2015/07/05 - 23:13~23:08 のログ
アリストロメリア > 「~~~~~~~~~~~~」

挨拶に対して、マッシュ族が独特かつ不思議な言語を喋る
ノートに彼の言葉を聞きながら、聞き逃した所はもう一度尋ねて聞いて……
を、繰り返しつつ……
それから、間違いの無い様に解いて行く

「……どうやら、アイテムをあげる役目が私にあるらしいのですけれど……?
うーん……何を渡せばいいのでしょう……?」

悩む。
流石に「アイテムをくれ」だけでは何を渡せばいいのか分からない

アリストロメリア > (正解だと、いいのですけれど……)

と、思いながら鞄の中に入れていた魔術武器としてのパンとワインを取り出す
パンはキリストの体、ワインはキリストの血であると同時に
パンは地元素の象徴であり武器、ワインは水元素の象徴であり武器である

おずおずと差し出せば、彼はそれを手にとり美味しそうに食べ始める
パンを食べ、ワインを口に運べばほろ酔い気分で気持ちいいのか、頬に赤みが差していく
「是非、全部召し上がって下さいませ」

正解かしら?と、ほっとしつつ、パンとワインを進める
――……が
瓶ごとあったワインを殆ど呑み尽した所で、マッシュ族は酔い潰れて
パターンと寝っ転がって、寝始めてしまった!

「……あらららら……」

その様子を見て、どうしようかと思ったが
まぁ、前に進むしかなさそうだ
とりあえず、そのまま寝たら風邪を引くと思い、鞄の中をあさって
何か掛け布団代りになるものを探したが、ハンカチしかない

「風邪をひかないようにして下さいませ」
と、声をかけて次の部屋へと、静かに向かうことにした
[1d10→7=7]
アリストロメリア > 7.
なんと幻術トラップのかかった部屋だった!君の好きな人や好きなものが誘惑を仕掛けてここへ足止めしようとする。
心頭滅却し、雑念を追い払うなり魔術を解除するなり頑張ってみよう!

アリストロメリア > 次の部屋へと足を踏み入れれば――……

そこには、眼も眩む程の美しい、暁の如き美青年の姿があった
美青年「ククク……貴様か、――家の血を引く娘のアリストロメリアは」

「……どなたでしょう?」

初対面の美青年が、何故私の名を……?
その上、家名まで何故知っているのか?
疑問を抱いて不思議そうにしている
いや、こんな美青年だったら、流石に一度見たら忘れないし
何故家名まで知っているのか……?

アリストロメリア > (怪しい……!!怪しすぎますわっ……!)
と、心は疑問を隠せないのだが――……何故か
その美青年から瞳が離せない

美しい、だけでは決してない
何処か、そこはかとない魔力を秘めたような魅力に惹きつけられる

美青年「……お前を見ていると、嘗ての弟子を思い出すな」
フッと、その美青年は微笑んで、懐かしさの籠る、何処か優しい瞳で此方を見つめる

「……その、弟子とは一体……?」
不思議そうに、少しだけ首を傾げる
一体彼は、何の話をし始めているのだろうか……?

アリストロメリア > そんな時だった
スッと、後ろから違う人影が現れ自身の身を引き寄せたのは

???「お嬢さん、あちらの男よりも『魔女』であるのであれば――……
私の傍に居たいとは思わないかね?」

アリス「きゃっ!」

突如の人影に身を寄せられれば、小さく悲鳴が漏れる
その様子と背後の人影を鬱陶しそうに、目の前の美少年は言うのであった

美少年「……貴様か、何しに来た」
???「久しぶりではないか、ナヴァル・ピリィよ……まぁ、そう私を見て顔を歪めるな
確かに私はいい男ではあるのだが――……」

フフ、と笑う後ろの美しいテノールの声と、その言葉に「ん?」とする

アリス「…………ナ、ナヴァル・ピリィって……まさか――……!!」

その瞬間、ぞっとしって後ろの人影を思いっきり振り払えば、脱兎の如く逃げ出して部屋から出て行った!!
はぁはぁと、あがる息を押さえながら
「あっ……!危なかったですわ、あのまま居たら私死んでいたかもしれませんわね……!」

アリストロメリア > ナヴァル・ピリィとは何か――……?

Nahualpilli……ナワルピリ、それはナワトル語で『高貴な魔術師』を示す言葉である
そして、それはとある神の、数多くある呼び名のうちの一つであり
その神を示すのは、アステカ神話の主要な神の1柱であるテスカトリポカである

テスカトリポカは、ケツァルコアトルのライバルとする神であり
彼の神性から、邪神扱いを受けている神であり
神々の中でも大きな力を持つとされ、キリスト教にて悪魔に貶められた神の1柱でもある
――……まぁ、キリスト教は多神教を片っ端から貶めていったのだが

彼はどんな神かと言えば、闇の神で残虐かつ戦好き
「煙を吐く鏡」を意味する名を持ち、それは儀式で使用された黒曜石の鏡に由来する
更に、彼は片足が無く、切断された断面に黒曜石を付けた姿を持ち
大地の怪物によって食いちぎられた片足に装着した鏡で、世界中にこれから起こる出来事とその結末を予知する神でもあった
そんな彼は、魔術にも長けていて、魔術師にとっては恩恵を受けたい神の一人でもある
……使う魔術にもよるかもしれないが

戦士、呪術師、泥棒、奴隷の守護神であり、トリックスターでもある
今でこそ悪事や立ち位置、性格から悪神のイメージを持たれ邪神と化したが
当時の神としては歴とした最高神で広く信仰を集めていたのである
尚、奥さんが沢山居る上、生贄の心臓が大好きです

アリストロメリア > と、言う訳で要約すれば彼女は騙されたら生贄の如く心臓を喰われたかもしれないし
相手が相手であるし、何が起こるのか分からないのであった

「……後ろに出て来た人の言葉で気付いたのですけれど……」

そこまで言えば、とんでもないことに気付いた
彼と対等に話をして、その上『魔女』であるなら云々という事は――……
もう一方も、邪神或いは何かしらの神である
……怖い。ので考えるのを止めた

幻惑の効果として
魔女或いは魔術師として神に好意をよせられるのは嬉しい
恐らくは、きっとその効果が作用したのではあるかもしれないけれど――……
一歩間違えれば、存在としてもとても恐ろしいのだ

「……嘗ての弟子に似ているって言葉が気になりますわね……?」
もしかしたら、自分の血族で誰か昔 彼と関連を持った魔女でもいるのだろうか?
そう思いながらも、次の部屋へと足を向ける
[1d10→4=4]
アリストロメリア > (*振り直し) [1d10→7=7]
アリストロメリア > (*また同じため振り直し) [1d10→2=2]
アリストロメリア > 2.
長い直線上の坂道がずっと続いている……。足を踏み入れしばらくすると後ろから巨大な球状の岩が転がってきた!(ただしスポンジ製、それでも巻き込まれると苦しい!)
岩を迎え撃っても良いし、俊足で逃げ切るのも良いだろう。

アリストロメリア > 気を改めて、前へと進む……
「危ない危ない……今の幻惑でしたから幸いでしたけど
実際、ああいう風に神と対面する事が現実にある時は気を付けないと……ですもの」

魔術師と神や悪魔等は、切り離せない関係もあるが
相手は神である。決して、その扱いを間違えてはいけない
等と自戒を含めて反省しながら歩いていると

「……それにしても、随分次の道は真っ直ぐです事」

暫く歩いて行けば、徐々に大きくなっていく岩の転がる音に
「まさか……!」と思いながら振り返れば――……

「やっぱり――!!」
巨大な大岩が勢いよく転がってくる!

「ま、まずいですわっ……!このままでは死んでしまいましてよ!」
急いで魔術の呪文詠唱を早口で唱えながら
聖水を取り出して周囲に巻いて、水で円を描きながら聖域を作りあげれば

握る杖に魔力を込めて、呼吸法を行いながら
全身に纏う魔力を冷気へと変容させて――……
「グレイシア!!」

凍てつく氷の魔力を、巨大な岩に向かって解き放つ!
そして、岩と壁を諸とも氷河の様な氷で覆い、進行を止めたのだった
「……はぁ、びっくりしましたわ」

安堵しながら、次の部屋へと向かうのだった
[1d10→9=9]
アリストロメリア > (*振り直し) [1d10→8=8]
アリストロメリア > 8.
ああ、なんということでしょう!この部屋には三つ首の番犬が鎖に繋がれている!幸い彼は寝ているようだ。そっと忍び足で抜けてしまうのが良いだろう。ただし寝起きが悪いので起こしてしまうと大変だぞ。
(※この番犬は特殊な訓練を積んでいるので生徒を殺したりは絶対にしません。ちょっと気絶させたりするぐらいだよ!
 あと絶対にわんちゃんは気絶させるぐらいに手加減してあげてね!)

アリストロメリア > 次の部屋へと足を踏み入れれば――……
そこは、なんとケルベロスのいる部屋だった

「ケルベロス!……まさか、こんな所に?」
地獄の番犬の名を持つそれは、ギリシャ神話に出てくる超有名な怪物である
起こさないように……と、進むが、ハデスの冥犬であり、名犬である彼は有能だ
すぐにアリストロメリアの気配を察すれば、眼を覚まして此方を威嚇するように
徐々に体勢を起こし始めた――――……!

「…………!」
ごくり、と唾を飲み込みながら、起こしてしまっては仕方が無い

「オルフェウスの様に……とはいかないかもしれませんけれど……!!」

アリストロメリア > ケルベロスと言えば、こういう有名な逸話がある
オルフェウスの妻エウデュリケーが毒蛇に噛まれて死んだ時、妻を取り戻すため冥界へと行き
彼の弾く切なげな竪琴の音色に魅せられて、カローンもケルベロスも大人しくなり、冥界の人々も涙を流して聞き言って
誰も邪魔をしなかった為に難なくハデスの所へと辿りついた
彼の竪琴の技は音楽や医術の神アポロンにより伝授されたとも言われ
彼の竪琴は動物たちばかりでは無く、自然までもを魅了したと言う

その美しい巧みな音色は冥界の王ハデスの心まで魅了し
冥界の掟を曲げてまで『決して入口の所まで、彼女を振り返ってみてはならない』という条件を出して
連れて行くことを許したが――……
最後の最後、冥界の入り口付近でどうしても一目妻を見る為振り返り、其れが永遠の別れとなってしまった

アリストロメリア > 他にも、音楽を聞くと全ての頭が眠る話もある事から
きっと、この犬は音楽が好きなのだろう
……今は、竪琴もなければ楽器も無いが――……

すう、と息を吸い込めば、そのままそこで歌い出した
歌うは、中高ドイツ語叙情詩の詩人・ミンネゼンガーの
ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ

ミンネゼンガーというのは、
12世紀から14世紀のドイツ語圏における抒情詩と恋愛歌曲のミンネザング(Minnesang)の作り手や演じ手のこと
このヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデというのは、実は詳しく分かっていない
中高ドイツ語(中世の高地ドイツ語という意味)といわれるドイツ語の古文で書かれている事と
比較的高貴な生まれだったらしいものの上流貴族ではなかったといわれる
歌うは、彼の詩の初期のもの
愛への賛美に満ち、最も美しいと言われる

『菩提樹の下で(Under der linde)』

アリストロメリア > 『Unter der Linde
an der Heide
wo unser beider Bett war
da könnt ihr schön
gebrochen finden
Blumen und Gras
Vor dem Walde in einem Tal
tandaradei
sang die Nachtigall lieblich~♪』

懸命に、愛の歌を歌う
その歌は、ケルベロスに届くのか……?
(*尚、1d6 2以下で失敗である)
[1d6→4=4]
アリストロメリア > 彼女の歌声に、どうやらケルベロスは聞き惚れて大人しくなったようだ
ほっとしながら、彼らの好物である甘い物――……
本来は蜜と小麦で練ったものだろうが、手持ちのお菓子はスコーンだ
蜜は無いが、小麦の菓子としてはとても美味しい

「良い子ですわね……一人一個ずつあげましてよ」

と、言いながら鞄の中からスコーンを取り出して、一匹ずつ頭を撫でながら
その口へと一つづつ食べさせてあげる

美味しそうに食べる彼らが可愛らしくて、頭を撫でてやり
少しばかり戯れてから次の部屋へと向かうことにした

アリストロメリア > どうやら、最後の部屋へと辿りついたらしい
周囲を見渡すが、もう何もトラップもなさそうだ

「この部屋が最後ですわね……あ!あれが例の持って来いと言われたボールですわね?」
[1d7→5=5]
アリストロメリア > 奥の部屋には、5つの星の描かれている球があった
其れを手にすれば、微笑んで

「試験はお終いですわね……そして、とても楽しかったですわ
……ふう、それにしてもお腹すきましたわねぇ……」

全ての試験をパスし終わったと知れば、ホッとして
そして、愉しくも短い冒険を終えて少しばかりお腹が空いたのか
持ってきていたスコーンの残りと、クロックムッシュのホットサンドを食べて
旬であり最高級品のアッサムのセカンドフラッシュの紅茶を魔法瓶から出して
ゆっくりとささやかな食事を味わい――……彼女の冒険の幕は閉じられた

ご案内:「考古学試験」からアリストロメリアさんが去りました。<補足:乱入不可>
ご案内:「考古学試験」に詩想八宮さんが現れました。<補足:15歳/女/172cm/黒色長髪ポニーテール髪、赤瞳、色白/着崩した学園制服(男子用)、革靴/リミット:18:00前後>
ご案内:「考古学試験」に詩想 八夜衣さんが現れました。<補足:PCNo:199/人間味のない生徒会幹部。>
詩想八宮 > (定期テストも後半戦――数々の生徒が挑んできた考古学試験に乗り込む生徒――と言うか姉妹が二人。
プリントで考古学試験会場であることを確認すると、ちら、と姉を見てから遺跡内へと足を踏み入れた。
付いてくるのを疑いもしない足取り)

――まあ、PTで踏破するのは可ってあるけどさー……
(不満たらたら、と言った風に姉をまたちらっと見る。
まあ、生まれた時からの付き合いの姉なら、そこまで嫌がっていないことには気づくだろう。
ただ、姉と試験まで一緒ってどうなんだろう、と思っているだけで。
因みに授業は真面目に受けているから、緊張はあまりない様子である)

詩想 八夜衣 > (いつも通りの和装姿に、るんるん、と進む足取り。それは、楽しそうとしか形容しようがない。
無論彼女の思った通りに小走り気味に遺跡内に踏み入った妹の横に駆け寄るわけで。)

…あら。
(とん、と足を止めて横に向き直る。むぅ、とその不満そうな表情に向けた、己のしかめっ面は、そんな妹の思考を知ってのものか、知らずのものか。だけれど、何だかやっぱりその表情でさえ楽しそうだが。)

いけませんでした?ほら、お姉ちゃんみたいなか弱い乙女はですね。
やっぱり、八宮みたいな頼りになる子に守ってもらわないと…困るんです。
別に一緒に御風呂に入るわけでもないでしょう?ね?
(やっぱり、PTに誘ったのは順当に考えなくともこの姉の方に違いない。であるからして、何だかんだで来てくれたことは嬉しいことにも違いなく。
口ではこう言っても、良かった良かったと思うばかり、からかい半分に言葉を進めながら、何処か浮ついたゆるりとした足取りをまた始めた。いざ、遺跡に。)

と、そうでした。あれですよ八宮。部屋に進む前に、「通信記録素子」付けないとかいけないらしいですよ。
それで、

―――なんです?それ。
(こてん、とここで首を傾げるのだった。頼り姉ぇ。)

詩想八宮 > (と言うか、遺跡の試験なのに和服とかやる気あんの? 大丈夫か? と不安になる妹。
横に姉が来れば、自然と歩幅は狭くなる。
既に癖みたいなものだ)

いけないっていうかな?
流石に試験姉妹で一緒って仲良しすぎね?
体力は確かに姉貴よりあるけどさー……。
……まあ、二人で入るには狭いしな
(私達そこまで仲良しだっけ?
そんな雰囲気を漂わせてみたい。
まあ守ってくれと言われれば守ることは吝かではないが。
――風呂に関してはそんな一言。
でも広くてもきっと一緒には入らない)

ああ、そうだった、忘れてたよ。
――――忘れてた私が言うのものなんだけど、ちゃんと試験概要は見ような
(と、呆れた顔で突っ込むと、少し戻ってスルーされてた受付のお姉さんに二人分の名前や必要事項を告げると、『通信記録素子』を二つ受け取って戻ってくる。
一つを姉に差し出して。
自分はブレザーのポケットに付けて)

ほら、つけたら奥に進むぞ
(と、言って姉を待った。置いていくつもりはないらしい)

詩想 八夜衣 > …八宮。一応戦闘服みたいなものです。はい。
(この辺で彼女が横目で己に向けているだろう視線に対して、したり顔にて言及しておく。和装に身を包む、自身のゆるりとした足取り。その速さは、妹のそれに比べれば大凡早いといえるものではなく。であれば、同じくらいのスピードで、横に並んだままに歩くことが出来る。先の如く駆けることも必要にはならず、楽でありがたい。)

…はぁ、とってもとっても仲良しでしょう…?違います?
(割と不安そうな表情を取り繕って向けてみる。といっても、仲良しだと勝手に思ってるし、多分彼女の方もそれを否定しないとは分かっているので、やっぱり冗談半分だけれど。)

ま、まぁ…その。私は少々運動が苦手ですので…えぇ、えぇ…。
…そうですね、ま、この後一緒に銭湯にでも行きましょうか。汗もかくでしょうし。
(それは、冗談か、はたまた本気なのか。飄々と連ねる言葉の真意は、互いに見える蝶の如く…誰にもつかめない。多分断られるだろうし、断られるなら大人しく引き下がるには違いない程度の冗談だろうが。)

…あ、そうでしたか。
はい、ごめんなさい。…ありがとうございます。…さてこれどうしましょう。
(遺跡の入り口で一人棒立ちのまま、妹に素子の件を任せて、暫しの待機。受付のお姉さんも苦笑いしているだろうか。なんて考えつつ、革靴をこちらに向け早くも戻ってきた妹から差し出されたそれを受け取って、小さく頭を下げるばかり。)

(さて、どこに付けようか、なんて考えた挙句、腕時計チックに付けるのだった。)

はい、この先行ったら転移ですね。さて、ワクワクします。最初はどうなることでしょう。
あ、もう行きますか?
(一拍置いて、そんな返事を返した。)

詩想八宮 > まあ、着慣れているのは認める
(大抵の場合、この姉は和服姿である。
自分では着こなすことの出来ない服であるが、彼女なら多分その気に慣れは全力で走れるのかもしれない。
――ただ、全力で走る姉を見たことがあったかどうか。
ゆったりとした足取えりで歩いていた、が)

さぁな?
(返したのはたった一言。
基本的に素直ではなくて斜に構えた言動を好むのは姉の知るところかもしれない。
まあ、否定はしなかった)

運動が苦手ならペーパーってのもあっただろ。
……………。銭湯で着付けする学生なんかいないさね
(確か筆記試験もあったはずだと、そんなことを思い返しながら。
いや、単純に、姉は自分と一緒に居たかったのだと思うのは思い上がりだろうか。
銭湯に関しては衣装の関係で行きたくないと告げて)

(お姉さんの苦笑は頂いたが、無事に試験支度は整った。
姉が装置をつけるのを確認し)

行こうぜ、さくっと終わらせたいしな。
ワクワクな。
まあなんて言うかガキの頃思い出すっていうか――
(と、言いつつ先を行く。姉と歩調はあっているだろうから、別れることはないだろう)
[1d15→8=8]
詩想八宮 > 8.
ああ、なんということでしょう!この部屋には三つ首の番犬が鎖に繋がれている!幸い彼は寝ているようだ。そっと忍び足で抜けてしまうのが良いだろう。ただし寝起きが悪いので起こしてしまうと大変だぞ。
(※この番犬は特殊な訓練を積んでいるので生徒を殺したりは絶対にしません。ちょっと気絶させたりするぐらいだよ!
 あと絶対にわんちゃんは気絶させるぐらいに手加減してあげてね!)

詩想 八夜衣 > でしょう。ですから、この服でこそ、気合が入るというものです。
(そんな事を言いながらも、やっぱり、ゆったりゆったりと。そうして、言葉を返しながら。)

…そこは素直に肯定して欲しかったですが。やっぱり素直じゃないですねー、八宮は。
(だからといって、勝手にそうだと肯定する姉も姉なのだが。)

ペーパー…ああ、ですが、こうやって姉妹水入らずというのも悪くないでしょう?ね?
…んん、そう。だめなのですね。分かりました、では次は違う服でも着てきましょうか。
さて、何かありましたっけね。ここ最近和服ばかりでして。
(やっぱり、一緒に行きたかったみたいで。それを否定する事も隠すこともしない、今更ながらのシスコンは…正直、年頃の彼女には煩わしいかもしれないが。)

えぇ、あの頃は若かったものです…。ああ、あの頃お姉ちゃん大好きって言ってくれた八宮は何処へ…っ!
いえ、今の八宮も良いと言えば良いのですがもっと素直になってくれても…っ!
さて、転移ですね―――っ。
(言いたい事だけ言いまくって、部屋を転移した。それが彼女に聞こえているかは別として。)


(間抜けな面を下げて、部屋の三カ所で物騒な犬っころが寝ているのが見える。飼い犬らしい。
気性が荒そうで、寝息がうるさい。多分起こしたらただじゃすまなさそうだなー…と、そそくさ転移したばかりだろう妹に身を寄せつつ…。)

―――「ああ、なんということでしょう!」じゃありませんよ…!
アルスマグナ先生何やってくれてるんですか…!
2VS3は卑怯ですね。これは許せません…。それでは、ここは御達しの通り忍び足で行きましょう。
えぇ、いつも通りゆったりと足を運べばいいのです。
…あ、お先にどうぞ。
(寄ったまま、ずいずいと迫りながら超小声で、囁く様な声を出しながら起こさない様に全力で懸念する姉。一通り喋り終えればそそくさゆったりとその身を引いて、どうぞ、と部屋の出口の方に、扇を握った手を向ける。だけれども、何かこれも冗談半分というか、楽しんでる様相が伺えるだろう。)

詩想八宮 > 常に勝負服っだって言うのは一応理解してるぜ?
(とか何とか。自分みたいに適当に制服着まわしているのとはわけが違うのだろう)

勝手に一方的に、仲良くしてるの間違えだからな?
(と、彼女の肯定を打ち砕くべく言葉を紡ぐ。
この程度では本当にめげたりはしないだろう、ほぼ毎日のように繰り返しているやりとりだ。
――要するに毎日一緒にいる程度には仲良しなのである、実際は)

や、ラクな方選べよ、姉貴頭だけはいいんだからな。私は身体動かすのも嫌いじゃねーけどさ……。
まあ、それなら考えてやんよ
(無駄に偉そうな上から目線。
そう思えば最近姉が洋服を着ているのを見たことがない。
女子制服すら)

あーあーあーあーああーあーあそんな過去は抹消済みだ!
(小さいころのことを言われれば少し顔を赤くしてそんな事を言う。
まあ、これだけ自分をかわいがってくれる姉だ、小さい頃は完全にお姉ちゃんっ子だった。

そんなこんなで転移する。
見えたのは――ケルベロス?)
や、身体はひとつだから多分1VS2だろ。
つーかこれは起こさなけりゃいいだけだからラクだな。

……だなそっと進むぞ。つーか起きた時フォローできないから先にいけ先に
(お先にどうぞ、と言われれば冗談にマジレスする妹。
いざとなれば抱えながら走り抜ける所存らしい。
ここまで来たらテストは一蓮托生なのだ。
おいて行ったり何なりはする気はない。
楽しんでいる姉だが、こちらはテストである以上――序に、自分よりこういうことが苦手そうな姉がいる以上、本気で挑まないとしくじる可能性がある)

詩想 八夜衣 > 勝負服…えぇ、…そうでしたらいいのです。
…といっても、ファッションみたいなものなのですが。和人としての心得もありませんし。

もう、やっぱり素直じゃないですねっ。
(背伸びして、全く気にもしていない様相で、背伸びしてちょんちょん、と頬をつつくのだった。多少拒まれるだろうが、強く拒まれないだろう事も知っているので、ついついちょっかいを。)

いやいや…ま、ペーパーなら問答無用で満点でしょうけど。楽しくないでしょうそれ。
…ほう。
(にやりと、口角を吊り上げる。なにか企んでいる…もとい、妹との風呂入りを企んでいるわけだが、服一つで考えてくれるとは中々。「考えるだけな」とか言われそうな気もするけれど、一応何か着て来ようか。…多分、この姉制服さえ持ってない。)

…えー、それは寂しいですー。お姉ちゃん大好きって言って下さいー。やーつーきー。
(袖をくいくい引っ張りながら、たったいま抹消されたばかりの過去の事を再生成しつつ駄々をこねる。これでは、身長も相俟ってどっちが姉か分からない。)

そうですね、いえ。あれ3つですよ。
だってだって、絶対あれ連携プレイとか上手そうですもん。
ああはい、わかりました。「ここは俺に任せて先に行け!」ってやつですねっ。

…行ってきます。
(そーっと、そーっと…本人にそう言う自覚があるのかは分からないが、真面目さを感じさせられた妹の答えや表情に、いつもながらの大人しい足取りで、そこを進む。間もなく、ケルベロスっぽい犬の前に差し掛かり、横目で数秒眺める「うわぁ…。」とか、確かに彼女が本気になったのも頷けるなぁ、と声を漏らせば、再度前に前にと進んでいく。こういう時に限って、和人お得意のおてんばが発動しそうなものだが…案外、最後まで無事にいけた。わざわざ魔術を使うまでもなく、平穏無事。)

…しかし、これだけで終わってしまって良いのか…。
ああでも、八宮は本気っぽいですしー…おふざけもダメですよね…。
う、ううん…。
あ、はい…いけましたよー…。
(おずおず、とブイサインを向ければ手招きをするのだった。いつものテンションでいけば元気に「いけましたよー!!」と大きな声で呼びかけるのだが、それをすると台無しにすることくらい、分かるもので。一応試験であるが故、真面目にしなければならないと思いつつ。)

詩想八宮 > (服装についてはまあ、姉貴いつも和服だよな、とは思っている。
ファッションとして愛してるのは知っているが、着こなしているのだからそれはそれでいいのではないだろうか。
と、勝手に思っている――と言うか、そこまで真剣に考えてはいない。
衣服なんて、好きなモノを着ればいいのだ、自分だってそうしている。

因みに、洋服を着るのであれば、銭湯ぐらいは本当につき合うつもりである。
公共の場で変なこともしないだろうし、和装と比べて着るための場所も取らないので、まあ、問題あるまいと)

っち、そんなに聞きたけりゃあ過去にもどれ! タイムスリップの異能でも覚えろゴラァ!!
(なんか切れた)

(とは言え、大人しく姉が先に行くのであれば、自分も足音を殺して付いて行くのである。数秒眺めてる所を眺めつつ早く行け、と囁いたかもしれず。
最後まで行ければ、安堵に息を吐き出した。
知識も何も不要な部屋であったのは幸いというか、物足りないというか)

本気も何も、姉貴に怪我させるわけには行かないさね。
嫁入り前の娘なんからな
(手招きされればよっと、と軽く言いながらそちらに抜ける。
おふざけはダメ、と理解してくれたようなので笑みを浮かべながら
さて、さくさくと進もうと、扉を開ける。
さて、次はどんな試練か)
[1d15→5=5]
詩想八宮 > 5.
うわー床一面に麻痺蛇の群れが這いまわっているぞ!この蛇に噛まれると致死性は全くないものの数時間体が痺れて動けないはずだ。出口まではこの蛇たちをどうにかしなければ渡れそうにない。数は多いが異能で蹴散らしたり、あるいは壁走りとかしてみるといいんじゃないかな?!

詩想 八夜衣 > それじゃ、銭湯はまた今度ですね。
(なんて言って話題を切りつつ…。)

一応時間操作の魔法は使えますよ。異能じゃないですが。っていうかそんな大声だして―――大丈夫でしたか。
(少々ビックリしつつ、これまた驚きのカミングアウトをするのだった。)

(して、最初こそ心配そうな表情で彼女の足取りを眺めた物の、囁きを聞いたり、そもそもこういうのが得意だという事も知っているので、暫しもしないうちにすぐに安心した表情になって。それから、扉の前に。)
ふふ、嫁入り前、ですか。
はてさて…心配してくれてお姉ちゃん嬉しいです♪
さて…次ですね。
(そうして、扉をくぐる。その先には―――。)

…「うわー」じゃないでしょう。「壁走り」とか。アルスマグナ先生やっぱりあの人何とかしてやりましょう。
あの人が作る来期のペーパーテスト全部白紙に差し変えましょうか。これ初級じゃないでしょ…。
あ、でも死なない事を考慮してくれているのはいいと思いますよ、…でも、女の子に見せる光景じゃありませんよ。そういう意味ではある意味上級…。
(真っ黒な思考を馳せていますが、ちゃんと先生には聞こえてます。知った上で言っているのは最早傲岸不遜という他ない。生徒会幹部、侮りがたし。うわー、と文と同じく顔を顰めて…。)

…ええっと、どうしましょう。
風の魔法とか使ったら…ああでも、怒らせると怖いんでしょうか、蛇って。
(困った顔でまたと棒立ち。)

詩想八宮 > きーこーえーなーいー!!
(何やら恐ろしい言葉が聞こえた気がしたので、聞こえないふりをした。
ふりになっていないとか言わないでほしい)

(まあ、無事に突破する。
それから扉の前に立った嬉しそうな姉にふん、と鼻を鳴らしつつ。
完全に照れ隠しであった)

………うわぁ……
(蛇は特に苦手でも嫌いでもないが、ここまで居ると流石に気味が悪い。
うんざりとした声を思わず上げながら)
姉貴、全部聞こえるからな、それ。
点数引かれるぞ
(とかなんとか解りきったことを言いながら、でもまあ、自分も大体は同意である)

俺だと全部焼きつくすか串刺しとかになるしな、風でばーっと道開けて走りぬくのが妥当じゃね?
怒らせても部屋抜けちまえば関係ねーよ
(流石に試験用の動物を殺すのは不味いだろう。
なのでここは姉に頼むことにする。
軽く姉の手を握ろうとするのは、道が出来ればその手を引いて即座に駆けるためだ)

詩想 八夜衣 > ふふふふ…聞こえてます、ね?
(半分無理矢理のひと押しかもしれないが、しつこいのは御愛嬌。微笑ましくも、そんな言葉を続けて。きっと、そっぽでも向いてるだろう妹の鼻を鳴らすそぶりをみても尚の事くすくすと、口元を抑えながら笑みを漏らすばかり。)

…フッフッフ、生徒会幹部の権限でさせません。
それに小テスト毎度満点で点数引かれてもものともしませんからっ。
(滅茶苦茶不遜である。横暴も良い所だろうが、権力の上にあぐらをかいている悪い姉の図なのかもしれない。)

…はぁ、それもそうですねー…。
んー…と、直進できるコースで行きましょう。最短距離最短距離。
…ここをこうして…っ…と。分かりました、ぶっ飛ばしてしまいましょうか。
いえ、後の人の為に焼いてしまっても構わないのですが。
強引にゴリ押しな感じで。足元見ちゃいけませんよ。
…やぁっ!
(ばさりと、小さく扇を煽いで、魔術により追い風を立てる。扉から扉まで、吹き抜ける風、揺れる各々。それと、ついでとばかりに吹き飛ばされる毒蛇。仰々しい音を轟々と立てながら、一本の追い風の道を作り上げた。…何匹か、風で壁面に打ち付けられているが、それは…気にしないでおこう。握られた手に一瞥をやれば、「えぇ。」と頷いて…それから、倒れんばかりに真っ直ぐと、共に扉に直行し、旋風の如く、駆ける。)

詩想八宮 > (耳を塞いで聞こえないアピール。
ご想像通りそっぽも向いているので、まあ、ある意味姉の思うツボ、なのかもしれない)

そんな権限生徒会幹部にあったっけか?
……つーか姉貴こえええ。毎回満点とか
(疑問を覚える妹であったが、まあ、この姉ならやりかねない気もする。
毎回満点には少々戦慄する。自分だって、好成績であるが毎回はムリだ)

や、先生にそれこそ減点されるだろう。
つーか姉貴のそう言う魔法っていつも思うけど応用聞いて便利だよなー……。
了解、おもいっきり突っ走るから、覚悟しろよ?
(轟! と風が吹き荒れる。
お互いに髪の毛を風に巻き上げられながら姉の手を引いて真っ直ぐに扉へと走り抜けた。べちべちと後ろで壁に蛇が叩きつけられる嫌な音もするが気にするまい。

姉の手を引いて、扉の前へと到着するとバン!! と勢い良く入った。
さて、この部屋は――)
[1d15→13=13]
詩想八宮 > 13.
古代人だって今の我々よりも進んだ文明を持っていたものもいる。ここは黒く平たい大きな長方形の石板がいくつも並ぶ部屋だ。
これは彼らの残した情報装置らしい。どうやって情報を引き出すかは確か授業の中盤で教えたはずだぞ。電子的なハッキングなんかも有効だ。
うまく接触できたなら、次の部屋イベントを付与された知識で自動成功する事ができそうだ。

詩想 八夜衣 > 無いなら作ればいいじゃない♪
ふふふ、…造作もありません。あ、ちなみにカンニングじゃないですよ。
魔術でも異能でもなく私の脳みそが物を言います。
(とんとん、と頭を指差し突きながら、物凄く得意気にアピール。これが、この姉から人間味をなくす一つの要因なのかもしれない。)

…はぁ、そうですね、…一応実験動物らしいですし…。
ちょ、ちょっ…やつ…っ。
(思った以上に早い。普通に走っても早いだろう妹が、追い風で駆けるそれは、ものすごいスピードであるとしか言いようがない。文句も言ってられないが、必死で妹の手を握る。やたら掴む力が強いのは言うまでもない。おふざけを楽しむつもりが凄く真面目である。)

…さて、これですが。
ハッキング?は出来ませんが。…ええと。多分メモリーカードみたいなものでしたね。
これを、こうして…、えぇ。多分これであってるんじゃないかな…?
(こういう覚える系なのは得意分野である。任せろと言わんばかりに黒の石版にあっちこっち立ち回る。これか、これか、こっちか、と歩き回った挙句、ん。と頷けば答えは出たらしい。ハッキングは専門外だが、黒い石板の一端から、魔術で無理矢理情報をせり出した様だ。少々強引だった。)

…ふむ、行きましょうか。次は、楽ですよ。一回休み。
(そうして、次の部屋は自動で成功することになるだろうか。であれば―――。)

詩想八宮 > 作るなよ!! 教師の顔立てようぜそこは!?
っち、姉貴頭だけは優秀だからな……
(生徒会幹部だけあって、頭はいい。本当に頭はいいのだ。
――他のいろいろが残念な気がしないでもないが)

(――答える声はない。
ただひたすら、その手を握り返して駆ける、駈ける、翔ける。
案外姉の身体など少しばかり浮いているのではないかという早さではあった。
実際姉が蛇に噛まれたりしたら、何だかんだで落ち込むのは自分なのだ。
その程度には、大切な姉)

(次に入った部屋は、まさしく姉好みというか、得意そうな部屋である。
まあ、それなら彼女に任せるのがいいだろうと。
自分も出来なくはないが、姉には劣る)
――こういうのは姉貴得意だもんなぁ……。
(と、姉がちまちまと動き廻るのを眺めつつ、自分はぼうっと立っていた。
考えてみれば、自分はこの遺跡で何もしていないのではないか、そんな気さえしてくる)

おう。それはありがたいよな、マジで
(と、言って歩みを進めて――)

詩想八宮 > 最後の部屋
最後の部屋にはガチャガチャに似た機械が置かれており、初めにつけた記録素子をコイン代わりに入れてがちゃがちゃすると成功の証明書であるボールが出てくる。
複数名いる場合は全員分入れようね。1d7を振って出た数字の星がボールに描かれているぞ。やったね!

詩想 八夜衣 > …くぅ。仕方ありません。ここは大事な大事な妹に免じて勝利を譲りましょうアルスマグナ先生。
ふふん、…だけって何ですかだけって。さっきから酷くないですか。
(ぼやくように、けれど気を悪くする様子はやっぱり一切ないのがこの姉なのだが。)

…えぇ、得意得意、ですね。
さて、これにて一件落着、ですか。…どれどれ。
ああ、考えられてますね、最後に記録素子と引き換えに、な感じですか。
分かりました。それでは、いれましょうか。では入れますよ。入れますからね?
(何だか焦らしながら自身の腕につけたのも取って、ガチャガチャっぽい機械を回すのだった。シェンロンとかでも呼びそうなボールが出てくる。)

はい、では八宮…次どうぞ。
[1d7→4=4]
詩想八宮 > つーか姉貴はナニと一体戦ってるだよ……。
ん? 姉に対する妹なんていつだってこんな感じだろう?
(と、いけしゃあしゃあと言ってのけた)

ああ、ここが最後の部屋か
ガチャガチャにこれ入れるのか。
――つーか、さっさと入れろ、止めねーから
(と、冷たい言葉で言いつつ、出てきたボールを見た。
星4つ。
もしこの試験をクリアした者達で全てのボールを集めたら……。
ごくり)

じゃあ、次は私な
(と、自分も記録素子を入れてくるりとハンドルを回した)
[1d7→6=6]
詩想八宮 > ふ。
(星の数が多くて勝ち誇った笑みを浮かべる。
星の数が多いからといって何かがあるわけでもないのだが)

――さて、終わったし行こうぜ。
夕飯どこで喰おうか
(ポケットにボールをねじ込みつつそんな話。
夕飯は一緒に食べようと言いながら、試験会場を後にするだろう)

詩想 八夜衣 > え?そりゃ…アルスマグナ先生ですよ。
(本人不在である。)
もっともっとお姉ちゃんお姉ちゃんっていいますもん!
そんな男っぽくないですもん!謝って下さいっ、全国の妹に萌える姉に謝って下さいっ。

―――負けました。
(手に握ったボールは…姉より優れた妹などいないこともないのか。)

えぇ、行きましょうか。…そうですね、夕飯時ですし、混雑しているでしょう。
ですから、ここは穏便にテイクアウトですませましょうか。
あ、でも穴場のお寿司屋に寄るのも良いですね。さてはて…。
(同じく、最初と同じように駆け寄りながら、その場を後にした。)

ご案内:「考古学試験」から詩想 八夜衣さんが去りました。<補足:PCNo:199/人間味のない生徒会幹部。>
ご案内:「考古学試験」から詩想八宮さんが去りました。<補足:15歳/女/172cm/黒色長髪ポニーテール髪、赤瞳、色白/着崩した学園制服(男子用)、革靴/リミット:18:00前後>
ご案内:「◇野外試験会場1(期間限定)」に光ヶ丘睦美さんが現れました。<補足:頼られたいポニーテール少女。>
ご案内:「◇野外試験会場1(期間限定)」から光ヶ丘睦美さんが去りました。<補足:頼られたいポニーテール少女。>
ご案内:「元素魔術実技試験場」に光ヶ丘睦美さんが現れました。<補足:頼られたいポニーテール少女。>
光ヶ丘睦美 > 実習区に来たのは本当に久しぶり。
実技科目は専門性の高いものも多くて、私が手伝えないことの方が多いから。

そういうわけで、こうして自分自身のためだけに試験を受けるのは試験期間の中でも後回し、ということに、なってしまうわけで――

「……よし。元素魔術実技試験を、おねがいします。」
端末に触れて、項目を呼び出すために命令を…あんまり得意じゃないのでお願いをした。
メニューが立ち上がるまで、ほんの少しのプログレスバーが表示されて、私は端末から視線を外した。

ひろーい試験場の向こうには少し丘のように高くなっているところが見える。的がその前に出現するんだろうな、というのは私にも分かった。
的から逸れた魔球がどんどん刺さってきていたのか、丘は結構穴だらけ。
その穴の縁もこげたり、凍ったり、大きい物から小さいものまで。
いろんな人が此処にきて、試験を受けたんだ。

『検査を開始します、まず魔力を集中させてください』
端末から反応があって、私は端末を振り返る。
さあ、試験を受けよう。…こうして学校に来る前、魔法使いってどんなものかって言われた時に思い描いた、とてもシンプルな魔術。
それを自分はどのくらい使えるのか、試してみよう。
息を吸って、吐いて。私の魔力――自分の中の気の流れに意識を集中した。

光ヶ丘睦美 > 端末に触れた指先をいちばん前にした、自分の中の流れをイメージする。
指先が川の支流の始まりで、そこから私の体の中を気が流れて巡り、
からだの中を残さず通ってからまた、支流が川を分けるようなイメージ。

十分に流れを増して私の中に渦巻いたそれで、
今度は端末という支流に向けて流しこんで、そっちの川の流れも自分に帰らせるように…

『……判定が終わりました』
端末の声を聞きながら、流し込んでいた気が自分に巡って返ってくるのを感じる。
ううん、これは支流から吸い上げているような……
嫌なイメージになる前に、目を開いて深呼吸をした。
端末に触れたグローブの中で、少し汗をかいてる。

【魔力の強さ-3/魔力の正確さ+1/魔力の容量+3】
「え、えぇ…ぜ、全然、点数取れてないんだけど……」
発が弱い、とはこっちに来てからの講義でも言われたことがあるけど…
まさかここまでとは。

光ヶ丘睦美 > 『魔力測定を終了します、次は単体射撃試験です』
端末からのアナウンスとともに、カラン、と音を立てて丘の手前に水晶で出来た的が出来上がる。
日差しを浴びて、キラキラときらめくその的に私は魔球を打ち込まなければいけない。

……なにとはなしに、草の上に伏せてよく言う射撃姿勢を取ってみたけど、息苦しかったのですぐに止める。
指先のブレとか、そういうことを言う前に飛んで行く魔術の軌道を変えられるようになったほうが良さそうだし。

パンパン、とセーラー服を叩いて草を散らしてから、改めて的に向き合う。
あとは、習ったとおりにやってみるしかない。

光ヶ丘睦美 > [1d6→2=2]
光ヶ丘睦美 > 両手を広げて、くるりと回る。
私の両手が、黒と銀の残像を残して円を描く。

体の中と体の外はつながってないわけじゃない。
呼吸が一番大きな証明で、外の気を取り込み、内の気を吐き出している。
こうして真昼のひなたにいれば、汗と体温がいつのまにか自分と周囲の境目をあいまいにしてしまう。

だから、体の周りには球の形で、私と私でない世界の境目が存在する。
それをなぞるようにして、もう一度回る。黒の残像が外の円を、銀の残像が内の円を描いて、私と世界をつなげてくれる。

両手を広げて円から、私を直径にした球を作り上げる。
両手を縮めれば球も縮む。両手を広げればもっと球は広がる。
これが私と世界との接点。私が世界に働きかけるかたちのオリジナル。

目の前に縮めた球を、両手で上下から抱え込むようにして…
広げながら、前へ掌で押し出していく。
黒と銀の色をした球が的へ届くように、いつも私が話しかけたり、呼びかけたりするのと同じくらい、自然に働きかける。

押し出された球は形もはっきりしていて、大きさも両手で一抱えくらい。
押し出した方向も正確で、言うことはない、はずだったんだけど…

広い試験場を飛んで行くうちに、どんどん小さくなっていって、的に当たる頃には手のひらくらいになってしまっていた。
確かに水晶の中心に当たったはずなんだけど、ここからは銀色が少し増えたかな?太陽の反射かな?という感じにしか見えない。

光ヶ丘睦美 > [1d6→6=6]
光ヶ丘睦美 > 「うぅ、なんでぇ…?」
スカートのポケットから出したハンカチで汗を拭って、じーっと水晶を見る。
ホントは、上級生用の設定があって、何か間違えてそっちの水晶が出てきてしまっている、とか。
「でも、飛んでいってる最中に小さくなったのは関係ないよね…」
喉が渇いて、何か飲みたくなる。
バッグは後ろのほうに邪魔にならないようにおいてあるけど、今飲むのはなんだかちょっと違う気がした。

いつもの私のその通りのやり方のはずなのに、
私が思い描く私よりもなんだかずっと、小さくて自信なさげに消えていった。
…まるで誰かに話しかけるのを恥ずかしくてやめてしまったみたいに。
「いつもの…いつもの?」

普段の私があんなに遠くの相手に走って行く時は…
そう、頼まれ事が有るとき。
だから私が向かっていくんじゃなくて、
相手の来てほしい気持ちに乗って、私のからだが走っていく。

「そっか、思い出してきたかも」
くるりと円を描いて球を得る。
黒銀の球を掌で押し出すんじゃなくて…指先で触れて、少しつつく。
あそこに、待っている子が居るよ、って。

ふるりと震えた球は徐々に徐々に加速しながら、試験場の奥、水晶めがけて大きさを大きくしながら飛んで行く。
大きく……水晶を飲み込むほどに大きくなって。
「だって……あの水晶は、課題用の的なんだし」
当てられるのが一番の望み、だと思う。

導かれるようにして、狙い過たずに黒銀の球は水晶に触れ…
キィン、と音を立てて水晶は割れて砕けた。

光ヶ丘睦美 > [1d6→1=1]
光ヶ丘睦美 > ……ふっと気づく。あの水晶、割れちゃった場合はどうするんだろう。
「あ、えっと、ええー……と?」
草の上に、さっきまでとは違って…銀色に染まった水晶の破片が散らばってるのが見える。

あれに当てれば、まだ試験は続けられるんじゃなかろうか。
今度は体全体じゃなくて、指先で円を描いて、球を得る。
小さな球に祈りを込めるようにして、
「お願い…!」
指先でつつくけど、くるくるくると回って消えてしまった。

それは確かに、あんな状態になった標的から、当たって欲しいなんてお願いはちょっと感じ取れないけど…

何とかならないかな、と思ってきょろきょろと探すと、
端末の大きく表示された『第三射 終了』
の文字の右下に『やり直し』というボタンが見えた。

「事前に説明されてたとおり、結果が悪い時は…やり直していいんですよね、先生…?」
ぴと、とボタンに触れると懐かしの音。
キィンと音を立てて、水晶の的がもう一度形成されるのが見えた。

光ヶ丘睦美 > [1d6→5=5]
光ヶ丘睦美 > 今度出てきた的は気合十分。いかにも『魔球よ、来い!』って感じが満ち溢れている。
これに答えるべく、私もくるりと円を描いて、球を得る。

「さ、それじゃあ……当たりに行こっか」
指先で黒銀の球をつつくと、再び球は水晶に向けて加速していき、
これを再び割って砕いた。
直前で割れた破片に迷っていたせいか、2射目よりはちょっと低めの判定が端末に表示されてるけど…そこは、まあ、しょうがないということで。

光ヶ丘睦美 > 『単体射撃試験を終了します、次は連続射撃試験です』
アナウンスが終わると、今度は水晶が三つ、丘の前に浮いて並んだ。

それぞれ三つの願い事。
……でもそれぐらいなら、私にとってはいつものことだ。

光ヶ丘睦美 > [3d6→2+4+6=12]
光ヶ丘睦美 > くるりと円を描いて、球を得る。
立ち止まらずにステップを踏んで、2つ目の水晶の正面へ。
もう一度くるりと、今度は足を少し上げて、バレエのフェッテみたいに脚で円を描いて球を得る。
回した足を軸足にして、もう一つステップ。
最後は飛び上がりながら、両手と足が2つの円を描いてはじめから球に近い形をつくり、大きな球とする。

着地して振り向くと、三つの黒銀の球が今か今かと走りだすのを待っている。
それでこそ私。それが私のやり方だ。
「よし、それじゃお願いを叶えよう!」
私が手を振った先へ、三つの球が飛んで行く。
それぞれが叶える相手へ向かって。

「ホントは同時に叶えるなんて、そんなに出来ないけどね」
やったことがないわけじゃないんだけど。特に今みたいに忙しい時期は。

光ヶ丘睦美 > [3d6→1+2+2=5]
光ヶ丘睦美 > さっきの単体射撃試験の反省を活かした私は、
慌てず騒がず、標的を再生成してから再び丘に向き合う。

三つの水晶は三つの願い事。
さっきのやりかたは、三つのお願いに対応してそれぞれに奔走する私のイメージ。

じゃあ逆に。…三つとも同じ手順で叶えられる場合は?
アンパンとコーラと焼きそばパンを買ってきてと頼まれた場合に、
それぞれ別のお店に行ったりしないように、ひとまとめにして撃ちぬいたほうが、うまくいくのでは…?

これは連続射撃試験なので、一度水晶に反応した球は二度は反応できない、と思う。
つまり三つの球をまとめて、同じ射線で…
こう、横並びの水晶をきれいに撃ち抜いていくようなルートを通ればいい、と思う。

「円を描いて、球を得る…」
右手を、手のひらを下にして円を描く。
左足を、つま先まで伸ばすようにして地面から少し離して、円を描く。
ポニーテールが、ゆるりと遠心力に引かれるようにして、円を描く。
得られた球は、それぞれ少しずつ重なった形で私の手の中に。

「さ、それじゃ買い出しに…行ってきてっ」
指先で水晶を示すと、黒銀の球が徐々に徐々に加速して行き、段々と大きくなり、
それに耐えられないかのように三つの球の輪郭がぶれていく。
「あ、あれ?」
そして、水晶の手前まで来たところでついに喧嘩別れ。
グループは解散となり、2つははるかに空へ行ってしまって、一つだけがお情けのように水晶の端っこに当たって。

起こってしまったことをじっくりと考える。
つまりあれは、前に有ったことだけど…
コーラとコーヒーとお茶を買って来てと頼まれた時、
それぞれが本当は別々の自販機でしか変えないものを望んでいるのが見えてしまった時のような。
『むっちゃん、あたしコーラって言ったらダイドーしか受け付けないんだよぉ…』
みたいな。

そういう事なのではないかと私は結論付けて、
連続射撃試験の2射目の結果をキャンセルした。
やっぱり相手に合わせて自分を変えていったほうが、どうも上手くいくみたい。