2015/06/19 - 19:50~19:09 のログ
ご案内:「ロビー」に四十万 静歌さんが現れました。<補足:特徴の無い黒髪の黒マントにセーラー服の女性>
四十万 静歌 > ロビーに入る前に深呼吸。

いや、別にいつも通りなんだから、
緊張する必要もないのだけど、
なんとなく癖になってるのか、
ついつい深呼吸してしまう。
何がある訳でもないのに。
大丈夫、私は大丈夫、と言い聞かせながら、

「ただいまー。」

今日もいつもどおりロビーへと。
いや、特に返事は期待してないのに、
なんでただいまっていってしまうんだろうとか益体もない事を考えながら。

ご案内:「ロビー」に谷蜂 檻葉さんが現れました。<補足:眼鏡を掛けた口元の黒子が特徴的な少女(18) 私服。>
谷蜂 檻葉 > ちょうど、飲み物を買いにロビーへ降りたタイミング。

『ただいまー。』

つい最近聞いた声が入り口から飛んできた。
誰か居るのか、とちらと見回しても他には誰にもいないので……

「おかえり、静歌ちゃん。」

や。 と、手を上げて挨拶した。

四十万 静歌 > ――あれ。何か、お帰りという言葉が聞こえたような。
きょろきょろとみてみると、檻葉さんの姿。
一瞬びくーんとなったがほっと胸を撫で下ろし、

「あ、こんばんは、檻葉さん。
 まさかおかえりっていわれるとは思いませんでした。」

などと一つ頭をさげた後、笑って挨拶を返す。

谷蜂 檻葉 > 「私もおかえり、って言うの久しぶりかな。……あれ、何時ぶりだろ。……むー?」

クスクスと同意を返す――返そうとして、自分でも中々珍しい事をしたんじゃあないかと首を傾げる。
なんとも苦い思い返しになりそうで、早々に考えを取りやめたが。

「授業終わり……にしてはちょっと遅いかな。また公園に行ってたの?」

四十万 静歌 > 「中々おかえりなんていう相手もこちらだといないですしね。
 仕方ないかと。
 ええと、いえ、その
 いえ、ちょっと御飯食べてから帰ってきました。
 今日の晩御飯はですね――」

等といってあっと口を抑えて余所見した。

「……あ、餡蜜ですね。」

どうやら、甘味だけで夕食をすませたようだ

谷蜂 檻葉 > 「あぁ、食べてきて………。」

なるほどね、と得心して元の目的である外出に向かおうとして――

「……餡蜜? え、ちょっと他にちゃんとしたもの食べてないの?私今買い物に行くけど、なんか買う?サンドイッチとかついでに買ってくるよ?」

ぎょっと、まではいかないがどこか不安そうな表情を見せて
自分の朝飯の分もあるし、としっかりと食べさせようと提案する。

氷架の一件もそうだが、相当にお節介焼きな性分らしい。

四十万 静歌 > 「あ、いえ、大丈夫ですよ。
 ほら、いざとなったら食堂もありますし。
 心配なさらないでください。
 檻葉さんは晩御飯の買出しですか?」

あ、大丈夫大丈夫と、
心配しないようににっこり笑ってこたえる。
しかし、餡蜜以外だと大福とかきなこ餅とか?
い、いえない。
と多少苦めの笑いになってそうだ

谷蜂 檻葉 > 「ああ、それもそうよね……ならいいかな?」
納得したような、しないような。

「うん、そんな感じかな。飲み物と、ついでに晩御飯と明日の朝食纏めて買ってこようかなーって。……静歌ちゃんも、ちゃんとしっかりと朝晩は栄養に気をつけて取るのよ?」


そう言って、くるくると部屋の鍵のホルダーを指で回しながら入口の方へ進んでいく。

四十万 静歌 > 「はい、気をつけますよ。
 ……あ、そうだ、
 荷物もちお手伝いいたしましょうか?」

ちょっと栄養とかいう言葉に余所見をしつつ、
入り口に進んでいくそんな背にそんな言葉を。

谷蜂 檻葉 > 「あはは、大丈夫大丈夫。ちょうど帰って来た子にお願いすることじゃないしね。―――それじゃ、今日は風呂場で会うかわからないし、『おやすみなさい』♪」

後ろ手に軽く手を振って、夜の街へ出て行った……。

ご案内:「ロビー」から谷蜂 檻葉さんが去りました。<補足:眼鏡を掛けた口元の黒子が特徴的な少女(18) 私服。>
四十万 静歌 > 「はい、おやすみなさい。
 お気をつけて」

手をふってひらりと見送り、
ソファーにぽすんっと座る。

「あー……心が安らぐ」

ソファーはなんでこんなに気持ちいいんだろう

四十万 静歌 > ……

「……はっ!」

暫くして立ち上がる。

「駄目、駄目です、危うく寝る所だった……!」

疲れが溜まっているわけではないが、
やっぱりやわらかい所に身を預けると眠くなるのは道理である。

四十万 静歌 > また座ったら寝てしまいそうだし、
一つ頷くと

「自分の部屋にもどろ……」

ゆったりとそのまま自分の部屋へと戻るのであった。

ご案内:「ロビー」から四十万 静歌さんが去りました。<補足:特徴の無い黒髪の黒マントにセーラー服の女性>
ご案内:「ロビー」に四十万 静歌さんが現れました。<補足:特徴の無い黒髪の黒マントにセーラー服の女性>
四十万 静歌 > ぱたぱたと頭にタオルのっけて、
左手にミルクコーヒー、
濡れた髪、上気した肌でロビーへとやってくる。

「いい湯でした。」

お風呂上りにのんびりコーヒーを飲みながら、
ゆったりする為にソファーのほうへと

四十万 静歌 > ぽふんっとソファーに座ってミルクコーヒーを煽る。

「――ッ!」

温もった体にきーんと冷たく甘い感触、
生きていて良かった……!

「はふぅ」

思わず気の抜けた表情でぼんやりしてしまってもしょうがないと思う。
実際している。

ご案内:「ロビー」に立花 響さんが現れました。<補足:黒ロングの女性。楽器ケースを持ってる>
立花 響 > 「ただいまぁ~……」
女子寮に帰ってきた響は誰かに言っている訳でもない、
一人暮らしの女性のようなただいまを言いながらロビーに入ってくると、
ロビーのソファーで寛いでいる静歌を見かけてやや気まずそうに礼をして口を開く

「…こんばんは?」
先ほどのただいま、の声を聞かれていた可能性もありしっかりと顔を見ない挨拶。

四十万 静歌 > 「ひわっ!」

ふやけた顔をみられたと思って真っ赤になって、

「ああああ、お、おかえりなさい、
 こんばんは、
 すみません、お恥ずかしい所を……!」

あわあわと取り乱しながらも、
立ち上がって頭を下げて挨拶する。

立花 響 > 「あ、あと、ただいま、です?
えと、どこも恥ずかしいところを見ていないような…?」
静歌の慌てている様子を見て思わず首を傾げて静歌の様子や身体をジっと見る。

「濡れた髪の毛…どこか赤くなっている肌…コーヒー牛乳…
 貴女、お風呂上がりですね?」
大体の人がその3つを見れば大体は分かるであろう事をどこかの探偵らしく推理した後に答える。
それはどこか自慢気に、簡単にいえばドヤ顔とも言えるだろう

四十万 静歌 > 「み、見てないなら良いんです、
 気になさらないでください、ええ!
 あははは……」

笑って誤魔化す、
見られてないと思ってちょっと胸ヲ撫で下ろし――

「な、何故分かったんですか……!」

探偵のような指摘に、
馬鹿なッ!という顔をして驚く。

「一体どうして、その三つから……ッ!
 ん……?
 あれ……?」

驚きながら少し怪訝な表情に

立花 響 > 気にしないで、と言われるとはぁ、と気の抜けたような声を出している。
どうやら一時は納得したようだ。

何故分かったかと言われるとふっふっふ、と悪役がいいそうな笑い声を出しながら
大体の人は見たならイラつくドヤ顔を継続しつつ口を開く

「今挙げられた3つはお風呂あがりの三大要素みたいな奴で繋がっているのです!
 …って、どうしました?私何かおかしいこと言いました?」
静歌の怪訝な表情を見て、ドヤ顔から一変して心配そうな顔に変わる

四十万 静歌 > 「ええ、その、ちょっと、
 風呂上りのミルクコーヒーが心地よくて
 気が完全に抜けてたなんてことありませんから!」

そしてこの完全な自爆である。

「くっ、それにしてもなんという鋭い……
 見事正解です。
 あ、いえ、
 その、おかしい事はいってないのですが、
 なんというか、
 見たことあるなぁなんて思いまして。」

目をごしごしこする。
気のせいかな?と首を傾げつつ

立花 響 > 「…お風呂上がりのミルクコーヒー美味しいですもんね」
何か、全てを察したかのような笑みを静歌に向ける。
勿論響もお風呂上がりのひんやりしたミルクコーヒーは大好きである。

「ふふふ、そうでしょう?人間を見る目だけはありますから
 見たことある、ですか。ここにいる以上、学生ですから学園で見たことがあるのかも…?」
目をごしごししている様子を見てうーん、と唸っている。
響自身思い当たる節はそれぐらいしかないようだ

四十万 静歌 > 「そうなんですよ、
 とっても美味しいんです……ッ!
 あっ……いえなんでも、なんでもないんですよ!」

思いっきり同意した所で自爆に気づく。
駄目な子である。

「人を見る目があるなんて凄いですね。
 私はさっぱりで……いえ、なんていうか、
 学園って言うか、何かもっと目立つ媒体のような……
 気のせいでしょうか……
 あ、私2年の四十万 静歌(しじま しずか)です。
 どうぞよろしくお願いします」

ううん、と考え込みながら頭を下げた

立花 響 > 「別に、美味しいものを飲んでも何も恥ずかしい事はないとおもいますよ?」

特に自爆しているとは思っていないらしく、響の中では何でなんでもないんだろう、と思考を巡らせている

「まぁ、冗談ですけどね?ただ、分かったので衝動的に口走っただけですけども…
 あぁ、2年でしたか。ということは私の先輩ですね?
 申し遅れました、1年の立花響です。6月頃に転入しました。四十万先輩、よろしくお願いしますね」
自己紹介されたのに合わせて響も礼儀正しく礼をする。

四十万 静歌 > 「そ、そうですね。恥ずかしい事なんてなかった。
 何もなかったんです……」

うん、なかったのだと落ち着けて納得。

「騙された…ッ……!
 いえ、衝動的に口走るのはありますよね。
 私もあります。
 ついうっかり考えていた事が口にでていたり、
 隠し事が口をついてでたり――
 ええと、響さんですね。 
 はい、こちらもよろしくお願いします。
 何か困った事があったらきいて下さい。
 ……頼りには、あまりならないかもしれませんけども」

ガッツポーズして格好をつけたところで、
尻すぼみな声で少し目を逸らした

立花 響 > 「そうですよ?別に自分の好きな食べ物は食虫植物です、とか言わない限りは特に恥ずかしい事ではないでしょうしね」
一応私は違いますからね、と補足をする

「あはは…騙しているつもりはなかったのですけども、勝手にそんな感じになっちゃいましたね」
 困ったこと…今のところはそんな困ったことはないですけど、
 最近色々騒がしいですから…ちょっとその辺りが心配かなーとは思うぐらいでしょうか」
などと今思い浮かんだ特に困っている事ではないが、周りの人が困っているであろう事を口にしてみる

四十万 静歌 > 「流石に食虫植物は食べた事が……
 ……
 甘いの、でしょうか。」

真剣な表情をして聞いた。
甘いとか答えたら本気で食べそうだ。

「それにしても、色々ですか……
 確かに自分には関係ないと思っていても、
 いつ降りかかってくるか分かりませんし……
 誰かがという事もありますし……
 やっぱり心配ですよね。
 私も心配になった時期ありました……
 とはいえ、私に出来る事って手品くらいしかないから、
 何も出来ないんですけどね。
 精々、逃げる用意だけしておくのが、
 一番ためになるかもしれません。」

足手まといにはなりたくないなーと、いう具合に、
ちょっと無念そうな笑いを浮かべつつ

立花 響 > 「いや私でも食べた事はないですけど…甘くは…あるのですかね?」
食中植物の特徴である甘い匂いで虫を誘う、と言ったものであるからして
食虫植物を食べたら甘い、というのは分からなくもない
が、響にはそんな勇気も無謀もも持ち合わせていない

「私もいつそういう危険が振りかかるかは分からないですからねー…
 一応自衛をする手段、というよりは一矢報いるような事は考えてますけども。
 先輩って手品出来るんです?異能とかそんな感じなのでしょうか」
暗い話から切り替えようとする為にまず話題を切り替えようと試みる。

四十万 静歌 > 「甘かったら喜んで食べるんですけどね。
 流石に甘いと分からずに食べる勇気はありませんね。」

この女は本気で食べると確信するには十分なほど、
それは力強かった。

「まぁ、そうですね。
 異能とかではなく、技術、でしょうか。
 ええと。」

すっとトランプを出す。

「好きな所から一枚引いて私には見えないように、
 中のマークと数字をみてください。」

立花 響 > 「甘かったら食べるって先輩結構チャレンジャーですね…」
甘かったら何でも食べるのか、と少し不安になっている。
少し口が上手い人にあったらすぐ騙されそう…そんな不安感である

「へぇ、技術で手品が出来るんですか…と」
興味深そうな声をあげるとズラッと並んでいるトランプを見て適当に一枚引く。
『スペードの6』。それを確認すると次はどうしたらいい?と言った表情で静歌を見る

四十万 静歌 > 「次に、私には見えないように、
 そのままトランプの一番上へ。」

――そうしてトランプの一番上へおいたならば、
軽く手をかざし、
じっと響の目を見つめ、

「確かに一番上におきましたね?」

といいつつ、
さりげなく気づかれないように抜いておいたジョーカーと、
一番上のカードをすり替え、
マントの隠しポケットに隠しながら、

「では、これをシャッフルします。
 でも、まぁ、
 私がシャッフルしても信用なりませんよね。
 ――どうぞ、響さんもおきのすむまでシャッフルを。」

シャッフルしたカードを差し出す

立花 響 > 言われた通りにトランプの一番上に『スペードの6』を置く。

「え、えぇ…確かに置きました」
じっと見てくる静歌の視線にたじろき、その間に行われるすり替えにも全く気付いていないようだ

「え、と。それじゃあ遠慮なく…」
静かなロビーにぱちん、ぱちんとカードをシャッフルする音が数十回程行われる。
どうにかこの手品師を困らせるような、但し指示の内で…
と無い頭で何か考えようとしても何も思い浮かばず
そのまま響もシャッフルしたカードを静歌に差し出す

四十万 静歌 > 「では――」

確かにと、差し出されたカードを受け取りながら、
さりげなく隠し持った『スペードの6』をおいた上で、
テーブルの上にトランプを置いて

「今から、貴女の選んだカードを、
 このトランプの一番上に引き出してみせましょう。」

トン、と。指でトランプを叩き、
一番上を開く。

当然の如く『スペードの6』が現れるだろう。

「とまぁ、こんな感じですね。」

立花 響 > 「お、おぉぉ、なんというか、魔法のようなそんな感じですね…」
響自身が見た『スペードの6』が現れるとぱちぱち、と拍手をする。

「しかし全く分からなかったですけど…流石に手品のタネを教えてもらえる訳ないですよね…うーん」
うーんうーんと唸りながら、いつそれらしい動きをしたか思い浮かばないようだ。

「でも単純に技術なら面白いですね…そういう技術があれば生きていく上で面白くなりそうです」
うんうん唸っていた顔から一変羨望の視線を静歌に向けている

四十万 静歌 > 「いえ、これくらいでよかったら種教えますよ。
 シャッフルする前に目的のカードと
 抜いておいたジョーカー入れ替えて、
 返して貰ったときに一番上にそのカード置いただけです。」

暫くうーんうーんいっていたのをみてから、
さらりと種明かしをする。
まだ手品師というほど凄い手品が異能や魔術なしで出来る訳ではなく、
これくらいの種であれば少し調べれば分かるからおしくないのである。

「手品は種があって結果がある、
 あとは上手くその種をばらさずに出来るかだけです。
 ――簡単なものなら練習すれば直ぐにできますし、
 やってみたら宴会芸にもなりますよ」

などと、そんな凄くないですよと真っ赤になりながらいう。

立花 響 > 「お、おぉぉぉ!なるほど!
 そんなことを平然とやってのけるとは…先輩やりますね!」
タネを明かされるとハッとした顔になり、特にがっかりしている様子もなく、グッとサムズアップを送っている

「でも私ドン臭いですからやろうとしても観察眼が効く人だったらすぐバレそうですね…
 でも宴会芸っていうものなら私もそれなりの物持ってますよ?」
顔を赤くしている静歌は特に気にせずに自慢気に自分も芸を持っている事を自慢している。
そもそもそれは異能なのだが、響の中では1つの芸ということで片付けてはいるようだ

四十万 静歌 > 「こういう技術だけはうまくなるんですよね。
 これで成績も同じくらいに上達すればいう事ないんですけど、
 残念ながら……
 あ、それと私も凄いドンくさい方です。」

ただ視線を逸らす技術にいろんな意味で長けているだけである。

「それにしても、どんなものをもってるんでしょう、
 教えていただけるんですか?」

それなりのものに興味を惹かれたらしく、
きらきらした目で見つめるだろう

立花 響 > 「私も特化した技術ばかり上手くなるものでして…
 成績は…まぁ、あははって感じです」
どうやら響も成績は危ない部類に入っているらしい。
最近サボってばかりでそのツケが来ていて毎日朝から終わりまで授業に出る日々である

「ふふふふ…ではこの中に私の愛用のヴァイオリンが入っているんですよ。」
まずは気分転換用に学校にいつも持って行っているヴァイオリンが入っている楽器ケースを開いてそれを見せる

「でもこれは使わなくて…
 使うのは私の口と喉で…えーと、先輩の好きな楽器とかあります?
 あるならそれはなんでしょう?」
開いた楽器ケースを閉じてとりあえず横に置く
ハッとしたように、なんともない質問を投げかける。
その質問を投げかける響はどこか楽しそうである

四十万 静歌 > 「まぁ、私の方はなんとか平均点なので、
 それでもよければいつでも聞いてくださいね。」

見事なまでに平均点。
そういえばこの間勉強教えたりしたなぁと、
そんな声をかけてみる。

「それにしても、楽器を使わない、
 そして私の好きな楽器ですか。
 そうですねぇ。」

楽器楽器と考えて、ぽんと手を一つ叩き、

「私が好きなのはピアノですね。
 あの綺麗な音はなんというか、
 憧れます。」

立花 響 > 「ほ、本当に危なくなったら先輩を頼らせていただきます…」

あくまで最終手段、と言った風に話す。
1年上なら今自分が習った部分を教えるぐらいなら他愛もないだろう…恐らく

「ピアノですか…なるほど
 それでは、そのピアノを私の声で奏でて見せましょう……なんて」

あーあー、と自分の声を確かめた後にごほん、ごほんと2回咳払いして大きく息を吸って口を開く
『~~~♪』
夜とピアノならとりあえずこのチョイス、と言わんばかりにクラシックの月光を響の声で奏でていく。
その声は静歌が聞いたことあるようなピアノの音色で、それは女子寮のロビーに響かせていく

四十万 静歌 > 「ええ、流石に、なんというか、
 最低限はとれてないと色々まずいので……」

異能の力があればいいのだが、
残念ながら、彼女は表向き異能の力は無い。
魔術もない。とれてないと本気で不味い。

「って、え……?」

ピアノがないのに、綺麗なピアノの戦慄が流れ出る。
まるでプロが引いたかのような月光の曲。

「すご……い……」

じっと静かにそれを見て、
涙ながらにそれを見るだろう。

立花 響 > 「~~♪、とこんな感じです…って先輩何で泣いてるんですか!?もしかして嫌いな曲だったりしました?」
異能を使った後特有の癖なのかはぁ、とため息をつく。
別段疲れる訳ではないが、あくまで癖でのため息である
そして静歌が涙を浮かべているのを見て慌てふためきながら心配の言葉を投げかける。
クラシックの中で嫌いな曲がある、というのは良くある話ではある

四十万 静歌 > 「あ、いえ、そうじゃ……なくて……」

涙をぬぐって……

「少し昔を思い出したのと――
 とても、素敵で感動したからですよ。
 とても、凄かったと思います……ッ!」

嫌いだなんてとんでもないと首をふりながら

立花 響 > 「えーと、えーと……」

賞賛の言葉を送られるとどこか困っているような表情に変わる
宴会芸の1つとしてやってみたら涙を浮かべられて感動されるとは響自身想像していなかったのだ

「そ、そんな凄かった…でしょうか。
 私自身ただ歌ってるみたいな感じですからそこまで凄くはないのですけども…」

昔を思い出した、となると何かあったのだろうか、
とは思いつつも今は触れるべきではないとおもい、この気持ちは胸の中に閉まっておく

四十万 静歌 > 「ええ、とても、凄かったです……
 凄く綺麗な音色で――
 感動しました。
 びっくりするくらい。」

神妙に頷く。

「――歌、そうですね。
 まるで歌のようでした。
 歌のような演奏、
 そんな素敵なものは――
 響さんにしかきっと生み出せませんよ。」

そういってにっこり笑うだろう。

立花 響 > 「あはは…歌うはともかくとして、弾く方なら練習すれば誰でも出来るようになるとおもいますよ?
 例えばピアノだって音楽室借りればいつでも練習出来ますし…
 なんだったらある程度の楽器なら私の部屋にありますし…それもお貸ししますよ?」
一緒に演奏出来るかも、というちょっとした欲張りが出てそんな事を言ってしまう。
全種類ある訳ではないが、今ここにあるヴァイオリンやトランペットにフルート等、割と有名な楽器類は揃えてある。

「と、とりあえずありがとうございます。
 歌のような演奏は出来ても今はもう、歌は歌えないんですけどね」
ぺこり、と礼をしてにっこりと微笑む静歌には反してどこか苦笑いを浮かべる

四十万 静歌 > 「そうですね、
 引くほうは……
 いえ、私が引くと何故か微妙な音しかでないんですよね。
 悪くはないんですが、
 でも、そうですね。
 少し練習してみよう、かな?」

やっぱり練習するならピアノがいいなと笑いながら。
ふと、静かに首をかしげて。

「――歌い、たいですか?」

立花 響 > 「そういうのは想いを込めたりとかー…
 自信を持ったりするだけでも違いますよ?
 演奏は沢山のお客さんの前で、自分の演奏を聞いてもらう
 というのが一番気持ちいい訳ですから、自信を持って一番の演奏をするという……あ、ごめんなさい」

演奏について熱く語ってしまい、どこか申し訳無さそうに顔を赤くしている。
どうしても音楽関係の話になると周りが見えなくなるのは響自身どうにかしたい課題の一つでもある

「出来れば歌いたい、ですけどね。
 いや、歌おうと思えば歌えるですけど…内容がちょっと、アレでして」
静歌の問いかけに対してあはは、と再び苦笑いを浮かべている

四十万 静歌 > 「成る程……
 そうですね。
 やるだけやるのが大切なのかもしれませんね。
 ただし、私はあがり性なんだけど」

照れたように笑って――

「よかったら歌声を聞かせていただけませんか?」

立花 響 > 「そのあがり性さえも上回る楽しさというか…なんというか…
 私もあがり性ではあるのですが、楽しさを考えるとそれも気にならなくなるので…そんな感じです」
何がそんな感じなんだろう、と自問自答しながらあがり性について根拠もない事を言い放つ。

「えーと………
 後悔、しないでくださいね?」
こほん、とピアノの音色を出したときと同じような咳払いをする。
こうすればあの時の歌声が戻ってくるなら良いのになぁ、とか思いつつ口を開き、
自分なりに感情を込めた歌声をロビーに響かせる…
但しそれは何の歌かでさえも分からない音痴な歌声である。

四十万 静歌 > 「そんなものなのでしょうかね。
 え、後悔……」

――聞いて、耳が痛かった。
絶望的に頭が痛かった。
それほどまでに音痴だった。
恐ろしいまでの。

「ッ……」

恐ろしいまでの不協和音を前に、
ふ、と何かを思いついたような顔を浮かべ、
軽く響の手に触れて、
歌の音程の違和感を取り除いてみようとするだろうか。

立花 響 > 「~~♪…?」
静歌と響の手が触れ合うと一先ずは人が聞けるようなそんな歌声になる。
どのぐらいの歌声かというと一般人がカラオケで歌うかのようなそのぐらいのレベルだろう。

「あ、ととと?えと?先輩何、したんです?」
急に歌を中断させて静歌に問いかける。
ずっとこの音痴と付き合っていくのかとため息をつく毎日ではあったのだが、
普通の一般人レベルの歌声になったのが自分の耳に聞こえると
何が起きているのか全く把握できていないようだ

四十万 静歌 > 「いやビックリするほど、
 なんでそうなるのっていうくらいの歌だったのですが、
 何か変な感じがして……
 おまじないを?
 常に効果があるわけでもなく、
 今回たまたま上手くいっただけで、
 次も上手くいくとは限りませんけど……
 ずれを修正するおまじない、ですね。
 いや、ほんと効果あるとは思ってなかったんですけどね。」

ちょっとびっくりした顔でそんな事を。
まさか効果があるとは予想外だったものだから。
もっとも、この“おまじない”も、
20分か30分もすれば切れてしまうだろうが。

立花 響 > 「いや、えと…歌の内容は聞いて貰ったので分かるでしょうけど音痴でして…
 でもそんなおまじないで私の声が変わるなんて…実は先輩すごい魔法使いさんだったり?
 はたまたすごい異能使いの方だったり?
 いやぁ、流石先輩って感じですね」

まさか自分の歌声が良い方向に転がるとは思ってなかったらしく、
混乱していた状況から急に機嫌が良くなる。

「ふふ…良い人と知り合えました!
 もしかしたら先輩にお世話になるかもしれません。その時はまたよろしくお願いしますね?」
足取り軽く、自分の荷物を持ってスキップ気味に寮の階段を登って自分の部屋に戻っていくのであった

ご案内:「ロビー」から立花 響さんが去りました。<補足:黒ロングの女性。楽器ケースを持ってる>
四十万 静歌 > 「まぁ、おまじないですから、
 治った訳ではないんですけどね。
 おやすみなさい、
 いつでもどうぞ。」

と、背に声をかけつつ――

「響さんって、まさか……
 だとしたら……
 苦労されてるんですね。
 うん――
 …………触れた手は暫く洗わないでおこっと。」

小さい声でそんな事を呟いて、
静かに微笑む。

「でも、あんなに喜んで貰えてよかったな。」

四十万 静歌 > 「私もねよっと。」

そういって自分の部屋まで戻るのであった

ご案内:「ロビー」から四十万 静歌さんが去りました。<補足:特徴の無い黒髪の黒マントにセーラー服の女性>
ご案内:「部屋」にアリストロメリアさんが現れました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
アリストロメリア > (彼女はこの学園に来てから、女子寮の一室に住んでいる――……が
その部屋は他の生徒のものよりも随分と広く、一歩足を踏み入れれば
まるで侯爵家令嬢の部屋に招待されたかのような内装である

――……最も、彼女自身が魔術の由緒正しい伝統のある
侯爵令嬢であるのだが)

(そんな彼女には似つかわしくなく、現在は基本的に質素な生活を行っているし
食事を自分で用意しなければならない。日々の食事を彩る為にも……
そしてもう一つ
お友達の蒼穹嬢と、玉子焼きを作る約束をしていたのだが
玉子焼き自体はそれまでの秘密にしておくとして、調べないでおくとしても
今までの経緯から当然とはいえ――……料理のスキルが無さ過ぎる
……と、いう訳で少し彼女との約束までに料理の腕を磨いておきたい
というのがあった)

アリストロメリア > (図書館から借りている、初心者向けの料理本を見ながら
簡単と言われているサラダ、ムニエル、パスタ辺りを作りたいと思いながら
材料も用意して)