2015/07/02 - 14:50~04:35 のログ
ご案内:「元素魔術実技試験会場」に霜月 芙蓉さんが現れました。<補足:妙なテンションの弓使い。一年。風紀委員。>
霜月 芙蓉 > 「い、よーし!」

いつも通りのブレないハイテンションで野外の試験会場に顔を出した。

目的は元素魔術の実技試験。巫術とはまた違う体系なので悩ましいが、出来ればサクっとクリアしたいものだ。

霜月 芙蓉 > 「さてさて、まずはー?」

最初は魔力測定。端末から『元素魔術実技試験』の項を呼び出して、それに手を当てて魔力を込める。

「……よし」

これは試験だ。少々こっぱずかしくても、真剣に望むのが礼儀だろう。

そう判断し、集中する。意識を切り替え、弓を射る時の自分と同じようにする。

「(魔力、精製。循環、確認。増幅、完了。制御、順調)」

脳内で魔力を出すという行為を分化してこなしていく。

――――ピピッ

端末から、完了の合図音。それを確認すると……

「【魔力の強さ±0/魔力の正確さ+3/魔力の容量-1】、かあ……容量少な目なんだ、私」

巫術は周囲から力を借り受けるため、魔力効率は非常にいい。と言うか、ほぼ使わない。

それ故にあまり表に出ていなかったのだが、自分でも把握しておいた方がいいだろう。

小さく頷いて、次の試験に移る。

霜月 芙蓉 > 次は単体射撃試験。遠くに出た水晶の的を射撃するものだ。

弓を使えれば全部当てられる自信はあるが……

「そう言う試験じゃないもんね」

今回は、【元素魔術:魔球】を放つことによる試験だ。応用は出来ても、勝手は随分と違うだろう。

取り敢えず目的を指さし、北欧の魔術「ガンド」のイメージで魔球を放つ。

霜月 芙蓉 > [1d6→5=5]
霜月 芙蓉 > 「よしっ!」

完璧ではないが、的を食った。悪くない点数と言えるだろう。

「じゃあ、この調子で……」

そのまま、二回目を構える。集中して的を狙う。

霜月 芙蓉 > [1d6→5=5]
霜月 芙蓉 > 「うん、おっけ!」

先程と同じように命中。まだ微調整は出来ていないが、上々の成果と言えるのではないか。

弓使いとして、この試験は高得点で終わりたいところ。一層集中して、次の射を構える。

霜月 芙蓉 > [1d6→5=5]
霜月 芙蓉 > 「いょしっ!!」

パーフェクト、ではないが十分。寧ろ3回とも同じように放てたのは上々なのではないか。

いい感じに変色しているので、威力としても精度としても問題ないだろう。

「~♪」

気分を良くして、次の試験に臨む。

霜月 芙蓉 > お次の試験は連続射撃試験。今やったのを、連続で3射する試験だ。

勿論、連続して射る行為は精度、威力共に安定しなくなる。高い方を選んでいいとはいえ、難易度の高い試験だろう。

「それでも、頑張ろう!」

だが、射撃は芙蓉の領域。退くわけにはいかない。と言うか退いたら不合格であるからそんな選択肢は最初からない。

意識を集中し、3回連続で射を放つ。

霜月 芙蓉 > [3d6→2+2+6=10]
霜月 芙蓉 > 「う、うーん……」

微妙、と言わざるを得ない。

1回だけかなりいい感じだったが、それ以外がひどい。これでは不適格だろう。
何より、霜月芙蓉のプライドを著しく傷つけた。

「今度こそは……!」

2回目こそは、と意を決して望む。空回りしなければいいのだが。

霜月 芙蓉 > [3d6→3+4+5=12]
霜月 芙蓉 > 「はっ!」

三連射。今度のは……まあまあ、だ。

「悪くはないけど……うん」

ただ、芙蓉としては不満げ。もう少し上を狙いたかったところだ。

「でもまあ、仕方ないよね」

だが、試験結果は覆らない。まあ見た感じ多分合格だよね?と甘い事を考えつつ、その感覚で我慢することにする。

「……弓だったら、全部完璧に打ち抜けるのにぃ」

とは言え、未練がましい芙蓉であった。

霜月 芙蓉 > 「じゃあ、取り敢えずこの試験は終わりかな」

端末を確認する。試験終了、のようだ。

「ま、おっけーおっけー!かーえろ!」

今日は少し時間がある。そこらを散歩したりしつつ、寮に戻って友人の試験勉強を手伝ってあげよう。

そんなことを考えながら帰路に付いた。

ご案内:「元素魔術実技試験会場」から霜月 芙蓉さんが去りました。<補足:妙なテンションの弓使い。一年。風紀委員。>
ご案内:「元素魔術実技試験会場」に霜月 零さんが現れました。<補足:気だるげな表情の、太刀一本と小太刀二本の三本の刀を持った青年剣士。一年。>
霜月 零 > 「ふぁ……」

それに遅れて、兄の方も欠伸をしながら試験会場に現れた。

欠伸をしている理由は簡単、昨晩のデートで気分が高揚してしまってなかなか寝れなかったのだ。

「ま、やるかねー……」

気だるげな表情で端末を操作する。

霜月 零 > 最初の魔力測定。

元素魔術がそこまで得意と言うわけではないが、まあやってみればなんとかなるだろう。

「さて、と……」

端末に手を当て集中。魔力を生成し集約させる。

結果は……

「【魔力の強さ+2/魔力の正確さ±0/魔力の容量+1】、か。思ったよりマシだったな」

自分の事だから、正確さ辺りで-を引くと思っていたのだが。魔力の練り方を確認しておいたのが良かったのだろうか。

「んで、お次は……」

そのまま、遠くに現れた水晶の的に目をやる。単体射撃試験だ。

「……射撃は得意じゃねぇんだけどなあ」

こういうのは妹の分野だ。だがまあ、やるしかなかろう。

霜月 零 > [1d6→3=3]
霜月 零 > 「そらっ!」

的を狙って【元素魔術:魔球】を放つ。

的はある程度変色したが……半分行くか行かないか、と言った所。

「……まずいんじゃねーの?」

流石に危機感が募る。

霜月 零 > [1d6→6=6]
霜月 零 > 「……いけっ!」

またしても放つ……今度は、いい感触。

「お、おお?」

何と、水晶の的全体が水色に変化した。完璧である。

「こ、こりゃあ持ち直した、か?」

一気に持ち直したであろう事に安心しつつ、次を構える。

霜月 零 > [1d6→1=1]
霜月 零 > 「……あっ」

打った瞬間わかる。トチった。

先程の完璧な射を意識しすぎて、バランスが崩壊したのだ。ロクに変色せず、冗談みたいな結果を示している。

「……よし」

やり直しを選択。1点減点されるが、やむなしだ。この際またミスらなければノーデメリットだろう。多分。

霜月 零 > [1d6→3=3]
霜月 零 > 「それっ!」

射撃。も、1回目と同じ塩梅。あまりよくはない。

【合計点:3+6+3-1=11点】

2回目が無ければ本当に危うい感じだ。やらかして恋人にがっかりされる事態は避けたい。切実に、避けたい。

気を取り直して次の試験内容……連続射撃試験に挑む。

霜月 零 > 「ええっと……三連射、か」

今度は3回連続で一気に【元素魔術:魔球】を放ち、その合計を見る試験だ。

難易度は跳ね上がるが……やるしかない。

霜月 零 > [3d6→1+2+3=6]
霜月 零 > 「…………」

これはひどい。ロクに変化しないのがちょっとずつマシになっただけ。悲惨過ぎて涙が出そうになる。

「ま、まだチャンスはある……!」

とは言え、後1回。目の前の悲惨過ぎる状況に焦りが満ちる。

「すぅ…はぁ…」

呼吸を整えて、もう一度三連射。

霜月 零 > [3d6→4+5+5=14]
霜月 零 > 「お、おお…!?」

どうやら、霜月零はたまーに運よく成功する程度の能力はあるようだ。

完璧とは言えないが、結果としては上々だろう。1回目を無視できるのは本当にありがたい。

【第三試験結果:14点】

「ま、これで多分、最低限の面目は保てたろ……」

冷や汗ダラダラな内容ではあったが、取り敢えず多分いけるんじゃないか?程度の結果を残して終えることが出来た。

そのまま気だるげに帰路に付く。いや本当に、最後マシになってくれてよかった。そう内心でボヤきながら。

ご案内:「元素魔術実技試験会場」から霜月 零さんが去りました。<補足:気だるげな表情の、太刀一本と小太刀二本の三本の刀を持った青年剣士。一年。>
ご案内:「◇野外試験会場1(期間限定)」に佐伯貴子さんが現れました。<補足:NO.13、風紀委員会の制服>
佐伯貴子 > (家庭科応用(調理)実技試験の会場である)
(何名かの生徒が調理を始めている)
(エコバッグに入った材料を持ってやってくる)
(周囲では派手な調理が行われているが、自分にはそんな異能も魔術もない)
(ただちょっと難し目の料理をつくるだけである)

佐伯貴子 > (調理台にエコバッグを置くと、おもむろにエプロンを取り出して装着する)
(次に材料を並べていく)
(鶏肉、玉ねぎ、牛乳、バター、マカロニ…)
(そしてグラタン皿)
(そう、グラタンを作るのである)

佐伯貴子 > (まず手を洗い、まな板を洗う)
(玉ねぎを上下切り落とし、皮を剥き、半分に切る)
(そして薄切りにしていく)
(次に鶏胸肉を1cmくらいの大きさに切っていく)
(異能も魔術も使わない、自分の腕一つの勝負だ)

佐伯貴子 > (玉ねぎを弱火で炒め始める)
(玉ねぎはゆっくり火を通すほど甘みが増すのだ)
(同時に隣のガスレンジで鶏肉を炒める)
(こちらは中火から強火といったところか)
(同時進行である)

ご案内:「◇野外試験会場1(期間限定)」に鈴成静佳さんが現れました。<補足:160cm、黒髪ショートの少女/制服(夏服)+エプロン>
鈴成静佳 > (何処かから、エプロン姿の静佳がやってくる。そして貴子さんの隣の調理台へ)
(その調理台には、すでに牛レバーが薄切りにされ、水にさらされていた)

……おっ、貴子ちゃんも試験かー がんばろうね!
(火に集中する貴子さんに挨拶)

佐伯貴子 > (玉ねぎを炒めていたフライパンに鶏肉を移す)
(次に小麦粉を測って入れる)
(バターで小麦粉を溶かすことでいわゆるホワイトソースが出来上がる)
(隣に気づく)

鈴成か。
よろしくな。
(先日のことなどなかったように普通に接する)
(割り切っているのだ)
君はさしずめ泡立てるのに能力を使うといったところか?
(などと言いながらマカロニを茹で始める)

鈴成静佳 > (静佳の家庭科応用試験に先立って決めたテーマは「夏を乗り切るスタミナ食」)
(選ばれたのはレバニラでした)
フフッ、泡立てるだけじゃないッスよ? アタシの異能は。まぁ見ててよ。
ところで、貴子ちゃんの試験のテーマはなぁに?

(新鮮なレバーの切り身から血が滲み、ボウルの水が赤く染まっていく。血抜きによって臭みを取るのだ)
(その間に、他の食材を切っていく。レバニラの主役の一人であるニラを小指程度の長さに)
(さらに、夏の料理に相応しい彩りを加えるべく、エコバッグから取り出すのはパプリカ)
(それもニラと遜色ないサイズにまで縦に切っていく)

佐伯貴子 > テーマは「子供も美味しく食べられる料理」…だったかな。
まあ、これは単位というより自分の腕を試したくて作っているようなものだ。

(外食ばかりしている気もするからたまには自炊の腕も確かめたい)
(小麦粉を丁寧にバターに溶かしこむとホワイトソースのようなものになる)
(マカロニは固めでお湯からあげ、次に小さく切ってあったブロッコリーを茹でる)

鈴成静佳 > へぇ、なんか貴子ちゃんらしいかも! グラタンかぁ~。
アタシはスタミナ料理だからレバニラ!(歯を見せて笑う)

(十分に血抜きを済ませたレバーのボウルを流しから取り出すと、布巾を被せてひっくり返し、しっかりと水を取る)
(そして、塩こしょうを少々、ごま油を小さじ1投入すると、再び布巾を被せ、その端から右手を突っ込む)
(グゥゥン、とまな板を揺らすような鈍い音が聞こえる。ボウルの中で手が振動しているのだ。静佳の異能である)
……よし、下味OK!

(手を洗うと、次に取り出すのはニンニクと生姜。それぞれ一欠片だけ取る)
(ニンニクの欠片の端を持ち、お尻のほうから包丁を当てる……)
(……と、今度はその包丁がギィィーッと高速で振動を始め、ニンニクを削り取っていく)
(半分ほどで止まると、そこには見事ペースト状になったニンニクが)
(生姜は堅く小さいので普通に丹念にみじん切り)
……そういえば、貴子ちゃんって異能持ってたっけ。聞いたことなかったよね?
料理に使う技とかあるの?

佐伯貴子 > 今のところ子供どころか夫候補もいないんだがな。
(苦笑しながら手は休めない)
ずいぶんと時期に合わせたテーマが来たな…
拝見させてもらおう。

(玉ねぎと鶏肉の入った、バタープラス小麦粉)
(それに牛乳を入れて伸ばしていく)
(十分に伸びたらマカロニを加える)
(その作業の傍ら、隣の調理台を見る)
なるほど、そんな使い方があるのか。
便利だな…
私は「他人の異能・魔力を強化する異能」だよ。
CTFRAは0だがレア度は高いらしいぞ。
料理には使えないな…
(言いながら塩コショウで味付け)

鈴成静佳 > アハハー、夫とか、まだまだ気が早すぎッスよー。
(手付かずかー、勿体無いなー、と心のなかでつぶやくが口には出さず)
ほら、保母さんとかそういう道もありえるわけじゃん? 貴子ちゃんは優しいから結構向いてると思うよー?

(フライパンに油を引き、火にかける)
(十分に油が熱されたところで、下味が染み込んだレバーを投入していく。ジュウウッという激しい音とともに、ごま油の香りが広がる)
(後にまた野菜類と一緒に炒めるので、レア程度に火が通ったと見れば一旦火から下ろし、乾いた大皿へと取る)

んふふ、他にもお米を速攻で研いだり、カボチャを簡単に切ったりもできるよ。
……異能を強化する異能かぁ。んー、アタシの異能を強化したらどうなるんだろ。あまり強く振動しても困りものだしねー……。
(貴子さんの異能の重要性にはピンと来ていないようだ)

佐伯貴子 > 彼氏くらいはいたほうが楽しいと思うのだが…
この間公園で小学生くらいの女の子の相手をしたが、疲れた。
元々愛想がないし…やれと言われればできるが、きっとつかれるだろうな。
(難しい表情になる)

(材料をグラタン皿に移し、とろけるスライスされたチーズを載せる)
(更に粉チーズもふりかけていく)
(あとは予熱しておいたオーブンに入れて時間が立てば大体完成だ)
(ブロッコリーをざるにあける)

別に今使いこなせているなら不要だろう。
私は風紀だから、仲間が戦闘で勝てないと思ったら使うとか、そういった使い道を考えている。
逆に、自分の魔力を上げたいがために私を利用するものもいるだろう。
色々あるのさ。
(ここからしばらくは観戦モードである)

鈴成静佳 > アハハ、アタシは彼氏とかそういうのを固定で持つ気はしばらくないからねー。結婚はしたいけどね。
小学生の相手かぁ、まぁ、疲れるよね、うん。貴子ちゃんは優しいけど真面目なとこもあるからねー。
固くなりすぎず、テキトーにふざけて相手してもいいんだよ。小学生って結構生命力あるんだから。

(レバー臭くなった油を拭き取ってから改めてフライパンに油を加え、今度はみじん切りにしたニンニクとしょうがを炒める)
(少量なれど、嗅ぐだけで精力の湧きそうな匂いが立ち込める)
(その匂いが香ばしく焦げ味を帯びてきたら、レバーを再びそこに戻し、しっかりと絡めていく)

なるほど、利用しようとする人がいるんだ……。よくないね、そういうの。
(他人の異能を悪用しようとする連中。心当たりはないが、トラウマはある。炎の巨人事件。きっと、そういう奴らはこの島には大勢いるのだろう)
……くれぐれも、気をつけてね、貴子ちゃん。気をつけてとしか言えないけどね、フフッ。
(レバーを炒める傍ら、オーブンの中で煮立つグラタンに目をやりながら)

佐伯貴子 > 鈴成の方が向いてるんじゃないか?そういうのは。
なんだか「お母さん」って手つきだぞ。
大らかで明るくていいお母さんになれるだろう。
(相手の性癖を無視すれば、だが)

(オーブンから微かにだがいい匂いが漂ってくる)
(最も、隣に打ち消されて近づかなければ気づかないだろう)
(それに、調理中のほうがいい匂いは強かった)

よくない。
君の力もいつ狙われるかわからないぞ。
異能とハサミは使いようだからな。
幸い、この制服のお陰で今まで危ない目には遭っていない。
安心してくれ。
(などと会話していれば、チーズの焦げる匂いがしてくるだろうか)

鈴成静佳 > フフッ、「いいお母さん」はアタシの憧れだからねー。実際、故郷の母がアタシの目標だし。
だから料理にも自信はあるよ。でも貴子ちゃんと比べるとどうなるかな~?

(さらにパプリカ、ニラと加えて、かき混ぜながらしっかりと全体に火を通す)
(パプリカまでもがしんなりとしたところで、仕上げに醤油とごま油をざっとまぶし、絡める)
(レバニラの完成である。皿に取ると、陽光下できらめくニラの緑・パプリカの黄・レバーの赤のコントラストは非常に色鮮やかである)
……よっし、完成! せんせー……じゃなくて式神さーん、できましたー!
(大声で先生を呼ぶ)

……うーん、アタシも狙われちゃうのかなー。そんな大した能力じゃないとは思ってるけどねー。
ま、アタシは瞬間移動の魔術があるから、逃げには自信あるッスけどね!(胸をどんと叩き)
風紀の制服で危険を避けられるならアタシも風紀に入っちゃおうかしら? なんてねー。フフッ。
……あー、チーズのいい匂い! うーん、今夜はアタシもグラタンにしようかしら……。(鼻をスンスンと膨らましながら)

佐伯貴子 > そうか…いい家族を持っているんだな…大事にするんだぞ。
(相手には見せない角度で、どことなく陰りを見せる表情)
手つきを見れば腕前はわかる。
ジャンルは違うが今回は私の負けだな。
(苦笑しながらいう)

(オーブンからグラタン皿を取り出し、ブロッコリーを添えれば完成だ)
こちらも完成だ。式神ー!
(こちらも完成を伝える)

転移魔術は実際便利だ。
私も習得しようとしているのだが、いかんせんテストが全て終わってからだな。
この制服を着ると面倒な仕事も舞い込んでくるぞ。
いいことばかりではないよ。
…ニンニクの香りにはかなわないな…
(さっきから食欲が刺激されっぱなしであった)
(この時期にスタミナ料理は本能が反応する)

鈴成静佳 > うん、今は離れてるけど家族は大好き! 夏休みになったらちょっとは顔を出しに戻らないとなぁ……。
(貴子さんの顔の陰りには気付かない)

(式神に料理を提出する)
(詳しい評価は追って出るとのことだが、とりあえず出来に問題はなく、テーマや季節性にも沿っていて文句はなさそうだ、とのこと)
(ただ、調理酒も適度に使って味に深みをもたせるべきだという指摘)
……いやー、さすがに未成年なんで調理酒を使うのはマズイかな、って思ったんスよね。次は頑張るッスよ!
(式神を見送る)

……うん、風紀や公安になると面倒事とか、あと治安の悪いとこに行くこともあるのは知ってる。
だからアタシは願い下げだね。ま、いまは保健委員になっちゃったしねー(バッグの中から保健委員の腕章を取り出して見せる)
もし夏バテとかになっちゃったらアタシを頼っていいからね。スタミナつけるのが手っ取り早いけどね!(調理器具を洗いながら、楽しげに語りかける)

佐伯貴子 > ……そうか……
(相手の顔を見ずにそれだけをいう)

(式神に料理を提出)
(鈴成と同様の評価が言い渡される。とりあえず問題はなし、と)
(ただしあえて言うなら子供向けということを考慮して、チーズの使用量を抑え塩分をカットしたほうがいいのでは、と)
私好みの味付けにしてしまったのがまずかったかな。
子供向け料理は作ったことがないから、まあ合格でいいか…
(自己評価を下す)

保健委員か。
能力の向き不向きはともかく、頼れそうだ。
私が怪我をしたらよろしく頼むぞ。
…夏バテを治すのは普通の魔術とかじゃ難しそうだな。
今日は久しぶりに私もレバニラでも作ってみるか。
本当は勉強するところなんだけどな…
(笑いながらこちらも片付ける)

鈴成静佳 > フフッ、やっぱり他の子と一緒に料理をするって楽しいよねー。他の料理も作ってみたくなっちゃうし。
(食器を洗い終え、他の調理場もぐるりと見回しながら。静佳には試験という緊張感はなかったようだ)
無事単位取れるといいね、貴子ちゃん! ……まぁでもアレなら合格間違いなしっしょー!
(手を洗って濡れたままの手で、貴子さんの肩をポンポンと叩く)

夏休みにも集中講義や特訓とかで校舎に来る人は多いだろうし、保健委員の仕事は結構ありそうだからねー。
アタシには治す魔術や異能はないけど、ケアの心得はあるからね。頻繁に保健室に行くとは思うから、顔を出してみてね。
あ、もちろんアタシの部屋に直接来ても良いッスよ~? たぶん休み中はルームメイトも部屋空けがちになるだろうしー。
(つい最近彼氏が出来て浮かれ気分の氷架さんの顔を思い浮かべながら)

んじゃ、アタシはそろそろ寮に帰るけど、貴子ちゃんは?

佐伯貴子 > 私は大勢の中で料理するのは初めてだったな。
だがいい刺激になることがわかった。
これからはこういう場が試験以外にも欲しいな…
(食器を布巾で拭き終える。こちらは元から腕試しなので試験という心構えではなかった)
お互いだろ。あれで落とされたら今後何を作っていいのかわからないぞ。
(微笑みながらいう)

ふむ、この学園は病院と保健室、どちらの医療技術が高いのかな?
ヘタすると保健室のほうが手厚い看護が受けられそうだ。
(冗談半分本気半分であった)
ほう、ルームメイトがいたのか。
私は一人部屋だからあまり意識したことはなかったな。
(ルームメイトがいるのに、性欲をどこで発散しているのか若干気になったがここでいうことではない)

私も今日の予定はこれで終わりだ。
寮に戻るか。
(う~んと伸びをしてエプロンを外し、すべての荷物をエコバッグへ)
(そして二人で女子寮へと戻るだろうか)

鈴成静佳 > フフッ、じゃあ料理部とかいいッスよ!
……といってもアタシは最近ご無沙汰だけどね。寮でもルームメイトのためにも料理すること多くなったからねー。大食らいがいてね、ウチの部屋に。
腕前があるなら本格的な飲食店に参加してみるのもいいんじゃない?
(学生通りの街並みを思い出しつつ)

んー、ちゃんとした病気は病院に行ったほうがいいッスよ?(冗談は真に受けず、真剣な面持ちで)
何度も言うけど、くれぐれも無理はしないでね? 風紀って大変そうだしさ……やっぱり心配だよ。アタシ。
保健室には休憩がてらに来る程度でいいんスよ、マジで。フフッ。

じゃ、一緒に帰ろ!
(並んで寮まで帰る2人であった)

ご案内:「◇野外試験会場1(期間限定)」から鈴成静佳さんが去りました。<補足:160cm、黒髪ショートの少女/制服(夏服)+エプロン>
佐伯貴子 > 部活動は考えたことなかったな。
半分幽霊でいいなら入ってみるかー…
(などと考える)

ああ、休憩ってそういう…
(などと言いながら帰るのであった)

ご案内:「◇野外試験会場1(期間限定)」から佐伯貴子さんが去りました。<補足:NO.13、風紀委員会の制服>
ご案内:「野外試験会場1(元素魔術)」に空閑 栞さんが現れました。<補足:着崩した制服と赤いバラのカチューシャの少女>
ご案内:「野外試験会場1(元素魔術)」にヒカサ=カノさんが現れました。<補足:制服と、緋色の髪と深紅の眼。いつもながらのビニール傘。>
空閑 栞 > 「えっと、確かここだよね、試験会場」

カフェテラスからいくらか時間が経ち、試験会場に着いた。
端末などが置いてあるが、何をするかはわからない。
とりあえずヒカサにある程度を任せてしまおう。

「それで、どうやって受ければいいのかな?」

ヒカサの方を向いてそんなことを言った。
試験要項を見ろという話だが。

ヒカサ=カノ > 「んー、来たよ!試験会場!」
カフェから栞と共に、試験会場に来た傘の乙女、ヒカサ。

えーっと、まずは―――
受験方法が分からない栞を横目に、目の前の端末に手をかざす。

翳す反対、傘を持つその手は少し強く握っていた。
浮かぶ文字は【+1/+3/±0】

ふぅと一つ息を吐いて。じゃあどうぞ、栞を端末へ促すだろう

空閑 栞 > 「この端末に手を翳せばいいの?」

そう言って手を翳す。
表示された数値は【+1/-1/+3】
魔術の訓練はし始めたばかりだ。正確性が低いのは仕方ないだろう。

「なるほど、こんな感じで……これだけじゃないよね?」

端末から離れてヒカサに近づく。
魔力測定だけで終わりならば試験にならない。
他の項目はどんなものなのか、と思案する。

ヒカサ=カノ > 「測定が終わったら―――っと、出てきた出てきた。」
遠くに見える、水晶玉。二人の目の前それぞれ一つ。

「アレに"魔球"を3回ぶつけてみる。だったはず。」
で、注意点が端末より先に出ないこと、ね。
傘で水晶を差し示して。注意を一言加えた後に地面を指す。

じゃあそっちが先にやってみる? 栞を先に促すだろう。

空閑 栞 > 「え、私から? えーっと、魔術を当てればいいんだっけ」

魔球が何かわからないが、とりあえず魔術をぶつけよう。
水晶玉を見据えて右手に集中し、小さく何かを唱え始める。
端末より先に出ないように。
あの水晶玉を狙って3回。
それを意識すればいいのだろう。簡単だ。

空閑 栞 > [1d6→1=1]
空閑 栞 > あ、すごい眠い。
集中しなければいけない時にそんなことを考えてしまう。
右手を振るうと、統率の取れていない電撃が水晶玉の付近に放出された。
当然魔術の威力は悲しいことになり、放った魔術は水晶玉に触れただけで消えてしまう。

水晶玉は赤と緑が混ざり合ったような濃い黄色に染まっていた。

「あー……ダメだ……集中しなきゃ」

自分の顔を叩き、気合を入れ直す。
端末に表示された点数された1点。当然の結果だと言えるだろう。

ヒカサ=カノ > 「魔球を使えアホ。」
傘でお尻をひっぱたく。さながらバットを振り抜くかのように。

「それ、試験要綱間違ってるしょ?やり直すっしょ?」
第1発を見て、何が起こったかと困惑しつつ。
水晶玉にたまたま当たったようなその貧相な結果も合わせて考える。
その方が良さそうだと思いながら、傘の少女は唖然としていた。

空閑 栞 > 「え、いや、野球のボール持ってないんだけど……」

お尻を叩かれ、そこをさする。
それほど痛くはなかったが、びっくりした。
魔球……消える魔球や燃える魔球のことだろうか。
もちろん栞はそんなものは使えない。どうすればいいのだろう。

「とりあえずやり直しできるんだっけ、1点は嫌だしやり直そうかな」

ヒカサ=カノ > 「もう一回やったら危険球で退場にすっぞこら」
もう一回、はたいてみようか。
二人で小さな乱闘騒ぎ。傘に魔力は宿っていない。

「・・・とりあえず魔力を球体にして、固めてそれをぶつければいいのよ」
授業受けてなかったでしょ―――
呆れながら言葉を漏らす。

空閑 栞 > 「え、うん。 ほぼ受けてなかったって言ってなかったっけ」

言ってなかったと思う。
魔力を球体にする。とりあえずイメージすればなんとかなるだろう。
先ほどとは違い、詠唱をせずに魔力を右手に集中する。
右手が疼くような感覚がしたが、それを無視して集中を続けていく。
魔力を球形に。そしてそれを水晶玉にぶつける。
――――イメージはできた。後はぶつけるだけだ。
胸の前に両手を持ってくる。
右足で足元の砂を均す。そして胸元に持ってきた両腕を頭上に持ってくる。
思い切り振りかぶり左足と両腕を胸元に引きつけ、そこから左手を水晶玉に、右手を後ろに向ける。
体の捻りを利用して魔力の球を思い切り投げつけた―――

空閑 栞 > [1d6→3=3]
空閑 栞 > 投げられた魔力の塊は、水晶玉に見事命中する。
球威はそれほどでもないが、テレビで見た野球選手の真似事をして楽しめたので、割と満足したようだ。
―――真似事に集中しすぎた感は否めないが。

「あ、これすごい楽しい。
 でも普通に撃ち出した方が間違いなく楽だよね」

そう言って水晶玉に右手を向け、二発目を雑に撃ち出す。

空閑 栞 > [1d6→4=4]
空閑 栞 > 二発目は先程よりも速く、水晶玉に命中する。
点数は4。水晶玉は濃い黄緑色に染まっていた。

「他のことに集中しない方がいいのかな……魔術だけに集中……」

魔力を集中している右手が疼く。
原因はわからないが、これに気を取られてはいけない。
そう考え、最後の一発を放った。

空閑 栞 > [1d6→1=1]
空閑 栞 > 右手の疼きに集中を乱されたからか、最後の一発は水晶玉に触れると同時に儚く霧散する。
もちろん点数は1だ。

「右手がすごい気持ち悪い……」

長袖に隠れた右腕をさすりながらヒカサの元に戻っていく。
点数は3+4+1-1と低かったが、それを気にしていられないほど右手に違和感を感じていた。

ヒカサ=カノ > 「おー・・・なんというか、暴投だね」
"魔球"を投じたその少女、ピッチングを見てなるほどと。
その後は普通に打ち終わり、右腕をさすって戻る姿、肘をやったか、そう考えるその姿。コーチかなにかか傘少女。

そんなことはさておいて、選手交代。
今度は傘の少女の番。

左手に傘を持ち、腕と傘は一直線に、横を向いて狙いを水晶玉に合わせて傘の先を向ける。足はしっかりと地に構え。
姿はさながら予告ホームラン―――ではないが。

集中し、傘の先には魔球を創り出す。

ヒカサ=カノ > [1d6→1=1]
ヒカサ=カノ > 一発目。弾は向かうが外れた方向、制御で軌道を修正するが掠めるように、芯は捕えず。

1点の文字、遊直か。

「やり直し!!はいやり直すーー!!」
悔しそうな表情で、撃った少女は叫んでいる。

ヒカサ=カノ > [1d6→5=5]
ヒカサ=カノ > 気を取り直して再び構える、狙いはもちろんホームラン―――ではなく水晶玉の真芯。

狙って撃ったその球は、狙ったように水晶玉に向かっていく。

水晶玉に魔球は当たり、弾ける様子が見えていた。
弾けた場所はやや上か。芯は捕えていたものの真芯まではいなかった。
当たった水晶玉はやや水色に、淡く光っている。

「じゃあ2回目と・・・」
傘を構える。

ヒカサ=カノ > [1d6→3=3]
ヒカサ=カノ > 同じように狙った―――はずだった。
撃った球の威力は乏しく、弱く水晶にぶつかった。

ポテンヒット。まぐれの当たりだ。
ホッと一息ついた後、気を引き締めて最後の一投を構える。

ヒカサ=カノ > [1d6→6=6]
ヒカサ=カノ > 目を閉じて念じ、開けた刹那。
球は光を纏い、水晶玉に一直線。

勢いよくぶつかるそれは、真芯を捕え、文句なしの本塁打。

【5+3+6-1=13】
端末に出たそれを見て満足した顔で栞の元に下りていく。
4打席3安打1打点、十分すぎる結果だろう

空閑 栞 > 「あ、やるじゃん。お疲れ様
 待ってる間に要項とか見てたけど次は連続で撃つんだっけ」

端末を弄り、3つの水晶玉を出現させる。
これに連続で当てる。ただそれだけの試験。
右手の違和感はかなり薄れた。

そして、深呼吸を1つ。

空閑 栞 > [3d6→4+5+5=14]
空閑 栞 > 「2年、空閑栞。いきます」

目を閉じ、全神経を集中させる。
魔球なんて知ったことか。
目の前の水晶玉に魔力をぶつければいい。
そうだ。自分の持てる最大の魔術を叩き込んでしまおう。
目を開き、詠唱を始めた。

空閑 栞 >  
  『  我は求める 其の神鳴を

     空より降り立つ 疾き神立

      仇なす全てを 薙ぎ払え

      燃ゆる雷霆 響く閃雷

      神をも穿つ 真なる霹靂

      無限に重なり 敵を討て


      【雷葬・神討ち】   』

空閑 栞 > 詠唱が終わると、水晶玉付近に魔法陣が現る。
その魔法陣が閃くと、水晶玉に向かって無数の雷が落ちていく。
――――轟音が響いた。
秩序のない雷の嵐が水晶玉に襲いかかっていく。
直撃すれば水晶玉は融けてしまうだろう。
そう思わせるほどの雷が暴れ狂っていた。

空閑 栞 > 「っあー……疲れた……
 なんかいつもより出力がすごい気がしたけどなんでだろ」

水晶玉は黄色に染まり、融けている部分もちらほら見える。
恐らく直撃はしなかったのだろう。
その魔術は持続時間も短く、コントロールがまともにできていない未完成品だった。

「2回目は……いいかな、ほんと疲れた……」

そう言ってその場に座り込む。

ヒカサ=カノ > あれ、あれ? 2年?
試技の最初に聞こえた言葉、初めて聞いたその事実。
年上だったのかということ―――
ってことは先輩だったの?
自分の行いに血の気が引いて。

永い詠唱、その刹那。頭に響く雷鳴と、光のうねるその姿。
―――先輩は怒らせるものじゃないなぁ
天災の下の小さな少女、頭で思うだけしかできない、腰は軽く抜けていた。

空閑 栞 > 「はぁ……次はヒカサの番だよね。どうぞ?」

ゆっくりと腰を上げ、邪魔にならない位置に移動して座り込む。
疲労のせいか、眠気が復活してきた。
このまま座っていると眠ってしまうかもしれないな。
そんなことを考えながらぼんやりとヒカサを眺めていた。

ヒカサ=カノ > 「あ、あぁ・・・はい・・・」
正気を戻して、"先輩"に顔を向ける。
少し体はぎこちなく。色々と堅くなっていた。

ふぅと一息、立ち上がり、水晶玉に意識を向ける。
傘を持てばいつものヒカサ。集中力を取り戻す。

3つの的の場所確認。演習場での万発的当て。
魔球限定でもそれで行けるはず。
目を閉じ集中、傘を構える。

ヒカサ=カノ > [3d6→1+1+4=6]
ヒカサ=カノ > 的に向かって、撃つ球3つ。
緊張からか、足がもつれて初動がずれる。

2つ目も大きく軌道がずれて、掠めるだけとなってしまった。
最後何とか踏みとどまり、狙いを付けてもう一発。
最後はなんとかまともにあたる。威力は残念な結果だ。

先ほどの緊張か、打って変わって記録も貧相であった

ヒカサ=カノ > 「だめー!!これじゃだめ!もう一回!!」
大きく叫ぶ傘少女。
一度で何か掴めたか、緊張はどうか。

構える姿、傘少女。
最後の試技に、的に挑む。

ヒカサ=カノ > [3d6→1+3+5=9]
ヒカサ=カノ > 動作は以下略。
あまりよろしくない結果に肩を落とす。

最初の点がなんとかなれば、終わったものは仕方ないと。
複雑な気持ちのまま、栞の元に戻っていく。

空閑 栞 > 「…………」

ヒカサが戻ってくると、栞は座ったままこくりこくりと舟を漕いでいた。
無防備な寝顔。
特に寝言もなく、静かな寝息を立てている。

ヒカサ=カノ > 無防備な姿で寝る先輩の姿。

「せんぱーい、終わりましたよー。」
後ろに回って栞の頭に手を置いて、そこに自分の顎を置く。

"あの姿"を見てしまった故に。おでこに"肉"なりキスなりできるかもしれなかったが。
完全に引けを取ってしまい、ヘタレた結果のこれであった

空閑 栞 > 「ん、うぅ……おはよ……」

目を擦って返事をする。
朝かな……そんなことを考えるが、明らかに自分の部屋ではない。
今の状況を整理しよう。
寝ていた。
それはわかっている。寝る前に何をしていたか。
魔術の試験を受けていた。
そうだ、実技試験の最中だった。
慌てて辺りを見渡す。

「あ、あれ、試験は終わったんだっけ」

まだ頭が回っていないのか、頭の上に顎を乗せているヒカサには反応しない。

ヒカサ=カノ > 「おはようございまーす、栞せんぱーい」

「試験も終わりましたよー、帰りますかー?」
平らな調子で返す。最後のが悔しかったのだろうかと。
栞に対する口調の変化。呼び方も少し変わって違和感はあるかもしれないが、
寝ぼけの栞にはどう映っただろうか。

栞の頭の上、傘の少女は顎を置いて。

空閑 栞 > 「あ、うん、帰ろっかな……」

だんだんと頭がはっきりするにつれて、状況を理解する。
徹夜による眠気、魔術による疲労で座ったまま寝ていたのだった。
なぜヒカサはこんな話し方になっているのか。
そしてなぜ私の頭の上から声がしているのか。

「ヒカサってそんな話し方だっけ……
 それとなんで顎乗せてるの?」

ヒカサ=カノ > 「いや、ほらまぁ、そっちが2年って初めて知った訳で―――」
なんでと言われたら、顎をぱっと離し、特に何も理由はなくと。

同学年であるならば、もうちょっと遊ぶこともできただろう。
"あの魔術"を見なければ、もっと遊べただろう。
無防備の姿はいい遊び道具であったものの。
悪いことは重なるもので。控えめにできたのはこの程度だった。

ということは胸にしまい込んでいた。

空閑 栞 > 「ああ、なるほど……別に歳は同じなんだから気にしなくていいんじゃない?
 どうしても敬語の方がいいなら無理強いしないけど」

そういえば学年は言ってなかった気がする。
同い歳なら同学年。そんな先入観がこの結果を生んだのだろうか。

「とりあえず、すごい眠いから帰らない?」

ゆっくりと立ち上がり、カバンを持つ。
ふらふらと覚束無い足取りで歩き始めた。

ヒカサ=カノ > 「んぁー、めんどくさいし敬語は無しの方向で。じゃあいつも通りでよろしく、栞先輩!」
敬語は抜けたものの。

「んじゃぁかえりましょー!」
傘の少女、早くも試験は終わり、明るい面持ち。

対して立ち上がる少女は何やらフラフラしている。
何かあったら危ないかなぁ
万が一には鞭でグルブル巻きにして担ぎ上げるまであるかなぁ。
そう思いながら栞に沿うように、歩いていくだろう

空閑 栞 > 「無しって言ったそばから敬語になってるよ?」

くすくすと笑いながら歩を進める。
時折睡魔に襲われてはヒカサに掴まってを繰り返す。
最終的にはヒカサの手を握って帰ることになった。

このままだと危険と判断されたのか、帰る先はヒカサの家になったのは別のお話。

ご案内:「野外試験会場1(元素魔術)」からヒカサ=カノさんが去りました。<補足:制服と、緋色の髪と深紅の眼。いつもながらのビニール傘。>
ご案内:「野外試験会場1(元素魔術)」から空閑 栞さんが去りました。<補足:着崩した制服と赤いバラのカチューシャの少女>