2015/07/02 - 00:59~20:06 のログ
ご案内:「紅茶専門店『witch or doll』」にアリストロメリアさんが現れました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
アリストロメリア > 紅茶専門店『witch or doll』
ここは、様々な種類の紅茶は勿論
各茶園の季節ごとの紅茶や、幅広いアレンジティーまで実に多様な種類の紅茶を取り扱う紅茶専門店である
1階は紅茶の茶葉を売っているが
2階はサロンになっており、紅茶の他、本日のスコーンやケーキ、アフタヌーンティー等
様々なお茶受けも贅沢に取りそろえられている

店内はお洒落に洗練されており、ロココ調の豪奢な内装に
薔薇が至る所に飾られていて、実に贅沢な空間となっている


テストが終了すれば、この日ばかりは羽を伸ばそうと
学校帰りに足を運んだのであった

何処か黒い騎士の様な、ウェーブの髪の印象的なドアマンが
「いらっしゃいませ。お好きなお席へどうぞ」
と、声をかけて、扉を開けば――……

奥にあるソファ席に、腰を落ち着けて、メニューへと手を伸ばす
今日は、どのお茶を楽しもうか?

アリストロメリア > 多様な種類の用意されている紅茶に加え
日替わりのケーキやスコーン、焼き菓子
アフタヌーンティーセット等……どんな組み合わせにしようかも悩む所

今はきっと、ダージリンやアッサムのセカンドフラッシュの美味しい時期ではあるのだけれど――……
やはり、自分としては
「ディンブラーが外せませんわね」
と、思う
特にディンブラーは、好きでよく飲んでいるせいもあり
ディンブラーを飲めば、その喫茶店のレベルやお茶を淹れる人の腕が
彼女にはよくわかるからであった
万人受けする紅茶で、華やかな花の様な香り等に癖は無いが
その微妙な味の苦みや渋みの加減、花のの様に香る茶葉の香りの濃度など
そう言った細部の事柄から、微妙な違いが分かりやすくもある
好きだから故かもしれないけれど

アリストロメリア > そして、お茶受けはどうしようか――……
テストが無事、恐らく問題なく高得点を
……っていうか、あのレベルで高得点を維持できなければ恥なレベルの問題ではあるが

何なく初テストが無事終える記念に、あまり贅沢は出来ないけれど
ささやかな贅沢はしたい所である

……今日は、あまり贅沢しないようにアフタヌーンティーセットは諦めて
ケーキを1個頼んで、大人しく済ませようと思うのだった

アリストロメリア > 「どのケーキが良いかしらね……?」

と、思いながらどのケーキにしようかと、ショーケースを見に行けば
ショートケーキは、フランス風にふんわりと焼きあげられてスポンジに自家製シロップをほんのりうち
4段重ねの生地とスライスした苺と生クリームが実に贅沢なショートケーキだった

ショコラ・アメールも、ヴァローナ製チョコレートをふんだんに使用した
濃厚なビター風味、カカオ分80%の濃度のチョコレートとムースが
ビスキュイやガナッシュを11層に重ね、良質なチョコレートの味わいを楽しめるものとなっている

また、各々のフルーツタルトも種類が豊富で
ラズベリーや苺、ブルーベリー等のベリー尽くしのタルトに
トロピカルフルーツやパッションフルーツ、マンゴーのタルトに
オレンジやグレープフルーツのシトラスのタルト
チョコレートクリームとバナナのタルト……等
メニューを挙げて行くだけでもキリが無いし
実にどれも見た目も華やかに洗練されていて、どれか一つ選ぶのは難しい
出来る事なら、食べられるだけ食べてしまいたい欲求に駆られてしまう

アリストロメリア > 「……どれも美味しそうで迷ってしまいますわねぇ……」

贅沢な溜息を漏らしながら、宝石の様に輝いているケーキを眺める
……本当に、どうしようか……?
とりわけ悩む彼女だけれど、この日は何故か
見た目にもシンプルな、クラシックティラミスが気になって
それとディンブラーを食べることにした
席に戻り、ソファに腰かければベルを鳴らして店員を呼ぶ

店員「およびでしょうか、お嬢様」

と、現れた店員は 薔薇の花の様な芳香たる香りを纏いながら
上品で柔和な雰囲気なのに、何故か清楚さの中に蟲惑的な妖艶さのある女性であった
それは、品がありながらもそれに似つかわしくない豊満な体つきだからであろうか?
ゆったりとした動作が、実に優雅である

……多分、きっとここのお店の方針なのだろうけれど
お嬢様と呼ばれるのは実に久しぶりであった
店の雰囲気からも、何処となく実家に近しい雰囲気もして
居心地がよかった

アリストロメリア > 「ディンブラーと、クラシックティラミスをお願いしますわ」

店員「かしこまりました」

と、注文をすれば
ワイングラスに水を注がれて、フォーク等が用意される

暫くすれば、ケーキとお茶が準備されて
砂時計と共に
店員「落ちきったら、或いは好きな濃さでお楽しみくださいませ」

と、声をかけて頭を下げる
店員の女性の、ヴェールの様なヘッドドレスが
何処か神秘的ながら、何処か花嫁の様にも見えた

アリストロメリア > して――……運ばれてきたお茶を、ほんの少しだけ先ずはテイスティングする事にする
約1分ほど待ってから、ポットを軽くゆすってお茶の濃度を均一にすれば
お茶をカップにほんの少しだけ注ぐ
ふんわりとした花の様な馥郁たる芳香が柔らかく広がりながらも
甘い花の様な香りが深く、香り高い

一口、カップを口へと運べば
まだ1分程で味は出来っていない為薄い物の
それだけでもしっかりとした味わいと、上質な茶葉の風味が
香りと味から察する事が出来た
恐らく、とてもよい茶葉を使用しているのだろう

アリストロメリア > 個人的にストレートは3分だと少し入れ過ぎなので
手前の2分半くらいしてから、ポットの紅茶をカップへと注いでいく
茶葉が開かれた分、先程よりも香りに深みがかかり
ポットからカップへと移る紅茶の香りが華やかで、心が癒される

口へ運べば、ディンブラーの渋みと苦みも程良くて
紅茶らしい紅茶の王族的な、ディンブラーの美味しさが舌の上にじんわりと広がっていく
小さく息を漏らして、美味しさに感動しながらリラックスする

アリストロメリア > そして、お次はクラシック・ティラミスへと、フォークを持てば手を伸ばして――……
一口、ティラミスを口に運べば、驚きを隠せなかった

「……あら?このティラミス――……」

実に、ティラミスなのに様々な味のハーモニーが重なり合っているのだ
ティラミスと言えば、一番上のビターなココアの粉
マスカルポーネチーズとカスタード、エスプレッソを染み込ませたスポンジやビスコッティが
普通の一般的に想像するティラミスではあるのだけれど……

ここのお店のティラミスは――……

アリストロメリア > 上にかかるココアの粉、マスカルポーネチーズはそのままに
なんと、下に2層の重なりで出来ていたのであった
真ん中が、珈琲風味のプリンで、一番下が濃厚なカスタードプリンである

故に、普通のティラミスよりも甘く、珈琲プリンのほのかな苦みと
カスタードプリンの濃厚なコクが
マスカルポーネとココアの風味と実によく合い
甘いながらも珈琲の風味の苦みが引き締めてくれてアクセントとなり
実に美味しいティラミスであった

その上、この層の偉い所は『重なり方が少し不規則』なのである
故に、均一な層の単調な味と違い
場所によって層の厚みで、味の変化が加わり
上のマスカルポーネチーズが多めになれば、贅沢さが増し
真ん中の珈琲プリン風味が多めになれば、ほろ苦さでビターな味わいが深まり
一番下のカスタードプリンの風味が多くなれば、甘くコクのある風味が贅沢に引き立つのであった

アリストロメリア > 「……!これは――……
一見、シンプルなティラミスかと思いましたけれど……
実に味に見えない工夫が施されており、最後まで変化があり
一つのティラミスなのに、飽きない上に美味しく頂けますわ」

と、その繊細な工夫に感心する
寧ろ、たった一つのケーキなのにここまで贅沢な味わいと満足感があり
食べ終えてしまうのが勿体ない程の感覚を覚えつつも

ゆっくりとお茶と共に味わいながら――……
その味を堪能して、食べ終えるのであった

アリストロメリア > それから、ポットには実に4杯近くのたっぷりとお茶が入っており
残り3杯分をゆっくりと飲みながら――……明日のテスト勉強範囲を改めて確認しながら
教科書に目を通して、簡単に勉強を行う

アリストロメリア > ゆっくりと贅沢に、寛ぎながら読書をするかの様に
紅茶を飲みつつ、教科書を読み終えれば
鞄にしまい、会計を済ませて店を出る

「『Witch or doll』ですわね、覚えましたわ」

と、脳内でお店を鮮明にスケッチすれば
そのお店を後にして、帰宅するのであった

ご案内:「紅茶専門店『witch or doll』」からアリストロメリアさんが去りました。<補足:由緒正しい魔女のお嬢様。態度は尊大だが非常におおらかで善意的である>
ご案内:「そこらの回転ずし」に渡辺慧さんが現れました。<補足:白いパーカーを羽織った少年>
渡辺慧 > 自動ドアが開く。

『いらっしゃいませー』
の声が響き、そこに姿を現したのは、フードを被った少年の姿。

その店内には、レールが敷かれ。
その上を小皿、そしてさらにその上には寿司が乗っている。

つまり。
いわゆる、回転寿司だ、

渡辺慧 > 疲れ気味――肉体的な物より、試験後の精神的な疲れが大きいのだろう。――にしている少年の店員が寄る。

『何名様ですか?』
「1でーす」

だるそうに、そう答えると。

なんかちょっと気のせいか店員からの視線が柔らかくなったような。気のせい。気のせい。

カウンター席へ通される。