2015/07/03 - 08:00~23:24 のログ
獅子島 一兎 > しかしでかい図体が災いし、こっそり歩くつもりでも大きな足音がたってしまう。
敏感な番犬はその音を聞き逃さずに起きてしまった。
グルルルルルル……
三つの首から唸り声の三重奏が響く。
「くっ…! んだコラァァア!! ナメんじゃねーぞオラァアア!!」
獅子島も負けじと威圧する。
人間相手なら彼の見た目の怖さもあってこれで結構逃げてくれるのだが、動物にはあまり通用したことがない。
動物は、獅子島が抱く「戦うことへの恐怖」を感じ取れるようだった。
グゥゥ ガウッ ガウッ ガウッ
「て、てめぇぇえ~~いい度胸じゃねぇか~~……」
案の定、番犬は怯まない。
じりじりと部屋の隅へと追い込まれていく獅子島。
背に壁がつく。もう後がない。
彼の試験はここで終わってしまうのだろうか。
獅子島 一兎 > 「くんなっつってんだろーーーーがっっ!!!」
ヤケクソ気味にそう叫ぶと、部屋の壁を拳で思いっきり叩く。
今流行の壁ドンだが、獅子島は怪力の異能もちだ。
至近距離で大砲が発射されたような爆音とともに、壁が大きくえぐれ、瓦礫が散乱する。
………
その光景を見た番犬は、吠えかかって口をあけたままの状態で呆気にとられている。
これは好機だ。このワン公との立場を逆転するのは今しかない。
獅子島が大声を上げ、両手を大げさに振り回しながら犬へと向かうと、犬は体を反転し駆け足で逃げていった。
「…口ほどにもねぇ」
そう捨て台詞を吐くと、次の部屋へと向かう。数え間違いでなければ次で最後だ。
獅子島 一兎 > [1d10→8=8]
獅子島 一兎 > 8.
ああ、なんということでしょう!この部屋には三つ首の番犬が
獅子島はダッシュで犬の脇を駆け抜けた。
数え間違いだったのでもう1部屋回ることになった。
獅子島 一兎 > [1d10→10=10]
獅子島 一兎 > 10.
ここは休憩所らしい。机の上にアルスマグナ特性の疲労回復ポーションが人数分置いてある。
毒などは入っていないので、遠慮せずにぐぐっと飲んでHPやMPを回復しちゃおう。
※そのまま飲まずに拝借して途中で飲むというのもありです。ただし本数はPT人数分だけしかありません。
他の部屋とは違う、平和そうな雰囲気。
机の上の薬には疲労回復の効果があるらしい。
あまり深く考えず、とりあえず飲んでみることにした。
「…うまくはねーな…」
だが体に活力が戻ってきたことは感じる。
薬の効き目は確かにあったようだ。
しかし、この部屋で最後なのであまり意味はなかった。
「最後までふざけたダンジョンだぜ…!」
獅子島 一兎 > 最後の部屋
最後の部屋にはガチャガチャに似た機械が置かれており、初めにつけた記録素子をコイン代わりに入れてがちゃがちゃすると成功の証明書であるボールが出てくる。
複数名いる場合は全員分入れようね。1d7を振って出た数字の星がボールに描かれているぞ。やったね!
機械の中の玉が目に入り、試験の終わりを悟る。
「へっ 楽勝だったな」
若干強がり混じりにそう呟き、記録素子を機械へと入れハンドルを回す獅子島。
星が少ない方がなんとなく強そうなので、できれば星1つのやつに出て欲しい。
獅子島 一兎 > [1d7→6=6]
獅子島 一兎 > ガチャガチャ…ガチャン! ゴロロロ…
ガチャガチャそのものの音と共に星の6つ入った玉が転がり出る。
「ちっ、6つかよ」
面白くなさそうに吐き捨てるが、内心では、手に持ったその玉のずしりとした重みに達成感を覚えていた。
獅子島 一兎 > ともあれ試験は成功だ。
授業には一度も出ていなかったが、試験告知には『とりあえずクリアすれば単位はあげる』と書いてある。
つまり、これでとりあえず単位は取れたわけだ。
…取れたよな?
少し不安が残るが、先公がゴネたら胸ぐらを掴んで脅せば多分なんとかなるだろう。
獅子島 一兎 > そして、無事に単位が取れたら…今度は少し、この考古学とかいう授業を真面目に受けてみるのもいいかな、と思った。
ダンジョンという未知の試練に立ち向かう今日の試験は、ずっとくさり続けていた獅子島の胸を久しぶりに高鳴らせていた。
…だが、次はできれば生き物の襲ってこないダンジョンがよかった。
ご案内:「考古学試験会場」から獅子島 一兎さんが去りました。
ご案内:「考古学試験会場・物陰」にアルスマグナさんが現れました。<補足:インディー・●ョーンズ錬金おっさん。考古学とかの教師>
アルスマグナ > 獅子島がボールを手にし、立ち去った後をそっと後ろから盗み見るものがいた。
物陰に忍者のごとく潜み、一部始終を見ていた考古学教師・アルスマグナは満足そうに笑う。
手元のタブレット端末で彼が身につけていたデータを呼び出し内容を確かめる。
「ふむ、獅子島 一兎ね。出席数は全然だが今回の試験は一応クリアできたみたいだな。
動物を傷つけまいとする心意気や良し。正し基礎知識が足りないし、運もちょっと今回はなかったな……」
あごに手をやりながらなるほどなるほど、と頷く。
アルスマグナ > 「まぁ兎にも角にも単位は無事習得だ。おめでとさん、お疲れ様」
今回の試験で彼が少しでも考古学や遺跡に興味を持ってくれたら幸いだ。
気付かれぬようにそっと彼に祝福するとタブレットをしまってレザージャケットを翻しまた物陰へと引っ込んでいった。
ご案内:「考古学試験会場・物陰」からアルスマグナさんが去りました。<補足:インディー・●ョーンズ錬金おっさん。考古学とかの教師>
ご案内:「格技場」に綾瀬音音さんが現れました。<補足:16歳/女/156cm/鳶色ミディアム髪、茶瞳、色白/ストライプ地に花柄ブラウス、スキニーパンツ(ライトグリーン)、ハイカットスニーカー/リミット:1:30前後>
綾瀬音音 > (『格闘技・初等クラス』――要するに格闘技初心者の為の講義である。
今回のテストの形式はトーナメント制。
初等クラス故に勝ち負けだけで単位の習得が決まるわけではないが、教師が
「真面目にやらない奴はそれだけで補習決定だ!」
と宣言しているために、受けている生徒の大半は真剣である。因みに弱い者を倒して
「俺強ええええええ!」
をやりたい生徒は早めに中等・高等クラスに送られているので、残っているのは本当に初心者か、基礎の基礎を一から学びたい中級者ばかりである)
…………。
(少女は無事に一戦目を勝ち抜けて、壁際で正座をしつつ次の試合を待つ。
因みに私服なのは
「襲われる時がジャージか道着ってことは滅多いないだろう! 私服が一番妥当だ!」
と言う教師の方針に寄るものである。
但し、スカートとワンピースは非奨励だ。
でもスパッツ履いてるなら可能らしい)
綾瀬音音 > ………ああああ、緊張する……
(ペーパーテストであれば確り勉強しておけば問題は殆ど無い。
然しながらこう言う実技系のテストは、実際に身体を動かさなければならないので自分にとっては難易度が大分上がる。
こういうものは結局身体が覚えていないと意味が無いことは一応知っている。
先ほど勝てたのは運が良かっただけだったし。
相手の靴紐が解けて踏んづけてしまったところを狙えたのだ)
……こんなことなら、ちゃんと教えてもらっておくんだった……
(以前格闘技を教えて貰う約束をした同級生の顔を思い浮かべつつ。
中々タイミングが会わなくて教えてもらうことも出来なかったのだ。
とは言え後悔しても仕方がない。
正座をしたまま、今行われている立会を見守る。
型やらなんやらを、目でだけでも叩き込もうと)
綾瀬音音 > (数回の試合を見守りつつ、自分の番になり名前が呼ばれる。
はい、と返事を返し立ち上がった。
足は痺れていない。
基本的に足を崩すのは好きではないので、普段から正座なのだ)
よろしくお願いします!!
(定位置について、相手と共に一礼。教師の始め、との言葉に構えを取った瞬間――――)
―――えっ!?
(ばちん!
と目の前で相手の手のひらが強く合わさった。
要するに猫騙しである。
何が起きたのか判断する間もなく、足をすくわれて組み伏せられる)
綾瀬音音 > (勝者として相手の名前が呼ばれる。
え、これってありなの!?
と教師を見れば無慈悲に頷かれた)
そんああああああ……
(機転を利かせたほうが勝ちなのだ。
ましてここは初等クラス。基本護身術を扱う講義であるのだ。
汚いといえば汚いかもしれないが、機転が利く、で許されるレベルなのだから。
しょんぼりと肩を下げながら壁際に戻って正座で座る)
綾瀬音音 > (全ての試合が終った後、一人ひとり名前が呼ばれて結果が告げられる。
少女の評価は「再試」。
要するに評価不能のために、後日改めての試験と言うことである。
補習でないだけ、マシと言うべきかなんというべきか。
どちらにしても、さほど嬉しくない結果であった。
「あ、後再試組は先生と組手だから」
殆どの再試組が項垂れた!)
綾瀬音音 > ―――一個も落とさないで行くつもりだったのに……ッ!!
(ありがとうございました!
と挨拶をして格技場を出た所で悔しげに呟いた。
とは言え再試。
実技系最難関はここであるのだし、今度こそ受かれば、夏はすぐそこだ)
(次の試験会場に向かう前に、更衣室の方へと向かっていく)
ご案内:「格技場」から綾瀬音音さんが去りました。<補足:16歳/女/156cm/鳶色ミディアム髪、茶瞳、色白/ストライプ地に花柄ブラウス、スキニーパンツ(ライトグリーン)、ハイカットスニーカー/リミット:1:30前後>