2015/07/05 - 13:54~21:22 のログ
ご案内:「保健室」におこんさんが現れました。
おこん > (尻尾を抱きまくら代わりにして、保健室のベッドで爆睡中。 怪我が多い生徒のために、
沢山ベッドは用意してあるから別に自分が寝てても問題ない。
テスト中は召喚術を連続で使用するため、寮に戻るのももどかしいほど疲弊するので、
こうしてこっそりと使わせてもらい、前線基地としているのである。
事実、ベッドの周りには稲荷寿司の空いたパックやら、
おそらく飲み干したものであろうペットボトルやらがきちんとまとめられている。)
んん……
(眠りという意識の闇の中で、手を伸ばす。尻尾ではなくて、何かを掴みたい。
抱きしめたい。 もちろんそこに何があるわけでもないので、空を切るだけだ。)
ご案内:「保健室」に片翼・茜さんが現れました。<補足:右腕の赤いブラックスーツに、マフラーと手袋の暑苦しい格好の少女。>
片翼・茜 > 「おーい、保険医いるか。」ぐったりと熟睡している生徒をおぶって、保健室に入ってくる。
テスト中に寝落ちした上、どうやっても起きなかったので仕方なく保健室で寝かそうと連れてきた。恐らく一夜漬けを連続して行ったのだろう、生徒の目元には濃い隈ができていた。
返事はない、まぁ寝てるだけなら特に診てもらわなくてもいいだろう、と空いているベッドに寝かせて、布団をかける。
さっさと出ていこうかと思ったが、おこんが寝ているベッドの周りにゴミが置いてあるのが目に入った。別に寝ているのはいいが、ゴミは捨てておこう。そう思ってベッドに近づく。
おこん > (人の気配を感じると同時に素早く飛び起きる。 一呼吸すらおかずに、
ベッドを挟んだ反対側に飛び込み、ゆっくりと顔を上げて相手を確認した。 ゆっくりとため息をつく。)
なんじゃ…保険医が戻ってきたのかと思ったわい。 ここはワシの巣じゃぞ、試験が終わるまでは。
(このベッド、と目の前のそれを指し示す。)
片翼・茜 > 「人の顔みてため息つくとは失礼な。悪かったな、お目当ての相手じゃなくて。」肩をすくめる。
「ゴミを片付けようとしただけだ、教師がゴミの傍で寝てるのは学生に示しがつかないと思ってな。」手を上げて領地侵犯のつもりはないアピール。
おこん > 目当てもくそも無いわい。 どのみち会うからのう。
べちにゴミは残そうとしたんじゃないし…後で捨てるし…
(お母さんに怒られた級の言い訳をしながらぶつぶつ。
抱えてる生徒を見て、なるほどと頷く。)
無理しすぎといったところじゃろう。 その辺に寝かせておけばよい。
大怪我等はしておらぬじゃろうし、もう少しすれば保険医が来るはずじゃ。
1日1回学園の集積所に捨てに行くんじゃが、力を連続で使うと、
腹も減るでのう。 仕方がなく飲み物と食べ物が増えるんじゃな。
(言いながら立ち上がって、残しておいたペットボトルを足でぺこぺこ潰す。
ビニール袋に、分別したゴミを詰めはじめて。)
片翼・茜 > 「はいはい、わかったよ。」全然信じてないけどわかってあげる。まぁちゃんと捨てるなら特にいうことはない。
「ここ数日徹夜でテスト勉強をしていたらしい、それでテスト中に寝落ちしてるんだから本末転倒だな。」やれやれ、といった様子で空いているベッドに生徒を寝かして、布団をかける。
「生徒一人一人に相手を召喚してやってるそうだな、疲れてるだろう、ゴミ捨ては私がやるよ。」魔術の素養がない自分にはそれがどれだけのことかは分からないが、結構な生徒がおこんの授業を取っていたはずだ、ゴミ捨ても出来ないほど疲れきっていたのに、起こした上にゴミ捨てまでやらせるのはどうも気がとがめた。代わりにやってやろうと、手を出そうとする。
ご案内:「保健室」に蓋盛 椎月さんが現れました。<補足:蜥蜴のヘアピンをした白衣の女性。いわゆる保健医>
蓋盛 椎月 > から、と戸を引いて中に入る。手には内容物の詰まったビニール袋が提げてある。
人の気配が三つ。
寝込んだ生徒と、よく見知った人物と、あんまりここでは顔を合わせない教師。
「あ、どーも、お疲れ様です」
人当たりのいい笑みで、教師二人に会釈。
冷蔵庫にビニール袋の中身――買ってきたペットボトル飲料などを詰めていく。
おこん > 保健室を不潔にするわけにもいかんからな…ほんとにほんとじゃぞ。
(ほんとだし。 いちおうわかってもらえたけど頑張って言い訳していきたい。)
まったく本末転倒じゃのう。 ひどいもんじゃなー。すなおに補修受けたら良いのにのう。
(気持ちはわからないでもないが、テストという”本番”に対応できなければ、
どんなに頑張っても良くない結果になってしまうのは明らか。 やれやれと頭を振って。)
帰る時でよいぞ。 しかしいい時代じゃのう。 行くところに行けば、
新鮮な食い物も飲み物も手に入るでな。
(ぐいぐい。 カップ味噌汁のカップをビニール袋に突っ込んで、
厳重に封をしながらつぶやく。)
あ、しづきが戻ってきた。 おかえりー。病人?じゃぞー。
(よう、って手を上げてご挨拶した後、 あいつーじゃよー、と
ベッドに寝かされてる生徒を指さして。)
片翼・茜 > 「お疲れ様です。生徒が寝落ちしたので、ベッド1つ借りていますよ。多分ただの睡眠不足だと思います。」軽く会釈してから、熟睡中の生徒を視線で示す。>蓋盛
「全くだよ、普段からきちんと授業を受けていればこんなことしなくて済むというのに……。授業中に一夜漬けは非効率的だと何度も言ったんだがな。カハァー。」ため息のように顎をだらりと落として喉の奥からコーヒー臭の息を吐く。授業で話した内容を理解されていないのは悲しいことだ。
「わかった、戻るときについでに捨ててこよう。そうだな、金さえあれば食うには困らない、平和……とは言いづらいが、暮らしやすい時代だ。」数百年前を思い起こす、人はとてつもない速度で進歩し、その技術力で世界を作り替えていった。魔術や異能の出現で世界は荒れたが、それでも今日は昨日より良い日なのだ。>おこん
蓋盛 椎月 > 「ただいまー」
手をヒラヒラと振って、軽く寝ている生徒を診る。
言葉通り、どうやら睡眠不足と疲労らしい。この時期はよくある。
ゆっくり寝かせて、起きたら飲み物とビタミン剤でもおごってやれば問題ないだろうと判断。
「おこん先生こそ寝てなくていいんですか?」
最近試験で忙しいようだし。
急須に茶葉を入れて三人分の茶を入れて出す。
二人へのねぎらいの意味も込めて。
(……茜先生は珈琲のほうがよかっただろうか?)
「茜先生は真面目なセンセーですね。尊敬しますよ」
へら、と笑う。言葉に他意はない。
おこん > まあ頑張った結果なんじゃろう。 なんとかしてもらうしかあるまいな。
机上試験はどうしてもそういうことが起こるからのう。その点、実技は楽じゃぞ。
(相手の言葉に何度も頷く。頑張っても試験中にダウンしてしまっては、
結局満足なパフォーマンスを出せていないのだからしかたないのだ。)
とても暮らしやすいのう。 飲み食いもそうじゃし、こうやって眠ることもできるでな。
(ベッドの上に座りなおして、軽く布団を叩いた。)
うむ…ワシはさっきまで寝ておったが…少しは起きていられる。
すまんのう。
(しづき先生からお茶を頂いて、きちんと頭を下げてから口をつける。
温かいお茶がじんわり寝起きボディに染み渡っていく。)
片翼・茜 > 「ああ、どうも」とお茶を受け取って一口飲み、ほう、と息を吐く。
真面目、と言われれば苦笑しようとして頬が動かず、指で頬を釣り上げて「不器用なだけですよ、長生きはしてますが、おこんのように酸いも甘いも噛み分けて、コミュニケーションに長けているわけでもないですから。ただ規則やデータに従ってるだけです。」>蓋盛
「そうだな、後で補習の手配をしておくよ。」疲労の極致だったろうに、出席はしたし、途中まで解かれた問題は概ね合っていた、その努力は評価したい。
「実技なぁ、経済学の実技となると株式投資でもやらせればいいのか?」生徒に金銭的な被害が起きるようなことは避けたい、ヘタすればそれで経済嫌いになってしまうこともありえるし。>おこん
蓋盛 椎月 > デスクに座って本棚から『猫でもわかる外科手術』を取り出してめくる。
図書館から借りだしてきた本だ。
そろそろ延滞になりそうだが、一向に読み終わる気配がない。
「あたしも勉強は苦手だから、その子に説教出来る立場にはないな~」
苦笑。
「お互い様ですよ。この間はあたしが助けていただきましたから」
恥知らずな人生を送ってきたが、
養護教諭が保健室で介抱されるというのはさすがに蓋盛にとっても恥であった。
「経済学だったかどうかは忘れましたけど、
昔行ってたガッコではPC室で経営シミュレーションやらされましたねぇ。
……あたしの班は一族夜逃げの結果に終わりましたけど」
自分もお茶をすする。
「茜先生はなにかご趣味はないんですか?
長生きしていると、何か楽しめるものでもないと退屈でしょう」
真面目、ゾンビ、長生き、人情家……片翼茜という教師について知っている情報はそれぐらいだ。
プライベートについては全く知らない。
それとも、本当に仕事一筋で生きているのだろうか?
おこん > 経済学というならげーむをやらせるのがよかろう。 市場原理というやつじゃな。
物事のやりとりと価値について気づかせることが大事じゃろう。
(相手の言葉に頷いてから、小さくあくび。)
あの時のしづきは可愛かったのう。 たまにはああなってもよいぞ。
そしたらワシがいっぱいかわいがって…介抱してやるでのう。
さて、ワシは少し眠り足りぬでのう。 あとはよろしく頼むぞ。
(もぞもぞお布団にもぐる。 二人の言葉を待つ間すらなく、寝息を立て始めて。)
ご案内:「保健室」からおこんさんが去りました。
片翼・茜 > 「まぁ、わかりますよ。勉強は習慣になるまで辛いものです。私も教師を志した時は辛かった。」そこで一度言葉を切り、お茶をすする。
「ですが、勉強のために健康を犠牲にして、結局テストも果たせないのでは、コストに対してリターンが見合いません。経済学を教える身としてはみっちりお説教したいところですな。」生徒が時間の使い方を失敗したが気がかりだ、この調子では学園を卒業したあとどうなるか……。
「ふーむ、シミュレーションですか、確かに理論一辺倒では身につかない部分もありますね。ありがとう、検討してみます。」確かゲーム要素を盛り込んだ、国家間の貿易や人口移動を再現したシミュレーションモデルがあったはずだ、と思い当たる。来期から取り入れてみよう。
趣味は、と問われれば「一応ボードゲームの類を、誘われればやる程度ですが。あとはまぁ、散歩として島内を見まわったり。時間は確かにありますが、最近は教師として学ぶことが多くて、趣味に費やせるような時間はそれほど……。」茜に趣味として打ち込んでいるものはそれほどない。別にやらなくてもいいものばかりで、時間のほとんどは勉強や授業の準備に費やしている。
「ああ、悪いな起こして、お疲れ様。」とおこんを労う。蓋盛先生より寝ることを優先するとは、本当に疲れているのだろう。
蓋盛 椎月 > おや、と穏やかに寝息を立て始めるおこん先生を見やる。
キャスターつきの椅子で座ったまま近づいて、少し乱れた前髪をそっと整えた。
「おやすみなさい」
「ははは……お手柔らかにしてやってください。
本人だってある程度はわかっているでしょうし」
苦笑いして宥める。良い生徒だった経験がないためこういう話になると肩身が狭い。
ふうん、と顎に手をあてて茜先生の話を聴く。
趣味と仕事の時間の境目が曖昧になりつつある自分とは大違いだ。
蓋盛にはあまり共感できなかったが、まあ、そういう人種もいるのだろう。
「ほんとにほぼ仕事一筋なんですねぇ。
それじゃ浮いた話の類もないんじゃないですか?」
からかい半分の表情と口調で。
片翼・茜 > 「そうですね……。普段はちゃんと授業に出てくる子なんです。きっと気負いすぎたんでしょう。」幸せそうに眠る生徒の寝顔を、目を細めて見つめた。
浮いた話など聞かれれば困ったように眉根をよせて「そりゃあ、死んでますからな。腐った死体に恋焦がれるんじゃ病気ですよ、そんな人が居たら連れてきますんで治療をお願いします。いや、カウンセラーの方がいいか。」と冗談めかして笑おうとして、頬が動かない。また指で頬を釣り上げて、無理に笑った。
蓋盛 椎月 > 「さて? わかりませんよ」
悪戯っぽい笑みを見せて、そっと近寄る。
「常世学園は様々な人間――いえ、存在の坩堝ですから。
誰かの常識は、誰かの非常識――誰かの健康は、誰かの病ですよ。
それに――恋なんてものは誰にとっても病気です。
長く生きて、そんなことも忘れてしまいましたか?」
茜の手を静かに取る。
もう片方の手を、彼女の手袋の上からそっと重ね、優しくさする。
茶の瞳で、茜の気怠げな瞳をじっと覗きこんだ。
払いのけることは容易だろう。
片翼・茜 > 手を重ねられると一瞬驚きに目を開くが、すぐに元の倦怠を宿すいつもの目に戻る「……口説いてるんですか?一応言っておくと、私は女ですよ。」手は払いのけず、目を見つめ返す。
蓋盛 椎月 > 「そんなの見りゃわかりますよ。おこん先生だってそうだし」
笑い声を漏らす。
「いえね。
随分と長いこと誰にも触れられなくて、
持っている本人にさえその輝きを忘れ去られてしまった――
そんな宝石があるとしたら。
手にとって触れてみたくはなりませんか?
――それだけの話ですよ」
顔を少し近づけて、鼻を鳴らす。
珈琲の香りと、かすかな腐敗臭が鼻孔をくすぐった。
「口説かれるのは、お嫌でしたか?」
目を細めて。
片翼・茜 > 「女性に口説かれるのは随分久しぶりだったので、間違われてるかもと思いまして。」笑おうとして、笑えない、頬が動かない。
「さて、本当に宝石ですかね。私にはもう風化した砂にしか見えませんよ。」
嗅がれるのは、少し嫌だ。首をひねって、顔を遠ざける。
「嫌では……でも、もっと生産的なことをしてほしくはありますね。私は死体です、このままゆっくり朽ち果てるだけの身、あまり情を移すのはおやめなさい。」ゆっくりと、手を引っ込めて、目をそらし意味もなく窓の外を見る。
蓋盛 椎月 > 「そんな寂しいことを言いなさるな。
生きていることは死に向かうということ。
たとえ肉体が腐っていようとも、あなたは紛れも無く生きている。
そこにわたしと、いかな違いがある?」
手が引かれるのを見て、す、と自身も身を離す。
そのかわりに、茜の両頬を指で持ち上げて、笑みを作らせた。
「少し、実技試験場のほうの様子を見に行ってきます。
そろそろけが人が出る頃でしょうし。
では」
笑みを崩さぬまま、背を向けて保健室を去った。
ご案内:「保健室」から蓋盛 椎月さんが去りました。<補足:蜥蜴のヘアピンをした白衣の女性。いわゆる保健医>
片翼・茜 > 「……カハァー。」何も答えられず、窓の外を見たまま、顎をだらりと落として喉の奥から息を吐いた。コーヒーと、かすかな腐敗臭。茜が死んでいる証。
「ええ、行ってらっしゃい。」それだけ、何とか言えた。
「…………カハァー。」もう一度、息を吐く。左手の薬指の根本を指でなぞる。
そこにはかつて大切なものがあった。だが、もうない。失くしてしまった、いつどこで失くしたのかも、覚えていない。
頭を振って、立ち上がる。過去に浸る時ではない、私は教師だ、仕事がある。
悩みも思考もそのあとだ、と気持ちを切り替えてから、保健室を後にした。
ご案内:「保健室」から片翼・茜さんが去りました。<補足:右腕の赤いブラックスーツに、マフラーと手袋の暑苦しい格好の少女。>