2015/07/29 - 19:56~23:54 のログ
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」に三枝あかりさんが現れました。<補足:女子学生服。(待ち合わせ済み)>
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」にノヴァさんが現れました。<補足:白いワンピースを着た小柄な少女。銀竜>
三枝あかり > 街並みを歩く。
雑多な異邦人街大通り。人種の坩堝。
それでいて、不思議な熱気と底抜けの明るさを持った街。
「ねぇ、ノヴァ。あそこのラーメン屋が美味しいんだよ」
「お金ならノヴァの分は生活委員会が持ってくれるから大丈夫」
「あっ、お金はわかるかな? 貨幣、マネー、紙幣。色んなものと交換できる魔法のお札かな?」
ノヴァ > ノヴァが突然この世界の転移荒野へと転移され戸惑っていた時に
出会った少女、三枝あかりに連れられ、
ノヴァは、常世島の異邦人街の商店街へとやって来ていた
「人間の街ってこんな所なのね
人間がいっぱい居て、いっぱい物があって賑やかで
ノヴァ初めて見るわ。
ノヴァが住んでた所ほど綺麗じゃ無いけど、こういうのも良いわね」
ずっと元の世界の神の領域で育てられてきたノヴァは
あかりに連れられて来たこの街で、雑多なこの商店街ではあったものの、
初めて見る景色の数々に興味津々な様子で目を輝かせているのであった。
「ラーメン?さっき、あかりが言ってたやつね。
どんな食べ物なのかしら」
そうしてあかりの話を聞きながら
ラーメンという物を食べた事の無いノヴァはそれに関しても興味津々な様子でいるのである。
「お金…?交換…?
欲しい物があったら力で手に入れろって…言われてたのだけど、違うのかしら…?」
ノヴァを創った神は、ノヴァを世界を滅ぼす竜として完成させるためのの訓練も含めて、
ノヴァに対して欲しい物は、自分から力ずくで奪う様にと教育されていたのであった。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」にギルバートさんが現れました。<補足:金髪碧眼の少年。ぼんやりとした眠そうな目>
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」にクリフさんが現れました。<補足:浅黒い肌の異邦人。ノリは軽い>
ギルバート > 対して街往くこちらも二人。
今晩のメシは何処にするかなといった具合でブラついている。
肉にしようか。いや暑いし冷たいものがいいな。
雑な意見のキャッチボールを繰り返しながら、ばたりと女子二人に出会う。
「……あれ、三枝だ。
久しぶり。今からご飯?」
隣のノヴァを一瞥。
友達?と言葉を続ける。
クリフ > 「んだからよ、俺はとにかく可愛い子が居るとこが良いんだって」
「男二人で飯とかむなしすぎんだろ?一服の清涼剤を求めに―」
(飯の内容よりもそこでの出会いを優先するクリフ)
(提示される料理に逐一「そこ可愛い子いんの??」と返してギルバートに流されて、をそろそろ20分ばかり繰り返していたところ)
「おぉっと、おあつらえ向きに女子じゃん。しかも二人」
「ヘローあかりちゃん。俺らと飯、どうよ?」
「もちろん、そっちの子も一緒にさ」
(ギルバートに続いて軽い言葉を投げかける)
(初対面のノヴァに対しても同様だ)
ギルバート > 「下品か。」クリフを叩く。
クリフ > 「ってぇな!俺みたいな品性の塊見て下品とか、ギル君もしかして常識無い人???」
(はたかれた頭を摩りつつ煽る)
「さぁさお嬢さんがた、どうするよ」
「別にこのギルとかいうの居なくても俺は全然いいんだけど?」
三枝あかり > ノヴァを連れてきた日、バギーを転移荒野入り口まで運転してまずはここに来た。
ここなら各委員会とも連係がとりやすいし、彼女の保護の話もぐっとしやすくなる。
とりあえず、彼女に人間的な価値観を教えなければならない。
「うん。人間の街だからね……人が自分の手で作り上げてきたもの、それがここ」
「ここはね、ノヴァと一緒で違う世界から流れてきた人が住んでる場所でもあるの」
「きっとここなら、ノヴァも奇異の目に晒されずに生きていけるかなって…」
うーんと、小首を傾げて。
「ラーメンっていうのは、スープの中に麺が入っててー」
「こっちじゃ割とポピュラーな食べ物かな、熱くて美味しいの」
にっこり笑ってノヴァに身振り手振りでラーメンを説明する。
だが次の言葉には目の色を変えて。
「ねえ、ノヴァ。この世界では悪人以外に決して力を使わないと誓って」
「欲しいものを力で手に入れる人を、私たちの世界じゃ犯罪者とか、エゴイストとか、汚い言葉で詰られるの」
「いい? 私はノヴァがこれから誇りを失わない道を探していきたいの」
「罪もない人を騙したり、殺したりするのはダメ。絶対にダメ」
そこまで話して男子二人に気付く。
「あ、ギルバート。この前はありがとう、それと…」
「今からこの子を保護してご飯なの。この子、異邦人みたいだしお腹空いてるから」
「私の友達だから、手を出しちゃダメだよ?」
くすくすと笑って。
「あ、クリフ。久しぶり。これからこの子……ノヴァと一緒にラーメンなの」
「三枝あかり異邦人保護第一号! 私の数少ない友達! ノヴァです、拍手ー」
二人のやりとりを見て苦笑しながら。
「さ、そこのラーメン屋なんだけど入ろうよ」
と、促して。
ノヴァ > 「………!?
誰かしら?この人間達は、あかりの知り合いなのかしら?」
突然、声をかけてきた2人に驚きつつも、
此処で臆するのは龍としての恥だと、
あかりの横に並びながら、然とした態度であかりに問う。
しかし、あかりに次いで初めて接する人間に、少し内心怖々とはしている様だ
「ええ、私はノヴァ、あかりの友達よ!」
友達?と疑問を呟いたギルバートに対しては、
偉そうな態度を崩さずに、あかりの友達だと告げるのであった。
だが、先ほど転移荒野で遭遇し友達になった直後くらいの仲ではあるが…
「これが人間の作った街なのね…人間もやるじゃない。見直したわね。
私と同じ、という事は龍もいるのね。」
あくまで偉そうな態度のままではあるものの人間を称賛するノヴァ。
そして、自分と同じようなと聞き、竜も居るのだと勘違いする。まあ、事実としては合っているが。
「麺…?細長い感じの物なのかしら…?
肉という物しか食べた事が無かったからわからないわ。」
あかりのジェスチャーを見ながら首を傾げる。
完全に文化の齟齬が発生ししていた
肉食という価値観を持たせておいた方が便利だと、考えたノヴァの世界の神により、
基本的にノヴァは肉料理しか食事で与えられた事が無かったのだ。
「犯罪者……エゴイスト……ノヴァが教えられていたのは、間違った事だったのかしら…
でも、ウィルソンはこれがノヴァの為になる事だがらって……
ノヴァは……どっちを信じれば良いのかしら……?」
あかりの言葉を聞きながら、今まで自分が教えられてきた価値観との矛盾にノヴァは苦悩し、俯く。
「でも……あかりは、本当にノヴァの為の事を思って言ってくれてるのよね?
……ええ、わかったわ。あかりがそう言うなら気をつけるわ」
しかし、そうして少し俯いた後、真剣な表情で話すあかりの目を見て、
ノヴァも頷くように答える、
今まで教えられた価値観を捨てる様なものであったが
きっとノヴァは直観的に感じとっていたのだろう、世界を滅ぼす為の道具として自分を育てた神よりも、むしろ真剣に自分の事を考えてくれているあかりの様子を
「ええ、そうね。誇り高き龍族が誇りを失ってはいけないものね。
わかったわ。約束するわ、あかり!」
そうして、納得した様に頷きながら、あかりに約束するのであった。
「ええ、入りましょう。
どんな食べ物なのかしら…」
そうして、あかりに促されながら、ラーメンという未知の食べ物に期待寄せながら入って行くのであった。
ギルバート > 「オレはギルバート。そっちはクリフ。
三枝と同じ一年生だよ。よろしくね、ノヴァ。」
緊張の色が伺える少女に対して、右目を細めて微笑みかける。
黄金色の毛髪に隠されたもう片方も、恐らく同じ色を浮かべているのだろう。
それはそれとして、あかりに促されるように入店する。
幸いピークが過ぎたのか、スムーズにテーブル席へと着くことができた。
厨房からの熱気はすさまじく、まるでマグマで麺を煮込んでいるかのようだ。
一体どんな逸品を出してくれるのだろう。
少年の心は密かに躍る。
「始めてだな、ここ。
何がオススメなんだろ?」
クリフ > (ギルバートに紹介され笑顔で片手をあげて爽やかアピール)
(わきわきと挙げた掌を動かしてニカッと歯を見せれば、ある程度の警戒心は解いてもらえるだろうか?)
「あかりちゃんは此処知ってんだよね?」
「俺とギルとノヴァちゃん初めてだからさ、何か選んでくれよ」
「俺、ラーメンは何でもいいけどセットにチャーハン欲しい。あと餃子な!」
三枝あかり > ノヴァの言葉に穏やかに微笑んで。
「お腹空いたでしょ、注文しよう!」
ギルバートとクリフの言葉に手をひらひらと振って。
「ここのお勧めはなんといっても濃い口醤油ラーメン!」
「九州のたまり醤油を使ってるらしいけど詳しいことは教えてくれないの」
「私、九州出身だからこの味に惹かれてさー……」
席に座って。
「私、濃い口醤油ラーメン! こっちの女の子にも同じの!」
「ノヴァ、メニューだよ。他にも食べたいものがあったら写真を指差してね」
ノヴァ > 「ギルバートね。ええ、私はノヴァ、誇り高き銀竜よ。
銀竜であるノヴァとこうして、会えた事を光栄に思いなさい。」
多少緊張しながらも、然とした態度は崩さずにギルバートに対し挨拶を返す
しかし、この銀竜相変わらず偉そうである。
わきわきと挙げた掌を動かすクリフの奇妙な動きを見れば逆にノヴァは警戒する様な表情を強め
逃げるようにあかりの方へと寄るのであった。
地名などについてはノヴァは全くわからない様子で首を傾げながらあかりの言葉を聞きつつ席に座り
差し出されたメニューを見て更に首を傾げる。
「このごちゃごちゃした色のついた水に、なんか糸みたいなのがいっぱい入ってるのがラーメンかしら…?
んー、どれが良いのかわからないわね…
そうね、ノヴァもあかりと同じのでいいわ。」
メニュー表の写真を見ながら首を傾げるも
どれがどんな味か想像できず、あかりと同じ醤油ラーメンを頼むのであった。
ギルバート > しばしの間。
ようやく運ばれてきたラーメンは、それぞれ深い琥珀色の輝きが揺らいでいた。
醤油ベースに背脂から煮出した芳醇な香りは、否が応にも食欲をソソる。
これに心揺らがない人間はいないぞと、少年は内心確信を得るのであった。
「ええと、チャーハンセットがこっちで……あ、杏仁豆腐はこっちです。どーも。」
あっという間にテーブルが埋め尽くされ、大皿が中央。そこに鎮座する餃子。正に堂々たる風格だ。
一品だけ白く儚い存在感の杏仁豆腐が、まるで場違いなように小隅に置かれる。
仲の良いクリフは知っている。少年が大の甘党だということに。
「折角だし、違うラーメン頼んでおけばよかったかな。」
ぱちりと箸の割れる音。
クリフ > (立ち上る湯気。広がる芳醇なスープの香り)
(これだ。これこそが「ラーメン」ただスープに麺をぶちこんだだけというものではない)
(このテーブルに鎮座する食器の並びもある種の様式美。ラーメンの隣に小ぶりな炒飯。そして付け合わせの小ライス)
(この芸術的な配置もまた、たまらない)
「っかぁ~、いいねいいね、腹減って来たよオイ!」
「ノヴァちゃん、コレあっちぃから気ぃつけてな」
「あとはー…そこの餃子、皆で適当につついて食ってくれよな」
(人数分の小皿に手早く餃子のタレとラー油を注いで配る)
(こういうところでの小技が女の子のハートを掴むのだ)
(と、クリフは信じている)
(仲の良いギルは知っている。今のところその小技が生きた試しはない)
三枝あかり > 「こら、クリフ! ノヴァを怖がらせないの!」
ノヴァをこちらに引き寄せながら。
「この子、純粋なんだから……変なことしたら許さないからね?」
座って深呼吸。店の中の醤油!な感じの香りを吸い込んだ。
「そう、その水がスープで、糸みたいなのが麺。美味しいんだよ?」
「ギルバート……デザートがないと満足できないタイプ?」
餃子を取り分けられると満面の笑顔で。
「わぁ、クリフありがとう。ここの餃子美味しいんだよね」
「予算の都合であんまり頼まないけど……」
運ばれてきたラーメンを前に手を合わせる。
「ほら、ノヴァ。手を合わせていただきます、って言おうか」
「作ってくれた人にありがとう、の意味もあるんだよ」
割り箸の持ち方をノヴァに教えながら、一口食べる。美味しい。
醤油の風味が生きている。それでいて濃厚で、味わい深い。
ノヴァ > 「変な事って、クリフって人間は何かノヴァにするつもりなのかしら?」
あかりに引き寄せられながら、あかりの言葉を聞き更に、クリフへの警戒と誤解を強め
訝しげな視線で見やる。
「餃子?これも食べ物なのかしら?」
皆の話を聞きながら更に首を傾げる。
今日は、本当に新鮮な物ばかりで、驚くばかりの日だとノヴァは感じるのであった。
クリフの気を利かせた行動、
しかし、警戒しているノヴァの心を動かす事は叶わなかった
というよりも、自分に対し親身に接して育ててきた神に教えられた価値観が間違ったものだったという事をさっき知ったため
親切な、クリフの態度にも勘ぐってしまう様であった。
運ばれてきたラーメンの入った器
そこから香ってくるスープの芳醇な香り
しかし、それを見ながらノヴァは首を傾げる
それも、そのはずノヴァは麺類を食べた事が無かったのだ、
故に周りの人達の食べる様子を見ながら、
そうなのねと、ラーメンの食べ方に納得した様に頷いた後に、ラーメンを食べようとした所で
「いただきます…?
感謝…というものも必要なものなのね。」
あかりに注意され、いただきますの挨拶をしながら
感謝に関しても、龍族には必要ないと、神には教えられていたものの、現在、あかりの方を信じる事に決めていたノヴァは素直に従うのであった
あかりに箸の持ち方を教えられながら
使い慣れない箸という食器に悪戦苦闘しながら食べるのであった。
初めて食べる、ラーメンの味に驚きながらも
美味しいわね、と呟きながらラーメンを味わい、食べるのであった。
ギルバート > 麺はスープとよく絡み合い、啜るごとに旨さを咥内いっぱいに放り込む。
トッピングのネギがもたらす歯ざわりのアクセントが、食感にも楽しい。
チャーシューはといえばとろっとろになるまで煮込まれており、箸でつつけば簡単に崩れ落ちるほどだ。
味は言うまでもなく、肉のうま味がこれでもかと濃縮されている。
息を付く暇もないとはこのことだろう。気が付けばラーメンは軽く半分にまで減っている。
「そういえば三枝、兄さんの方は元気にしてる?
最近忙しくて、生活委員の方全然知らないんだよね。」
クリフ > 「あ?違う違う!君みたいな可愛い子に何かするわけないじゃないのよー」
「俺、レディには紳士であるつもりだからさ」
「安心してこれ、食ってくれよな」
(ノヴァの言葉に胡散臭いセリフを吐きつつラーメンを啜る)
(美味い。幾重にも重なった出汁の旨みが口内を満たしていく)
(それらの旨みと絡んだ麺はのど越しも良く、スープとの絡み方も絶妙だ。これは確かにおすすめされるだけはある)
「んぁ、あかりちゃん兄貴とか居たんだ?」
「姉妹はいねーの?居るなら是非とも紹介してほしいところなんだけど」
ギルバート > 「下心か。」クリフを叩く。
クリフ > 「バカお前新たな出会いを求めるフロンティアスピリッツって言えよ!」
(叩かれて箸でギルを差しつつ抗議)
「あ、ノヴァちゃんもおねーちゃんや妹とかいたら是非とも紹介してくれよな」
「女の子の知り合いは何人居ても困んねーからな!」
三枝あかり > 「………義理の姉妹はいるけど…仲良くない…」
「………お兄ちゃんの話、しよっか…?」
一瞬で目が死ぬあかりだった。
クリフ > 「えっ あっ」
「あ、あかりちゃん!ほら!杏仁豆腐やるから元気出せよ!な!」
(ギルバートの杏仁豆腐を生贄に捧げる)
三枝あかり > 「あはは、さすがにクリフは実際に変なことはしないよ。冗談、冗談で言ったのノヴァ」
ラーメンをノヴァと一緒に食べながら笑った。
「美味しい? よかったー。これでノヴァの口に合わなかったらどうしようかと」
「お箸はね、この国……ええと、この街でよく使うことになるから慣れておくといいよ」
慎重に言葉を選ぶ。彼女は純粋だ、国という概念を下手に伝えることは難しく感じた。
本当に美味しいラーメンだ。ネギの香気が一切、麺の邪魔にならない。
「お兄ちゃんはね、元気だと思う。あの川添孝一が元気じゃなかったら誰も元気じゃないよ」
「……本当、私と違って………お兄ちゃんは前向きに生きてて…嫌になっちゃう……」
自嘲しながらラーメンを食べた。
ギルバート > 「何でだよ。」クリフを叩く。
甘味の敵は親でも許さん。その覚悟が少年にはあった。
親の存在自体覚えてはいないが。
「三枝は三枝だし、兄さんは兄さんだろ。
変に意識したって仕方ねーよ。いいトコなんて人それぞれじゃん。」
ノヴァ > 味に関しての詳しい事を、生まれてそんなに年月の経っていないノヴァは詳しく
感じる事が出来ないものの、
この食べ物は美味しいと、本当に感じるノヴァであった。
「本当に食べれる物なのかしら…?」
クリフの胡散臭い様子を半眼で見やり、疑い呟く。
完全にクリフを警戒していたノヴァであったが…
「そうね、あかりがそう言うなら、信じてあげてもいいわ。」
少し不満げに、しかし、クリフを信じると言うのであった。
「あかりにも言ったけれど。居ないわ。ノヴァはノヴァよ。」
クリフに答える。ノヴァの言う事を説明するならば、
龍という存在はノヴァの居た世界においては、それぞれが単体として神によって創られるものであるため、
龍に家族は存在しないという事である。
「なんで女の子の知り合いに限定してるのかしら?」
そして、クリフの言葉を聞き純粋な疑問から首を傾げる
当然、性や恋愛と言った知識も、世界を滅ぼす事には不要であるとして、神には教えられて無いため
全く、そういう知識に関しても無かったのである。
「ええ、美味しいわ、あかり。人間はこんなものをいつも食べてるのかしら?
これを、ずっと使うのかしら…不便ね…」
美味しいと、あかりに笑顔で答えつつも
箸を見つめながら少し不満げに呟くのであった。
「……あかり、大丈夫?
あかりに何かしたのかしら…?」
少し暗い様子になったあかりの様子を心配しつつ
事情を理解出来てないノヴァは、原因が二人の男だと勘違いして少し、敵意を向けてしまうのであった。
クリフ > 「そりゃ決まってる。男よりゃ女の子の方が好きだからさ」
「人間ってのは…っつーか男子ってのはそんなもんだよ」
(餃子を咀嚼しつつノヴァの疑問に答える)
(口にした瞬間にあふれ出る肉汁。しっかりと食感の残った具材が奏でるハーモニーがたまらない)
「美味いわこれ。やっぱ追加で金だす価値はあるね…」
(うんうん、と一人頷きながら餃子をもう一つ)
「ギルと同意見だね、俺も」
「あかりちゃんの兄貴ってのは詳しくしらねーけどよ」
「俺はその兄貴が居たところで声かけて飯行こうぜ、なんて多分そうそういわねーよ」
「俺が声かけたのは「あかりちゃん」だからだ。そこは自信持ちなよ。兄貴に勝ってんじゃん。やったね」
三枝あかり > 「そう……だよね…」
ギルバートの言葉は、重い。兄は兄、妹は妹。だけれど。
「……ごめん、暗い話して。ノヴァが不安になってる」
笑顔を作ってノヴァに語りかける。
「人間はね、美味しいものを追い求めて海だって渡っちゃう生き物なんだから…これから楽しみがいっぱいあるよ」
「それと、私がこの二人に何かされたわけじゃないから……大丈夫」
「ノヴァは優しいんだね? その優しさがあれば、もっとたくさん友達ができるよ」
餃子を一口食べる。野菜、肉、肉汁、酢醤油の味わいが陶然と一つになる。
「クリフ………」
彼の言葉に思わず吹き出してしまう。
「そっか、そうだね。私だってお兄ちゃんに負けてないところ、あるんだったら…!」
元気出た!とラーメンを勢いよく啜って……むせた。
お冷を飲んで一呼吸。
ギルバート > 「お前、それ他の女の子にも言ってなかった……?」
などと冗談めかして、最後のデザートをひと掬(すく)い。
アーモンドにもよく似た微かなフレーバー。ひんやりとした舌ざわり。
添えられたクコの実が、これまたよいアクセント。
「まあ、最初は大変だろうけどさ。
上手くやってこうって気持ちがあるなら、きっとみんな優しいと思うよ。
それこそ、三枝みたいにさ。」
異邦人である辛さは当人でないと真に理解するのは不可能だろう。
しかし、この島にはそれを緩和するための制度がある。人もいる。
あかりの姿を見るに、それは信頼足りえるものだと少年は思った。
「屋台で食い逃げとか、異邦人が結構よく起こす事件らしいから気をつけろよ。
この間それで問題になってた子がいたらしいから、この辺りも結構気が立ってるって。
なんだっけな。確か狼耳の獣人だったかな。狩りのつもりで食い逃げしてたってさ。
そーゆーのダメだから。ぜったい。」
クリフ > 「言ってない言ってない。あの子に言ったのは『君のその素敵な髪がある限り、僕は君に声をかけ続けるよ』ってやつ」
(くっく、とギルバートの言葉に楽し気に笑い)
「そゆこと。俺だって異邦人だし、別世界からいきなり此処に来た時は戸惑ったけどよ」
「何だかんだ順応してやってるわけだし。ノヴァちゃんみてーな可愛い子なら、皆俺に対してよりは優しくしてくれんでしょ」
(少なくとも、俺はノヴァちゃんには優しくします、と付け加えて丼に残ったスープを飲みほした)
「っぷはー。美味かった。いやぁ良いモンくっt―」
(言葉の途中でクリフの動きが止まる。視線は店の戸の向こうに見えた人影)
「……やべ、風紀かよ。こないだのアレがバレた、ってこたぁねぇよな…」
「悪ぃ、俺ちっと野暮用!ギル、建て替えといて!」
(何事か呟いたのち、がたがたとあわただしく席を立つ)
(そのまま店の外から姿が見えない角度を中腰ですり抜けると―)
「んじゃ、またなー!」
(トイレの窓から器用にすり抜けて姿を消すのだった)
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」からクリフさんが去りました。<補足:浅黒い肌の異邦人。ノリは軽い>
ノヴァ > 「男…?というのはそういうものなのかしら?」
男女という概念についての知識すらも未熟であるノヴァは、
クリフの言葉を聞き、男=女好きという知識を身につけてしまう。
ちなみに、ノヴァの世界の龍種については前例がない為、生殖機能を持つかは不明である
餃子を恐る恐る一つ摘み食べ。
これも美味しいわね と再び関心した様に呟く。
「海…聞いた事しかないけど、水がいっぱいあるところなのよね?
人間っていろんな事するのね…」
先程、この街を作ったのも人間だと聞いていたノヴァは、
神に教えられた知識では、矮小な存在と聞かされていたノヴァは人間という存在に驚きを深めるのであった。
「そうなの?あかり。
遠慮しなくて良いのよ。友達のあかりの為なら、この銀竜の力を振るってあげても良いのよ。」
あかりの言葉を聞きながらも、初めて出来た親しい存在である、
あかりの為ならば、銀竜の力を振るう事も吝かでは無いと考えている様であったが、
悪人以外に力を振るってはダメと先程言われていた為、その2人が何かしたわけでは無いとあかりが言う為振るう事は無かった
「優しくなんて無いわ。銀竜であるノヴァに優しさなんて必要無いの、よ…?」
あかりの言葉に答えつつ、ふと首を傾げる。果たしてこれも間違った知識なのかしらと?
「それって間違った事なのかしら…
いえ、そうなのね、力で手に入れるのは駄目だったのよね。」
喰い逃げの話を聞きつつ、首を傾げるも、
先ほどのあかりに言われた事を思い出して納得する
やはり、植えつけられていた価値観は完全にはまだ抜けてはいない様であった。
素早く去って行くクリフの様子には、何が何やらといった様な
様子で首を傾げながら見送るのであった。
三枝あかり > 「私は生活委員会として、ノヴァの友達として当たり前のことをしただけだよ」
「屋台で食い逃げかぁ……生きるために、とはいっても許されないこともあるからね」
「今はその子が幸せであればいいんだけど」
自分の分の餃子を食べ終えて、深く考え込む。
クリフの言葉に首肯する。
「そうそう、ノヴァには味方がちゃーんといるんだから」
「それでさー、っていない!?」
いつの間にかいなくなっているクリフ。ああ、疾風の如く。
「一体何がなにやら………」
ノヴァの言葉に難しそうに唸って。
「誰にでも無条件で優しくある必要はないけど」
「友達とか、家族とか、恋人とかには優しくするべきだと私は思うよ?」
「だから、ノヴァもギルバートとクリフを友達と認めた上で、銀竜の力はお預け。ね?」
笑顔で彼女に一つ一つ物事を教えていく。
きっと彼女には希望と失望がいっぱい残されていて、その中の綺麗なものを見せられたらいいなと思った。
ギルバート > 「恋人はいくらなんでも早いだろ……。」と呆れ顔。
すくりと立ち上がれば簡潔に支払いを済ませていく。
無理に割り込んだみたいなものだし、と女子二人分の会計も和えて。
後日クリフに割り増しで請求したのは言うまでもない。
「それじゃお先。最近治安は落ち着いたけど、早めに帰れよな。
……あー、あと。何かあったら連絡くれよ。すぐ行くから。」
そい言い残すと先に暖簾を潜っていった。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」からギルバートさんが去りました。<補足:金髪碧眼の少年。ぼんやりとした眠そうな目>
ノヴァ > 「友達として当たり前の事…ね。
じゃあ、ノヴァもあかりに何かしてあげるのが当然の事なのね。
ノヴァは何をしてあげられるかしら?」
身長差により上目遣いにあかりを見やりつつ問う。
「うー…どれも本当は銀竜には必要無い筈のものなのよ。
あかりを友達にしたのだって特別な事なんだから」
友達、家族、恋人と聞きつつ、教えられていた価値観とは真逆に位置する様な論に
ノヴァは難しげに唸りながら呟く
「そうね…あかりがそう言うなら。でも、銀竜がこんなに簡単に友達だなんて認めてしまって良いのかしら…?」
しかし、そんな事を言いながらあかりの言葉に頷きつつも、
やはり元の価値観との相違に、困ったように顔を顰ませ、釈然としないように呟くのであった。
「銀竜であるノヴァに、早い事なんて無いのよ!」
恋人なんて早いという言葉に、子ども扱いされてる様に感じたのか無駄に反発しつつ
去って行く、ギルバートの背に声をかけるのであった。
三枝あかり > 「あはは……早かったですね。ごめんギルバート、ありがとう」
彼を見送って、その帰り際の言葉に。
「うん! 何かあったら、また連絡するね!」
嬉しそうに頷いて。
ノヴァに瞳を覗き込まれると、恐怖を感じた。
彼女の純粋さに、自分の弱さを見透かされてしまいそうで。
「ええと……そうだね、私が悪い人に意地悪をされてたら助けてよ」
「銀竜の力で。それならお互い対等!ってことで」
くすくすと笑って残ったラーメンを食べる。
「じゃあこう言い換えようか。他のみんなはたくさん友達がいるよ? 銀竜のノヴァが乗り遅れていいの?」
「あっ……今の言葉私にもダメージ来た…」
友達が少ない彼女にはあまりにも強い言葉だった。
ノヴァ > あかりの瞳を見て会話しつつ、
しかし、人付き合いを含めて経験の薄いノヴァは、まだあかりの弱さを見透かす様な事は無かった
「ええ、いいわよ。あかりに意地悪する人間なんてノヴァがすぐに滅ぼしてあげるんだから大丈夫よ。
そうね。光栄に思いなさいあかりは、銀竜と対等になれたのよ。」
相変わらず、植えつけられた価値観の影響か、
言う事は過激であり、更に偉そうであった。
「むぅ…そこまで言うなら勝負よ、あかり。
ノヴァだって友達たくさん作るんだから。」
あかりの言葉に挑発されてか、少しむくれながら答える。
しかし、友達を多くという事に捉われトラブルと起こすという可能性もあるかもしれないのであった。
そうして、あかりがラーメンを食べる様子を見ながら
対抗する様に食べるも、まだ箸の扱いに慣れないのか、食べる速度は明らかに遅かった。
三枝あかり > 「う………うん…」
この子の危うさと、自分の危うさ。案外、いいコンビになるのかも知れない。
「そうだね、私もノヴァと友達になれて嬉しいよ」
「あー………でもでも! 尊大な態度で友達作り……かぁ…」
「いいや、でもノヴァはこの調子じゃないとノヴァじゃないし…人に諂う笑みなんて覚えてほしくない!」
「それでもノヴァの……うー」
悩みながら、彼女の食べる姿をゆっくりと眺める。
それからスマホを覗いて、メールを読んだ。
「いい? 聞いて、ノヴァ。あなたは生活委員会にその……これから保護してもらうの」
「そうしないと、食べ物がもらえない。そうなると、ノヴァは困っちゃう」
「私との約束で人からものを奪うこともできないしね?」
「だから……とりあえずこの腕章をつけた人を見つけたら話しかけてよ」
「きっとノヴァの助けになってくれるから」
「あとねー、お金は大事でー……」
色んなことを話しながら、彼女が食べ終えるのを待ち続けた。彼女は賢いから、きっと話せば伝わる。
ノヴァ > 「ええ!」
あかりとは逆に明るく頷くノヴァ。
力を持たないが故の危うさと、力を持つが故の危うさ
相反する危うさを持つ二人だが、案外いいコンビなのかもしれないだろう。
「ええ。ノヴァもあかりと友達になれたのは嬉しいわ」
ラーメンをちびちびと食べつつ、あかりの言葉にうなずくも
その後の、悩む様子には、自分の事について悩まれてるとは気付きもせず
クエスチョンマークが3つ並ぶくらいな程に不思議そうに首を傾げるのであった。
「保護…そうね……されてあげても良いわ。
ええ、あかりと同じ腕章をつけた人間ね。わかったわ。
お金…さっきあかりが言ってたやつね。何か交換するのに必要なのね?」
そうして、保護と言われれば、少し自身の銀竜としてのプライドに抵触しながらも
友人であるあかりの言葉を無碍にも出来ず、少し納得いかなそうにしながらも
せめてもの抵抗といった様子で偉そうな態度は崩さずに頷くのであった。
お金については、少し勘違いのある解釈をしている様だが、問題は無いであろう。
そうして、少し時間がかかった後、ノヴァもラーメンを食べ終えるのであった。
三枝あかり > それから彼女と色んな話をした。
水を飲みながら、この世界のことを。
基本的なことを。大事なことを。不文律を。
いい人のことを。悪い人のことを。どちらでもない人のことを。
生活委員会のことを。自分のことを。相手のことを。
彼女と、また一つ親交を深めて。
店を後にするのだった。
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」から三枝あかりさんが去りました。<補足:女子学生服。(待ち合わせ済み)>
ノヴァ > ノヴァは、あかりと話しさまざまな事を教えて貰いながら
時に、感心し、
時に、元居た世界で神に教えられた価値観との齟齬に苦悩しながらも
この世界の事を、常識を、約束事を
ノヴァ自身の事を話し、あかりの話を聞き
お互いにまたわかり合い
互いに親睦を深め、二人で店を後にするのであった。
後に生活委員会の本部へと連れられたノヴァは、
この学園、常世学園の生徒となる手続きをし、正式な生徒となるのであった。
ノヴァ > だが、学園生活を送っていくのにあたって
一つ、ただ一つ問題を抱えていることに
手続きをした者は、あかりは、そして、ノヴァ自身でさえも気づいていなかった
そう、自身の世界を滅ぼす龍としての、潜在能力から起因する破壊衝動
果たして、彼女はこれに苛まれた時、これを抑え、
無暗に力を振るってはいけないという、あかりとの約束を守る事は出来るのであろうか
ご案内:「異邦人街大通り/商店街」からノヴァさんが去りました。<補足:白いワンピースを着た小柄な少女。銀竜>