2015/07/08 - 22:06~22:31 のログ
ご案内:「保健室」に畝傍・クリスタ・ステンデルさんが現れました。<補足:短いブロンドの髪と赤い瞳、オレンジ色のボディスーツ姿。狙撃銃を持っていない>
畝傍・クリスタ・ステンデル > 「…………ここは……」
保健室のベッドの上で、畝傍は目覚めた。
昨晩、女子寮・ロビーにおいて、自らの精神を苛む『声』と過去の記憶のフラッシュバックに襲われた畝傍は、嘔吐の後昏倒。
後にその姿を目撃した保健課生徒により搬送され、いつの間にやら眠りについていたのだ。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 「……そうだ、銃は」
手を動かし、周囲を探る。何かの感触。畝傍が倒れた際に携帯していた散弾銃だ。弾は抜かれ、折り畳まれている。
そもそも、この散弾銃は以前、畝傍が狙撃銃を失った際にこの保健室で出会った保険医から借り受けたものであり、ゆえに畝傍はこれを無くしたりしてしまわないよう細心の注意を払っていた。
――もっとも、彼女をここへ運び込んだ保健課生徒がそのような事情を推し量っていたのかはわからないが。
畝傍は散弾銃の感触を得ると、しっかりとそれを両腕で抱え直し、また布団に入る。

畝傍・クリスタ・ステンデル > まだ、調子は戻らない。無理に動こうとして、いつまたフラッシュバックが起こるかもわからない。
ゆえに、今はただ休んでいるしかない。畝傍はそんな自分に無力感を抱いていた。
自分がこんな有様で、本当に『彼女』を救えるのであろうか――?
それまで疑いもしなかった自身の信念さえ、今の畝傍の弱った精神状態では疑わざるを得なかった。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 「…………ボクは……ほんとに……」
弱々しい声が漏れる。長時間眠ってしまっていたため、眠気もしない。
ただ、保健室の天井をぼうっと眺めたまま、時間は過ぎていく。

畝傍・クリスタ・ステンデル > また眠り直すこともできず、しばらく天井を眺めた後。
畝傍はゆっくりと、ベッドから起き上がろうとする。
「……いかなきゃ……」
彼女の協力者や風紀委員には、『鞘』を手に入れたことをまだ伝えられていない。
せめて、それだけでも伝えに行かなくては――そう決意し。
畝傍は散弾銃を抱えたまま、立ち上がって再び歩き出した。
しかし、その脚はまだわずかに震えている――

ご案内:「保健室」から畝傍・クリスタ・ステンデルさんが去りました。<補足:短いブロンドの髪と赤い瞳、オレンジ色のボディスーツ姿。散弾銃を携帯(乱入可)>