2015/06/08 - 20:43~02:34 のログ
ご案内:「第二図書館」にアリストロメリアさんが現れました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
アリストロメリア > (図書館の方はいつも多くの利用者で賑わっているが、第二図書館の方は比較的空いており
今日はレシピ本を探しに来たのだった)
(一つは、簡単な料理のレシピを求めて
もう一つは、パンのアレンジ料理を求めて)
(現在、クラスカにより朝夕の食事にはコッペパンを手配される事になり
食事の心配が無くなり、日々の生活に困る事が無い事には大変感謝しているのであるが……
流石に、1か月以上もコッペパンだけの生活も栄養面的にも厳しいし
欲を言えば、そのままでもいいが 他のアレンジ方法は無いかと探していたのだった)
アリストロメリア > (以前とは違い、食費の1万を丸々他の事にも使えれば
もう少し野菜や肉などの他の食材を購入して、日々の食事を彩るという選択肢にも使用できる
……のであれば、もう少し栄養的な意味でもそろそろ他のものを取り入れなければいけないとも思うし
簡単にだが、料理もしないといけないし
他の調理法で、コッペパンにひと手間加えれば、味覚的にも飽きがこない)
(『んー……パンのアレンジと、簡単な料理のレシピ等があるといいんですけれどねぇ』
そう思いながら、初心者向けの料理本コーナーに目を通していく)
アリストロメリア > (幾つかの本を手に取れば、席についてパラパラと捲り始めた
本を捲っての始めの候補としては、サラダは真っ先に作れそうだし 野菜を取りたいと思っていたので採用になった
『ふむ……サラダは野菜を買ってきて洗ってきればいいだけですものね、とても簡単ですわ
けど、お肉やお野菜は多少なりとも火を通したり何らかの手順が必要ですわね……出来るかしら?』)
(等と思いながら、ページを捲って肉や魚のレシピを見ていくが
料理をした事の無い上に、使用人が全て行い料理の現場すらほぼ見たこと無いに等しい彼女には
たかが料理といえど、自分の想像出来るものでは無かった為、未知の領域であった)
アリストロメリア > (『フライパンで焼いて、お鍋で煮て……』等と、写真付きの料理本で確認しながら見るが
塩少々等の曖昧な表現はよくわからないし、まず適量すら分からないのにそういう書き方をされるのは
若干意味が不明であった)
(『とりあえず、お肉やお魚を食べられるのはもう少し後になりそうですわね』
という事だけは、少しだけ理解出来た。料理をしたことない自分にはハードルが高そうだ)
アリストロメリア > (潔く今は肉魚類を諦めれば、最も重要なコッペパンのアレンジを探し始めた
感謝して頂いている……とはいえ最早既に1カ月以上の月日を水とコッペパンだけで過ごしている
もう少しすれば、2か月目に突入するのは流石に厳しい
……これも一種の魔術修行と思えば、精神性も養えるし経済的でもあろうが
流石に身体に悪過ぎる)
ご案内:「第二図書館」に蒼穹さんが現れました。<補足:PCNo:53/気紛れな邪神様。>
アリストロメリア > (パンのアレンジ本を手にすれば、幸いなことにコッペパンは色んなアレンジが効きそうだという事を改めて知る
何かを挟んでも良いし、ジャムを塗ったりチョコをかけたり、蜂蜜等で味付けすれば簡単な甘味にもなる
最も目を引いたのは――……
『パンプディングのできるのですわね』
目にしたとあるレシピに、懐かしさが込み上げた
実家に居た頃、よく食べていた料理のひとつだったのだから)
蒼穹 > (時間は既に夜の帳が降りたころ、外にはしとしと小雨ながら、雨が降っているくらい、だろうか?書物探し、中でも力ある、強大な書物を…そう思って、立ち寄ったのは立ち入り禁止エリアとされている禁書庫…ではなく、第二図書館と言う場所であった。ここに来るのは、初めてだ。)
おー…結構一杯あるねー…。
(あっちの図書館も、こっちの図書館も、選り取り見取り。しかし、魔術書を探すのは…別段ここでなくてもよさそうな気がする。さて、知った顔…それも、かなり特徴的と言え、実に大きなインパクトを己に与えた存在がちら、と視界に垣間見えた。)
…あ、やっほ。アリス。…こないだぶり。
魔術書…じゃないね、なにそれ…お料理?
(手を振って、数歩寄る。如何にも魔法使いな見た目をしている彼女が、ここで何をしているかと思えば…少々、意外だった。)
アリストロメリア > (夜の闇も深さを増していく刻と、小雨ながら降る雨は、何処かこの空間を外側から鍵をかけて閉じ込めてしまう様な
密室めいた雰囲気を醸し始めていた……それは、夜の闇か或いは訪れた女生徒の特有の雰囲気のせいか
何処か、黴臭い図書館にはない秘密めいた雰囲気があった)
(彼女が図書館に訪れれば、見知った顔の……とりわけ宝石まであしらわれた豪奢で目立つ生徒が一人
本を山にしながら集中していた。しかも、何だか不釣り合いな料理初心者本を)
(声をかけられれば顔を上げて、見知った顔の少女に微笑んで挨拶する。既に夜が更けている事にも気付いていないまま、手を振り返して)
蒼穹嬢、こんにちは……ええ、実は今料理のレシピを探しておりますの
(実は、と簡単な経緯と自分の置かれた状況を説明し、また料理が殆ど出来ない状態である事も告げる)
……という訳で、とっても簡単な料理から出来ないかと思ったのですけれど……
生憎よく分からないのが現在の状況ですわ、蒼穹嬢は料理は得意でして?(困ったかのような溜息を洩らしながら)
蒼穹 > (小雨による湿り気、それから、辺りも真っ暗ときた。最も、その「真っ暗」こそが、彼女の言う、宝石の如き美しい星空を作り上げているのだろうけれど、今は小さな雨雲の群れによってそれらもまた、隠され、見えない。見えたとして、すぐに覆い隠されて。そうやって、天気と、時間が暗澹たる世界を創りだしている。彼女が「秘密めいた」と形容するのであれば、己は…さて、何と形容したものだろうか。昨日、夜空の形容が思いつかなかったのと同じように、上手い言葉は、見つからぬ。)
…あっはは、こんばんは。だよ?もう夜だしさ。
(して、丁度真っ暗な空へと視線を馳せるなら彼女の挨拶に軽い一笑を馳せてみる。からかうような、一笑を。それでも、そこには悪意はなく、高貴な身柄でありながら、そして、片手に本を携えながらも、手を振り返してくれたことには、嬉し気であった。)
そう。…何作ろうとしてたのかな。
(成程、お嬢様はお嬢様であるが故に、料理の経験等なくて当然なのだろう。…あれ、でも、お嬢様ならご自宅で食べればいいんじゃない?彼女の事情を知らぬ己は、少々疑問を抱いた。)
あ、因みに私は強烈な魔術書探してたり、あ、聞いてないかな。
(取り敢えず、己の目的もそれとなく告げて。)
んとね。…私は…ああ、ううん…。
…まぁまぁかな。あんまり、上手じゃないけど。
簡単なものくらいならできるよ。
(同じく、困り顔。教えてくれ、と言われても、きっとその望みをかなえることはできない、そんな気がする。)
アリストロメリア > ……まぁ?もう夜でしたの、今日はもう食材は買いに行けそうにありませんわ
(驚いた様子で時計を見る、本に夢中で気付いていなかったのだろう)
(再び視線を彼女に向ければ、軽い一笑に再び微笑み返す。何処か悪戯めいた様な、からかうような一笑から悪意も嫌味も感じない
表情には人柄が出るというが、きっとそれも彼女の人柄の一つなのだろうと感じた
軽さにあるとっつきやすさは、彼女の魅力の一つであると思うし、どうしても固さの若干ある自分にはない魅力で羨ましいと密かに感じるところの一つであった)
そうですわね、レシピを見てサラダは作れそうだなと思っていたり
コッペパンをパンプディングにアレンジなら出来そうだなと思っていた所ですの
(『肉魚類の調理は難しそうなので、諦めましたわ』と、苦笑して――……未だ疑問の残る彼女の表情から改めて説明を加えた)
実は、お父様の方針で学園の勉強や魔術に必要なものは用意して下さるのですが
庶民の気持ちを知る為に、食費は月に1万円で何とかしろといわれましたわ
まぁ、蒼穹嬢は魔術書を探しておりましたの?……聞いておりませんでしたが、とても興味がございましてよ
どのような魔術を使用するのかしら?
(目的を告げられれば、とても興味深そうに一段と明るく色々と質問してきた。純粋に好きなのだろう
普段も笑顔で居る事が多いが、特に魔術の話題が出てからは一段と明るい表情へと変化して)
そうですの?……もし宜しければ、教えて頂きたいのですけれど……
(控えめに、そっとお願いした。困り顔から得意ではない事は理解出来たし、無理強いは出来ない
何より自分自身も、得意ではない事を頼まれても困るだろうから
ただ、彼女と一緒に料理をしてみたりするのは楽しそうだし、してみたいという気持ちも隠しきれずに)
蒼穹 > うん、夜。…あはは、残念だったね。…もしかして、切らしてる?…今晩どうするの?
(時計よりも、こっちを見なよ、そんな風に言わんばかりに窓外へと親指を付き立てて、ん、と。して、…だからどうして、お嬢様な彼女が買い物に行くのか、甚だ疑問なのは置いておく。そういえば、彼女の事は何だかんだ言ってよく知らない。高貴な身分とは聞いていたけれど、料理と言い、なにか、己の知る高貴な身分のそれとはズレが感じさせられた。)
ああ…ええっと、物凄い西洋系の御料理だね。
んんー、サラダは具材によるだろうけど、包丁の扱いが出来ればトマトとかキャベツとかキュウリとか…その辺なら行けるんじゃない?
…コッペパンは…よくしらないなぁ。
へー、そうなんだ。
ああ…うん。じゃ、それで外食すればいいんじゃないかな?
一万を30で割っても…330円。ちょっとキツいか。
(ひぃふぅみぃ、と指折り数えれば、向き直って、肩竦めながら。)
…厳しいお父さんなのかな。
そうだね。んー…古い、強大な魔法。禁書って言う奴、その中でも取り分け強烈な奴を探してたんだよね。
名前を忘れちゃったから虱潰しにね。
(困った風に、広大な第二図書館のエリア一体をぐるりと見回し、やれやれと、気取った風に溜息を一つ。)
…私の使う魔術、かあ。…見せていいのかな。
(己は、腐っても、邪神であり。そして、破壊を司る神。そんな力、見せてしまっていいのだろうか、これが、毎度の疑問である。人は、己の力に畏怖する。今は、そんなにひどく怖がられることもないが…。今、明朗な雰囲気を放ってくれている彼女は…どうだろうか?魔術に興味があるなら、怖がられることもあるまいだろうか。)
…ああ…ええっと…そだね。
…玉子…焼き…くらいなら…っ!
(やんわりと、強引さを感じさせない御願い。それを、無下にするのは申し訳ないし…何より、己自身も、彼女と料理をすることは、楽しそうだと思った。なので、一考の末、これならばできる、失敗しないだろうという伝家の宝刀を抜いた。何処か、踏ん張るような表情。)
アリストロメリア > 大分暗いですわねぇ……コッペパンならクラスカ様というお方が届けて下さるので、無いわけでは無いですわ
(朝夕コッペパンを届けてくれるので、食には困らないのはありがたい)
(指に誘導されるように外を見れば……思った以上に闇は深く、最早既に神々の眠り、あの世とこの世の神の交代する時間ではないか)
ええ、私が居たのが此方の方の大陸でしたので
成程、包丁を握るのは初めてなのでわかりかねますが、今度作ってみましょう(頷いてメモをとりつつ)
そうなんですの……実は外食で済ませようかと思ったのですが、結構外食って高いんですのよね
(330円では、学食が精一杯ですわねぇ 等と溜息をつきながら)
一週間に一度程度なら、恐らく楽しみとしても困らないでしょうけれど
……父は厳しい方だと思いますわ、苦労をする事で人が鍛えられる事も確かなのですけれど……
(とはいえ、自立のため食費だけは1万分しか渡していないのだが
必要であればどんなに高価であろうと、魔術道具等必要なものは用意してくれるので、見方によっては甘いのかもしれないけれど)
禁書……(目が光る、古く強大な魔法という事は、一神教が広がる前の多神教に由来するものなのだろうか?
今は既に古びれて伝承の殆ど途絶えてしまった類なのだろうか…?と、思考を巡らせる)
(困った風に、やれやれと気取った溜息をつく彼女は――……行動とは裏腹に、何処か余裕が見受けられる)
魅せて頂いてもよろしいんですの?
(好奇心が抑えられず、嬉しそうに語る――……最も、彼女がまさか邪神だとは思わなかった故だけれど
禁書という言葉と、彼女の一見穏やかな表面からは不釣り合いな黒の側面を感じてはいたから
恐らく何かの黒魔術師、或いはそれに準ずる他の言い方等の魔術師だろうかと憶測を立てていたのだった)
玉子焼き…目玉焼きの他の呼び名でして?
(日本料理の玉子焼きを知らない彼女は、地方による目玉焼きの呼び名の違いだと思ったようで、首を傾げた
少し強張った様子から、少し無理強いをしてしまった感じは否めないけれど……一緒に料理をしたかったのでとても嬉しかった
満面の笑みで『約束ですわね』と、嬉しそうに彼女の手を握る)
蒼穹 > そうだね。真っ暗。あ、そうなんだ。…んでも、ちょっとそれだけじゃ物足りないかな。…帰り、一緒にどっか、食べに行く?
(窓外へと、目を遣ったついでに、帰りがけに寄って食事していく店は何処が良いか、なんて考えながら街並みをちらり。「食べに行く?」なんて聞いたけれど、ノリ的には「食べに行こうよ」の方が近い言い方で。…だが、少し遅かったか。)
ああ、そうだったんだ。名前も見た目も日本人って感じはしないけどやっぱり。
…そういえば、向こうでは包丁は使わないんだったっけ。ん、やってみて。割と面白いよ。
…ああうん、分かる。そうだね…ヌケドナノレドなら結構安いけど、ハンバーガーとかどうかなぁ?
(何だか少々歪な発音のハンバーガーチェーン店の名前を一つ上げれば。)
そうだね、週一…それくらいが精々。あとは自分でお金を稼ぐくらいかな。
…由緒正しい家庭っぽいし、厳しくって当然だとは思うけどね。
(うんうん、と神妙に頷く。…彼女のそんな、一部甘い所などいざ知らず、こんな格好ながらも、否、だからこそ苦労しているんだろうなぁ、なんて。)
…そう、禁書。良いよねー…何より、その力は魅力的だ。
何人たりとも、神様でさえその力を欲するほどに。あっはは、…知って、いるのかな?アリスは賢そうだからね。
(嬉々として、無邪気な、おもちゃを求める子供のような素振りで、禁書について語る。して、たーんと、足の位置を変えて、うろついていた視線を彼女に戻す。)
―――良いよ。折角の高貴なお客様の御前だし、とっておきのを見せてあげる。
さて、どんなものを御目にかけようかな。
…そうだね、私の知る、究極の風の魔法を御目にかけようかな。
炎や雷と違って、燃え移ることもないし、氷と違って水が残ることもなければ、光や闇と違い、何かを蝕むこともない。
…そして、攻撃対象は、今夜空を覆う雨雲。あれをぶっ壊して見せるね。…これで、どうかな?
(安直に、破壊魔法による破壊を見せるのでは、つまらない。そして、己が、少しでも、ほんの僅かにでも憧れを抱いた彼女への、劣等感が、己にそんな見栄を張らせた。それに、単なる破壊魔法なら、彼女の想像する何かの黒魔導士程度でも使えるだろう。高貴なる彼女のその目を文字通り"魅"せて差し上げようじゃないか。そう思って、にんまり、笑いながら、夜空を覆う、不快な湿気…薄ら暗い雲を指差した。)
…んん、と。玉子焼きと目だま焼きは別物だね。
ええっと、焼き方については今度教えるけど、玉子焼きっていうのは、黄色くてふんわりしてるヤツ。
で、目玉焼きっていうのは、そのまま目玉っぽいヤツ!
どっちも美味しいけど、私としては…玉子焼き派かな。
(見た目と違って、こちらは日本文化に明るい様で。元気にその違いを説明しつつ。『うんっ。』と、これもまた、元気な応答をすれば、笑み溢して。そのまま、握られた手を上下に軽く揺らすなら、ついで"指きりげんまん"とでも行くのだろうか?…これもまた、日本の約束の文化、のようなもの。)
アリストロメリア > こんな時間に開いているお店もございますの?
(申し出に『是非』と答えながらも驚きを隠せない。『此方のお店はよくわかりませんので、蒼穹嬢に教えて頂きたいですわ』と
にこにこしている。楽しみな様子が彼女にも伝わるだろう
どんな食べ物が好きなのか、とかどんなお店によく行くのか等と質問をしながら『楽しみですわね』と実に嬉しそうに)
ええ、日本人ではありませんわね 機械や科学も此方ほど進んではおりませんし
……包丁はあるのですけれど、使い方を目にする事が無かったのであまり詳しくは……ええ、やってみますわ
ヌケドナルド…?ハンバーガーのお店ですのね
(店名までは知らなかったようだが、ハンバーガーは知っていたらしく『行きましょう』と頷いて)
ですわね…お金を稼ぐ事も考えていて、色々今は情報を集めている所ですの
(クラスカに紹介して頂いたり、後は自分でも探したりという話をしつつ……そう言えば、瀬名はあれ以来会っていないのだけれどどうだろうかと思いつつ)
厳しい方が幼い頃は嫌でも、成長するとありがたみを感じますし
自分の成長に繋がりますので嫌では無いのですけれどね……
(と、言いつつ。学びに必要な部分で甘さや寛容さはあれど、生活が全て人任せだった彼女にとって
突如の独り暮らしかつ月1万の食費は、やはり厳しい所もおおいにあり困っている様子が隠せない)
ええ……私も好きですわ、その禁書に書かれている事を本当に理解できるか?使用できるか?という側面もありますけれど……
(賢そうだから、と褒められれば少し照れたように『恐れ入りますわ……』と答えてから)
私自身、多少魔術に身を染めるものですもの……ほんの少しだけですけれど――……
神でさえ力を欲する――……というのは、一例で言えばオーディン神等が真っ先に上がりますわね……
元々魔術の使えなかった彼は、ミーミルの泉の水を口にして知恵を身につけ魔術を得て……その代償に片目を失い
またある時の彼は、失われていたルーンの秘術を知る為に、ユグドラシルの樹に自ら吊るされグングニルを刺し
九日九夜、最高神にある自身に捧げた――……
この時、縄が切れて助かり、落ちた足元にルーンがあり、それを掴む事に成功し獲得した
……この時のルーンは彼或いはロキを示すアンスズの文字であるとも言われており
また、或いは既に失われていた秘術であるが、瀕死状態で会った為にあの世へと渡り歩く事が出来
既に死んでしまったが、ルーンの知識を持っていた者から教わり、戻ってきた――……との説などもございますわね
そこから、北欧系のタロットでは、吊るされた男はオーディン神が描かれていたり
他のタロットでも、その解釈がありますわね……
(等と語りながら、嬉々として無邪気な……その仕草と何処か悪戯めいた様子が、何故かロキ神を連想させる彼女を見つめて)
――……光栄ですわね
(そう言うと、彼女の語りに真摯に耳を傾ける
風の魔術を使用するのか――……と、なれば何処か悪戯めいたのはロキ神ではなく、他の神だろうか?等と連想を巡らせながら
風、というより厳密には嵐であるがセト神も対象であり、他にはテュポーン自身が台風を意味し、彼の名前に由来するという
同じ神なのに、何故だろう?
他にもケルツァコアトルの様な神だっている筈なのに――……邪神ばかりが連想されるのは?
そして、攻撃対象がまた『雨雲』を壊すとは――……相当な使い手であると同時に、余程腕の立つ者だという事は理解出来た
天候を操る魔術も数多く――……古来に置いて、天候はとても重要で、自然の力に人々は平伏し自分の力ではコントロールできない強大さから
自然を神とし祈りを捧げ、信仰が生まれたのだから
……そして、当然であるが最も難しい魔術の一つでもあり、惑星護符等でも月の第6は『膨大な雨を降らせる』とあるが――……
果たしてその信憑性も如何程か
……正しくは、雨を降らせるというよりも、解釈は難しいが敵を混乱に陥れるという使い方をするのだろうけれど
天候をコントロールする魔術も、出来ない事は無いが、相当の魔術師では無いと不可能な芸当だ
にんまりとチェシャ猫の様な笑みを見せる彼女が――……もし、それを出来るのであれば
見てみたいと思うと同時に、もし可能であるのであれば……魔術に身を染める者として、驚きと共に敬意を抱くだろう
指さす先に広がる、暗く厚く覆う雲を静かに見つめながら)
別物ですの?……黄色くふんわり(と、なるとスクランブルエッグ等の類だろうか?等と一瞬思ってしまったが
彼女の説明によると、違うらしい。説明を聞けば初めての料理なので、とても気になった様子で)
美味しいのであれば、是非……実物が気になりますわね
(日本文化に詳しいみたいなので、日本文化に関する事で、分からない事は彼女に今度から聞こうと思いつつ
”指きり”の形に出された指を、始めは分からなかったものの――……同じ形の指を作れば、そっと彼女の前に差し出して)
約束、ですわね
(とても嬉しそうに『いつにしましょうか?』等と約束を交わす)
(闇の深い、密室めいた図書館の中での約束は、何故か密かに行われた儀式の様な匂いを漂わせながらも
同時に、年頃の無邪気な少女達の親愛な 微笑ましさも残しながら)
蒼穹 > んんー、微妙かなぁ。閉まっているのが大半だけどー…。最悪コンビニとか寄ればいいかも。あそこはずっと開いてるからねっ。でも、出来る限り寄りたいよね。
(相手の答えを得れたのなら、さぞ嬉し気。『もちろんっ。けど、私も実はよく分からなかったりすることもあるから…その時は一緒に悩もうね。』なんて、能天気な、それでいて同士にでも語らいかける気さくな口調。楽しさを分かちあいつつ、彼女の問いに、何故かしら和食中心の答えを述べながら。『私も。』と。今更だったが、彼女は箱入り娘だったのだろう。)
ふむ…そうなんだ。一体何処の世界から…なんて聞くのは野暮かな。そういえば、何だかんだで、御互い名乗っただけであんまり重ための自己紹介してないよね。…どうかな?良かったら、ちょっと、してみる?私、常世の高校一年。幽霊風紀委員だったりするんだ。得意とする魔術は破壊魔法。…こんな所かな。
(今更だったが、改めて自己紹介をしてみる。)
ふむふむ。そうなんだ。…実際私もあんまりー…なんだけどね。良かったらその後、どんな感じに御料理で来たか教えてね。
そうそう、知ってる…のかな。結構安いし、いいと思うよ。あ、でも飲料だけは凄い高いから買っちゃダメ。…だけど、偶には贅沢しても良いかな。
(何だか、少々得意気で、それらを語る。『おっけ。』と、軽く返すなら…、行く場所は、大体この辺だろうし、いけるだろうか。)
そうだね…闘技場で…ああいや。んー…難しいよね、お金稼ぎって。
(何となく、雰囲気的に、彼女はあらゆる争いをも好まないように見えて、押し黙って。彼女の歩んできたこれまでの話を聞きながら。『それで、やりたいことは見つかったの?』と。)
そうだね…大人になって、親に感謝する…良い事だよ。
いつまでもあると思うな親と金。人の世には、そんな言葉もあるんだってね。
(彼女の困った様子は…辺境?と言って良い、人の数も少ない図書館に足を運んでいることから察せられる。よっぽど、料理を欲して、切羽詰まっているのだろう。)
…ああ、成程。確かに、禁書を読解することは難しいかもしれないね。専門外だとサッパリだよ。それでも、魅力的なんだけど。
ほんの少し。と言う割には…どうなんだろう。魔術の名家って感じがするんだけどね。
…オーディン。
(彼女の言葉を反芻し、うっかり、己の持っているスマホやらでその言葉を調べる。「戦争と死の神」…己の手にする端末には、彼女の語ることがずらりと並び。)
よく知っているね。神話。…神もまた、そうやって、時に己の身を削ってまで、力を欲するんだ。
…そして、凄く波乱万丈。目をささげて魔術を得て。自分を吊って秘術を得て。そして、ルーンを得て。それが故に、霊魂再来と言わんばかりに、この世に再び降り立った…と。
本当、よく知ってると思う。この間の惑星の件と言い、とても…。
…やっぱり、アリスは賢いね。私が知らない事、一杯知ってる。
(うっとりと、禁書について、物申してみた己であったけれど、こんなにも深い実例に触れて。…腐っても邪神。その邪神たる己は、悔しいけれども、やっぱり、尊敬しちゃうなぁ、と。心中で詠嘆した。ロキ…悪戯好きの神であり、終わらせる者の意を持つ神だったろうか。彼女の心中で抱く己のイメージは、破壊神でありながら、何処かあどけなさと幼さの残る、そんな己を、的確に具体化していたのかもしれない。ただ、そう己に言ったのなら「私は正真正銘の女の子だもん!」とでも言うだろう。)
あはは、そう…しっかり、見てよ。
(がらりと、窓を開けて、外に身を乗り出す。)
破壊魔法・第八十四式「光風霽月―シャイニング・テンペスト―」
(数瞬の強大な、滝の如き魔力の流れ。或いは、音を立てながら、それは文字通り、水となって流動する。キッ、と雨雲を見上げ、睨む。―――光風霽月。それは、すっかり済みきって、晴れたものを現す意、特に"霽月"は、晴れ上がった後に、澄んだ空へと浮かび上がる、月の事。。現在の、雨天の状況より、己の魔術が成功したなら、正しくその通りの状況となるだろう。よもや、失敗することも、あるまいが。…昔から、日本はヤヨイの時代から稔りの為に、神々に天候を祈っていた、なんて言うのは、知識に乏しい己でも知っている。成程、彼女の心中の通り、天候を操るとなれば、それは相当の使い手であるのだろうか。)
…行くよ…ッ。
(溜めきった破壊の魔力を、ここぞとばかりに一気に放つ。正直、彼女の前だからと見栄を張って、張り切り過ぎた気がする。目に見える程の強大な竜巻は、爆轟ともいえるかのような、悍ましい音を立てて、その場に生じる。風により、降っていたのは小雨であれど、窓からは槍の刺突のように雨粒が入ってくる、そして、己の身にて、勢いを増した雨粒が砕ける…少しだけ痛いが、何とも、爽快な気分だ。これが、己の力に手起こされたものだと考えれば、それだけで。竜巻…文字通り、竜が如きその姿は―――圧倒、ただ、その言葉が似合うだろうか。強大な力を、秘めた一つの巨竜は、色の悪い綿菓子を喰らいつくさんが如く、天空へと、舞い上がる。)
…ふぅ。…一仕事。
(風に吹きすさぶ雨粒の勢いは、段々と衰えて。そして、真っ黒な、層の暑い雲と、土石流を纏った竜とが激突する…否、ただただ、雲をずぼりと貫通して行った。その竜巻がどこに行ったのかは、魔術者本人の己も分からない。けれど、術は…80点くらいで成功と言ったところだった。真っ黒な、小雨を齎す雲の中、一点だけぽっかりと、ドーナツの穴が開いていた。…何だか、色々巻き込んでしまったが、…多分大丈夫だろう。)
そうそう、別物。黄色くてふんわり。…ただ、料理者にもよるけど。
あっはは、作ってからのお楽しみ…てね?
(ちっちっち、と人差し指をふってみる。)
あはは、そうなんだ。んじゃそうだね…んー…。ヌケドナノレドの月見バーガーっていうのには目玉焼きが入ってるよ。
(先程の店舗の名前をだして。)
そうだね。約束…ゆーびきーりげーんまーん…
(差し出されたその指に、すっと飛びつくように己の指を絡めて、ゆらり、ゆらり。楽し気に歌うその姿は、ただの少女…だろうか。)
あっはは、何時でも…あ、連絡先、渡しとこっかな。
(約束のついでに、と。それにしても、どうしてだろう?神話を、天文学を語る彼女も、料理を語る彼女も、同じ人物であるのに…時に、大人っぽく見え、時に、子供っぽく見えるのは。それが…彼女のそんな性質が、儀式の様でいて、微笑ましい、二面性をもつ空間を創りだしているのかもしれない。)
もしかしてさ…アリスも…邪神様、かな?
(そんな雰囲気は、己にはそう捉えられた。ここで、神と言わず邪神と言うのは、己のこだわりだがそれは別の話で。そして、うっかり"も"なんて付けるものだから自身の所在もカミングアウトそんな所だった。)
ご案内:「第二図書館」から蒼穹さんが去りました。<補足:PCNo:53/気紛れな邪神様。>
アリストロメリア > コンビニ…?(首を傾げる。存在はこの学園で知ったものの、無駄遣いをする余裕が無い為にお店には入った事が無い
まして、夜は全てのお店がしまっていると思ったから、そうではないという事を知ってカルチャーショックを受けて)
(日本文化に詳しく、和食中心に好みをあげるところから、日本人の子なのだろうかと想いながら)
構いませんけれど――……今日はもう、遅いですし後の機会にゆっくりお話しましょうか?
私も蒼穹嬢からお伺いしたい事もございますし
ふふ、簡単な自己紹介はこの間した通り……一介の生徒であり、1年。魔術を専行としているくらいですの……得意なのは西洋魔術系統ですわ
まぁ、風紀委員をしてらっしゃるんですの?(風紀委員だと知れば『風紀委員とは、どのような役職でして?』と尋ねて)
破壊の魔法を使う……(という事は、やはり邪神に関する魔術か黒魔術、土星等に関する魔術だろうか?)
お店は存じませんが、ハンバーガーの方は。安いのは経済的にもありがたいですわね……成程、飲み物は高いから駄目、と
そうですわね、折角蒼穹嬢とお食事するのですもの……折角ですし多少は値が張っても、たまには贅沢も赦されるでしょう
(普段は基本的にコッペパン生活なのだ、たまには多少飲み物を根が張るとはいえ購入しても罰あたりでも無駄遣いでもないだろう)
(得意げな彼女の様子は、何も知らない自分からは頼もしく思える)
闘技場…?そうですわね、闘技場へは観戦はともかく参加はしないと思いますわ
(争う気は無いのだろう、表情は柔らかく強い否定は感じさせないが『そう言った事に手を出す気は無い』という意思は
珍しくしっかりと。好まないし、元よりする気もなさそうだ
やりたい事を問われれば)
私は魔術師の家柄に生まれましたもの……その後を引き継いで行く為にも魔術を行うのですわ
ですわね……いずれ親元から離れ、また両親が弱って行く日も来るでしょう……来て欲しくは無いですが
突発的な不幸の可能性も否めませんし、いつまでも従者が居るとも限りませんもの……
禁書というのは、どれもこれも一見馬鹿げに理解不能に書かれたものですわ
一つは、後世に伝える時に、魔術書を焼かれる難等を逃れるため
もう一つは、魔術書を綴る魔術師の知恵や知識についていけないと、意味が分からず伝わらない事
読解すら難しい事もござますしね……
ですが、蒼穹嬢の仰る通り、本は誰かに伝える為に存在するもの――……故に、完全に人に伝わらない訳ではございませんし
読み解いて行くのも楽しく実に魅力的で――……時にはとても歯がゆい思いを致しますけれど
恐れ入りますわ……そうですわね、魔術師の名家ですし、少しばかり魔術は詳しいかもしれませんわ
(取り出すスマホを不思議そうに見る……が、その小さい機具からオーディンの事を知った事を知れば、とても驚いて)
……!それはなんて便利な魔術道具ですの? 蒼穹嬢の行う魔術文化で発達したものでしょうか?
(彼女からすれば、ありとあらゆる知識を瞬時に得られるそれは――……)……まさか!それが噂の賢者の石ですのね!?初めてお目にかかりましたわ!
(と、興奮を隠せないが……魔術師で、かつ伝説上の物質に近しい存在が目の前にあれば――……それも無理の無い事なのかもしれない)
褒めて頂けて光栄ですが、私には賢者の石を手に出来るほど、錬金術の叡智と技術を持つ蒼穹嬢には到底足元にも及ばないでしょう
(若干勘違いはしているものの、錬金術から科学が発達し、卓越した技術と知識の結晶は、あながち間違いでもないのかもしれない)
魔術を学ぶ者ですし……神話は切っても切り離せませんわ
私の使用する魔術は全て等しく『神が人間に与えたもの』と言われておりますもの……故にその恩恵を得る為にも神話の事は最低限は学ばされますわ
惑星も、今は忘れ去られて久しいですが……昔の人間は星を見て、今の時期を知りましたわ
所謂暦や、春分等の季節の区切り、農業では種まきの始まり……と、星を観察する事は、人々から切り離せないものでした
神様も、一神教は違いますけれど……多神教の神々は、とても感情的で人間に近しく
時には親しみやすく魅力的で、時には呆れる人格や行動を行い……私達との変わりも無い様に見えますわ
(――……と、言うが一神教の神もどうだろう…?あまり口にするのはよろしくないかもしれないが
嫉妬する神という異名もあり、他の古き神々を邪神へと貶めたのだから――……)
賢いと称賛して頂き光栄ですが――……同時にこれは、私が魔術師故に基本的な知識の一つでもありますの
それに、私は誰しもどんな方も等しく『自分にはない叡智を持っている尊敬する者』であるのですわ
どのような出自の方も、どのような経緯で人生を重ねて来た方も 全て等しく
一つ例えるのであれば、私は貧しさの中にはおりませんでしたし、そのような苦労は想像できないでしょう
……けれど、日々の生活の中から自然と生まれる工夫や知恵は私の中にはないものですし
他も同様、その土地柄の文化や伝統、風習……それから、その人が学んできた知恵や知識、得意な事
それら全てが等しく、誰かしら 何かしらの長所や見習うべき点、尊敬に値する知識というものが眠っていると
私は思うのです
例えば蒼穹嬢も、ささやかな事でしたら私より料理は出来ますし、他のお店も存じております
――……それに、破壊魔術を得意とするのであれば、きっと私よりも素晴らしい技術や知識があるのでしょう
きっと、魔術も魔術ですし披露する機会も少ないかと思われますが
時によりささやかな事から、大きな叡智まで私が蒼穹嬢に教えを乞う事も、あるのかもしれません
……タイミングもあるかもしれませんわ
人間関係は鏡であると言いますし、私の事を賢いと称する蒼穹嬢も知識をお持ちの筈ですわ
(自分を知る方法の一つに、自分の周囲に居る人間の好きな所嫌いな所を挙げる方法がある
そして、それは同時に自分の長所と短所であり、惹かれるが故に友となり、親睦も深まるのだ
人は理解できないものは到底理解できないし、互いに引き合う要素が無いと、やはり縁も薄いのである
とある高名な魔術師の言葉に『世界は鏡の様なものである』とあるが、外の世界というものは全て自分の内側から来ているものだという
自分の中に内包される資質が引き寄せられ、それは時には人として、或いは経験や障害として訪れるというそれは
実に世界に起こるもの、自分の思う事も全て『自分自身』から来ているものであり、言い得て妙だ
……いや、様々な知識を有する偉大なる魔術師に対して、言い得て妙というのも無礼なお話かもしれないが)
(そっと、彼女の手を取れば微笑んで『私に分からない事や、蒼穹嬢が魔術で何か詳しく知っている時は教えて下さいませ』と、お願いした
そこには、彼女への敬意の色を示して)
(――……さて
彼女がもし本当に天候を操れるほどの魔術師であるのであれば――……それは同時にもっと大きな事象を起こせるということにも繋がるし
そんな芸当が出来る少女が、何故この学園で女生徒をしているのだろう……?この学園に来た目的は?
あまり、何かを学ぶ為に来たようには見えないし、それ程の使い手の魔術師には、きっと多くの授業枠は退屈に見えるだろうと思うから)
(彼女が外へと身を乗り出せば、ビリビリと空気が振動して張り詰めるほどの強大な魔力の流れが滝の様に渦巻き、鬩ぎ合う)
……きゃっ……!?
(彼女が溜めた魔力を、矢を放つように解き放てば――……当然、その振動も此方に来る訳で
吹き飛ばされそうになるのを、身構えて抵抗をするように、咄嗟に魔術で防御壁を張り衝撃を和らげながら身を屈める)
(あまりにも凄まじい魔力の爆発めいたエネルギーの放射に、全ての工程を見れなかったものの
『目』では見なくとも『眼』ではしっかりと視えていた……その目には、彼女の放つ魔力は竜が天に昇り、空を喰らい尽すかのようにも視えた)
(周囲からの魔力の流れも和らぎ、顔を挙げれば……槍の様に凄まじい小粒ながらも大雨に見えるそれが降り注ぐ
それはまるで、龍により喰われた天の流す涙にも見え、何かの神話を思い出しかけるのだけれど――……
呆然としている頭では、上手く出てこなかったし、それほどまでに凄まじい技だった)
成程、では作り方を教わる時のお楽しみとしておきましょう
(にっこりと微笑みながら、揺れる彼女の指先を見て)
月見バーガー……まぁ!ハンバーガーに目玉焼きが入っているなんて、驚きですわ!
(此方の方は斬新なメニューが多いですわね、と楽しそうに
指が重なり、約束を静かに行う姿は、きっと他の人から見れば微笑ましい光景にも
或いはちょっとした儀式の様にも映るのかもしれない。連絡先をくれると言えば、喜んで)
ありがとうございますわ……私も
(そう言って、自分の女子寮の部屋の番号と、部屋にある電話番号を渡す
スマホを持っていないどころか、存在すら知らない彼女には これが精一杯なのだ)
(隣で無邪気な笑みと穏やかで人懐っこい素質と、相反する凄まじい破壊のエネルギーや膨大な魔力
そして、時折感じる黒い影は、悪戯好きの神話の邪神が人間界へと訪れる時の仮の姿でもあるようだと感じた矢先――……)
……え?
(ふと――……それらを裏付ける一言、そして自分の事を邪神かと問われる二つの意味に驚いて)
……まさか。私は、只の一介の魔女に過ぎませんわ……
(彼女のカミングアウトに、苦笑しつつ小さく首を横に振る――……ただ、彼女の中のこだわりを示す邪神という意味は
全く分からなかったけれど)
お腹すきましたわね……天気も良くなりましたし、開いているのでしたらヌケドナルドとやらに行きましょう
(ぽっかりと空いたドーナツの様な空から、この世を覗き見するかのように、月が顔を出し
降り注ぐ光の明るさで、闇夜の深さも緩やかに照らされる
二人で図書館を後にして、ヌケドナルドに寄れば、月見バーガーを食べてお喋りを楽しんでから、帰って行った)
ご案内:「第二図書館」からアリストロメリアさんが去りました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>