはする。響は凡人なのだから

空閑 栞 > 「見ての通り、普通のお姫様だっこですよ? これなら覗かれる心配もなく散歩できるでしょう?」

そのまま虚空に向かって一歩踏み出す。
周囲から見ればほんの少し浮いているように見えるだろう。

「どうです? 散歩、しませんか?」

すぐ近くで触れ合っている響に笑顔を向け、そう言った。

立花 響 > 「は、いえ!え、遠慮します!そ、そうです!実は私高いところが苦手なんですよー!はははー!」
抱きかかえられているのは把握した。口は否定しているが暴れるのはお互いのとってためにはならない。
というより下手したら自分が落ちてしまう可能性もありえてしまう
下着を見せる趣味もないが、お姫様抱っこされて空中散歩なんてすれば変な噂が流れてしまう。
しかし昨日の夜の神社でやったことのほうを見られる方が致命的ではあるのだがそれは別の話

空閑 栞 > 「んー、苦手っていうのは嘘でしょうけど……遠慮されちゃったら無理強いはできませんね」

ゆっくりと、落とさないように床に降ろす。
何か不都合があったのかな、と思案しつつも思い当たることはないので思考を放棄する。

「残念ですけど今日は私1人でお散歩してきます。今度は一緒に歩きましょうね?」

響に屈託のない笑顔を向け、ゆっくりと空に歩みを進めていった。

ご案内:「大時計塔」から空閑 栞さんが去りました。<補足:黒髪ロングに赤カチューシャの女性。サボりに来た。>
立花 響 > 「…あ、行っちゃった。」
当然のように空を歩いて行く栞を見てぽつりと呟く
心構えと準備が出来ていれば一緒に散歩するぐらいは良かったが、状況が状況だからか遠慮してしまった

「仲良くなるチャンス、見逃したかも…」
再びぽつりと呟きヴァイオリンを片付け階段を一段一段ゆっくりと降りて行き、時計塔を後にする。

響はこの時に楽譜を時計塔に置いていってしまった事にいつ気付くのだろうか…

ご案内:「大時計塔」から立花 響さんが去りました。<補足:黒ロングの女性。制服を来た楽器人間と時計塔と楽器ケースと>
ご案内:「大時計塔」にアリストロメリアさんが現れました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
アリストロメリア > (ヒールを響かせながら、石畳の階段を昇ってゆく
済んだ空気と周囲を一望できる時計塔は、冷たい空気と何処か秘密めいた雰囲気が漂い居心地が良い)
……素敵な場所ですわね
人の出入りも少ない様ですし、場所的にも魔術に適した場所の一つと言えますわ
……ふふ、覚えておきましょう
(そんな独り言を言いながら、ゆっくりと美しい景色を見下ろしながら回って歩く)
(それはまるで、子供が無邪気に楽しむようにも 影の者が注意深く学園周辺を偵察している様にも見えたかもしれない)

ご案内:「大時計塔」に蒼穹さんが現れました。<補足:PCNo:53/気紛れな邪神様。>
蒼穹 > (立ち入り禁止エリア。世の中には、そんな言葉がある。そして、入るな、と言われたら逆に入ってしまいたくなるのも、人情である。それは、邪神たる己であっても、変わらない。時間は丁度、夜頃と言って差し支えない時間だろうか。)
やっほ、こんばんは。
…ええっと、先生?それとも…?
…っていうか、何用?
(先客がいたので、所謂夜の御挨拶を遣る、それは、初対面と思わしくないほどに気さくな御挨拶を。どうにも、あからさまなに高貴な魔法使い、と言った風貌だ。その、楽しんでいる様も、どこか高潔なものとして、己に映った。)

アリストロメリア > (時計と言えば、真っ先に連想されるのが土星である
土星は肉眼で見える天体においては最も遠い場所にあり、暗く目立たない星であり動きも遅い
そこから人々に老人の様な印象を与え
30年かかり一周する最も長い周期を移動することから、時の支配神があてられたのだ
その為多くの神話にて、土星は古い時代の社会の象徴でもある賢老人の姿をあてはめられた
そして、土星は現実世界と秩序、規律の星なのだ――……
そんな事を楽しみながらゆっくりと思考を巡らせれば――……)

(静寂な水面に静かに石を投じる様な足跡が耳に入り、静かに来訪者を待つ
今宵は珍しく土星の輝きが、鈍くも空に輝く下で 微笑みながら振り返れば)

御機嫌よう、庶民
(挨拶にしては随分不躾な…けれど、その言葉には棘も嫌味も無く
歓迎するかのような笑みで優雅に答えた)

私は、一介の生徒 アリストロメリアと申しますわ。学園に来てから日も浅いので
色々と教えて頂けると嬉しいですわね
……ここへは、そうですわね

一つは好奇心
もう一つは、美しい空を楽しむ為に…ですわ
人というのは、星の輝きの元に運命を定められ、時には流され、また導くものでしたから

蒼穹 > (思考。彼女が何を考えているかは分からない、しかし、視線がかちあうのであれば、己は己らしく、屈託なく笑い返そう。もし、己が、時計に関して一つ、思う事を述べるとすれば。時計や時とは昔から、王の権力であったとされている。だが、王はいつか流転する。だから、王が見るもの―――そう書いて、現《いま》と、読ませるのではないだろうか。正しく、彼らは現を生き、現に散る。)
御機嫌よう、の方が良かったかな?…この私に庶民、というのだね。
それは、キミ…ああいや、あなたが見た目通りのお嬢様、だからかな。
(にっこり、笑みながら相手を指差して、問う。気さくなのは変わらないし、庶民と言われて気分を害されたわけでもない。)

んん、アリストロメリア…さん?そう、よろしくね!
(少々、長い。そして、普通呼び捨てなのだが、何処か、彼女からは先程の振る舞いからそれを許されない様な、高貴さを感じられる。)

あはは、私もここに来たばっかりなんだ。
…ああ、申し遅れたね。蒼穹《ソラ》と言う者だよ。どうぞ、よしなに。
(自分指差しながらの、自己紹介を。)

…へぇ、来た目的も中々高尚だね。
万物流転って言葉だね。ありとあらゆるものは時によって破壊される。
けれど、そんな中でも残るものや、新しく生まれるものによって、人の世は常にうつろい変わる。
―――難しい話は良いか、何にしてもさ、夜の空って、趣深いよね。
(ん、と少しだけ、上を向いてみた。)

アリストロメリア > (視線が交われば、更に口元に微笑みの色は強く
屈託ない笑い…けれど、彼特有の『己らしく』からは その無邪気な笑いとは裏腹な匂いが何処かに映り
そこからは『ただの女生徒』ではない何かを感じさせる『何か』がある様にも見えた
彼の己に関する事に答えさせていただければ、故に伝統的な解釈では、祖先や伝統・古い伝統の力や過去、試練や苦難
30年かかって全天を一周する周期は一つの時代が終わり、次の世代へと移ろいゆく周期でもあるのだ
同時に、試練を与えられるという事は『今』を懸命に生きないものに未来等無いのだから――……)

どちらでも
(にっこりと答える。 『この私に庶民、いうのだね』……という言葉から
やはり『一介の生徒』ではなさそうだという事は確実に理解できた)
そうですわね、貴族の出ですもの――……ただ、悪気がある訳ではございませんわ
(柔和に静かに言葉を添える。彼女の様子から、特に気分を害した訳ではない事は理解出来るけれど
きっと彼女にとっては挨拶の一文の様なものなのだろう)

ふふ……長いですわよね、呼び辛いでしょう?
(くすくすと、お友達同士で楽しむ様な気軽さで続ける)
愛称はアリスとか、ロメリアとか、ロメリーやメリィ……と幾つかありますわ
呼びやすい お好きな言い方でどうぞ
(気品はあるかもしれないが、そこに溝や隔たり等といった壁はなく穏やかさが滲む)

まぁ……貴方もでしたのね?蒼穹(ソラ)嬢ですわね
此方こそ、よろしくお願いいたしますわ
(自己紹介をされれば、改めてスカートの裾を少しだけ摘まめば、礼をしてご挨拶)

恐れ入りますわ……蒼穹嬢も、名前に相応しい美しい空を連想させる
艶やかな髪や、明るいサファイアの様な蒼い瞳が美しいですわ
……そして、何処か明るい雰囲気と似つかわない 土星の夜空の輝きの様な
ミステリアスな雰囲気も

ええ、全てのものは時と共に移ろい 等しく同じように思えても
それと同じようなものは存在せず、また時の流れと共に人も世も、世界も変化していくのですわ……
ええ、このお話はこの辺にしましょうか……同感ですわ、私も夜空は好きですわね
まるで夜空に宝石箱の中身を撒き散らした様な満天の星空は、尚更に
(同じく上を向く。暗い土星までもが映る夜空なのだ
今日は正に、夜空が装飾を美しく着飾るかの様に美しい
それは、何処か神秘的な空気と、違う世界への扉の様にも見る事が出来る様な雰囲気を佇ませて)

……ところで、蒼穹嬢はこちらへは何をしに?
こんな時間に来るのも、何だか珍しい気が致しまして

蒼穹 > (彼女が『何か』を感じたのは、彼女が魔術に精通しているが故か、そうでなくとも、己の在り方は、きっと誰にでも『何か』を感じさせるのではなかろうか…それは、分からない。自分のことは、自分では一番分かっている心算で分からないものだ。30年、それが人の世の周期だというのであれば、己の種族の周期は何年か、何て考えるだろう。それにしても、己は思う。試練、苦難がない人生など、つまらない。試練、苦難があってこそ、未来は紡がれ、懸命に生きる、より優秀なものが生き残る。それが、世界であり、『今』である。)

…じゃ、こんばんは。と言わせてもらうね。
(こほん、と咳払い一つ。身の丈に合った挨拶は、こちらの様だ。)

あっはは、成程。やっぱりお嬢様なんだ。ん、おっけー、気にしてないよ。
(貴族の出。見た目からして高貴とは思ったが、やっぱりそんな感じだった。)

そだねー、呼びにくいかも…。って、普通皆こんな長い名前なのかな?
…んん、おっけ。アリスと呼ばせてもらっても?
(高貴でありながら、何故か敷居の高さ、とやらを感じさせないその雰囲気。そうであるなら、己はここぞとばかり、いつもの馴れ馴れしさでそこに甘んじよう。そう思って、敢えての呼び捨てと言う形を取った。)

そうそう、だからこの辺には慣れないんだよ。
…あはは、嬢…か。ん、好きに呼んで!
(はわー、と半口状態にて、お嬢様らしいその一礼を、「礼儀正しいものだなぁ。」と、詠嘆しながら見遣るのみ。傲岸不遜な己には、多分…一笑縁がない仕草の一つだろう。)

あはは、褒めてくれるね、嬉しい♪…以来あんまり、美しい、なんていわれたこともないし。何より、サファイア…だなんて具体的に比喩されたのは初めてだからね…ちょっとだけ照れちゃうよ。
…土星、の輝き。ミステリアス…?
(ふと、思い起こす。…土星。あの星は、わっかの目立つ、鈍い色の惑星だった。輝き、とは少々似ても似つかない。けれど、わっかがある、と言う点において他の者とは決定的な差異が感じさせられる。それが、ミステリアス…ということなのだろうか?地球の惑星系に明るくない己は、ただ、首をこてんと傾げるのみで。)

諸行無常。生者必滅。…そだね、こう言う話も好きだけどさ。
良い比喩だね。私には真似できない。ただ、それが綺麗だとしか言えない。
黒い空を、白く彩る、斑点の如き無数の星。
キミは、…あなたは、それらの煌めきを宝石と言う。…高貴なだけはあるね。
(二人とも上を向いた。だが、一瞬だけ、彼女に横目で、何処か幽かに、幽かに、幽かに羨望の色を含んだ視線を馳せた。先程のサファイアや、土星と言う言葉を想起すれば、己とは、まるで生まれも育ちも違うお嬢様であることを、この短い間にて再認識させられる。本人はきっと無意識だ。だから、飾らず、お嬢様がお嬢様としてあれる、そんな振る舞い方に、少しだけ、憧れを抱いた。…無論、一抹の憧れで、刹那的で、熱病のようなものだけれど。夜空を比喩し、見上げる彼女は、きっと楽しいと思っているのだろう。)

あはは、…ちょっとわけありでね。ヒミツだよ…ごめんね。
このごろは、立ち入り禁止エリアって言われてるところにうろついてるんだ。
あえていうなら。時計を確認しに来た、かな。…なーんてね。
(たーん、たん。と二歩、無邪気な足取りで大時計の前を右に左に。それから、巨大の時計を見上げれば、軽い調子で笑って見せた。)

アリストロメリア > こんばんは
(挨拶し、咳払いする彼女に 此方も改めて挨拶を返す)

そうですわね……ふふ、仲良くして頂けると嬉しいですわ
(そっと、蒼穹の手を取って握る。それは親愛の証の様に)

よく言われますわ……どうでしょう?中には短い方もいらっしゃいますし
名付け親次第ではないでしょうか?
ええ、宜しくてよ
(小さく頷いて返す)

ふふ……そうですわね、私も此方に住まう多くの方々とは文化の違う所があり
どこかしら奇抜な振る舞いをしてしまっていないか、と思う事も多々ありますわね
ええ、では私も……蒼穹嬢と呼ばせて頂きますわ

ふふ、先に褒めて下さったのは蒼穹嬢の方ですわ……それに、嘘は申してません事よ
そうかしら?改めて褒める機会が無かったり、伝える機会がないだけかもしれませんわね
……どうやら此方の方は、そのような機会も少ない様に思いますし(私の居た所と比較して、ですけれど…と付けたして)
ええ、土星の輝きとミステリアスさ
(頷いて肯定すれば改めて)
私からすれば、この美しい星空に浮かび上がる星の煌きやそこから紡がれ受け継がれてきた神話
人の運命に影響を与える様子……どれをとっても神秘的で興味的なものであり
一生を費やしても永久に理解する事の出来ない神々の遊びに等しいものがございますわ

……故に、天文学者等、遥かに人間以上に長寿な星を相手にする職の方は
長寿の傾向等もございますの
(それに――……と、喉まで出かかった言葉を飲み込めば、胸の奥に秘める
土星は7天体までしか無かった古典占星術に置いては
一番遠くの星であり、老人の姿で描かれる事や世代交代を担う事等から破壊と再生をも意味したのだ
剣呑な笑顔、人なつこい彼女から何処か……それに似つかわしくない今宵の夜空に浮かぶ土星の様な暗く
人の目に見えざるとも何処かに忍ばせる強大さを感じさせたからだった)

時に時というものは、過去という恩恵を照らし、また全てのものを破壊してしまう恐ろしさもございます
恐れ入りますわ、そうかしら?蒼穹嬢の心に感じるままをそのまま言葉にすれば良いだけですわ
人は誰しも星に憧れ、時には畏怖を抱く事があると思いますの
きっと、私だけでなく他の方も宝石に似た美しい輝きに惹かれるものを抱いていると思いますわ
……蒼穹嬢には、そのような気持ちはなくて?
(夜空を見上げる顔を、蒼穹に真っすぐと向ける
横顔からは、あまり表情が見えず何を考えているのかもわかりにくい
――……けれど、何処か彼女からは切なさや 何とも言えない哀愁の色を感じさせられるのは何故だろう?)

そうでしたの……いいえ、言いたくない事もあるでしょう
(気にしない様子で、静かに首を横に振る)
まぁ、立ち入り禁止エリアでしたの?……それは気付きませんでしたわ
(目を丸くして、やや驚いた様子で)
時計の確認……?ふふ、なにやら気になる言い方ですけれど――……秘密にしたい事に踏み込むのは無礼ですわね
(静かに佇みながら、彼女の様子を見つめて 微笑み返されればまた笑顔を向ける
ふと、時計を見れば少し語っただけだと思ったのに、大分時間は過ぎてゆき 夜の闇も一層深さを増していた)

……残念ですけれど、今日はもう帰らないといけないですわね……では、御機嫌よう
(静かにスカートの裾を持ち、礼をして挨拶をすれば
魔法が解けないうちに帰るかの如く、豪奢な装飾を施されたスカートを翻して階段を駆け下りていく)

(何気ない二人の出会い、些細な会話の筈なのに……何故だろう?
それはまるで、夜空の天幕の下で行われた小さくささやかな 一つの劇の終焉を感じさせるかのように
偶然の一抹、二人の運命が絡む一時が――……星空の下で静かに幕を閉じる)

ご案内:「大時計塔」からアリストロメリアさんが去りました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
蒼穹 > あはは、うん、こんばんは。…そだね、是非、仲良くして欲しい。
(どういうわけかつい、気を許してしまうのは…己の馴れ馴れしさだけでなく、彼女の持ち合わせる、友好的な姿勢によるものだろう。取られた手。取った主ににっこりと笑み向ければ、頷いた。)

…そう、んじゃ、そういうわけで、よろしくね、アリス。
ああ、分かる分かる。私も人間さんの文化にはなかなかついていけないっていうか…ねぇ。
おっけ、蒼穹嬢…だね。あはは、ちょっぴり照れ臭い、かも。

…嬉しい限り。でも、アリスは高貴なイメージがあるっていうのもまた事実、かなぁ。
…そうだね、この辺は。…そういえば、アリスは…何処の出身の、どんな種族なのかな。
土星…か。…ミステリアス…。
(ふむ、と空を見上げるも、それは、己の目には見えないだろう。)

…へー。
…ううー、私、知らなかったよ。…そして、何にも言えないね…。
アリス、…こういうのはなんだけど、凄く物知りだね。
(つらり、神学も、天文学も、それらを語る彼女に、横槍を入れることも能わざる己の無智を知る。よく知っているなぁ、なんて詠嘆するとともに、僅かに、そして幽かに。己としては、絶対に認めたくはないが、彼女を「尊敬」した。それは、敬う事を知らぬ己が、だ。場に合った話題、論理的な説明、そして、物知りとしか言いようのない知識。己に、マネできたものではないし、はっきりいって魅力的で、羨ましい。彼女が、もし、己と同じ種族であったなら、きっと己とは違って、幾多もの信仰を集めたに違いない。もっとも、その場合は彼女が神話に興味を示す側ではなく、神話を紡ぐ側になるのだけれど。)

時間とは、残酷なものだってね。でも、そんな時の奔流の中でも、壊れないものってあるし、私は、それを知っている気がする…なーんてね。
…そう。…星…かぁ。光って、綺麗。
綺麗なもので、手にしたいけれど、手にできない…そんな感じ、かな。
そう…惹かれてる、のかもしれないね。
(実際、生来破壊のみしか知らなかった己は、感情表現や、語彙力は普通より劣っていたし、星もまた、意識してみることは無かった。だから、曖昧模糊な答えしか返せなかった。そうして、そんな問を投げられることも、またと羨ましさを感じさせた。…少しだけ。)

そゆこと。察してねって奴だよ。
(言うまでもなさそうだね、と彼女の様子を見れば後付して。)
そう、立ち入り禁止エリア。禁書庫とかと同じ扱いだね。禁止エリアなのに立ち入りが簡単っていうか、さ。
(恐れ一つなく入って来れる場所だから、ついつい警備の甘さに一笑。)
そうそう、ヒミツーってやつ。
わかってくれて嬉しいね。
(夜空を見上げていただけで。だんだんと、しかし、確実に黒みを増していたであろうが、継続的に見続けているなら、気付かず、彼女が次の言葉を口にしたその瞬間、気付いた。)
…そう、残念。
また是非とも、御話してよね?…それじゃ、じゃーね。…いや、御機嫌よう。
(身の丈に合わない挨拶と、身の丈にあった、馴れ馴れしい手を振る様を、同時に去りゆく彼女へと向ける。時刻は、丁度日を跨いだところで、まるで、その状況と、彼女の後ろ姿は灰被り姫―シンデレラ―の様ではないか。…これもまた、どうしてか羨ましかった。)

(時の奔流は、全てを壊す。それは、二人の出会いも同じく壊したのだった。けれど、時の奔流は、或いは全てを創りもする。それが、常世の世界であっても。美しき星空であっても。たった二人の出会いであっても。皆等しく、作っては壊すことを繰り返す。それこそ、彼女の言う通り、神話的で、神々の遊びに等しいではないか。邪神たる己が、幽かにも彼女に羨望を抱くなら、己も腐ったものだと改めて思うと共に、やはり、彼女への尊敬の念は消えなかった。)

…はぁ。羨ましいな。
(言葉は露と出て、霧の如く消えた。爛爛たる星空を背景とした、静かな物語の一節の閉幕。それの、少し蛇足めいた後付だった。己も、その場を後にするなら、これにて、幕は閉じ切るだろう。)

ご案内:「大時計塔」から蒼穹さんが去りました。<補足:PCNo:53/気紛れな邪神様。>
ご案内:「大時計塔」にエリンさんが現れました。<補足:地面にまでつきそうな金髪ロング。首にカウベルを、おなかに鈴をつけている。>
エリン > 時計塔の一番上まで上り、常世島を一望する。
各所での騒ぎ、人々の動き。
ここでは、それらが全て見えた。
とはいえ、室内のことはわからないし、細かいことはまったくわからないが。

風をうけてなびく金色の髪。
自前で用意した椅子に座りつつ、楽しそうに島の様子をみていたエリン。

エリン > 少しすれば、バサバサと羽音が聞こえてくる。
飛んでくるのは白いカラス。
アルビノ種だろう。
白いカラスはエリンの近くまで飛んで来て、近くに着地する。

「おかえりなさい、島の様子はどうでしたか?」
カラスに微笑めば、カラスはそれに答えるようにカァ、と一鳴きする。

エリン > 「はい……はい。
そうでしたか、そんなことが。
大丈夫でしたか?」
たずねれば、それにも答えるようにカァ、と一鳴きする。
くすくすと笑うエリン。
「それは良かったです。
でも、あまり危険なことはしないでくださいね?
一応魔力で守られているとはいえ、信用はできないのですから」

エリン > わかっている、とでもいうように一鳴き。
「ならいいのです。
では、今日はもうお戻りください」
右手につけている腕輪を見せる。
腕輪が光れば、それに応じてカラスの足元も光り、地面へと飲み込んでいく。

すこしすれば、カラスは完全に飲み込まれ、消える。

エリン > カラスも消えれば、一人残されたエリン。
ここに来たのは心地よい風を感じるついでに、散歩のためだった。
なので、これ以上いる必要はない。

「さて、ではそろそろもどりましょうか」

エリン > フェンスをよじのぼる。
ぱたぱたとあしを何度もばたつかせ、なんとかよじのぼってフェンスの上に立つ。
足場が不安定で、心なしか先ほどよりも風を強く受ける。
髪が、スカートがなびく。
その感覚に、自然と笑顔になり。

ガラン、とカウベルが鳴る。
その音が合図となり、エリンは時計塔を飛び降りた。

後に残ったのは、持って帰るのを忘れて放置された、折りたたみ椅子だけだった。

ご案内:「大時計塔」からエリンさんが去りました。<補足:地面にまでつきそうな金髪ロング。首にカウベルを、おなかに鈴をつけている。>
ご案内:「大時計塔」にサイエルさんが現れました。<補足:サボる保険医。灰色の短い髪、蒼い瞳、無精ひげ、白衣が特徴の40近いおっさん>
サイエル > 「……あいかわらずいい景色だ」

特に何をするわけではないが、景色がいい。
実に良い風景だ。

さて、何をしようか。
久方ぶりになにかしたい気分ではあった。

くぁっとあくびをして。
そうだ、昼寝をしようと考えにいたり
この場に来てみて、やはり正解だと思えた。
持ってきた畳を敷いて、横になる。
風がとても気持ちいい……

サイエル > --やはり、一般生徒……にも流れているもの、なんだねぇ……

ぼんやりと思考しながら、タバコを咥えて火を灯す。
食後の一服は心地よかった。
この体に悪い感じが、とても旨く。
また、とてもサボってる気分に浸らせてくれる。

「なかなか勤勉な少年に見えた、がさて。どこまで進むのかね……」

先ほどの少年の考察はなかなかにおもしろかった。
若いとはやはり良い。
頭が柔軟で、いろんな角度から物事を見ている。
きっと、あの少年も今後の社会をつくる良い大人になるのだろうか
それとも--

そう考えると笑みがこぼれた

サイエル > 「……さて少し、寝るとしようか」

風の心地を受けながら
ゆっくりと辺りの音を消して
イヤホンを付ける。
クラシックに心を預けて
訪れた浮遊感に身を任せて--

サイエル > 「……ん、いや、よく寝たね。一時間。いい時間だ……さて……」

ゆっくり体を起こし、ぱきぱきっと、首を鳴らし。畳をもって
ゆっくりと……

「……さて、散歩でもしようか……」

歩き出した

ご案内:「大時計塔」からサイエルさんが去りました。<補足:サボる保険医。灰色の短い髪、蒼い瞳、無精ひげ、白衣が特徴の40近いおっさん>