2015/07/01 - 20:48~04:41 のログ
ご案内:「◇元素魔術実技試験」にサリナさんが現れました。<補足:メガネに制服。後ろで結った長い髪。>
サリナ > コゼット先生の授業の元素魔術の実技試験の為、野外試験会場にやってきた。

今、試験に使う端末は他の生徒が使っているので、私はその後ろに並び、終わるのを待つ事にした。
待ってる間に指で地面に文字を書いていく。

サリナ > (火と風、火と光)
よくわからない言葉や文字が入り組んでるように見えて、落書きのように感じるかもしれない。
今回の試験で使う魔球魔術の復習だった。待ち時間を使って少しだけ復習中だ。

自分なりの構成が術式に介入してるので同じ授業を取っている人間にも何かはよくわからないだろう。

サリナ > しばらくすると今しがた目の前の生徒の試験が終了したのか、端末が空いたようだ。

「…よし」
意を決して端末の前に足を運んだ。

サリナ > ■■第一:魔力測定■■

最初はまず専用の端末を使い、自身の魔力を測定する。
元素魔術実技試験の項目呼び出し、説明を読んで次に進める。

ガイドが出ると、私は端末に手を翳し、魔力を集中させた。
すると、通知音と共にすぐに結果が出た。

【+2/+3/+1】

サリナ > 「2と3と1……」

それぞれ数値は、魔力の強さ、魔力の正確さ、魔力の容量を示す。
確か測定の数値で一番高い数字がプラス3だったはずだ。
つまりこの結果はいい方ではないのかと思った…が、
実の所この数値がどこまで信用に足るかはわからない。

私は自分で一から構成した魔術なら十二分に使いこなせる自信があるが、
今回の試験で使う魔術はコゼット先生の授業で習う魔球魔術のみとなっている。

この魔術は習うものとしては基本的なものなので私は授業以外であまり使う事はなく、
試験前に自分なりに術式をいじってちょっと試してみた、程度の練習量だ。

それを鑑みて、測定結果に驕る事なく試験を進めようと決心した。

サリナ > ■■第二:単体射撃試験■■

次の試験は実践、魔球を水晶体に撃って当てる。それを三回繰り返す、というものだった。
属性は問わないという事なので試験前に自分で少し魔球魔術に細工したのも試してみようか。

着弾箇所が属性の色に変化する、との事だが複数の属性が混じっていたらどうなるのだろうか…

端末を操作し、的である水晶体を現出させる。第二試験開始…
私は手の平を水晶体に向けて詠唱を開始した。

サリナ > 第一射 [1d6→2=2]
サリナ > 第一射※やり直し [1d6→1=1]
サリナ > 第二射 [1d6→1=1]
サリナ > 第三射 [1d6→5=5]
サリナ > ■第一射目・第二射目

「……」

小さな、本当に小さな声で詠唱する。傍から見れば口しか動いていないようにも見える。
詠唱を終えると、目の前に赤く、激しく揺らめく魔力の球が発現した。が…

(…安定しない)
複雑な術式を組み込んで、炎と風を合わせたが今一安定しなかった。
球の内側にある炎が弱く、揺らめきが強いのがその証拠と言える。

「…」

再び詠唱して炎の力を強めた。それで持ち直したのか、赤い炎が次第に青くなる。
揺らめきは強いままだったが、それを水晶体に投射した。

しかし、揺らめきながら的に向かう魔球は飛んでいる最中に再び赤の色に戻り、水晶体の真横を掠めた。
水晶体の横を少し赤い色が染めただけで手ごたえはまるでなかった。


第二射目では風の力を強めて放ったが、今度は的に当たる直前で破裂して水晶体を薄く彩っただけだった。

(私、緊張してる…?)
この結果を見て、一先ず第三射目を撃つ前に落ち着かないといけないと思った。

サリナ > ■第三射目

少し目を閉じて夢想した。今の現実はとりあえずどこかへやって、今日の食事の事でも考えた。
なんとなく、雑念を誘い込んでいるような気もするが…自分なりの精神統一である。

(この試験が終わったら…つけ麺、つけ麺でも食べよう)
次の食事を頭の中で定めると、意を決して水晶体を視界に収めた。

「…… …」

…詠唱。そして手の先から現れる魔球。今度は確かな感触があった。

全体的に青く、内側は水色に淡く発光していて、外側の方は透明度が高くてその向こう側が見える。
球体内に収められたそれは少しだけ内部で揺らめいているように見える。

それを投射、的にまっすぐに向かって飛んでいって真ん中に着弾した。
水晶体に当たれば、着弾点が一瞬で燃えるような茜色に変化した。発色発光が激しく、目に眩しく見えた。

よく目を凝らせば水晶体のふちが緑色に薄く彩られているのがわかる。


(…よし)
手ごたえを感じて、内心で躍る。
全体的に見ればあまりよい結果ではなかったが、最後だけいいものができた…か?

サリナ > ■■第三:連続射撃試験■■

最後の試験は3つの水晶体に連続で当てるというものだ。
3発1セットを2回、得点が高い方を持ち点とする。

第二試験はそこまでよい結果とは言えなかったので気を引き締めていこう…

サリナ > 第一射 [3d6→4+5+6=15]
サリナ > 第二射 [3d6→1+3+6=10]
サリナ > ■第一射目・第二射目

連続詠唱にはリズムが必要だ。断続的に詠唱し、同じ魔法、あるいは別の魔法連続で繰り出す。
私は常日頃よくやるのでその点だけを見ればそこまで苦手じゃない事だった。

端末で次の試験項目に進めて三つの的を出した。手のひらを水晶体に向ける。


「……  ……  …ッ!」
詠唱、リズムを取って、言葉を紡ぐ。その勢いのせいで声が漏れる。

赤い、溶岩のような魔球が生成される。熱そうに見えるが、魔球内に留めてあるので熱気は感じない。
それを的に向かって投射、一つ目は左の方水晶体にまっすぐに向かっていく。

一つ目が飛んでいる間、すぐさま二つ目の魔球が生成され、それは右の水晶体へ…
最後の魔球が生成されて真ん中の水晶体に飛び始めた頃に一つ目の魔球が水晶体に着弾した。

魔球が的に当たると光が爆発する。爆発、と言っても音は空気を震わす程度だったが、力強く感じる発光を伴った。
熱が空気中に伝播し、自分の居る方にも暖かな空気を感じた。

そして、二つ目、三つ目も的に当たると光がもっと強くなり、目を開けるのが辛くなった。

目を閉じ、確かな手ごたえを感じつつ、光が収まるのを待った。
10秒当たり経過して目を開けてみると、水晶体は全て赤と黄色の入り混じった色に発光していた。

火と光の魔術を組み合わせた魔球は最後まで安定して的に当たり、大成功を収めた。


続く第二射目は先程の炎と風の魔球にしたが、最後の一発以外はうまくいかず、第一射目を持ち点として数えた。

サリナ > ■■ 結果 ■■

サリナ・イバルラ・アマビスカ

■第一:魔力測定

【+2/+3/+1】

■第二:単体射撃試験

【一射目+1 二射目+1 三射目+5 やり直し-1】 合計+6

■第三:連続射撃試験

【一射目4+5+6=15 二射目1+3+6=10】 一射目+15

サリナ > 「…ふう」

試験終了、一人でやってるのにも関わらず、緊張したような気がする。
そういえば汗をかいているのに気付いて手で拭った。
私もまだまだ、そう思った。

今回の結果を見てコゼット先生はどう評価するだろう、失望されるだろうか…
コゼット先生は優しい方だから、きっと褒めてくれるだろうが、
私は今回の試験の結果にはあまり満足していなかった。

端末を少し震える手で操作し、試験を終了させる。
なんとなく悔しい気持ちも抱きながら試験会場を後にしたのだった。

ご案内:「◇元素魔術実技試験」からサリナさんが去りました。<補足:メガネに制服。後ろで結った長い髪。※順番待ちや、見学目的の乱入ならどうぞ>
ご案内:「◇元素魔術実技試験」にサリナさんが現れました。<補足:メガネに制服。後ろで結った長い髪。※順番待ちや、見学目的の乱入ならどうぞ>
ご案内:「◇元素魔術実技試験」からサリナさんが去りました。<補足:メガネに制服。後ろで結った長い髪。※順番待ちや、見学目的の乱入ならどうぞ>
ご案内:「◇元素魔術実技試験」にコゼットさんが現れました。<補足:白い長袖のワイシャツと赤いネクタイ、そして大きな鍔の魔術師の帽子を被っている。>
コゼット > (いよいよ試験期間が始まった。その一日目。

コゼットは事前に入力をしていた試験に関するシステムがしっかりと動いているかを見に会場に足を運んだ。
搬入される前に一通りのチェックはしたものの、もう一度確認を、という事だ。)

コゼット > (端末を確認する為、操作をする──。

既に何人かが試験を終えているらしく、試験結果のデータが残っている。
他所の試験場にも記録が残っているようだ。どうやら正常に動作はしているらしい。
この結果からして、とりあえず問題はないのだろう。)

「…んー。」

(今回の試験内容を考えたのは教師になってから始めての事だ。
生徒は恐らく与えられた試験を黙々とこなすのみだろうが、試験内容に問題が無かったかどうかはやはり不安に残る。
始めてというのはやはりそうゆう感情がどうしても湧いてきてしまうものだ。)

コゼット > (──少し、生徒に戻ってみようか。
幸い、今はどの端末も使用可…つまり空きという事になる。
動作チェックをしようという名目で、久々に腕試しをしたくなったのもある。

下手な結果を残したら笑われそうだな、と思いつつ。)

コゼット > (『元素魔術実技試験』起動────開始。

端末を操作して試験内容を選択し、専用のインターフェースが表示される。
そして試験内容の説明の後、画面は測定画面に移る。
手を翳し、集中する。)

『受験者:コゼット・アルゼラーテ

     測定中……………

     ……………………

     …………測定完了

【魔力の強さ+2/魔力の正確さ+1/魔力の容量+3】』

コゼット > 「……ん?」

(以前計った時より数値が減っている。
参ったな…この間の事をまだ引き摺ってるのだろうか。
精神状態でその力が左右される事もある。自分もまだまだという事か。

そう考えている間にも、既に最初の的が出現していた。
試験は第二段階の単体射撃試験に移る。

的を強く意識し、詠唱。狙いを定めて。)

「───火属性魔球魔術
      ファイアーボールッ!」

(掌から火球が放たれ、真っ直ぐに的に飛んでいく───!)
[1d6→2=2]
コゼット > (その火球は的に命中した。が、ほぼ縁と言って良い程の外側。)

「……。」

(やっぱり動揺しているのだろうか。あの事が。情けない。
ついでだから【やり直し】機能も試す事にする。端末を操作。
直前のスコアが消える。これで全ての結果が出た後に減点が発生すれば正しい挙動だ。)

「…よし。」

(気を取り直し。長い袖を捲り、両頬を叩いて自分に渇を入れて。
色の戻った水晶体の的を確認。もう一度、そして──放つ!)
[1d6→5=5]
コゼット > (着弾を確認し、入れ替わりで現れた的に同じ体勢で放つ。
先程と同じように、的を鋭く見据えて。
力の加減は変えない。力をイメージし、集中する───)
[1d6→2=2]
コゼット > (またしてもそれは縁に命中した。
入れ替わりに最後の的が現れる。動くソレの軌道を予測し、火球を放つ。)
[1d6→3=3]
コゼット > (水晶体が火球の衝撃を受け、その部分が赤く変色し輝く。
中心からは逸れてしまったが、その赤色は濃い。)

「……んん。」

(手応えを感じなかったといった様子で的の方に向けていた手を下ろす。
しかし試験はまだ終わらない。

今度は三つ同時にターゲットの的が現れた。
三番目の項目。連続射撃試験である。)
[3d6→1+1+4=6]
コゼット > (再び手を前へ。そしてその一つ一つに向けて火球を放つ。
連続で放つ事だけに関しては然程難しい事ではない。
同時に放つとなるとそれだけで難易度は上がるものだが。

それぞれに的に着弾し、それと同時に再び新しい的が現われ入れ替わる。
動じる事無く、狙いを定め──)
[3d6→2+6+6=14]
コゼット > 「…ッ!」

(一つは掌から放つ。
続けて現れた火球、それを目標目掛け蹴り飛ばす!
更にその勢いを殺さずにもう一つ。スカートを靡かせ、強い力を籠めて火球を蹴る。

蹴り放たれた火球は物凄いスピードで一発目を追い抜き、三つのうち二つを叩き割った。
砕け散った水晶体の欠片は、強く赤い光を放っていた。

水晶体自体魔力で形成されるものなので、壊れても問題は無い筈。
…兎に角、これで試験内容としては終了だ。)

コゼット > (額を手で拭うような仕草をし、端末画面を確認しようと歩み寄る。
画面にはその結果が表示されている。)

『受験者:コゼット・アルゼラーテ 試験結果
第一:【+2/+1/+3】=+6
第二:+5 +2 +3 -1 =+9
第三:+6 or +14 =+14  合計スコア:29』

「…うーん。」
(鈍った?という感想を浮かべ、首を傾げる。
確かにここに着てからは訓練と言えるものは教師生活初日に演習場を訪れて以来だ。
実戦では問題なかったが……やっぱり心に乱れがあるせいだろうか。
最後の二発は少し感情的だった感じは否めない。)

コゼット > (色々と思う所はあるが、しっかりとシステムが動いているのはこの目で確認出来たので良しとする。
去る前に現時点での他の受験者の成績も自分の端末に記録しておく。

これらはあくまで力量を数値化したに過ぎない。
しかしそれぞれを計るというならば、こうゆうものが楽で便利なのである。

数字だけでは表せないものも勿論ある。
それは、今後の生徒達の成長次第だろう。)

「ふぅ…。動作は大丈夫みたいだし、久々に運動したし。」
(喉が渇いたな…と自動販売機を求め、試験会場を後にした。
生徒達はどんな結果を残すのか、この一週間が楽しみだ。)

ご案内:「◇元素魔術実技試験」からコゼットさんが去りました。<補足:白い長袖のワイシャツと赤いネクタイ、そして大きな鍔の魔術師の帽子を被っている。>