2015/06/16 - 19:20~04:47 のログ
若鷺 智 > 浮遊感と風景を楽しみながらアイスココアを飲み干すと、浮遊させていた椅子を少しずつ地面に下ろす。
だが微調整に失敗したようで、椅子が地面に落ちると共にドスン!と大きな音が響いた。
若干の苦笑いを浮かべながら、周囲を見回す。

「流石にこんなのを浮きながら食うのは無理だわな」

椅子を引き、手にしたフォークでケーキを切り分け口へと運ぶ。
表情が綻んだ。

若鷺 智 > 「んー♪うまうま」

上機嫌にケーキを食べ進めていく。
先程の疲れ切っていた表情はどこへやら。
今はただ愚直に、目の前にある甘美なスイーツを食べることに夢中になっている。
程なくして…ケーキの乗っていた皿は、あっさりと空になってしまった。

「なんだ、案外食べられそうだな。
さっすがアタシ!自分のことよく分かってる!」

わけの分からない自画自賛をしながら、間髪を入れずスプーンでパフェを一口。
若干溶けたバニラアイスと生クリーム、そしてチョコレートソースが絶妙なハーモニーを奏でている。

若鷺 智 > 「あ~…幸せだぁ~。できれば毎日食べたいけど……金ねぇんだよな……」

幸せの絶頂に至ったかと思いきや、急に現実へと引き戻されていた。
先程までの蕩け顔が嘘だったかのように、淡々とした表情でパフェを食べ進めていく。
どことなく、味に対する感動も薄れている気がする。

「バイトでも臨時活動でも何でもいいから、とにかく金稼ぐ手段探さないといけないんだよなァ」

一応このカフェを探すついでに幾らか見回ってはみたものの、目ぼしいものは見付からなかった。

「場当たり的に攻めてもなかなか見付かるモンじゃねーだろうし…もうちょい工夫した方がいいのかね」

若鷺 智 > 「そうなると…やっぱ、もうちょい顔見知り増やさないとキツイのかもな。
いくらなんでも情報が入ってこなさすぎる」

パフェを少し残した状態でスプーンを置き、椅子に寄り掛かり前脚を浮かせながら頭を軽く掻く。
ある程度自覚はしていた結論へと帰結したせいだろう。その表情は複雑そうだ。

若鷺 智 > 「……別にダチになる必要まではねーわけで。
そう考えりゃ、まだいくらか気楽…か?」

椅子を前後させキィキィと鳴らしつつ、ボンヤリと思考を巡らせていく。
何かを懐かしむような、恐れるような…心ここにあらず、といった様相で。

「…………あんまいい思い出、ねェしな」

パフェの入った器から水滴が零れ落ちる。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に士尺 流雲齋さんが現れました。<補足:下駄を履き、杖をついたお爺ちゃん>
士尺 流雲齋 > からん、ころんと下駄を鳴らし、杖をつき、背の低い老人が入ってくる。
店員になにやら紙切れを見せて、掲示してくれるように頼んだ。
その後、テーブル席の一つによっこいしょ、と腰かける。

「ふーむ。偶には水ようかんを頼もうかの」

メニューボードを見ながら、店員に注文する。

若鷺 智 > 「あん……?」

日常で聞き慣れない音を耳にすると、間抜けな声を上げて音の出所を探し始める。
やがて、その視線は一人の老人へと釘付けとなった。
…椅子を揺らすのは止める様子がない。

(爺さん、か…流石に生徒なわきゃねーだろうし。
教師か?でも教師の顔なんて把握してねーから…間違ってたら恥ずいな)

特に何をするでもなく、ただ様子を窺っている。

士尺 流雲齋 > やがて運ばれてきた水ようかん。陶器の皿に、小倉餡と抹茶餡が一切れずつ並んでいる。
それに、ほう…と息を漏らして、付属の楊枝で小さく切ってからぷすりと刺し、口に運ぶ。程よく冷えた、甘すぎない味が口の中に広がった。

「そういえば、そろそろ会合の時期じゃろうか。
港の連中とは、どうも合わんのよなあ……」

今のところは、他に気にする様子もない。

若鷺 智 > 「あ…」

老人が水ようかんを食べ始めると、自身が残していたパフェのことを思い出し。
椅子を戻し、慌てて食べ始める。ドスン、と乱暴な音が再び周囲に響いた。
…もうアイスもクリームも溶けきってしまっており、温くて甘い味だけが口内や鼻孔へと広がった。

士尺 流雲齋 > 常世周辺に眠る、古い妖異怪異の集い。
まあ実際のところ、会合などという仰々しいものではなく、結局ただの飲み会になってしまうのだが。

「山の幸を適当に見繕っておけばいけるやもしれぬが、
しかし彼らも食客、うまい事いい店を探さねば機嫌を損ねかねん。
やれやれ困ったのう……む?」

店内に大きな音が響いたので、そちらに視線をやると、もはや原型がなくなりつつある、どろどろの「パフェだったもの」をかっ込んでいる女生徒の姿があった。
はて……異能の授業で一度だけ見かけたような。しかし名前が思い出せない、こりゃあいよいよ本格的なやつが始まったか。

若鷺 智 > (ぬるい……)

最後の一口を口内にかき込むと、スプーンから手を離し。
無事完食…したはいいものの、大きな音を鳴らしてしまっていたのは自覚していたようで。
こそこそと周囲を見回し始めた結果、先程の老人と目が合ってしまう。

「……あー。えっと。
……センセ?こんちわ」

相手が教師である確証がないためだろう、発された声は疑問形で弱々しい。
そして若干苦笑いを浮かべながら髪を後ろ手に梳かす。

士尺 流雲齋 > 「……おお、こんにちはじゃ。そうじゃ、教師の流雲齋じゃ。
……ぱっふぇ、溶けてしもうたの」

かろうじて、言葉を紡ぐ。
さーて誰だっただろう。抹茶羊羹の水泡をつつきながら、考えをめぐらす。

「わ……若、鷺……じゃったか、の……
帰る途中かの?」

若鷺 智 > 「アハハ…残したままだったの、すっかり忘れてて」

情けねぇトコ見られちまったな…。そう思いながら、乾いた笑い声を上げ。
質問のような疑問が返ってくれば、椅子ごと流雲齋の方を向きコクリと頷く。

「そッスよ。わかさぎ。
帰宅途中…っていうか、ちょっと探し物ついでにここに寄った…みたいな?」

相手が年配であろうと、砕けた口調が改められる様子はない。
ただ、先程までブツブツと呟いていた頃と比べれば幾分かはマシにはなっているようだが。

「流センセは休憩ッスか?」

士尺 流雲齋 > 「氷の魔術か異能でもあったら、溶けずにすんだかの。
そういう力を持った者も教師学生を問わずこの学園には居る。もう夏じゃし、そういう連中と知り合っておくのも悪くはなかろうて」

冗談を交えつつ。

「ふうむ、探し物かの、見つかるといいのう。

休憩…といえば休憩かの。偶に用事もなくぶらりと寄るんじゃよ。
おぬしも、そういう事はないかの?」

若鷺 智 > 「あー、氷かァ。確かにこの時期は重宝しそうだ…って。
んな異能目的で近付いたらほぼ確実に白い目で見られそうだ」

再び笑い出す。その声色と表情は、先程と比べれば随分と明るくなっている。

「闇雲に歩くだけじゃちょっと見付けるのキツいかな…とは思い始めたとこで」

何を探しているのかまで口にしないのは、明らかに両者の立ち位置が違いすぎるからなのか。
一方で、休憩の話には「あー」と同意のような声を漏らし。

「何となく顔出してみるってのはあるかなァ。
尤も、アタシはこういったとこにはあんま出入りしないんスけど」

そんな金の余裕はないから…とは流石に言えない。

士尺 流雲齋 > 「ま、そりゃそうじゃな。
儂とて、いきなりアイスボックス代わりにされるのは御免じゃわい。
時給いくらでやってくれ、というなら考えるがの」

そう言ってまた、からからと、笑い返す。

「ふうむ。ちなみにいつもはどういうところに足を運んどるのかの?」

若鷺 智 > 「金で雇うって、それもそれでどうなんだって感じ」

ただその案自体には思うことがあったのか、笑いながらもうんうんと頷いてはいる。

「んー…と」

両手を椅子の下へと回し、小さく揺らし始める。

「……学生通りの商店を中心に、学生の出入りが多そうなトコ、かな。
例えば飲食店とか、文具店とか、コンビニとか…」

バイト以外にも探しているものはあるのだが、当面のメインは金稼ぎとなるため、そういった所を中心に回っているようだ。
…そこまで詳しくは口に出さなかったが。

士尺 流雲齋 > 「いやいや、これがまた効果あると思うんじゃよ。
ひょっとすると授業よりも、異能や魔術の制御に一所懸命になるやもしれぬしの?」

小倉の水ようかんを食べ終えながら、悪戯っぽく笑う。
あとこのじーちゃん、実は相手の素性に気付いてる。

(さて、ヒントは出したぞい、苦学生の少女よ。後は自分で考えるんじゃな)

「学生の出入りが多そうなところ、か。
結構いろいろ行っとるんじゃなあ」

若鷺 智 > 「んー……?」

眉間に皺を寄せ、難しい表情を浮かべ始める。
どうも流雲齋の言葉の意図はまだ掴めていないのか。

「…異能とかを活用できる場があれば、ッスかねぇ」

何やら頓珍漢なことを言い始めた。

「まー最近の流行りとかも知りたいんでね。
それなら同年代の連中の方がいいのかなって」

大人に相談してみるという行動は、智の脳内にはインプットされていないのかもしれない。

士尺 流雲齋 > 「む、む、まあ……感じとしてはいい線行っておるかの」

(ちいと難しかったかのう……かと言ってストレートな答えを用意するのもそれはそれで成長を促さぬし)

「最近の流行、のう。儂ゃ旧時代の遺物じゃからそっち方面は無理じゃわい。
魔術のコゼット先生や養護教諭の蓋盛先生などは知識ありそうじゃがの」

頭を掻きながら笑うと、では、そろそろ行こうかの。と腰を上げた。

若鷺 智 > 「いい線…?」

何のことやら…と不思議そうに首を傾げていたが。
他の先生達の名が挙がると、ハッとしたような表情へと変わる。

「あ、そっか。
先生達のが詳しい可能性もあるのか」

素直に感心したようなその言い草からは、
智には本当に今までその発想がなかったことを察するには充分すぎるだろう。

「お疲れッス。
アタシもそろそろ出ようかな」

椅子の向きを戻し、食器を一纏めにしてから立ち上がる。
その際、うっかり「金ねぇし」と口が滑りそうになったために慌てて口元を押さえていた。

士尺 流雲齋 > 「盲点だったようじゃの。ま、そういうわけじゃ、いろんな人に当たってみるのも手じゃの。
では、またの」

代金を払って、下駄を鳴らしながら、先に出ていく。
店員が今まさにコルクボードに掲示した紙切れは、チラシのようなものであった。

   ~お知らせ~
夏に向けてボディを引き締めたい貴方!
意中の異性を引き付けたい貴方!
毎朝15分、身体操術をやってみませんか
    ──連絡先はこちら、○△×-***

ご案内:「カフェテラス「橘」」から士尺 流雲齋さんが去りました。<補足:下駄を履き、杖をついたお爺ちゃん>
若鷺 智 > 「どーも」

流雲齋が去る姿を見送ってから、鞄の奥底から中身の寂しい財布を取り出して会計を済ませる。
そしてより軽くなってしまった財布を揺らし、大きな溜息を吐いた。

「…本格的にヤバイよな、これ。さっさと金稼ぐ手段見付けねーと。
でも店員関係はどこも人手募集してない感じだったんだよなー」

もどかしそうに頭をボリボリと掻きながらテラスを後にしようとした…が。
ふと、今しがた掲示されたらしい紙切れに目が行く。

「……なんだこれ。よくあるエアロビの勧誘か何かか?
どーせこういうのって金取るんだろ。むしろこっちが金取りてぇぐらいだっての」

文面に目を通せば、吐き捨てるように表情を歪ませ。
「あーあ。どっかにいいバイト転がってねーかなー」等とボヤきつつ…智はゆっくりとテラスを後にした。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から若鷺 智さんが去りました。<補足:腰付近まで伸ばした茶髪の少女。常に着崩した制服姿で、普段の顔付きは不機嫌そうだったりだるそうだったり。>
ご案内:「カフェテラス「橘」」にアリストロメリアさんが現れました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
アリストロメリア > (普段はパンがほぼメインの粗食極まる生活を送っているが
若干魔術修行と思えば、耐えられなくもない

その上、ここ最近はクラスカの配慮のお陰で、食費が浮いている事もあり
たまの贅沢に久々に外でアフタヌーン・ティーセットを取ろうと思い足を運びに来た

実家に居た頃は日々のお茶は欠かせないものであった為に、始めは辛かったが
……こうして、たまの贅沢に味わえば、一層ありがたみが分かる側面もあるので
そう言う事を学ぶ機会としてはよかったのかもしれない)

庶民は自由なのは羨ましい限りですけれど……
なかなかアフタヌーン・ティーを日々過ごす習慣が無いのは不憫ですわね
(等と言いながら、メニューに目を通す
今日はどのお茶やケーキを頼もうか?)

アリストロメリア > ……好きなのはディンブラー……ですけれど
季節的にはダージリンのセカンドフラッシュの新作が出る頃でしょうし
アッサムのセカンドフラッシュも、最もアッサムを美味しく頂ける時期でもあり、最上級品ですし……
それに、ヌワラエリヤの花の様な香りもいいですし

フレーバーティーも、私の居た所にはない様々な物があり 気になりますし……
薔薇の紅茶は――……夢の様な一時を思い出しますわね
(等と、悩みながら想い出に浸る つまりはまぁ、今すぐ選べなかった)

アリストロメリア > (お茶の種類が選べないのであれば、ケーキから選ぼうか…?

季節のフルーツを使用した、さくらんぼのタルトや、シトラス系のタルトは美味しそうだし
フルーツ系と言えばダージリンか、或いはヌワラエリヤが良いだろうし

ベイクドチーズ系やマドレーヌやフィナンシェ系等なら
ディンブラーやオレンジペコーといったセイロン系がとてもよく合うし

チョコレートケーキであれば、紅茶より珈琲の方がよく合うし
久々の贅沢となれば、片っぱしから食べたい気分もするのだけれど……
それを我慢して抑えつつ――……)
悩みますわね
(と、久々に幸せな悩みに耽っていた)

アリストロメリア > (――……等と
一通り悩んだ上でやっぱり選んだのは紅茶の中でも最もお気に入りのディンブラー
チーズケーキと佐藤錦のタルト、ブルーベリーのミルフィーユのセットを選び
スコーンに合わせるジャムは、ブルーベリーにして注文をする)

(暫くすれば、下の段にはキューリのサンドウィッチ
中央の段にはスコーンとマドレーヌ
一番上の段には三種のケーキの載せられたアフタヌーンティーセットが運ばれてくる)

(紅茶も、運ばれてきたものをほんの少しだけ注いで、濃さのテイスティングをした後に
ポットを軽くゆすってから、カップに注ぎこみ
久々ぶりのアフタヌーンティーを楽しむ準備が整った)

アリストロメリア > (ディンブラはセイロンの一種だが、その優雅な香りと風味は気品があり万人向き
かつ、多くの人が思い浮かべる美味しい紅茶の理想の一つだろう)

(馥郁たる香りを堪能して、一口口に含めば
程良い渋みがすっきりとした味わいをしていて、とても美味しい紅茶であった)

……こうしていると、落ち着きますわね
(久々に、お茶をして優雅な気分に浸りながら
次にサンドウィッチを手にして軽く軽食を済ませる
胡瓜だけのサンドウィッチは爽やかな存在だった)

アリストロメリア > (次にスコーンを手にすれば、ナイフで狼の口から横に裂いて二つにし
クロテッドクリームと、ブルーベリージャムを乗せて口に運ぶ

クロテッドクリームのこってりとしたコクと
ブルーベリージャムの、フルーツ感が強く砂糖の甘みの少ない
自然なブルーベリー本来の甘みで作られた上品なジャムが
とても美味しくスコーンとあい、とても美味しい一口であった)

ご案内:「カフェテラス「橘」」に詩想 八夜衣さんが現れました。<補足:PCNo:199/人間味のない生徒会幹部。>
詩想 八夜衣 > (ふらり、生徒会の仕事を終えた折、少しばかり、日課となりつつあるカフェテラス通いの遂行。悠々とした足取りで入店する。して、他の客と比べれば、目立つ服装をしているといって間違いではない格好の彼女…即ち、アリストロメリアに、少々目線が釣られた。そうして、自然と彼女の食する物を目にすると。)
あれも…美味しそうですね…。
(ちょっと見入った。その後、ぼそりと一言、呟いて。御紅茶にスコーン。まるで、英国貴族のようなラインナップ。)
…。
(それに対して、和装に身を包み、扇を持つ己はと言うと宛ら和人と言ったところか。文化の違いを感じる。といっても、現代の日本で和服を着るものなどそういないが。)
相席、宜しいでしょうか?
(先程と同じく、ゆったりとした足取りで彼女の前に出れば。多分、誰かと一緒に来ているという風ではなかったし、何となく、こう言ったあからさまに文化の違う人と、話せたらいいな、なんて希望も馳せながら、ちょっぴり小さな声で言った。)

アリストロメリア > 砂糖の味で誤魔化していないですし……良いジャムを使用しておりますわね
それとも、手作りかしら?
……だとしたら、このカフェの他の料理もきっと期待できるのでしょうね
(等と言いながら、カップを手にして再びディンブラーを口に付ける
クロテッドクリームのコクが強い為、ディンブラーがさっぱりとそれを流してくれて相性が良い)

(……と、お茶を一人で楽しんでいると
――……ふと、扉のベルが来客の訪れを可憐な音色に載せて知らせ
入ってきた女生徒の方へと目を向ければ)

(品のある和服の美少女が、一際美しく咲く菖蒲の花のように目を引いた
或いは、着物にあしらわれた、黒揚羽を思わせる――……
あれが所謂、大和撫子だろうか?)

(自分の居た地方では、東洋というのは神秘と憧れの混じる遠い国の一つで
高価なシノワズリのティーセット等が流行し、非常な高値であったほどだ
可憐な少女に相席を尋ねられれば快く)

ええ、是非。私も一人で退屈していた所ですの
ご一緒にお茶を楽しみましょう
(ひらひらと舞う蝶が訪れた様に現れた少女に、快く頷いて)

詩想 八夜衣 > 良かったです。ありがとうございます。それでは、失礼しますね。
(快諾だったことに、心中でほっと一息吐いて。ぺこり、と深々一礼をすれば、ゆったりとした動作で、相席に与った。着物にあしらった柄と言い、揚羽蝶と比喩されるのも分かる。そして、それにゆるりと近寄って行く己が蝶であるならば、彼女の着ている服を考えれば花園に咲く、少しばかり普通の物と色の違う、紫色の―――それはそれは落ち着いた、それでいて美しく、人目を引くに値する―――薔薇であろうか。西洋の花と、東洋の蝶の、少しばかり不思議な邂逅…と言うべきだろうか?)

やっぱり御紅茶、ですか。…私は、抹茶オレとかが好きなのですが。
こう言ったところの御紅茶は、本格的なのでしょうか。
(思案顔。顎に手を宛がい、改めて彼女の食事している物を見遣る。和人ゆえ、こう言った横文字の物がたくさんある状況は不慣れだが、それらを見るに、少なくとも、その御紅茶等を味わっていた彼女は、本格的な様に見える。何となく、だけれど。)

アリストロメリア > ええ、こちらこそ
(丁寧に礼をされれば、会釈して返す――……ゆったりとした動作が、ひらりと舞う和服の袖と相まって
優雅で一層、そのひらりとした動きは蝶のように感じられた
紫色の薔薇に喩えられた少女とのお茶会は、何処か薔薇に止まる蝶を連想させる様な可憐さの中に
不思議な空気と――……何処か大人びた雰囲気があるのは、互いの色合いのせいなのかもしれない)

そうですわね、紅茶は欠かせませんわ
(『特に、ディンブラーが好きなのですけれど』と、答えてから)抹茶…?
(以前食べたアイスで初めて口にした事がある。東洋にある、深い緑の独特なお茶の筈だ)
まぁ…!抹茶オレというものがあるのですのね、初めて知りましたわ
(『抹茶オレというそれは、美味しいのでしょうか?』と、お店の手前 そっと顔を近づければひっそりと
とても興味深く尋ねて)

此方のお店に訪れたのは初めてでしたが……ええ
とても美味しいディンブラーで、良い茶葉を使用していると思いますわ
香りも飛んでおりませんし、人気のあるお店の証拠でしょう

(思案顔を見れば、メニューを悩んでいるのだろうか?と思う
どれもこれも美味しそうなメニューであれば、悩む気持ちもとても分かる
此方の食べているアフタヌーンティーセットを見つめられれば)

紅茶もですけれど、此方のアフタヌーンティーセットも、とても美味しくてよ
先程、サンドウィッチとスコーンを頂きましたが、どちらも良いお味でしたの
(等と言いながら『失礼』と、メニューのページを開けば、丁度アフタヌーンティーセットの所を開いて、彼女の方へと見せる)

(紅茶・珈琲、或いは好きな飲み物から一つ
ケーキは三種類、好きなものを
スコーンはプレーン、チョコ、抹茶の中から一種類
季節のジャム(今月はブルーベリー)と、クロテッドクリーム
胡瓜のサンドウィッチ)

(のセット内容が書かれており
彼女の想像通り、本格的なアフタヌーンティーのセットだった)

詩想 八夜衣 > (この雰囲気を創りだす、互いの色合い。単純に単刀直入で、一般的に形容するならば、互いに「紫」という色であることに間違いないだろう。西洋の彼女からすれば、この色はパープル、若しくはバイオレット、とでもいうのだろうか。兎も角、この紫と言う色は歴史的にも、高官等に用いられる高貴な色とされており、己は兎も角としても、その目の前の人物は、大凡高貴と言って差支えのないだろう佇まいを見せている。故に、互いに少女であっても、上品な立居振舞に、そんな視覚の要素も加わって…何処か大人びた雰囲気が作られている…のだろうか。)

そうですか…ディンブラー…?ええっと、何でしょう。御紅茶の種類でしょうか。
(見た目通り、と言うべきだろうか。あまり、御紅茶の事にはなじみがない。)
そう、抹茶オレ。…普通の御抹茶は大体苦いのですが、
この抹茶オレというのは、そういった苦みを取り払って、牛乳のコクを加えて甘くしたものです。
えぇ…とっても、美味しいですよ。御抹茶とは違って、飲みやすいですし。
(顔を近づけられたことには気付いているのかいないのか。まるで動じる様もなければ、そのまま、文字通り眼前の彼女にこくんと頷いて。)

あら、そうだったのですか。因みに…私はこれで三回目だったりします。
ふむ…貴方がそう評価するならば、間違いはないのでしょうね。
それに、確かにとても人気です。その通りだと。
アフタヌーンティーセット…あら、その様なものが。
それも、貴方がそう評価するならきっと美味しいのでしょう。
(そういえば、何を頼むかもまだ決めていなかったわけで。彼女の思ったことはその通りだった。して、メニューを見せられるなら、暫しの沈黙。ちら、ちら、とメニューのアフタヌーンティーセットと、実物のそれを見比べる、して、うん、と一つ頷けば。)
今回は、これにしてみましょうか。
貴方の評するその…ディンブラーという御紅茶の味も気になりますからね。飲み物は御紅茶で。
それから、ケーキはこの…。
(等と色々言おうとしたけれど、丁度店員が通りかかったので。)
っと、すみません。…御注文、宜しいでしょうか?
(まずは、そちらを済ませてしまおうと彼女に一つ「行ってきますね。」の合図代わりに小さく頭を下げて、店員に向き直った。)

アリストロメリア > ええ(小さく頷く)
(彼女が、あまり紅茶は飲まない事を会話から知れば……)
『ディンブラ』はセイロンと呼ばれる紅茶の一種で、万人受けする飲みやすい紅茶ですわ
山地が高地で寒い上、山の斜面に当たる乾いた風から特に季節の1~2月には薔薇の様な華やかな香りが致しますの

(そして、代わるように抹茶オレの解説をされれば耳を澄ませて)
……成程。それは美味しそうですわね
お抹茶というと、以前アイスで口にした程度ですけれど、その時は苦みの中に甘さがありとても美味しかったので
そんなに苦い飲み物とは存じませんでしたわ
(と、少し驚きながら興味を引いた様子で語る
顔を近づけても、微動だにしない少女は、精巧に作られた日本人形の様に凛とした雰囲気を佇ませて美しかった)

ええ……そうでしたの?もしお勧めや美味しかったものがございましたら、是非教えて下さいませ
久々にアフタヌーンティーを楽しみましたけれど、味も良く、正式なそれと似ておりますわ
やっぱり、人気だと思いましたわ。料理も美味しいですし、通りがかりにお店を見れば
いつも賑わっていて気になっていた所の一つでしたの

ええ。とても
(小さく頷く。メニューを開いて渡すのは、教える為のつもりだが、よくよく考えてみれば
一種強制的で、選択肢を奪いかねてしまったかもしれない――……が
少女がそれにするというと、柔らかい表情で)
今日は、カフェでお茶会ですわね……ふふ、嬉しいですわ

(初めて飲むディンブラーの味は、例えるなら
『分かりやすく想像できる、理想的な高価な紅茶の味』をしていて
とても飲みやすく、美味しい紅茶になるだろう――……)

(頷いて、彼女が店員へと注文を伝えるのを見ながら
今の紅茶もそろそろポット3杯分が飲み終わるだろう……
彼女の所に注文したものが届く頃、自分も抹茶オレを注文しようと密かに思いながら
残りのスコーンとケーキは、少女の品が来るまで手を付けずに待ちながら
少しぬるめになってしまった、カップの残りの紅茶を飲む)

詩想 八夜衣 > お詳しいのですね。
成程、誰にでも飲みやすい、そんな飲み物で…こちらは、その、ディンブラーというものなのですね。
(カップに視線を落としながら。)
抹茶のアイスクリームは、甘いですよね。
抹茶オレは、ちょうどそれの味わいを飲み物にした感じです。
ですが、普通の御抹茶は、苦いですが…そうですね、
もしお飲みになるのでしたら、玉露という名前の物をお勧めしておきます。
(じっと、近距離であった目を別段離すこともなく、交換するかのように、こちらの知識やお勧めを述べて。)

ふむ…といっても、今まで私が食べたものはどれもこれも、美味しくてお勧めなのですが。パンケーキ、等、良かったと思いますよ。
成程…ということは、やはり、正式な物を御存知なのですね。
そうですね、大体いつ来ても賑やかです。それに…美味しいですよね。

では、楽しみにしていましょうか。
(と、ひとたび注文を終えれば、店員に向けた視線を向き直して。)

(そうして、暫しの時間が過ぎ去って、注文したアフターヌーンティーセットが運ばれてくる。「お待たせいたしました、ごゆっくりどうぞ」とでも言い残して、去ろうとするその前に、店員に彼女の注文が入ることだろうか。)

アリストロメリア > 恐れ入りますわ……紅茶は此方に来る以前、実家では毎日飲んでおりましたの
ええ、ですからきっと紅茶が苦手でなければ美味しく頂けるお勧めの茶葉でもありますの(と、頷きながら答えて)

成程……あれは実に美味しく、新鮮な味でまた食べたいと思いましたの
きっと、美味しい飲み物でしょうね
(あれと似た味と言われれば想像もつきやすく、一層飲んでみたい気持ちに駆られる)
……逆に、甘みの入った抹茶の味は分かるのですけれど、苦い物もどれほどの苦みか興味が沸きましてよ
玉露――……飲みやすいお抹茶の一種でしょうか?
(『美味しい』と聞き、お店に対しても失礼に当たる会話が終われば
近付けた顔をそっと、元の距離に静かに姿勢を直す
東洋の少女であるから当然ではあるのだけれど――……東洋については色々と聞きたい気持ちがある為
その小さくささやかな情報も、自身にとってはとても新鮮で嬉しく
抹茶オレに加えて、玉露も機会があれば飲んでみたいと密かに思う)

以前はどんなものをお召し上がりになったんですの? パンケーキも美味しそうですわよね
(『美味しそうな写真付きで、気になっておりましたの』等と楽しそうに喋りながら)
ええ、以前はよく……というよりも一種の仕事でもあるのかしらね?
アフタヌーンティーを開いて、中の良いお友達を招いたり、社交の場で、日々お茶を嗜んでいたものですので……
(ふと、学園に来る以前の事を思い出す……ほんの少しだけだけれど、昔になりつつある懐かしい想い出)
本当。賑やかに混んでいると、カフェに訪れる機会も難しくて……ええ、本当に美味しいから人気の理由もよくわかりますわ

お口に合えば宜しいのですけれど……
(そういって、彼女が注文をし終え、暫く談笑を楽しみながら残りのお茶を少しづつ飲みほして
彼女の注文が届いた時に、抹茶オレを注文したのでした)

ケーキやスコーンは、何をお選びになりましたの?
(と、尋ねつつ――……名前が分からない事に気付いて)
もし、御迷惑でなければお名前を伺っても宜しくて?
私はアリストロメリアと申しますわ

……もう一つ。恐れ入りますが、スコーンの食べ方は御存知でしょうか?
(もしかしたら――……と思い、知っていたら失礼かもしれないが
会話の中身から、もしかしたらを考えて、尋ねてみる)

詩想 八夜衣 > そうでしたか。と言いますと、…実家より、下宿…若しくは、寮の方にいらしたのでしょうか?
それにしても、毎日…ですか、やっぱり、こう…本格的な御紅茶を?
成程…然様で。それでは、一杯。
(カップを持ち上げて、静かに啜ってみる。淹れたての暑い御紅茶。味わいに何処か高級感がする気がするのは、何故だろうか。「美味しい」「お勧め」等と、先程から言葉を交わしていたから、そんな意識がある故か、カフェテラスで飲んでいるからか、それとも…。何にしても。)
―――御言葉通り、美味しいですね。
(カップを一旦元の場所に落ち着ければ、月並みだけれど、感想を。)

えぇ、美味しいですよ。
こちらの御紅茶とは違って、また別の美味しさがあります。
甘いものが御好きなのでしたら、きっと、美味しく頂けるかと思いますよ。
(その点は、彼女は先程ケーキを頂いていたのだし、大丈夫だろう。)
えぇ、私のお勧めですね。少し甘味が強いのが特徴と言いますか。
あ…因みに、苦みを極めてみたいのでしたら、深蒸し煎茶という物を熱湯で淹れてみてくださいね。
(ひそひそ話とやらは、終わったようで。離れて行った、と漸く気付いたのかどうなのか。心なしかその声は少しばかり大きくなっていた。次いで、「どれほどの苦味か」なんて聞いたら、少しばかり挑戦的な笑顔を浮かべた。和人の代表でもないのだけれど、西洋の彼女は、緑茶の苦味をどれ程堪能出来るのだろうか…。)

そうですね…。パンケーキ、それから、サンドイッチのセットと…飲み物は毎回抹茶オレでしたね。
えぇ、何やらクリームなんかも付いているらしく、やはりこれも、甘いものが好きな方にはおすすめですよ。
…ふむ、何かの令嬢様なのでしょうか?
何だか、お偉いさんのような気がします、社交の場…と言いましたらパーティか何かのような物が想像されますね…。
(まじまじ、と彼女を見据えてみる。その様相は、恐らく感慨深そうだ、と形容すればいいのだろうか。)
御飯時は極力避けませんと、混雑にあってしまいますよね…何時でも混雑ですが。
けれど、美味しすぎて暫く座れないというのも、少しばかり、考えものかと思いますけれどね…。
(くすくす、と苦笑い気味。)

えぇ、とても、美味しかったですよ。
こちらも…って、こちらと言うべきかは分かりませんが、抹茶オレも、美味しく頂ける事を祈っております。
(そういって、もう一度カップを持ち上げて、静かに御紅茶を啜った。そうして、カップをまた一度落ち着ければ、美味ですよ、と言わんばかりに頷いて。)

こちら、チョコレートケーキと…それから、抹茶のスコーンを選んでみました。
…あ、失礼しました。名乗っておいた方が良かったですね。
私、詩想八夜衣《しそうやよい》です。
よろしくお願いしますね、アリストロメリアさん。
(そう言って、深々と一礼を。)

…えっと。手でつかむわけではないのですよね…?
知り…ません。
(御紅茶の嗜み方等なかったわけで。おずおずと、なにやら頼っているような、申し訳なさそうな、自信のなさそうな視線を馳せながら。)

アリストロメリア > ええ、此方の学園に来てからは女子寮で暮らしておりますわ
そうですわね、元々紅茶を飲む事が習慣でしたし、色々な紅茶を飲んでおりましたわ

(彼女が紅茶を飲む様子を、静かに見つめる
『気に入って頂けるかしら?』『美味しいと思って頂けるかしら?』……等と思いながら
だから、彼女が『御言葉通り、美味しいですね』と感想を頂ければ、微笑んで)
お気に召して頂けてよかったですわ……飲みやすくて美味しいですわよね

成程……そうですわね
何より、此方にはない風味がとても斬新で気に入りましたわ
甘さと苦みが互いを引き立てて美味しかったですし……勿論、甘い物も好きですわ
飲みやすくしてある所も良い所ですわね

……深蒸し前茶?
(初めて聞く単語に、不思議そうに首を傾げる――……
深蒸し?蒸らし時間が長いのだろうか、茶はともかくとして、前とは……?)
熱湯ですわね?(今度、図書館で本を借り、調べて淹れてみよう――……と思いつつ)
(苦みを聞けば、端正に整えられた人形の様な表情に挑発的な笑みが浮かぶ――……成程、相当苦い様だという事だけは
その事から理解できるものの
未知の領域であるそれは『とても苦いらしい』としか、知識情報で知っている程度以上に知れる事は無かった)

抹茶オレがお好きなのですね。お決まりの飲み物ですのね
クリームが付いているのは贅沢で良いですわね……甘いものは好きですし、次回はそれにしましょう
……恐れ入りますわ。実家の方が、魔術の家の貴族でしたので……
偉いのは私では無く血筋と祖先ですわ……それに、社交の場と言っても、特別なものでは無く
貴族令嬢の方々には、日常の一つでしたし それは言い変えれば情報交換の、女性の社会でしたからね
(此方風に言えば、きっともしかしたら一種の仕事に含まれるだろう
傍から見たら随分と優雅で、贅沢ではあるが、裏の読み合い――……という意味合いも含んでいるのだから)
(まじまじと改めて見つめられれば少し、照れて)

恐れ入りますわ……私から見れば、貴方もきっと――……東洋のお嬢様の様に思われるのですけれど
貴方のお家のお話を伺ってもよろしくて?
(着物の慣れた着こなしや振る舞い、楚々とした物静かな雰囲気といい、上品な少女は
きっと、東洋の何処かの御令嬢なのだと思っていた)

ですわね、お昼やディナーは特に人が凄そうですわ
きっと美味しいですし、居心地も良いから長居してしまうのでしょうけれど
(長時間待つのは退屈ですわね、と苦笑して)

よかったですわ
ええ、私もとても楽しみですの――……(等と話している時に丁度運ばれて)
(カップを手に取れば、先ずは匂いを嗅いでみる。ミルクと交わり、抹茶特有の香りも少し甘くまろやかになっているかのよう
口に運べば、抹茶アイスに近いミルクの優しい甘さと、抹茶のほろ苦さが美味しく心を安らかにしてくれる
美味しく、何処か心が落ち着く味だった)
抹茶ラテ、とても美味しいですのね。この甘さと苦みが気に入りましたわ

チョコレートケーキや抹茶のスコーンも美味しそうですわよね
(香り高い、チョコレートのケーキや、鮮やかな緑色の美味しそうなスコーンを見て
前回のアイスと今回の抹茶ラテで抹茶の美味しさを知り、次は頼んでみようと密かに思う)

詩想八夜衣嬢ですわね?
ええ、こちらこそ宜しくお願い致しますわ
(深く頭を下げて、挨拶を交えて)

(相手のおずおずとした、申し訳なさそうな様子に、ストレートに聞いたのはよくなかったかもしれない
特に、大和撫子は大人しく、奥ゆかしいと聞いた事がある……文化の違いといえばそこまでだが
『ごめんなさいね』と非礼を謝りつつ、優しく)
スコーンは手で持って頂いて大丈夫ですわ
(――……と言いながら、自分のまだ残っているスコーンを参考代わりに一つつまんで見せ)

スコーンの横を見て頂くと、大きな割れ目のある方を『狼の口』というのですけれど――……
そこの切れ目にナイフを入れて頂き、上下で二つに分ける様にして……
此方にある、クロテッドクリームを塗り、ジャムを塗って食べるんですの
(と、目の前でやってみてから スコーンを口に運ぶ)
……こういう食べ方をするのですわ
そして、下の段のサンドウィッチ、或いは焼きたてのスコーンから頂いて下さいませ
(と、一言添えて)

(そして、非礼な事をしてしまって申し訳なさそうに)
……もし、偉そうにおもってしまったら、ごめんなさいね
お許し頂けるのであれば、今度――……もし機会がございましたら、八夜衣嬢に
お抹茶や深蒸し前茶というものを教えて頂きたいですわ
……もしかしたら、東洋の作法には明るくないので、みっともない事をしてしまうかもしれません
その時は教えて頂けると、とても嬉しく思いましてよ
(と、笑顔で喋る
『仲良くしたい』という意思を載せて)

アリストロメリア > すみません、ありがとうございます。お言葉に甘えてお先に失礼させて頂きます
はい、是非また宜しくお願いします。長々とお付き合い頂きありがとうございました
おやすみなさい

ご案内:「カフェテラス「橘」」からアリストロメリアさんが去りました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
詩想 八夜衣 > 然様でしたか…因みに私は生徒会の一室に住んでいたりします。こちらに来る前は、お屋敷でしょうか。
そう言ったご家庭なのでしょうね…色々な、たしなみのようなものでしょうか。
そう…ですね。どちらかと言えば、こう…控えめな味わいな気がすます。…から、万人に受けるのでしょうか。
(とはいえ、これが何の紅茶、と意識して飲んだことはあまりないため、言葉に自信はあまりなさそうで。)

なら、良かったです。
抹茶は日本の味わいですし、ああいったものもご堪能頂けたのでしたら…。

えぇ、深蒸し煎茶を熱湯で…。飲んでからのお楽しみ、ですけれど、苦いものが苦手なのでしたら、お勧めは出来ません。
私も…ちょっと苦すぎるのはダメですから。
(肩を竦めて、笑って見せる。想像通り、自身にとっても、とても苦いとしか形容のできない物で。)

えぇ、そんな感じです。いつもの、というやつですね。
生地も良い色をしていますし…はい、是非とも。お勧め…みたいなものです。
あ…魔術家系の。その様な、実に魔女のような格好だとは御見受けしていましたが、正しく由緒正しい御嬢様でいらっしゃるのですね。
その後継の貴方も、それはそれは、気苦労が絶えず偉いと思いますけれどね…。
…女性の、社会。
(こういうのも何だけれど、ここでの「女性の社会」と言うのは、華々しいものではきっとないだろう。妬みや嫉み、謀略が渦をまく、それはそれは、油断のならない社会であろう事は、多分、想像がついた。して、何やら照れた様相が見えれば、にこりと楽し気に笑った後、そっと目を伏せ、視線を止めた。)

…ふふ、そう見られるのは嬉しいですが、私は一介の庶民、ですよ?
それでも良ければ、お話させて頂きますけれど、ね。
(何だか、本当は令嬢ではないのだけれど、そう言われるとその気になってしまう。そんな訳もあってか、いつにもまして、わざとらしく上品な口調を心がけたそうな。)

えぇ、前にお昼時に来てみましたが凄い混雑でしたよ。
分かります…既に、私達も大分と長居してしまっている気がしますしね。

如何でしたでしょうか。
(飲み物に口を付けた様に、少しだけ緊張した様で。そうして、彼女が口を開くのを待った後。)
…良かったです。お勧めした甲斐があったと言うものですよ。
(大袈裟だけれど、少し安堵した様相だった。)

えぇ、特にこう…チョコレートケーキとは良いものです。
抹茶は言わずもがな、ですけれどね。
(和人としては、抹茶は好きで当然らしい。…彼女のこだわりの部分も多いが。)

はい、今後とも…。
えぇ、是非とも、よろしくお願いします。

(して、彼女が目も前で実際にやってくれると言う感じなので、己はそれをじーっと見据える。)
えーっと…まずこうして、掴んで…。
それから、横の切れ目を…こう、切り分けて…。
(逐一、彼女のやり方を見ながら。完全に初心者の様だ。)
そして、クリームとジャムを塗って…頂きます、と。
(少しばかり、出遅れ気味にクリームやジャムを多めに塗ったスコーンを口に運んだ。)
…ありがとうございました。危うく恥をかいてしまう所でした…。
(深々と、照れくさそうに、或いは申し訳なさそうに頭を下げて。)

…いえいえ。
おかげさまで、助かりました。全く、そんな風には思っていませんから、ご安心ください。
お、お許しだなんて…大丈夫ですよ。
あ…あら、東洋の作法、ですか。
うぅん…実は、私も下手の横好きなのですが…、もし、今後そう言った機会があるのでしたら、勉強して、そして教えさせて頂きますね。
…最初は、誰だってみっともない事をし得るのです。
気楽に…良ければいいですよ。ねっ。
えぇ、そういうわけで。今後とも。
(彼女の意を汲み取ったのか、どうなのか。それでも、笑い返したその表情は、きっと友好的なものだったのに違いはない。)

(それから、各々、或いは抹茶オレを楽しんだり、アフターヌーンティーセットを楽しんだりしながら。優雅で、大人びた雰囲気の―――紫色を主体とする西洋の花と東洋の蝶の、摩訶不思議な邂逅は談笑を交えながらに今しばらく続くのだろう。)

ご案内:「カフェテラス「橘」」から詩想 八夜衣さんが去りました。<補足:PCNo:199/人間味のない生徒会幹部。>