2015/06/23 - 20:11~04:36 のログ
ご案内:「部屋」にアリストロメリアさんが現れました。<補足:乱入不可>
ご案内:「部屋」に蒼穹さんが現れました。<補足:乱入不可>
アリストロメリア > ~前回までのあらすじ~
図書館で料理の本を探していたアリストロメアと、禁書を探していた蒼穹が偶然出会い
禁書から魔術のお話と、料理含め互いの自己紹介やその他の雑談をしつつ
最後に蒼穹に『玉子焼きの作り方を教えて欲しい』という約束をして、ヌケドナルドで食事をして帰宅する

今日は、その『玉子焼き作り』を教えて貰う日であった
<<乱入不可>>

――――

(約束の日にて――……アリストロメア自身の自室にて
蒼穹嬢を待っていた。今日は、約束の玉子焼き作りをする日で、とても楽しみにしていた

他の女子寮の部屋と比較しても、その一室だけは広く、まるで公爵令嬢に招かれた様な内装の部屋を
今日はいつも以上に念入りな掃除をして、彼女をもてなすケーキとお茶を用意して
少し落ち着かない様子で彼女の訪れを待っていた)

蒼穹 > (さて、久々と言えば久々の邂逅だろうか。己にとっては女子寮に来ること自体初めてで。彼女からお招きされたので、ようやっとやってきた。部屋があっているかなど、数度確認しつつ、漸く彼女の部屋が先にあるだろう扉の前に立った。一つの鞄を片手に携えて。御友達の家に赴くには御菓子等を持ち合わせるのが礼儀と聞く。高貴な彼女は何を喜んでくれるか分からないが、やはり高級感のあるものと言えばケーキだ、と。そんな考えの元、コンビニで売っているようなケーキを入れてきたわけだが…既に彼女が用意してくれたものと同じようなものであるとは露とも知らず。)

え、ええーと…ここで、あってる…よね?
(少々不安気。こう言った人付き合いと言うのは、種族柄全く慣れない。寮と言えど、御友達の家に上がることなど、果たして己の記憶にあったろうか。と、自分語りはさておいて。一息。それから、インターホン、若しくはノックか、兎に角今来たことを知らせるべく、音を立てた後に。)
こんばんはー、蒼穹でーす!
(先程の不安気はどこへやら。元気な声にて挨拶を扉越しに遣った。彼女が迎えに出てきてくれるまでの時間、先程まで見てきた玉子焼きの作り方のコツが書かれたサイトの情報をしっかりと思い出しながら、うん、と誰に向けるでもなく頷いて。)

アリストロメリア > (訪れを知らせる音が鳴り、彼女の元気な声が聞こえれば
扉をすぐに開けて嬉しそうな笑顔で出迎える)
お待ちしておりましたわ!
どうぞ、中へ――……

(足を一歩踏み入れれば、18世紀のヴィクトリア調の内装が、過去に存在した
貴族令嬢の部屋を連想させられるだろう――……
広く、華美ながらもどこかクラシカルな内装は
彼女を招く為のお茶とケーキが用意されて待っており
部屋の中には、今日の為の開封したてのディンブラーの茶葉と
ヴィクトリアンケーキに挟まれるラズベリーのジャムが華やかな香りが漂いながら歓迎をするのであった
……彼女もまた、同じくケーキを用意していると知らずに――……)

(多分、きっと。招いた本人も嬉しいのだろう
いつもより何処か落ち着かない様子で嬉しそうに『どうぞ』と案内しながら)
蒼穹嬢は、紅茶はお好き?
(等と言いながら『他の飲み物がよかったかしら?』と、他に用意しておいたワインやジュース等
嬉しさでおもてなしが空回りしている痕跡が、冷蔵庫の中に密かに隠されていた)

蒼穹 > あ、やっほー、アリス。
(程なく、というかすぐに扉が開き、己の中で想起していたそれはすぐに消えた。晴れやかな笑みを返しながら。)
うん、御邪魔するね…。…わ、わぁ…。
(どうぞ、と言われたので一歩、また一歩と踏み出してみる。目に飛び込む風景。まるで何処かへ転移したような気分。女子寮の一室と言えども、中は高貴そのもの。女子高生の住居と言うよりは、やはりお嬢様の住居と言うに寸分違わぬ様相。塵一つとしてない程に清潔感が漂うその室内は煌びやかとでもいうべきなのだろうか。綺麗というか、何というか…言葉にして、形容は出来ないけれど、気付けば一歩一歩と運んでいた足を止めて、きょろり、と周囲を見回して。半分見入った様子、それから「あ、えっと。」と溢せば、また室内へと数歩、足を運び、案内されるままそちらについて行く。やがて、招かれたところに着けば、己の用意してきたものとは幾等かランクが高そうなケーキが。それが、どんなものかは分からないけれど、この風景あってか少なくとも何やら高級なものだろうと思った。)
さ、流石御嬢様だねー。
(驚いていいのか、畏まっていいのか。こう言った場所に立つと、何だかこの場所に似つかわしい、高貴な振る舞いなどをした方が良いのだろうか、と、考えつつ。)
―――え、あっ、紅茶っ?!
う、うん。好きだよっ!
(慌てた、それでもいつもの口調で答える。やっぱり、自分にはそういう高貴な振る舞いは無理らしいと再認識。ふぅ、と一息。やっぱり、いつも通りでいこうと内心で決意しつつ…。)
あはは、大丈夫、でも、お気遣いありがとうね。
(他の飲み物の問には漸く落ち着いた様相で答えた。)

アリストロメリア > いらっしゃいませ蒼穹嬢……ええ、どうぞ
(中の壁紙は赤を基調として、深い真紅のベルベットのカーテンや、それらの布を使用した高級感のあるソファー
茶色を基調とする、細部まで美しい装飾の飾られた家具の数々と、本棚にはぎっしりと魔術書が並べられており
温かみのあるヴィクトリアン調の貴族令嬢の部屋であると同時に、少し本人の性質なのだろう
何処か魔術めいた匂いがするのは……もしかしたら積まれた魔術書だけでは無いかもしれない

『部屋』というのは、その本人の『心の中』を示すと言う――……

ヴィクトリアン王朝の時代に置いて、良い部屋の基準とは
『品よく洗練されていて、かつ華美すぎず。お客様が心地よい部屋』が良いとされた
故に『蒼穹嬢は気に入って頂けたかしら、居心地は良いかしら?』等と心の中で気になりつつ――……)
恐れ入りますわ……
(と、返しながらも少しドキドキしていた
――……何せ、この2カ月程度の間に、自分とここの生徒たちで常識や文化の違いが大きくある事を知ったからだ
『おかしくないかしら?』と思いながらも、ちょっと落ち着かない蒼穹嬢の様子も気になったが――……
すぐに落ち着いて、いつも通りになった彼女に安堵を覚えながら)

よかった……飲み物は何が好きか事前に聞いておけば良かったですわね
(等と言いながら、安心したお陰か、少し落ち着いて此方もいつも通りに戻りつつありながら)
先ずは、ヴィクトリアンケーキを食べながら、お茶しません?
……久々に、ゆっくりお話ししたいとも思っておりましたし
(等と言いながら『ヴィクトリアンケーキ』にナイフを入れ始める
ヴィクトリアンケーキ、またの名を『サンドウィッチケーキ』は、その名前の通り
ヴィクトリア女王が愛したケーキであり、パウンドケーキに近いスポンジケーキにラズベリージャムが挟まり、上には粉砂糖でレース等の模様の付けられた
素朴でシンプルなケーキである
由来は、ヴィクトリア王女が夫のアルバート公を失くし、大変悲しみ障害をも服で過ごした事が有名なお話であるが
公務執行する為に開いたパーティでもてなされたのが、このケーキであり
その時に女王が大変気に入った所から、この名前が付きこのケーキもこの時代に流行したのであった

……きっと、素朴でシンプルな味わいのケーキは、コンビニの見た目も甘く華やかな今のケーキと喧嘩せず
また、双方を食べてもしつこくないでしょう)

蒼穹 > (何処を見ても抜かりない、豪華絢爛と言うべき内装。だが、喧しく輝いているというよりは、大人しく光っていると言うべきか。そして、何処を見ても暖色系の色であり、明かりに照らされれば仄かに穏やかな夕を想起させる様な、そんな印象。彼女と同様に落ち着かない様相で視線は、あっちにこっちに泳ぐ。こう言った場で…特に、高貴な所で、はしゃいでしまうのはマナーに反するので出来ないのだけれど。どうしてか、落ち着かない。無論、それは悪い意味ではないのだが。上品さの度合いなど己にとってそれを図る定規となるものもないのだが、きっとこの部屋は上品な部屋なのだろう。先程まで、慣れぬ雰囲気に落ち着かなかった己とは対象に、この部屋の赤―――刺激、情熱、炎等…本来は、落ち着きとはかけ離れているはずの色――――は、どうしてか、ずっと落ち着いている色に見えた。)

えーと、その…流石御嬢様。本当良い御部屋…だね。
魔法使いっていうか、こう…上品な魔女っていうか…!
(彼女の準備に対しては、あまりにも月並みで飾りっ気のない言葉だが、この部屋の良さをどこが良いなどと形容できる気はしない。落ち着きついでに、一つ、続いて感想を述べつつ。)

あはは、因みに私は普段は自動販売機で売ってるようなジュースを飲むかな。
…あ、勿論紅茶も好きだけどね。
(漸く、御互いの調子を取り戻したようで。こちらも安堵。また、ふぅ、息を漏らせば緩い表情を浮かべつつ。)

そうだね。お料理は後にして。ティータイムってやつだね。
あ、私もこう…ケーキ持ってきたんだけど…食べる?
(それは、一般的な苺の乗ったショートケーキと言う他に言いようがないもの。4ピースセットだった。彼女がナイフを入れ始めた頃に遅れ馳せながら、テーブルの上に差し出して。)

び、ヴィクトリアンケーキっていうんだこれ…。
(外国の、高級な食べ物なのだろうか?第一印象としては…厚めのホットケーキでクリームとジャムを挟み込んだような形。ケーキはケーキで色々あるんだな、なんて思いながら、二つのケーキを見比べる。同じケーキはケーキでも、恐らく味わいも食感も違うだろうし、飽きることなくティータイムが進めれば、幸い。今は、彼女が切り分けるその様を見守ろう。)

アリストロメリア > (豪華絢爛ながらも落ち着いているのは、所々に置かれるアンティークの茶色基調の家具のせいだろうか?
穏やかな夕焼けの様な、或いは暖炉の温かみを思わせる部屋の中――……火というのは気分の高揚や情熱、激しさを表すのに
落ち着いていてシックなのは、きっと火を連想させるその赤基調の部屋は
同じ火でも、暖炉や料理、部屋を灯す時等の『人の生活に欠かせない、穏やかな火』の印象に近い故に落ち着いているのかもしれない)

そう言って頂けて、嬉しいですわ。ありがとう
(気に入って頂けて、感想を貰い、褒められれば嬉しそうにはにかみながらホッとする)

蒼穹嬢はジュースがお好きなんですのね。因みに、どんなジュースがお勧めですの?
(ジュース、というと自分はオレンジ等の搾りたての果物のものや、レモネード程度の炭酸等しか知らない為に
此方に来て実に様々なジュースの種類に驚くと同時に、何を選んでいいのか分からないどころか
どういう味か理解不能な飲み物まであるので、お勧めや美味しいものを知りたかった)
……よかった
(紅茶も好きだと言われれば、安心したように小さく息を漏らして
それからは緊張が抜けて、いつもの穏やかな表情で笑うのだった)

蒼穹嬢とお茶は初めてですわね……楽しみですわ
本当ですの?嬉しいですわ、是非…!
(嬉しそうにコンビニの袋から出てくるショートケーキを見る
此方の文化には、ショートケーキが無かった為に目を輝かせながら興味深々な様子で見つめる)
クリームと苺のケーキですのね?始めてみますわ……可愛らしくて美味しそうですわね

ええ。ヴィクトリアンケーキと申しますの
(頷いて簡単に、どんなケーキか解説をする)
バター風味のケーキ……そうですわね。パウンドケーキに近い生地に
ラズベリージャムを挟んで、粉砂糖を上に振ったケーキで、シンプルな味わいが紅茶と良く合いまして
私の居た地方では、人気があり流行していたケーキですの
(と言いながら、切り分けて。これもあちらの方で流行していたのだろう
カップやポットを始めとしてフォークやスプーン、ナイフ、ケーキバスケットetc…
全てが細かい装飾の施された、銀食器のティーセットだった
カップに紅茶を注げば、花に似た深い馥郁たるディンブラーの香りが周囲にふわりと香り
彼女の持ってきてくれたショートケーキと、用意していたヴィクトリアンケーキをお皿に盛れば
彼女の前に、ナイフやフォーク、スプーンと共に用意しながら)
蒼穹嬢は、紅茶にミルクと砂糖はお使いになりまして?
(と聞きながら。自分の分のお茶とケーキを用意して、お茶会の準備は出来あがった)

蒼穹 > (後付的になるけれど、勿論居心地は良い。深く、赤い仄暖かさが感じ取れる空間。未だにそわそわしている、それは多少の落ち着きのなさはあるかもしれないけれど、楽し気なもので。柄にもなく、部屋と同じく穏やかな気持ちにでもなっているのだろう。)

あはは、どういたしまして。
うーん、そうだね。…例えば私は炭酸飲料の三ツ矢サイダーとか言うのがお勧めなんだけどー…。
アリスには多分あわなさそうだよね。何が良いだろう…。
(彼女がそう言った飲み物を飲むことは、想像できないし、きっと彼女の口にも合わないだろう。部屋に同じく、刺激的なものよりも、落ち着いた、それでいて深さのある飲み物…強いて名をあげるなら紅茶がきっと的を射るだろう。そんな味わい好んでいそうな気がする、ので…)
午後の紅茶とか、アップルティーとか…良いかもしれないね。
私もアップルティーとか好きだし。…あらら。
(紅茶について話を続けつつ、自分のお勧めの一例を上げて。すっかりいつもの調子に。御互い、安堵し合ったのだろうと認識して。)


あはは、御嬢様なら沢山お茶とかするのかな。私はそもそもこれが初めてだよ。
(お茶をする邪神なんて居ないだろうと何処かから突っ込まれてしまいそうだが。そして、それを差し出した後の反応には)
そうそう、そういうやつ…。あはは、気に入ってくれたかな?
そうだったら、買ってきた甲斐があるってものだよ。
(何処か誇らしそうに、ちら、と彼女の横顔を伺う。暫くした後、「2個ずつしようねー」とそのまま横から言って。)

ほう…ほう。成程。
そういえば、アリスって西洋出身…だったよね。
それじゃあ、このケーキは、西洋のティータイムのお供みたいなものなんだね。
あ、ありがと。…わぁ。
(解説を聞きつつ、流れるような作業を眺めればやがて運ばれてくる御茶会の前準備と思しき食器に、ティータイムの主役の紅茶。香る匂いが芳しいことは言うまでもなく。運ばれた食器が鉄でなく、銀で出来ていて。まるで美術品めいた美しさが感じられる。こう言う所にまで高貴なものとしての気遣いをするとは―――といって、それをうまく形容する言葉は、いつもと同じで見つからない。だから、感嘆めいた声を漏らすのみ。どれもこれも、己には新鮮で、綺麗なものだ。)
あ、うん、お砂糖もミルクも欲しいな。ミルクティー、好きなんだよね。
(因みに味覚は、結構甘党な方。)

アリストロメリア > 三ツ矢サイダーですわね?
(今度、買ってみようと思いながら、心の中で名前を忘れないように反芻する)
蒼穹嬢のお勧めですし、是非飲んでみたいですわ
(炭酸水やアップルサイダー、レモネード程度はあれど。ラムネに近い爽やかな甘いサイダーは
きっと口にすれば驚きと共に爽やかな美味しさの炭酸ジュースに驚く未来があるだろう)
午後の紅茶やアップルティー……
アップルティーは私も大好きですわ。林檎の香りが美味しいですわよね
(等と語りながら、にっこりと。互いがいつもの調子になれば、リラックスして)

ええ。実家に居る時は、日々のお茶が日課でしたわ。お茶会の他にも
朝の始まりを告げるイングリッシュブレックファーストを始めとして……お茶は欠かせませんわね
とっても。それに、苺と生クリームとスポンジという、絶対に美味しい組み合わせじゃないですの!
食べるのがとても楽しみですわ
(初めて見るケーキに、そわそわしながら。誇らしそうな彼女の顔をみれば『きっと、とても美味しい』のだろうと言う事が
無邪気ながらも明るい……それなのに何処か自信のあるいつもの彼女の表情が、裏付けてくれて
「ええ、2個ずつ頂きましょう」と言うと、早速フォークで一つ目のケーキを刺して口に入れる
甘い生クリームの柔らかさと、苺の甘酸っぱさが引き立ち合わせてとても美味しい
スポンジも卵の風味と小麦の風味が軽くも美味しくて、味わいやすく……いくらでも食べれてしまいそうな口当たりに驚いて)
……とても美味しいですわ。そして、実によく出来たケーキですのね
シンプルに、甘い生クリームとスポンジ、苺の組み合わせが、軽い口当たりなのに華やかで美味しいですわ……
良いケーキを持ってきて下さって、ありがとうございます


ええ、西洋出身ですわ
そうですわね、あちらの方ではヴィクトリアンケーキなどが主流でしたし
蒼穹嬢の持ってきて下さった、こういう華やかなケーキは少ないですわね……
(等と言いながら、彼女の反応から、用意したケーキとお茶を喜んでもらえた様で、安心すると共に満足する
少しだけ告白して貰った、あの時の図書館の彼女の秘密は、教えて貰えて嬉しかったと共に
『邪神』というのは魔術を学ぶ己にとっても、特別な存在なのだ――……
だから、普通の人間を招く以上に。敬意を払い、もてなして――……気に入って貰えて本当に良かったと思う
きっと、彼女が普通の女の子であったとしても……初めて此方に来て仲良くなった大切なお友達であるには変わらないけれど
魔女であり、邪神である側面で言えば、相手は『敬意を持ち、尊敬する相手』である
その為、気に入って貰えた事はとても嬉しかった)
(シュガーポットとミルクポットを彼女の方へと寄せて)お好きなだけどうぞ
(と、言いつつ――……今度は美味しいロイヤルミルクティーを、用意しようと心の中に刻むのだった)

蒼穹 > そうそう。あっはは…でも、ああいうの、アリスに合うかちょっと不安だよ。しゅわしゅわしてるっていうか…。
…でもその、気が向いたら、飲んでみるのもいいかもね。
(ああいった飲み物を彼女が飲めばどういった感想を抱くのだろう。いつも通り、美味しいですわと言うのだろうか、それとも…。やはり、驚くのだろう。少なくとも、彼女にそう言う…強い炭酸の飲み物とのなじみはなさそうで。レモネードと言えば、炭酸が入っていない国さえあるという。)
あ、アップルティーは飲んだことあるんだ。
うん、香りも好きだし、何より風味と後味かな。凄いこう…林檎!って感じがするし。
(この様な表現で伝わるかどうかはさておき、この気品あふれる空間の中、少々子供っぽい振る舞いやもしれないが、それも、いつもの調子を取り戻した印の様なもので。)

へー、御嬢様家庭だとやっぱりそんなに。…予定とか大変そうだね。
イングリッシュ…、英国式の朝食ってとこかな。西洋って言っても…その、イギリスの人なの?
(少なくとも、自由人(?)な己には彼女の様な生活は出来ないとひしひしと感じつつ…。)

あっはは。本当に気に入ってくれたみたいで。あまりお高いものじゃないんだけど…。
(その点、この高級感あふれる空間では少しばかり異端めいた雰囲気があるだろうか。だが、それも気にせずと頂いてくれるなら嬉し気で。本当買って来た甲斐があるなぁ、と心中にて詠嘆を溢しながら、彼女の驚く様相を見る。)
あはは、…その、どういたしまして。だけど、そんなに嬉しがられちゃうと…。
喜んでいただけたようで、何よりだよ。アリス御嬢様。
(彼女はまた、語彙力も高い。己であれば「美味しい」と月並みな表現をするだろうけれど、こうやって彼女なりに的確に評価を付けられるのは、羨ましい。けれど、そうして、素直な御礼を言われるのだし、誇らしい表情のまま、目を伏せて、少しばかりおどけてみた。)

そっか、…成程。どちらかというと、味わいを優先するのかな。
あのショートケーキは苺とか乗ってて飾りっ気いっぱいだけど、ヴィクトリアンケーキっていうのは、上一色でシンプルだし…。
どっちも見た目的に美味しそうなんだけど…。
(さて、どちらから食べようか。フォークを携えればきょろきょろと二つのケーキの間で視線を行き交わせれば。しばらくしてヴィクトリアンケーキのほうに手をかけようと、フォークで小さく、小切れにして。)
どうもどうもっ。
(それから、シュガーポットよりお砂糖を取り、溶かして。ミルクポットから注いで。紅白が混ざり合う様も、中々に綺麗だなぁ、としばらく眺めた後に、掻き混ぜはじめた。)
じゃ、頂きまーす!
(少し、この挨拶をするのは遅れたやも知れないが、先程小切れにしたヴィクトリアンケーキの端っこに当たる部分を、頂き始めた。)

アリストロメリア > そう?結構レモネードは好きですわ、夏はさっぱりして美味しいですし……
ええ
、これから暑い時期ですし、美味しそうですもの。飲んでみますわ
(わくわくしながら、お友達のお勧めという事もあって、気になりつつ『折角だから暑い日に飲みたいですわ』等と思う
まだ、彼女はサイダーを知らない……)
ええ、此方にもアップルティーはありましたから……
わかりますわ。紅茶なのに甘い林檎の味がきちんと表現で来ていて始めて頂いた時は驚きましたわ
(小さく頷く。アップルティーと言えば、フォションという紅茶が有名だが、フォションの香りは凄く華やかに林檎を演出している
少々子供っぽいかもしれない――……という彼女は、無邪気で可愛らしく
また、素直に自分の気持ちを表現する所が愛らしいと同時に、アリストロメアには羨ましい所であった)

招待状とか、家の関係とか――……その辺は面倒くさいですわね
イングリッシュブレックファーストは、朝に飲む紅茶のブレンドティーの一種で
濃い茶葉の風味が、ミルクティーに向きますの……それに大抵スコーンや卵、ウィンナーやパン等が一般的な朝ごはんですわね
正確に言えば、地球人では無く、異邦人ですので……イギリス人ではありませんわ
(と、言いつつ。彼女の文化や生活は、イギリスの18世紀初期、ヴィクトリアン王朝時代と殆ど似ていた)

此方には、ああいう華やかなケーキは少ないですもの……うぅん、此方は安いのにこんなに美味しく工夫が凝らされていて
驚きを隠せませんわ…!
(真面目に『高いものじゃないけれど』と言われれば、ケーキを見つめる。此方の方は、色々美味しく
しかも洗練されてるのに安いものが多くて驚いて、感動を齎していたからだ
きっと、まだ自分が知らないだろうが、恐らく他にも美味しいものが多くあるのだろうと思うと、想像を絶するのであった)
恐れ入りますわ、邪神様……
(ふふ、と微笑みながら、会釈をする――……
彼女の邪神としての神名や神格はわからない。けれど、こうして出会えてお話ししてお茶を出来る関係というのは……
この世は何と、摩訶不思議であり、素敵な出会いがあるのか――……そう思いながらも、奥底に、彼女への敬意を払う
誇らしい表情をしながらも、少しばかりおどける、愛嬌のある所は
時として人に悪戯を仕掛け、時として人に畏怖の念を与え、時として人と共に時を過ごす邪神に語られる神話の神が
そのまま女子高生の肉体を得て、地上に降りて来たようだった)

……何というか、此方の方ってシンプルな料理が多いんですのよ
ヴィクトリアンケーキも、ショートケーキと比較すれば生地とジャムでしょう?
(見た目的に美味しそうだと言われると、ホッとする。ショートケーキがあまりに可愛くて、内心びっくりしたからだ)
(どちらのケーキを食べるか、選ぶ表情の変わり具合が可愛らしい)
頂きます
(遅れながら、微笑んで挨拶をすると、ショートケーキを味わった後にヴィクトリアンケーキを口に運ぶ
ショートケーキの後だからか、少しバターの風味豊かなケーキは、クランベリーの甘酸っぱさが美味しくも、やや重い
甘く華やかで軽めのショートケーキと、また違った味わいが双方楽しめる素敵なお茶であった)


*****


(そして、なんだかんだでお茶を楽しんでいると――……結構な時間になってしまった事に今気付いた
彼女と居るのは楽しいが、その分時間の経過が早く、花の散る短さに似るのが寂しかった)
――……いけない。お茶とお喋りに夢中になってしまいましたが……
(そう、本来は料理を教えに貰いに来たのであった)

蒼穹嬢は、この後、まだお時間大丈夫でして……?
(紅茶のカップを置きながら、心配そうに尋ねた)

蒼穹 > ありゃ。…飲んだことないけど見たことはあるよ。こう、爽やかーっ!って感じが良いよね。
あー…そうだね。もうすぐ夏。…冷たくてさっぱりする飲み物にはうってつけだと思うよ。
…あ、そういえば、夏だけど、何か予定はあったり?
(彼女も、何処かに帰ったりするのだろうか。魔術の名門の"家庭"と言うのだから、きっと帰る場所はあるはずで。)
あ、そうなんだ。…分かる分かる。
私も初めて飲んだ時はびっくりしたなー。紅茶と林檎がハーモニーの様な…っていうかー。
(やっぱり、何かを形容するのは苦手。自信なさげな様で、んー、と指をくるくる回しながら。壊す者であったが故か、こう言った美術感覚と言うのは非常に乏しい。)

あっはは。隠さず面倒くさいって言っちゃうんだ。でもわかるなー…家と家でいがみ合ったりすることもあるんでしょ?大変そうだよね。
へぇ…そうなんだ。濃い目の方がミルクとマッチするんだね。何だか、現代の朝食に似てるね。私も朝はパン食だしそんな感じのを食べているような…スコーンはないけど。
あ、異邦人さんだったんだ。凄く地球人っぽく見えてたけど…似通った異世界もあるんだねー。
(目をパチパチとさせながら、今更ながらまた新しく知った彼女の事。)

そうだね。コンビニスイーツっていうの。本場のケーキよりは安いけど、結構おいしいよね。
飽きない美味しさだからこそ、売れ続けるっていうか。
それにしても…本当気に入ってくれたみたいで、良かった。
(同じケーキを持ってきたといえど、高貴な彼女の口にあうものをと考えて選んできたようだけれど、成功した様で。或いは、その点も誇らしく、嬉しく。成功の意味でのしたり顔と、上げ調子の機嫌よさげな表情。今度、また別の物を選ぶとすれば、何が良いだろうか、等と考えつつ。)
あっはは…意外と御茶目さんなのかな。良いね良いねっ。
(こちらの調子に合わせながら、おどけてくれたような様を会釈しつつ小さく笑って見せてくれる彼女。気品ありながらも、そう言った砕けた様子を浮かべてくれるのは嬉しいと言う他なく。種族は違えども、間違いなく、仲の良い友達としてある、そんな景色。)

ほうほう…確かに、飾りっ気が無いと言ってしまったら無いよね。
といっても、このショートケーキも、クリームと生地と苺と…うーん。
例えば、このヴィクトリアンケーキの上にクリームと苺を…いや、それはナシかな。
…シンプルイズベストって言う言葉もあるし、どちらが良いとも言えないんじゃないかな。
(色々と独創案を考えるけれど、どうにもこれは違うと破却しつつ。やっぱり、こう言う案を考えるのも子供っぽいだろうか。)
―――。
(そうして、ティータイムが始まり、初めてのヴィクトリアンケーキとやらを同じくいただく。甘さというか、酸っぱさというか。ただただ甘いだけでないのは、ショートケーキの苺に似通っているといえるだろうか。それから、香り高き紅茶―――といっても今はミルクティーだが―――を頂いたり、とても有意義で、楽しい時間が過ぎ。そうして御茶会は互いに或いはまたおどけたり、小さな笑い声を幽かに響かせながら、幕を閉じるのだろうか。)

(それから。)

(楽しい時間はすぐに過ぎる。楽しい時間であれば、あるほどに。また、時間の流れは物事を忘れさせる。こんなにも良い時間を過ごしたのは、いつ以来だったろうか。こんなにも流れる時間が早いと思ったのはいつ以来だったろうか。そして、こうして何者かと時を過ごしたのは―――。)
おっと、そうだね。
…あっはは。…どうしよっか。
(ちら、と時計―――それさえも、美術品の如き様相の―――に目配せをして、思い出す。時計の短針はどれくらい動いただろう?いずれにしても、相当の時間が流れている事だけは確か。)
う、うーん…いける、かなぁ?
どうしよっかどうしよっか。
(困った様相。無論、このまま居たいのだが―――。)

アリストロメリア > ええ、夏に飲むレモネードは爽やかでとても美味しく、お勧めですわ
夏はどうしても、口当たりが良く爽快な炭酸水は美味しいですものね……ふふ、楽しみですわ
夏の予定は、特にはありませんわ――……ただ、噂では期末試験の後に、水着に関連する催しがあるみたいですので
水着を買いに行こうと思っておりますの
(実家には、少しは帰ろうとは思っているものの――……どのくらい帰宅するかは考えていないし
もしかしたら、帰宅する予定もなくなるかもしれない。その辺りは曖昧で、まだ確かな事は言えなかった)
わかりますわ、フレーバーティーの凄い所は、きちんと紅茶にその果物の味や香りを再現している所ですわよね
その上、元の紅茶の味を壊さず、上手に合しますし……

(自身なさげに指をくるくると動かす様子から、形容して語る事の苦手な様子が伺える
……けれど、破壊する者のストレートに歯に衣着せぬ物言いは、さっぱりとして気持ちが良い
くす、と小さく微笑めば)
……ええ、その通り。どうしても貴族同士。権力が絡めば家の階級や互いの関係が面倒くさいのですわ
形式上顔合わせしたり、招待しなければならない方もいらっしゃいますけれど……会いたくない方や苦手な方もいらっしゃいますしね
(『やたら古臭い、堅苦しい形式も面倒な事この上ないのですけれどね……』と苦笑して)
ええ、濃い目の方がミルクに負けず、しっかりと力強い茶葉の風味も楽しめますし……
此方の朝食も、パンや卵、ウィンナーの組み合わせがあると知り、似た朝食は馴染みやすくて助かったものですわ
そうなんですの。此方の地球と、対して変わらないのですけれど――……
此方ほど、機械や技術、科学は発達しておりませんし、代わりに魔術が此方よりも普及しておりますわ

コンビニスイーツ……成程、あのお店24時間開いていて便利以外にも品質が良くて侮れませんわ……!
(驚きを隠せない――……と、言うのも実によく出来たケーキだと感心していたからだ
これで安いというのだから、此方の方の高級ケーキなどとなれば、どういう進化を遂げているのか…!?等と思ってしまう)
寧ろ、蒼穹嬢にこんなに美味しいコンビニスィーツを教えて頂き
これから甘いものに手が出しやすくて大感謝している所ですわ。今まで、お店でセットにして頂いていたので
このような贅沢品は、時々にしか口に出来なくなってしまいましたので
今度コンビニに行って、他にどんな種類があるか試してみたいですわ
(お茶を口に運びながら、頷く。実に紅茶に合う、美味しいケーキだった
……何より、此方の文化にはあまりない、軽く口当たりの良いスポンジのケーキは、本当に食べやすくて美味しい
また、色々と此方の文化を教わりたいと同時に、次にもてなすときはどうしようか……?等と考えつつ)
ふふ、先に切りだしたのは蒼穹嬢でしてよ?
(等とくすくす笑いながら、いつもよりもその微笑みに冗談めいた軽い調子が含まれる
――……こうして、気さくに彼女とお話をしているのは楽しく、面白い
此方に来て、良いお友達が出来て嬉しいなと心の奥でそっと思いながら――……
二人の笑う光景は、きっと傍から見たら仲の良い女生徒二人の、幸せな一時)

……そうなんですの
(はぁ、と小さく溜息。何より、ここ暫くの間に気付いたが……此方と比較すれば自分の故郷の料理は地味で味気ない)
ヴィクトリアンケーキも、ここ最近ではバタークリームを挟むというのもあるのですけれど――……
ショートケーキの生クリームと比較すれば、かなり重いですし
蒼穹嬢の仰る通り、生クリームと苺のアレンジは今風で美味しいかもしれませんわ
試してみるのも良いかもしれませんわね
(頷きながら肯定する――……子供っぽいと言う、彼女の様な思考が斬新で新しいものを生み出す大切な目線であるのだ
そういう意味でも、破壊神は『既存のものを壊し、新しいものへと促す』のが得意な様で)

――――……

(初めての二人のティータイムに食べる、初めてのショートケーキは
今までのパウンドケーキやバターケーキ等の類が一般的だったこちらのケーキ観を大きく覆すものだった
『シンプルながらも美味しい』という点は、双方に共通しているものかもしれない
もし、彼女がイギリス人であったのであれば……『国を代表するケーキ』という共通点もあったであろう
丁度いい苦みと渋みのキレの良いディンブラーは、花の様な芳醇な香りと共に、実に良くシンプルなケーキを美味しく引き立たせてくれる
お喋りを楽しみながらの、気兼ねない楽しいお茶会の時間は、二人の華やかな笑う声と共に
ゆっくりと過ぎて行くと共に、目には見えない小さな序章の幕が下りて)

――――――――…………

(楽しい時間は、花弁が散るかの如く……或いは小さな砂時計がすぐに落ちきってしまうかのように
流れる時間は早く、切ない
誰かと時を共有すると言う事は、二人で居る分時間が濃密に反面、その代償として経過が早くなる魔術の様にも感じる)

(ちらり、と彼女の方を見てどうしようか伺う)

(自分は自室であるから、彼女が帰ればすぐに明日の準備が出来るが
彼女は帰る時間もあるし――……何より邪神とはいえ、女の子の夜道は危険極まりない
……この学園には、想像以上に危険な生徒も数多くおり、治安が良いようには決して見えないからであった
困る様子の彼女を見ながら、そっと尋ねる)

……もし、大丈夫であれば……このまま料理を作って軽い夕食にしません?
(と、聞いてみる。後は彼女の答え次第――……)

蒼穹 > へー、そうなんだ。何だか酸っぱそうだけど…爽やかーとも言うのかな。
あっはは。…そうだね、炭酸飲料は夏のみかた。ああいうさっぱりとした感触は本当良いものだよね。
あー…そうなんだ。…あ、プールか海かなんかあったかな。…水着派かぁ。
私はどちらかといえば海は泳ぐより浜辺で和服着て花火かなぁ…とか。
(少しばかり、意外な答え。だけれど、帰らないと知れば、もしかしたら夏も会うかも…なんて思ったりしつつ。己が夏にやりたい事をちゃっかりと述べてみた。といっても、水着関連なら水着しかないのだろうけれど。それとは別に…。)

そうそう…互いに殺し合わない関係っていうか…。
良いよねー。美味しくできてるって言うかさ。人間の技術も嘗められたもんじゃないよね。
(邪神なりの見解を述べつつ。歯に衣着せぬ、という表現はまさしくその通りで、特に己が分からない物となれば直感的で、刹那的な言葉を連ねる。月並みで、飾りっ気のない言葉。だけれど、それは恐らく、誤魔化すことない言葉と言う事でもあって。)
あっはは。…そっかそっか。なんだろ…分かる気がする、会いたくない人、苦手な人ってね。
あー…分かる分かる。堅苦しいの嫌いなんだよね。
(教師であれ、怪異であれ、何であれ、それらに怖じることもなければ決して上に見ることもしない己にとって、堅苦しさ等という物は、非常に嫌なものだと思って、同意して。)
…やっぱり、ミルクって味濃いもんね。こう…コク深くていいんだけどさ。
あ、そうなんだ、栄養バランスとれてそうだもんね。強いて言えば緑…野菜が欲しい所だけど。
へー、じゃあ魔術文明の異世界なんだね。

あっはは。唯一の欠点はスーパーよりちょっと値段が張るところかな。
深夜にも使えて便利なんだけど、やっぱり普通の買い物をするならスーパーが良いよね。
今回は遅いからそっち寄ってきたんだけど。…あっはは。
(先程から、ずっと驚き続けている様で。そんなに大きな衝撃だったのだろうか、と少し可笑しい。こう言った知識は、少ないのだと改めて認識する。御嬢様故、か。)

あ、そうなんだ。…そういえば、アリスは食費あんまりなかったんだったっけ。
通りで…。そうだね…気軽に寄れるし、実際色々便利だと思うよ。
ちょっとだけ高めだからその点はご注意を、ね。シュークリームとか餡蜜とか、いろいろあるよー。
(コンビニスイーツの一例をあげながら。)
あっはは。そうだったね。ごめんごめん。
(頭を軽く書きながら謝る素振り。だけれど悪びれている様はなく、同じく冗談交じりのような言葉をさらに連ねて。種族のイメージとは違い、友好的である種馴れ馴れしい己は、傍から見ずとも、仲が良いと認識していて。)

…ふーん、バタークリーム。名前からしてカロリーが高そうかなあ。
あっはは。気に入ってくれた?だったら今度、やってみよっか。…塗るだけならできる。
(破壊の神は万物を破壊すると共に、新たなる創造を願う性格をしているという。或いは、強ち間違いではないのだろう。少しばかり、子供っぽいかな、と自分でも思ったのだけれど、案外好評かもしれないと見れば、内心嬉し気。料理は玉子焼きがギリギリ作れるか作れないかレベルの己にとっても、それくらいなら出来ると意気込む。破壊神とは、新たなる創造は願うけれど、その創造自体は行えない筈だったのだが、そうではないのかもしれない。)

(流れる時間、光陰矢の如しとは言ったもので、楽しさの重なるこの空間においては、矢は愚かまるで航空機の如く速度で去る。彼女との談笑もまた然り、美味しいケーキや飲み物も然り。普段通りの緩く軽い振る舞いだけれど、この煌びやかな真紅の空間で、これもまた高貴な飲食をしつつ過ごす己は、僅かばかり、優雅な者である気分になった。経過が早くなるのも魔術の様だけれど、この楽しい時間もまた、或いは魔術の様だ。)

そう、だね。夕飯…って言っても、玉子焼き、だよね?
おっけ、やろっか。
(時計の短針と長針とのにらめっこを終えて、彼女に向き直って。それから、二人して夕飯のおかずづくりへと、向かう事だろう。)

ご案内:「部屋」からアリストロメリアさんが去りました。<補足:乱入不可>
ご案内:「部屋」から蒼穹さんが去りました。<補足:乱入不可>