2015/06/18 - 23:19~00:25 のログ
ご案内:「第二図書館」にアリストロメリアさんが現れました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
アリストロメリア > (今は目前に期末テストが控えている
放課後に一人、図書室へと足を運べば教科書を開いて勉強をし始めた
――……とはいえ、入ったばかりの学年の魔術の勉強となれば
今まで自分が習ってきた事のおさらいをしている気分なのだけれど)

アリストロメリア > (つまりは、魔術の基礎の基礎の基礎――……的な事から入るのだが
大体、魔術の基礎というのは占いだ
元々占いというものは、今は只の『一種の当てもの』的な使われ方をされがちで
そのような類のエンターティナーになっているが

遥か昔に遡れば、占いというのは古代の人にとって儀式に当たるものであり
正しく言えば『いつ、どの時に儀式をすればいいか?』を見るのが占いの役目であり
魔術の根本であると同時に、どんな予言も始めは占いが元だったのである
故に、占いを只の当てものとするのであればつまらないであろうが
魔術にとっては基礎の基礎の基礎、として
最小限でもその知識を必要とするものなのである)

アリストロメリア > (そして、占いは三つの種類に大まかに分類される

一つは命
これは、西洋占星術や四柱推命などがこの分類になり
『生年月日、時間、生まれた場所』等を使用して
どういう運命や性質を持って来たか?等を占ったり
時間を指定すれば、この時間にどういう事が起こるか?等を読みとれる

当然だが、生年月日や決められた時間や場所から運勢を出す為
人によって基本的に結果が大きく必要以上に代わる事は無い
(流派やその人の読み方で若干の違いが出るが)
大まかに違う場合は、大体どちらかが間違っていたして正しくない等が考えられる
難しいが、慣れれば正確性が高い占いでもあるし
魔術師であるなら最低限『儀式をする時を選ぶ』為にも
この命はマスターしないといけない)

アリストロメリア > (一つは卜
分かりやすい例を言えば、タロットやルーン、易等がこの卜に当たる
決してカタカナのトではなく(ぼく)である

『今の状況に対して、質問がどうなるか?』という結果を見るのに大体使う

卜の特徴は、自由性が高く、また気軽に占いをする事が出来る
覚える事が命よりも少なく、占いの中でも分かりやすく、出た結果から読みとるのである
最も占いの中でも始めやすく楽しいのが卜の特徴だろう
ただし、自由性が高いのと毎回結果が当然ながら変わる為
何度も占いをしてしまえばその結果がわからなくなるし、やってはいけない事である
また、腕が人によってピンキリである上に
占いをする人のその時の調子にも左右されやすい所が玉にきずである)

アリストロメリア > (一つは、相
手相や人相、風水等目に見えるものを見て吉凶を判断する占い

占いの中では最も身近な姓名判断や、とても簡単になら手相や風水等も
一般の中にも普及している様に思う占いである)

アリストロメリア > (そして、特に入学当初のテストであれば
占いも簡単な卜の選択と、命の簡単な部分がテスト範囲であり
卜はタロットを、命は西洋占星術を選択していた)

アリストロメリア > (タロットも、始めの基礎の基礎の為22枚の大アルカナを学ぶ事が
今回の期末テストの範囲らしく、とても簡単――……というよりも
馴染みに馴染んだ所である)

アリストロメリア > (タロットの起源だが――……
良く分かっておらず、謎に包まれている
エジプト発祥説だとか(これは現代では否定されているが、18世紀あたりでは大流行し、主力の説の一つであった)
トランプが先か?タロットが先か?等という話もあれば
中国発祥だとか、何処から来たんだお前と言いたくなる説もあり
15世紀の北イタリアで製作された――……なんてお話もあるが正確な所は正直不明である)

(が、現存する最古のタロットの一つとして
『ヴィスコンティ・スフォルツァ版』と呼ばれるものがある
ヴィスコンティ・スコルツァ版タロットは、15世紀後半にフランチェスコ・スコルツァが画家に書かせ
様々な博物館や図書館、世界中の個人コレクションに散らばる約15デッキのタロットの総称である
全てが残っている訳ではなく悪魔、塔が欠落しており始めから無かったのかどうかは不明であるし
もしかしたら他の絵柄が描かれていた可能性も否めない)

アリストロメリア > (と、いうのもヴィスコンティ版タロットの一つである
キャリー・イェール版において
通常の大アルカナとは違い『愛徳』『信徳』『望徳』等、今現在流通しているものとは違う札が見受けられる
また、愛徳が女教皇、信徳が法王、望徳が星に当たる)

アリストロメリア > (そしてこの三つは『三対神徳』といわれ
キリスト教において神との存在と向き合う為に人間として求められる徳として提唱されるものであり
とても興味深い
最も、いつ頃にその札が現代における女教皇、法王、星へと変化したのは定かではないが)

アリストロメリア > (――……とりあえず、カードの歴史と成り立ちは
この程度が分かっていれば、この辺は問題ないだろう
最も、そんなにこの辺りも出ない気もするし)

アリストロメリア > 軽くタロットの成り立ちの歴史を復習しましたし
今日はカードを引いて明日の運勢を調べてから帰りましょうかしらね
(――……と言えば、鞄からデッキを取り出して明日の運勢というより既に今日だが……
の運勢を調べてみる)

アリストロメリア > (The Sun逆位置)

明日は天気も悪そうですが……タイミング自体も悪そうですわね
上手くいかずやる事が空回りしそうですし
相手に尊大な態度に思われがちになりそうですわ……
こういう時は無理せず大人しく、やり過ごした方が良さそうですわね
ご機嫌も宜しくないかもしれませんし

明日はゆっくりと休むか、息抜きや気分転換になる事を行って
あまり何か重要な事は避けた方が無難ですわ

アリストロメリア > ――……こんな感じですわね
ではそろそろ帰りましょうか
(鞄にカードをしまえば、帰宅していった)

ご案内:「第二図書館」からアリストロメリアさんが去りました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>