2015/07/09 - 22:30~02:50 のログ
ご案内:「職員室」にコゼットさんが現れました。<補足:白い長袖のワイシャツと赤いネクタイ。唾の広い魔術師を思わせるような帽子を被っている。>
コゼット > (試験明けの翌日。

いつもの講義の前に生徒達の前で成績を伝えた。
真夏の前の一喜一憂。
魔球魔術に関するおさらいや演習場を利用した実習、今後の講義内容などなど。
次のステップに進むまでに、一定水準には達してもらわなければ。
勿論、教師としても協力は惜しまないと付け加えて。暫くは忙しくなりそうだ。)

コゼット > 「私も学生時代は良く先生の所まで聞きに行ったなぁ…。」

(昔の事を思い出しながら自分のデスクで紅茶を嗜む。
次の講義までは暫く時間がある。今のうちにゆっくり休んで次に備えよう。
本を読んで時間を潰すのもいいが、図書館や公園まで足を運んでもいいかもしれない…。)

ご案内:「職員室」にヨキさんが現れました。<補足:人型。黒髪金目。197cm、拘束衣めいた長衣、ハイヒールブーツ>
ヨキ > (生徒の中でもとりわけ年少の者たちに向けた美術――というより『図工』の授業を終え、ファイルを片手に戻ってくる。
 職員室の中に元素魔術教師の姿を見つけると、そのデスクを通り過ぎざま声を掛けた)

「コゼット、試験お疲れ様。
 掲示板の結果を見たぞ。君の生徒は優秀だな」

(支障なく会話できるほどの位置にある自分のデスクに向かい、書類をまとめる)

「きっと、教師の腕がいいのだな」

コゼット > 「ああ、ヨキ先生。そちらもお疲れ様です。」

(職員室に入ってきたのはやたら身長の高い教師。
自分が並ぶとまるで親子に見えるかもしれない。
ここまで来るとどうしても身長の差を意識してしまう。)

「生徒の頑張りがあってこそですよ。
あえて難しい魔術の授業を進んで受ける位ですからね、その位学ぶ意欲はあるのでしょう。
…褒めて頂いてありがとうございます。私としても、教師として全力で生徒にぶつかって行ってる積りなので、そうゆう評価は嬉しいです。」

(自分の熱意は彼のみならず
何人かの教師に伝わっているようでこうして褒められるのはやはり励みになる。)

「そちらは美術の授業を受け持っているのでしたっけ。
私は生憎その手の事はからっきしで…。どうです?生徒達は楽しくやっていますか?」

ヨキ > (腰掛けて更に低い相手の顔を見下ろしながら、穏やかに言葉を続ける)

「ヨキこそ魔術は『からっきし』であるからな。
 魔術を修めた者は多かろうが、それを人に教えるとなれば手管も必要であろう。
 判断するにはまだ早いだろうが……どうだ、教師は君の『天職』たり得るかね?」

(自分の紅茶を組んできて、椅子に腰掛ける。
 背凭れに身を預け、コゼットの方へくるりと身体を向ける)

「そう、美術だ。
 専攻は工芸だが、美術教師は多くないからな。基礎から美術史まで、必要とあらば。

 生徒たちか。
 ……そうだな、好きで習う者もあれば、作品を作り出すことに照れや遠慮を感じる者も少なくない。
 五科目や異能に魔術と比べれば地味なのでな……、楽しいと感じてくれているかどうか」

コゼット > 「天職…ですか。
…そうですね。教師は憧れで…なりたくて今まで努力してきたものもありますし。今は多分そう思えます。
思ったよりも大変ですけれども…。」

(膝に手を置き、行儀良く話に応える。
天職か…他の先生にもそういえば聞いたっけな。
私はきっとこれからも教師を続けていくのだろうけど、その先も、私は天職と思っていられるだろうか…。)

「ここの歴史を見ているとこうゆう魔術や異能とかに目が行きがちですけれど…。
でも、そういった人としての教養も大事ですものね。
私は兎に角魔術を学ぶのが楽しくて、生徒として学校に居た頃も、ずっとその事ばかり勉強していましたけれど…。
答えは生徒達が知っている…と言った所でしょうか。」

(憶測で考えても仕方のない事なのだけど、不安になるのは自分だってそうだ。
生徒達がどんな思いで授業を受けているか。自分のやり方は間違っていないか。
その時は生徒達の態度と成績が目に見える答えとなるのだろうか。
少し冷めた紅茶を飲みながらコゼットは考える。)

「照れと遠慮、か…。
もっと美術を好きになってくれたら、そうゆう生徒達も自分の力を十分に発揮してくれるのでしょうかね。
そこはヨキ先生の腕の見せ所でしょうか。」

ヨキ > 「どんな職であれ、ただ楽で済むということはなかろうよ。
 この広い学園の中で、何人もの生徒を教えるとあっては。
 それに、自分にとっての天職がひとつとも限らんのだし」

(コゼットの話を聞きながら、ティーカップの模様に目を落とす。
 肘掛けに両肘を置いて、両の指先でカップを支える)

「ヨキなどは、ここへ来る前はまったくの無教養であったからな。
 だが言葉を多く知らなかった頃も、恐らくは君のように『学ぶことが楽しい』と思えていたのだろう。
 知らぬことを知ることは、目の醒めるような思いがするよ。いつでも。

 はたして美術を好きになるかどうかは、個々の適性であるからな。
 ふふ。このヨキに出来ることは、皆が美術を『嫌いにならないように』することだけだ」

(それで、と突然真顔になり、神妙な面持ちで声を潜める)

「……それで、話は変わるが、コゼット。この時期になって、気になっていたのだ。
 君、ほかの婦人たちと同じように『水着』を着ることはあるのかね?」

(きちんとした身なりから、あの露出の想像がつかなかったと。
 異性が問うにはあまりにデリケートな内容を、いかにも大真面目に口にした)

コゼット > 「ふふ、それもそうですね。
大変ですけど、ホントやり甲斐はありますよ。
実際に魔術を教えていて、できた!って喜んでいるのを見ると、本当に。」

(過去の授業を振り返り、思い出に浸る。
あの生徒の何気ない表情は、自分の中では忘れられないシーンの一つだ。)

「そんな過去があったのですか。
それにしては随分と上手いですね…。随分勉強したんだなと見えます。

…ふふっ、それなら私と一緒ですね。
嫌いでは好きになって貰えるように頑張らないと。
中々難しい事ですが…、教師にとっては中々難しい課題ですね。」

(少し困ったような顔をして。しかしその表情は何処か楽しそうとも見えたかもしれない。
──そんな折り、ヨキが話のトーンを変える。)

「水着ですか。そうですねぇ…海開きもされましたし、海に入るなら必要かと思います。
海を実際に見たのはここに着てから始めてで。海開きはちょっと楽しみにしてたんですよ。
水着はこの間約束したのですけど、おこん先生に見繕って貰おうと思っていまして…。」

(どうやら今は持っていないが、何れは着用するつもりらしい。
特に恥ずかしがる素振りは見せずに答える。恥ずかしさよりは楽しみの方が大きいのかもしれない。)

ヨキ > (コゼットの和やかな面持ちに、述懐を超えた思い出のあることを察する。
 小さく頷いて、紅茶を一口)

「ヨキは生きてきた時間だけは年かさであるからな。
 この凝り固まった土壌には、学びの水をやるのも一苦労ぞ。

 ……君もヨキも、生徒に教え教えられる立場であることだな。
 学び舎は、生徒のためだけのものではないとよく分かる」

(続くコゼットの回答には、納得のいった顔で笑う。
 大きな口に、ぎざぎざとした歯並び)

「ほう、はじめての海であったか。
 異能が金気交じりのヨキは海に入れぬのでな、いつも人が楽しむのを眺めている。
 コミュニケーション学のおこんであろう?
 彼女の見立てならば、さぞコゼットに似合うであろう。
 よいぞ。娘の水着はよいものだ」

(これもこの学び舎で学んだことだ、と、堂々と機嫌よく目を細めた)

コゼット > 「そうですね。教師と言っても生徒と同じよう存在である事には変わりありません。
私達もまた成長していますし、生徒達に教えられる事もあります。」

(話からするに、ヨキも長い時間を生きる存在らしい。
尤もその事に関してはここに着てからは特に珍しい事ではないのだが。)

「あら…そうゆう制約もあるのですか。それは残念ですね…。でも、その身体は一見金属…には見えませんが…?

そうそう、そのおこん先生。
水泳は昔授業でやりましたけれど、当時のはもうサイズが合いませんし…。
それ以降は勉強漬けの毎日だったので機会が無くて。

そ、そうゆうものですか?でも、似合うものが見つかるといいなぁ…。」

(男性であるヨキがいい物だってしみじみと語っていると、なんだかじわじわと恥ずかしくなってくる。
…しかし彼は海がダメだと言う。見ているしか出来ないと言う事は、必然的にそうゆう所に目が行ってしまうのだろうか。)

ヨキ > (うむ、と頷いて、握った左手をぺちぺち叩く)

「ヨキの手は金属を発するが、潮に長く晒すと発した金属にまで錆が浮いてしまってな。
 護身にもその異能を使うゆえに、粗末には出来んのだ。
 ……それにヨキは泳げん。この図体で溺れては、助ける方も一大事であろう?

 海がよい気晴らしになるといいな。
 試験は教師にとっても骨が折れるだろう。
 ヨキには娘が不可欠であるからな。娘は華やいでこそだ」

(しげしげとコゼットの顔を見遣り、)

「…………、海で遊ぶ機会がないほど勉強漬けとは。
 今はちゃんと遊んでいるか?君ほど真面目ともなれば、休日にも教師であるような気がして」

コゼット > 「なるほど…。実際の海はしょっぱいと聞きます。
塩分が高いとするなら確かに影響が出ますね…。
…あら、そうでしたか。」

(そう言うのなら納得だ。
金属は錆に弱い。それが身体に影響を及ぼすのであれば容易には近付けないだろう。
異能は決してその身体に良い影響を与えるだけではないという事を改めて知らされた。)

「ええ、試験を提供する側は私にとっても始めてだったので緊張しました。
試験開けもやる事は沢山ありますが、海開きの間に是非遊んでおきたいと思います。」

(…ヨキに娘が不可欠とはどうゆう事だろうか…?)

「ええと、まぁ…休みの時位はゆっくりしようと思っていますが、最近は色々と問題続きでして。
意図しなくても教師として考える事は多いですね…。
頑張り過ぎだ、と注意される事もあるので、気をつけたいと思っているのですが…。」

ヨキ > 「錆までは生えずとも、金属がへこたれてしまってな。
 作品に異能を使わないことにはしているが……、それ以前に、自分からなまくらが生えるのはなかなかに納得がゆかん」

(身体的影響のみならず、そうした自尊も含まれているらしい。
 来るべき季節を想像してか、普段より楽しげに見える)

「優しい君でも、生徒たちに出す試験は厳しいのだろうな。
 いや、優しく生徒を思うからこそ、か」

(デスクの上の保温ポットを手にとって自分のカップへ注ぎ、君もおかわりはいかが、と首を傾げる)

「――問題続き?ほう。それは学園に関わることかね。
 おこんや他の教師の助力もあろうが、それは大変だな。
 出来ることは少ないが、君の困ったときにはヨキも協力するぞ。
 頑張りすぎることは元より、ひとりで気張ることが何より身体には障る」

コゼット > 「なるほど…。
そうゆう拘りもあるのですね。でも確かに、自分の力がそうやって錆付いてしまうのはいざという時辛いものもありますし。」

(本人は上手い事を言っているのには気が付いていない。)

「そりゃあ、楽をして後で困るのは生徒達の方ですから。
彼らは学びに来ているのですから私もしっかりと教えないと。
私としても中途半端に物を教える事は出来ません。
──あ、頂きます。」

(カップに残った紅茶を飲み干すと、そのまま近くに行き、おかわりを頂く。)

「……まぁ、そんな所ですね。学園と言うよりは生徒への脅威でしょうか。
私自信も大変な目に遭いましたけれど…。
…ええ、それは良く言われました。でも、頼るだけじゃなくて私自信もしっかり力をつけないと。
ただ人に頼るだけなのは嫌ですから。」

ヨキ > 「だろう?君もその魔力が失われてしまっては……、」

(はたと気付く。『注意勧告』を思い出す)

「……『コゼット・アルゼラーテ』。過日の危険生物についての報告は、君によるものだったか。
 島の教師の辛いところだな。自身の身を守り、生徒を守り、生徒に教える必要がある。
 攻撃のための魔術を扱うともなれば、前線に立たねばならぬことも多かろう」

(ポットを傾け、温かな紅茶を注ぐ。湯気に茶葉が香り立つ)

「よい心掛けだな。君のような強い意志には、水を差すのも野暮だ。
 ヨキもこちらから埃が出るほど叩くことはせんが、害意があるとなれば別だ。
 ……この学園に、害を為すものが在ってはならん。何一つな」

(声はそれまでの会話と変わらなかったが、そうして強い言葉で断じた)

コゼット > 「あ、そうです。少し日が経ったのでまた注意を促そうと思っていましたが…。
確かに大変ですが、私がこうして得た力は自分の身を守るものであり、生徒達を守る為でもあります。
生徒を守る為なら私はこの身が傷ついても脅威に立ち向かう覚悟がありますが、彼らに心配させない為にも無傷でやらないといけません。
全く難題です。だから、普段から私自身も鍛錬が欠かせませんよ。」

(今日の夜も訓練に学園の訓練施設に赴くという。自分を磨く事に関しても抜かりない。)

「今の所学園に直接問題が降りかかった事はありませんが、生徒達が度々問題に巻き込まれていると聞きます。
風紀や公安の生徒達がそれらの解決に力を注いでますけれど、教師たる私達も出来る事をやらなければ。」

(そう力強く答える。
頂いた紅茶をそっと一口。…ちょっと熱い。)

ヨキ > 「まったく君には感心するよ。見習わねばならんことばかりだ。
 学園への脅威は払われねばならんが……、一方で君の訓練ではなく、実戦を目の当たりにしてみたいという気持ちも少し、ある」

(別のデスクへ手を伸ばし、教師向けの回覧ファイルを手に取る。
 ぱらぱらと斜め読みにコゼットの名前を探し、その文書に目を落としながら)

「問題ね。進んで火に入る生徒も中には居るようだが。
 ……そう。出来ることを、だ、コゼット。
 たとえばこの島も、生き物の身体に有象無象の細菌が暮らすことと同じと思わんかね。
 ヨキはそういう考えをしている。行き過ぎた清浄は、むしろ学園の害になると」

(戯言だがね、と呟く)

コゼット > 「…実戦はやられてばかりですけどね。
鍛錬は怠りませんが、私は戦闘員ではありません。上手くはいかないものですね。」
(恥ずかしい話ですが、と頬を掻く)

「……。」

(進んで火の中へ。…他人事ではないな。)

「行き過ぎた…ですか。
…どうなんでしょうね。でもまぁ、あまり過敏になり過ぎるのも良くないというのは判ります。
それこそ、肩の力を抜けという意味もあるかもしれませんね。」

(どんな理由であれ、落第街に自ら入っていく生徒は後を立たない。
しかし、あの場所が必要だと思う生徒もまた存在する。
だから、これは一筋縄ではいかない簡単な問題ではないのだ。
何処までを許さず、何処まで許容するか。それは個々の判断基準に委ねるか、上層部が決めるしかないのだが…。)

「…ま、確かに気を張り過ぎてもストレスが溜まるばかりですからね。
問題が起きたらそれはそれ。普段の私達は勉強を生徒達に教える教師なのですから、それだけは疎かにしてはいけません。
お互いに頑張りましょうね、ヨキ先生。」

(いい感じに冷めた紅茶をくいっと飲み干す。お陰で身体が温まった。)

「さて、と。私はそろそろ次の講義へ。
お話できてお陰様でいい息抜きになりました。ヨキ先生、ありがとうございます。」

(ぐぐっと両手を高く伸ばす。そして大きく息を吐いて。
いつもの鞄を引っさげ、自慢の帽子を戸にひっかけながらも職員室を後にしようと。
その際にヨキの方を向き、軽く会釈をする。)

ヨキ > 「ふ。ばつの悪そうな顔をしているな。
 ヨキとて不当に島へ入ったものを追うことも多い。
 命あっての物種だ。自らを欠かすことなく生き延びられるなら、それでよい」

(カップを傾けながら、もう一方の手を広げて)

「ヨキは見てのとおりの不真面目で、不勉強者であるからな。
 このヨキの考える正しさが、皆に通ずるものとは思わん。

 それでも……少なくとも君の正しさは、このヨキにも心地よい。
 君のような娘のまっすぐな在りようは、ヨキの応援するところだ」

(タイミングを同じくして紅茶を空にする。
 二人分のカップを片付けに立ち上がりながら、コゼットを見送る)

「ああ。ヨキは今少しここで仕事を。
 ではな、コゼット。あともう少しで一日も終わる。頑張りたまえ」

(笑って、職員室を後にする相手へ軽く手を掲げてみせた)

ご案内:「職員室」からヨキさんが去りました。<補足:人型。黒髪金目。197cm、拘束衣めいた長衣、ハイヒールブーツ>
ご案内:「職員室」からコゼットさんが去りました。<補足:白い長袖のワイシャツと赤いネクタイ。唾の広い魔術師を思わせるような帽子を被っている。>