2015/06/20 - 21:27~18:32 のログ
ご案内:「禁書庫」に悦=フレイザーさんが現れました。
悦=フレイザー > (禁じられた書物が収まる場所。日本人形を彷彿とさせる整った髪の少女が一人立ち尽くしていた。求める知識の為に忍び込んだはいいものの、出られなくなっていた。果てしなく地平線の彼方まで続く本の列。1から999999まである本の分類。中には人間が扱えるようなものではないめまいさえ起こす冒涜的な文字で記された本の種類まである)
「禁書の魔力にとらわれたのでしょうか……」
(天を仰ぎ呟く。常識的に考えて地平線の彼方まで図書館なわけはなく。よって自分は異界に迷い込んだと認識した)
悦=フレイザー > (試しに支給品である端末を開いてみた。外で使った際には学園のシステムに障害が発生しているせいかまっさらだったメイン画面に、何か頭痛さえする奇妙な建築物が映し出されていた。自分が所属するとある組織へとアクセスする。アクセスエラー。端末をしまうとグローブをはめた)
「父上……」
(ふと脳裏に浮かんだ人を口にして、試しに本の一冊を手に取る。つぎはぎだらけの、妙に甘い香りのする一冊。)
悦=フレイザー > (つぎはぎだらけの本を開くべきか、開かないべきか。開いてもいいし、開かなくてもいい。少女は逡巡する)
悦=フレイザー > (本を――開かない。触らぬ神に祟りなし。)
「迷路……空間ごとループさせている? 私が幻覚を見せられている……いずれにせよ手詰まりでしょうか」
(少女は呟くと、ため息をついて前髪を神経質そうにさぐった。解析に長けた魔術師ではなかったし、仮にそうでも術中にはまった段階で負けている。本棚に寄りかかって目をつぶる)
悦=フレイザー > (妙な音を聞いた。カツン、カツン、と固い床に鳴り響く足音。ゆったりと、まるで獲物を追い詰めて歓喜する狩人のように。面をあげると彼方から距離感を無視して異様な速力で歩みつつある黒い影を認めた。二本の足に、二本の両腕、しかし背丈は異様に高く、黒い影に覆われた肉体の輪郭はぼやけていた。爛々と光る紅い瞳が存在の危険性を語っている)
「能力者……ですか。あるいは」
(グローブのダイヤルを操作。文字列を変更。すなわち真理へ。空間の塵を凝縮し一陣の刃となす。両手をだらりと下げた自然形。影が歩むたびに本棚の列と列の間隔が広がっていく)
悦=フレイザー > 「――――止まりなさい」
(警告の為に手のひらを前に突き出す。だが影のような何かは止まらなかった。両腕から爪が生える。少女が行動するには十分な引き金。両指を獣のように曲げて一歩を踏み込み糸を作動させる。煌く無数の刃が獣を本棚の間に拘束した――)
「むっ」
(ワイヤーが怪物の闇に溶かされたか、ふっつりと消滅する。再構築。バックステップ。怪物の爪が目の前の空間を一閃したのはコンマ数秒前。前髪数本が宙を舞った)
「くうぅぅ……」
(本棚に背中を打ち付ける。襲い来る獣性のおもむくままの横薙ぎをかろうじてワイヤーで防ぎ、両腕と両足を絡み取る。)
「果てなさい!」
(横を通りざまにワイヤーを引き絞る。怪物の両腕と両足がねじ切れ黒いコールタールのような液を撒き散らす。断面は不可思議に黒に隠され伺えない)
悦=フレイザー > (黒い獣は絶叫を上げて消滅し―――消えうせる瞬間に黒い靄のようなものを撒き散らした。空間がぱちんと弾けて縮小する。本の列が正常化し、少女の見えていた世界がすべて元通りに回帰する。はっと気がつくと一冊の漆黒の本を手に固まっている自分に気がついた)
「夢……?」
(端末を開き時間を確認する。最後に時間を見たときから三分と経過していなかった)
悦=フレイザー > (黒い本は己の求めていた本だった。タイトル「土くれの神々」。鞄にしまい込むとあたりをキョロキョロと見回す。黒い獣など存在せず、しいて言うならば迷い込んで出られなくなった黒い蛾が地面で痙攣している程度であった。少女は深く息を吸うとその場を後にした)
ご案内:「禁書庫」から悦=フレイザーさんが去りました。
ご案内:「図書館」に翔さんが現れました。<補足:刺々しい雰囲気の青年>
翔 > 異能の制御の本を開く
随分前にもこの手の本は来て早々色々調べたが、どれもいまいち当てはまるものがなかった
異能の暴走
言葉で表せば簡単だが、んじゃどうして暴走するのかっていうとその要員は様々だ
外的要因、内的要因合わせて
結局あの時は余りに色々なパターンがありすぎて絞りきれなかった、んだと思う
翔 > まー原因がわかったからといってすぐ制御出来るようになれば誰も苦労はしないもんだ
特に内面ーーー自分自身が原因となると、尚更
「生きる理由、ね」
背もたれに体重を預ける
結局は、そういうことなのだろう
自分が無いから、異能の制御の仕方がわからない
まーまず異能の制御とか自体が全然わからないんだがな
手の炎は操るというよりは我慢するっていうのが一番しっくりくる
なんせ自分自身でこの炎の火力調整は出来ないからな
燃えないで血のままでいろ、と念じるような感じだ
というよりは思い込み?自己暗示?
だから我慢をやめればすぐに発火する
身体の炎に関してはあ、出火してるなって感じだ
だから擦り傷とかは結構気づかずに出血、いや出火しっぱなしになってることもある
翔 > こういう自分の血を媒介にしてる異能の制御方法の本を見ると
『血の流れを意識』だ『何になりたいかのイメージ』だ色々と書いてあるが、一回もしたことがない
制御ってどうやるんだよ、マジで
まず発現方法からして理解できないんだよなー
こういう体質の奴って他に居ないんかね
結局、ペラペラと流し読みしたが情報になるようなもんはなく
テーブルの上に本を放り出して背もたれに体重をかける
制御、なぁ
出来るようになりたい
いや、ならないといけないぐらいには思う
せめて、守りたいと思ったもんぐらい燃やさないようにしないと
んじゃどうするか、って話だ、結局
翔 > 唸りながら考えを巡らせるが
「身体動かしたほうが早そうだよな」
そう結論づける
ただこの異能の困った所、血を媒介にするから長時間出来ないし、やればやるほど頭がぼんやりとしてくることだ
もっと別の異能がよかったぜ、全く
この異能がやくだった記憶なんて殆ど無い
席を立ち、異能関連の本を棚に戻してる最中、魔術の本が目に止まる
前にテストした時に、存在的才能はあるとは言われた
ただその時は自分の異能の事しか考えてなかったからその手のものは考えていなかった
魔術、ね
適当に一冊手にとって見てみるが、よくわからない、っていうのが一番の感想だ
ただ、なんとなく思い立ち、一冊適当に取って、借りて行く
暇つぶし程度にはなればいいだろう
ご案内:「図書館」から翔さんが去りました。<補足:刺々しい雰囲気の青年>
ご案内:「図書館」にアリストロメリアさんが現れました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
アリストロメリア > (外の雲は暗く重く重なり、天の奏でるメロディの様に荒々しく雨が吹き荒れる
こんな天気の悪い日は、部屋の中で籠って過ごすに限る
そんな時に、とりわけ図書館の様な場所は都合がよく、好ましかった)
アリストロメリア > (昼間の筈なのに、重く重なる雲と、大雨のせいで
その空間はまるで、天により隠された秘密の書斎の様に感じられる
それはきっと、訪れている本のコーナーが魔術書の陳列棚だからであろうか
ここにはきっと、禁書の類は無いのであろうが
まるで今日の天気は、それらの本の『影の存在』であるという事を暗喩している様にも感じられる)
アリストロメリア > (さて――……今日はどの本を手に取ろうか?
テストが近いから、テスト勉強を兼ねてテスト範囲となっている魔術書を手に取ろうか?
或いは、気にせず自分の興味のある本を手に取ろうか?)
うーん……テスト期間前ですし、少し悩みますわね……
アリストロメリア > (学園も入ったばかりだし、一応魔術師の名門家に生まれた身としては
小さい頃から散々魔術の学びはやらされた為、今習っている範囲は基本的に
過去に散々学んだ基礎知識のやり直しなのだ
――……ので、大体おおよそどの辺が重要で、どの辺りがテストに出されそうか?
も予測できるどころか、この程度なら自分で問題集を作れる程度には、問題は無かった為
余裕に構えているせいもある
とはいえ
基礎というものはとても重要であり、基礎を疎かにする愚者は大成しないという教えもあるので
きちんと目を通して入るのだけれど)
アリストロメリア > うーん、魔術科ですし……
魔術の基礎、と言えばヘブライ語、カバラ、卜術と命術の基礎に瞑想と呼吸法……
あとはまぁ、簡単なその辺りの歴史とか……ですわねぇ
(彼女は西洋魔術師なので、大体この辺りを学ぶ事になる
特に命術は西洋占星術がメジャーで、卜術は幾つかある内からの選択だが
タロットを選択している――……ので、大体テスト範囲はこの辺り)
アリストロメリア > (その上、初歩の初歩となれば、占いの範囲も
タロットなら歴史と大アルカナの基本的な意味、22枚のカードを使った実践だろう
西洋占星術は――……あまりにも大変すぎるし覚える事も多いから、初歩の今なら
10惑星、12サイン、12ハウスの基礎知識と
二区分、三区分、四区分の整理と、大体その辺りを使用した知識と
簡単な、その辺を使用した読み方がどうせ実践に入る程度だろう)
アリストロメリア > (ヘブライ語も、基本的なアルファベットとそれに関する魔術的意味をまとめればいいだけで――……
若干今更感が否めない所がある
……ただ、まぁ彼女程逆に十数年もやっていれば『基礎を答えろ』と言われると
めんどくさいな、とか思わなくもないし
その辺りを無意識的に、当たり前の知識として持っている為すっ飛ばして解説する事も多いので
基礎の確認する、良い機会程度には思っているのだけれど)
アリストロメリア > (さて――……カバラはこの間おさらいしたし、今日は何をしようか?
初心者向けのそれらの本を見ながら『そう言えば最近出ている簡単な本には目を通してませんわねぇ』と呟いた)
アリストロメリア > (『後は、占いや魔術に関連する各神話や聖書、そしてその時代あたりの歴史書かしらね?』
等と思いながら、ススス……と、本の裏表紙を指先で一つづつなぞっている
それはまるで『ど・れ・に・し・よ・う・か・な?』と、選ぶように――……)
アリストロメリア > (ス……と、指先の先に止まったのは――……
西洋占星術の本だった――……と、言う訳で今日は占星術の基礎のおさらいをする事にする
一冊の書物を手にすれば、席に座り本を開き始める)
アリストロメリア > (西洋占星術、もっともっと簡単に
かつ、皆に『わかりやすいように』普及されている言葉を使用するのであれば
『星座占い』
西洋占星術は、正しく言えばアレの詳しい版である
……と、言うより、星座占いがいささか乱暴で適当すぎるのだが)
アリストロメリア > (『星座占い』というのは、生まれた日にち……つまりは『生まれた時に太陽が何座にあるか?』
で占う手法なのだが、これは大体太陽が365日、基本的に多少のズレはあれとも
大きく変わらず、大体同じ位置を運行しているから可能な占いであるし
10天体の中で重要でないものは存在しないが、その中でも最も太陽は重要である為、行える占い
……というよりエンターティナーに近い
あれは都合良く、雑誌社や新聞社が占星術師に無茶振りして生み出された占いなので
正しく言えば占いではなくエンターティナーだ
日々を楽しむ為の一部として促すのであれはいいだろうが
あれを見て『占いはくだらねぇ』等と言われれば、若干腹立たしい一面もあるからだ)
ご案内:「図書館」に綾瀬音音さんが現れました。<補足:156cm/黒色ミディアム髪、茶瞳、色白/半袖花柄ワンピース、ストラップシューズ、ショルダーバッグ/リミット 18:00前後>
綾瀬音音 > (テストも近い日曜日の図書館は混んでいる。寮の自室で勉強する気にもなれず図書館に来たはいいものの、席は殆ど埋まっていた)どうしよう(誰かに相席をお願いするしかあるまい。取り敢えず手近なテーブル席にいた少女に声を掛けた)あの……相席いい?(勉強中かな、とその手元を何となく眺めながら)
アリストロメリア > (と、言うのも
元々の西洋占星術というのは、太陽以外の10天体まで――……
月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星を使用し
元々発展した人々も、ローマの哲学者達や、医者、数学者と非常に頭の良い人達が築き上げた歴史であり
れっきとした学問なのである
故に、占いというよりも実際に行ってみれば、数学遊びの延長戦に近い
正しい数式を当てはめ、計算し、出た式を見て判断する様なものだ
故に、卜術等の様な占いと違い、あやふやさは無いし
本当に慣れれば世の中の全ての事を、数式に当てはめて解く事が出来る様なものである為
術者の腕により、読み方の腕前により正確さは大きく変わってしまうが――……
その気になれば、読めるものは無い位にはなれるのだ
……最も、まだ彼女にそこまでの腕は無いが)
アリストロメリア > (――……等と、本を読んでいると、亜麻色の髪の乙女に声をかけられる
落ち着いた清楚な雰囲気で、何かしらの天体に乙女サインを持っていそうな雰囲気)
御機嫌よう、ええどうぞ……此方へ
(にこやかに快く、自分の座る席を詰めると 彼女の十分に座れるスペースを作る)
貴方も、勉強をしにいらしたの?
(こっそりと小さな声で、尋ねた)
綾瀬音音 > ええと、御機嫌よう……? ありがとう、じゃあ、失礼するね
(自分にとっては耳慣れない挨拶を疑問形で返すと、空けてもらったスペースに腰を落ち着けた。
そして大きめのショルダーバックから勉強道具を取り出して)
そうそう、もうすぐテストだしね。
そろそろ本腰入れて勉強しないとちょっと拙い頃だから
(小さな声に此方も小声で返す。
開いた教科書は「基礎魔術学」。魔術座学の入門の講義で使われる教科書だ)
アリストロメリア > ええ、勿論
(笑顔で頷く。ここは公共の学園の場なのだ、混んでいる時は当然お互いに使いやすいように……
彼女が腰を落ち着けて、鞄の置き場も問題なさそうなのを見届ければ、安心して)
……ふふ、この時期は本当にテスト勉強で皆大変そうですものね
(等と微笑みながら、他の生徒に迷惑にならないように小声で囁く
――……横目で目にする教科書からすると、彼女も魔術を学んでいるらしい事を知る)
魔術を学んでいる――……という事は、多少なりとも魔術が使えるんですの?
綾瀬音音 > (なんというか育ちが良いとしか思えない雰囲気の少女だが、
此方のことを気にかけてくれる様子に悪い人ではないと判断して、少しばかり肩の力が抜けた。
教科書とノートを開きながら)
もう本当にだよー。こう、定期考査の緊張感ったら無いよねー……。
(うんざりだ、とでも言いたげに眉を寄せた。テストはいつだって学生の敵だ)
ん、座学の方だけね。実践の授業はとってないよ、こんな世の中だから基礎知識くらいは必要かなーって思って。
……魔術的素養は無いみたいなんだ、取っても赤点になりそうだから(と、困ったように笑う。くるりとシャープペンを回して)
アリストロメリア > ……ふふ、そうですわね
分かり図らい分野や苦手な学問は特に……テストを避けたくなってしまいますわ
(苦笑交じりに頷く。今回は楽そうだとはいえ、勿論苦手な分野はあるし
出たらこんなに余裕で居られないだろう……彼女の気持ちはとてもよくわかる)
そうですの……成程ね、まぁこの辺りは魔術も普及しているみたいですし
多少は基礎知識としても必要なのかもしれませんわね……
魔術的素養は、もしかしたら今はないだけかもしれませんわ……磨かぬ石は何とやら――……ですわね
そのうち、学ぶうちに出来るかもしれませんわ(等と答えつつ、彼女の指先のシャープペンを見る)
綾瀬音音 > 本当にだよ。得意科目は放っていてもいいけど、苦手科目はそういう訳にもいかないし。
あー、早く終わらないかな、テスト、もしくは中止。
夏は遊びたいしねー。サマースクールは遠慮したいよ、本当に
(彼女同様得意不得意はある。なので、テストに対して言いたい放題言いつつ。
夏休みは遊びたいと切実に告げて、教科書に目をやる。丁度西洋占星術のページである。今回の範囲だ)
知識と資格は持っていても邪魔にはならないっていうしね。
結構魔術使ってる人も多いし、無いよりはいいと思って。
……だといいんだけどね。磨かぬ石、かぁ。
一応発動せたことはあるんだけど、それだけだったんだよね……
(と肩を落として溜息を付いた)
ええと……君は、魔術系の人?
(さっき覗き見た手元から。開いた本は魔術の専門書のように見えたから)
アリストロメリア > ですわね……皆その部分は一緒ですわよね
(くす、と微笑んで頷く)
本当、早く夏休みが来て欲しいですわ……この拘束から自由になれば
楽しいお休みが待っているのは確かなのですけれど――……
(そういいながら、教科書範囲を見る。丁度彼女も西洋占星術の範囲か――……等と思いながら)
まぁ、そうですわね
知識があれば自分自身を助けてくれますし、学ぶ意欲や姿勢はとても好ましいですわ
それに、知らない事を学ぶのは面白いですものね
……そう?きっと、その片鱗があるのであれば大丈夫でしょう――……
いつかきっと、使えるようになりますわよ(と、落胆する彼女の手をそっと取る。本心だ
例えるなら今は、自転車の漕ぎ方が分からない様なものだと思うけれど――……片鱗があるのであれば、もしかしたら
『出来ない』という可能性は、無いだろう だから、きっとその資質は眠っている様に感じたのだった)
ええ、私は魔術を多少程度ですが……身を染めておりますわ
お互いに挨拶がまだでしたわね。私はアリストロメリアと申しますわ……貴方は?
(手にしているのは、確かに魔術――……というか正しく言えば西洋占星術の初心者向けの本だった)
綾瀬音音 > (同意されればだよねー、と返して。学生共通の思いと言うことを再認識する)
そうなんだけど、テストが挟まると何でこんなに遠く感じるんだろう……。
まあ……夏の予定はまだ立ててないんだけどねー
(とは言え、夏は遊びつくすつもりである。教科書とノートを見比べながら要点を整理しつつ)
ちょっとずつでも解らないことが解っていくのは楽しいよね。
知識は多いほうが選択肢も増えるんだろうなーって思うのも結構好きだし。
……、うん、ありがとう。使えればいいなーとはやっぱり思うから。
ちょっと一回適性検査とか受けてみようかな……
(手を取られればちょっとだけ驚いたように目を見張って。
だけど励ましてくれる彼女の物言いが素直に嬉しくて笑みを浮かべて頷いた。
実際どこまで出来るかは解らないけど)
……身を染めるって聞くと結構使えそうな気がするけどなぁ。
ああ、うん。綾瀬音音、だよ。よろしく、アリストロメリアさん?
(そう言って笑むと、彼女の手元にちらりと視線を向けた。
広く浅くの基礎学しか学んでいないために、それがどれ程の本なのかは図りかねるが、専門書の類なのかな、程度の憶測は付いた)
アリストロメリア > 単純に『テストという嫌な障害』が立ち塞がっているからではありませんの?
時の流れは等しいというのに、面白いお話ですわよね
時の流れと体感は違うのですもの……
休みまでは長く遠く感じますのに、何故かテストまでは近い様に感じますわ
(要点をまとめる彼女を見ながら、自分も久々にまとめて書いてみるか――……と思う
と、いうのも この辺りは殆ど頭の中にある為に、改めて書き記すという事は
黒板をノートで取る以外はしなかったから)
ええ、本当に
実際に知識がある方が選択肢もありますし、頭の回転も違いますし……世界の捉え方も変わりますわね
ええ、この学校は色々と学びやすい所ではありますし、良いかもしれませんわ
(にこやかに『どんな方向に素質があるか、早めに分かると良いですわね』と答えた
人というのは無限の可能性の宝庫であり、成長と共にその選択肢を徐々に失いつつあるのだけれど
その固定観念を外して、可能性が広がるというのは実に良いことであるし
誰かが成長するのを見るのは楽しいし、此方の向上心の刺激にもなる――……良い循環だ)
……そんな。私程度で使える人間に分類されるのは……実におこがましい限りですわ
(魔術というのは――……出来る人は限り無く、同じ人類とは思えないほどの分類なのだから)
(そして、少しばかりのお喋りを終わらせれば、テスト勉強の本分を思い出して
静かに本へと目を通す
先ずは、西洋占星術の基礎中の基礎、10天体の意味と12サインの意味、12ハウスの意味
そして、2区分3区分4区分のクオリティのお話)
(10天体は、月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の10惑星である
今はドラゴンヘッドやテイル、キロン辺りも標準として含んでいい様な気もするが――……
まぁ、初心者向けに言えばこの10天体が基礎である
そして、牡羊座から始まり魚座に終わる12サイン
12ハウスは、ホロスコープの図に表される12区分の場所の各々の意味
2区分は各星座の男女区分……とはいえ、これは別に男性星座、女性星座とはいえ
男性星座が多いから男性的という訳でもないし、まぁ初心者向けなら知識を抑えとく程度
3区分は、活動宮、固定宮、柔軟宮における3つの分類訳
4区分は、火地風水の4クォリティの分類である)
綾瀬音音 > ああ、そうか。納得だよ。
楽しい時間はあっという間だし、辛い時間はすごく長く感じるし……逆だったらいいのになーっていつも思うよ。
……そうなんだよね……。まずはテストやっつけて次第点以上取らないと楽しい夏休みはゲットできないんだよね……
(なので、苦手科目――此方に来てから初めて触れた学問である魔術学の勉強をするのである。時々難しい顔をしつつ、マーカーを引っ張ったり付箋紙でメモをつけたりしたりなどしながら進めていく)
いろんな学問があるんだから、一つくらいは適正はあるだろうしね。
それを探すためにも勉強は大事なんだけど。でも、テストって命題がつくと嫌気さすから不思議だよね。
本当にね……魔術ってなんかこう、ここに来るまで学問としてきっちり体系化されてる部分も多いってことも知らなかったよ。もっとファンタジー的なものかと思ってた。
(ありがとう、と言って頷いて。
実際の所魔術に関しては適正はどこまであるかは本当に不安な所ではあるが、
そう言われればやれば出来るような気がしてくるのだ。
もう一回ちゃんと考えてみよう、と一人頷いて)
んーでも扱える、じゃなくて身を染めるって言うことは、魔術が専門って感じはするよ。
(なんてね、と自分には謙遜に聞こえた言葉に笑っていった。自分は魔術の世界に明るくはない)
(此方はあくまで基礎学、講義の範囲は広いし今回のテストも西洋占星術だけが範囲というわけではない。それでもちら、興味を引かれたように時折彼女の手元に目をやるが、あまり見るのもの失礼だろうとじっくりと見ることはない。自分の範囲と同じものなのは理解しているが、まずは基本の基本を叩き込むことに必死なのである)
アリストロメリア > 本当に……いつまでも永遠に閉じ込められていたいと思う様な時もあれば
苦渋にも重く、苦しく……時には激しく、時には虚しい時間もありますわ
(そういえば、テストで点が取れないと『赤点』で補習があるのだったっけ?
まだ簡単な範囲だから、その辺は意識していなかった――……が、初めてこれらに触れるのであれば
覚える事もあって大変だろう
その上、積み込みで果たしてどこまで理解できるか?と思うと、授業の日々のハイペースさと合わせて不憫に思う
……最も、自身も苦手分野になったら心の奥で悲鳴をあげそうではあるが)
そうですわね、人は何かしら優れている部分がある半面それに応じた欠点もありますし
失礼な言い方になってしまいますけれど『貴方自身の欠点』を見つめれば、同時にその長所も分かりますし
適性のある事というのは、大抵その人の性質に似通ったものが与えられますわ――……故に
自身を見つめ、把握すれば適性のある魔術も見つかるでしょう……己を知るものは、なんとやら……ですわね
ですわね……きっとテストって、点数で自身を計られるから嫌なのではないかしらね?
点数それ自体でその人の本質や本当の頭の良さを計れるものではないのですけれど――……
テストの点で、自身の未来や可能性、周囲の評価も変わってしまうことは確かですわ
それに、点数で人を定める愚かな方もいらっしゃいますし……
魔術というのは、元々は学問ですしね。きちんと勉強して行けば、ファンタジーでふわふわとしたイメージは無くなりますわ
西洋占星術も元を正せば変わりものの学問でしたの
例えるなら、農民が農作物を育てる時、大抵の人は
『どうやって種をまき、世話をして育てれば上手く行くか?』を考えるものでしょう
けれど、変わりものの農民は
『この時期にまく種は上手く育ち、この時期に撒くと駄目だなぁ……』等と、星を見て農作物の参考にしておりましたの
ひとつ例を挙げるのであれば、エジプトというのは天体観測を行い、太陽暦を作りましたけれどそれは
『太陽とシリウスが重なる時期にナイル川が反映した』からですわ
――……故に、星が観測され重要視されたんですの
そしてシリウスは『ナイルの星』『イシスの星』と呼ばれ、神格化し
恒星シリウスはイシス女神と関連の深い星となり、イシスの化身とも言われたのですわ……
イシス女神自身、エジプトでは最も偉大な魔術の使い手であり
ギリシアに置いて『ソフィア』と称される知恵の象徴でしたの
貴方の魔術の適性はわかりませんが――……もし、何か分かりましたら
私にも教えて頂きたいですわ(『気になりますし』と微笑んで)
私は魔術の家系に生まれたので、専門ではありますわね……
最も――……まだまだ私も学んでいる最中の、未熟な身ではございますけれど
(謙遜に聞こえるかもしれない――……けれど、魔術というのは知識の化け物が扱うものである
故に、多少の知識では足元にも及ばない。笑う彼女に、そっと微笑み返すのだけれど――……
それは、謙遜でも何でもなかった)
(手元を見られても、基礎の基礎――……彼女としては何度も何度も学んだ事の繰り返しではあるし
覗きこまれても気にしないかもしれない。基礎すぎるからだ
カリカリと、ノートに書く手を進めていく
先ずは、10天体の太陽について
太陽というのは、最も重要な天体の一つである
それは地球上の全ての生物が、太陽ありきで存在している事も含め
我々の一日は日の出と共に始まり、日没と共に夜が訪れ
太陽の運行により、季節の訪れや日の変化を知りえるのだ
人々の意識を目覚めさせ、生命に息吹を吹きかける太陽は最も重要な存在であり
自ら発光し輝く太陽は、最も重要視された
それは多くの神話の太陽神が、王族と関係するように
世界の王に相当する重要な位置を占め、強い支配力を持っているのだ
故に太陽は、その人がこの世に生まれた目的・目指すべき目標、自己実現、アイデンティティ
人生観や社会における自分の顔、女性であればその夫等を示す
太陽というのは、現世における自分自身として――……その象徴となる星なのだ)
綾瀬音音 > そうなんだよねー。
でも、お伽話みたいに「お姫様と王子様はいつまでも幸せに暮らしました」なんて感じに素敵な時間に引きこもれるワケじゃないし。
…………うん、そうだね。人生山あり谷ありって言ったらアレだけど、両方があるから結局は幸せな時に幸せだなーって思えるんだろうなぁ……
(ウンウンと唸りつつ教科書とノートを睨めっこ、続いて出てきたのは参考書だ。
文句は言いつつも基本的に真面目に学問として勉強しているのは知れるだろうか。
勿論この他にも苦手科目はある。それらも後で勉強だ。悩みは尽きない)
完璧な人間はいないってことだよね。
あたりまえのことだし、失礼でもないけど、長所と短所かぁ。あんまり深く考えたことはなかったなぁ。
でも、それだと“全く触れたことのない/興味をもったことはない”ものの可能性は少ないってことだよね、方向性としては。
うんうん、なんかちょっと希望が見えてきた。
――ああ、なるほど。
まあ、基本的に学校に入れる入れないは義務教育超えるとだとテストだからね。
数字として見える形になると誰でも解りやすいって言うのもあると思うけどね、自分自身も含めて、になるけれど。
目安としては一番手っ取り早いような気はするなぁ。
ああ、そうなのか。杖を振って炎がーって言うんじゃなかったんだね、元々から。
……ああ、なんとなくは分かるよ。郭公鳥が鳴いたら豆を蒔こう、的な感じ……なのかなぁ。星座だって季節で違うしね。……あれ、やっぱり違う?
……………。
ううん、何となく授業でやった記憶はあるよ。
――自然現象と観測できる“何か”が合わさったら、そこに意味が生まれて、それが学問になるんだね。
魔術はそれに――どう言ったらいいのかわからないんだけど、信仰というか、信じる心を付け加えたもの、なのかな。
結局魔術も信じないと発動できないような気がするし。
(と、ウンウン唸りながら自分なりに理解したことを口にする。間違っていそうな気もするが、今の自分ではこれが限界だ)
――うん、勿論。調べても見るし、考えても見るよ
(と、大まじめに頷いた)
ああ、何となく納得した。
「まだまだだけど、魔術を扱うの方向に至るのはは当たり前」ってことなんだね。
まあ……何かを極めるって、基本的に道のりは遠いっていうもんね……
(結局授業で齧った程度の自分では、この程度だ。なので、同意のような励ましのような曖昧な言葉になってしまう。
申し訳無さそうに眉が下がった)
(手元を見てて、少なくとも教科書や参考書、自分のノートとは比べ物にならない程にまとめているのに気づいて、ちらっと彼女を見て写していい? と質問しよう。
了承が貰えれば彼女のモノを写していくだろう、駄目だと言われても気になるようでチラチラと見るのが止められもしないのだが。
太陽の記述を見れば、何となく今日はでていないそれを思い浮かべて、確かにそうだよねぇ、とつぶやきも漏らした)
綾瀬音音 > (と、時計をふと見て勉強の手を止める。そして勉強道具を仕舞って)っと、そろそろ時間なんだ。相席ありがとう、いろいろ勉強になったっていうか、なんか凄い話聞いた気がするよー(と笑いながら言うと立ち上がり。またね、と言って立ち去ろうか。去り際にひらりと手を振った)
ご案内:「図書館」から綾瀬音音さんが去りました。<補足:156cm/黒色ミディアム髪、茶瞳、色白/半袖花柄ワンピース、ストラップシューズ、ショルダーバッグ/リミット 18:00前後>
アリストロメリア > ……ですわね
誰しにもきっと、そのまま永遠に居たい様な甘く甘美な一時はあるのでしょうけれど……
過ぎてしまうからこそ過去という美しい結晶となり、心の奥でそれは美しい宝石となり、観賞する楽しみも出来るのでしょう
故に、だからこそ人は苦しい時にも耐えられるし、それが永遠でないからこそ超えられるのでしょうけれど……
片方だけはありえませんし、人というのは面白い事に『楽しい夢』ばかり見ると早死にしてしまう
とも言われておりますわ……けれど不思議な事に『楽しい夢の中にほんの少しの嫌な夢』を混ぜると
人は頑張り、生きる気力を得て長生きする……というお話が何処かにありましたわね
(ちらり、と目に入るのは美しく取られたノート
きちんと授業を受けて、それを写した跡が見られ、そこから真面目な性質だという事を知る
そして何より、苦手だと言いつつもきちんと学ぶ彼女はとても好ましい
嫌なことに目を背けない人間は、それだけで敬意に値する)
ええ、勿論――……一見完璧に見える人間もどこかしらアラがあり
アラがあるからこそ、きっと生まれてくる価値があるのでしょう
……もし、本当に何一つ欠点の無い人間が居るのであれば、生まれてくる意味はあるのでしょうか?
仮に、居たとしてもその人生は味気なくつまらないものだろうと私は感じてしまうのでしてよ
当たり前の事ですけれど、この話を持ち出すという事は、わざわざ音音嬢の前に『貴方には欠点がありますよ』
という余計なお話を出すことにもあたりますもの。それを見たくない人であるのであれば、当然不躾な質問に当たりますわ
……この世の中は便利ですし、そう言う事に目を向けて生きなくても、生きていられる人は居られますもの
ええ。勿論
音音嬢の好き嫌いにおいても、貴方の中で好ましいと思える反応と、そうではない反応ありきでしょう?
適性のあるもの、というのは簡単に出来たり他の人よりも成長が早いですわ。逆も然り
それに何より『興味のあるもの』というのは偉大な長所であり才能であり、資質でもありますの
貴方が興味のあるものというのは、同時に『貴方の中にある素質に引っかかる』からこそ出る反応ですわ
……だから、惹かれるというのであれば、それはそれでとても大事な大きな資質ですの
故に、音音嬢の好きな事、興味のある事、自分の簡単にできる事――……等を挙げて行けば
それに沿った資質がきっと見つかりますわ
或いはもう一つ
自分の周囲に居る人間を観察なさい。どういう友人が居て、どういう性質を持ち、何に優れているか――……
人というのは自分に近しい性質を持つ物を、友にする性質を持ちますわ
貴方も、完全に理解できない人とは、仲良くできないでしょう?
その辺りを見つめて行けば、きっと……その希望も手の届く星として、輝くと思いますわ
――……ええ
『学力』を数値化して、その人を分かりやすい基準で手っ取り早く判断する為にはてっとり早いですわね
ただ、定められた一律の基準の目安として手っ取り早いのと
それによりその人を必要以上に比較する……というのは違う気がするのですのよねぇ……
それに先程のお話の延長戦ですけれど、時々頭は良すぎるけれどその反面狂人じみた人も結構見かけますし
頭が良すぎると、その反動もまた然り――……というのも感じる所ですわ
(まぁ、頭のいい人が皆一律そう言う訳ではないのですけれど、と付け加えて)
この学園には様々な方がいらっしゃいますし、そういう文化圏の方もいらっしゃるでしょう
――……ただ、それを踏まえたうえで『私の文化の魔術』においては
学問であり……特に占星術は中世の魔術師が、オカルトを箔付けにする為に使用した背景もあるので
嫌う人はオカルトと一緒くたにすると露骨にいやな顔をされますので注意が必要ですわ
あれを学んだからと言ってファンタジーに人生が変わる訳でも、素敵な魔法がかかる訳ではありませんもの
ええ。その通り――……それで合っておりますわ
星座も元は人々に季節を教える為のもの、ですわ
そう、その通りですわ
観測し、その通りになれば学問となり、人々の生きる際の目安になる
魔術によりますわね。一口に魔術と言っても、まぁ占星術もオカルト的に捉える派と、昔の人の科学で全く違う派と色々いらっしゃいますし
まぁ、占星術を正しく言うのであれば、昔の科学――……と言ったところでしょうか?
信仰というか、信じる心は大切ですわね
『汝の意思を成せさらば法とならん』――……かの有名で偉大なお方の言葉ですが、他の名言に
『魔術とは、魔術師の意思に従って、変化をもたらす業であり、科学である』という言葉
それと合わせて、高名な魔術師の一人、ダイアン・フォーチュン女史自身も
『意思に従って、意識の中に変化をもたらす業である』という言葉がありますわ
魔術というのは簡単に、本当に簡素に語るのであれば
『自分の精神力を使い、常識を超えて、人や環境に及ぼし目標や願望成就をする為の行為』を指す為に行為ですけれど
もっと簡単に煮詰めれば
『自分が出来ると思った事が、具現化できる。心の憶測で、仮に少しでも出来ないとするのであれば
それは起きない』という脳の構造を上手く利用したものですわ
……故に、魔術というのは突き詰める所『自分の心理を「成せる」と思いこませる』思いこみの刷り込みの行為でもあるんですの
(大真面目に頷く様子を、穏やかに微笑んで)
ええ、何か面白い発見がございましたら、是非教えて下さいませ
そう……まぁこれは私が魔術を扱う家系に生まれた一種の宿命というか
やるべき事でもありますものね……ただ、極めるのは本当に難しいのですけれど――……
(申し訳なさそうに眉の下がる彼女に「励ましてくれてありがとう」と、目を細める)
(『写していい?』と、聞かれれば『どうぞ』と、快く答えた
太陽の次は、月の記述が書いてある
月というのは太陽の次に重要だと言われる天体である
10天体の中で重要でないものは何一つないのだけれど、特にこの二つは一層重要視される
月というのは太陽に照らされ闇夜を照らす天体であり
『太陽ありき』に輝く光である。故に『内面意識』の象徴とされ
自ら発光する太陽が、表立った自分の自我や、社会的な顔、目標を示すのに対し
月というのは内面、本能、身体、無意識、感情、男性における妻等を示す
太陽が社会的な『看板的な自分の顔』であるのに対し
月というのは『自分を守るプライベートの素顔』である
そして、月というのは太陽との角度にも左右され
特に月蝕生まれの場合、感情が意識されにくい為月の性質が分かり辛いという難点もある)
(ふと――……彼女の話に手を止め、時計を見れば)
まぁ……こんな時間 私も帰らなければ……こちらこそ、色々とお話できてとても楽しかったですわ
また音音嬢のお話もお聞かせ下さいませ
(笑いながら手を振り、そっと彼女を見送れば――……本を借りる手続きをしてから、自分も寮へと帰って行った)
ご案内:「図書館」からアリストロメリアさんが去りました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>