2015/07/07 - 23:25~03:27 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」にイヴェットさんが現れました。<補足:【乱入歓迎】目深に被ったキャスケット帽に腰まであるロングヘア。尖ったエルフ耳にヘリオトロープ色の瞳。>
イヴェット > (腰まで伸びた金髪をキャスケット帽でおさえ込み、人の目を気にするようにそそくさと店の奥に逃げ込む)
(キャスケット帽から覗くヘリオトロープ色の瞳がきょろきょろと店内を見回す)

(先生が言ってたけれど、本当に人間ばっかりなんだなあ……)

(アイスティーを片手に通りかかる人を一人一人目で追う)
(ガタン、と椅子が床にぶつかる音がすればびくりと身体を震わせる)
(つんと尖った人ならざる耳は人間よりは幾らか耳がいいのだ)
(大きな音がすれば人間以上に驚いてしまう)

「あ、えっと、ごめんなさい」

(視線が自分に向けば思わず謝罪が口に出る)
(より一層目深に帽子を被りなおした)

ご案内:「カフェテラス「橘」」にヨキさんが現れました。<補足:人型。黒髪金目。197cm、拘束衣めいた長衣、ハイヒールブーツ>
ヨキ > (燃費の悪い身体に間食を取り入れてのち、紅茶で一息ついていた。
 少女から手近なカウンタ席に座っているところで、何気なくその風貌を目に留めた。
 ぱちぱちと二三、瞬く)

「…………」

(賑やかな店内をぐるりと見渡す。人の多い店は無論のこと回転率が悪い。
 奥まった四人掛けのテーブル席で立ち上がるグループを見つけるや、止まり木から立ち上がり、さも今しがた席を探していたかのように声を掛ける)

「――君。そこの席、空いたぞ」

(顎で空席を示す。黒髪の下で垂れ下がった耳――人間の肌、犬の形――が揺れる)

イヴェット > (声を掛けられれば、ピンクゴールドのしなやかな髪をふわりと揺らし、振り返る)
(暫しの逡巡のあとおずおずと返答をひとつ)

「あの──イヴに教えてくれてますか?」

(ゆらりと揺れる垂れた耳)
(彼女にとって人間より幾らか近いと云えるであろう風貌に幾許かの安堵感を覚えた)
(ヘリオトロープの双眸が、じいと彼を捉える)

ヨキ > (金色の眼差しが、少女の紫とかち合う。
 か弱げな返答に、無神経なほど不思議そうな顔で返す)

「……? そうだ。君以外に誰が居る?
 独りで立ち飲みは居辛かろう」

(来たまえ、と改めて促し、席を移動する。
 二人用のテーブルを繋いだ四人席のひとつに腰掛け、相手を見やって小さく笑う。
 残るは男の正面か、隣の二人席だ)

「君の気さえ向くならば、ひとときの相席は如何かね?」

ご案内:「カフェテラス「橘」」にエリナさんが現れました。<補足:156cm/金髪ポニーテールの美人さん>
イヴェット > 「あ、ええと────」

(誘われたと云う事実に言葉を詰まらせる)
(不躾な視線に晒されていた現状を救いあげて貰えるとは思わなかった)
(きょとん、と驚いたような表情を浮かべながら後を追う)

「ありがとうございます。
 イヴはそんなに面白いお話を出来る自信はないですが、是非に」

(小さく笑う彼を視界に入れれば、対面の席にちょこんと座る)
(気恥ずかしそうに笑いながら、深々と被ったキャスケット帽の鍔をちょんと持ち上げた)

エリナ > 「あら、私もご一緒してよろしいですか?」

イヴェットとヨキの間にひょこっと顔を出す乱入者。
紅茶のポットが載ったお盆を手にしている。
柔らかな笑顔で話しかけ優雅にお辞儀、その仕草は堂に入ったものであった。

ヨキ > 「自信などなくとも構わん。
 ヨキに応えてくれるだけで満足だ」

(向かい合ったイヴェットの、キャスケットの下の顔を見る)

「そう、名をヨキという。
 イヴ――というのが、君の名かね」

(そこで掛けられた声に顔を上げる。
 エリナの姿を認めると、勿論だ、と両手を広げる。
 人間よりも些かいびつな形の手)

「ほれ、席が塞がらぬうちに。
 断るものか、ヨキは娘を退屈させるのが嫌いでな」

イヴェット > 「ええと──ありがとうございます」

(幾らか安心した様子で、小さく笑みを浮かべる)

「イヴは──イヴェット・ダリア・メレディス。
 長いので国ではイヴ、と呼ばれていました」

(お好きに呼んでください、と小声で付け足す)
(ヨキが両手を広げるのを見遣れば、ちらりと自分も視線を上げる)
(人見知りなりに、出来る限りふんわりとした笑顔をひとつ)

「イヴも大丈夫です、よかったら一緒にお話しましょう?」

(からん、とアイスティーの氷が小気味よく鳴いた)

エリナ > 「まあ、お上手ですね。」

くすくすと笑ってヨキの隣に座った。そしてイヴには小さくウインクをするのだ。

「私はエリナ・ハークライトと申します。以後お見知りおきを。」

とりあえず自己紹介をするエリナ。
丁度その時に紅茶の蒸らし時間を表す砂時計の砂は落ちきった。
紅茶の香り漂うポットからティーカップへ自分で淹れる様ですら映えるであろう。

ヨキ > (イヴェットの名を復唱して、イヴ、と呼び直す)

「ならばイヴェット君、と。
 先ほどは突然声を掛けて失敬であったな、放っておけなんだ。
 特に――学園の生徒と見える娘とあっては」

(隣のエリナへ視線を移し、)

「で……君はエリナ君、と。
 君らにとってはひとりのヨキだが、ヨキにとっては大勢だ。
 だが一度聞いた名、覚えておくぞ」

(エリナの手が紅茶を注ぎ終えるのを待って、飲みさしのカップを手に取る。
 イヴェットとエリナ、二人へ向けて)

「……特に隠し立てすることでもない。ヨキは教師で、異邦人だ。
 だからと言って、避けられるも好かん。
 素行だの、単位だのと、君らに後ろめたいことがなくばヨキに付き合うがよい」

(乾杯はカップを軽く掲げるに留め、紅茶を一口)

イヴェット > 「いえ、イヴも此処には来たばかりなので助かりました」

(異邦人、と聞けば矢張りと安心したように笑う)
(朱色のキャスケットをおもむろに外して、空席の自分の横に置く)
(つんと張った耳が露わになる)

「エリナさん、はい。たぶん覚えられたと思います」

(斜め前のエリナに小さく会釈を)

「ヨキさんは先生だったのですね。其れじゃあヨキ先生、と。
 イヴも先生と同じで異邦人です。遠い、遠いところに住んでいました。
 後ろめたいことはないので喜んで、です」

(軽くグラスを持ち上げて、乾杯をひとつ)

エリナ > 「ヨキ先生に、イヴさんですね。」

イヴの耳には全く動じる事は無くただにっこりと優しく微笑んでいる。

「ではこの席は全員が別世界からやってきた旅人ですね。」

自分も異世界人であると言っていた。
別段隠すような事ではないがあえて言いまわる事でもない為、あまり口にすることは無い。
そして、ティーカップを少し持ち上げ乾杯のモーションをとるのだ。

ヨキ > (イヴェットの尖った耳を、他愛のない寝癖や、ささやかな髪飾りと同じほどに一瞥する。
 自らの垂れた耳を摘んでみせると、犬の耳に似た平べったい耳介が覗いた)

「よほど気が弱いか、耳が良いかのどちらかと思っていた。
 ……人間の中に飛び込むとなれば、否応なしに案じてしまうものだ」

(エリナもまた異邦人であることに、ふっと笑む)

「エリナ君の方は、心がしかと根付いているようではないか。
 『十年一昔』だ。今や異邦人とて、れっきとした常世島の住人よ」

(少女たちの顔を見比べる。その面立ちを覚え込むように。
 そうして冗談めかし、)

「二人とも、学校の暮らしは楽しんでいるかね?
 試験期間中に、教師が尋ねることではないだろうが」

イヴェット > 「人とは少し違ってますから、イヴの。
 あぁ、でも───耳がいいのも気が弱いのも当たりです」

(自信なさげに耳を覆って、困ったように笑う)
(彼の人とは違った両の手をじいと見つめれば、何処か嬉しそうに微笑んだ)

「はい、編入したばかりで右も左もわかりませんが親切にしてくださって。
 サムライさんも云ってたけれど"学友"って素敵だなあ、って思いました」

(昼間に異邦人街で道案内をしてくれた親切な和服の男子生徒を思い浮かべる)
(学友として素敵な出会いを、と云ってくれた)
(彼の言葉通り自分が素敵な出会いをしていることに気づけば、不意に頬を緩ませた)

エリナ > 「ふふ、大丈夫ですよ。お母様の友人にもイヴさんの様に可愛らしい方がいらっしゃいました。」

にこやかな笑顔で言うエリナ。そして紅茶を一口飲んで、語る。

「私はどうでしょうね、見た目はヒトと変わりませんが。
あ、でも学校生活は充実していますね、魔術を学び、理を学び更なる高みへと向かって行くのを実感していますし。」

今でこそ常世島の住人だが、ここにやってきた当初の自分と目の前のイヴェットを重ねて見ているのかもしれない。

ヨキ > (カップを持つヨキの手は、人と明らかに形を異にしている。
 手袋にこそ覆われているが、ほかの人間と同じように平然とテーブルの上に置かれている)

「ほう、ここへは来て間もなかったか。
 気が弱いとか、臆病などというのは――考えようだ。
 なにも悪く作用するばかりでないと、そいつを見つけてやるのがヨキのような教師や、君の友人たちの務めだからな」

(『サムライさん』と聞いて、また豪儀な友人を作ったものだ、と笑って)

「ヨキに魔術は向いていなくてな、エリナ君のようにはなかなか行かん。
 エリナ君は……魔術に向いた人種、といった具合かね?
 学びは、過ぎて毒にならぬうちが華だ。楽しみを見い出せているのならば、何よりだ」

イヴェット > (其の堂々とするヨキの立ち振る舞いと異邦人だと云うエリナを興味深そうに眺めたのち)
(気にしない、と云わんばかりにふわりと広がっていた髪を耳に掛けた)

「もっと自信を持てれば、いいんですけどね。
 お父さんとお母さんの半分半分で純粋なメロウじゃないので如何せん自信がなくて」

(これから治していきます、とはにかんだ)
(魔術、と聞けば興味深そうにその大きな耳を傾ける)

「エリナさんは魔女さんなんですか?」

(きょとん、としてひとつ問うた)

エリナ > 「そうですね、魔術に向いているのでしょう。お父様は魔導師でしたし、お母様も魔術は得意としていたので。
学びに過ぎる事はありません、毒があるのだとすればそれは道を踏み外すからではありませんか?」

遠い故郷を懐かしんでいるのか、少し嬉しそうな表情で語ったエリナ。
そして、イヴェットの問いに優しく答えるのだ。

「魔女ではありません、私の母はサキュバスなのですよ?」

ヨキ > 「メロウ?たしか、人魚の呼び名だったか。
 ……ならばこれは、君を知らぬヨキの戯言だが。君の父と母は、種の垣根をも乗り越えたのだろ?
 そうしてイヴェット Yvette の名を君に与えた――恐らくは、さまざまの願いを込めて。
 自信なくば、なくともよい。
 『サムライさん』やエリナ君や……このヨキのような者が、同じ学園に在ることだけを忘れなければ」

(目を伏せて紅茶を飲む。
 エリナの問いに、穏やかに首を振って)

「正道とて毒は、ある。
 それが外から呑まされるものか、自らのうちに知らず芽生えるものかは、染みゆくまで判りはせんが。
 その晴れやかな面構え、くれぐれも失わずに居ることだ」

(エリナがサキュバスの娘と聞いて、イヴェットの反応を見遣る)

イヴェット > 「ええ、人魚と人間の血を半分ずつ。
 この髪はお父さんと、この眼はお母さんと同じなんです」

(彼女にしては自慢げに、何処か得意げに)
(髪を一房だけ前に持ってくれば、嬉しそうにひと撫でした)

「はい、屹度大丈夫だと思います。
 だってこんなに素敵な先生とお友達がいるのですもの、ゆっくりゆっくり頑張ります」

(ふわり、落ち着いた笑みを浮かべる)
(エリナの言葉を聞けば、じいとエリナを見つめた)
(外見は普通の人間と変わりはない)

「サキュバスさん、でしたか。
 イヴの故郷にもいらっしゃいましたから、なんだか懐かしいです」

(にぱっと悪戯気に微笑む。小さな八重歯がこっそりと覗いた)

エリナ > 「ええ、初心を忘れる事無かれとお父様にも言われておりますので。」

再び紅茶を一口飲みヨキへ微笑んで見せるのだ。
そしてイヴェットの視線に気付き、にこやかに自分の事を話すエリナ。

「まあ、そうでしたか。お母様の種族はサキュバスの中で力のある一族だったそうですよ。
お父様曰く、心配だから力を封じたと言っていましたが。」

その表情に負い目は見られず自信に満ち溢れていた。

ヨキ > 「良い色を受け継いだな。宝物という訳だ」

(イヴェットの明るい表情に、わずかばかり遠いものを見るような眼差しが過る。
 すぐにどこかへ紛れて、元通りの顔に戻るのだったが)

「メロウに、サキュバスか。多くの種が暮らす世界だったのだな。
 常世も長い過渡期を終えれば、誰にも暮らしやすくなろうよ」

(そのような安寧の来ないであろうことを知って、構わず口にする。
 エリナの揺るぎない笑みに頷いて)

「エリナ君のように明るい者ならば、彼女の良い友人になれそうではないか。
 ヨキは男で、教師だからな。真には判ってやれぬこともある」

(そこまで言って時刻を確かめ、最後の紅茶を飲み干す)

「ああ、楽しい時間ほど早く過ぎるものだ。
 あとは……そうだな、エリナ君のポットが空になるまで、しばらくこうしていようではないか」

(談笑の時間は朗らかに流れ、やがて『遅くならぬうちに』と二人の少女を帰すことになるだろう。
 別れ際には、その時間ではじめての柔らかさで笑んでみせる)

「ヨキはあの学園が住処だ。いつでも尋ねてくるがよい」

ご案内:「カフェテラス「橘」」からヨキさんが去りました。<補足:人型。黒髪金目。197cm、拘束衣めいた長衣、ハイヒールブーツ>
イヴェット > 「はい、それじゃあ学校で、です」

(交互に二人を見遣りながら、また深くキャスケット帽を被る)
(目元は隠れるものの、見える口元は楽しげに緩んでいた)

ご案内:「カフェテラス「橘」」からイヴェットさんが去りました。<補足:【乱入歓迎】目深に被ったキャスケット帽に腰まであるロングヘア。尖ったエルフ耳にヘリオトロープ色の瞳。>
エリナ > 「ごきげんよう。」

優雅に挨拶をして帰路につくエリナ。
心なしか嬉しそうに、鼻歌交じりで去っていくのだった。

ご案内:「カフェテラス「橘」」からエリナさんが去りました。<補足:156cm/金髪ポニーテールの美人さん>