2015/08/06 - 19:19~22:25 のログ
ご案内:「美術室」に朽木 次善さんが現れました。<補足:生活委員会。ヨキ先生がいればいいなと思っている。>
朽木 次善 > 僅かに――期待はあった。
そこに居てくれれば、少し気が楽になったのかもしれない。
だからこそ先生本人から貰った講評を片手に、ふらりと足が運ばれて、
なんとはなしに待ってみることにした。
思えば夏の先辺りから、
富に人のめぐり合わせについては運が向いてきたようにも思っている。
正確には、向いていると思い込んだほうが、
何かと精神衛生上いいというだけであるのかもしれないが。
夕方の教室の窓から、外で運動部が声を上げている。
蝉の声も、この時間になると静かだ。
朽木 次善 > ――試行が、何度もあった。
この数週間余り、自分なりに思考をし、その上で試行を重ねた。
先の孤児院での一件より、自分の出来ることの範囲が広がり――。
いや、というよりは思い切ってやってみることが増えたので、
ありとあらゆる方法を試してみた。
思いつく限りの悲哀を。
思いつく限りの情愛を。
そして思いつく限りの感情に共感させ、それに擦り合わすために。
俺がずっと見てきた視界を、彼女――『脚本家』に共有してもらうために。
ありとあらゆるものを見せて回った。
朽木 次善 > 風紀委員会や公安委員会の音沙汰はない。
きっと、能見の言や行動を考えれば、俺にも『脚本家』にも監視はついている。
それでいてこうやってのうのうと陽のもとを歩けるのは、
彼らなりの打算や計算があってのことだ。
『あえてそうしておく』方が、きっと利が多いというただそれだけであり、
そこに情などが挟まる余地はない。
彼らは大きい。
そんな瞳が2つである必要はないし、
もっと言えばその表層を少しだけ撫で切ったところで血も出ないというのが正しいのだろう。
先日も何か大きなコトが起こったと噂では聞いているが、
そんな上でもこうやって普通に生活が出来ているのが何よりの証拠のように思える。
一枚岩でない代わりに、致命の傷が与えられないのが、この島の<<免疫>>そのものだろうから。
朽木 次善 > 「……まるで、致命の傷でも与えたい人のセリフだけどな」
先日、どうにも釘を刺されたのが効いているらしい。
いや、その釘の上に『脚本家』の厚い靴底が力いっぱいに踏み込まれ、
抜けない楔となったことが一番の傷になっている。
鈴鳴トバリが自分に告げた、『世界の敵』という呼称。
能見さゆりが自分に告げた、『持たざるを謳う持つ者』という呼称。
なにより。
『脚本家』が自分に告げた、『強き弱者』という呼称が。
――今自分の中に釘として打ち込まれ、熱を発している。
どうなりたいのかと、能見さゆりは言った。
俺は答えなかった。何になる気もなかったから。
自分の両手が空(から)であることを俺は誰よりも知っていたから。
ご案内:「美術室」にヨキさんが現れました。<補足:人型。黒髪金目。197cm、拘束衣めいた袖なしの長衣、ロンググローブ、ハイヒールサンダル>
ヨキ > (ぱた、ぱた、ぱた、と、リズムを刻むように均等な歩調。
あの外見にしてはいくらか重たげな、靴底を磨り減らすような足音。
職員室での事務仕事を終えて、見回りにやって来たところだった。
何気なく、普段どおりに室内を覗く。
誰かが居ることを想定すらしていなかった瞳を、丸くして瞬く)
「――おや。朽木君ではないか」
(気付く。
彼が何事を経たかも知らない顔が、ぱっと明るむ)
朽木 次善 > (目の下の隈を、指でなぞる。
ただ。
もし『弱き強者』に相対する必要があるのならば、
俺はその『強き弱者』にならなければならない。
手の中にある空(から)をそのまま相手の頭に向けて、
――引き金を引く必要がある。
だったら。自分は――)
(カタン、と音がして、美術室に誰かが入ってきたような気配があった。
顔を手で覆ったままびくりとして見上げると、
ぞくりと背筋が泡立った。――大きく深呼吸をして、息を整える。
期待と畏れと好機による歓喜が綯い交ぜになって、口角が持ち上がるのを隠した)
「……こん、にちは。
ヨキ先生。……会えないかと、ちょっと、期待、してて。
びっくりしました……」
(苦笑し、相手には行動すべてが意味不明に映るだろうということも考慮にあったのに、
耐え切れず顔を覆って、大きく嬉しげな溜息を吐いた)
ヨキ > (美術室の入口に立ち止まり、振り返る相手の顔を見る。
自分と相対した顔の中に、浮かび上がってくるものを見定めるように。
『今の己では察しきれないものが、彼の中にある』とでも判じたか、目を伏せてふっと笑う。
――歩み寄る)
「……ああ、こんにちは。そうか、ヨキに……期待か。
ふふ。ヨキの方こそ、ちょうど良かった。
夏休みに入ったろう。
そろそろ君と落ち着いて話でも出来ないかと、生活委員に言伝でも頼もうかと思っていた」
(朽木を横目に、教室の置くに重ねられた椅子を二脚、取り出してくる。
日が落ちて、入り込む風が涼やかさを孕み始めた窓辺に、ごとりと並べる。
相手を招くように、軽く手を掲げて)
「――このヨキに、何か話したいことが?」
朽木 次善 > (待機も含め、まるで女子の懸想みたいだなと自分で思い、
今度は正真正銘に苦々しい笑いが零れた。それはなんだかあんまりにもだ。
流石に失礼なので「すいません」と苦笑を詫びる)
「良かったです、俺が生徒で貴方が教師で」
(きっと、頼られるのが当然であり、頼るのが当然という前提がなければ、
相談するという選択肢も出なかっただろうから。
それを踏まえて対等ではないのに、あえて『隣へ』と誘導してくれる恩師に、
過剰になりすぎないように慎重に礼を返した。心の均衡が崩れそうなくらいに感謝しつつ)
「講評、ありがとうございました。
今後も、暇があったら参加してみようと思えるくらいには、参考になりました。
いろいろあって、前相談した『神社』の一件についても……ベストとはいえませんが、
ベターくらいには自分なりに収める事が出来ました。
その一件もあって、ヨキ先生の言葉に背中を押されてたんだなと思うと、
ちゃんと、お礼を伝えたいなと思っていたので」
ヨキ > (彼が漏らす苦笑いにも、気にした風もなくくつくつと笑って)
「まったく、巡り合わせというものだな。
我々ときたら、なかなか巧く噛み合っているようじゃあないか」
(椅子へ横向きに腰掛けて、背凭れに肘を預ける。
相手を正面に見据える形で、向けられた言葉へ穏やかに耳を傾ける)
「こちらこそ……講習会、参加してくれて有難う。
普段は絵に触れることのない生徒にとっても、何らかの刺激になれば、と思っていたからな。
――おや、あの神社の件か。それは良かった。
随分と気になっていたものでな。
なに、礼には及ばんよ。
ヨキは……君とヨキにとって最も納得がいく答えを探して、言葉にしているに過ぎない」
朽木 次善 > 「だと嬉しいですけど……」
(生徒としての素直な感想を述べた。
徐々に夕日が平等に二人ともを赤く染めていく)
「結局……魔法のような解決策なんか浮かばずに、
最初からあった悩みを、最初から選べた選択として、皆で共有するっていう……、
なんとも俺らしい形になって、もう少しだけ長く付き合っていきそうですけどね。
それでも、極端な回答にならずに済んで……それは感謝しています」
(そして、本当の問題は。
ある意味で極端な回答を求められている、もう一つの問題にある)
「先生……変なことを、抽象的に聞きます。
分からなかったり、そんな漠然とした問いには答えられないと思ったら、
そう仰ってもらって構わないんですけど……。
もし。……もし、ですよ。本当に荒唐無稽な話なので。
自分の手のひらに、びっしりと隙間なく針が生えてて。それは、どうしても変えられなくて。
そんな人生を歩んでいるときに、大切な人間が崖から落ちようとしていたら。
……ヨキ先生はどうしますか。手を、伸ばしますかね」
(抽象的で、荒唐無稽な話を、恩師に告げた)
ヨキ > 「朽木君らしい回答のかたちに着地できたのならば、ヨキは何も言わんよ。
……そう、異能のように自然で、魔術のように強力な魔法など、ない。
答えのひとつが、君の中にそうして根ざしたのならば、あとは君が好きに世話を出来るだろう?
育てるも、刈り取るも、殖やした苗を人へ分けてゆくことも、君の思うがままだ」
(そうして相手が口にする、『もうひとつの問題』。
切り出された話を、不思議そうな顔で聞く。
しばし無表情で居たのが――やがて和らぎ、ふっと微笑む)
「……あはッ。
何だ、そんなことか。
愚問だ。
ヨキなら、迷わず手を伸ばす。
自分の手が大事な相手に、もしも消えない傷を付けてしまうとしても。
手が無理ならば、この足も、この口を使ってでも、だ。
命には代えられんよ。絶対に。
――ならば、朽木君。逆に訊く。
もしヨキの――この手のひらに、びっしりと隙間なく針が生えていて。
それが、どうしようもない話だとして。
『崖から落ちようとしている君は、ヨキが伸ばした手を振り払うか』?」
朽木 次善 > (ことも簡単に。まるでするりと水が滑り落ちるように。
いや――水が、滑り登るように美しく、ヨキ教諭が応える)
「いえ。
振り払えません。
きっと、その手に刃がついていて――触れた瞬間に俺の手が断ち切れて、
結果崖下に落ちていったとしても……先生は俺を助けようとしてくれたんなら。
俺は、きっと、その手を何度でも取ると思います。
本当に……愚問でしたね」
(それが、ヨキ教諭にとっては愚問であることを、自分は知っていて。
そしてそれが自分にも愚問であるという共通の認識で、
もしかしたら背中を押して貰いたかったのかもしれないと、そう思う。
結果は、それ以上の明確な『回答』と『問い』で――贅沢にも両手で押してもらった形になったけれど)
(きっと、この人は。
結果、相手が傷つき、自分に感謝どころか罵声を浴びせたとしても。
――その行為自体を誇りを以って是とするのだろうと、そう思った。
それはきっと――自分が、本当にやりたかったことだとも)
「……ありがとうございます。
これ以上ない、回答であったと思いますよ。
嗚呼、もう一つだけ、質問というか……ちょっとだけ俺の話をしていいですかね。
……生活委員会として、活動を続けて、先の『神社』の一件のような問題も、
もちろん解決していくつもりなんですけど……。
個人的に、ちょっとだけもう少し頑張らないといけないことにも直面しているんですよ。
それは……上手くいかないかもしれない。
いや、きっと上手くいかない可能性の方が高い。
蓋盛先生にも、別件ではあるんですが『ちゃんと失敗しろ』みたいな類のことも言われましたし、
なんかだいぶ嫌な予感が漂っているというか……荷が重い気もしてて。
俺は、他人に物を教えられる程視野ないですから分かんないですけど、
生徒が失敗するのが分かっててその道を進ませるのって、
やっぱりそれが見えてる教師としては辛いものがあるんですかね?」
ヨキ > (朽木から返る言葉に、ふっと笑む。ひどく深く、穏やかに)
「……ふふ。ありがとう。
このヨキには、さまざまな友人がある。
中には躊躇いなく死を選ぶ者だって、皆無ではないだろう。
だがヨキは、相手が誰であれ手を伸ばす。
たとえ憎まれ、振り払われ、罵られ、呪われようとも。
――君は、何度でもこの手を取る、と言ってくれた。
ヨキと朽木君の場合には、互いにそれが最適解だったのだ。
求めることと、応じること、それらのかたちが斯様にぴたりと沿ったとき――
ヨキは幸せだ、と思う。我々が互いに大事なのだと、通じ合えたことが」
(低い声で、ひとつひとつ言葉を並べてゆくように話す。
続く話にも、じっと耳を傾けて)
「上手くいかない可能性の高いこと、か。
そうだな、失敗するのが判っていて……か」
(考えるように、指先で口元を撫でる)
「生徒ひとりひとりがそうした道へ進むとき、『本人がどう考えているか』によるな。
当人が歩みたくもない茨の道を、わざわざ失敗に向けて進もうとしているならば、
ヨキはどこの誰をどんな風に敵に回したとしたって、そいつを止めるだろう。
……しかし。
たとえ上手くいかない、と本人が自覚していたとしたって……
『それでも進まなくてはならない』という前向きな力が働いているのならば。
ヨキは全力で、そいつを応援するさ。
辛くも何ともないよ。
辛いことがあるとすれば……本人でも、ヨキでもない、外からの圧力によって。
『本人が本当に選びたいと思っている道』が塞がれてしまうことだ」
(そこまで言って、可笑しげに小さく笑う)
「それにしても……ふふ。蓋盛か。
ヨキといい、彼女といい、君は厄介者を恩師に持つようだ」
朽木 次善 > 「ああ、先生、蓋盛先生、ご存知……。
いや、この学校大きいので、教師同士でも知らないことがザラにあったりするので……。
そう、ですかね? 出来の悪い生徒に、贅沢な恩師陣だと自分では思うんですが」
(ヨキ教諭と蓋盛教諭があまり頭のなかで線で繋がらずに首を傾げる。
二人はどういう会話をするのだろうと思った、が、
自分とヨキの関係も『似たもの』ではなく、彼のいう通り『あるべき形』であるように、
彼と彼女もそういった関係であると思えば、なんとなく飲み込める話だ。
蓋盛教諭に、これと同じ話をしたとき、彼女がどういう答えを返すのか、
それは――ほんの少しだけ気になった)
「……それでも進まなくてはならない、ですか。
そう、ですね。
俺にとっては、きっとそういう道なんだとは思っています。
知らなければきっと選んではいなかったですけど、
知ってしまったらもう選ばないと気が済まない気がして。
だから。
じゃあ、ではないですけど。
今日は、一つだけ、お願いをしに来たのかもしれません。
もしかしたら、質問は、そのための布石だったのかも、とも思います」
(立ち上がり。ヨキの顔を横顔で見た。
苦手な笑顔を作る。ぎこちない、泣き笑いのような笑みになった)
「……俺が、俺の選んだ道の上で失敗したとき。
きっと誰もが嗤うか、怒ると思うので……。
――すいません。
そのときだけでいいので、頑張ったな、ってそう言ってくれませんか。
求めてる方として、求めてばっかりで、申し訳ないですけど。
それと、まだ未成年なので……残念ながらお酒を共に、とは言えませんけどね」
(少し困ったように、最後に冗談を付け足した。
多分それが、自分にとっての最後の弱さであり、最初の強さだろうとも思った)
ヨキ > 「『贅沢』。
――見ようによっては、そうかも知れん。
このヨキと、あの蓋盛とは……、ヨキは『同族』だと思っている。
考え方の根が――あまりにも、似すぎているのだ。
……いつかヨキらは、それぞれ同じほどの強靭な言葉で、君を教え導く日が来るだろう。
だがそれらの言葉は、『まったく逆の方向を向いている』はずだ。
同族であるがゆえに――真逆の方向へ、均衡し合っている。
君がどちらの答えを糧としようとも、ヨキはちっとも構わん。
それほどに……ヨキは彼女の言葉が、強い、と、信じている」
(強い。それでいて、『正しい』、とは言わなかった。
そこまで言って、緩やかに目を伏せる。
瞼を開いて、小さく笑う。
立ち上がった彼の横顔を、真っ直ぐに見上げる。
嗤いもせず、怒りもせず。向けられた言葉のすべてを、余さず受け止めんとするように)
「……――わかった。
約束しよう、朽木君。
君が悩まずに居られない性質であることは、
それでも選ぶべき道のあることは、決して多くない会話や、
あのデッサンの三時間のうちにも、少なからず理解したつもりだ。
ヨキは君を信じている。
酒など要らん。
君とはもう、酒気などなくとも飾らぬ言葉を投げ合えるはずだ。
……約束しよう。
このヨキが、君の砦となることを」
(悠然と立ち上がる。
朽木の隣に、並んで立つ。
その背をひとつ、ぱしんと叩く。
励ますような、軽やかさで)
朽木 次善 > 「俺にとっては、二人の言葉は、
ともに俺の方を向いているという意味では同じなんですけどね……。
ああ、でもただ俺が中間にいるせいで、意見としては真逆であるのかもしれないですね。
俺も、彼女の言葉には力があるように思えます。
それは、ヨキ先生と同じで……」
(全力で背中を押すのがヨキ教諭であるとするなら、
余力で額を弾くのが蓋盛教諭だと思っている。
入れすぎた力を上手に逃がす方法を知っているのは、彼女の方だとも)
「ありがとうございます……」
(本当に、軽やかに。
そして優美に応えてくれるものだとも思った。
たったそれだけの言葉で、何でも出来る気にすらなる。
叩かれた猫背が、少しだけ伸びたような気がして、照れたように笑った」
「よし。
ちょっと……頑張ってみます。
ありがとうございました、ヨキ先生。
……あっ、俺ばっかり話してて、すいません。
また、今度、そのときにでも……今度は先生の話をゆっくり聞かせてください」
(小さく、誰にもバレない嘘を吐き。
恩師に背中を押された生徒は、礼をして美術室を去っていった)
ご案内:「美術室」から朽木 次善さんが去りました。<補足:生活委員会。ヨキ先生がいればいいなと思っている。>
ヨキ > 「ヨキの言葉は……時に君の首を絞め、息苦しいものともなり得るだろうから。
彼女のような教師も、君には必要だ」
(物語などない、と説いたその口が、まるで演劇のように励ましながら。
隣の相手を、緩やかに見つめる)
「ああ、頑張りたまえ。
ヨキの話などは……君を楽しませられるか、果たして怪しいからなあ。
いいや、それでも待っているよ。
……また君とこうして。
いつでも、話せることを」
(朽木の一礼に応える。
去ってゆく背を見送って――
夕日を背に、佇む)
ヨキ > 「………………、
『俺ばっかり話してて』?」
(その姿が戻る訳もない廊下を、じっと見つめながら。
やがて顔を逸らし、校庭へ視線を落とす)
「……馬鹿な」
(美術室の、高い天井でありながら響きもしないほどの、小さな声)
「ヨキはまだ、君の話を……何も、聞いていないではないか……」
(彼が見たもの。出会った人びと。そうして考えたこと。
考えざるを得なくなったこと――
そして、彼が進もうとしている道のこと)
「……ヨキは、まだ。
君のことを、何も、何も……知らない」
(目を伏せる。
白い眉間に、薄く皺を寄せる)
「………………。
自ずから、崖から足を踏み出すような真似だけは――するな」
(苦しげに、呟く)
ご案内:「美術室」からヨキさんが去りました。<補足:人型。黒髪金目。197cm、拘束衣めいた袖なしの長衣、ロンググローブ、ハイヒールサンダル>