2015/07/03 - 07:27~07:56 のログ
ご案内:「考古学試験会場」に獅子島 一兎さんが現れました。
獅子島 一兎 > 考古学試験を告知する紙を片手に遺跡を歩く大男。
目前に開くダンジョンの入り口を見つけ、目的の場所に着いたことを悟る。
「ほぉ。意外と本格的じゃねぇか」
大男、獅子島は2年生の生徒である。
だがいまだに1つも単位を取得していない。
気分が乗らねぇとあらゆる授業をサボり続けてきたが、偉い人に「近日中に何か1つでも単位を取らなければ不自由な生活をおくることになる」と脅され、こうしてめでたく初の試験に挑みに来ている。
獅子島が考古学試験を選んだ理由は2つ。
1つに、ダンジョン踏破なら肉体のみで解決できそうだと思ったから。
昔の映画で大きな玉が転がってきて潰されそうになるトラップが出てきたが、自分ならあの程度の玉は片手で止められる。
もう1つの理由は、誰とも会わずに1人で終えられそうだったから。
獅子島は誰とかかわることも嫌っていた。
獅子島 一兎 > 慣れない手つきで通信記録素子を装着し、気合いを入れるように両手で頬を叩く。
渋々と消去法で選んだ試験だったが、こうしてダンジョンを前にすると意外にも気分は高揚していた。
グレてはいても、獅子島はこういうのが結構好きだった。
最初の部屋へと足を踏み入れる……
獅子島 一兎 > [1d10→5=5]
獅子島 一兎 > 5.
うわー床一面に麻痺蛇の群れが這いまわっているぞ!この蛇に噛まれると致死性は全くないものの数時間体が痺れて動けないはずだ。出口まではこの蛇たちをどうにかしなければ渡れそうにない。数は多いが異能で蹴散らしたり、あるいは壁走りとかしてみるといいんじゃないかな?!
「クソが、マジかよっ…!!」
最初の部屋の光景に思わずそう声が漏れる。
獅子島には、誰かを傷つけると同じ痛みを味わってしまう異能がある。
この能力は自動的で、動物にも適用される。
つまり、この蛇たちを傷つけると自分もどうなってしまうか分からなかった。
踏みつぶしたりしたら最悪だ。まだ普通に噛まれた方がマシだった。
獅子島 一兎 > ゆっくりと壁の端に体をこすりつけながら急いですり足で進む。
蛇を踏まないように細心の注意を払い、足に登ってきた蛇は慌てながらも優しく剥がして放る。
厚手のジーンズを履いていたことが幸いし、服の上から噛まれるということはなかった。
だが、その様子はひどくダサい。
「…誰もいなくてよかったぜ…」
奇跡的にどうにか出口まで到達すると、先行きに不安を感じながら次の部屋へ。
獅子島 一兎 > [1d10→4=4]
獅子島 一兎 > 4.
異邦人のきのこによく似たマッシュ族が一人ぽつんと困っている。彼の言語は独特かつ複雑だが、解読方法は授業でやったぞ。
(内容を思い出して正しく読み取れるなら彼はここを訪れたものから一つアイテムを受け取る役目があることが判るだろう。アイテムを上げるならすぐに出口へ案内してくれる。だがアイテムを渡さなかったり、話が通じず険悪になると怒って数時間眠ってしまう胞子を吹き出してしまうぞ!気をつけよう!)
目の前のきのこを前に、獅子島は途方に暮れる。
彼はまともに授業に出ていなかった。
「おい、テメー…。おぉ? こんにちは? はろー?」
きのこの顔とおぼしき場所にがんを飛ばしながらコミュニケーションを図るが、一切通じていない。
獅子島が次第にイラつきはじめ、態度が威圧的になってくると…
ボフンッ
という音とともに紫色の胞子がまき散らされる。
獅子島はその光景をなんとなく綺麗だなと思い、それを自覚する間もなく……意識が……遠の……
獅子島 一兎 > 2時間後。
体中紫の胞子だらけの獅子島はようやく目を覚ました。
きのこはいつの間にか消えている。
「クソが…」
眠気に目をこすりながら、またもそう呟く。獅子島の語彙は貧弱だった。
大きなあくびをし、ラジオ体操のように体を少し動かしてから次の部屋へ。
獅子島 一兎 > [1d10→4=4]
獅子島 一兎 > 4.
異邦人のきのこによく似たマッシュ族が一人ぽつんと困ってい
獅子島はダッシュできのこの脇を駆け抜けた。
獅子島 一兎 > [1d10→8=8]
獅子島 一兎 > 8.
ああ、なんということでしょう!この部屋には三つ首の番犬が鎖に繋がれている!幸い彼は寝ているようだ。そっと忍び足で抜けてしまうのが良いだろう。ただし寝起きが悪いので起こしてしまうと大変だぞ。
(※この番犬は特殊な訓練を積んでいるので生徒を殺したりは絶対にしません。ちょっと気絶させたりするぐらいだよ!
あと絶対にわんちゃんは気絶させるぐらいに手加減してあげてね!)
「だからなんで生き物なんだよっ…! チョーシのってんじゃねーーーぞ…!!」
遺跡の試験なら相手はトラップや痛覚のないゴーレム、もしくは動く死体だと思っていたのだが。
どうもこの遺跡は生物の生息に適した環境のようだった。
とにかく相手が生き物では獅子島に倒すという選択肢はない。
起こさないように忍び足で息を潜めて歩く…