ご案内:「職員寮@コゼットの部屋」に
コゼットさんが現れました。<補足:白いワイシャツに赤いネクタイ。>
コゼット >
「うーん…あれこれ買い込んでいたらすっかり遅くなりましたね…。」
(夜。
なにやら沢山の買い物袋を下げて寮に戻ってくる。
今日はここに引越しして始めての客が来るらしく、その為に色々と準備をしようと思っていた。…目移りして予定よりかなり時間が掛かってしまった。)
「…ああ、そうだ。連絡を入れないと。」
ご案内:「職員寮@コゼットの部屋」に
蓋盛 椎月さんが現れました。<補足:蜥蜴のヘアピンをした白衣の女性。いわゆる保健医>
蓋盛 椎月 >
(ほどなくして、コゼットの部屋のインターホンを
鳴らす音が響く……
手提げ袋を手にした知った顔の白衣がいるのが確認できるだろう。)
コゼット >
(端末を操作し、メールを打つ。)
「これでよし。──ええと、とりあえず買ってきたものを冷蔵庫へ…。」
(とはいえ、どうやら同じ寮に住んでいるようなので来客は時間の問題だろう。
冷やさなければいけないものだけでもしまわなければ。
そう思っていたのも束の間。
それにしては随分と早かったような。)
「はーい、今開けます!」
(なんとも忙しい。ばたばたと玄関の鍵を開ける。
そこにはいつもと変わらない姿。対するコゼットも、帰ってきたばかりなので帽子を被っていない事以外は普段と変わらないが。)
蓋盛 椎月 >
(実は部屋が思いの外近かったとかそんなんであろう……
ともあれ蓋盛はそう待たせることもなく現れた。
装いは普段と変わらない……白衣までそのままだ。)
「おじゃましま~す。
へえ~ここがコゼっちの部屋かあ。なかなか栄えてんじゃん」
(キョロキョロと見渡して適当なコメント。
手提げ袋からは白ワインの瓶が覗いている。差し入れだろうか)
コゼット >
「ええ、どうぞ。
…って言っても蓋盛先生も同じ寮でしょう?あまり代わり映えしないんじゃないですか?」
(部屋の内装は思いの他シンプルで、必要なものが一通り揃っている印象。
強いて特徴を言うならば、沢山の本が陳列されている事か。
魔術の本は勿論、文字がびっしりの小説まで。…漫画本はないようだ。)
「座ってゆっくりしてて下さい。私も今やっと戻ってきた所で、買い物の整理がもうちょっと。」
(キッチンを見れば大きな買い物袋に出したままの食材や飲み物。おやつまであるようだ。)
蓋盛 椎月 >
「いや栄えてるってのはさすがに適当だけど。
匂いは違うよね。引っ越したての部屋って、
おろしたてのパリッとしたシーツみたいな、
そういう気持ちよさがさ……。」
(上がり込んで、遠慮なく座る。)
「もうちょっと遅く来ればよかったかな?
いやあコゼっちみたいな子の部屋に上がらせてもらうの珍しくて、
ついつい嬉しくなって早く来ちゃったよ。」
(へへへ、と屈託ない笑み。)
(どんな小説読むのかな~、と興味が湧いて、タイトルを目で追う。)
コゼット >
「新しい所って気持ちは引き締まるけど、夜緊張して中々眠れなかったりするんですけど…そうゆうのってありません?
いえ、そんな事は。私も楽しみにしてましたし。
──そうなんですか?なんか結構遊びに行ってるようなイメージがありますけど。」
(文字通りで他意はない。
…兎も角、さっさと冷蔵庫に購入した物をしまい。
その代わりに冷蔵庫に入れて冷やしておいたカステラを取り出す。
黄金色でとても美味しそうだ。)
「あ、何か飲み…って、そういえば結局お酒を持ってきたのですか?
うーん、カステラには紅茶が合うと思うのですが…。」
(小説の内容は恋愛、ホラー、ファンタジー…と言っても若者に流行のようなモノではなく。
どれもお堅い雰囲気を感じる。コゼットの歳に合わないようなものばかりだ。
しかし良く探してみれば、その中に一冊。
所謂"魔女っ子"が主人公の小説が目に付くだろうか。)
蓋盛 椎月 >
「ちょっとウキウキしちゃうよね。
でもあたしはどんなとこでもすぐ寝られちゃうな~。鍛えてるから!」
(なぜか胸を張る。)
「コゼっちはなんというかこう“ちゃんとした”奴じゃん。
あんまりそういうのとは親交がなかったもんでね……。
こう見えてもちょっとは緊張してるんだよね~。」
(弛緩した表情を見ると、あまり緊張しているようには見えない)
「結局お酒持って来ちゃった。
あ、お酒だけじゃないよ。これも。」
(手提げからは白ワインの瓶と……
おいしそうなハムのかたまりを出す。
ボトルは一般的なサイズの1/2程度の小ぶりなものだ。)
「試しに飲んでみたら案外気に入るんじゃないかと思って
フルーティで飲みやすいのを持ってきたよ。
ハムはおつまみ。
……まあ今飲まなくてもいいけどさ。
とりあえず、カステラ食べよーぜカステラー。」
(本棚のその一冊に目が留まる)
「……ん~? なんか浮いてるなこれ。」
(思わずそれを手に取って、あわよくば中身を確認したりしようとする。)
コゼット >
「そうゆうのもありますね。…流石蓋盛先生。
ちゃんとした奴って…。まぁ確かに気が合う人とはついそうゆう付き合いが出来るものですよね。
そういえばここに着て始めて雑談したのも蓋盛先生だったなぁ…。」
(そこまで昔の話ではないのだが、しみじみと)
「また豪快なモノを持ってきましたね…。
じゃあ、とりあえずカステラを切り分けちゃいますね。」
(食器を用意し、同時に紅茶も淹れる。最近はお湯を沸かすのも簡単で実に楽だ。
あっという間に一式が揃い、お盆に乗せて蓋盛の待つリビングへと運んでくる)
「この紅茶とカステラ、矛海先生に頂いたんですよ。
中々顔に出ない人ですけど結構気の利く方で…やっぱこう、話してみないと判らないものですね。
……って、何か気になる本でも?先生が読みそうなの、無かったような気がしましたけれど。」
蓋盛 椎月 >
「休息も兵士の仕事のうちだからね!
その気になれば道路の上でだって寝られるぜ~。寝たくはないけどね。」
(カステラと紅茶の一式を前にして、目を輝かせる)
「おっ、結構なオテマエですなぁ。
へえ、矛海先生が。
あの人ふつうに冗談言えるし、なかなかのやり手だよね。
コゼっちも真面目に見えてたけど、印象より“おおらか”っぽいし。
ほんとに真面目だったらあたしみたいないい加減なやつと
仲良くしたりしないからな……。」
(ワッハッハと笑う)
「ん、いやぁ……
(ぱらぱら)イラストかわいいなーこれ。好みだわー。」
(魔女っ子小説の表紙をコゼットのほうに見せて)
コゼット >
「兵士って。確かに日夜生徒達とある意味戦ってますけれど。
道路で寝るのは色々と問題になるのでやめて下さい…。」
(目的があればやりそうである)
「そうですね、だからこそ意表を突かれる事もありますけど。
蓋盛先生が自由っていうか面白いっていうのは変わりませんよ。
確かにいい加減な所もありますけど、別に嫌とは思ってないですし。
私にはとても思いつかないような事を言うものだから楽しいというのもあります、いい加減ですけど。」
(──二度言った。)
(そして同じくおいしそうなカステラに目を輝かせていると、蓋盛の発掘したソレが目に入った。
心の中で思わず「しまった」と)
「あああ……。いや、違うんですよ。違くはないけど違うんです。
あんまり言われるものだからどうゆうものか参考に…そう、参考!」
(目に見えた慌てっぷり。思わず立ち上がってそれを奪い取ろうと)
蓋盛 椎月 >
「寝ないから! 寝たくないから!
もう二度とごめんだからああいう体験は!」
(あからさまに奇人扱いされていることに気づき、慌てて真顔で否定)
「参考か……へえ、参考かあ。へえ~参考!」
(三度言う)
「なんかノスタルジックかつ独創的な呪文だな~。
授業でもこんなの教えるのかな~。
最近のって妙に扇情的というか肌面積広かったりするよね。
リリカルマジカルロックドロップ~。」
(無駄に洗練された動きでコゼットをいなして、
尚且つ内容に目を通している……)
コゼット >
(あるんだ……。)
「ま、まぁ教師でいる間は寮も使えるからそうゆう事も無くていいじゃないですか。
もしかしてそれって教師になる前ですか?それとも……」
(鍵を忘れて入れなかったにしても、何処かに転がり込むだろうが…。こうゆう性格であっても、あまり想像は付かない。)
「ちょ、やめ…!返して下さい!
確かにそれは可愛いって思いますけど!私は違いますからね!
ああっ、ちょっと!それ学校で言わないで下さいよ!」
(今までに見ないような慌てっぷりで顔を真っ赤にして食いつく。
運動神経が決して悪い訳ではないのに、何故だ。この人の動きについていけない!)
蓋盛 椎月 >
「うわっとっと……」
(あしらい続けていたが、しばらくすると
コゼットの必死の動きがようやく蓋盛を捉える。)
「はいはい、わかったわかった。超わかった。(わかってなさそうな顔)
なかなか面白い参考資料だったよ。かわいいし。」
(笑いをこらえきれないといった表情。
満足したのか、件の本をポンとコゼットの頭の上に置いて
ちゃんと席につき直す。)
「シツレイシツレイ。あらためて食べようか。紅茶が冷めちゃう。
ああ、ちなみに道路云々はこの学園に来る前だね。
あちこち旅――(少し考えて)そう、自分探しの旅をしててね。
過酷な就寝環境であることが多かったのさ。
コゼっちは故郷じゃそういうおもしろエピソードはなかった?」
コゼット >
「むぐぐ…。」
(ようやく取り返したものの、これは近いうちに噂にされてそうだな…と半ば覚悟を決めた。
隠すべきものはしっかりと隠すべきと、席に着きながら心に誓うのだった。)
(敗北の味を知ったとはいえ、カステラは甘くて美味しい。癒しである。
黄金色の甘味を頬張りながら、紅茶を啜る。)
「へぇ…自分探しの旅ですか。
先生なら病院でも…と思ったけど、あの異能ではそうも行かないか。
旅か…そうゆうのもいいなぁ。
私は卒業してからは教師になる為にずっと勉強ばかりでしたから。
普通に教師になる為は勿論、魔術の事だって勉強しなければいけなかったし。
あの頃は本の虫のような状態で、道路で寝るなんて出来事は私には遠い話ですね…。
まぁ、今ではそのなりたい教師になる事が出来て、それが嬉しいですけど。」
(しみじみと思い出に浸る。彼女なりに苦労はしてきたようだ)
蓋盛 椎月 >
「うーん上品な甘み……幸福とはこういうところにあるのだなあ」
(カステラムシャムシャ)
(満足そうに舌鼓を打つ。)
「ふうん、勉強漬けか。その分だと浮いた話もなさそうだね。
教師って立場になったとはいえここも学園だ。
青春しようぜー青春。もしくは学生の青春のお零れに与ろうぜー。」
(からかうように笑う)
「あたしは病院なんかには収まらないビッグな女だからな!」
(学園には収まるのだろうか?)
「そも、コゼっちはなんで教師になろうって思ったの?
……ラクそうだから?」
(本人的には一番妥当な理由を選んだらしいことが表情から伺える)
コゼット >
「青春…私の学生の頃もあまりそうゆうのは無かったなぁ…。
青春は兎も角お零れって…なんかそれって不純じゃないですか?」
(蓋盛がやっているような事は到底真似できそうにない。色んな意味で)
「確かに蓋盛先生は堂々としてますけど。
…うーん、一番はやっぱり先生に憧れてたからかなぁ…。恩師には凄く良くして頂いて。
周りからも慕われていたし、ああ、私もこんな先生になりたいな…って思って。…まぁ、よくある話です。
ラク所か多忙な毎日ですよ。遣り甲斐はありますけどね。」
(そんな事を話すコゼットの分のカステラは瞬く間に無くなっていた。甘いものは好きだと見える。)
蓋盛 椎月 >
「不純……あっこいつ淫行保健教諭を見る目で見てるな!」
(間違ってはいない)
「いやほら、学生の子らと喋ると楽しいよ……ぐらいのそういうアレだよ。
こう、若い子のエネルギーを吸収して……
ってあれなんかこれもムダに淫らな響きだな。
ちくしょうどうしたらいいんだ!」
(突如としてキレた。ウオオ!)
(コゼットの“よくある話”に、関心したように頷く)
「そっか~。あたしは恩師と言えるようなまともな教師には全然触れてこなかったからな~。
そういう話を聞くとちょっとうらやましくなるね。
あたしはまあラクそうだから教師の道を選んだんだけど……
……この間もちょっと言ったけど全然ラクじゃないよね。
夢の中に無限に続くエクセルの升目が出てきた話とか……やめとくか!」
(言葉の途中で首を振った)
「……ってもうカステラ食べてんじゃん。
あたしも食べなきゃ。」
(奇しくも最初に会った時とは逆の状況になった。
蓋盛もひょいひょいとカステラを口に運んでいき、
そのすべてが消えようとしていた……)
コゼット >
「ふふ。そうゆうのも含めて、蓋盛先生らしくて良いと思いますけど。」
(あまりフォローにはなっていない)
「でも生徒と喋るのは確かに楽しいです。
サボってる子も何人か見かけましたけど、なんというか…本当に色々あるんだなぁって。
教師として勉強してきたマニュアルの通りには行かない。だからこそいつも全力で当たるんですけど。」
(一筋縄ではいかないが、かと言って放っても置けないし、と紅茶を飲み干す
なんか怖い夢ですね。と良いながらその様子を見ている。)
「でも、その中でも"ラク"を見つけて、結構楽しんでそうに見えますけど。
……っと、食べるもの無くなっちゃいましたね。
それ、開けてみます?私はハムを切ってきますから。」
(と、ワインの方を指差し。なんだかんだ言って気になっているようだ)
蓋盛 椎月 >
(ニヤ、と笑い)
「連中は個性的で退屈しないよ。破壊神とかいるし。
もちろん学生だけじゃなくて教師だってそう。コゼっちも含めてね。
……ま、楽しくなかったらとっくにやめて別の生き方探してるよ。
あたしは何者にも束縛されたくないからね!」
(ワインを示されて)
「お、チャレンジしてみるかい。じゃあグラスもお願い。」
(ハムを渡して、持参してきたらしいコルク抜きを取り出す)
コゼット >
「そうゆう子も入学させてしまう辺り、学園長は懐が広いというかなんというか。
先生が縛られてたら翌日には目が死んでそうですね。」
(その中に自分の名前が入ってると、なんだか少し照れくさくなってしまう。
自分は面白いとは少し違う、と自己評価していたから。)
「ハムって言うと大体は切られた後のものばかり買ってましたから、こうゆうのは何か新鮮ですねぇ…。
ワインも飲みやすそうって言ってましたし、ちょっと楽しみです。」
(程よい厚さに切り、それを一枚の皿に盛り付ける。
グラスは殆ど使われていないのか、新品同様にピカピカだ。それを2つ用意する。
それらを取って戻ってくるなり、物珍しい様子でワインをじっと見ている)
ご案内:「職員寮@コゼットの部屋」に
おこんさんが現れました。
蓋盛 椎月 >
「あらゆる存在を融和させて共に過ごす未来を目指す、って理念だからね。
懐が広いというかむしろそれが目的なんだろう。
……あたしはそういうのはどうでもいいけどさ。」
(利害の一致というやつさ、と自由人は主張)
「いいでしょ、ちょっと贅沢な気分になれるよ。
さすがにしょっちゅうは食べないけどね。」
(得意そうに笑うと、慣れた調子で栓を抜き
ふたつのピカピカのグラスにボトルの中身を注ぐ。
芳醇な果実の香りが漂う。
透き通った淡黄色の液体が、グラスの中でひどく魅惑的に煌めいた。)
おこん >
なんじゃ、人が寝ようとしておるときにうまそうな匂いと素敵女子会トークを
おっぱじめおって… いっぱいだけ飲んだら寝るからおごってくれんかのー。
ほれ、これもやるからの…
(力ないノックのあと勝手に入ってきて、二人を見てブツブツ。持ってきた陶器製のゴブレットを差し出す。
寝ようとしているという言葉に嘘はないのか、何本もの尻尾が床にしっかりと設置しており、
そうでない尻尾は眠気に身体に対するバランサーとして揺れ動いていて。
目をごしごし擦ってない方の手で差し出したのはなにかのジャーキー。
なんだか見たこと無い動物がパッケージに書いてあるけど、英語でジャーキーって
書いてあるからジャーキーには違いない。)
コゼット >
(やっていけるのかなこの学園、と思いつつ。)
「まぁどちらかと言うと問題が起きてるのは学園の外ですからね…。
学園内は案外秩序があるというかなんというか。」
(全てを知らないからこその感想。しかしそれでも、この島に問題が多いのは知っているだけでも事実なのだが。)
「……見た所普通のジュースに見えますけどねぇ。」
(そんな事を言っていると突然の来客。あれ、鍵を閉め忘れたか。
そしてやってきたのは顔見知りの教師の姿)
「あれっ、おこん先生じゃないですか。先生も寮住まいだったのですね。
別に隠してた訳ではないですけれど…。」
(あまりに堂々としているので目を丸くして驚くが、しかし特に追い出す理由も無く。)
「私は構いませんけど、蓋盛先生は──。…まぁ、大丈夫ですよね。」
蓋盛 椎月 >
(思わぬ闖入者に目をぱちくり)
「おやこんなところに狐さん……。
ついに職員寮にまで精を漁りに……というわけではないみたいですね」
(言われたとおり、差し出されたゴブレットに
ボトルの中身のワインを注いでやる……)
「……なんですかこれ何肉なんですか。
条約とかに抵触してないやつじゃないでしょーね」
(とかなんとか言いつつも、もらえるものは受け取る。)
「大丈夫ですちゃんと帰れます?」
(やや案じたようにおこん先生の顔を覗きこんで)
「毒を食らわば皿までペロリというかなんというか。
毎日事件は起きてるけどむしろそれによってバランスがとれてる気がするなあたしは。
……逆に“平和”が来た時が怖いかもしれない。
なんとなくな話だけどね。」
(グラスを持ち上げて、香りを楽しむ)
「……ま、飲んでみりゃわかるよ。」
(蓋盛の言葉通り口当たりがいい酒ではあるのだが、
度数はけっして低くはない……そのことには特に触れなかった)
おこん >
うん…。 ワシ、特に済むところには頓着せんし、そのへんに住んどると近隣の住民に
夜這いかけるからの…比較的防護がしっかりしとるから、寮におる…。
(コゼットの言葉におとなしく返事。普段のような長広舌がないのは眠気のせいだろう。)
しづきー、うん…? 肉な……それなあ、もらいもんなんじゃけど…
馬肉ちゅうとったぞ、すれいぷにるだか、けんたうろすだか、なんか…ひぽぐりふとか…
うん、帰れる、大丈夫…いっぱい飲めばなんとかなるじゃろ…
(はい、って蓋盛先生に?ジャーキー(未鑑定品)を渡して。
対価として注いでもらったワインをちびちび飲みながら、
顔を覗きこむ相手をじーっと見つめる。 そのあとはコゼット先生に視線。)
二人共、いい顔しとるのー。 ワシはなー、おぬしらと同じ時におれて幸せじゃぞ。
(ちょこちょことワインを飲みながら、しみじみ。 一人で言って一人で頷く有り様。)
コゼット >
(何肉かと聞いていると警戒心が働くのか、差し出されたジャーキーは一先ずお皿へ…。
流石に食べられないものは出さないとは思っているが、眠そうな姿に何かと間違えている可能性も…いやまさか。)
「平和が怖い…ですか。なんか深いですねぇ…。」
(ワインの注がれたグラスを手に取り。
当然、この辺りのマナーは知らない。そうゆう事をするものなのだろうと、蓋盛の真似をする。
…最初に入ってきたのは何か苦いような、何ともいえない味だった。
恐らく、これがお酒と呼ばれるもの──アルコールだろう。
その後に甘い風味が来て、喉を通るとそれらが熱くしながら滑っていくような。
…と、口で説明したら良く判らないなんて顔をされそうだが、判りやすく、コゼットの顔がその感想を表しているようだった)
「うーん…なるほど…。ちょっと苦いような、甘いような…。」
(良く判らない、ワインてこうゆうものなのか…と難しい顔をしつつ、少しずつ飲み進めていく)
「おこん先生、蓋盛先生より大らかですからね…。
でもそうは言っても女子ですし、ほら、この辺りは何かと危ないですから。
──どうしたんですか、何を突然に。
…でも、私も先生達と会えて良かったと思いますよ。お陰さまでこの学園での教師生活も楽しいです。」
(いつもと違う調子に戸惑うが、きっと眠いせいだろう。)
蓋盛 椎月 >
(*さわってしまった!*
知らない食べ物を前にした犬そのものの様子で
?ジャーキーの匂いをかぐ)
「その三種かなり差あるな~おおらかだな~っていうか食べていいやつなんだそれ……
まあ商品化されてるってことは食べていいんだろうなーうん」
(やや呆れたような表情になって)
「なに一人でしんみりしてるんですかこの徘徊老人……。
こっちまで気分がじょじょにろうかしてきましたよ。
夜が明けたらぽっくり逝ってたとかやめてくださいね」
(あけすけに言い放ちながらも、よしよしと頭を撫でた)
「さて、あたしも飲もっと……。」
(一足遅れてグラスを傾ける。
そしてハムを一口食べる。)
「お、ちょうどいい塩梅の塩辛さ。このハムはアタリだな……」
(満足気に咀嚼。)
蓋盛 椎月 >
(ワインを口に含むコゼットの様子をチラと見る。)
「どうかな?
お口に合えばいいんだけど……問題なさそうか。
飲みやすくてもあんまりいっぺんに飲まないほうがいいよー。」
おこん >
なんじゃ、心配してくれるのかの。 大丈夫じゃ、齢数千のババアなんぞ喜んで襲うやつはおるまい。
んー? おぬしらなら、悩もうがなにをしようが、生徒を導ける…ワシはそう思っておるんじゃよー。
おぬしはまだ若いが、若いゆえに推進力がある。 年寄りのように手癖だけでやらぬ力がの…
(お酒を頂きながら、んふんと小さく鼻を鳴らす。 心配してくれるコゼットに大丈夫だと手を振って、
自分の健在をアピール。 頑張って!ってアドバイスを付け加えて。)
その情報が本物かどうかもわからん。賞味期限は過ぎておらぬからの、うまく食べたらよいじゃろ。
なんじゃよおー、ワシはまだまだ死なぬぞー。 だいたい妖怪にそのような人の常識は通用せんと、
何度も言っておるじゃろがー。 んぁー、撫でるでないわい… まあオヌシも大変じゃがのー、
うまくやるんじゃぞー。
(頭を撫でてもらって、んあーって唸りはするけど手を振り払ったりはしない。
お酒をぐぐっと飲んでから、蓋盛先生の身体をぽんと軽く叩いて。)
コゼット >
(スレイプニルと聞いて余計きな臭くなってしまった。手を出すのはやめとこうかなぁ…等と?ジャーキーを見ながら。)
「ちょ、ちょっと縁起でもない事言わないで下さいよ。
例の制約があるからと言って、いくらおこん先生でもそんな唐突に逝く訳がないじゃないですか。」
(根拠はない。)
(難しい様子を醸し出しながらも、ちびちびと飲んでいる所を見るとまんざらでもない様子だ)
「んん、そうなんですか?うーん、でも、うん…美味しい、ような気がしま、す?」
(一気に飲むのは良くないそうなので、ハムに手を伸ばす。確かに美味しい。切られたパックのハムとは訳が違う。)
「歳はそうでも、見た目はそうには見えませんよ。
でも、長く生きてるおこん先生がそういうのでしたら、私も気合を入れないといけませんね。」
(いつものお転婆らしい所は見えない。普段もこの位だったら威厳もあるのでは……とは、口には出さない。)
蓋盛 椎月 >
「仮にも一緒に寝た女の前でその自虐持ちネタはどうかと思いますぅ~~」
(子供じみて口をとがらせ)
「妖怪だかなんだか知りませんが
どんな元気な連中だって“この戦いが終わったら結婚する”って言い出したら
次のページで身体半分にされて死ぬんですよ。
物語の引力ナメちゃいけませんって。」
(はぁ、と溜息。なぜだか寂しそうに目を伏せた。)
(八つ当たりの勢いで謎ジャーキーを無造作に頬張った)
「あ、なんか鶏肉っぽい味だわ……いけるいける」
(いけるらしい。ちびちびとワインを飲んでいく……)
コゼット >
「……。」
(物語怖い。確かに小説を読んでいてそうゆう展開は良くある事なのだが。
っていうかうわぁ…あのジャーキー食べてる…。しかも美味しいらしい。えええ…と、以外そうな目付きでジャーキーと蓋盛を交互に見ている)
(勇気の出なかったコゼットはハムと共にワインを頂く。
交互に食べると、お互いが引き立てあって確かに美味しく感じるかもしれない。
…しかし、なんだか暑いような。いや、確かに今日は暑い日だった。だからそうゆう事なのかもしれない。
あとは、なんだか頭がぼんやりとする。ふらふらするというか。
──顔がほんのり赤くなっている。つまり、酔っていた。そういえば、口数も少なくなっているような。)
おこん >
ウム―、結局年寄りは若者と違って、経験で何とかしようとするからの。
こうして人々の変容が起きた前と後では、何もかも違うのじゃ。
故に、おぬしらこそが生徒たちを導いてやるようにせねばならぬ。
とはいっても、己が壊れては意味がないからの。無理せずやるんじゃぞ。
(気合をいれると言ってくれたコゼットに、うん、って頷きかけて。)
なんじゃよー、じゃあ2回3回と寝てやるわい。 今度は鰻食わせて一晩じゃぞ、一晩。
ワシがそんな簡単にやられるわけがあるまいて。 それとも心配しとるのかの?
しづきも可愛い所あるのう。さすが一緒に寝た女じゃの。
それなら…ほれ、ちゅーしてやろうか、ちゅー。
(なんか寂しそうにしてる蓋盛先生を見て、こっちにきなさい!って手招き。
こっちを心配してくれるのが嬉しくて、ちょっぴりいたずらしたくなって。
唇を突き出すようにして、ちゅーを求める構え。)
蓋盛 椎月 >
(くそっこの狐を調子づかせるとすぐこれだ、そう心中で毒づき)
「心配っていうかなんというかですねその……。
……。」
(ちゅーの構えになんとも言えない表情で沈黙し)
「うるせえモブに特殊Freeされちゃえ!」
(その口に謎ジャーキーを突っ込んだ)
(……席に戻って、くい、とワインの残りを呷る。
少し物足りない。もっと持って来るべきだったな……とか思いながらコゼットの方を見ると)
(あっこいつ酔ってるな)
(まあたしかにそういう展開を期待しなかったわけではないが)
(まさかこれぐらいの量で酔うとは思わなかったよね)
(どこの世界にも漫画みたいなやつは居るもんだ)
「……大丈夫かね?」
(とりあえず月並みなセリフを投げてみる)
コゼット >
「人の部屋でも、先生達はぶれないなぁ…。」
(ゆらゆらと身体を揺らしながらその様子を眺める。
面倒くさいので止めはしない。私はハムとお酒を食べているから。…ではなく、まぁいつもの事だから。)
(大きく伸びをしてみると、大丈夫かと声を掛けられて)
「大丈夫です。」
(キリっと言って見せたが、顔はそうは言ってない。
しかし流石にネクタイをしたままは暑苦しかったのだろう、緩めてそれを傍らに置いた。)
蓋盛 椎月 >
「いやあ悪い悪いついつい我が家のようにくつろいでしまって……
って。」
(あっネクタイ外した)
(そういう展開来ちゃうか~)
(帰りそうで帰らないおこん先生をちらと横目に見る)
(ひどく倫理が危ないフィールドになっているのではないだろうか)
(などとどこか他人事のように考える)
(……しかし蓋盛は倫理の番人ではない。)
(面白ければそれでいいのだよ)
「大丈夫? そう……ならいいんだ。
ワイン気に入った? もっと飲む?」
(うんうんと頷いて、ボトルの残りをコゼットのグラスに注いだ。)
おこん >
(んーって突き出してた口に突っ込まれたジャーキーは、
鉛筆削りに鉛筆を突っ込んだ時みたいに、するすると口内に入っていく。
ごくんと飲み込んで、最後に残ったワインを一口。)
中々イケるのう。 ジャーキーも、おぬしの反応も…
(目を細めてぺろりと舌なめずり。ごちそうさまですって頭を下げて。)
さて、しづきにはコゼットの介抱があるじゃろうからの、ワシはこの辺でお暇するわい。
約束通り、ワインももらったからのう。 コゼット、水はちゃんと飲むんじゃぞ。
(明らかになんか普段のテンションからずれつつあるコゼットに
優しく声をかけてから立ち上がって、そのままお部屋の外へふらふら。)
ご案内:「職員寮@コゼットの部屋」から
おこんさんが去りました。
蓋盛 椎月 >
(舌なめずりに目をそらす)
(これしきで酔ったつもりはないが顔が熱い……)
(あ、帰った)
(多少この部屋の混沌度が下がった!)
(今日は勝ちを譲ってやろう……と蓋盛は思った)
コゼット >
「…まぁ構いませんけどね。職員寮って言っても今は教師として働いている訳ではないですし。」
(とはいえ、どんな理由があっても仲が良いのはいい事だ。それに今日の学業は終わったのだ。あまりキツい事を言うのもなんだろう。)
「うん、うん。慣れてみると美味しいものですね、これは。」
(目を細めてご満悦の様子。一気に飲まないは守っているものの、少しずつ、確実にそのワインは消費されていく。)
「はぁーい、水は沢山あるから大丈夫……です。
先生も、無事にお部屋まで戻ってくださいねぇ。」
(はっきりしない返事をおこんに返し、見送る。)
蓋盛 椎月 >
「おいしいか~よかったよかった。
付き合いで飲まされることもあるし、
慣れておくに越したことはないよね。」
(と、もっともらしいことを言う)
(しかし蓋盛は行きたくない飲み会には躊躇なく欠席にマルを付けるタイプである。)
「酒が楽しめると人生楽しい……とまでは言うつもりはないけど。
楽しめるものは多ければ多いほうがいいから。」
(これはホント。)
(コゼットはなんだか曖昧な感じになっているので、
勝手に台所に行って水をもらってくる。一応コゼットの分も。
ごくごく……水おいしい!)
コゼット >
「んー…、そうゆう事もあるかもしれませんねぇ…。お酒が楽しいかはちょっと判らないですけど。」
(成る程なーと、素直に話に耳を傾ける。
しかし、付き合いとはいえお酒以外ではダメなのだろうか…と疑問には残しつつ。)
「でもそうですね、楽しくないとやってけないですし。
…あ、そういえば鍵。」
(おこん先生が出て行ってから鍵の閉め忘れに気が付き。鍵を閉めようとふらふらと立ち上がり、玄関の方へ。
やがてそれを終えて戻ってきた所で足元にあったクッションに足を取られ、盛大に顔から転んだ。
テーブルの上の食べ物は無事だが、かなり、痛い。何か呻いている)
「……ぐ、うぐ…ぐ…。」
蓋盛 椎月 >
「酒が飲めないのに酒を飲む場所に行くと
お子様は帰ってママのミルクでも飲んでなとか言われる
恐ろしい世界なのだよ……コゼット……」
(したり顔で言う)(そんなことはない)
(あっめっちゃ転んだ)
(行きは大丈夫だったから帰りも大丈夫かな? と見守ってたら気のせいだった)
(何のアピールだよ~かわいいな~ とか言ってる場合ではない)
「……おいおい大丈夫? 血出てない?」
(万が一ヤバいぶつけ方していたら大変だ。
近づいて手を取って助け起こし、ぶつけたところを確認する)
(保健医としての本能的な動きであったという)
コゼット >
「うう……もう成人してますし…。」
(今それを言うか、という返事で涙目の顔を押さえている
見てみると痛そうにしている事以外、特に外傷はない様子。)
「ええ、大丈夫です…すみません。
…誰ですか、こんな所にこんなものを…。」
(間違いなく、犯人は一人しかいない。)
蓋盛 椎月 >
「そっか~コゼっちは大人だな~えらいえらい」
(へらへらと笑って額をぺちぺちと叩く)
(コゼットのボヤキはスルーして)
「……傷はできてないみたいだけど相変わらずフラフラしてるよ。
もう休んだら~。……歩ける?」
コゼット >
(ぺちぺちと叩く蓋盛の手をやめろ、と言わんばかりに手で掴んでは払って無言の抗議。
勿論本気という事ではなく、傍から見たらじゃれているようにも見えるかもしれない)
「…うーん。そうですねぇ。なんか今なら魔術で空も飛べそうな気がしますねぇ…。」
(お酒を嗜む人からしたら…いや、それ以外の人でもこの姿を見たら、これは酔っていると思うだろう。
歩けるかと言われれば頷くが、立ち上がる様子はない。)
蓋盛 椎月 >
「ここで空飛んでも天井に頭ぶつけるだけだと思うな~」
(息が酒臭い……。
わかっていました、というように笑ってひょいとコゼットの身体を抱え上げる。
さりげなく乳房も軽く揉んでおく)
「ほら、お姫様、寝室はどっち?」
(言いながら、寝かせられそうなところを探して歩き始めた)
コゼット >
「……。……?……飛んだ!蓋盛先生は力が強いんですねぇ…ありがとうございます。…あー、あっち、です。」
(勿論本当に飛んでいる訳ではないが。もはやコゼットの話す事が良く判らなくなりつつあるが、感謝はしている様子で。
指定された方向に行けば、ベッドのある寝室が見つかるだろう。
持ち上げた時にそうなったのだろうと特に気にはしなかったが、普段通りなら胸を触った事でまず怒っている所だろう。
しかし自分の足で歩かないというのはこんなに楽で心地よいものなのか。お酒も入っていてかなり上機嫌だ。)
蓋盛 椎月 >
「はいはーい、蓋盛号はっしーん、ブーン、飛びまーす」
(応答もいい加減だがこちらは酔っているわけではなくて素で適当なだけ)
(意識のない怪我人を運びなれているので、酔っぱらいとはいえ
意識のある人間を運ぶことは蓋盛にとってそう難しくはない)
(指し示されたとおりに寝室へと向かう。
食べかけのハムやら謎ジャーキーは行間でラップがけしたので明日以降も食べられます)
(ベッドにそっとコゼットを寝かせる。)
(白衣をそのあたりに脱ぎ捨てる。下はタンクトップにショートパンツというラフな姿)
(そしてコゼットのとなりに横になる)
「あたしも寝かせてよ。動いたらアルコール回って
いい気分になってきちゃってさ~」
(けして嘘ではない)
2015/06/14 - 04:57~03:28 のログ
コゼット >
(ベッドに辿り着くと居心地が良いのか、身体を伸ばして枕を顔を埋める。)
「んー?…んー。いい気分…うん、そうかも。
狭い所だけど良かったら。」
(蓋盛がどの程度お酒に対して強いのかは知る由もないが、自分がこんな状態なのだ、相手がそうでもなんら不思議にも感じない。深く考えずに隣を譲り、虚ろ目で見ていた。)
「…先生は食堂で出会ってからお世話になりっぱなしですねぇ…。
相談にも乗って貰ったし…包帯も替えてもらったし…うん。」
蓋盛 椎月 >
(目を細める。眠いわけではなく)
「……それが習性なんだよ。ここに来てすっかりクセになっちゃった。
相談に乗るのも、怪我を治すのもね。」
(生徒の心身の面倒を見るのが養護教諭の業務だ。
教師とはいえどこか頼りなげなコゼットの姿は、
蓋盛にとって生徒とは大差ないものだった……)
(許可されれば、ベッドの上でぎゅうと彼女の身体を抱いて)
「ま……趣味みたいなものさ。
コゼっちはかわいいからね。」
(酔わせた相手に合意なく特殊Free行為を働くほど蓋盛は外道ではない。)
(……がまあ、いい気分になっているようだし
少しぐらいは悪戯させてもらってもいいかもしれない。)
(などと考えて、コゼットの衣服と肌の間にそろりと指を這わせていく)
コゼット >
「蓋盛先生にとって、保険医は今となっては天職なのかもしれないですね…。」
(ぼーっと考える。
自分は、この教師という職業を天職だと思えるだろうか。
勿論今は不満に感じる事はない。しかし、この先上手くやっていけるか。
そんな事今は判らなくても、それでもやっぱり何処かで考えてしまう。)
「…!」
(そう思っていたら突然抱き締めるものだから、酔いの上からでも驚いて。
しかし悪い気はしなかった。こうして抱き締められたのは、子供の頃親にして貰った時以来か。
──それだけなら、良かったのだが。)
「… 蓋盛先生?何を…?」
(抱き締められているので見えないが、それにしては手が動いているような。
流石に違和感を感じたのか、それを問う。)
蓋盛 椎月 >
「……どうだか。もう少し別の生き方もあったかもしれないが、
今となっちゃあわからないね。」
(さりとて今のごっこ遊びにさして不満のあるはずもない。
選ばなかった道というのはなんだって時にひどく魅力的に映るものだ……)
「……天職なんてないさ。
道というのは歩いたあとにしかできないものだからね。」
「……さて? 不埒な虫でも入り込んだんじゃないかな。」
(咎められて、抜け抜けとそう言う。
見えない位置で舌を出す。意外としっかりしていた。
なら仕方ないね、と潔く手を引っ込めた。
彼女を文字通りの意味だけで抱いて寝られるだけでも役得なのだし)
「……すう。」
(そして抱いたまま寝た。
先述の蓋盛の百の特技のひとつ『どんなところでもすぐ休める』の発動である。
見事な伏線回収だった。)
コゼット >
「…。歩いて見なきゃ判らない…。」
(生徒はまだまだ道に迷うものだが、教師も大して変わらないものなのかもしれない。
…難しい事を考えるのはやめにした。横になっていて眠気がやってきたからだ。)
(それは随分と都合が良くて、ずるい虫だな、と。
呆れていると、あっという間に寝息を立てていた。本当にマイペースな人だ。
身体を離そうとも思ったが、しかしこの人肌の温かさは、満更でもなかった。
その暖かさによる心地よさは、安心と眠気を強く引き寄せるのだった。)
ご案内:「職員寮@コゼットの部屋」から
蓋盛 椎月さんが去りました。<補足:蜥蜴のヘアピンをした白衣の女性。いわゆる保健医>
ご案内:「職員寮@コゼットの部屋」から
コゼットさんが去りました。<補足:白いワイシャツと茶色のフリル付きのロングスカート。ネクタイは外している。>