2015/07/02 - 19:28~22:25 のログ
ご案内:「元素魔術実技試験会場」に薬師寺 瀬織さんが現れました。<補足:紺色の髪と緑色の瞳、右腕が巨大な銀色の義手になっている少女。制服姿>
薬師寺 瀬織 > 野外試験会場に吹き荒ぶ風が、紺色の髪をなびかせる。
薬師寺瀬織は、自らの異能に用いる水の生成を効率よく行おうという目的のもと、
以前から元素魔術を受講していた。そして今日、元素魔術の実地試験を受けようというのである。
まずは魔力測定。会場に備え付けられた端末に左手を翳す。
義手に置換されている右手からでは魔力の伝達がスムーズに行われないため、
こうした端末を用いた測定の必要がある場面では左手で行っているのだ。
しばらく意識を集中させる。するとやがて完了を示す音が鳴り、画面には測定結果が映し出された。

【魔力の強さ-1/魔力の正確さ+3/魔力の容量±0】

強さこそ平均値を下回るが、非常に正確。そして容量は平均的。それが瀬織の持つ魔力の特性であった。

薬師寺 瀬織 > 次は単体射撃試験だ。測定終了と同時に、遠方には水晶のターゲットが現れた。
瀬織は初級の元素魔術、"ボール"の詠唱を開始する。すると瀬織の眼前には水でできた球体が出現。
左手を的に向けてよく狙いを定め、水球を発射!SPLAAAAAASH!
[1d6→3=3]
薬師寺 瀬織 > 命中。水晶体の着弾部位が水の魔力を示す青色に変化する。
視認できるほどに色がついているが、さほど濃くはない。3点。
やがて水晶の色が退いてゆき、二回目の測定が開始される。
瀬織は再び詠唱、左手で狙いを定め水球を発射!SPLAAAAAASH!
[1d6→1=1]
薬師寺 瀬織 > 水球は水晶体に命中!しかし――先程よりさらに色が薄い。結果は最低の1点。
「……ちょっとマズいわね、これは」
測定結果の通り、瀬織の魔力は正確さこそあるが強さには欠ける。
ゆえに、たとえ命中したとしてもこの通りの結果になってしまうこともあるのだ。
だからといってやり直すことは瀬織の性に合わない。ここは最後の一発に賭けるべきところだ。
そして三度目の測定が開始!詠唱、狙いを定めて発射!SPLAAAAAASH!
[1d6→2=2]
薬師寺 瀬織 > 命中!先程よりは濃い色になったものの、1回目よりは劣る。2点。瀬織は落胆した。
「まあ……また1点、なんてことにならなかっただけでもいいと思いましょうか」
などと呟きつつ、気を取り直して今度は連続射撃試験へ移行する。
今度は的の水晶体が3つ同時に形成された。瀬織もまた"ボール"を三連続詠唱、
水晶体へ向け放っていく!SPLAAAAAASH!SPLAAAAAASH!SPLAAAAAASH!
[3d6→1+6+6=13]
薬師寺 瀬織 > 的の一つは1点という結果になったものの、後は最高点。合計は13点だ。
二度目でこれを上回る数値が出れば、最終的な結果はそちらが優先される。
水晶体の色が退いてゆき、二度目の測定へ。気を抜かず、先程と同じように三連続詠唱の後、水球を発射!
SPLAAAAAASH!SPLAAAAAASH!SPLAAAAAASH!
[3d6→2+3+3=8]
薬師寺 瀬織 > 2点、3点、3点。合計8点。先程とは打って変わって平凡な結果に終わる。
これにより、連続射撃試験における瀬織の持ち点は13点となった。
これで元素魔術実技試験は終了。全体的に見ればやや不満の残る結果ではあるが、過ぎたことを悔やんでも仕方がない。
瀬織は的の反対方向を向くとゆっくりと歩き出し、試験会場を後にした――

ご案内:「元素魔術実技試験会場」から薬師寺 瀬織さんが去りました。<補足:紺色の髪と緑色の瞳、右腕が巨大な銀色の義手になっている少女。制服姿>
ご案内:「野外試験会場(家庭科)」に薄野ツヅラさんが現れました。<補足:赤いジャージにヘッドフォン。右手に金属製の前腕部支持型杖。>
薄野ツヅラ > 第2野外試験会場。
家庭科基礎、応用の実技試験会場。
料理さえ試験会場で一品作り上げれば単位の取れる優良講義。
彼女は、出席しないで試験だけ受ければ良い教科は大抵受講していた。
故に、此の試験会場に足を運ぶのは当然と云えよう。

薄野ツヅラ > 家庭科基礎で与えられたテーマは"料理を焦がさない"。
家庭科応用ではテーマは自由選択。故に選択するテーマは"中華"。
丁度炒飯が食べたかったのだ。焦がさずに炒飯を仕上げれば一気に2教科のテストが終わる。
食材も家庭科基礎の食材を流用してしまえばいい。

完璧とも云えるプランニングについつい口元は緩む。

薄野ツヅラ > 彼女以外には試験監督の式神の姿しかない。
思わず上機嫌で高らかに宣言する。


「────炒飯作るゾ☆」


何処かで聞いたことのあるような、そんな。

薄野ツヅラ > 目の前にあるのは茶碗1杯分のご飯、卵、豚バラ、長ネギに韮。
並ぶ調味料は醤油にオイスターソース、鳥ガラスープの素。
塩に胡椒、ごま油にサラダ油。
極々普通のなんの変哲もない炒飯の材料。
この極々普通の食材を、一気に美味しい黄金のぱらぱらとした炒飯に
自分自身の手で作り変える。

薄野ツヅラ >  
 
───薄野ツヅラは、料理は苦手ではない。
寧ろ、どちらかと云えば得意な方だ。1年前はアパートで自炊をしていた。
其れ故、此のテストは簡単に終わると、この段階では思っていた。
 
 

薄野ツヅラ > 先刻までの余裕は何処へやら、さあ調理開始だ手を洗おうと云う段階になって。

(────今片腕なんだけどぉ………)

自分の右手は立つ為に欠かせない前腕部支持型の杖をぎゅっと握っていることに気づいた。
此れを外せば料理どころでない。まず一人で立てないのだ。
一気に顔を青くする。
片腕で料理───更に炒飯である。出来る筈もない。

薄野ツヅラ > 日常生活の一部として杖を受け入れられていたことは素直に嬉しい。
でもそれとこれとは話が別だ。単位が取れない。
進級自体の危機なのだ。
ほかの教科は百合気味の同居人に押し付けたからなんとかはなるだろう。
ただ、珍しく自分で頑張ろうと意気込んだ矢先の此れだ。

薄野ツヅラ > 「アー、こう、別日にもう一回受けに来るわあ」

ぽつり、試験監督を兼ねていた式神にそう漏らすととぼとぼと足早に去っていく。
炒飯食べたかったなあ、と涙目で呟きながら。

ご案内:「野外試験会場(家庭科)」から薄野ツヅラさんが去りました。<補足:赤いジャージにヘッドフォン。右手に金属製の前腕部支持型杖。>
ご案内:「◇戦闘実践」にウィリーさんが現れました。<補足:顔に傷のある長駆の青年。軽装備>
ウィリー > <試験内容の説明をします>
<この試験は危険度の高い地域への立ち入りを希望するものに、相応の能力があることを証明させるため実施されるプログラムです>
<合否による進級への影響はありません。ただし、及第者においては危険地域立ち入りの際に便宜が図られます>

ウィリー > <これはチュートリアルです...>
<召喚される敵性体を無力化してください。方法は問いません>

<幻想種を召喚します...魔法陣出力中、調整中、終了>

<召喚が完了しました。ゴブリンリーダー、小型魔獣。本来は群れを率いて物量による戦闘を得意とします>

<戦闘を開始してください>

ウィリー > 電子音声が何やら説明をしている内に、グローブや左腕の調整を済ませる。
周囲を見れば、多重に結界が張られており外界からの影響や内側からの被害を抑えるように工夫がなされているのが見て取れる。
そして、各所に設置されたカメラ。その向こうでは「荒事担当」の教師や業者が人材探しにやっ気になっているというのが、もっぱらの噂だ。

(ゴブリンリーダー、小鬼の類か)
この辺りでは珍しい。オリエントには似つかわしくない、海の向こうの悪鬼。携えた棍棒は削りだした石で作ってあるようだ。

説明通り、彼らは群れをなす生き物である。
そのため、急にこんなところへ一匹で放り出されれば――

『ガッ、アガッ』逃げ出す。こちらが敵意を見せていようがいまいが、様子見のために距離を置く程度に彼らは賢しい。

ウィリー > しかし結界は何者も逃さない。力場がゴブリンリーダーの身体を強か弾き返し、すっ転ばせた。
慌てて引き返し、別の方向の力場に弾かれる。

さすがにこうも右往左往されると、彼を見るにつけ、正直憐憫の情すら湧いてきてしまうのだが……。

「悪く思うなよ」
簡単な魔術で火球を作る――コゼットの試験ではイマイチな結果だったが――と、それをゴブリンリーダーヘ放つ。
(1d6 6でブルズアイ。それ以外は挑発という体)
[1d6→1=1]
ウィリー > 火球は当たりもせず、ゴブリンリーダーの手前数mで破裂した。
攻撃としては全く意味のない行為に終わったが、挑発としては十分だったようだ。
ゴブリンリーダーはこちらを敵とみなしたことで、落ち着きを取り戻す。

「よっしゃ、それじゃあ行くか」
言語化されていない叫びを挙げながら突っ込んでくる敵は、軽く跳ねその勢いで棍棒を振り下ろす。

ウィリー > ステップアウトで躱す。
相手が得物を振るう方の腕の外側へと回りこむように移動すると、
敵も追従して攻撃を繰り出す。

ブン、ブン、ブン。風切り音と、脚さばきの音だけが響く。
闘技場であればクソ試合もいいところであるが、これは試験だ。
いかにして勝つか。しかも、無駄なく上手に。それだけが重要視される。

そして、相手の打った『下手』に『無駄』を見出した時、ウィリーの勝利は決まった。

ウィリーは壁際に追い詰められ、身動きがとれない状態。
みずから身を持ってその障壁を体験したゴブリンリーダーは、相手が動けないことを自ずから察す。
そして彼は重い一撃――まったくもって理不尽に召喚された腹いせ――のために、両腕で棍棒を振りかぶった。

ウィリー > ウィリーはそれを見て、地を這うように、このクロスレンジを更に詰める。
棍棒を振り下ろせない、完全なインファイト。ゴブリンリーダーの両腕を右腕で押しとどめ、半ば機械の左腕に力を込め――

「鉄魔術、<インパクト>」
それをゴブリンリーダーの胸部めがけて打ち込む。
色々なものが、ひしゃげて砕け、弾ける音がした。
銃弾めいた一撃は、突き抜けることはなくとも中身を破砕するだけの威力を持ち合わせていたのだった。

<(ビープ音)対象の沈黙を確認...お疲れ様でした。当試験の結果を評価し、次回の仮想敵の召喚準備を行います>
<試験期間中に再度参加申請をしてください。残り2回の試験結果と、今回の結果を評価したもので合否の裁定が行われます>
<試験を終了します...幻想種追放...結界解除...>

「……味も素っ気もないな」
上役からすれば小手調べというやつだろうか。いずれにせよ、こんな相手にやられてしまう人間が
学園の庇護の外に身をおくのは危険すぎる気もする。
恐らくは、興味本位で外に出たがる者への警告のようなものなのだろう。

ウィリー > 「はあー……ま、とりあえず1回めは無事おしまいってところだろう
 さっさと帰って座学の方の復習をしないと、死ぬな……」
そちらの方がよっぽど危ない。教科数は多いし、その分覚えることもやまほどあるわけで。

ストレス発散ついでの試験を済ませて、ウィリーは自警団の寮へと戻っていった。

ご案内:「◇戦闘実践」からウィリーさんが去りました。<補足:顔に傷のある長駆の青年。軽装備>